ヤリスセダンは2020年6月に北米で生産終了、後継は設定されず
北米で売られていたセダンタイプのヤリスは、マツダのデミオ(マツダ2)セダンをリバッジしたOEM車でした。サイオン iA、ヤリス iAと名を変えながら生き延び、2018年3月26日には2019年モデルの「ヤリス セダン」としてニューヨークオートショーで公開されましたが、その2年後の2020年6月に生産を終えています。トヨタは「2020年モデルが米国におけるヤリスの最後の年になる」と当時明言しており、2026年7月現在も米国・カナダに直接の後継車は用意されていません。
一方で「ヤリス セダン」という車名そのものは消えていません。メキシコとアジア・中南米では、ダイハツが開発したDNGA-Bプラットフォームを使うまったく別系統のヤリス セダン(AC100系/タイ名ヤリスATIV)が現行モデルとして販売され、2025年にはハイブリッドまで加わりました。この記事を書いた時点では想像もできなかった展開です。ここでは、記事公開後に起きたことを新しい順に整理していきます。
2026年:ドナーだった「デミオ」が幕を閉じ、ヤリスとの関係は完全に逆転
ヤリス セダンの中身であるマツダ2(DJ系/2019年までのデミオ)に、ついに終わりが見えました。2026年5月12日の2026年3月期決算会見で、マツダの毛籠勝弘社長が日本国内での販売終了を明言し、生産終了は2026年8月末が見込まれています。1996年の初代デミオから数えて30年、現行DJ系の登場(2014年9月)からは12年という長寿でした。マツダはBセグメントのハッチバック市場そのものが縮小しており、需要のあるSUV側へポートフォリオを寄せる方針だと説明しています。
面白いのは、両社の立場がきれいに入れ替わったことです。かつてはマツダがトヨタにマツダ2セダンを供給してヤリス セダンにしていましたが、いまはトヨタが欧州向けヤリス ハイブリッドをマツダにOEM供給し、「MAZDA2 Hybrid」として売られています。2021年12月に生産が始まり、2022年に欧州発売、2023年にはマツダ専用バンパーと五角形グリルを与えるマイナーチェンジを実施。2026年2月には2026年モデルへの改良も発表され、システム出力116ps、0-100km/h 9.7秒、最高速175km/h、燃費23.8〜27.0km/L、全車にドライバーモニタリングシステム標準化、チャコールグレーなど新色3色の追加といった内容になっています。デミオを借りて作られたヤリスが、今度はデミオの名を延命させる側に回った、というわけです。
2025年:ヤリスセダンにハイブリッド追加、メキシコでは440,000ペソから
北米で消えたヤリス セダンですが、メキシコでは別系統のモデルが命脈を保っており、2025年10月30日に「Yaris Sedán HEV」(2026年モデル)が発表されました。1.5L直4に電気モーターと0.7kWhのリチウムイオン電池を組み合わせ、システム出力110hp、e-CVTで前輪を駆動。トヨタは最大27km/Lをうたっています。価格は440,000ペソで、プリウスCが消えて以来空いていた「手頃な入門ハイブリッド」の穴を3年ぶりに埋める1台であり、メキシコにおけるトヨタ12番目のハイブリッドとなりました。ガソリン車は1.5L・105hp/102lb-ftを継続し、317,600ペソからのラインナップです(2026年7月時点の販売店表示では327,700〜403,800ペソ、HEVは450,000ペソから)。
本家のタイでも、2025年8月21日に「ヤリスATIV HEV」が発売されました。1.5Lハイブリッドで111hp、UN R101測定で29.4km/L。グレードはHEV PremiumとHEV GR SPORTの2本立てで、価格は729,000バーツと779,000バーツ(2025年末までの導入時特別価格)。GR SPORTは専用グリル、フルエアロ、17インチホイール、ブラックルーフ、専用サスチューンを備えます。ヤリスATIVは2017年8月の初代登場から2025年7月までに累計28万台以上を売った看板車種で、トヨタはHEVだけで初年度2万台を狙うとしています。マツダ2ベースのヤリス セダンが最後まで1.5Lガソリン一択だったことを思うと、隔世の感があります。
2024年:ブラジルでもヤリス セダンが生産終了、後継はSUVへ
南米でも整理が進みました。ブラジルではソロカバ工場で2018年からヤリス(XP150系ベース)を生産していましたが、国内向けはセダンが2024年11月、ハッチバックが12月に生産を終了。2025年8月には価格表からも姿を消し、在庫販売が完全に終わりました。空いた枠を埋めたのが2025年10月投入のヤリス クロスで、ブラジル初の国産コンパクトSUVハイブリッド(HEV)として、DNGAプラットフォームに1.5フレックスと1.5ハイブリッドフレックスを載せています。セダンからSUVへ、という潮流はここでも変わりませんでした。なお、アルゼンチン向けの輸出用ハッチバックのみ、ソロカバでの生産が続いています。
2022年:ヤリス セダンは新世代へ、メキシコでは10月20日に発売
北米版が消えた2年後、「ヤリス セダン」の名は別の中身で復活しました。2022年8月9日、トヨタ・モーター・タイランドがタイで新型ヤリスATIVを世界初公開。ダイハツが開発したDNGA-Bプラットフォーム(型式AC100系)を採用し、ファストバックスタイルのボディをまといます。ボディサイズは全長4,425×全幅1,740×全高1,480mm、ホイールベースは従来比+70mmの2,620mm。パワートレインは1.2L直4デュアルVVT-i(94hp/110N・m)+CVTで、燃費は23.3km/L。日本や欧州のヤリスがTNGA-B(GA-B)なのに対し、こちらはコストを抑えたダイハツ系という点で、まるで別の車です。
このモデルは同年10月20日にメキシコで「Yaris Sedán」(2023年モデル)として発売されました。全国98店舗で扱われ、グレードはBase MT/Base CVT/S MT/S CVT/新設のS CVT Hiの5本、価格は298,900〜374,900ペソ。エンジンは1.5L・102hp/102lb-ftで、5速MTと7段変速シミュレーション付きCVTを選べました。全車に6エアバッグと横滑り防止装置、最上級のS CVT HiにはToyota Safety Sense、ブラインドスポットモニター、後退時車両接近告知を装備。メキシコのヤリス セダンは2006年の導入以来16年で累計13万台超を売り、8年連続でトヨタ販売台数トップ5に入っていた主力です。マツダ製のヤリスRが去った穴は、タイ製のこの新型が引き取った格好になりました。
2021年:低圧燃料ポンプで約31,300台のリコール
販売終了後にも一件ありました。2021年8月6日、トヨタは米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)にリコール届出を提出。マツダの調査に基づくもので、低圧燃料ポンプが停止し、警告灯点灯やエンジンの不調、最悪の場合は走行中のエンストに至るおそれがあるという内容です。対象は2019〜2020年式ヤリス セダン、2020年式ヤリス ハッチバックおよびヤリスRで、米国約31,300台(うち約8,000台がプエルトリコ向け)。NHTSA番号は21V-617、トヨタ側は21TA05/21TB05で、改良品への交換を無償で実施し、所有者への通知は2021年12月下旬から始まりました。作業時間は約1時間半、燃料タンク内の部品交換となるため、燃料は3/4以下で入庫するよう案内されています。設計・製造がマツダであることが、リコール文書でもはっきり示された一件でした。
2020年6月:米国での生産が終了、カナダ・メキシコも相次いで撤退
そして最大の転機です。2020年6月、トヨタは「ヤリス セダンとヤリス ハッチバックは2021年モデルとして設定されない。2020年モデルが米国におけるヤリスの最後の年になる」と認め、2020年6月が米国向け生産の最終月となりました。生産拠点はマツダのメキシコ・サラマンカ工場です。7月にはカナダでの販売終了が、8月にはメキシコでヤリスRの終了が続き、マツダ2ベースのヤリスは北米から一斉に姿を消しました。
理由は単純で、売れなかったからです。2018年のセダンは25,269台。2019年はセダンとハッチ合わせて21,916台で、同年のカローラ(30万4,850台)とは比較になりません。しかもハッチバックは2020年に6,436台と、たった1年で見切りをつけられました。加えて、5年の協業契約が満了したタイミングだったとの見方や、新しい規制対応の負担を挙げる指摘もあります。最終年の価格はセダンが15,650ドル、ハッチバックが17,750ドル(いずれも輸送費別)で、ヤリス亡き後にトヨタ米国で最も安い車は2021年型カローラ(19,825ドル+輸送費)へと1段上がりました。
北米ヤリスの終わり方
- 米国:2020年6月に生産終了(2020年モデルが最後)
- カナダ:2020年7月に販売終了を確認
- メキシコ:2020年8月にヤリスRが終了、タイ製ヤリス セダンへ集約
- 後継:米国・カナダには設定なし(2026年7月時点)
2019年:ハッチバックもマツダ2ベースへ、CarPlayがようやく標準に
販売終了の前年、トヨタはむしろアクセルを踏んでいました。2019年1月に仏製のヤリス リフトバック(XP130系)が米国で販売終了となり、その穴を埋めるかたちで2019年4月1日、マツダ2ハッチバックをリバッジした2020年型ヤリス ハッチバックを公開。ニューヨークオートショー2019でお披露目され、10月に米国発売となりました。グレードはLEとXLEのモノスペック2本、全長161.6インチ(約4,105mm)、ホイールベースは先代比+2.4インチ、後席後方の荷室容量15.9立方フィート。1.5L・106hpと6速ATの組み合わせで、高速燃費は40MPGをうたいました。セダンと同じ大口グリルを与えられ、ここで「ヤリス=実質マツダ2」という構図が完成します。
セダン側も2020年モデルで全グレードにApple CarPlayとAndroid Autoを標準装備。2019年モデルには無かった装備で、7インチのディスプレイオーディオがようやく現代的になりました。ただし予防安全は低速域の衝突被害軽減ブレーキ止まりで、Toyota Safety Senseは最後まで載りませんでした。プラットフォームの制約によるものだとトヨタ自身が認めています。同じ2019年10月16日、日本と欧州では4代目ヤリス(XP210/GA-B)が世界初公開されていますが、こちらは北米には来ませんでした。同じ「ヤリス」の名で中身の異なる2世代を並売する意味がない、というのが当時の一般的な見立てで、実際そのとおりになります。
2018年:予想どおり2018年秋に発売、XLEを新設して3グレード体制に
まず、この記事が当時「2018年内に発売される」と見ていた点は当たりました。トヨタ米国は2018年3月26日にプレスリリースを出し、ニューヨークオートショー2018(3月28日開幕)で2019年モデルのヤリス セダンを公開。同年秋に発売しています。グレードはスポーティなL、装備の充実したLE、そして新設の上級グレードXLEの3本立てとなり、ヤリス iA時代の実質1グレード体制から大きく広がりました。
XLEにはレザテック調のフロントシート、本革巻きステアリング/シフトノブ/パーキングブレーキ、オートエアコン、オート付きLEDヘッドライト、レインセンサーワイパー、イルミネーテッドエントリーが与えられます。全グレードにハニカム挿入の新デザイングリルとピアノブラック+クロームの加飾が入り、LEとXLEにはフォグランプ、リヤリップスポイラー、ダークガンメタル仕上げの16インチアルミが装備されました。ボディカラーは新色Icicleを含む7色。米国での燃費は6AT車がEPA複合35MPG(市街地32/高速40)、6MT車が同34MPG(30/39)です。
あらためて確認する、マツダ2ベースのヤリスセダンという車
ここからは、記事公開当時に取材した2019年モデルの中身をあらためて見ていきます。すでに新車では買えない車ですが、中古市場ではまだ流通しており、「トヨタの皮をかぶったマツダ」がどこまでマツダだったのかは、今読み返しても面白いところです。
「新型ヤリスと新型デミオの顔が同じになる」という噂は、半分当たって半分外れました
当時、トヨタが開発中のヤリスとマツダが開発中のデミオはフロントエンドが共通になり、プラットフォームを共有したエンブレム違いの兄弟車になるのではないか、という話がささやかれていました。世界初公開の場は4月のニューヨークオートショーではないか、とも言われていたものです。答え合わせをしておきましょう。
当たった部分は、北米向けです。2019年4月のニューヨークオートショーで公開された2020年型ヤリス ハッチバックは、マツダ2ハッチバックそのもので、セダンと同じ大口グリルを与えられた「エンブレム違いの兄弟車」でした。公開の場も予想どおりニューヨークでした。ただし時期は1年ずれています。
外れた部分は2つあります。ひとつは「新型デミオ」が結局出なかったこと。デミオは2019年にマツダ2へ改称されただけで、DJ系のまま改良を重ね、2026年8月に生産終了を迎える見込みです。もうひとつは、グローバルのヤリスがマツダとは無関係だったこと。2019年10月に登場した4代目ヤリス(XP210)はトヨタ独自のGA-Bプラットフォームで、デザインも中身もマツダと接点がありません。プラットフォームの共有どころか、5年後にはトヨタがマツダにヤリスを供給する側に回ったのですから、当時の予想は方向まで含めて裏返ったことになります。
ヤリスセダンのエクステリア・インテリア
ヤリスセダンのエクステリアは、エンブレム下の大きく開いたグリルが特徴で、目尻の上がったキリッとしたヘッドライトが組み合わされます。2019年モデルではこのグリルの内側がハニカム(蜂の巣)状の挿入デザインに改められ、ヤリス iAとの見分けどころになりました。
グリルをぐるっと囲むようにメッキパーツが配され、開口部のすぐ横には丸いフォグランプが備わります。ただしフォグランプが付くのはLEとXLEのみで、ベースグレードのLには装備されません。
写真のようにLEDヘッドライトを備えるのは最上級のXLEで、オートライト機能とLEDデイタイムランニングランプが付きます。LとLEはハロゲンです。ドアミラーはLが電動格納のみ、LEとXLEがヒーテッド+LEDウインカー内蔵という区分けでした。なお、配光をブロックごとに切り替えるアダプティブハイビームの類はこの車には設定がなく、ヘッドライトはあくまでオート付きLEDにとどまります。この点は初出時の記載に誤りがあったため、公式発表に沿って訂正します。
ホイールは三角形に分かれたダブルスポークが5つ配置されるデザインで、中央のオーナメントにはトヨタマークが刻まれています。この16インチアルミはダークガンメタル仕上げでLEとXLEに標準装備。ベースのLは15インチのスチールホイールでした。
車内はブラックとシルバーで統一されたシックな仕上がりで、センターコンソールにはブーツを履いた上質なフロアシフト、ダッシュボード上のディスプレイを操作するコマンダーダイヤルも備わります。7インチのディスプレイは停車時のみタッチ操作が可能で、走行中はダイヤルで操作するという、まさにマツダの流儀です。2019年モデルの時点ではApple CarPlay/Android Autoが未対応で、これが翌2020年モデルで全車標準となりました。
車内を見れば明らかなとおり、ヤリスセダンはマツダのデミオ(マツダ2)セダンをベースにしたOEM車です。インフォテインメントもホイールデザインもマツダ由来で、生産はマツダのメキシコ・サラマンカ工場が担当していました。トランク容量は13.49立方フィート(約382L)と、このサイズにしては大きめです。
ヤリスセダンの搭載エンジン
ヤリスセダンの搭載エンジンは、予想どおり直列4気筒の1.5Lガソリン、マツダのSKYACTIV-G 1.5でした。ただし北米仕様の確定値は106hp/103lb-ft(約79kW/約140N・m)で、圧縮比12.0:1の直噴仕様。トランスミッションは6速MTと6速ATが選べ、ATにはSPORTモードが付きます。車重は約2,400ポンド(約1,090kg)と軽く、EPA燃費はAT車で市街地32/高速40/複合35MPG、MT車で30/39/34MPGでした。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがトーションビーム、ブレーキは前ベンチレーテッドディスク/後ドラムです。
| 型式 | P5-VPS型 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒 |
| 排気量 | 1,496cc |
| 最高出力 | 82kW/6,000rpm |
| 最大トルク | 144Nm/3,500rpm |
| トランスミッション | 6速AT |
上の表は日本仕様デミオの数値です。北米仕様のヤリスセダンとは仕向地とチューニングが異なるため、出力・トルクは前述の106hp/103lb-ftが正となります。世代・仕向地で数字が食い違いやすいエンジンなので、混同にご注意ください。なお、日本でこのエンジンを積んでいた「アクセラスポーツ」は2019年にMAZDA3へ改称されており、当時の燃費17.8〜20.4km/Lという記載もその時点の日本仕様の値です。
ヤリスセダンの発売日・価格帯
ヤリスセダンは予想どおり2018年秋に2019年モデルとして米国発売されました。価格は先代ヤリス iAの水準(MT 15,950ドル/AT 17,050ドル)から大きく動かず、最終年となった2020年モデルでもセダンは15,650ドルからと、トヨタ米国の最安値を守り抜いています。ただしその安さも、販売台数には結びつきませんでした。
ヤリスセダンの価格帯(最終年/2020年モデル・輸送費別)
- ヤリス セダン L:15,650ドル(輸送費込みで16,605ドル)
- ヤリス ハッチバック LE:17,750ドル(輸送費込みで18,705ドル)
※参考:先代ヤリス iAはMT 15,950ドル/AT 17,050ドル
ヤリスセダンは日本で発売する可能性はあるのか?
ニューヨークオートショー2018で公開されたトヨタのヤリスセダンは、マツダのマツダ2セダンをベースとした車両でした。サイオン iAからヤリス iAになり、2019年モデルでヤリス セダンへ改称。ヤリス ハッチバック(当時のヴィッツ)の仲間に加わる——という当時の見立て自体は、そのとおりになりました。
そして「日本での発売はセダンタイプの車があまり売れないことから可能性は限りなく低く、北米などの海外専売モデルになる」という予想も、結果的に当たっています。ただし当たり方が想定外でした。日本に来なかっただけでなく、本拠地であるはずの北米からも2020年6月に消えてしまったからです。日本市場を心配する以前に、車そのものが5年で役目を終えていました。
では、今後日本で「ヤリス セダン」が売られる可能性はあるのでしょうか。ほぼ無いと見ています。根拠は3つあります。第一に、日本のヤリスにセダンボディは存在せず、かつてのプラッツ/ベルタの系譜はすでに絶えていること。第二に、現行のヤリス セダン(AC100系)はタイ生産・DNGA-Bの新興国向け商品で、全幅1,740mmと3ナンバーサイズであり、日本のコンパクトセダン需要とかみ合わないこと。第三に、そもそも日本のBセグメント需要がSUVへ移っており、マツダ2ですら2026年8月に生産終了となる市場だからです。
逆に、トヨタとマツダの協業という文脈では、ヤリスが日本のマツダ2の後継になるのでは、という声も一部で聞かれます。欧州ではヤリスOEMのMAZDA2 Hybridがすでに走っていますから、理屈のうえでは不可能ではありません。ただし欧州仕様の全幅が1,745mmで日本の5ナンバー枠(1,695mm)を超えること、トヨタ側の生産余力に限りがあることを踏まえると、実現のハードルは高いと見るのが妥当でしょう。マツダ自身も、次期CX-3にあたるタイ生産の小型SUVでこの層をカバーする方針を示しています。現時点ではあくまで観測の域を出ない話として受け止めておきたいところです。