ステップワゴンのモデルチェンジ

ステップワゴンのモデルチェンジ オデッセイを補完するプレミアムラインも

ステップワゴンのフルモデルチェンジは2022年5月26日。わくわくゲートは廃止されグレードにAIR(エア)とAPADA(スパーダ)、スパーダプレミアムラインを設定、ボディは大型化して全モデルで3ナンバーサイズに。

ステップワゴンのモデルチェンジ オデッセイを補完するプレミアムラインも

ステップワゴンのフルモデルチェンジをまとめ エア・スパーダ・スパーダプレミアムラインを設定して2022年5月27日に発売

ホンダのステップワゴンは、2022年にモデルチェンジされ最新型を販売中。エア、スパーダ、スパーダプレミアムラインの全てのモデルで大型化され3ナンバーに。予防安全パッケージのホンダセンシング(Honda SENSING)も最新型を搭載し全車標準装備になっています。

2017年のマイナーチェンジではハイブリッドエンジンを搭載し、ステップワゴンで初めてのハイブリッドカーを設定。歴代モデルは、マイナーチェンジが行われ後期型になってからおよそ2年後にはフルモデルチェンジが行われていましたが、ステップワゴンの6代目になる次期モデルは2022年5月26日に発表。

ほかの車種との兼ね合いも考えながら、ステップワゴンのフルモデルチェンジ時期を予想していきましょう。

ステップワゴンのe:HEVモデルへ4WD駆動を2023年に追加する噂

ステップワゴンのe:HEVモデルはFF駆動(2WD)のみでしたが、2023年中にヴェゼルなどに設定している4WD機構をe:HEVに設定するという噂があります。

トヨタのノア・ヴォクシーはハイブリッド4WDを設定しているため、凍結路面にも強いのが強みでしたが、ステップワゴンでもe:HEVの4WD駆動を選ぶことができるようになるため降雪地域のユーザーに嬉しい改良になります。

ステップワゴンe:HEVの4WD駆動モデルは2023年中に発売する可能性があるとのことで、ハイブリッドモデルでも4WDを設定する、ライバルモデルのトヨタのノアやヴォクシーに対抗します。

新型ステップワゴン発売後1か月で販売計画の5倍超にあたる27,000台を受注

ホンダが2022年5月27日に発売した新型ステップワゴンの受注状況を公開。
新型ステップワゴンの月間販売計画台数は5,000台ですが、発売後1か月で27,000台を受注しました。

5代目ステップワゴンからの乗り換えユーザーだけでなく、新規で購入するユーザーも多く、幅広い年代から支持されているとのこと。
パワートレインの販売比率はガソリンモデルが33%、e:HEVが67%。トワイライトミストブラックパール、クリスタルブラックパール、プラチナホワイトパールが人気のボディカラーが多く選ばれています。

新型ステップワゴン発売開始 AIR・SPADA・プレミアムラインの3種展開で2022年5月27日発売

2022年1月7日に公式で公開した新型ステップワゴンのエクステリア新型ステップワゴンは2022年5月27日に発売開始

6代目の新型ステップワゴンを2022年1月7日ホンダ公式が世界初公開。2022年5月27日に発売開始しました。
新型ステップワゴンはAIR(エア)とSPADA(スパーダ)と派生モデルのSPADA PREMIUM LINE(スパーダ プレミアムライン)の3グレードを用意。それぞれにガソリンモデルとe:HEVモデル(2WDのみ)を設定します。

新型ステップワゴンの特徴として、豪華な装備があります。
全グレードに静電タッチ式後席パワースライドドア、PM2.5対応オートエアコン、三眼LEDヘッドライトなどが標準装備。セカンドシートは前後のロングスライドにプラスして左右にもスライド可能になりました。
安全予防装備のホンダセンシングも新型ヴェゼルと同じ最新式にアップグレードして、ホンダ史上最大サイズの11.4インチディスプレイを設定します。

2022新型ステップワゴン e:HEV SPADA FFモデルの緒元
全長 4,830mm
全幅 1,750mm
全高 1,840mm
ホイールベース 2,890mm
室内長 2,845mm
室内幅 1,545mm
室内高 1,410mm
車両重量 1,840kg
最低地上高 145mm
最小回転半径 5.4m
総排気量 1.993L
エンジン最高出力 107kW(145ps)6,200rpm
エンジン最大トルク 175Nm(17.8kgm)3,500rpm
モーター最高出力 135kW(184ps)5,000-6,000rpm
モーター最大トルク 315Nm(32.1kgm)0-2,000rpm
WLTCモード燃費 19.6km/L
WLTCモード燃費 7名/8名

2022年1月13日に発売するトヨタのミニバン、ヴォクシーとノアは標準装備を簡素にして車両価格を抑えますが、新型ステップワゴンは初めから豪華装備に。ベースの車両価格はライバルの新型ヴォクシーやノアなどのミニバンより高くなりますが、ステップワゴンの充実した装備を考慮すると、ライバル車種と同等の価格帯になっています。

2022新型ステップワゴンの価格
グレード エンジン 乗車定員 駆動方式 販売価格
AIR 1.5L ガソリンターボ 7人乗り 2WD 2,998,600円~
4WD 3,240,600円~
8人乗り 2WD 3,020,600円~
4WD 3,262,600円~
2.0L e:HEV 7人乗り 2WD 3,382,500円~
8人乗り 3,404,500円~
SPADA 1.5L ガソリンターボ 7人乗り 2WD 3,257,100円~
4WD 3,477,100円~
8人乗り 2WD 3,279,100円~
4WD 3,499,100円~
2.0L e:HEV 7人乗り 2WD 3,641,000円~
8人乗り 3,663,000円~
SPADA PREMIUM LINE 1.5L ガソリンターボ 7人乗り 2WD 3,462,800円~
4WD 3,653,100円~
2.0L e:HEV 2WD 3,846,700円~

新型ステップワゴンは生産終了したフラッグシップミニバンのオデッセイの後継を担う役目もあるため、機能性と質感を向上したスパーダプレミアムラインを設定。
先行して発売したノアとヴォクシーや、2023年にフルモデルチェンジする可能性が高い日産のセレナと、どれだけ差別化できるのか、ライバル対決が楽しみなモデルになりそうです。

6代目新型ステップワゴンのボディカラー

  • フィヨルドミストパール(AIR専用カラー 38,500円高)
  • プラチナホワイトパール(38,500円高)
  • スーパープラチナグレーメタリック(38,500円高)
  • クリスタルブラックパール
  • シーグラスブルーパール(AIR専用カラー)
  • トワイライトミストブラックパール(SPADA専用カラー 38,500円高)
  • ミッドナイトブルービームメタリック(SPADA専用カラー 38,500円高)
  • フィヨルドミストパールのステップワゴンフィヨルドミストパール(AIR専用カラー 38,500円高)
  • プラチナホワイトパールのステップワゴンプラチナホワイトパール(38,500円高)
  • スーパープラチナグレーメタリックのステップワゴンスーパープラチナグレーメタリック(38,500円高)
  • クリスタルブラックパールのステップワゴンクリスタルブラックパール
  • シーグラスブルーパールのステップワゴンシーグラスブルーパール(AIR専用カラー)
  • トワイライトミストブラックパールのステップワゴントワイライトミストブラックパール(SPADA専用カラー 38,500円高)
  • ミッドナイトブルービームメタリックのステップワゴンミッドナイトブルービームメタリック(SPADA専用カラー 38,500円高)

新型ステップワゴン発売前の噂やモデルチェンジ時期の予想を解説

5代目の新型ステップワゴンは2022年に発売開始。
4代目の先代ステップワゴンに搭載した、特徴的なわくわくゲートの廃止や、オデッセイクラスの上級グレード、スパーダプレミアムラインの設定など、見所の多いフルモデルチェンジになりました。
新型ステップワゴン発売までに噂された情報のまとめです。

次期ステップワゴンはオデッセイに相当するプレミアムグレードを設定

2022年5月26日にフルモデルチェンジしたステップワゴンですが、2021年にオデッセイを廃止する関係で、ステップワゴンにオデッセイに相当するスパーダプレミアムラインを設定。
車両価格はオデッセイに近い4,000,000円オーバーに設定するという噂もあるため、トヨタのアルファードや日産のエルグランドがライバルになってくると予想します。

エクステリアはキープコンセプトで5代目に追加されたわくわくゲートは廃止か

新しいステップワゴンのエクステリアは両側スライドドアで5ドアミニバンスタイルを貫き、全グレードで3ナンバーサイズになると考えられます。ステップワゴンはフルモデルチェンジを重ねるごとに全長が伸びてきていましたが、4代目から5代目ではほとんどサイズは変わらず、全幅だけではなく全長も5ナンバーギリギリになっています。

次期ステップワゴンの予想スペック
全長 4,690mm
全幅 1,695mm
全高 1,840mm

5ナンバーのボディサイズは全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下と決められているので、少しでもサイズが規格を上回ると3ナンバーになります。ステップワゴンのボディサイズが拡大して全車3ナンバーになると、「大きくて運転しにくいイメージ」がついてしまいますが、車内空間を広く使うことができます。

新型プラットフォームを採用するステップワゴンのボディスタイルについて、標準モデルは丸みを帯びた優しいイメージ、スパーダはスクエア基調のカッコいいイメージになると予想し、コンセプトに変更はないものと考えられます。
5代目ステップワゴンから初採用のわくわくゲートは廃止する可能性が高いです。

プラットフォームは現行ステップワゴンと同じものを採用する可能性が高く、安全装備のホンダセンシングは最新版にアップデート、昨今のキャンプブームもあり車中泊の需要の高まりに併せて、シートアレンジに力を入れるという情報もあります。

新型ステップワゴンのフルモデルチェンジは、2022年5月26日で、同年1月13日にはトヨタの新型ノアや新型ヴォクシーの発売するため、2022年はミニバンの熾烈な争いが注目されています。

ファミリー向けコンセプトからスタートしたステップワゴンの販売遍歴

ステップワゴンはホンダが販売するミニバンで、ボンネットタイプのミニバンとして登場しました。初代はファミリー向けとして大ヒットを記録し、他社からの対抗車種が展開されたほどの人気車種です。

ステップワゴン 初代 RF1/2型(1996年~2001年)

1996年5月、初代ステップワゴンが登場しました。タイプ名は「W」「G」「N」。「STEP WGN」の車名からというのが分かります。
1997年8月、一部改良で安全性能を向上。装備の充実も図られました。12月にはボディカラーがホワイトのみの特別仕様車「ホワイテイ」を設定。
1998年1月、ポップアップルーフを装備した「フィールデッキ」を発売。8月には特別仕様車「デラクシー」を発売。
1999年5月、マイナーチェンジを実施。エアロ仕様の「スピーディー」を新設しています。
2000年3月、「デクシー」ベースの特別仕様車「ウルトラ」を発売。4月には「スピーディー」ベースの特別仕様車「グラフティー」を、8月には「デラクシー2」を、11月には「G」ベースの「グディー」を発売しました。
2001年4月、2代目と入れ替わりのため販売を終了しました。

ステップワゴン 2代目 RF3/4/5/6/7/8型(2001年~2005年)

2001年4月、フルモデルチェンジで2代目になりました。専用に開発されたプラットフォームとボディ、サスペンションが採用されています。子供を意味する「KID」から、タイプ名が「K」「I」「D」に廉価仕様の「Y」のラインナップです。11月、「D」ベースの特別仕様車「ドアゴン」を発売。

2002年5月、一部改良で「Y」と「I」を廃止。電波式キーレスエントリーシステムを全車に標準装備しました。10月にはマイナーチェンジと同時に、特別仕様車「デラクシーS」を、12月には「デラクシーA」を発売しました。

2003年2月、マイナーチェンジを実施し、大幅に前後のデザインを変更し、ヘッドライトの形状もシャープで鋭い印象になりました。また、2.4L K24A型を搭載した「24L」を新設し、3ナンバーとなりました。同時に専用エクステリアとインテリアが特徴的な3ナンバーシリーズの「SPADA」シリーズを追加。グレードは「S」「24T」の2タイプです。
2004年6月、一部改良と共に特別仕様車「HIDエディション」を発売。
2005年5月、3代目と入れ替わりで販売を終了しました。

ステップワゴン 3代目 RG1/2/3/4型(2005年~2009年)

2005年5月、フルモデルチェンジで3代目に。全体的にダウンサイジングされています。ボディ剛性もアップし、使い勝手や快適性が向上しました。グレード体系は「B」「G」「24Z」の3グレードです。
2006年5月の一部改良ではパワースライドドアを「G」「G・Sパッケージ」「24Z」に標準装備。10月には特別仕様車「スタイルエディション」を発売しました。
2007年6月、特別仕様車「HDDナビ スタイルセレクト」「HDDナビ エアロセレクト」を発売、11月にはマイナーチェンジを実施しました。2005年のフルモデルチェンジで廃止されていた「SPADA」が復活しました。グレードは2.0L車の「S」「SZi」と、2.4L車の「24SZ」「24SZi」です。
2008年8月、国内累計販売台数100万台を記念した特別仕様車「スマートスチアルエディション」を発売。
2009年10月、4代目と入れ替わりのため、販売を終了しました。

ステップワゴン 4代目 RK1/2/3/4/5/6/7/型(2009年~2015年)

2009年10月、フルモデルチェンジで4代目になりました。グレード体系はノーマルで「G」「L」「Li」で、SPADAは「S「Z」「Zi」のラインナップです。
2010年10月、特別仕様車「G・HIDエディション」「SPADA Z・クールスピリット」を発売。
2011年8月、一部改良。「G・スマートスタイルエディション」「G・HDDナビ スマートスタイルエディション」「SPADA Z・HDDナビエディション」を追加設定。

2012年4月、FF車をマイナーチェンジ。燃費性能の向上とインテリアカラーの変更などを実施。新たに「G・Eセレクション」「G・インターナビEセレクション」「G・コンフォートセレクション」とSPADAに「Z・インターナビセレクション」と「Z・COOL SPIRIT」を追加設定しました。5月には4WD車をマイナーチェンジ。燃費性能が向上しました。9月には新タイプ、「G・インターナビコンフォートセレクション」「スパーダZ・COOL SPIRITインターナビセレクション」を発売。11月には「スパーダS」の特別仕様車「パワーエディション」「インターナビ パワーエディション」を発売。

2013年12月、一部改良で最上級グレードの「Li」を廃止。安全装備の充実を図りました。
2015年4月、5代目と入れ替わりで販売を終了しました。

ステップワゴン 5代目 RP1/2/3/4/5/型(2015年~2022年)

2015年4月、フルモデルチェンジで5代目に。エンジンは「L15B」型を搭載。グレードはエントリーモデルの「B」、スタンダードモデルの「G」、上級グレードの「G・EX」の3タイプ。スパーダではスタンダードの「SPADA」、上級モデルの「SPADA・Cool Spirit」の2タイプになります。12月には特別仕様車「Advance Package α」「Advance Package β」を発売。

2016年5月、一部改良を実施し、10月にはコンプリートカーの「Modulo X」を追加。
2017年9月、マイナーチェンジを実施し、新たにハイブリッド車を設定。「SPADA HYBRID B・Honda SENSING」「SPADA HYBRID G・Honda SENSING」「SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING」のラインナップになります。「Modulo X」は「Modulo X Honda SENSING」に名称を変更しました。

2018目mm12月、「Modulo X」のマイナーチェンジと同時に特別仕様車「SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING BLACK STYLE」「SPADA・Cool Spirit Honda SENSING BLACK STYLE」を発売。
2020年1月、一部改良で「SPADA」と「Modulo X」を「e:HEV SPADA」と「e:HEV Modulo X」に改名。「B・Honda SENSING」と「SPADA HYBRID B・Honda SENSING」が廃止になりました。
2022年5月、6代目と入れ替わりで販売を終了しました。

ステップワゴン 6代目 RP6/7/8型(2022年~)

2022年5月、フルモデルチェンジで6代目になりました。標準タイプの「AIR」、SPADAには上級仕様の「SPADA PREMIUM LINE」が設定されました。全幅が拡大されて全タイプが3ナンバーになりました。

ステップワゴンのモデルチェンジ遍歴
ステップワゴンのモデル 販売年表
初代 RF1/2型 1996年~2001年
2代目 RF3/4/5/6/7/8型 2001年~2005年
3代目 RG1/2/3/4型 2005年~2009年
4代目 RK1/2/3/4/5/6/7/型 2009年~2015年
5代目 RP1/2/3/4/5/型 2015年~2022年
6代目 RP6/7/8型 2022年~

ステップワゴンのモデルチェンジは2022年5月26日 エクステリアは原点回帰でボディサイズ拡大

ステップワゴン

ステップワゴンのフルモデルチェンジは、2022年5月26日で6代目に進化。
ボディサイズを全てのグレードで拡大することで、エア・スパーダ・スパーダプレミアムライン全てのグレードで3ナンバーになります。
ボディタイプやイメージは原点回帰、スクエアスタイルのカクカクとしたカッコいいイメージになりました。

2021年に惜しまれつつも廃止されたフラッグシップミニバンのオデッセイに替わり、プレミアムラインのグレードで保管したことも注目ポイント。
2023年にはe:HEVモデルへ待望の4WD駆動を追加する噂もあり、今後が楽しみなモデルです。