グランエース

グランエースはハイエースの新型モデル?世界を意識したセミボンネットを採用する商用車が誕生する

グランエースという名称の商標登録を2018年8月にトヨタが行いました。グランエースは、次期フルモデルチェンジで誕生する300系ハイエースで使用される車名だと噂されています。世界を意識した新型の商用車が採用するセミボンネットと、歴代モデルが導入してきたキャブオーバーの特徴も比較します。

グランエースはハイエースの新型モデル?世界を意識したセミボンネットを採用する商用車が誕生する

次期フルモデルチェンジで誕生する300系ハイエースの車名は「グランエース」?同車が採用する見込みのセミキャブと歴代モデルが導入してきたキャブオーバーの車体形式も比較します

トヨタが2018年8月に「GRAN ACE(グランエース)」という名称の商標登録の出願申請を行った事から、次期フルモデルチェンジで誕生する300系ハイエースは、車名を「グランエース」へと変更するかもしれないという噂が各メディアで広がりました。

ここでは、300系ハイエースの車名に「グランエース」というネーミングが使用されるとの噂が広まっている理由や、同車が採用する見込みのセミボンネットと、歴代ハイエースが導入してきたキャブオーバーの車体形式の比較も行います。

2020年に実施予定のフルモデルチェンジで誕生する300系は併用販売する200系との混同をさけるために車名を「グランエース」へと変更する見込み

ヨーロッパ市場で人気のトヨタ商用車プロエースグランエースはヨーロッパで販売されるトヨタの商用車「プロエース」のようなスタイリッシュなエクステリアになると期待される

2020年にハイエースのフルモデルチェンジが約16年振りに実施されて300系が誕生する見込みです。新型モデルでは、歴代モデルが導入してきたエンジンの上に運転席を配置するキャブオーバーではなくて、セミボンネットを採用する可能性が高いと言われています。

日本市場ではハイエースと言えばキャブオーバーの車体形式を採用する車というイメージが定着しているために新型モデルは「グランエース」という車名を用いる見込み

1967年に誕生したハイエースは、送迎バスや乗り合いタクシーといった運送業だけではなくて、様々な業界のビジネスシーンを支える商用車として慣れ親しまれてきました。

50年以上も親しまれてきた日本を代表する商用車であるハイエースは、キャブオーバーの車体形式を採用する車というイメージが強く定着しているため、次期フルモデルチェンジで誕生する300系がハイエースという車名でセミボンネットの車体形式を採用していれば、「ハイエース=キャブオーバー」というスタイルに愛着を持っていたユーザーの一部が離れてしまうために、国内市場での落ち込みが想定されます。

そのため、新型モデルは商標登録を行った「グランエース」という車名を採用して、200系との差別化をはかると考えられます。

トヨタは30系プリウスを誕生させた際に20系を併用販売していた実績があるために、グランエースと200系ハイエースは併用販売される可能性が高い

グランエースという新たな車名を用いた場合には、認知度が高くてブランド力の高いハイエースという車名の力に頼る事は出来なくなってしまいます。そのため、トヨタはグランエースという車名が認知されるまでには、200系ハイエースも併用販売させると予想できます。

トヨタは、フルモデルチェンジによって燃費性能を引き上げた30系プリウスを登場させた際には、新型モデルと比較してリーズナブルな価格帯が魅力的な20系も併用販売していたという先行事例があります。

グランエースというセミボンネットの車体形式を採用する商用車のブランド力が構築されるまでには、認知度の高い200系ハイエースも併用販売する可能性が高いと判断します。

グランエースという名称は300系ハイエースに新設定させるグレードに属する車に付けられる車名との見方もある

グランエースは、雄大な、壮大を意味する英単語である「GRAND」に、トヨタが商用車に用いている「ACE」を組み合わせた造語です。

そんな「グランエース」という車名は、300系全体に対するネーミングではなくて、ハイエースの中にグランドというグレードを新設定して、上級感を意識させる際に用いるとの見方もあります。

グランエースが採用する見込みのセミボンネットとハイエースの歴代モデルが導入してきたキャブオーバーのメリットとデメリットの比較

グランエースが採用するセミボンネットと、歴代のハイエースが採用してきたキャブオーバーの車体形式を比較します。

ハイエースの歴代モデルが採用してきた「キャブオーバー」は、エンジンの上に運転席を設ける車体形式です。キャブオーバーのメリットは、独立したエンジンルームを設計しない分だけ、室内スペースを広く設定できるので、より沢山の荷物を積載できる事です。デメリットは、衝突時のダメージが室内に伝わりやすい事です。

一方のグランエースが採用する「セミボンネット」は、運転席の前に設けたフロント部にエンジンを搭載させる車体形式です。セミボンネットのメリットは、フロント部を設ける事で衝突時のダメージを吸収・分散させるクラッシャブルゾーンが長くなるので安全性が向上する、室内に騒音や振動が伝わりにくくなる事です。デメリットは、室内スペースが狭くなる事です。

キャブオーバーとセミキャブのメリット・デメリットの比較
  メリット デメリット
キャブオーバー ・小回りが利く
・室内スペースを広く設計できる
・前方視界が広くなる
・衝突時のダメージが室内に伝わりやすい
・振動や騒音が室内に伝わりやすい
セミボンネット ・衝突時のダメージが分散される
・静粛性が高い
・室内スペースがキャブオーバーよりも狭くなる

トヨタは拡大する世界市場を意識して海外で好まれる「セミボンネット」の車体形式をグランエースに採用する

日本市場では、歴代ハイエースのようなキャブオーバーを採用する商用車の方が、道路事情に適合していて、運搬能力が優れている事から好まれる傾向にあります。

一方の海外市場では、商用車は安全性が優れているセミボンネットの車体形式を採用している方が好まれる傾向にあります。マーケットが拡大する海外市場において、商用車はグローバル戦略的に重要視される車種です。

トヨタは、拡大するグローバル市場を意識して「グランエース」にセミボンネットの車体形式を採用するものと思われます。

グランエースのエクステリアはヨーロッパ市場で販売されるプロエースに近いものになると予想される

2020年の誕生が見込まれる「グランエース」のエクステリアは、セミボンネットを採用するヨーロッパ市場で人気のトヨタの商用車であるプロエースに近いものになると予想されます。

2013年からヨーロッパ市場で販売されている「プロエース」は、デザイン性の高さなどからビジネスシーンで利用する商用車としてではなくて、プライペートで乗車する乗用車としも愛用されています。

セミボンネットを採用するグランエースは、ヨーロッパ市場で評価の高いプロエースを意識してエクステリアを完成させるはずです。

グランエースは「コンパクト・フレキシブル・マルチユース」をキーワードとする新時代のニーズを満たす商用車となる可能性が高い

東京モーターショー2017で公開された「LCV CONCEPT」は、次期フルモデルチェンジで誕生する新型ハイエースのコンセプトカーとも言われています。

LCV CONCEPTは、「コンパクト・フレキシブル・マルチユース」をキーワードとする新時代のマルチバンを目指すセミボンネットの車体形式を採用するコンセプトカーです。

そのため「グランエース」は、配送向け商用車としての利便性を高めるだけではなくて、室内スペースを有効利用して介護などの他業種においてもマルチに活用できる、新時代のニーズを満たす商用車となる可能性を十分に秘めています。

トヨタが2018年8月に商標権を申請した「グランエース」という名称は、新型ハイエース全般を指すのか、それとも上級グレードを指しているのかについては、確定してはいませんが、ハイエースを超えるという意味合いも含まれている車が登場した際には、日本市場での商用車に対するイメージは大きく変化していきます。