2019年にマイナーチェンジを行うポルシェのコンパクトSUV「マカン」は4色のボディカラーを追加してスポーツステアリングを装備
ポルシェは2018年7月25日に、主力コンパクトSUV「ポルシェ マカン(Porsche Macan)」の新型モデルを中国の上海にて世界初公開しました。
カイエンのボディサイズをコンパクトとして発売された「マカン」は、2014年の誕生から世界で累計35万台以上を販売しています。そのうちの10万台以上が中国市場での販売であることから、世界初披露する場所として中国が選ばれました。
2019年にマイナーチェンジが行われた新型マカンは、現行モデルに4色のボディカラーを追加して、ポルシェ「911」シリーズをイメージさせるスポーツステアリングを装備します。
次期型マカンに電気自動車が新設定!取り回しの良いフルエレクトリック小型SUVに
2020年3月20日、ポルシェはマカンに電気自動車をラインナップすると発表しました。
2014年に発売されたポルシェ・マカンは、ポルシェ・カイエンの下位モデルにあたる一台。新型マカンはドイツのライプツィヒ工場にて生産予定で、マカンEVは2020年代の初めに生産がスタートする見込みです。なお、プラットフォームにはアウディとの共同開発プラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」が採用されます。
ポルシェマカンのスポーティーモデル「マカンGTS」が登場
2019年12月17日、ポルシェマカンにスポーティーモデル「GTS」が新設定されました。日本国内では2020年1月15日より予約受付を開始。新型マカンGTSの価格は7万7880ユーロ、日本での販売価格は10,388,889円です。
パワートレインは380ps/520Nmに到達する2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションは7速PDK。右ハンドルで最高速度は261km/h、0-100km/h加速タイムは4.9秒に到達します。
フロントエプロンには大型エアインテークを搭載し、ダイナミックライトシステムを組み込んだLEDヘッドライトを標準装備。GTSロゴ付きのサイドプレートや20インチのサテンブラックアルミホイール、ブラック塗装のディフューザーなども装着します。
車内にはGTSモデル専用デザインのスポーツシートを用意。ドア周りやコンソールにはアルカンターラを使用しています。ステアリングホイールやシフトレバーにはスムースレザーを採用します。オプションではBOSEサラウンドサンドシステムが用意されています。
リヤビューカメラとサラウンドビュー機能付きパークアシスト、アダプティブクルーズコントロール、レーンチェンジアシストなどの運転支援システムが標準装備となっています。
高性能モデルのマカン・ターボがマイナーチェンジ!心臓部にカイエンSと同じエンジンを搭載
マイナーチェンジ版2020年型「マカン・ターボ」がフランクフルトモーターショー2019で初公開されました。
マカン・ターボはポルシェ・マカンのハイパフォーマンスモデルで、排気量2.9L V型6気筒ターボエンジンに7速PDKデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせます。最高出力は440hp/5,700rpm~6,600rpm最大トルクは549Nm/1,800rpm~5,600rpmを発揮するパワフルな一台です。
スポーツクロノパッケージを装備することで、0-100km/hの加速時間は4.3秒、最高時速は270km/hとなります。
足元には大口径20インチアルミホイールを装着している新型マカン・ターボ。リア左右には2本出しのクワッドテールパイプがレイアウトされています。
新型マカン・ターボのインテリアはシンプルで飽きのこないグレーカラーを採用。インフォテインメントシステムは大型10.9インチタッチスクリーンで操作可能となっていて、助手席には18way式電動パワースポーツシートを装備します。オプション扱いとなりますがワイヤレスチャージャーも装備可能で、先進装備も充実しています。
新型マカン・ターボの国内発売日は未定ですが、アメリカなどでは2020年初頭を目途に発売される見込み。価格は12,191,667円です。
ポルシェが主力SUV「マカン」の次期型にEVを設定すると発表!生産は2020年初旬から
ポルシェは、主力SUV「マカン」の次期型モデルにEVを設定すると発表しました。2014年の発売以来売り上げを伸ばし続けているマカンですが、次期モデルのEVはフルエレクトリックのコンパクトSUVで、ポルシェでは初となり、生産は2020年からドイツのライプツィヒ工場で開始される予定になっています。
2019年発売予定のEV車、ポルシェ「タイカン」と同じ800ボルト技術を採用することになっており、プラットフォームはアウディと共同開発したPPEを使用します。
ポルシェでは、新しいポルシェ車の50%を2022年までに伝統パワートレインを搭載するとしています。
マカンの新型モデルは3.6L V6エンジンを廃止して2.9L・3.0L V6ターボエンジンを搭載
2019年にマイナーチェンジが行われて誕生する新型マカンには、ポルシェ・パナメーラに搭載されるエンジンの改良モデルの導入が検討されています。
現行型のターボモデルに搭載している3.6L V型ツインターボエンジンは廃止され、代わりに2.9Lあるいは3.0L新型V6ツインターボエンジンを搭載する見通しです。スタンダードモデルに採用される2.0L 4気筒エンジンはダウンサイジングが行われません。
新型モデルの駆動方式は電子制御のマルチプレートクラッチによるアクティブ4WDシステムを導入し、トランスミッションは7速デュアルクラッチ式「PDK」を組み合わせます。
新型「マカン」シリーズ別のパワートレーンと最高出力等の予測値
新型「マカン」シリーズに搭載されるエンジン等のパワートレーンや、最高出力等の予測値を個別に紹介します。
エンジンタイプ | 直列4気筒 2.0L ツインターボエンジン |
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最高出力 | 245ps |
最大トルク | 370Nm |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチミッション PDK |
0-100km/h加速 | 6.7秒 |
最高速度 | 225km/L |
駆動方式 | 4WD |
エンジンタイプ | V型6気筒 3.0L ツインターボエンジン |
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最高出力 | 340ps |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチミッション PDK |
0-100km/h加速 | 5.4秒(スポーツクロノパッケージは5.2秒) |
最高速度 | 254km/L |
駆動方式 | 4WD |
エンジンタイプ | V型6気筒 3.0L ツインターボエンジン |
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最高出力 | 380ps |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチミッション PDK |
駆動方式 | 4WD |
エンジンタイプ | V型6気筒 2.9L ツインターボエンジン |
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最高出力 | 420ps |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチミッション PDK |
駆動方式 | 4WD |
エンジンタイプ | V型6気筒 2.9L ツインターボエンジン |
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最高出力 | 440ps |
最大トルク | 450Nm |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチミッション PDK |
駆動方式 | 4WD |
エンジンタイプ | V型6気筒 2.9L ツインターボエンジン |
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最高出力 | 460ps |
最大トルク | 548Nm |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチミッション PDK |
駆動方式 | 4WD |
新型マカンは左右独立していたテールランプを一体化してホイールデザインを刷新してスポーティモダンを完成
新型マカンと現行モデルのエクステリアを比較すると、フロント部ではヘッドライトがLEDの4灯式へと変わり、新型モデルの方がグリルの上下幅が若干縮まりコンパクトとなっています。
ポルシェ最新のデザインを取り入れたフロントバンパーによって、新型マカンのスポーティモダンなエクステリアは完成します。
上下左右の等間隔に配置されるLED光源から放たれる光は、夜間走行時の安全性に貢献します。ヘッドライトはシャープさを増して、フロントマスクに更なるスポーティさを与えます。
現行モデルのテールランプは左右独立型であるのに対して、新型モデルは左右を一体化させた水平基調の新デザインを採用します。ブレーキランプはヘッドライトと同様に4灯式が採用されます。
新型マカンは両サイドにデュアルマフラーを配置し、マフラーカッターはパンパー下部と同色のブラックカラー塗装を施します。
新型モデルは横方向のグリップ力を高めた新開発のタイヤを採用し、運動性能を最適化するために前後で異なるサイズのタイヤを装着させます。
同タイヤに組み合わせる20インチアルミホイールと21インチホイールは、センターキャップにポルシェのエンブレムを配置し、1本1本のスポークのワイルドさをアップさせた新デザインを導入します。
マカンの新型モデルは、エアロパーツの一種であるスプリッターの形状を見直し・シャシーのリセッティング・現行型よりも軽量かつ高剛性なスプリングを装備することで、更なる刺激的なスポーティ走行を実現させます。
新型マカンは大型サイズのフルHDディスプレイを採用してインフォテインメントシステム充実
新型マカンのコックピットは、パドルシフトが装備されるスポーツステアリングや、視認性の高いクリアな映像で運転をサポートするフルHDディスプレイを採用し、シフトレバー周辺に各種操作スイッチを配備する事で、スタイリッシュな空間を完成させてドライバーのスポーツマインドを刺激します。
新型マカンのステアリングホイールは、ポルシェ911シリーズをイメージさせるスポーツタイプを選択可能とします。同ホイールはドライブモードスイッチとスポーツレスポンススイッチ等を備えて運転時の爽快感を向上させます。
シフトレバーの左右に設置されるスイッチを押せば、運転をサポートするシステムを起動できるだけではなくて室内を過ごしやすい環境設定とすることも可能です。
7インチから11インチに拡大される大型フルHDタッチスクリーンは操作性に優れ、アップグレードされるポルシェのインフォテインメントシステムであるPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメント)との相性も抜群です。
同システムは音声認識に対応する他、オフロード走行中にカメラに映る映像を記録・分析可能なアプリにも対応できます。
11インチHDタッチスクリーンの下部エリアには、デザイン性と機能性に優れたイオンも通過する通風孔を配置します。
新型マカンはスポーツ走行時に負担がかかりやすい首や背中、腰回りをしっかりとホールドして体にストレスを与えない最新モデルのスポーティシートを採用します。
新型マカンはボディカラーを4色追加してボディサイズは全長が16mmアップ
2019年にマイナーチェンジが行われて誕生する新型マカンは、ボディカラーに「マイアミ・ブルー(Miami Blue)」「マンバ・グリーン・メタリック(Mamba Green Metallic)」「ドロマイトシルバー・メタリック(Dolomite Silver Metallic)」「クレヨン グレイ(Crayon Gray)」の4色を新たに追加します。
2019年より発売をスタートする新型モデルと、現行モデルのボディサイズを比較すれば、新型の方が若干ボディサイズはワイド化されて全長が16mmアップします。
新型マカン | 現行モデル | |
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全長 | 4,697mm | 4,681mm |
全幅 | 1,923mm | 1,923mm |
全高 | 1,624mm | 1,624mm |
ホイールベース | 2,807mm | 2,807mm |
新型マカンは2019年に行うマイナーチェンジで予防安全性能を強化
新型マカンはPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム)をアップグレードし、アダプティブクルーズコントロール機能を含む「トラフィックジャムアシスト」を新搭載して予防安全性能を強化します。
それら安全装備と、標準装備するコネクティビティサービス「ポルシェ・コネクト」との連動性を高め、リアルタイムで周囲の交通データを共有する「ヒア・クラウドコネクション」などの新機能を導入する事でも安全性を向上させます。
2019年に誕生する新型「マカン」の価格帯は現行モデルに50万円を加算した750万円~1,250万円台
2019年にマイナーチェンジが行われて誕生した新型「マカン」シリーズの価格帯は、現行モデルに50万円を加算した750万円~1,250万円台になると予測されます。
エンジンのアップサイジングを行う等の大幅な変更はなく、予防安全性能の強化・内外装のデザインに改良を加える事が主な変更点であるのが、50万円を加算した理由です。
シリーズ | 販売価格 |
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マカン | 7,119,444円~ |
マカンS | 、8719,074円~ |
マカンGTS | 10,388,889円~ |
マカンターボ | 12,191,667円~ |
カイエンの走行性に911シリーズのデザイン的魅力も加わる新型「マカン」はポルシェを代表する車
マカンは2002年に初代モデルが誕生したポルシェ初のSUV「カイエン」のコンパクト版として発売されました。2019年にマイナーチェンジが行われて誕生した新型「マカン」には、ポルシェの人気シリーズ911をイメージさせるデザイン的な魅力も加わります。
ポルシェは世界でほぼ同時に受注を開始する方針であるため、新型「マカン」の日本での発売日も海外とほぼ同時期となる見通しです。
カイエンの走行性能に911シリーズの洗練されたデザイン的な魅力が加わる新型「マカン」は、ポルシェを代表する車となる可能性を大いに秘めています。