世界に数ある車の中からCOBBYがセレクトした「面白い車」コレクション
「国産」「外車」「クラシックカー」「コンセプトカー」など、世界中に存在する車の中からCOBBYが面白いと感じた車を紹介します。
セレクトした車には、ユニークな乗降方法を採用するタイプ、アニメや映画とコラボしたタイプ、未来の渋滞問題を解決しようとするタイプが含まれます。
「車はこういうものだ」という固定観念が強い方ほど、「そんな発想もあるのか」と感じられる車を多数取り上げました。
乗降方法がユニークなど個性的な「面白い車」コレクション
乗車前に準備運動が必要なのかと思わせる車、世界的な人気アニメとコラボした車など、個性的で面白い車を多数紹介します。
不朽の名作「カリオストロの城」でルパンが乗ったフィアット500はファンでなくてもワクワクできる車
フィアット500は、全体的に丸みを帯びたシルエット、オシャレでカラフルなボディカラー、二気筒の個性的なエンジンを特徴とする車です。日本では、モンキーパンチ原作「ルパン三世」の主人公・ルパンの愛車として広く知られています。
特に、世界的なアニメクリエーターである宮崎駿監督の「ルパン三世 カリオストロの城」に登場するクリームイエローのフィアット500は絶大な人気を誇ります。フィアットは原作ファンの声に応えて、同作のクリームイエローを採用した日本国内限定の特別仕様車を販売しました。アニメで見た車を実際に運転できるというのは、多くの車好きにとって魅力的な体験です。
展示車を間近で見ると、アニメの再現度の高さに思わず笑顔になれる一台です。
| 車名 | フィアット500 |
|---|---|
| 特徴 | 丸みのあるシルエット、カラフルなボディカラー、二気筒エンジン搭載 |
| 日本での知名度 | モンキーパンチ原作「ルパン三世」のルパンの愛車として有名 |
| 特に人気のモデル | 「ルパン三世 カリオストロの城」に登場するクリームイエローのフィアット500 |
| 特別仕様車 | アニメのクリームイエローを採用し日本国内限定で販売 |
| 魅力 | アニメの車をリアルに運転できる体験 |
「恋に落ちるクルマ」というコンセプトが面白い恋愛大国フランスで愛されているルノー・ルーテシア
ルノー・ルーテシアは、フランスを代表するコンパクトカーです。「恋に落ちるクルマ」というコンセプトや、「恋愛がうまくいかなくとも、走りを楽しめる車」というキャッチコピーには、恋愛大国フランスならではのユーモアがあります。2017年にはフランス国内販売台数No.1を達成した実績も持ちます。
世界有数の観光地パリをはじめ、おしゃれな街並みが多いフランスの風景に溶け込むエクステリアとインテリアは魅力的です。
なお、写真のモデルは旧世代のルーテシアです。現行モデルは2020年に日本導入された第5世代で、1.3Lターボエンジンと7速EDCを組み合わせたパワートレーンに刷新されています。デザイン面でも大幅に進化しており、ルノー独自のC字型LEDライトが特徴的なフロントフェイスが印象的です。「恋」と「走り」を楽しめるコンセプトは世代を超えて受け継がれています。
| モデル名 | ルノー・ルーテシア(Clio) |
|---|---|
| 販売実績 | 2017年フランス国内販売台数No.1 |
| コンセプト | 「恋に落ちるクルマ」 |
| デザイン | フランスの街並みに溶け込むエクステリア・インテリア |
| 現行モデル(第5世代)の特徴 | 1.3Lターボエンジン+7速EDC、C字型LEDライト採用(2020年日本導入) |
| 魅力 | 「恋」と「走り」を両立させた楽しさ |
日本を代表する高級車クラウンからのラインナップが衝撃的だった特別仕様車「リボーン ピンク(ReBORN PINK)」
2013年に発売されたクラウンの特別仕様車「アスリートG リボーン・ピンク(ハイブリッド車・2WD)」と「アスリートG i‐Four リボーン(2.5Lガソリン車・4WD)」が採用したピンクのボディカラーは、発売当時、大きな話題を呼びました。
1955年の発売以来、日本を代表する高級車であり続けてきたクラウンが、従来のイメージとは180度異なるカラフルでポップな塗装色「モモタロウ」を採用したことは、業界内でも大きなインパクトを与えました。
「PINK SURPRISE」をキーワードとするこの特別仕様車は、外装だけでなく、インテリアにもホワイトカラーやピンクのステッチを導入してオリジナリティーを発揮しました。販売データによると、購買層は通常モデルよりも30〜40代の割合が多く、全体の52%が個人名義、残り48%は法人名義(通常モデルより約10%多い)で、企業の広告宣伝用に活用されるケースも多かったとされています。本モデルはすでに販売終了しており、現在は入手できません。
| 発売年 | 2013年(販売終了済み) |
|---|---|
| モデル名 | アスリートG リボーン・ピンク(ハイブリッド車・2WD) アスリートG i‐Four リボーン(2.5Lガソリン車・4WD) |
| ボディカラー | ピンク(モモタロウ) |
| コンセプト | PINK SURPRISE |
| 内装特徴 | ホワイトカラーやピンクのステッチを採用 |
| 購買層 | 30〜40代の割合が通常モデルより高い 個人名義:52%、法人名義:48%(法人は通常モデルより約10%多い) |
| 利用用途 | 広告宣伝用としての企業利用も多かった |
| 特徴 | 従来のクラウンイメージを180度変えたカラフルでポップな特別仕様車 |
近未来EVのデザイン実験として注目されたコンセプトカー「プジョー Moovie」
2005年のジュネーブモーターショーに出展されたプジョーのコンセプトカー「Peugeot Moovie」は、デザイン的なインパクトが大きい2シーターEVです。スケルトン素材で全面が覆われ、パソコンのマウスを思わせる丸みを帯びたシルエットは斬新で、当時のモーターショーでも多くの注目を集めました。
「Peugeot Moovie」の前輪は360度旋回が可能で、左右で異なる速度で回転させることができるという、従来の乗用車にはない走行特性も話題になりました。量産化はされていませんが、EVデザインの可能性を広げたコンセプトカーとして今なお語り継がれています。
| 発表年 | 2005年 |
|---|---|
| タイプ | コンセプトカー(EV・2シーター) |
| 展示会 | ジュネーブモーターショー |
| デザイン | スケルトン素材で全面を覆った近未来的な丸みを帯びたシルエット |
| 走行特徴 | 前輪360度旋回可能、左右で異なる速度での回転が可能 |
| 現状 | 量産化なし。EVデザインの可能性を示したコンセプトカーとして記録 |
台形状のシルエットと独特の乗降方法が面白い「ボンド バグ」は日本の軽自動車よりコンパクト
イギリスの3輪車メーカー・ボンド カーズが1970年に発売した「ボンド バグ」は、台形状のシルエットと独特の乗降方法が印象的な車です。
両サイドにはドアではなく「ロフトアップキャノピー」と呼ばれるパーツが装備されており、フロントガラスやルーフを含むボディ上部全体を持ち上げて乗降する仕組みを採用しています。最高時速は100km/hを超え、公道での3輪走行を本格的に楽しめる車として話題を集めました。
実車を間近で見ると、その小ささに驚かされます。日本の軽自動車と比べてもひとまわり以上コンパクトで、都市部での取り回しを重視した設計思想が伝わってきます。発売から50年以上が経過した現在でも、世界中に熱狂的なファンが存在します。
| 発売年 | 1970年 |
|---|---|
| メーカー | ボンド カーズ(イギリス) |
| 車両タイプ | 3輪車 |
| シルエット | 台形状で独特なスタイル |
| 乗降方法 | フロントガラスとルーフを含むボディ上部を持ち上げるロフトアップキャノピー方式 |
| 最高速度 | 100km/h以上 |
| 特徴 | 日本の軽自動車よりもコンパクト。発売50年以上を経た現在も多くのファンを持つ |
フロントドアから乗り込む超小型車イセッタ、そのEV版「マイクロリーノ」は欧州で販売中
イタリアのイソ社が販売し、後にBMWが製造を引き継いだ「イソ・イセッタ」は、ヨーロッパで高い人気を誇った全長2.3m・全幅1.4mの超小型車(バブルカーとも呼ばれる)です。
最大の特徴はその乗車方法で、フロント部に設置されたドアを冷蔵庫の扉のように開閉して乗り込む仕組みを採用しています。ハンドルはフロントドアに固定されており、ドアを開くとハンドルごと前方に倒れる構造です。ボディ後部にはリヤキャリアも備わり、独創的な内外装は今なお多くの車好きを魅了しています。
イセッタのコンセプトを受け継いだEV版として、スイスのマイクロ・モビリティ・システムズが開発した「マイクロリーノ」が、2022年より欧州での販売を開始しています(日本未導入)。イセッタ復活を望む声に応えた形で、現代のEV技術と組み合わせた超小型モビリティとして注目されています。
| メーカー | イソ(イタリア)、後にBMWが継承・製造 |
|---|---|
| 車両タイプ | 超小型車(バブルカー) |
| 全長 | 約2.3m |
| 全幅 | 約1.4m |
| 乗車方法 | フロントのドアを冷蔵庫の扉のように開けて乗車(ハンドルはドアに固定) |
| 後継EV | マイクロリーノ(スイス・マイクロ・モビリティ・システムズ製)2022年欧州販売開始 |
乗車するとワクワクするGMのコンパクト2輪車「EN-V」は未来の渋滞問題を解決するコンセプトカー
GMのコンセプトカー「EN-V」は、縦長のコンパクトなボディと2輪という構成を特徴とする、未来の都市渋滞を解決する乗り物として提案された2人乗りEVです。
GMは都市人口集中による渋滞悪化という課題に対し、道路の占有面積を大幅に減らせるコンパクト2輪車というアプローチで解決策を示しました。自動運転技術との組み合わせも想定されており、近未来の都市交通の在り方を問いかけるコンセプトとして、自動車業界で注目を集めました。量産化はされていませんが、EVや自動運転をめぐる技術進化が加速する中、このコンセプトの意義は改めて注目される場面もあります。
| メーカー | GM(ゼネラルモーターズ) |
|---|---|
| 車両タイプ | 2輪車(コンセプトカー・EV) |
| 特徴的なデザイン | 縦長のコンパクトボディ、丸みを帯びた形状 |
| 乗車定員 | 2人乗り |
| 目的 | 未来の都市部渋滞問題の緩和 |
| 現状 | 量産化なし。自動運転との組み合わせも想定されたコンセプト提案 |
「マッハGoGoGo」に登場しそうなプジョー EX1は完全オープンボディが印象的なコンセプトカー
プジョー EX1は、日本が生んだ世界的アニメ「マッハGoGoGo」に登場しそうな未来志向のボディを特徴とするコンセプトカーです。サイドガラスやルーフだけでなく、フロントガラスすら存在しない完全なオープンカーで、バイクのようにヘルメットを着用して乗車するスタイルを採用しています。
走行中の疾走感を全身でダイレクトに感じられる設計は、スピードと刺激を求めるドライバーなら一度は体験してみたくなる魅力を秘めています。量産化はされていませんが、レーシングカーとロードカーの境界を取り払ったコンセプトは、多くの車好きの心をつかんでいます。
| メーカー | プジョー |
|---|---|
| 車種 | コンセプトカー(完全オープンボディ) |
| 特徴 | フロントガラスなし、完全オープン、バイク感覚の乗車スタイル |
| 乗車方法 | ヘルメット着用推奨 |
| デザインイメージ | 未来志向、アニメ「マッハGoGoGo」風 |
| 魅力 | 疾走感と非日常的な運転体験 |
真上に跳ね上げるシザードアが印象的なアルファロメオのコンセプトカー「パンディオン(Pandion)」
アルファロメオが2010年のジュネーブモーターショーに出展したコンセプトカー「Pandion(パンディオン)」は、大胆な立体的フェンダーアーチモールと流れるように美しいフロントマスクを特徴とする車です。
最大の個性は、真上に跳ね上がるシザードアです。「立体駐車場では使えないのでは」と心配する声も上がりましたが、他車には真似できないインパクトはやはり魅力的です。コンセプトカーならではの振り切ったデザインアプローチとして、アルファロメオのデザイン哲学を体現した一台と評価されています。
| メーカー | アルファロメオ |
|---|---|
| 車種 | コンセプトカー |
| 発表 | 2010年 ジュネーブモーターショー |
| デザイン特徴 | 立体的なフェンダーアーチモール、美しい流線型フロントマスク |
| ドアタイプ | 真上に跳ね上げるシザードア |
| 話題点 | 立体駐車場での実用性を疑問視する声があるが、強烈なインパクトが魅力 |
ハリウッド映画「アイ,ロボット」のために開発されたアウディのコンセプトカー「RSQ Sport Coupe」
アウディの「RSQ Sport Coupe」は、2004年に公開されたハリウッド映画「アイ、ロボット」向けに開発されたコンセプトカーです。ウィル・スミス演じる主人公デル・スプーナー刑事が劇中で使用する車として登場し、バタフライ・アクション・ドアや戦闘機のようなコックピットで世界中の映画ファンに強烈な印象を与えました。
アウディがこの映画とコラボレーションして以降、作品のPRと自社プロモーションを同時に行えるという利点から、エンタメ業界全体で同様の手法が広まりました。映画と自動車メーカーがコラボする手法が定番化したという意味でも、RSQ Sport Coupeは業界に残した影響は大きいと言えます。
| メーカー | アウディ |
|---|---|
| 車種 | コンセプトカー |
| 登場作品 | 映画「アイ,ロボット」(2004年公開) |
| 特徴的なドア | バタフライ・アクション・ドア |
| コックピット形状 | 戦闘機のようなコックピット |
| 業界への影響 | 映画と企業のコラボによるプロモーション手法の普及に貢献 |
| 劇中使用者 | ウィル・スミス演じるデル・スプーナー刑事 |
面白い車はこれからも増えていく~世界各地で行われるモーターショーにも注目
面白い車とは、個性的な車と言い換えることができます。普通とは異なる発想、珍しいアプローチ——そういった車が人の心を引きつけ、語り継がれていきます。
今回紹介した車の多くはコンセプトカーであり、そのままの形で市販されたわけではありません。しかしそれでも、自動車メーカーの担当者たちが情熱を傾けて作り上げたこれらの車は、「車ってこういうものだ」という固定観念を打ち破る斬新さと、人間の発想力のすごさを体感させてくれます。
近年はEVや自動運転技術の急速な進化によって、コンセプトカーの方向性も大きく変化しています。かつては「夢物語」だったデザインや機能が、現実の市販車に反映される事例も増えており、モーターショーで発表されるコンセプトカーは近未来のクルマの姿を予見するものとして注目度が高まっています。
世界各地で開催されるモーターショー(ジュネーブ、東京、デトロイト、ミュンヘンなど)では、毎回多数の個性的なコンセプトカーが登場します。これからどんな「面白い車」が生まれるのか、ぜひモーターショーの情報にも注目してみてください。