プレオプラスのフルモデルチェンジ車が2017年5月9日に発売
スバルの新型プレオプラスが5月9日に発売しました。前モデルから80kgの軽量化が行われ、安全性も向上していることで注目が集まりました。
新型プレオプラスのコンセプトは、3つのS「Safety(セーフティ)&Smart(スマート)&Small(スモール)」です。軽自動車ながらのコンパクトサイズに先進の安全技術が加わり、エクステリアやインテリアのオシャレ感がアップしています。
プレオプラスは魅力が満載で、通勤用途として、買い物用として、生活の足として、毎日乗りたくなってしまう車です。
プレオプラスが一部改良でオートライトを全車標準装備
プレオプレスの一部改良が2020年12月1日に実施され、全てのグレードにオートライトを標準装備しました。エクステリアやインテリアの変更はなく、車両価格はGスマートアシストは価格据え置きで、その他のグレードは2,200円上昇しています。
プレオプラスはダイハツ・ミライースのOEM車
プレオプラスは、2012年12月に発売されたダイハツのミライースのOEM車です。OEM車とは、A社が主に開発~生産を行っている車を、B社のブランドと商品名で販売している車の事と言います。つまり、スバルのプレオプラスとダイハツのミライースは、車の名前と車のエンブレムこそ違いますが、ほとんど同一の車です。
ミライースのフルモデルチェンジが2017年5月に行われたのと時期を合わせ、プレオプラスもフルモデルチェンジが行われました。
新型プレオプラスでは低燃費を実現し、全グレードが自動車取得税の免税(100%減税)の対象車となっている他、ダイハツの先進安全技術である「スマートアシスト3」が搭載される車種もあることで話題を集めています。
フルモデルチェンジのプレオプラスでは安全機能が充実!
プレオプラスのフルモデルチェンジで最も注目されるのが安全機能です。軽自動車は普通車と比較すると安全面で劣ると言われていますが、今回のフルモデルチェンジで、普通車に勝るとも劣らない安全装備になっています。
コーナーセンサーシステムを導入するしてドライバーの運転をサポート
フルモデルチェンジが行われたプレオプラスでは軽自動車として、初めてフロント部分と、リヤ部分に超音波式コーナーセンサーシステムを採用しました。駐車や車庫入れの際に、止まっている車などと接触しないようにサポートをしてくれます。
接触する恐れがあれば、車内に設置されているマルチインフォメーションディスプレイの画面上で注意喚起を呼び掛けるとともに、警戒音で知らせてくれます。
ヘッドライト近くに取り付けられているセンサーは、安全性を高めるだけではなく、デザインのワンポイントなっています。
スマートアシスト3の搭載で安全機能が充実
スバルの安全技術といえば、アイ・サイトが有名ですが、ミライースのOEM車であるプレオプラスでは、ダイハツの先進安全技術「スマートアシスト3」が導入されています。ダイハツのスマートアシストは、シートベルトやエアバックのように、予防安全機能が当たり前となる車社会を目指して開発が行われている衝突回避システムです。アシスト3には、以下のような安全機能が充実しています。
- 衝突警報機能
- 車線逸脱警報機能
- AT誤発進抑制制御機能
- 先行車発進お知らせ機能
- ハイビームアシスト
スマートアシスト3にバージョンアップしたことで、対象となる物体の認知能力が向上、歩行者の動向もカメラで把握して、衝突の危険がある場合は衝突回避ブレーキを作動できるようになりました。
軽自動車の安全基準は普通乗用車と比較すると心もとないと感じるユーザーも多いと思いますが、安全装備の種類をみると、普通乗用車と遜色ないレベルまで上昇しています。
エクステリアはどう変化した?メリハリのあるフロントフェイスが特徴
ランダムながら調和のとれた車体の彫りが立体感を演出し印象的です。中でも特徴的なのは、やはりフロントフェイスです。ヘッドライトやスバルのロゴマーク、フロントグリルを強調するかのような至高を凝らしたデザインには圧倒されます。
また、新たに開発されたタイヤは、ボディカラーとの相性もよく、走りの爽快感も高めます。
新型プレオミニでは、ヘッドランプやストップランプ、テールランプにLEDを使用しています。省エネながら、ルーメン(光の量)の数値が高いLEDには、ランプ機能の利点が沢山あります。
新型プレオプラスのエクスリアは、見た目の美しさを追求するだけでなく、走行中に風の抵抗を減らす工夫をしています。試行錯誤の結果、従来モデルよりも3%近い空気抵抗値を減らす高い空力性能を実現しました。
リアゲートには、簡単操作でラクに開け閉めができるスイッチ式リアゲートオープナーを取り入れました。樹脂製素材を用いることで、軽量化もなされています。軽自動車は、女性が利用することが多いことから、使い勝手を良くしようとゲートの取っ手の位置を工夫しました。
リアゲートを開けば、軽なのに沢山の荷物を収納することのできる、ラゲージスペースが広がります。ゲートの開閉が楽になったため、買い物の際などの利便性が増しています。
インテリアはどう生まれ変わったのか?シンプルながら使い勝手の良い内装
新型プレオプラスは、毎日心地よく使ってもらう車をコンセプトにすえているため、インテリア空間は、長時間いても落ち着ける雰囲気が全開です。あまりの居心地がよさから、車に乗る回数が増えてしまうことでしょう!
フロントシートのブラックとホワイトのツートンカラーは、日常ではよく目にする組み合わせですが、車内空間に施されれば斬新です。オプションでインテリアパネルの組み合わせを自由に変えることができることは魅力的です。
インパネ周りは、運転に集中できるように落ち着いた色合いで統一されています。それでも、運転中に必要となる情報は、ダイレクトに飛び込んでいるように、色調には人の視覚効果などの研究結果が活かされています。
車内によく持ち運ぶアイテムに合わせて多数の収納スペースを用意しています。ペットボトルやメモ帳や、スマホや地図などのサイズ感に合わせて、スペースを作ってくれているので、収納便利で、取りやすくもあります。
車内の温度や空調を変えたい時には、ワンタッチ、ダイヤルを回すだけの簡単操作で車内環境をチェンジできます。運転中には、音楽を楽しみたい方にとっては嬉しい音響システムも充実しています。
ガソリンの残存量や外の気温、アイドリングストップによって節約できた燃料などの多くの情報は、マルチインフォメーションディスプレイに表示されます。
プレオプラスのエンジンスペックは燃費性能の高いエコな軽自動車
プレオプラスのパワートレインは最高出力49ps、最大トルク5.8Nmを発揮。軽自動車らしい経済的な燃費性能で1Lあたり25km走行可能、タンク容量が28Lのため1回の給油で700km移動できる計算に。油種も無鉛レギュラーなのでプレオプラスはコストパフォーマンスも抜群です。
型式・種類 | KF型・直列3気筒DOHC12バルブ |
---|---|
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 36kw(49ps)/6,800rpm |
最大トルク | 57Nm(5.8Nm)/5,200rpm |
燃料タンク容量 | 28L(2WD)/30L(4WD) |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
WLTCモード燃費 | 25km/L |
ダイハツの先進技術であるクールドi-EGRを導入するなどして、エンジン系統では熱効率等の数値が刷新されています。
エンジンスペック、燃費性能は軽自動車の規格上、他車モデルと遜色ありませんが、プレオプラスは全高が低いため風の影響を受けにくく、車重も軽いことからスピード感や燃費性能が軽自動車の中でもトップクラスです。
優れた燃費性によりエコカー減税基準を全グレードをクリア
モデルチェンジが行われたプレオプラスでは、車体の軽量化、空気抵抗を受けにくいボディラインに変化したことで、燃費の面でも優れた数値を誇っています。その数値は、5月より厳格化が行われたエコカー減税制度の免税適合基準値を全グレードにおいてクリアしています。
グレード | 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
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F | 2WD | 23.2km/L |
4WD | 25.0km/L | |
L | 2WD | 23.2km/L |
4WD | 25.0km/L | |
G | 2WD | 23.2km/L |
4WD | 25.0km/L |
プレオプラス・モデルチェンジ後の販売価格は970,200円~1,364,000円
プレオプラス販売価格(メーカー希望小売価格)を各グレード別に紹介。予防安全装備のスマートアシストは全てグレードで標準化、また最廉価のエントリーグレードでは100万円を切る970,200円からスターティングプラスが嬉しいです。
グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
---|---|---|
F | 2WD CVT | 970,200円~ |
4WD CVT | 1,102,200円~ | |
L | 2WD CVT | 1,102,200円~ |
4WD CVT | 1,234,200円~ | |
G | 2WD CVT | 1,232,000円~ |
4WD CVT | 1,364,000円~ |
プレオプラスは最上級グレードの4WD駆動モデルでも1,364,000円という驚きのコストパフォーマンスカー。数ある軽自動車の中でも購入ハードルの低さはトップクラスで、免許を取り立ての方やセカンドカーとして車の購入を検討している方に最適なモデルと言えるでしょう。
プレオプラスのボディサイズ・車両重量などのスペック
フルモデルチェンジが行われたプレオプラスのボディサイズ、車両総重量を紹介します。
全長×全幅×全高(mm) | 2WD:3,395×1,475×1,500 4WD:3,395×1,475×1,510 |
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室内長×室内幅×室内高(mm) | 2,025×1,345×1,240 |
ホイールベース(mm) | 2,455 |
乗車定員(名) | 4 |
最小回転半径(m) | 4.4 |
車両総重量(kg) | F 2WD:870/4WD:940 L、G 2WD:890/4WD:960 |
車体には新開発のフレームを採用し、樹脂パーツを使用することで初代モデルと比較すると80Kgもの軽量化を実現しながらも、高剛性化が行われました。その結果、新型プレオプラスでは、更なる低燃費・よりベターな乗り心地、運転のしやすさなどもグレードアップしました。
プレオの派生車種 プレオプラスのモデルチェンジ遍歴
プレオプラスはスバルが販売する軽自動車で、プレオの派生車種になります。ダイハツのミライースをベースとしたOEM車です。
プレオプラス 初代 LA300F/310F型(2012年~2017年)
2012年12月、プレイでは通算3代目となるプレオプラスが誕生しました。2WD車は「E」「F」「L」「G」、4WD車は「FA」「LA」「GA」のグレード体系となります。
2013年8月、マイナーチェンジを実施し、安全性能を強化しました。
2014年7月、一部改良で燃費性能を向上。グレード体系の見直しやインテリアの変更などが施されました。
2015年4月、特別仕様車「Black Edition」を発売。
2017年5月、2代目と入れ替わりのため、販売を終了しました。
プレオプラス 2代目 LA350F/360F型(2017年~)
2017年5月、フルモデルチェンジで2代目プレオプラスに。プレオからは通算4代目になります。
2020年1月と9月にボディカラーの設定を変更し、12月の一部改良では全車にオートライトが標準装備されました。
プレオプラスのモデル | 販売年表 |
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初代 LA300F/310F型 | 2012年~2017年 |
2代目 LA350F/360F型 | 2017年~ |
決めては「スバルだから」プレオプラスを購入する一番の理由かもしれません!
プレオプラスは、ダイハツ・ミライースのOME車であるため、両車は、性能、デザイン面においてほとんど変わりはありません。
モデルチェンジが行われた新型プレオプラスでは、ミライースにも搭載されているスマートアシスト3を導入することで安全性能が飛躍的にアップしました。ボディの剛体化・及び軽量化も行われていますので、従来モデルよりも走りの面でも確実にグレードアップしています。そういった、軽自動車としての進化は、ミライースにも同様に起きています。
ミライースにしようか、プレオプラスにしようか迷っている方もいるはずです。しかし迷う事なくプレオプラスの購入を決めている方も大勢いるはず。その理由は、スバルだから!合言葉のような心の声が聞こえてきます。