プジョー 208のモデルチェンジ

プジョー208のモデルチェンジ情報:特別仕様車「GT Hybrid Black Edition」を80台限定で発売

2026年10月8日発売、プジョー208の特別仕様車「GT Hybrid Black Edition」を解説。モデルチェンジではなく特別仕様車の設定で、80台限定・425万円。アルカンターラ×テップレザーシートや快適装備、ベース車との価格差までチェックします。

プジョー208に特別仕様車「208 GT Hybrid Black Edition」 2026年10月8日に80台限定で発売

ステランティスジャパンは2026年10月8日、プジョーのコンパクトハッチバック208に特別仕様車「PEUGEOT 208 GT Hybrid Black Edition」を設定し、全国のプジョー正規ディーラーで販売を開始しました。80台限定で、メーカー希望小売価格は4,250,000円(税込)です。カタログモデルには用意されていない専用ボディカラー「ペルラネラ ブラック」をまとい、シート素材と快適装備を強化した一台となっています。

ベースとなるのは、2025年10月に加わった48Vマイルドハイブリッド搭載モデル「208 GT Hybrid」。現行の2代目208は2019年にフルモデルチェンジを受けた後、2023年7月にマイナーチェンジを実施し、日本では2024年10月24日に改良型が発売されています。欧州では高性能EV「e-208 GTi」の量産モデルも公開済みで、ラインナップの幅は着実に広がっています。

ここでは発売されたばかりの特別仕様車「208 GT Hybrid Black Edition」の中身を詳しく見たうえで、e-208 GTiや次期型の見通し、これまでのモデルチェンジの流れまで順にたどっていきます。

2026年10月8日 特別仕様車「208 GT Hybrid Black Edition」を80台限定で発売

ステランティスジャパンが2026年10月8日に売り出した「PEUGEOT 208 GT Hybrid Black Edition(プジョー ニーマルハチ ジーティー ハイブリッド ブラック エディション)」は、48Vマイルドハイブリッドを積む「208 GT Hybrid」をベースとした特別仕様車です。生産台数は80台に絞られ、メーカー希望小売価格は4,250,000円(税込)に設定されました。あくまで装備と色による差別化であり、フルモデルチェンジやマイナーチェンジといった設計変更を伴うものではありません。

専用色「ペルラネラ ブラック」をまとった208 GT Hybrid Black Edition(画像は欧州仕様)

カタログモデルにはない漆黒の専用色「ペルラネラ ブラック」

最大の見どころは、現行208では初採用となるボディカラー「ペルラネラ ブラック」です。通常のカタログモデルでは選べない特別色で、車体全体を黒一色で引き締めることにより、208が本来持つ抑揚のあるボディラインを際立たせる狙いがあります。

208 GT Hybridは標準でシャイニーブラックのホイールアーチやブラックダイヤモンドルーフを備えているため、ボディ本体が黒になるとツートーンの境目が目立たなくなり、塊感のある見え方に変わります。ライオンのかぎ爪をかたどった3本のライトシグネチャーや縦長のフロントフォグランプが暗い面の中に浮かび上がる構成で、同じ208でも印象はかなり違ってきます。目立つ色が主役になりがちな最近のコンパクトカーの中で、あえて黒で勝負するあたりはいかにも限定車らしい選択といえるでしょう。

アルカンターラとテップレザーを組み合わせたシートを採用

室内では、アルカンターラとテップレザーを張り分けたシートが与えられました。起毛素材特有の落ち着いた手触りと合皮の張りのある質感が同居することで、スポーティさと上質さの両立をねらった仕立てです。標準の208 GT Hybridに備わるダイナミックシートに対し、素材の面で明確な上乗せがあります。

装備面では、フロントシートヒーターに加えて運転席の電動調整機構と電動ランバーサポートが追加されました。コンパクトカーでは省かれることの多い項目で、腰まわりの支えを細かく調整できる点は長距離移動での疲労軽減につながります。特別仕様車というと内外装の色変えだけで終わる例も少なくありませんが、本モデルは実用面での底上げもセットになっています。

ベースは48Vマイルドハイブリッドの「208 GT Hybrid」

パワートレインはベース車と共通で、1.2L直列3気筒ガソリンターボと、電動モーターを内蔵する6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムを積みます。エンジン単体の最高出力は74kW(101PS)/5,500rpm、最大トルクは205N・m/1,750rpm。これにモーターの15kW(20PS)、51N・mが加わり、システム合計では110PSを発生します。

減速時にバッテリーへ充電される仕組みのため外部充電は不要で、市街地では走行時間のおよそ半分でエンジンを止め、モーター駆動に切り替えて走ります。燃料消費率はWLTCモードで22.4km/Lと、同社の1.2Lガソリンエンジン車に対しておよそ2割の改善です。1.2Lターボ+8ATのガソリン車、48Vハイブリッド、電気自動車のe-208という三本立ては据え置かれ、特別仕様車の追加によってハイブリッド系の選択肢が一時的に広がった格好になります。

価格差18万円をどう受け止めるか

気になるのは価格です。ベースの208 GT Hybridは4,070,000円(税込)なので、Black Editionとの差は18万円。専用色に加えてアルカンターラ混のシート、シートヒーター、運転席電動調整、電動ランバーサポートが付くことを考えると、装備単位で積み上げた場合の金額と大きく離れてはいません。限定車にありがちな割高感は薄い設定といってよさそうです。

なお208 HYBRIDのエントリーとなるALLURE Hybridは3,670,000円で、同じハイブリッドでも58万円の開きがあります。ここまで来ると予算的には上のクラスも視界に入りますが、全長4,115mm・全幅1,745mmという扱いやすい寸法と、小径ステアリングを核としたi-Cockpitの独特な運転感覚は208ならではの持ち味です。80台という台数を踏まえると、検討する場合は早めに動くことが求められそうです。

PEUGEOT 208 GT Hybrid Black Editionの主要諸元
項目 内容
グレード名 PEUGEOT 208 GT Hybrid Black Edition
発売日/限定台数 2026年10月8日/80台
メーカー希望小売価格 4,250,000円(税込)
全長×全幅×全高 4,115×1,745×1,465mm
ホイールベース 2,540mm
乗車定員 5名
駆動方式 FF(前輪駆動)
エンジン 1.2L直列3気筒ガソリンターボ
エンジン最高出力 74kW(101PS)/5,500rpm
エンジン最大トルク 205N・m/1,750rpm
モーター最高出力 15kW(20PS)/4,264rpm
モーター最大トルク 51N・m/750-2,499rpm
システム合計最高出力 110PS
トランスミッション 電動モーター内蔵6速デュアルクラッチトランスミッション
ハイブリッド方式 48Vマイルドハイブリッド
燃料消費率(WLTCモード) 22.4km/L
タイヤサイズ 205/45R17
ホイール 17インチアロイホイール[YANAKA]

「e-208 GTi」が282psで復活 2026年に受注開始

208にGTiのバッジが戻ってきました。プジョーは2025年6月13日、ル・マン24時間レースの会場で高性能EV「e-208 GTi」を発表。2026年6月には量産モデルが公開されています。GTiの名は2021年に308 GTiの販売が終わって以来、市販車では使われていませんでした。

ベースは標準のe-208で、プジョー・スポールが大幅に手を入れました。要となるのはアルファ・ロメオ・ジュニア・ヴェローチェから移されたフロントモーターで、機械式リミテッド・スリップ・デファレンシャルと組み合わせられます。量産モデルの最高出力は282ps、最大トルクは35.1kg-m。標準のe-208(欧州仕様156ps)を大きく上回る数値です。0-100km/h加速は5.5秒、バッテリー容量は54kWhで航続距離は最大375kmとされています。

足回りは強化サスペンションと大径ブレーキ、18インチホイールを備え、外観にはブラックのホイールやドアミラー、リアスポイラーが与えられました。フランスでの価格は4万2900ユーロから。受注はすでに始まっており、納車は2026年末からの見込みです。日本への導入については、2026年時点で発表されていません。

次期208はEV専用モデルになる見込み

3代目208については、ステランティスの次世代プラットフォーム「STLA Small」をグループで初めて採用する見込みです。STLA Smallは現行の208/e-208や2008、オペル・コルサが使うCMP/e-CMPの後継にあたり、AセグメントからCセグメントまでのモデルに展開される計画です。208が一番手に選ばれたのは、グループ内での販売規模が大きいためとみられます。実際、2025年上半期の欧州における208の販売台数は10万9146台で、ルノー・クリオとダチア・サンデロに次ぐ水準でした。

新プラットフォームはハイブリッドにも対応しますが、次期208はEV専用として売られる方向とみられます。バッテリー容量は37kWhから82kWhまでの幅が想定されています。注目されるのは操作系で、ステランティスの量産車として初めてステアバイワイヤを採用し、四角いヨーク型ステアリング「Hypersquare」を組み合わせる見込みです。メーターをステアリング上方に配する最新のi-Cockpitと組み合わされ、生産をスペインのサラゴサで共有する次期オペル・コルサにも展開される見通しです。

プジョーの担当者は、今後GTiバッジをガソリン車に使う予定はないと語っています。フランス国内の排出ガス規制で高性能ガソリン車のCO2課徴金が最大7万ユーロに達し、現実的な商品にならないためという説明です。次期208にもホットハッチ版が用意される場合、EV専用となる公算が大きいといえます。

2025年10月30日 日本に「208 GT Hybrid」が登場

ステランティスジャパンは2025年10月30日、208に最新のハイブリッドパワートレインを搭載した「PEUGEOT 208 GT Hybrid」を発売しました。発売時のメーカー希望小売価格は3,890,000円(税込)で、2026年1月1日の経済変動加算額導入後は4,070,000円(税込)となっています。

搭載されるのは、最新世代の1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンと、電動モーターを内蔵した6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステム。システム合計出力は110PSで、軽量なボディに合わせた出力設定とされています。モーターのアシストにより発進停止時の振動が抑えられ、低速からの力強いトルクが得られるほか、走行状況に応じて約30km/hまで電動モーターのみで走行できます。燃費はWLTCモードで22.4km/Lです。

これにより日本の208は、1.2Lガソリンターボ、48Vマイルドハイブリッド、そしてEVのe-208という3本立てになりました。e-208 GTのメーカー希望小売価格は5,124,000円からで、一充電走行距離はWLTCモードで395kmです。なお2026年1月1日からは、円安による製造・輸送コスト高騰への対応として「経済変動加算額」18万円(税込)が価格に加算されています。

2024年10月24日 日本でマイナーチェンジモデルが発売

2代目208は2023年7月にマイナーチェンジを受け、ステランティスジャパンは2024年10月24日に改良型を日本で発売しました。

エクステリアはフレームレスグリルにボディ同色の模様を施したうえで、新世代のブランドロゴを装着。フロントサイドのライトが新たに3本線となり、ヘッドライト内部のデザインも変わりました。リアはリアランプを水平基調の3本線デザインとし、新デザインの「PEUGEOT」レタリングロゴを採用。アルミホイールのデザインも一新されています。

インテリアではタッチスクリーンが従来の7インチから10インチへ大型化され、USBポート(タイプC)や高解像度のパークアシストカメラが加わりました。GTにはワイヤレススマートフォンチャージャー(15W)が備わります。パワートレインは従来どおり、最高出力74kW(100PS)・最大トルク205N・mの1.2Lガソリンターボと8ATの組み合わせです。ボディカラーには新色の「アゲダイエロー」が加わり、「ヴァーティゴブルー」「ビアンカホワイト」とあわせた構成となりました。

マイナーチェンジに先立つ2023年8月26日には、上質な装備を与えた特別仕様車「208 GT Premium Edition」が200台限定で発売されています。コンパクトSUVの2008にも同時に設定されました。

プジョー「208」のモデルチェンジ遍歴

プジョー・208はフランスのプジョーが販売する乗用車で、キャッチフレーズは再生を意味する「RE-GENERATION」。プジョー・207の後継車として登場しました。初代のプラットフォームは207と同じPF1を採用しています。初代208では数多くの特別仕様車が登場しています。

プジョー・208 初代 A9型/2012年~2019年

日本では2012年11月より販売を開始。1.6L直列4気筒ターボエンジン+6速MTのスポーツグレード「GT」、1.6L直列4気筒NAエンジン+4速ATでベースグレードの「Premium」、同エンジンで上級仕様の「Cielo」のグレードの他、12月には1.2L直列3気筒NAエンジン+5速MTの「Allure」が追加になります。
2013年2月、限定120台で特別仕様車「Urban Vintage」を発売。5月に「GTi」と「XY」を新たに設定。
2014年、5ドアの「Premium」「Cielo」と、3ドアの「Allure」のエンジンを1.2L直列3気筒NAエンジン「Pure Tech」+5速セミAT「ETG5」に変更されました。同年4月、200台限定の特別仕様車「envy」を発売。同年6月、全仏オープンテニス協賛30周年記念の特別仕様車「ROLAND GARROS」を100台の限定発売。
2015年5月、限定50台で「205 GTi」発売30周年記念モデル「GTi 30th アニバーサリー」と、208台限定でエントリーモデル「Style」を発売。同年10月、マイナーチェンジを実施と共に、200台限定の特別仕様車「GT Line」を設定。
2016年6月、230台限定で「Style Plus」を発売。同年9月、240台限定の氷をイメージした特別仕様車「GT Line-ICE EDITION」を発売。
2017年4月、250台限定の「Allure Cielo Plus」を発売。同年7月、240台限定の特別仕様車「First Selection」を発売。
2018年4月、120台限定の特別仕様車「LEATHER EDITION」を発売。同年7月、400台限定の特別仕様車「TECH PACK EDITION」を発売。同年11月、特別仕様車「Signature」を発売。
2019年4月、「GT Line」の再設定と共に、特別仕様車「GT Line Black Pack」を発売。同年5月、特別仕様車「Allure Fun Edition」を発売。

プジョー・208 2代目 P21型/2019年~

2019年10月、フランスにて2代目P21型が発売され、2020年3月、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2020を受賞。
日本では「208」の「Style」「Allure」「GT Line」と、「e-208」では「Allure」「GT Line」が2020年7月2日に販売開始されました。
2021年、商品改良でガソリンエンジンの燃費が改善され、「GT Line」は「GT」へ名称変更。
2022年仕様変更。充電走行距離が延長されました。
2023年7月、マイナーチェンジをワールドプレミア。新世代ブランドロゴとフレームレスグリル、3本線のフロントサイドライトとリアランプを採用。同年8月26日には日本で特別仕様車「208 GT Premium Edition」を200台限定で発売。
2024年10月24日、日本でマイナーチェンジモデルを発売。タッチスクリーンを7インチから10インチへ大型化し、新色「アゲダイエロー」を追加。
2025年6月13日、ル・マン24時間の会場で高性能EV「e-208 GTi」を発表。同年10月30日には日本で「208 GT Hybrid」(389万円)を発売し、48Vマイルドハイブリッドが加わりました。
2026年1月1日、日本で経済変動加算額18万円を導入。同年6月にはe-208 GTiの量産モデルが公開され、受注が始まっています。同年10月8日、日本で特別仕様車「208 GT Hybrid Black Edition」を80台限定で発売。

プジョー208のモデルチェンジ遍歴
プジョー208のモデル 販売遍歴
初代 A9型 2012年~2019年
2代目 P21型 2019年~(2023年マイナーチェンジ)

プジョー「208」の写真

  • モーターショーで展示されていたプジョー e-208
  • プジョー e-208
  • プジョー e-208
  • プジョー e-208