キックスのモデルチェンジ情報:第3世代e-POWERとe-4ORCEを初搭載し2代目へ進化
日産のコンパクトSUV「キックス」が、2026年6月にフルモデルチェンジを受け、2代目(P16型)へと生まれ変わりました。今回のモデルチェンジでは、日本市場初となる第3世代「e-POWER」と、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を初めて採用し、走行性能・静粛性・快適性のすべてを大きく引き上げています。
この記事では、新型キックスの発売日や価格、エクステリア・インテリアのデザイン、走行性能、先進安全装備、そして主要諸元まで、モデルチェンジで刷新されたポイントを徹底的に解説します。あわせて、コンセプトカーから世界戦略SUVへと姿を変えてきた「キックス」の歴史も振り返りながら、その魅力を余すことなくお伝えします。
日産、新型「キックス」を発売:第3世代e-POWERと初搭載のe-4ORCEでコンパクトSUVが劇的な進化を遂げる
日産自動車は2026年6月17日、コンパクトSUV「キックス」をフルモデルチェンジし、翌18日より全国一斉に発売すると発表しました。2代目へと進化した新型キックスは、SUVらしい力強さを強調したエクステリアと上質なインテリアに加え、日産の最新電動化技術を惜しみなく投入することで、走行性能、静粛性、そして利便性を大幅に引き上げています。今回の刷新は、日本市場における日産のコアモデルとして、電動化技術の価値をより多くの顧客に届けるための重要なステップと位置付けられています。
パワートレインの目玉となるのは、日本市場初投入となる第3世代の「e-POWER」です。この新世代システムでは、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機の5つの主要コンポーネントを一体化した「5-in-1」電動ユニットをキックスとして初めて採用し、ユニットの小型・軽量化と高剛性化を実現しました。これに1.4Lの発電特化型エンジン「HR14DDe」を組み合わせることで、パワートレイン全体での燃費効率を高めるとともに、圧倒的な静粛性を手に入れています。
さらに、4WDモデルには日産独自の電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」がモデル初搭載されました。前後2つの高出力モーターとブレーキを統合制御することで、コーナリング時のトレース性能や、減速時の揺れを抑えたフラットな乗り心地を実現し、乗員全員に快適なドライブを提供します。また、雪道での走破性を高める「SNOWモード」も設定され、あらゆる路面状況下での安心感が向上しています。
デザイン面では、「アスリートのような佇まい」をテーマに、アメリカンフットボールのヘルメットから着想を得た大胆なフロントフェイスが採用されました。水平基調のワイドなグリルと特徴的なLEDシグニチャーランプが先進性を演出し、リアには車幅いっぱいに広がるテールランプがSUVらしい力強さを添えています。インテリアも刷新され、12.3インチのデュアルディスプレイを配した統合型インターフェースディスプレイ(グレード別設定)や、合皮・ファブリックを贅沢に使用したソフトマテリアルにより、モダンで開放的な空間が構築されました。特筆すべきは、後席左右にも乗員の負担を軽減する「ゼログラビティーシート」を採用し、クラストップレベルのニールームとヘッドルームを確保することで、ロングドライブでも疲れにくい快適な室内を実現している点です。
先進安全装備も一段と充実し、「360°セーフティアシスト」をベースに運転支援システム「プロパイロット」を全車に標準装備しました。新たにインテリジェント アラウンドビューモニターには、曲がり角の先を確認できる「フロントワイドビュー」や、車体直下の路面状況を可視化する「インビジブルフードビュー」、そして周囲を立体的に確認できる「3Dビュー」機能を追加し、運転時のストレスと死角を大幅に低減しています。価格は2WDモデルが2,999,700円から、e-4ORCE搭載モデルが3,349,500円からとなっています。また、同日にはアウトドアイメージを強調したカスタムカー「ROCK CREEK(ロッククリーク)」も先行公開され、今冬の発売が予定されています。
新型キックスにタフな「ROCK CREEK」が登場!本格アウトドア仕様のカスタムカーを先行公開
日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、フルモデルチェンジした新型「キックス」をベースとしたカスタムカー、新型キックス「ROCK CREEK(ロッククリーク)」の情報を先行公開しました。このモデルは、先に発売され好評を博している「エクストレイル ROCK CREEK」に続くシリーズとして、専用の内外装パーツや防水シートを装備し、より本格的なアウトドアイメージを強調した一台となっています。
野性味あふれるエクステリア:ラバレッドが映えるブラック基調のスタイル
エクステリアは、精悍なブラックを基調にコーディネートされています。フロントビューで一際目を引くのが、ROCK CREEK専用の3スロットシルバーを施したフロントグリルです。さらに、溶岩をイメージした鮮やかな「ラバレッド」のアクセントが専用のフロントプロテクターやアルミホイールに配されており、SUVとしての力強さと野性味を際立たせています。
機能性を追求したインテリア:アクティブに応える防水装備
インテリアもエクステリア同様、全体をブラック基調で統一し、モダンで引き締まった空間を構築しています。最大の特徴は、キャンプやマリンスポーツなどシーンを選ばずに使える防水シートを標準装備している点です。また、シート、ドアトリム、インストパッド、ステアリングなどの随所に「ラバレッド」のアクセントが施され、上質さとアクティブな個性が融合した内装に仕上げられています。
2WDとe-4ORCEを設定、今冬の発売に向けて期待が高まる
駆動方式は、効率的な走りの2WD車と、日産独自の電動4輪制御技術を搭載した4WD(e-4ORCE)車の両方が設定される予定です。予定されている車両本体価格は、2WD車が約400万円(税込)から、4WD(e-4ORCE)車が約430万円(税込)からとなっています。新型キックス「ROCK CREEK」は今夏に正式発表、今冬に発売を予定しており、都市部からアウトドアまで幅広く楽しみたいユーザーにとって注目の選択肢となりそうです。
時代と共に役割を変えてきた「キックス」の歴史:コンセプトカーから世界戦略SUVへの軌跡
日産の「キックス」という名称は、約30年の歴史の中で、その時代に求められる価値観に合わせて、コンセプトカー、軽自動車、そしてクロスオーバーSUVへと劇的な変遷を遂げてきました。もともとは「自分自身の夢や楽しみが無限に広がるクルマ」という願いを込めた造語から始まり、現在では日産の電動化戦略を牽引するグローバルモデルとしての地位を確立しています。
1990年代:先進的な提案を行ったコンセプトカー時代
「キックス」の原点は、1990年代に発表された2台のコンセプトカーに遡ります。1995年の第31回東京モーターショーで初公開された「XIX(キックス)」は、ノッチバックセダンとピックアップトラックを融合させたような独創的なスタイルで、「使いなれた道具のようにガンガン使えるクルマ」をテーマに提案されました。その後、1998年にはパリ国際モーターショーにて、圧倒的な低燃費性能を追求した5ドアハッチバックのコンセプトカー「KYXX(キックス)」が発表されています。
2008年〜2012年:本格派軽SUVとしての日本市場デビュー
市販車として初めて「キックス」の名が冠されたのは、2008年のことでした。この時期のモデルはアルファベット表記が「KIX」となっており、三菱自動車工業からのOEM供給を受け、パジェロミニをベースとした軽SUVとして登場しました。日産のSUVラインアップにおけるエントリーモデルとして、四輪駆動による高い走破性と機動力を備えていましたが、2012年に生産・販売を終了しています。
2016年〜:クロスオーバーSUV「KICKS」への進化と世界展開
空白期間を経て、2016年には全く新しい自社開発のコンパクトクロスオーバーSUV「KICKS(キックス)」がブラジルで発表されました。初代(P15型)は南米から始まり、順次世界各国へと展開されるグローバルカーとなり、日本市場では2020年に「e-POWER」専用モデルとして導入され、大きな支持を獲得しました。そして2026年、さらなる大型化と最新の電動駆動技術を携えた2代目(P16型)へとフルモデルチェンジを果たしました。こうしてモデルチェンジを重ねながら、キックスは日産のコアモデルとして新たなステージへと進んでいます。
研ぎ澄まされたアスリートの佇まい:新型キックスが魅せる「タフで洗練された」エクステリアデザイン
新型キックスは今回のモデルチェンジで、「フィールドが広がる、タフで洗練されたスタイル」をデザインテーマに掲げ、都市の街並みから大自然まで、あらゆるシーンで存在感を放つ躍動的な外観へと進化を遂げました。全体として「アスリートのような佇まい」を表現しており、力強さと美しさが調和した、遊び心あふれるデザインが特徴です。
フロントフェイス:アメリカンフットボールのヘルメットに着想を得た大胆な表情
フロントデザインは、アメリカンフットボールのヘルメットから着想を得ており、先進的かつ大胆な外観を採用しています。水平基調のワイドなフロントグリルには特徴的なシグニチャーランプが組み込まれ、さらに3本のLEDアクセントランプを配することで、シャープでワイドな印象を強調しています。
グレード別の個性:上質な「グロス塗装」と遊び心ある「スニーカーソールパターン」
外装の細部には、グレードごとの個性が反映されています。最上位の「G」グレードでは、フロント・リヤバンパーやフェンダー、サイドシルモールに上質な黒色グロス塗装を施し、高級感のある佇まいを実現しました。対して「X」「X+」「X シンプルパッケージ」では、マットブラックのバンパーやサイドシルに、スニーカーのソールからインスピレーションを得た精巧な3Dパターン(ディンプルパターン)を採用し、アクティブで遊び心のある個性を表現しています。
サイド&リヤビュー:水平の美学と頼もしい存在感
サイドビューは水平に美しく伸びるラインが特徴的で、スポーティな軽快感を演出しています。リヤデザインでは、特徴的な「口の字型」の黒いグラフィックと、車幅いっぱいに配置されたLEDテールランプにより、SUVらしい頼もしさと力強い存在感をより一層高めています。足元には、グレード別設定として19インチまたは17インチのアルミホイールが用意され、安定感のある走りを視覚的にも支えています。
ボディカラー:新色「レゾナンスブルー」を含む多彩な9バリエーション
ボディカラーは、e-POWERの先進性やクリーンさを象徴する「レゾナンスブルー/スーパーブラック 2トーン」をはじめとする全9種類がラインアップされています。「ガーネットレッド/スーパーブラック 2トーン」や「ピュアホワイトパール/スーパーブラック 2トーン」など人気の高い組み合わせも選択可能です。なお、グレードによって選べるカラーが異なり、例えば「ダークメタルグレー」などは特定のグレードでは選択対象外となる設定もあります。
洗練と快適が融合したモダンな空間:新型キックスが提案する次世代のインテリア体験
新型キックスのインテリアは、「モダンで開放的な居心地の良い空間」を目指して全面的に刷新されました。上質な素材感と最新のデジタル技術、そして徹底的に追求された実用性を融合させることで、ドライバーだけでなく後席の乗員全員がゆったりとくつろげる、クラスを超えた上質な空間を実現しています。
先進のデジタルコクピット:12.3インチの大型ディスプレイとGoogleの融合
コックピットで一際目を引くのが、12.3インチのデュアルディスプレイを採用した「統合型インターフェースディスプレイ」です(グレード別設定)。美しく先進的なデザインとともに、直感的な操作性を高めています。さらに、Googleを搭載したNissanConnectインフォテインメントシステムにより、普段スマートフォンで利用しているGoogle マップやGoogle アシスタント、Google Playのアプリを車内でもシームレスに操作でき、ドライブの楽しみが大きく広がります。
贅沢な素材使いと快適なシート:全席で「ゼログラビティー」の心地よさを
インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリムには、合皮やファブリック素材で仕立てたソフトマテリアルを贅沢に採用し、リビングのような心地よさと高い質感を追求しました。座席には、長時間のドライブでも疲れにくい日産独自の「ゼログラビティーシート」を、前席のみならず後席左右にも採用しています。クラストップレベルのニールームやヘッドルームを確保したゆとりある室内設計により、すべての乗員に快適なくつろぎを提供します。
アクティブな毎日を支える機能性:大容量ラゲッジと充実の便利装備
実用面においても、新型キックスは高い能力を発揮します。荷室容量は2WDモデルで476Lという大容量を確保しており、開口幅も広いため大きな荷物の積み下ろしもスムーズに行えます。室内にはフロントとリヤに計4個のUSB電源ポート(TYPE-C)を備えるほか、後席用のエアコン吹き出し口も設置され、移動中の快適性を高めています。さらに、アウトドアで電気製品が使える1500WのAC電源や、開放感を高めるパノラミックガラスルーフ、臨場感あふれる音響を楽しめるBOSEパーソナルプラスサウンドシステムなど、プレミアムな体験を支える装備も充実しています。
第3世代e-POWERとe-4ORCEがもたらす「意のままの走り」:新型キックスの走行性能が飛躍的に向上
新型キックスの最大の進化は、目に見えないパワートレインと駆動制御にあります。日本市場初投入となる第3世代の「e-POWER」と、モデル初搭載となる電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」の採用により、コンパクトSUVの枠を超えた力強い加速、圧倒的な静粛性、そして乗員全員が快適に過ごせるフラットな乗り心地を高い次元で両立させています。
第3世代e-POWER:新開発「5-in-1」ユニットによる効率と静粛性の追求
新型キックスは、パワートレインを全面的に刷新しました。日本市場において初となる、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機の5つの主要構成部品を一体化した「5-in-1」電動ユニットを採用し、ユニットの小型・軽量化とともに高剛性化を実現しています。これに組み合わされるのは、燃焼効率を高めた1.4Lの発電特化型エンジン(HR14DDe)です。
フロントモーター(YM52)は最高出力105kW(143PS)、最大トルク315N・m(32kgf・m)を発揮し、電気自動車のような力強く滑らかな加速を提供します。また、クラス初となる路面検知制御を搭載しました。これはロードノイズが大きい路面を検知して積極的に発電を行うことで、なめらかな路面でのエンジン作動頻度を抑え、走行中の車内を驚くほど静かに保つ技術です。
e-4ORCE:電動4WDが実現するフラットな乗り心地と安心感
4WDモデルには、日産独自の「e-4ORCE」が新たに搭載されました。前後2つの高出力モーター(リヤモーター:最高出力50kW/最大トルク140N・m)とブレーキを統合制御することで、車両の挙動を自在にコントロールします。これにより、大きなカーブもスムースに曲がれる高いトレース性能を実現しました。
e-4ORCEの真骨頂は乗り心地の向上にもあります。減速時に車両姿勢がフラットになるよう前後モーターの回生ブレーキを配分・制御することで、車体の前後の揺れ(ピッチング)を抑え、乗員が酔いにくく、ロングドライブでも疲れにくい上質な走りを実現しています。さらに、雪道での走破性を高める「SNOWモード」がキックスとして初めて設定され、あらゆる路面状況下での安心感が向上しました。
ストレスフリーな操作性:e-Pedal Stepと進化した足回り
運転のしやすさも一段と磨かれています。アクセルペダルを緩めるだけで安心して減速できる「e-Pedal Step」を採用し、ペダルの踏み替え回数を減らすことでイージードライブをサポートします。減速性能は各走行モード(STANDARD、SPORT、ECO)に合わせて最適にチューニングされており、より自然でなめらかなフィーリングを実現しました。
走行安定性を支える車体側も強化されています。高剛性ボディの採用に加え、フロントには車体の揺れを抑えてフラットな姿勢をキープする高性能ショックアブソーバーを、リヤには新設計のサスペンションを導入しました。これらの改良により、路面の段差における突き上げを抑え、しなやかで質感の高い乗り味を提供しています。燃費性能についても、エネルギー回収を効率化する回生ブレーキの協調制御や優れた空力設計により、2WDモデルで25.7km/L(WLTCモード)という優れた数値を達成しています。
360°の死角を可視化し、全方位で安全をサポート:新型キックスが誇る最新の「360°セーフティアシスト」
新型キックスは、フルモデルチェンジに伴い、日産の先進安全技術「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」をさらに進化させました。ドライバーの視界をサポートする新機能の追加や、認識性能を向上させたブレーキシステムの採用により、街中から高速道路まで、あらゆるドライブシーンにおける安全性を飛躍的に高めています。
運転支援の核となる「プロパイロット」を全車に標準装備
高速道路での渋滞走行や長距離の巡航走行において、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をクルマがアシストする「プロパイロット」を、先代に引き続き全車に標準装備しました。前を走行する車両との車間距離を保つ機能や、車線中央を走行するようステアリングをコントロールする機能により、ドライバーの負担を大幅に軽減します。また、2台前を走る車両をモニタリングし、自車からは見えない前方の急減速を検知して注意を促す「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」も搭載され、玉突き事故の回避を支援します。
進化したインテリジェント アラウンドビューモニター:死角をゼロへ
新たに採用された「インテリジェント アラウンドビューモニター」には、3つの先進的な可視化機能が追加されました(グレード別設定)。見通しの悪いT字路などで左右から近づく車両や歩行者をドライバーの目より先に確認できる「フロントワイドビュー」、車体直下の路面状況を透けて見えるように映し出す「インビジブルフードビュー」、そして車両の周囲を立体的に確認できる「3Dビュー」です。これらにより、狭い路地や混雑した駐車場でも、死角によるストレスを最小限に抑え、安全な操作をサポートします。
衝突回避と後側方支援の強化:交差点やレーンチェンジも安心
衝突回避を支援する「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は、認識性能の向上により、新たに交差点での歩行者や対向車、さらに出会い頭の交差車両の検知が可能となりました(一部グレード別設定)。また、隣接レーンの後側方車両との接触を回避するようアシストする「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)」や、駐車場から後退する際に接近車両を検知して注意を促す「RCTA(後退時車両検知警報)」を新たに搭載し、死角になりやすい側方・後方の安全支援を大幅に強化しています。
駐車支援と緊急時の対応:日常の「ヒヤリ」に備える
駐車時の操作ミスを防ぐ「踏み間違い衝突防止アシスト」は、壁や車両などの障害物だけでなく、前進時(標準設定)および後退時(グレード別設定)の歩行者検知にも対応しました。万が一の際には、専門のオペレーターに接続できる「SOSコール」も用意されています(グレード別設定)。急病時や危険を感じた際、またはエアバッグ展開と連動した自動通報により、警察や消防への迅速な連携をサポートします。なお、新型キックス(2025年モデル/北米仕様)は、米国のIIHS(道路安全保険協会)から最高評価の「トップセーフティピック」を受賞しており、その安全設計の高さは国際的にも証明されています。
新型キックスの価格と主要諸元:第3世代e-POWERがもたらす新たな価値と詳細仕様
新型キックスは、パワートレインを第3世代e-POWERへと刷新し、新たに電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」をラインアップに加えることで、走行性能と快適性を飛躍的に向上させました。日本市場向けのグレード構成は、エントリーモデルから上質な装備を備えた最上位モデルまで幅広く設定されており、多様なユーザーのニーズに応える内容となっています。ここでは、各グレードの価格、車両サイズ、パワートレインのスペック、そして足元を支えるタイヤ・ホイールサイズなどの詳細データを網羅して解説します。
新型キックス グレード別車両本体価格一覧
新型キックスの価格帯は、2WDモデルが約300万円から、e-4ORCE(4WD)モデルが約335万円から設定されています。あわせて、カスタムカーとして設定される「ROCK CREEK」について、現在判明している予定価格も記載します。
| 駆動方式 | グレード | 車両本体価格(消費税込) |
|---|---|---|
| 2WD(前輪駆動) | X シンプルパッケージ | 2,999,700円 |
| X | 3,259,300円 | |
| X+ | 3,549,700円 | |
| G | 3,898,400円 | |
| ROCK CREEK(カスタムカー) | 約400万円〜(予定価格) | |
| 4WD(e-4ORCE) | X e-4ORCE シンプルパッケージ | 3,349,500円 |
| X e-4ORCE | 3,599,200円 | |
| X+ e-4ORCE | 3,899,500円 | |
| G e-4ORCE | 4,248,200円 | |
| ROCK CREEK(カスタムカー) | 約430万円〜(予定価格) |
主要諸元・スペック詳細
新型キックスのボディサイズは先代より拡大され、室内空間のゆとりが増しています。発電用エンジンには効率を高めた1.4L直列3気筒を採用し、高出力なモーターと組み合わせることで力強い走りを実現しています。
| 項目 | 仕様・数値 |
|---|---|
| 全長 × 全幅 × 全高 | 4365mm × 1800mm × 1615mm(2WD)/ 1610mm(4WD) |
| ホイールベース | 2655mm |
| 最低地上高 | 170mm |
| 車両重量 | 1430kg 〜 1590kg(グレード・駆動方式により異なる) |
| 発電用エンジン型式・種類 | HR14DDe・DOHC水冷直列3気筒 |
| エンジン最高出力 / 最大トルク | 72kW (98PS) / 6000rpm ・ 115N・m (11.7kgf・m) / 6000rpm |
| フロントモーター型式・最高出力 | YM52 ・ 105kW (143PS) / 4600-10700rpm(2WD) |
| フロントモーター最大トルク | 315N・m (32.0kgf・m) / 0-2700rpm(2WD) |
| リヤモーター型式・最高出力(4WD車) | MM48 ・ 50kW (68PS) / 3500-10000rpm |
| リヤモーター最大トルク(4WD車) | 140N・m (14.3kgf・m) / 0-3300rpm |
| 燃料消費率(WLTCモード) | 25.7km/L(2WD X系) / 23.4km/L(2WD G) / 21.5km/L(4WD X系) / 20.1km/L(4WD G) |
| タイヤサイズ(X系グレード) | 215/60R17 96H |
| ホイールサイズ(X系グレード) | 17インチアルミホイール(17×7.0J)、インセット:35、P.C.D:114.3(5穴) |
| タイヤサイズ(Gグレード) | 225/45R19 92W |
| ホイールサイズ(Gグレード) | 19インチアルミホイール(19×7.5J)、インセット:35、P.C.D:114.3(5穴) |
キックスのモデルチェンジ遍歴
「キックス」という車名は、日産がかつて販売していた軽SUV「KIX」と、現在グローバルで展開するクロスオーバーSUV「KICKS」の両方に使われてきました。読み方は同じでも中身はまったく異なり、「KIX」は三菱・パジェロミニのOEM供給を受けた軽SUVであるのに対し、「KICKS」は日産が自社開発した、ジュークとエクストレイルの中間に位置するコンパクトクロスオーバーです。両者は車名以外にほとんど共通点がないため、本記事ではクロスオーバーSUV「KICKS」の世代をたどる形で、初代(P15型)から現行2代目(P16型)までの歩みを整理します。あわせて、その源流となった軽SUV「KIX」の歴史も振り返ります。
源流となった軽SUV「KIX」 PA0(H59A)型/2008年〜2012年
2008年10月30日、三菱・パジェロミニ(H58A型)のOEM供給を受けた軽SUV「KIX」が発売されました。「Small but reliable partner」をコンセプトに、本格的な悪路走破性とコンパクトさを両立したモデルです。グレードは標準仕様の「RS」と上級仕様の「RX」の2種類で、いずれも5速MTと4速ATが用意されました。2010年8月の一部改良では、全車に低燃費運転をサポートする「ECOインジケーター」を標準装備し、ボディカラーの見直しも行われました。そして2012年6月、ベース車であるパジェロミニの生産終了に伴ってKIXも生産を終え、在庫対応を経て同年8月に販売を終了しています。
初代「KICKS」 P15型/2016年〜(日本は2020年〜2026年)
KIXとは別系統の自社開発モデルとして、2014年のサンパウロモーターショーでコンセプトカーが公開され、2016年5月2日にはブラジル・リオデジャネイロで市販仕様が初公開されました。同年のリオデジャネイロオリンピック/パラリンピックのオフィシャルカーにも採用され、8月5日にブラジルで発売。南米を起点に、世界各国へ展開するグローバルカーとしてスタートを切りました。
その後、2017年春の上海モーターショーで中国仕様を公開し、同年に中国で販売を開始。11月のロサンゼルスオートショーでは北米向けの2018年モデルが発表され、グレードは「S」「SV」「SR」の3段階で構成されました。北米ではジュークの後継として位置付けられ、2018年5月にカナダ、6月にアメリカで販売を開始。さらに同年11月に台湾、2019年1月にはインド仕様(外観は似るものの、プラットフォームの異なるD15型)が発売され、販売地域を広げていきました。
日本市場には、2020年5月にフェイスリフトと「e-POWER」を組み合わせたモデルがタイで先行発売された後、約1か月遅れの同年6月24日に公式発表、6月30日に「e-POWER」専用モデルとして導入されました。続く2021年1月にはカスタムカー「AUTECH」が追加発表され、3月に発売。同年11月にはアウトドアブランドとコラボレーションした限定500台の特別仕様車も登場しています。そして2022年7月19日のマイナーチェンジでは、「e-POWER」を第2世代へと進化させるとともに、待望の4WDモデル「X FOUR(e-POWER 4WD)」を追加し、走行性能を大きく高めました。なお北米市場では、2024年に後継モデル登場後もP15型が「キックス プレイ(KICKS PLAY)」へと改名され、しばらく併売されています。
2代目「KICKS」 P16型/2026年〜(現行モデル)
2024年3月に北米で次期型が公開され、2026年6月17日には日本でフルモデルチェンジが発表、翌18日より発売されました。日本市場初となる第3世代「e-POWER」と、キックスとして初搭載の電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用し、走行性能・静粛性・快適性を全方位で引き上げています。初代で築いた支持を受け継ぎながら、日産の電動化戦略を牽引するコアモデルとして新たなステージへと進みました。
| キックスのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 軽SUV「KIX」 PA0(H59A)型 | 2008年〜2012年 |
| 初代「KICKS」 P15型 | 2016年〜(日本:2020年〜2026年) |
| 2代目「KICKS」 P16型 | 2026年〜(現行) |
なお本記事で新型を「2代目」と数えているのは、日産が自社開発したクロスオーバー「KICKS」だけを連続した世代として捉えているためです。この立場では初代がP15型(2016年〜)、現行がP16型(2026年〜)にあたります。一方、軽SUV「KIX」も含めて「キックス」という車名のクルマ全体で数える場合は、KIXを初代、P15型を2代目、現行を3代目とすることもあります。ただし「KIX」と「KICKS」は車名以外に共通点がほとんどない別系統のクルマであるため、本記事ではKIXを源流として切り離し、クロスオーバーKICKSの系譜にもとづいて「2代目」と表記しています。
撮影したキックスの写真
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日産 キックス 90周年記念車 -
日産 キックス 90周年記念車 -
日産 キックス 90周年記念車
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キックスe-POWER -
キックスe-POWERの説明 -
キックスe-POWER -
キックスe-POWER -
キックスe-POWER