MAZDA6(マツダ6)のフラッグシップセダン・ワゴンはモデルチェンジせず2024年廃止に
2002年5月20日に誕生したマツダ・アテンザ。2008年1月29日に2代目へモデルチェンジを行い、2012年にGJ型3代目アテンザが登場しました。
2019年8月1日発売の改良モデルからは、車名をアテンザから「MAZDA6(マツダ6)」に変更しましたが、マツダの歴史と共にフラッグシップの役割を担った重要な1台であることに変わりはありません。
デザインテーマ「魂動」を採用しましたが、フルモデルチェンジの噂もあるなか、2024年春に生産終了し廃止になりました。
エクステリアやパワートレイン進化など、MAZDA6のモデルチェンジの噂などをお伝えします。
MAZDA6復活の噂 時期は2028年ラージプラットフォームのBEV専用モデルか
MAZDA6は2024年に生産終了しますが、早くも次期モデル開発の噂。
2022年のCX-60から始まるラージ商品群のラインナップとして次期MAZDA6を開発、パワートレインはガソリンエンジンやディーゼルエンジンではなく、モーター駆動のピュアEV(BEV)専用モデルとして発表する可能性があるようです。
発表時期は2028年でラージプラットフォームの性格上、最低地上高を高くせざるを得ないため、トヨタのクラウンクロスオーバーのような、セダンとSUVの中間的なスタイルになることも考えられます。
また2025年に登場する情報もあり、こちらは中国市場で開発するMAZDA6を日本市場に逆輸入して販売するとのこと。いずれも次期MAZDA6の登場が期待できる内容です。
MAZDA6が2024年春頃に生産終了 マツダのセダンはコンパクトモデルのMAZDA3のみへ
MAZDA6の次期型は登場せず2024年に生産終了し消滅することをマツダが公式発表。
MAZDA6にはセダンとステーションワゴンの2タイプがありますが、どちらも廃止になり、セダンはコンパクトモデルのMAZDA3のみになります。
MAZDA6は2025年に次期型が登場する噂もありましたが、今後はCX-60やCX-80のようなSUVモデルを中心とするラージ商品群に注力すると思われます。
MAZDA6(マツダ6)の廃止発表前に噂されたモデルチェンジなどの情報まとめ
MAZDA6セダン・ステーションワゴンの生産終了を2024年1月19日にマツダが公式発表。
生産終了される前に噂されたMAZDA6のモデルチェンジの次期や変更点、噂などをまとめました。
次期型MAZDA6(マツダ6)の登場は2025年以降になる可能性
2019年8月に登場したMAZDA6ですが、2025年以降に次期型へフルモデルチェンジするのではないかとの噂。新型MAZDA6は直列6気筒の縦置きエンジンにフロントエンジン・リヤ駆動のFRを採用、駆動方式はFRのほかに4WDを採用して現行モデルと同じくステーションワゴンとセダンの2モデルがラインナップすると予想します。
次期型MAZDA6のパワートレインは3.3Lディーゼルターボエンジン、3.3Lディーゼルターボ+マイルドハイブリッド、2.5L自然吸気ガソリンエンジン、2.5Lガソリンエンジン+プラグインハイブリッドの4種類を用意。
次期MAZDA6は2022年に発売するCX-60とパワートレインや駆動方式は同じになる、ラージ商品群第二弾として発表する可能性が高いでしょう。
MAZDA6は北米市場で発売中の2022年モデルを最後に廃止することが決定しています。
MAZDA6(マツダ6)が2022年12月9日に一部改良 20周年特別仕様車やグレード体系見直し
MAZDA6のセダンとワゴンに、発売から20周年を記念する特別仕様車などを追加する一部改良を、2022年12月9日実施。
グレード体系も見直され、2.5Lターボエンジン搭載モデルやマニュアルミッション(MT)採用モデル、特別仕様車ブラックトーンエディション(Black Tone Edition)が廃止されています。
追加した新グレードのスポーツアピアランス(Sports Appearance)はCX-5やCX-60などでも導入している、ブラックトーンエディションを進化させたグレードで、マツダを象徴する前後のシグネチャーウィングやフロントバンパーロアガーニッシュ、ルーフレールなどもブラックで統一したスポーツテイストを高めたグレードです。
今回の一部改良で最も注目を集めるのはMAZDA6の20周年を記念する特別仕様車20th Anniversary Edition。
豪華装備のLパッケージをベースに、専用色アーティザンレッドプレミアムメタリックを設定し、フロントグリルや19インチアルミホイール、シート表皮やインパネガーニッシュなど、全て専用の特別モデルです。
MAZDA6 20th Anniversary Editionの装備
- 専用色アーティザンレッドプレミアムメタリック
- 専用フロントフェンダーバッジ
- シルバー塗装フロントグリル
- 専用高輝度塗装19インチアルミホイール
- 専用フロントシートヘッドレスト
- レガーヌタンインパネとドアトリム
- レガーヌタンとナッパレザーシート
- マットブラウンヘアラインインパネとドアトリム
- チルトアップ機構付電動スライドガラスサンルーフ
MAZDA6の全てのグレードも改良を受けており、ボディカラーにはロジウムホワイトプレミアムメタリックとプラチナクォーツメタリックを追加、安全装備では追従走行とステアリングアシストを行うクルージング&トラフィック・サポートを追加、パワーステアリングのアシスト特性を変更することで人馬一体の操舵感をより一層高めています。
SKYACTIV-D 2.2のグレードはエンジン出力とトルクが向上し、アクセルペダル踏力変更によりコントロール性も向上させています。
2022年MAZDA6の一部改良内容
- ロジウムホワイトプレミアムメタリック追加
- プラチナクォーツメタリック追加
- SKYACTIV-D 2.2の出力とトルク向上
- SKYACTIV-D 2.2のアクセルペダル踏力変更
- パワーステアリングのアシスト特性変更
- クルージング&トラフィックサポート追加
- ワイヤレス充電とワイヤレス接続機能追加
- Lパッケージのシート表皮にブラックナッパレザー追加
2022年一部改良後のMAZDA6の販売価格はセダンとワゴン同一価格で、2,962,300円から4,518,800円。
MAZDA6(アテンザ)発売20周年記念モデルの特別仕様車20th Anniversary Editionは2WD(FF)モデルが4,422,000円、4WDモデルが4,662,900円です。
アテンザはフルモデルチェンジを待たずに2019年8月「MAZDA6」に改名!
2019年8月1日発売の改良型から、アテンザはMAZDA6へ車名変更されました。
以前より「次期フルモデルチェンジでアテンザは海外と同じ『MAZDA6』へ車名が統一される」という噂がありましたが、フルモデルチェンジを待たずに、マイナーチェンジ(一部仕様変更)での車名変更はやや予想外の出来事でした。
しかし、2019年8月の改良モデルは、車名変更とガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」の導入がメイントピックス。MAZDA6としての初のフルモデルチェンジの時期やどのような変更がなされるかについては特に公式情報がありません。
以下、記事に記載している新型アテンザの予想は、そのまま新型MAZDA6の予想として成り立ち、現段階では大きな矛盾点もないとCOBBYとしては考えています。
次期型MAZDA6はFRに変更される可能性あり!
次期アテンザは、現行モデルがFFなのに対し、FRの駆動方式に変更される可能性があります。次世代プラットフォームの「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を採用することで、より高級感のある空間を作り出すでしょう。
パワートレインは「SKYACTIV-X」を搭載すると考えられ、3.0L直列6気筒ディーゼルツインターボ+電動スーパーチャージャー「SKYACTIV-D」の設定も考えられ、燃費だけではなく、走行性もかなりアップすると予想します。
気になるワールドプレミアですが、2021年秋になるのではないかと考えられます。
新型MAZDA6はヴィジョンクーペを踏襲した流麗スタイルが特徴 MAZDA3とCX-30次ぐ新世代車第3弾で2025年以降登場か
新型MAZDA6は2025年以降にモデルチェンジの噂があり、魂動デザインを深化した新世代車として2019年に登場するMAZDA3とCX-30に次ぐマツダを象徴するモデルになると考えます。
次期MAZDA6のモデルになるのは2017年の東京モーターショーで初公開したコンセプトカー「VISON COUPE(ビジョンクーペ)」です。
ビジョンクーペはFR駆動のスポーツクーペでパワートレインにはスカイアクティブXを搭載しています。2019年にはスイスで行われたジュネーブモーターショー2019で改良されたビジョンクーペも発表しています。
ビジョンクーペについては、2002年に生産終了したRX-7の次期型になる、スポーツカーのフラッグシップモデルRX-9になる、など様々な噂がありますが次期アテンザになるという噂が有力だと考えます。
ビジョンクーペが次期アテンザと考える理由
- 次期アテンザはFR駆動クーペを追加するという噂がある
- エンジンはスカイアクティブXを搭載するためロータリーエンジンのRX-7とは違う
- ビジョンクーペは4ドアなので2ドアのRX-7とは違う
- RX-9もロータリーエンジンを搭載予定
2017年の東京モーターショーで発表されたビジョンクーペが2019年のジュネーブモーターショーに再び出展されたのも意味があると考えます。
3代目アテンザのコンセプトカー「TAKERI」が2011年の東京モーターショーで発表された後、翌年の2012年に3代目アテンザを発売しました。
2019年にビジョンクーペが再出展されたため、2025年以降に4代目MAZDA6として発売する可能性もあるでしょう。
ビジョンクーペをコンセプトにした次期MAZDA6は2019年10月から日本で開催する東京モーターショー2019で初公開され、2025年以降に発売すると考えます。マツダを代表する基幹車種のため、セダン、ワゴン、クーペをラインナップして劇的な進化を遂げるかもしれません。
モデルチェンジによりMAZDA6のカラーラインナップも見直し
新型アテンザはモデルチェンジにより現行のカラーラインナップにも見直しが入ります。
CX-5のエターナルブルーマイカやCX-3のディープクリスタルブルーマイカなどのブルー系カラーや、デミオのディープクリムゾンマイカのようなレッド系カラーもラインナップに加わる可能性があります。
現行アテンザの8種類のカラーラインナップを振り返りましょう。
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ソウルレッドクリスタルメタリック(特別塗装により税込み54,000円高) -
マシーングレープレミアムメタリック(特別塗装により税込み54,000円高) -
ブルーリフレックスマイカ -
チタニウムフラッシュマイカ -
ジェットブラックマイカ -
スノーフレイクホワイトパールマイカ(特別塗装により税込み32,400円高) -
ディープクリスタルブルーマイカ -
ソニックシルバーメタリック
特別塗装のソウルレッドクリスタルメタリックは「匠塗」と呼ばれボディ1層、カラー層2層、クリア1層の全4層でプレミアムなレッドを表現します。マツダのこだわりが感じられる、鮮やかで艶がある深いレッドカラーは新型アテンザにもマッチするでしょう。
新型アテンザの登場に合わせてスポーツクーペモデルを設定する可能性がある
マツダのラインナップにない車種と言えばスポーツクーペです。現在はオープンスポーツのロードスターがスポーツカーとして唯一ランナップされていますが、強烈な運動性能を持つモデルは存在しません。
そこでフラッグシップモデルのアテンザにスポーツクーペモデルを追加するとされています。例を挙げると、メルセデスベンツなどは1つの車種にクーペ、セダン、ワゴンなどをラインナップさせています。
プレミアムブランドを目指すマツダは最上級モデルのアテンザを使い「アテンザブランド」を構築するのかもしれません。
フルモデルチェンジで追加が予想されるアテンザのスポーツクーペモデルはFR駆動
そして追加されるスポーツクーペモデルには新たにFR駆動が採用されます。
現行のアテンザはFF(フロントエンジン・前輪駆動)モデルと4WD(4輪駆動)モデルのみとなっていますが、本格的なスポーツモデルを目指すべく動力性能が高いFR(フロントエンジン・後輪駆動)となると予想します。
メルセデスベンツやBMWやアウディなど名だたる自動車メーカーがフラッグシップモデルにFR駆動を採用している通り、プレミアムモデルにはFR駆動を採用するケースが多々見られます。
マツダも新型アテンザのクーペモデルをプレミアム仕様にするためFR駆動を採用する予定となっています。
新型アテンザのフルモデルチェンジの最注目はSKYACTIV-Xの採用
新型MAZDA6のフルモデルチェンジで最も注目されるのがパワートレインです。
マツダが発表した2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン「サステイナブルZoom-Zoom宣言2030」で好評された次世代エンジン「SKYACTIV-X」が新型アテンザに搭載される可能性があります。
SKYACTIV-Xとはマツダ独自の着火方式「SPCCI」により、従来のガソリンエンジンと比較し20%~30%程度の燃費効率の上昇が図られた次世代ガソリンエンジンです。
マツダが開発した最新のディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」と同等以上の燃費性能となる革新的な技術となっています。
マツダの発表によるとこのSKYACTIV-Xの搭載は2019年から順次導入する予定となっていることから、新型MAZDA6にはSKYACTIV-Xに繋がる新たな技術が投入されると期待されています。
アテンザから改称したMAZDA6のモデルチェンジ遍歴
MAZDA6はマツダが販売する乗用車で、2019年以前は「アテンザ」の名前で販売されていました。グローバル向けに呼称を統一したもので、フルモデルチェンジを伴わない車名変更となります。
MAZDA6 GJ系/2019年~2024年
2019年7月、3代目アテンザがマイナーチェンジをしたタイミングで車名が「MAZDA6」に改称されました。
2020年4月、マツダ創立100周年を記念した特別仕様車、「100周年特別記念車」を2021年3月末までの期間限定で発売。12月、一部改良でボディカラーに新色を追加。「100周年特別記念車」に「25T 100周年特別記念車」を追加。同時に特別仕様車「Black Tone Edition」が発売されました。
2022年12月、商品改良と、初代アテンザの発売から20周年を記念した特別仕様車「20th Anniversary Edition」を発売しました。
2024年1月、日本向けの販売を4月中旬で終了すると発表されました。
MAZDA6のモデル | 販売年表 |
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GJ系 | 2019年~2024年 |
MAZDA6はモデルチェンジせず2024年春に生産終了し廃止に
MAZDA6はマツダのフラッグシップモデルのため、モデルチェンジで革新的な技術を装備して登場するという噂がありましたが、2024年春に生産終了し廃止になりました。
マツダのセダン需要はコンパクトセダンのMAZDA3へ、ステーションワゴン需要はCX-5へと受け継がれます。