ルームランプをLEDに交換して明るい車内で過ごす
ルームランプをLEDに交換することで、車内を格段に明るくすることができます。標準装備の純正球は温かみのある色合いですが、足元まではっきり見えず暗いと感じる方もいらっしゃるでしょう。LEDルームランプに交換すれば、車内の隅々まで明るく照らすことが可能です。
また、LEDは消費電力が非常に少ないため、純正球からLEDに変えるだけで車の省電力化につながります。そこで、ルームランプの選び方や交換方法、さらに青色などのカラーが車検に適合するのかをまとめました。
ポジションランプ(車幅灯)やナンバー灯を白色LEDに交換されている場合、ルームランプも同じ色にすることで車全体に統一感が生まれます。ルームランプをLEDに交換したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
ルームランプをLEDに交換する方法
ルームランプをLEDに交換する際は、レンズやユニットを取り外すために細い内張り剥がしやマイナスドライバーをご用意ください。その他には、純正球の形状規格に合うLEDランプが必要です。車種によっては、専用設計のルームランプセットが販売されていることもあります。
また、作業中に手を怪我しないよう、軍手の着用をおすすめします。必要な工具とランプが揃ったら、さっそく交換に挑戦してみましょう。
ルームランプの交換に必要なもの
- 軍手
- 細い内張り剥がし
- 形状規格が合うLEDルームランプ
主にルームランプに使われている電球の形状は「G14」「T10×31」「T10」の3種類です。運転席側に設置されているマップランプは「T10」または「G14」、車体中央のルームランプとラゲッジルームランプは「T10」または「T10×31」が装備されていることが多いです。
こちらのLED電球はT10の形状で、最近の車種のマップランプに多く使われているタイプです。少し古い車種のマップランプには、この形状とは異なるG14というタイプの電球が使われていることが多いので、交換前に確認が必要です。
こちらのLEDランプはT10×31と呼ばれる形状のもので、室内の真ん中についているルームランプに使われていることが多い形状です。小さいタイプのほかにもLEDチップがたくさん装着されていて明るいプレートタイプなどもあります。
車種によって装着されている形状が違いますので、カー用品店などに置いてあるランプ適合の冊子などをチェックすると確実です。
レンズカバーを外す
まずはレンズカバーを外す作業から始めていきます。作業をする前に必ずルームランプのスイッチをOFFにしてください。また、レンズカバーは元に戻す作業がありますので、外す前の状態を覚えておくか、写真を撮っておくことをおすすめします。
レンズカバーはツメではめ込まれていることが多いので、切り込み(隙間)が入っているところに内張り剥がしを差し込み少しずつこじって外していきます。無理に力を入れると破損する恐れがあるので慎重に行ってください。
細いマイナスドライバーでも作業は可能ですが、レンズカバーや内装を傷つける恐れがあるので、ビニールテープなどを巻いたりして保護すると良いでしょう。
純正球をLEDに取り換える
レンズカバーを外したら純正球が見えるので、つまんで外しLED電球を取りつけます。LEDが面になっているタイプは、両面テープなどで貼り付ける前に必ず点灯するかどうか確認してから貼るようにしてください。
また、LEDの発光を直視すると目を傷める可能性があるため、手でLEDを隠しながら点灯確認するといいでしょう。点灯しないときはプラスマイナスの極性が逆の場合がありますので、180度ひっくり返して逆に取りつけてみてください。乾電池のプラスとマイナスを逆につけると点灯しないのと同じイメージです。
点灯確認をしてレンズカバーを戻す
点灯することを確認したらレンズカバーを元通りに戻します。カバーにはツメがついているので形通りにはめ込めばOKです。外す時にこじって開けたところからはめ込まず、逆側から順にはめこんでいくとスムーズに装着できます。
レンズカバーを戻してもう1度点灯確認しておくと確実です。これで純正球からLEDランプに交換することができました。
ランプユニットごと外してルームランプを交換するパターンもある
ルームランプは車種によって作りが違うためレンズを外しただけで交換できないものもあります。SX4 Sクロスの場合はマップランプや真ん中のルームランプはユニットごと外して交換するタイプでした。どのように純正球からLEDへ交換していったのかチェックしてみましょう。
SX4 Sクロスのマップランプを交換する方法
まずは、サングラスなどを入れるホルダーを開けて覗き込むと運転席側に大き目のプラスネジが見えるため、1本外します。これで固定しているユニットをフリーにすることができるため、内張りはがしなどを使うことで外すことができます。
固定しているプラスネジを外したら内張り剥がしでユニット周辺をこじって外す
次に、ユニットの端から内張りはがしを差し込みユニットを外していきます。ツメではまっているため爪周辺をこじっていくことで少しずつ外れていきます。
ランプユニットが外れたら落とさないように支えてランプを交換
ランプユニットが天井から外れたら落とさないよう支えます。車体側とユニットはカプラー配線が繋がっているため落とすと断線する可能性があるため細心の注意を払ってください。
ユニットの裏側を見ると基盤に純正球がささっている黒いソケットが見えます。それを反時計回りに回すと外れるため、純正球とLEDを交換して元に戻し点灯を確認してください。
無事に純正球から白色LEDに交換することができました。反対側も同様に黒いソケットを外してLEDに交換することで2か所のマップランプをLEDに交換することができます。ユニットを天井に戻すときは、手前か奥側から差し込むように天井の穴へ添えて、爪を1か所ずつ確実にはめ込み最初に外したプラスネジを締めて完成です。
SX4 SクロスのルームランプはT10×31のLEDランプを使って交換
SX4 Sクロスの室内真ん中にあるルームランプも、マップランプと同様にユニットごと外して交換します。誤って交換作業中に点灯しないようにランプスイッチをOFFの位置にすることが最も大切です。
ランプユニットの手前側に内張りはがしを差し込むと比較的カンタンにバコッとユニットが外れてきますので、マップランプ同様に配線がくっついているため落とさないよう注意が必要です。
ユニットが外れたら純正球をLEDに交換します。T10×31のものは両端に端子があるタイプの電球ですのでユニットの端子に挟み込むよう装着します。。
LED電球によって場所は違いますが、LEDはチップから光が発するため向きを調整します。写真のLED菅の中にある3つの黄色い部分がチップですので、レンズ側に向けて装着します。360°照射のものはどの向きでも大丈夫です。
ユニットを天井にはめ込む前にランプスイッチをONにして点灯を確認してから戻してください。これで、無事にマップランプとルームランプを白色LEDにすることができました。
ルームランプは電球色や白色・蒼白色がおすすめ
ルームランプのLEDはほとんどが白色の明るいものが販売されていて、ポジションランプやナンバー灯を白いLEDに変えたら同じ色に合わせておくことで統一感が出ます。
色ごとのLEDルームランプの特徴
- 白色(6,000K~8,000K):明るくハッキリと見える、車内の雰囲気がスタイリッシュになるが冷たい印象になることがある
- 電球色(ウォームホワイト/3,200K付近):純正球に比べて明るく見える、雰囲気は純正と変化が少ないが温かい
6,000K(ケルビン)や8,000Kなどの白色や蒼白色は、最も明るく感じられハッキリと車内を照らしてくれてスタイリッシュな雰囲気になりますが、人によっては冷たい印象を受けます。
ウォームホワイトなどと呼ばれる3,200K付近の純正球と同じ色のLEDランプもあり、交換することで色は同じですが車内は明るくなります。温かい雰囲気があり、白いLEDランプだとご家族に不評などの場合におすすめです。
ルームランプの赤色や青色、紫色は車検に通るのか?
ルームランプ自体に明確な車検の規定はありませんが、その光が車の前方または後方に向けて漏れている場合、電球色や白色以外のカラーは保安基準に適合しないと判断される可能性があります。
ルームランプをカスタムする時は、6,000K付近の白色か純正球と同じ色味のウォームホワイトなどに取り換えることが無難です。
LEDルームランプへの交換は高級感も出るカスタマイズ
ルームランプは、ドアを開けたとき、マップランプをつけたとき、バックドアを開けたときなどに光る車内を照らす大切なランプです。特に頻繁に点灯するルームランプだけでもLEDに取り換えておくことで、夜間に乗り込む時などに明るく車内を照らしてくれるので便利です。
ルームランプをLEDに交換する手順(概要)
- 必要なものを用意し、ランプスイッチをOFFにする
- 内張り剥がしなどを使ってレンズカバー(またはユニット)を外す
- 純正の電球とLED電球を交換する
- 正常に点灯することを確認する
- レンズカバー(またはユニット)を元に戻して完了
最も明るく見えるホワイトLEDや、純正球と雰囲気が変わらないウォームホワイトLEDがおすすめです。交換方法は、レンズカバーを外して交換する方法と、ユニットごと外して交換する方法などがあります。車幅灯やライセンスランプ(ナンバー灯)をLEDに交換したのなら、一緒にやっておくことで統一感が出ます。