ホンダの歴代SUV車種から人気の車をランキング
1946年、ホンダは静岡県で本田宗一郎により創業されました。日本における2016年自動車新車販売台数はトヨタ、日産に次ぐ3位となり、世界の新車販売台数では7位となっています。また、ホンダは2輪の製造も行っており、販売台数や売り上げでは世界一となっています。
ホンダはモータースポーツへの参加も積極的に行っており、1988年にはマクラーレンへエンジンを提供し、16戦15勝の伝説を残しました。エンジン開発で世界一の技術を誇るホンダは、スポーツカー以外にSUV車種もラインナップしています。歴代のSUV車種一覧をランキングで紹介します。
9位 ホンダの新たな世界戦略車「ZR-V」は新開発のe:HEV(ハイブリッドシステム)によって燃費の良さと走行性能を高水準化させているクロスオーバーSUV
2022年に誕生した「ZR-V」は、CR-Vの後継車種にあたるホンダのクロスオーバーSUV。同車は、周辺領域の立体造形との親和性の高いデザインを採用するバーチカル・フロントグリルや、美しく貫禄のある形状を特徴とするフルLEDヘッドライトを組み合わせて、圧倒的な存在感を放つスタイリッシュなエクステリアを完成させています。
ホンダの世界戦略車である「ZR-V」は、日本市場では1.5L 直噴VTEC TURBOエンジンを搭載するガソリン車と、新開発の2.0L直噴エンジンに2基のモーターをユニットとして組み込んで低燃費を実現させるe:HEVシステムを搭載するハイブリッド車を展開。
同車は、路線逸脱抑制機能や誤発進抑制機能などの予防安全性能がパッケージングされたHonda SEINSINGを、全車が標準装備する総合性能が極めて高いホンダのSUV。
「ZR-V」の室内空間は、Type-A・Type-Cに対応する充電ポートや、運転席側と助手席側とで別々に温度調整を可能とするフルオート・エアコンディショナーを標準装備させる事で、乗り心地の良さだけではなくて、快適性も高水準化させています。
全長 | 4,570mm |
---|---|
全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,620mm |
室内長 | 1,930mm |
室内幅 | 1,530mm |
室内高 | 1,195mm |
総排気量 | 1.993L |
車両重量 | 1,560kg |
ホイールベース | 2,655mm |
最小回転半径 | 5.5m |
乗車定員 | 5名 |
燃費 | 22.1Km/L(WLTCモード) |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
8位 ホライゾンはいすゞからホンダへ提供され販売したフルサイズSUV
1994年にいすゞからOEM提供されたビッグホーンのエクステリアとインテリアを変更し、ボディカラーやアルミホイールを新たに装備し販売されたのがホライゾンです。北米でもアキュラ・SLXとして販売され人気を博しました。
7人乗りのラージサイズSUVで、見た目にも迫力があります。
1999年にビッグホーンのOEM提供が終了すると同時に販売も終了しました。
全長 | 4,720mm |
---|---|
全幅 | 1,745mm |
全高 | 1,840mm |
室内長 | 2,525mm |
室内幅 | 1,495mm |
室内高 | 1,245mm |
総排気量 | 3,494cc |
車両重量 | 1,990kg |
ホイールベース | 2,760mm |
最小回転半径 | 5.8m |
乗車定員 | 7名 |
燃費 | 7.6km/L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
7位 MDXは海外のアキュラブランドから日本のホンダへ逆輸入された高級SUV
元々はホンダが海外で展開する高級ブランドのアキュラで製造販売されていたMDXですが、逆輸入車として2003年に日本へ上陸しました。
2003年は最上級グレードのみの展開で、2004年からベースグレードも展開しました。
北米を中心に販売されたMDXは7人乗りの大型ボディで当初販売された最上級グレードのエクスクルーシブには、本革インテリアや木目調パネルやサンルーフなどを標準装備したラグジュアリーSUVとなっています。
2006年6月には日本での販売が終了しましたが、海外では2006年と2013年にフルモデルチェンジを果たし、ホンダの最上級SUVとして販売が継続されています。
全長 | 4,790mm |
---|---|
全幅 | 1,955mm |
全高 | 1,820mm |
室内長 | 2,560mm |
室内幅 | 1,420mm |
室内高 | 1,205mm |
総排気量 | 3,471cc |
車両重量 | 2,050kg |
ホイールベース | 2,700mm |
最小回転半径 | 5.7m |
乗車定員 | 7名 |
燃費 | 7.8km/L |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
6位 ジャズはコンパクトボディで取り回しやすいため女性からの人気もあったSUV
1993年に販売されたホンダのジャズは、いすゞのミューをOEM提供されて誕生しました。ミューからは大きな変更はなくエクステリア面はホイールやボディカラー、内装面はシートや内側のドアトリムのみです。
3ドアのSUVは珍しく、コンパクトなボディから女性からの人気もありました。
個性的なルックスで1980年代から1990年代にかけてのRVブームの中で誕生したジャズですが、1996年に販売終了となり、わずか3年の短い販売期間となっています。
全長 | 4,135mm |
---|---|
全幅 | 1,780mm |
全高 | 1,670mm |
室内長 | 1,885mm |
室内幅 | 1,355mm |
室内高 | 1,140mm |
総排気量 | 3,059cc |
車両重量 | 1,750kg |
ホイールベース | 2,330mm |
最小回転半径 | 5.0m |
乗車定員 | 4名 |
燃費 | -km/L |
使用燃料 | 軽油(ディーゼル) |
5位 HR-Vは2006年に販売終了したが現在では海外で販売されるヴェゼルへ名前を受け継ぐSUV
1998年に販売されたコンパクトクロスオーバーSUVがホンダのHR-Vです。
SUVとしては燃費性能が高くJC08モード燃費は14.8km/Lとなっています。HR-Vが登場するまでのSUVはボディサイズが大きく取り回し難いイメージが先行していましたが、低燃費で日常使いにも便利で維持費もお得な5ナンバーサイズが功を奏し人気車種となりました。
ボディカラーもポップなカラーラインナップが並び今までSUVに馴染みのなかったユーザーを新規で獲得していきました。
HR-Vは2006年に販売を終了し、その後に販売されたヴェゼルの海外販売名へHR-Vの名前が引き継がれました。
全長 | 4,095mm |
---|---|
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,580mm |
室内長 | 1,805mm |
室内幅 | 1,320mm |
室内高 | 1,200mm |
総排気量 | 1,590cc |
車両重量 | 1,190kg |
ホイールベース | 2,460mm |
最小回転半径 | 5.2m |
乗車定員 | 5名 |
燃費 | 14.8km/L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
4位 エレメントはユニークなエクステリアで今でもファンがいるホンダの人気SUV
2002年北米で販売されたエレメントは2003年に日本に上陸し販売開始されました。逆輸入車として販売されていたため販売された数は少ないですが、色分けされた独特のエクステリアで今でも駐車市場では人気の車種となっています。
SUVでは他に類を見ない観音開きのドアやなど、所有欲を満たすギミックが仕掛けられたホンダのこだわりを感じられる車種となっています。2005年7月には輸入販売が終了しました。
日本での販売期間は2年3ヶ月でしたが、ホンダ車の歴史に残る個性的な車としてファンに愛されています。
全長 | 4,300mm |
---|---|
全幅 | 1,815mm |
全高 | 1,790mm |
室内長 | 2,035mm |
室内幅 | 1,485mm |
室内高 | 1,210mm |
総排気量 | 2,354cc |
車両重量 | 1,560kg |
ホイールベース | 2,575mm |
最小回転半径 | 5.2m |
乗車定員 | 5名 |
燃費 | 10.6km/L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
3位 クロスロードはカスタムベースとして愛されるが今では中古車でしか入手できないSUV
1993年に誕生したコンパクトSUVがクロスロードです。初代は提携関係にあったランドローバーからディスカバリーをOEM供給され販売しましたが、2代目ではホンダで開発されたストリームをベースとして販売されました。
コンパクトSUVでは希少な3列7人乗り仕様で登場したクロスロードはスクエア状のエクステリアが人気となりファンを増やし続けました。
2010年8月末には生産終了となりましたが、人気車種ということもあり中古市場での需要が増えています。カスタムベースとしても人気があるため、100万円を超える価格帯の車も見受けられる状況となっています。
全長 | 4,285mm |
---|---|
全幅 | 1,755mm |
全高 | 1,670mm |
室内長 | 2,500mm |
室内幅 | 1,430mm |
室内高 | 1,255mm |
総排気量 | 1,997cc |
車両重量 | 1,520kg |
ホイールベース | 2,700mm |
最小回転半径 | 5.3m |
乗車定員 | 7名 |
燃費 | 12.4km/L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
2位 CR-Vはヴェゼルに統合したが2018年に日本復活を果たすホンダ期待のSUV
1995年に誕生したミドルサイズクロスオーバーSUVがCR-Vです。それまでのSUVとは違う居住性を意識した車作りが人気を呼び、販売当初は納車まで3ヶ月待ちの状態が続くこともあるほどの人気を獲得しました。
グレードにはFFモデルの20Gと4WDモデルの24Gが用意され、それぞれのグレードには本革シートやHondaインターナビがセットになったラグジュアリーなレザーパッケージが用意されました。
3回のフルモデルチェンジを経て2016年3月にはヴェゼルに統合する形で生産終了となっています。
海外では引き続き販売が継続されることとなり2017年には7月9日にフルモデルチェンジが発表され、5代目へと進化しました。
日本でも2018年にCR-Vが待望の復活を果たしました。
全長 | 4,535mm |
---|---|
全幅 | 1,820mm |
全高 | 1,685mm |
室内長 | 2,125mm |
室内幅 | 1,540mm |
室内高 | 1,215mm |
総排気量 | 2,354cc |
車両重量 | 1,540kg |
ホイールベース | 2,620mm |
最小回転半径 | 5.5m |
乗車定員 | 5名 |
燃費 | 11.6km/L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
1位 ヴェゼルは3年連続SUV販売数日本一に輝いた日本を代表するコンパクトSUV
ホンダのSUVラインナップで一番売れた人気車種と言えばヴェゼルでしょう。世界的なSUVブームに乗り販売されたヴェゼルは、2013年の発売から2014~2016年まで年間新車販売台数SUV部門で3年連続首位に立つなど、日本のSUV市場の王者に君臨していました。
フィットベースの広い室内とJC08モードの最高燃費27km/Lは他のSUVでは達成できない数字となっています。ガソリンモデルのベースグレードでは200万円をきる購入しやすい価格帯も人気の秘密です。
使いやすく見やすいドライバーに向いたインパネとブラック、アイボリー、ジャズブラウンの上質な空間に相応しい3つのシートカラーが用意されています。
2016年まではコンパクトSUVの頂点に君臨していたヴェゼルでしたが、2017年はトヨタのC-HRといいう強力なライバルが出現したため販売台数が落ち込んでいます。
ヴェゼルは2017年秋にマイナーチェンジする可能性もあり、テコ入れされたヴェゼルとC-HRの対決がより鮮明になるかもしれません。
全長 | 4,295mm |
---|---|
全幅 | 1,770mm |
全高 | 1,605mm |
室内長 | 1,930mm |
室内幅 | 1,485mm |
室内高 | 1,265mm |
総排気量 | 1,496cc |
車両重量 | 1,280kg |
ホイールベース | 2,610mm |
最小回転半径 | 5.3m |
乗車定員 | 5名 |
燃費 | 26.0km/L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
ホンダのSUV復活に注目
コンパクトSUVのヴェゼルは日本で大人気の車種ですが、世界ではCR-Vが人気モデルとなっています。CR-Vはヴェゼルよりも販売価格やサイズが上の車で、価格帯はトヨタのC-HRやハリアーのベースグレードと同様となっています。
日本のSUV市場はこれからも拡大すると考えられるため、現在1つしか販売されていないホンダのSUVラインナップへ、2018年にCR-Vが加わりSUV市場は増々賑わうでしょう。
世界的にも人気のグローバルSUVであるホンダCR-Vの今後の動向に注目です。