プレオプラスが2026年9月10日に改良モデルを発表 新世代エンジン搭載で燃費27.0km/Lへ
スバルの軽自動車プレオプラスが、2026年9月10日に改良モデルを発表しました。フルモデルチェンジではなく現行2代目(LA350F/LA360F型)の改良にあたる内容ですが、パワーユニットを最新世代へ置き換え、予防安全機能「スマートアシスト」も大幅に手を入れた、中身の濃い改良となっています。
コンパクトなサイズと低燃費、そして扱いやすさを両立させた一台という基本性格はそのままに、動力性能・安全性能・使い勝手の三方向で底上げが図られました。
このページでは、2026年9月の改良内容を中心に、グレード構成や価格、ボディカラー、これまでのモデルチェンジの流れまでをまとめて解説します。
2026年9月10日発表の改良モデル 最新世代エンジンとスマートアシスト進化が二本柱
2026年9月10日に発表されたプレオプラスの改良モデル(写真はL 2WD)
「セイフティ&スマート&スモール」を掲げるプレオプラスにとって、今回の改良は近年でもっとも踏み込んだ内容といえます。
スバルが挙げた柱は、動力性能の底上げ、運転支援機能「スマートアシスト」の機能拡充、そして日常での使い勝手を高める装備の充実という3点。加えてグレード体系とボディカラーの構成も整理され、ラインアップそのものが組み替えられました。
最新世代エンジンへ切り替え 出力・トルク・燃費を同時に引き上げ
今回の目玉は、スバルの軽自動車ラインアップで採用が進む最新世代エンジンへの置き換えです。型式こそ従来と同じKF型の直列3気筒ですが、最高出力は36kW(49PS)から38kW(52PS)へ、最大トルクは57Nm(5.8kgm)から60Nm(6.1kgm)へと高められました。
注目したいのは最大トルクの発生回転数で、従来の5,200rpmから3,600rpmへと大きく下がっています。街乗りで多用する低中回転域に厚みが出たことになり、発進や坂道でアクセルを踏み増す場面のストレスが和らぐはずです。
それでいてWLTCモード燃費は2WDで25.0km/Lから27.0km/Lへ、4WDでも23.2km/Lから24.4km/Lへと向上しました。動力性能と燃費のどちらかを犠牲にする定番のトレードオフを避けた点は、素直に評価できるところでしょう。
スマートアシストが夜間対応へ 検知対象と警報機能も拡充
安全面では、ダイハツの予防安全技術「スマートアシスト」が大きく前進しました。衝突回避支援ブレーキ機能の検知対象に「横断中の自転車」「交差点右折時の直進対向車」「交差点右左折時に対向方向から横断する歩行者」が加わり、交差点まわりで起きやすい事故形態への備えが厚くなっています。
さらに衝突警報機能・衝突回避支援ブレーキ機能がともに夜間にも対応。作動する速度差の範囲も広がり、対車両で30~120km/h、対歩行者で30~80km/hとなりました。
警報系では「路側逸脱警報機能」と「ふらつき警報」を新たに採用。従来の車線逸脱警報と組み合わさることで、路肩へのはみ出しや長距離運転時の注意力低下にも目を配る構成になりました。誤発進抑制機能にはブレーキ制御が追加され、前方・後方ともにブレーキ制御付きとなっています。
加えて、ディーラー装着オプションとして「プラスサポート(急アクセル時加速抑制システム)」も選べるようになりました。ペダルの踏み間違いが心配な世代にとって、心強い選択肢が増えた形です。
メーターとエアコンパネルを刷新 ウェルカムドアロック解除機能も採用
シンプルな水平基調のインテリアと、小物をしまいやすい多彩な収納
インテリアでは、メーターパネルのデザインが一新されました。中央に大径のアナログスピードメーターを据えた構成で、速度を読み取りやすくしています。デジタル一辺倒に走らず、視線を落としただけで速度を把握できるアナログ表示を中心に据えたのは、日常の足として使われる軽自動車らしい割り切りだと感じます。
オートエアコンの操作パネルもデザインを変更し、スイッチの配置と形状を操作しやすいものへ改めました。
利便性の面では、キーを携帯した状態で近づくとドアロックが解除される「ウェルカムドアロック解除機能」を採用。荷物を抱えたまま乗り込む場面で効いてくる装備です。あわせて、車速感応式集中ドアロック(全ドア連動)が全車標準装備となりました。
なお、オートエアコンとウェルカムドアロック解除機能、プラスサポートは、いずれも「L」の「Limitedグレードパッケージ」装着車に設定されます。
グレードは「F」「L」の2本立てに整理 「L」にLimitedグレードパッケージを設定
従来は「F」「L」「G」の3グレード体制でしたが、今回の改良で「F」「L」の2グレードへ見直されました。上級グレードの「G」が担っていた快適装備は、「L」に組み合わせるメーカー装着オプション「Limitedグレードパッケージ」へ集約された格好です。
Limitedグレードパッケージの内容は、電動格納式カラードドアミラー(キーレスアクセス連動)、チルトステアリング、キーレスアクセス&プッシュスタート、ウェルカムドアロック解除、ウェルカムランプ、イモビライザー、オートエアコン、フロントシートヒーター、運転席シートリフター、インパネセンターポケットと幅広いものです。
標準の「L」でもLEDハイ&ロービームランプやツートーンインパネ、UVカット機能付ガラスなどが備わるため、装備を選び取る自由度はむしろ上がったと見ることもできます。ベーシックな「F」はマニュアルエアコンと可倒式ドアミラー(無塗装ブラック)という割り切った仕様で、価格重視の層やセカンドカー需要に応えます。
価格は「F」の2WDで1,107,700円、最上位となる「L」Limitedグレードパッケージ装着車の4WDで1,507,000円。改良前の「F」2WDが1,036,200円だったことを踏まえると、7万円強の上昇です。
エンジンの刷新と安全装備の拡充を考えれば妥当な範囲とはいえ、軽自動車の価格が着実に上がっている現実も改めて感じさせます。なお販売計画は月販200台とされています。
プレオプラスのボディカラーはモノトーンのみ 全8色を用意
プレオプラスは2トーンカラーを設定せず、すべてモノトーンでの展開です。今回の改良ではボディカラー構成も見直され、落ち着いた色味の「セラミックグリーン・メタリック」と「グレースブラウンクリスタルマイカ」が新たに設定されました。
入れ替わりで、従来の「レモンスカッシュクリスタルメタリック」「スプラッシュブルーメタリック」「プラムブラウンクリスタルマイカ」はカタログから姿を消しています。明るくポップな色を減らし、大人びた配色へ寄せた印象です。
爽やかさを求めるなら「スカイブルー・メタリック」、汚れの目立ちにくさを重視するなら「ブライトシルバー・メタリック」が扱いやすいでしょう。
なお、ボディカラーの設定はグレードによって異なり、「F」は8色、「L」は7色から選ぶ形になります。「シャイニングホワイト・パール」と「グレースブラウンクリスタルマイカ」は22,000円高の有料色です。
プレオプラスのボディカラー一覧
- ホワイトⅢ
- ブライトシルバー・メタリック
- スカイブルー・メタリック
- シャイニングホワイト・パール(22,000円高)
- ファイアークォーツレッド・メタリック
- グレースブラウンクリスタルマイカ(22,000円高)
- ブラック・マイカメタリック
- セラミックグリーン・メタリック
ホワイトⅢ
ブライトシルバー・メタリック
スカイブルー・メタリック
シャイニングホワイト・パール
ファイアークォーツレッド・メタリック
グレースブラウンクリスタルマイカ
ブラック・マイカメタリック
セラミックグリーン・メタリック
現行プレオプラスは2017年5月9日発売の2代目 改良を重ねて継続販売中
スバルの現行プレオプラスは、2017年5月9日にフルモデルチェンジして登場した2代目です。先代から最大80kgもの軽量化を果たし、安全性も高めたことで注目を集めました。以降も細やかな改良を重ねながら、2026年現在も販売が続いています。
2024年10月3日の一部改良ではコーナーセンサーを追加し寒冷地仕様を標準装備
2026年9月の改良の一つ前にあたるのが、2024年10月3日の一部改良です。車両後退時の安全性を高めるため、コーナーセンサーを従来の2個から4個へ増やし、メーター内の表示も見やすく変更しました。
あわせて2WD(FF)モデルに寒冷地仕様を標準装備し、商品力を高めています。現在はフロント2個/リヤ4個のコーナーセンサーという構成です。
| 全長 | 3,395mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,500mm-1,510mm |
| ホイールベース | 2,455mm |
| 室内長 | 2,025mm |
| 室内幅 | 1,345mm |
| 室内高 | 1,240mm |
| 車両重量 | 660kg-740kg |
| 最小回転半径 | 4.4m |
| 最低地上高 | 155mm-160mm |
| エンジン型式 | KF型 直列3気筒 |
| エンジン総排気量 | 0.658L |
| エンジン最高出力 | 38kW(52PS)/6,900rpm |
| エンジン最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/3,600rpm |
| トランスミッション | CVT |
| 駆動方式 | 2WD(FF)/4WD |
| 乗車定員 | 4名 |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| タンク容量 | 28L-30L |
| WLTCモード燃費 | 24.4km/L-27.0km/L |
| タイヤサイズ | 155/65R14 |
| ホイール | 14インチ(フルホイールキャップ) |
| グレード | 駆動方式 | 値段 |
|---|---|---|
| F | 2WD(FF) | 1,107,700円 |
| 4WD | 1,234,200円 | |
| L | 2WD(FF) | 1,256,200円 |
| 4WD | 1,382,700円 | |
| L Limitedグレードパッケージ装着車 |
2WD(FF) | 1,380,500円 |
| 4WD | 1,507,000円 |
2020年12月1日の一部改良で全車にオートライトを標準装備
プレオプラスは2020年12月1日にも一部改良を実施し、全グレードにオートライトを標準装備しました。夕暮れやトンネルなどでの点灯忘れを防ぎ、安全性を高める装備です。
プレオプラスはダイハツ・ミライースのOEM車

プレオプラスは、2012年12月に登場したダイハツ・ミライースのOEM車です。OEMとは、A社が開発・生産する車を、B社のブランドと車名で販売する仕組みを指します。つまり、スバルのプレオプラスとダイハツのミライースは、車名とエンブレムこそ違うものの、中身はほぼ同一の車です。かつて存在した派生元の「プレオ」はすでにラインアップから外れ、現在はプレオプラスのみが残っています。
ミライースが2017年5月にフルモデルチェンジしたのに合わせ、プレオプラスも同時に2代目へと切り替わりました。
2代目では低燃費を突き詰め、ダイハツの予防安全技術「スマートアシストIII」を搭載するグレードを用意した点が話題を集めました。なお発売当時は全グレードが当時のエコカー減税の免税対象でしたが、その後、自動車取得税の廃止(2019年10月)や減税基準の見直しなど税制が変わっているため、現在の優遇内容は購入時に販売店で確認するのが確実です。また、供給元であるダイハツの認証手続きに関する問題(2023年)で一時的に出荷が滞る場面もありましたが、その後は正常化しています。
プレオプラスのモデルチェンジ遍歴

プレオプラスはスバルが販売する軽自動車で、プレオの派生車種にあたります。ダイハツのミライースをベースとしたOEM車です。
プレオプラス 初代 LA300F/310F型(2012年~2017年)
2012年12月、プレオでは通算3代目にあたるプレオプラスが誕生しました。2WD車は「E」「F」「L」「G」、4WD車は「FA」「LA」「GA」というグレード体系です。
2013年8月にはマイナーチェンジで安全性能を強化。2014年7月の一部改良では燃費性能を高め、グレード体系の見直しやインテリアの変更を行いました。
2015年4月には特別仕様車「Black Edition」を設定。そして2017年5月、2代目と入れ替わる形で販売を終えました。
プレオプラス 2代目 LA350F/360F型(2017年~)
2017年5月、フルモデルチェンジで2代目プレオプラスとなりました。プレオから数えると通算4代目にあたります。
2020年1月と9月にボディカラーを変更し、12月の一部改良では全車にオートライトを標準装備。2024年10月の一部改良では、コーナーセンサーを2個から4個へ増やし、2WDに寒冷地仕様を標準化しました。
そして2026年9月10日には改良モデルを発表。最新世代エンジンの採用とスマートアシストの機能拡充、グレード構成の再編を伴う内容で、フルモデルチェンジを挟まずに商品力を引き上げています。
| プレオプラスのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 LA300F/310F型 | 2012年~2017年 |
| 2代目 LA350F/360F型 | 2017年~ |




















