GRカローラのモデルチェンジ情報:GRMNカローラの発売時期と変更点を解説
TOYOTA GAZOO Racingが2026年6月2日に世界初公開した「GRMNカローラ」は、進化を重ねてきたGRカローラの頂点に立つ台数限定モデルです。漆黒に細かな金属片が舞う専用色「グラビティブラック」をまとった車体には、カーボン製のエンジンフードとマットブロンズの鍛造ホイール、赤く塗り分けられたブレーキキャリパーが組み合わされ、モータースポーツの現場で磨き上げた機能美を全身で主張しています。リヤシートを撤去した2シーター化や最大トルク415Nmへの引き上げなど、フルモデルチェンジやマイナーチェンジといった通常の節目とは一線を画し、走りの純度を極限まで突き詰めた一台です。本記事では、エクステリアやインテリア、走行性能、安全装備から商談方法・主要諸元までを詳しく解説します。
究極の「GRMNカローラ」が世界初公開、モータースポーツの現場とニュルで鍛え上げた限定モデル
GRMNカローラ
TOYOTA GAZOO Racing(以下、GR)は2026年6月2日、進化を重ねるGRカローラの究極の姿として「GRMNカローラ」を世界初公開しました。本モデルは、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を掲げるGRと、マスタードライバーである豊田章男氏(モリゾウ)の原点であるドイツ・ニュルブルクリンクで徹底的に磨き上げられた一台です。開発にあたっては、ニュルブルクリンクでの過酷な走行テストに加え、日本のスーパー耐久シリーズへの参戦や最新のドライビングシミュレーターを活用し、限界走行域でもドライバーが安心して全開で走り切れる「クルマとの対話」と「一体感」が追求されました。
レッドとホワイトのラインが走るコース上に佇む車体は、ルーフからルーフエンドのスポイラー、リヤウィングまでが艶やかなブラックでまとめられ、ワイドに張り出したフェンダーとマットブロンズのホイールが低く構えたワイドスタンスを際立たせています。フロントには細く鋭く発光するヘッドライトのイルミネーションが走り、ロワーバンパーには赤いアクセントが差し込まれ、リヤには左右に伸びる薄型テールランプと2本出しのエキゾーストが備わります。
車両の特長は多岐にわたり、内燃機関のさらなる進化として、エンジンの最大トルクをベース車比+15Nmの415Nmへと向上させています。また、突き抜けた走りを実現するために徹底的な軽量化が図られ、リヤシートを撤去して2シーター化することにより、ベース車から約30kgの軽量化を達成しました。足回りには、専用のモノチューブショックアブソーバーや、ベース車より10mm幅広なハイグリップタイヤ「Michelin Pilot Sport Cup 2」を採用し、ステアリングや4WD制御もGRMN専用のチューニングが施されています。外装には、スーパー耐久の現場で培った空力ノウハウを反映したカーボン製のエンジンフードや、5段階の角度調整が可能なリヤウィングなどの専用エアロパーツが装備されました。
コクピットも走行性能を最大限に引き出すための専用設計となっており、高いホールド性を備えた専用フルバケットシートや、運転に集中できる配色・素材を採用したインストルメントパネル、GRMN専用のシリアルナンバープレートが備えられています。GRMNカローラは日本、北米、豪州を中心に台数限定で販売される予定で、日本国内においては2026年秋頃からスマートフォン向けアプリ「GR app」を通じて商談の申し込み受け付けを開始し、2027年内に発売される計画です。なお、2026年6月2日から6月28日まで、富士モータースポーツフォレスト ウェルカムセンターにて車両展示が行われるほか、GR-DATを搭載した5シーターモデルのコンセプトカー「GRカローラMORIZO RR」も併せて公開されています。
「お客様を虜にするカローラ」を追い求め、モータースポーツの現場で進化し続けるGRカローラの歩み
GRカローラは、トヨタのマスタードライバーであるモリゾウこと豊田章男氏の「お客様を虜にするカローラを取り戻したい」という強い想いから誕生したハッチバック型のスポーツカーです。既存の「カローラスポーツ」をベースとしながら、GRスープラ、GRヤリス、GR86に続く「GR」ブランド専売の第4弾モデルとして開発されました。近年のスポーツカーがモデルチェンジのたびに快適性や電動化へと軸足を移すなかでも、GRカローラはフルモデルチェンジを待たずに走りそのものを鍛え続けるという、異色の進化を歩んできました。単なる移動手段としての「コモディティ」ではなく、ドライバーが安心して全開で走り切れるクルマを目指し、モータースポーツの現場で壊しては直す「鍛錬」を繰り返して世に送り出されたモデルです。
プロトタイプの発表から日本上陸まで(2022年)
GRカローラの歴史は、2022年4月にアメリカ・カリフォルニア州でプロトタイプが世界初公開されたことから始まりました。同年6月には日本仕様の詳細が公開され、大きな注目を集めました。当初、標準モデルは通常販売が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足の影響により、国内への導入初期は抽選による台数限定での販売という形態がとられました。
モータースポーツへの挑戦と水素エンジンの開発(2023年)
液体水素エンジンGRカローラ
本モデルの開発には「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」という思想が根幹にあります。2023年には、世界初の挑戦として液体水素を燃料とする「液体水素エンジンGRカローラ」がスーパー耐久シリーズの富士24時間レースに参戦し、過酷な条件下で1,634kmを走り抜き完走を果たしました。こうしたレースという極限状態での「クルマとの対話」を通じて得られた知見は、市販モデルの改良へと直接フィードバックされています。
継続的な改良と進化の系譜(2023年〜2025年)
GRMNカローラ(プロトタイプ)
発売後もGRカローラは立ち止まることなく進化を続けてきました。2023年8月には、シャシー締結ボルトの剛性向上や限定色の追加を含む一部改良モデルが発表されました。さらに、2025年3月には製造体制の見直しに伴い通常販売へと切り替わり、新開発の8速ATが追加設定されるなど、より多くのユーザーがその走りを楽しめる環境が整えられました。同年9月には、ドイツ・ニュルブルクリンクでの学びを反映し、ボディ骨格の強化や冷却性能の向上を図った改良モデルが登場しています。
究極の姿「GRMN」への到達(2026年)
2026年に入ると、既存モデルの機能を拡張するソフトウェアの提供が開始されるなど、デジタル面でのアップデートも行われました。そして2026年6月2日、GRカローラの究極の姿として「GRMNカローラ」が世界初公開されました。これは、2022年の誕生以来モータースポーツの現場とニュルブルクリンクで徹底的に磨き上げられてきた進化の集大成であり、カローラという車種が持つ「お客様を虜にする」というポテンシャルを最大限に引き出したモデルとして位置づけられています。
究極の機能美、モータースポーツの知見を凝縮したGRMNカローラのエクステリア
GRMNカローラ
GRMNカローラのエクステリアは、単なる意匠の変更に留まらず、モータースポーツの現場とニュルブルクリンクでの過酷な走行テストから導き出された「機能美」を体現しています。スーパー耐久シリーズ(S耐)に参戦する水素エンジン搭載のGRカローラで培った空力ノウハウを市販モデルへ直接フィードバックし、高速走行時の接地性と冷却性能、そして徹底した軽量化が追求されました。
空力性能と軽量化を両立するカーボンパーツの採用
GRMNカローラの外装において最も特徴的なのは、広範囲にわたるカーボン素材の採用です。エンジンフード、フロントフェンダー、フロントサイドスポイラー、そしてリヤウィングに至るまで、軽量かつ高剛性なカーボンパーツが装備されています。ボンネット中央にはカーボン地のダクトが開口し、フロントフェンダー後方には縦長のエアアウトレットが刻まれ、織り目を残したカーボンの質感がブラックの車体に黒のグラデーションを描き出します。これらは単に装着されるだけでなく、フードダクトやフェンダーダクト、スポイラーの形状に至るまでS耐の現場で試行錯誤を重ね、ニュルブルクリンクでの走行テストを通じてファインチューニングされました。リヤゲート上部にはカーボン地のリヤウィングが高く張り出し、その内側には横一文字に発光するハイマウントストップランプが組み込まれています。このウィングは5段階の角度調整機構を備えており、プロドライバーとのテストを経て1度単位で効果を検証し、最適な仕様が導き出されています。
冷却効率を最大化するフロントマスクと足回り
冷却性能の強化もエクステリアの重要な要素です。高負荷な連続全開走行においても安定した出力を維持するため、フロントのグリル開口部はベース車よりも拡大され、サブラジエーターやATFクーラーへ効率的に空気を送り込める形状に最適化されました。足回りには、マットブロンズ塗装が施されたGRロゴ入りの専用ホイールを採用し、その奥には赤いブレーキキャリパーが収まります。タイヤはベース車比で10mm幅広となる245/40ZR18サイズのハイグリップタイヤ「Michelin Pilot Sport Cup 2」を装着し、サイドウォールに白く刻まれた「MICHELIN」のロゴとともに、力強い踏ん張りを利かせたワイドスタンスを強調しています。
限定モデルを象徴するエンブレムと専用ボディカラー
細部のディテールにも限定モデルならではの意匠が施されています。フロントとリヤに装着されるトヨタエンブレムはダーク色に変更され、さらにGRMN専用となるGRエンブレムが配置されることで、標準モデルとは一線を画す風格を漂わせています。リヤゲートの「GRMN」エンブレムは、赤地に白の「GR」とダークグレーの「MN」を組み合わせた立体的な造形で、漆黒の塗装面に細かく散る金属片の輝きの上に浮かび上がります。注目のボディカラーには、GRMNカローラのために特別設定された「グラビティブラック」を用意しました。この漆黒のカラーリングは、カーボンパーツの質感と相まって、モータースポーツの現場で磨き上げられた究極のGRカローラにふさわしい精悍で野性味あふれる佇まいを実現しています。
走りの真価を引き出す専用コクピット、2シーター化で極限の軽量化を実現したGRMNカローラの内装
GRMNカローラ
GRMNカローラのインテリアは、モータースポーツの極限状態でドライバーが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、細部に至るまで専用の設計が施されています。ベース車が持つ「コモディティ」としての側面を削ぎ落とし、圧倒的な「クルマとの対話」と「軽量化」を追求した結果、スーパー耐久シリーズの参戦車やニュルブルクリンクでの知見が息づく、機能的な室内空間へと進化を遂げました。
極限のホールド性と軽量化を追求した専用フルバケットシート
コクピットの核となるシートには、高い横Gにも対応できるホールド性を備えた専用設計のフルバケットシートが採用されました。シートは黒地に鮮やかなレッドのサイドサポートとフレームを組み合わせ、ヘッドレスト部にはGRのロゴが刻まれています。このシートは、スーパー耐久参戦車のドライビングポジションを指標に開発されており、ヘルメットを装着した状態での評価を含むプロドライバーのフィードバックが反映されています。素材にはガラス繊維強化プラスチック(GFRP)を使用することで軽量化を図りつつ、クラッチ操作のしやすさを考慮してシート長を細かく調整するなど、操作性と一体感が徹底的に磨き上げられています。
徹底した軽量化を象徴する2シーター仕様と剛性ブレース
GRMNカローラ
GRMNカローラの最大の特徴の一つは、ベース車からリアシートを撤去して2シーター化した点にあります。後席のあった空間には水平方向にバーが渡され、その奥はフラットな荷室として広がり、2脚のバケットシートの背後に剛性ブレースが横切るレイアウトが組まれています。この変更を含む徹底的な軽量化により、車両全体でベース車比約30kgの減量を達成し、パワーウェイトレシオの向上と突き抜けた走りを実現しました。この「2シーター専用剛性ブレース」によって、軽量化とボディ剛性の強化が高い次元で両立されています。
運転への没入を助ける配色と「GRMN」限定のディテール
室内空間は、ドライバーが運転に集中できるよう配色や素材にもこだわりが詰め込まれています。インストルメントパネルやフロントピラートリムには、光の反射を抑える専用の植毛加工が施され、ダッシュボード上端やドアトリムには引き締まったレッドのアクセントラインが走ります。ステアリングはスエード調の表皮で覆われ、センターの12時位置にはレッドのマーカーが配されています。センターコンソールには6速マニュアルのシフトが立ち、レッドのトップとシフトパターンを備えたノブ、赤いステッチが入ったスエード調のシフトブーツが組み合わされ、その脇には「iMT」「DRIVE MODE」のスイッチと赤白の「GRMN」プレートが並びます。助手席側のインストルメントパネルには、トヨタ自動車元町工場のカーボン課が手掛ける専用のカーボン製オーナメントと、スエード調のパッドにシルバーで記されたマスタードライバー・モリゾウのサインが装着されています。また、シフトノブやドアトリムにはアルマイトレッドの差し色が加えられ、メータークラスターなどには精悍な鋳物ブラック塗装が採用されています。センターコンソール付近には、このモデルが特別な一台であることを証明する「GRMN専用シリアルナンバープレート」が刻まれており、究極のGRカローラにふさわしい所有欲を満たす仕上がりとなっています。
ニュルとS耐で鍛え抜かれた「対話」の極致、GRMNカローラの圧倒的な走行性能
GRMNカローラ
GRMNカローラは、マスタードライバーであるモリゾウの原点であるドイツ・ニュルブルクリンクと、日本のモータースポーツの現場であるスーパー耐久シリーズ(S耐)で徹底的に鍛え上げられた一台です。開発の主眼は、限界走行域においてもドライバーが安心して全開で走り続けられる「クルマとの一体感」の追求に置かれました。ベースとなるGRカローラのポテンシャルを極限まで引き出し、荒れた路面や高Gがかかる旋回時でも、クルマを意のままに操れる「野性味」あふれる走行性能を実現しています。
エンジントルクの向上とサーキット走行を見据えた出力特性
走行性能の核となる1.6L 3気筒ターボエンジンは、S耐への参戦で得られた知見を投入することでさらなる進化を遂げました。カーボン地を露わにしたエンジンフードの下には、赤くペイントされたインテーク周りのカバーを備えたG16E型エンジンが横たわり、ストラット周辺にも赤いブレースが渡されています。エンジンの基本コンポーネントのポテンシャルを向上させた結果、最大トルクはベース車比+15Nmとなる415Nmへと引き上げられています。特にサーキットのコーナー立ち上がりで重要となる3,600〜4,800rpmの中速域でのトルクアップに注力し、加速性能を強化しました。また、連続した全開走行時でも安定した出力を維持するため、クールエアダクトに加えてインタークーラースプレーを新たに装備しています。
突き抜けた走りを支える「2シーター化」と「ボディ剛性」の強化
GRMNカローラは、より高いパフォーマンスとパワーウェイトレシオの低減を目指し、リヤシートを撤去して2シーター化するという大胆な軽量化を断行しました。これによりベース車比で約30kgの軽量化を達成し、突き抜けた走りを実現しています。軽量化の一方で、走りの質を高めるためにボディ剛性も徹底的に強化されました。構造用接着剤の塗布量を32.7mまで延長してボディ骨格を強固にしたほか、リヤシート跡には「2シーター専用剛性ブレース」を装備し、操縦安定性を飛躍的に高めています。
ニュルブルクリンクでの走り込みから導き出された専用の足回り
足回りには、ニュルブルクリンクの過酷な路面変化に対応するための専用パーツが惜しみなく投入されました。前後サスペンションには、リバウンドスプリングを内蔵した専用のモノチューブショックアブソーバーを採用し、コーナリング時の接地性と高速旋回性能を向上させています。また、ハイグリップタイヤ「Michelin Pilot Sport Cup 2」の性能を最大限に引き出すため、mm単位でのストローク調整やバウンドストッパー特性の最適化が行われました。トランスミッションには、ギヤのつながりを重視したクロスミッションを採用し、エンジンのパワーを余すことなく路面へ伝えます。
限界域でのコントロール性を高める専用のステアリングと4WD制御
ドライバーの意思を正確に路面へ伝えるための制御系も、GRMN専用のチューニングが施されています。電動パワーステアリング(EPS)は、高いGを受ける旋回時でも適切なアシストトルクを発生するようにプログラムが変更されました。さらに、スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」の制御も最適化されており、直進時のトルク配分を見直すことで、超高速域におけるステアリング切り始めの安定性を高めています。これらの改良により、限界走行域においてもドライバーが常にクルマと対話し続けられる、卓越したコントロール性能を身につけました。
走りへの没入を支える信頼、GRMNカローラに息づく先進の安全技術
GRMNカローラ
GRMNカローラは、ニュルブルクリンクやモータースポーツの現場で鍛え上げた極限の走行性能を誇る一方で、ドライバーが安心して「クルマとの対話」に集中できるための高い安全性能を兼ね備えています。開発の起点となったGRカローラの思想を継承し、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備することで、サーキットへの往復路や日常の移動においても、高い次元での安心感を提供します。
多彩な状況で事故を未然に防ぐ「Toyota Safety Sense」
GRMNカローラの安全の核となるのは、単眼カメラとミリ波レーダーの2種類のセンサーを採用した最新の予防安全パッケージです。代表的な機能である「プリクラッシュセーフティ」は、直進時の車両や歩行者、自転車運転者の検知だけでなく、交差点での右左折時の対向車や横断歩行者の検知、さらには緊急時の操舵支援機能まで備えています。また、道路標識を見逃さないようサポートする「ロードサインアシスト(RSA)」や、夜間の視界を確保する「オートマチックハイビーム(AHB)」など、多くの先進機能がドライバーの安全運転を多角的にサポートします。
6速マニュアル車に最適化された運転支援機能
GRMNカローラは6速クロスミッションを搭載するマニュアル車ですが、高度な運転支援機能が惜しみなく投入されています。先行車との車間距離を保ちながら追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」や、車線維持をサポートする「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載し、高速道路でのロングドライブにおける疲労軽減に貢献します。さらに、車線逸脱の回避を支援する「レーンディパーチャーアラート(LDA)」や、先行車や信号の切り替わりを知らせる「発進遅れ告知機能(TMN)」など、スポーツ走行以外のシーンでもきめ細やかな支援が行われます。
周囲の死角をカバーする高度な駐車・降車支援
走りの機能だけでなく、周囲の状況を把握するための支援装備も充実しています。隣の車線を走る車両を検知して知らせる「ブラインドスポットモニター(BSM)」に加え、降車時に後方からの接近車両を検知してドアを開ける際のリスクを低減する「安心降車アシスト(SEA)」を標準装備しています。また、バックでの駐車を支援する「バックガイドモニター」や、車両前後の静止物を検知する「クリアランスソナー&バックソナー」、後退時に左右後方からの接近車両を検知する「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」も搭載され、都市部や狭い場所での取り回しにも配慮されています。
常に「最新」を維持するソフトウェアアップデート
GRMNカローラの安全性能は、納車された時点が完成形ではありません。搭載される「Toyota Safety Sense」は、車載通信機(DCM)による無線通信を通じて、販売店に入庫することなく最新のソフトウェアに更新することが可能です。ハードウェアのモデルチェンジを待たずとも、技術の進化に合わせて常に最新の安全機能を利用できる環境が整えられている点は、現代のクルマづくりならではの大きな利点です。また、専用設計のフルバケットシートも、高いホールド性を追求しながら日常の乗降性と安全性を両立させるなど、ハードウェアとソフトウェアの両面からドライバーを守る設計が貫かれています。
究極の限定モデル「GRMNカローラ」の購入方法と主要諸元、スペックを網羅
GRMNカローラは、マスタードライバー・モリゾウの「お客様を虜にするカローラを取り戻したい」という想いを具現化した、GRカローラの進化の集大成として世界初公開されました。モータースポーツの現場やドイツ・ニュルブルクリンクでの過酷な走り込みを通じて磨き抜かれた、その圧倒的なパフォーマンスを裏付ける主要諸元と、特別な一台を手に入れるための商談プロセスについて紹介します。
スマートフォンアプリ「GR app」を活用した限定販売の商談プロセス
GRMNカローラは日本、北米、豪州を中心に台数限定で販売される特別なモデルです。日本国内における購入に関しては、2026年秋頃からスマートフォン向けアプリである「GR app」を通じて商談に関する申し込み受け付けが開始される予定となっています。この商談申し込みプロセスを経て、2027年内には正式な発売が計画されています。なお、世界初公開後の2026年6月2日から6月28日までは、富士モータースポーツフォレスト ウェルカムセンターにて車両の特別展示が行われています。
GRMNカローラ 主要諸元一覧(日本仕様・プロトタイプ)
GRMNカローラは、リヤシートの撤去による2シーター化やエンジンのトルクアップなど、ベース車であるGRカローラ RZから大幅な仕様変更が行われています。
| 項目 | GRMNカローラ(プロトタイプ・日本仕様) |
|---|---|
| 全長 (mm) | 4,410 |
| 全幅 (mm) | 1,850 |
| 全高 (mm) | 1,475 |
| ホイールベース (mm) | 2,640 |
| トレッド フロント/リヤ (mm) | 1,590 / 1,620 |
| 乗車定員 (名) | 2 |
| 車両重量 (kg) | 1,450 |
| エンジン型式 | G16E-GTS |
| 総排気量 (cc) | 1,618 |
| エンジン種類 | 直列3気筒インタークーラーターボ |
| 最高出力 (kW) | 224 |
| 最大トルク (N・m) | 415 |
| トランスミッション | iMT(6速マニュアル/クロスミッション) |
| 駆動方式 | GR-FOUR(アクティブトルクスプリット4WD) |
| タイヤサイズ | 245/40ZR18 (Michelin Pilot Sport Cup 2) |
| ホイール | 鍛造マットブロンズ(GRロゴ入り) |
GR-DAT搭載の5シーター究極モデル「GRカローラMORIZO RR」コンセプト公開、富士で特別展示開始
GRカローラMORIZO RR(コンセプト)
TOYOTA GAZOO Racing(以下、GR)は、GRMNカローラの発表に合わせ、新たなコンセプトカーとして「GRカローラMORIZO RR」を披露しました。グレーのボディにカーボン地のエンジンフードとマットブロンズのホイールを組み合わせ、ホイールの奥には黄色いブレーキキャリパーがのぞき、ルーフエンドからリヤゲートにかけては艶やかなブラックのスポイラーとウィングが張り出します。このモデルは、最新の8速AT「GR-DAT」を搭載した5シーター仕様の究極のGRカローラとして現在開発が進められている一台です。また、この初公開を記念して、静岡県の富士モータースポーツフォレストでは、本コンセプトカーを含む限定車が集結する期間限定の特別展示イベントがスタートしました。
日常の利便性と圧倒的な走りを両立する「GRカローラMORIZO RR」コンセプト
「GRカローラMORIZO RR(コンセプト)」は、同時発表された2シーターのGRMNカローラに対し、5名乗車の利便性を維持しながら「究極のGRカローラ」を目指したモデルです。トランスミッションには、モータースポーツで勝つことを目的に開発され、プロドライバーと同じタイミングでの素早い変速を可能にする8速オートマチック「GR-DAT」を採用しています。現在は開発中の段階であり、正式な発売時期については未定とされていますが、利便性と野性味あふれる走りを高い次元で両立する新たな選択肢として期待されています。
富士モータースポーツフォレストでGRMNカローラやコンセプト車を間近に体感
本コンセプトモデルの公開に合わせ、2026年6月2日から6月28日までの期間、静岡県小山町の富士モータースポーツフォレスト ウェルカムセンターにて特別展示が行われています。会場では、世界初公開されたばかりの「GRMNカローラ」のプロトタイプとともに、「GRカローラMORIZO RR」コンセプトを直接目にすることができます。開館時間は平日の10時から17時、土日祝日は9時から17時までとなっており、入場料は無料です。モータースポーツを起点とした「もっといいクルマづくり」の成果を、一般のファンが間近で体感できる貴重な機会となっています。
モータースポーツの「現在」と「未来」を象徴する豪華な展示ラインナップ
今回の特別展示では、最新のコンセプトカーだけでなく、GRの挑戦の軌跡を物語る象徴的な車両も一堂に会しています。2023年のスーパー耐久シリーズに参戦し、世界初の挑戦となった液体水素エンジン搭載の「#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 Concept」や、2025年のニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦モデルなどが展示されています。さらに、「GRヤリス MORIZO RR」や、WRC王者の名を冠した「GRヤリス セバスチャン・オジエ Edition」なども展示車両に含まれており、モータースポーツの現場で鍛え抜かれたGRブランドの世界観を幅広く楽しめる内容となっています。
GRカローラの写真
札幌モビリティショー2024に展示したGRカローラ
カローラGRスポーツは大きく開いたロアグリルが特徴
アグレッシブなスタイルになるGRスポーツ専用のエアロパーツを装備
2トーンのボディカラーでスポーティーな印象になった





























