トヨタGRシリーズとは ドライビングの楽しさを追求するコンプリートカーブランド
トヨタのGRシリーズは、2017年9月に前身のG’sシリーズから名称を変更して本格展開を始めたスポーツブランドです。「GR」はトヨタのモータースポーツ部門「TOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)」の略称で、全国のトヨタディーラーに設置されたGR専門店「GRガレージ」を通じて販売されています。市販車にエアロや足回りの部品を付けただけのドレスアップとは異なり、車両単位で仕立てた「コンプリートカー」である点が、GRシリーズの本質的な価値です。
走りを楽しむモデルを幅広いユーザーへ届けることを目的に、86やスープラといったスポーツモデルだけでなく、ファミリーユースで人気のミニバンやコンパクトカー、SUVにも設定してきた点が大きな特徴です。車種ラインナップは年々進化し、現在はGRヤリス・GR86・GRカローラといったGR専用コンプリートモデルが中心となっています。
本記事では、GRシリーズのブランド体系であるGRMN・GR・GRスポーツの違いから、2017〜2019年当時に展開していた各モデルのスペックまでを詳しく解説します。ここで紹介する当時の歴代モデルはいずれも新車販売を終え、現在は中古車市場でのみ手に入ります。世代ごとの装備差や狙い目を押さえておくと、中古で探す際の判断がしやすくなります。
トヨタGRシリーズの「GRMN」「GR」「GRスポーツ」の違い ランク別の特徴と選び方
GRシリーズ初のグローバルモデル新型GRスープラのような世界戦略車も順次導入する可能性も
GRシリーズはスポーツ性能の高さによって、大きく3つのランクに分かれています。どこまで手が入っているかでキャラクターも価格帯も変わるため、自分の使い方に合うランクを見極めることが選び方の第一歩です。
- GRMN(最上位):エンジン内部・足回り・ボディ剛性のすべてに手を入れた本格レーシングモデルです。名称は「GAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring」の頭文字で、ニュルブルクリンクで鍛えた職人技を冠しています。生産台数を絞った数量限定車で、サーキット走行まで視野に入れて開発されています。
- GR(中位):GRMNに近いチューニング思想を持ちながら量産モデルとして展開するランクです。一般道からサーキットまで幅広く対応し、日常域でも扱える走行性能を備えます。
- GRスポーツ(入門):エンジンには手を入れず、足回りの最適化・専用エアロパーツ・ボディ剛性強化を中心に仕立てたライトスポーツです。ミニバン・SUV・コンパクトカーまで幅広い車種に設定され、初めてスポーツモデルに乗る方でも普段使いの感覚を崩さず楽しめます。
選び方の目安として、サーキットでタイムを狙う一台が欲しいならGRMNやGR、通勤やファミリーユースの快適性を保ちつつ走りの質感を上げたいならGRスポーツが現実的です。GRスポーツは中古でも流通量が比較的多く、価格も手が届きやすいため、GRの世界への入口として選ばれてきました。
なお、2019年にはGRシリーズ初のグローバルモデル(世界戦略車)として新型GRスープラが登場しました。その後もGRヤリス・GRカローラと、GR専用設計のコンプリートモデルが次々と加わり、現在のGRシリーズはさらに進化を遂げています。
マークX GRMN 限定350台で即完売した最強FRスポーツセダン
2019年に発売したマークX GRMNは限定350台販売され翌日には売り切れる大人気車種
マークX GRMNは、最上級グレード「350RDS」をベースに最高出力318ps・最大トルク380Nmを発揮し、6速MT・BBSホイール・4本出しマフラーなどを備えた本格レーシングモデルです。初代(2015年・100台限定)、2代目(2019年・350台限定)ともに即日完売した希少車で、マークX自体が2019年12月に生産を終えたことで、その歴史にも幕を下ろしています。間近で対面すると、迫力のある4本出しマフラーと専用エアロが、おとなしいセダンの印象を一変させる存在感を放ちます。
318psという数値は、現在のスポーツセダンと比べても十分に速い領域です。FRレイアウトと6速MTの組み合わせは、いまや新車では選びにくくなった構成だけに、純粋に「曲がる・止まる・操る」を味わいたい層に刺さります。一方で乗車定員5名でも後席や荷室はスポーツ走行を優先した割り切りがあり、ファミリーの実用一辺倒で選ぶと後悔しやすい一台です。中古で探す際は、限定台数の少なさから相場が高止まりしやすく、過走行や改造歴の有無を含めて状態を慎重に見極めることがポイントになります。
| ベースモデル | マークX 350RDS |
|---|---|
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
| 全長 | 4,795mm |
| 全幅 | 1,795mm |
| 全高 | 1,420mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 車両重量 | 1,560kg |
| エンジン | 2GR-FSE(3.456L) |
| 最高出力 | 234kW(318ps)/6,400rpm |
| 最大トルク | 380Nm(38.7kgm)/4,800rpm |
| ミッション | 6速マニュアル |
| 使用燃料 | プレミアムガソリン |
| 乗車定員 | 5名 |
マークX GRスポーツ 希少なFRセダンの楽しさを気軽に味わえるモデル
希少なFRライトスポーツを楽しめるマークX GRスポーツ
マークX GRスポーツは「350RDS」と「250S」の2グレードに設定され、専用チューニングサスペンション・専用ブレーキキャリパー・スポット溶接増加によるボディ剛性向上・電動パワーステアリング(EPS)の専用チューニングにより、通常モデルより高い走行安定性を実現していました。マークXの生産終了(2019年12月)とともに役目を終えています。
同じGRスポーツでも、3.5LのV6を積む350RDSと、2.5Lの250Sでは性格が大きく異なります。日常の燃費やレギュラーガソリンの経済性を重視するなら250S、頭打ちのない伸びと余裕の加速を求めるなら350RDSが向きます。GRMNほど尖っていないぶん、通勤や長距離移動を含む普段使いにそのまま使える点が、いまも中古で支持される理由です。FRセダン自体が国産では希少になったため、「もう一度FRの後輪で押し出す感覚を味わいたい」という層にとっては、手頃な選択肢になります。
| ベースモデル | マークX 350RDS | マークX 250S |
|---|---|---|
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) | FR(後輪駆動) |
| 全長 | 4,795mm | 4,795mm |
| 全幅 | 1,795mm | 1,795mm |
| 全高 | 1,420mm | 1,420mm |
| ホイールベース | 2,850mm | 2,850mm |
| 車両重量 | 1,560kg | 1,560kg |
| エンジン | 2GR-FSE(3.456L) | 4GR-FSE(2.499L) |
| 最高出力 | 234kW(318ps)/6,400rpm | 149kW(203ps)/6,400rpm |
| 最大トルク | 380Nm(38.7kgm)/4,800rpm | 243Nm(24.8kgm)/4,800rpm |
| ミッション | オートマチック | オートマチック |
| 使用燃料 | プレミアムガソリン | レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
ヴィッツ GRMN 限定150台 スーパーチャージャー搭載のコンパクトスポーツ
限定150台のヴィッツ GRMNは強烈な加速でサーキット走行も可能
ヴィッツ GRMNは2018年4月に限定150台で発売された希少なコンパクトスポーツです(ヴィッツは2020年にヤリスへ車名変更)。最大の特徴は、1.8L直列4気筒にスーパーチャージャーを組み合わせて最高出力212ps・最大トルク250Nmを発生させるエンジンで、軽量ボディと6速MT、BBS製17インチ鍛造ホイール、SACHS製ダンパー、トルセンLSDといったサーキット直系の専用装備が与えられています。通常のヴィッツをベースに専用バンパーで全長を延ばし、開口面積を抑えてボディ剛性を高めた3ドアハッチバックとして専用設計されました。
1tクラスの軽量ボディに212psという出力は、パワーウェイトレシオでみると同時代のホットハッチでも上位の俊敏さです。スーパーチャージャーは低回転からレスポンスが立ち上がるため、ターボにありがちな「踏んでから一拍置いて効く」感覚が薄く、市街地でも扱いやすい点が選ばれてきた理由です。一方で内装はベースのヴィッツ由来で質感を期待すると物足りなく、後席も補助的。「速さと軽さ」を最優先する層に刺さり、上質さや実用性を求めると噛み合いません。150台限定ゆえ中古でも玉数が極端に少なく、見つけたら状態の良い個体を逃さない判断が必要になります。
| ベースモデル | ヴィッツ |
|---|---|
| 駆動方式 | FF(前輪駆動) |
| 全長 | 3,975mm |
| 全幅 | 1,695mm |
| 全高 | 1,510mm |
| ホイールベース | 2,510mm |
| 車両重量 | 1,140kg |
| エンジン | 2ZR-FE(1.797L) |
| 過給機 | スーパーチャージャー |
| 最高出力 | 156kW(212ps)/6,800rpm |
| 最大トルク | 250Nm(25.5kgm)/4,800rpm |
| ミッション | 6速マニュアル |
| 使用燃料 | プレミアムガソリン |
| 乗車定員 | 5名 |
ヴィッツ GR CVTとMTを選べる普段使いもできるホットハッチ
ヴィッツGRは4ドアで普段使いもできるホットハッチ
ヴィッツGRは、通常の4ドアボディを維持しつつ足回りを最適化し、ボディ剛性を高めたモデルです。マニュアルとスーパーCVT-iの2種類のトランスミッションを用意し、エンジンには手を入れずにスポーティな走りを楽しめるため、スポーツカー入門モデルとして人気を集めました。2020年3月にその役目を終えています。
GRMNほどの過激さはなく、普段は4ドアの実用車として家族の送り迎えにも使える点が、このグレードの立ち位置です。CVTを選べば渋滞でも疲れにくく、MTを選べば操る楽しさが増すため、用途で割り切って選べます。「スポーツカーは欲しいが一台で何でもこなしたい」という層に向く一方、絶対的な速さを期待すると物足りないため、GRMNやGR86とは目的が異なる点を理解して選ぶことが大切です。
| ベースモデル | ヴィッツ |
|---|---|
| 駆動方式 | FF(前輪駆動) |
| 全長 | 3,975mm |
| 全幅 | 1,695mm |
| 全高 | 1,510mm |
| ホイールベース | 2,510mm |
| 車両重量 | 1,060kg |
| エンジン | 1NZ-FE(1.496L) |
| 最高出力 | 80kW(109ps)/6,000rpm |
| 最大トルク | 136Nm(13.9kgm)/4,800rpm |
| ミッション | 5速マニュアル/スーパーCVT-i |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 5名 |
ヴィッツ GRスポーツ ガソリンとハイブリッドを選べる経済的なライトスポーツ
軽快な走りと粘り強い足回りが特徴のヴィッツGRスポーツ
ヴィッツGRスポーツはガソリンとハイブリッドの両タイプを用意し、ガソリンモデルはJC08モード燃費19.6km/L、ハイブリッドモデルは34.4km/Lという高い燃費性能を備えていました。レギュラーガソリン仕様で維持費も抑えやすく、ヴィッツGRより手前のエントリーとして選ばれたライトスポーツです。2020年3月に役目を終えています。
ハイブリッドの34.4km/L(JC08モード)は、月1,000km走るとガソリン代がおおよそ月5,000円前後(レギュラー175円/L想定)に収まる水準で、スポーティな見た目と燃費の両立を求める層に向きます。エンジンチューンがないぶん「速さ」より「軽快さと経済性」を取りにいったグレードで、ここをスポーツカーの代替として選ぶと期待値がずれます。中古では走行距離が伸びた個体ではハイブリッドの駆動用バッテリーの劣化具合が気になりやすく、整備記録の有無を確認しておくと安心です。
| ベースモデル | ヴィッツ | ヴィッツ ハイブリッド |
|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | FF |
| 全長 | 3,975mm | 3,975mm |
| 全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
| 全高 | 1,510mm | 1,510mm |
| ホイールベース | 2,510mm | 2,510mm |
| 車両重量 | 1,040kg | 1,100kg |
| エンジン | 1NZ-FE(1.496L) | 1NZ-FXE(1.496L) |
| 最高出力 | 80kW(109ps)/6,000rpm | 54kW(74ps)/4,800rpm |
| 最大トルク | 136Nm(13.9kgm)/4,800rpm | 111Nm(11.3kgm)/3,600-4,400rpm |
| モーター最高出力 | - | 45kW(61ps) |
| モーター最大トルク | - | 169Nm(17.2kgm) |
| ミッション | 5速MT/スーパーCVT-i | オートマチック |
| JC08モード燃費 | 19.6km/L | 34.4km/L |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
86 GR 専用エアロとBBS製アルミを装備した本格FRスポーツ
専用エクステリアに身を包んだ本格2ドアスポーツの86GR
86 GRは、スバルとの共同開発ライトスポーツ「86」をGRがさらに鍛えたモデルです。フロント・リアスポイラーとウイングによる空力強化、レイズ製17インチアルミホイール、専用チューンサスペンションなどを装備していました。2021年10月の現行GR86への移行で世代交代しています。なお後継のGR86は現在も販売されています。
ベースの86が「軽量・低重心・FR」を素のまま楽しむ性格だったのに対し、86 GRはボディと足を引き締めて接地感を高めた、いわば「鍛えた86」です。1,240kgの軽さに207psという数値は絶対的なパワーで押すタイプではなく、コーナーで荷重を移しながら曲げていく乗り方が向きます。直線の速さを最優先する人より、ワインディングでハンドリングを味わいたい人に刺さる一台です。中古では人気ゆえタマ数は比較的ありますが、サーキット走行歴のある個体も混じるため、足回りやブレーキの使用状況を見ておくと安心です。
| ベースモデル | 86 |
|---|---|
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
| 全長 | 4,290mm |
| 全幅 | 1,790mm |
| 全高 | 1,320mm |
| ホイールベース | 2,570mm |
| 車両重量 | 1,240kg |
| エンジン | FA20(1.998L) |
| 最高出力 | 152kW(207ps)/7,000rpm |
| 最大トルク | 212Nm(21.6kgm)/6,400-6,800rpm |
| ミッション | 6速マニュアル |
| 使用燃料 | プレミアムガソリン |
| 乗車定員 | 4名 |
86 GRスポーツ MTとATを選べる軽快なFRスポーツ
ドライブの楽しさを感じる86GRスポーツは軽快なハンドリングが魅力
86 GRスポーツは、86 GRよりライトなチューニングながら、専用サスペンションとボディ剛性強化で通常の86より高い走行安定性を実現したモデルです。6速MTと6速AT(スポーツシフト)の2種類を設定し、86 GRと同じく2021年10月に世代交代しています。
GRが「本気のサーキット志向」だとすれば、GRスポーツは「軽快なハンドリングを日常で楽しむ」立ち位置です。AT(スポーツシフト)を選べば渋滞でも疲れにくく、通勤を兼ねた一台として現実的に使えます。MTで操る喜びを取るか、ATで間口を広げるかは用途次第で、ここを「最速の86」と期待して選ぶとGRや後継のGR86との差で物足りなさを感じやすい点に注意が必要です。
| ベースモデル | 86 |
|---|---|
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
| 全長 | 4,280mm |
| 全幅 | 1,775mm |
| 全高 | 1,320mm |
| ホイールベース | 2,570mm |
| 車両重量 | MT:1,270kg/AT:1,250kg |
| エンジン | FA20(1.998L) |
| 最高出力 | MT:152kW(207ps)/AT:147kW(200ps)/7,000rpm |
| 最大トルク | MT:212Nm(21.6kgm)/AT:205Nm(20.9kgm) |
| ミッション | 6速MT/6速AT(スポーツシフト) |
| 使用燃料 | プレミアムガソリン |
| 乗車定員 | 4名 |
アクア GRスポーツ ハイブリッドの滑らかな加速をスポーティに楽しめるモデル
人気のハイブリッドコンパクトのアクアにもGRスポーツを設定
アクア GRスポーツは、上級グレードGをベースにハイブリッドの滑らかな加速を楽しめるコンプリートカーです。通常のGRスポーツと、17インチホイールを装着する「GRスポーツ17インチパッケージ」の2種類が設定され、JC08モード燃費34.4km/Lの高い燃費性能も魅力でした。アクア自体のフルモデルチェンジに伴い2021年に役目を終えています。
燃費を犠牲にせずに引き締まった足と専用エアロを得られるのがこのグレードの妙味で、ハイブリッドの静かな出足とスポーティな見た目の両取りを狙う層に向きます。17インチパッケージは見た目と接地感が増す一方、ノーマルの15〜16インチ仕様に比べると乗り心地はやや硬めになり、段差の入力も伝わりやすくなります。快適性重視なら標準ホイール、見た目とハンドリング重視なら17インチと、優先順位で選ぶのが失敗しないコツです。
| ベースモデル | アクア G |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| 全長 | 4,070mm |
| 全幅 | 1,695mm |
| 全高 | 1,455mm |
| ホイールベース | 2,550mm |
| 車両重量 | 1,100kg/17インチPKG:1,110kg |
| エンジン | 1NZ-FXE(1.496L) |
| 最高出力 | 54kW(74ps)/4,800rpm |
| 最大トルク | 111Nm(11.3kgm)/3,600-4,400rpm |
| モーター最高出力 | 45kW(61ps) |
| モーター最大トルク | 169Nm(17.2kgm) |
| ミッション | オートマチック |
| JC08モード燃費 | 34.4km/L |
| 乗車定員 | 5名 |
ヴォクシー GRスポーツ ファミリーミニバンに走行安定性と快適性を加えたモデル
安定したドライブを楽しめるヴォクシーGRスポーツ
ヴォクシー GRスポーツは、ミニバン特有の高重心による高速域での不安定さを、専用チューニングサスペンション・専用ブレーキパッド・リア床下スパッツで抑え込んだモデルです。スポーツ性能を強く求めない層からも「乗り心地が引き締まった快適なミニバン」として支持されました。新型ヴォクシーへの移行に伴い2022年1月に役目を終えています。
ミニバンのGRスポーツは「速さ」ではなく「ふらつきの少なさ」に効くチューニングで、高速道路の合流や横風、家族を乗せたカーブで車体の揺れが収まりやすくなります。7人乗りの実用性を保ったまま走りの質を上げたい層に向く一方、外観のスポーティさだけを期待して選ぶと、機能面の真価が伝わりにくいかもしれません。中古で選ぶ際は、ミニバンらしく積載や乗降の頻度が高い使われ方をしている個体が多く、足回りやブレーキの摩耗状況を確認しておくと安心です。
| ベースモデル | ヴォクシー ZS |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| 全長 | 4,795mm |
| 全幅 | 1,735mm |
| 全高 | 1,810mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 車両重量 | 1,620kg |
| エンジン | 3ZR-FAE(1.986L) |
| 最高出力 | 112kW(152ps)/6,100rpm |
| 最大トルク | 193Nm(19.7kgm)/3,800rpm |
| ミッション | スーパーCVT-i |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 7名 |
ノア GRスポーツ シンプルで落ち着いたスタイルのミニバンGR
スポーティーな走りとシンプルな見た目で人気のノアGRスポーツ
ノア GRスポーツは、兄弟車のヴォクシーGRスポーツと走りの仕様はほぼ共通ながら、落ち着いたシンプルなエクステリアが特徴で、ヴォクシーとは異なる層のファンを持っていました。走行安定性の向上による安全マージンの広がりも支持された理由です。ヴォクシーGRスポーツと同様、2022年1月に役目を終えています。
中身が共通であるため、選ぶ決め手は外観の好みに集約されます。派手な顔つきが好みならヴォクシー、控えめで上品な佇まいを好むならノアという住み分けで、機能面は同等です。ファミリーカーとして毎日乗るなら、見た目の好みで長く付き合えるほうを選ぶのが結果的に満足度につながります。
| ベースモデル | ノア Si |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| 全長 | 4,795mm |
| 全幅 | 1,735mm |
| 全高 | 1,810mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 車両重量 | 1,620kg |
| エンジン | 3ZR-FAE(1.986L) |
| 最高出力 | 112kW(152ps)/6,100rpm |
| 最大トルク | 193Nm(19.7kgm)/3,800rpm |
| ミッション | スーパーCVT-i |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 7名 |
ハリアー GRスポーツ ラグジュアリーSUVにスポーティさを加えたGRシリーズ
SUVのGRシリーズはハリアーGRが唯一ランナップしている
ハリアー GRスポーツ(60系)は、1997年の初代から続く「元祖ラグジュアリーSUV」の豪華な内装はそのままに、室内をブラックで統一し、アルミペダル・カーボン調加飾・GRロゴシートを組み合わせて、スポーツとラグジュアリーを両立させたモデルです。80系新型ハリアーへの移行に伴い2020年6月に役目を終えています。間近で対面すると、ブラックで締めた内装にアルミペダルやカーボン調パネルが効き、標準のハリアーより一段引き締まった印象を受けます。
ハリアーGRスポーツはアルミペダルを装備してカーボン調加飾を施す
フロントシートにもGRのロゴがデザインされている
SUVでありながら走りの質感も求める層に向くグレードで、2.0Lの自然吸気と、最高出力231ps・最大トルク350Nmを発揮する2.0Lターボの2タイプから選べました。日常の扱いやすさを重視するなら自然吸気、高速巡航や合流での余裕を求めるならターボが向きます。ラグジュアリーSUVのなかでスポーティな内外装を持つ個体は希少なため、中古で「上質さと走りの両立」を狙う層には今も狙い目になります。
| ベースモデル | ハリアー エレガンス | ハリアー エレガンス ターボ |
|---|---|---|
| 駆動方式 | FF/4WD | 4WD |
| 全長 | 4,770mm | 4,770mm |
| 全幅 | 1,835mm | 1,835mm |
| 全高 | 1,655mm | 1,655mm |
| ホイールベース | 2,660mm | 2,660mm |
| 車両重量 | 1,590kg | 1,720kg |
| エンジン | 3ZR-FAE(1.986L) | 8AR-FTS(1.998L) |
| 最高出力 | 111kW(151ps)/6,100rpm | 170kW(231ps)/5,200-5,600rpm |
| 最大トルク | 193Nm(19.7kgm)/3,800rpm | 350Nm(35.7kgm)/1,650-4,000rpm |
| ミッション | スーパーCVT-i | 6速AT |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン | プレミアムガソリン |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
プリウスα GRスポーツ 3列7人乗りも選べたステーションワゴン型GR
ステーションワゴンのプリウスGRスポーツはファミリーユースでも使いやすい
プリウスα GRスポーツは、ホイールベースを延長したステーションワゴンタイプで、5人乗りのほか3列7人乗り仕様も設定されたファミリー向けのモデルです。GRシリーズでステーションワゴンタイプだったのはプリウスαGRのみで、荷室の広さと使い勝手を保ちながらスポーティな走りも楽しめる希少な存在でした。2021年3月に役目を終えています。
荷物も人も積めるワゴンに、引き締まった足と専用エアロを与えた点が最大の個性です。3列7人乗りなら多人数の送迎にも対応でき、ハイブリッドの低燃費とスポーティさを一台で満たしたい層に向きます。ただしGRスポーツの足は標準のプリウスαよりやや硬めで、フル乗車での快適性を最優先するなら好みが分かれます。ワゴン型のGRはこの一台しか存在しないため、同じ用途で代替を探すのが難しい唯一性が魅力です。
| ベースモデル | プリウスα Sツーリングセレクション |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| 全長 | 4,665mm |
| 全幅 | 1,775mm |
| 全高 | 1,560mm |
| ホイールベース | 2,780mm |
| 車両重量 | 1,480kg |
| エンジン | 2ZR-FXE(1.797L) |
| 最高出力 | 73kW(99ps)/5,200rpm |
| 最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/4,000rpm |
| ミッション | スーパーCVT-i |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 5名/7名 |
プリウスPHV GRスポーツ プラグインハイブリッドのスムーズな走りをスポーティに楽しむ
プラグインハイブリッドをスポーツ仕様にしたプリウスPHV GRスポーツ
プリウスPHV GRスポーツは、EVモードで走り電気を使い切ったらハイブリッドとして使えるプラグインハイブリッドカーをベースに、専用チューニングサスペンション・専用エアロ・GRロゴ入りタコメーターを組み合わせたモデルです。滑らかなPHEVの加速をさらにスポーティに味わえました。プリウスPHV自体の販売終了に伴い2023年1月に生産を終えています。
自宅や外部で充電しておけば、近距離の通勤や買い物はEVのみでこなせるため、ガソリン代を大きく抑えられるのがPHVの強みです。そこに引き締まった足を加えたのがこのグレードで、静かでスムーズなEV走行と、スポーティな身のこなしを両立したい層に向きます。一方で充電環境がない使い方では、PHVの経済性を活かしきれず割高に感じやすいため、自宅充電が可能かどうかが選ぶうえでの分かれ目になります。
| ベースモデル | プリウスPHV S/Sナビパッケージ |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| 全長 | 4,685mm |
| 全幅 | 1,760mm |
| 全高 | 1,470mm |
| ホイールベース | 2,700mm |
| 車両重量 | 1,550kg |
| エンジン | 2ZR-FXE(1.797L) |
| 最高出力(エンジン) | 72kW(98ps)/5,200rpm |
| 最大トルク(エンジン) | 142Nm(14.5kgm)/3,600rpm |
| モーター最高出力 | 53kW(72ps)/23kW(31ps) |
| モーター最大トルク | 163Nm(16.6kgm)/40Nm(4.1kgm) |
| ミッション | オートマチック |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 4名 |
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