WRX STIのタイヤ

WRX STIのタイヤおすすめ10選 18・19インチ純正サイズの選び方

WRX STIに合うタイヤを、サーキット・峠・通勤など用途別に10本厳選しました。ポテンザ、アドバン、パイロットスポーツなどの特徴と後継モデル情報、タイプSの年式によるサイズの違い、インチアップ時の推奨サイズもまとめています。

WRX STIにおすすめの18インチ・19インチのスポーツタイヤ

WRX STI(VAB型)の純正タイヤサイズは、標準グレードが245/40R18、2017年6月の大幅改良(D型)以降のタイプSが245/35R19です。ここでは、この2サイズに適合するスポーツタイヤ10本を紹介します。サーキット寄りのハイグリップ系から、街乗りの快適性に配慮したプレミアムスポーツ系まで、用途ごとの向き不向きとあわせて整理しました。

VAB型はEJ20型エンジンを搭載する最後のWRX STIとして2014年8月に登場しました。2019年12月23日で注文受付を終了し、2020年3月までに生産を終えています。中古車として流通している個体が中心のため、年式によるタイヤサイズの違いや、装着されているタイヤの銘柄・製造年を確認することが次のタイヤ選びの出発点になります。

最高出力308PS、最大トルク422N・mをAWDで路面に伝えるWRX STIでは、タイヤのグリップ不足が加速時のトラクション抜けや、ブレーキング時の姿勢の乱れとして表れやすくなります。一方で、純正の足まわりは硬めに締め上げられており、グリップ一辺倒のタイヤを選ぶと、ロードノイズや突き上げが通勤や長距離ドライブで負担になる場面も見られます。サーキットを走るのか、峠を楽しむ程度なのか、通勤が中心なのか、使い方を決めてから銘柄を絞るのが失敗しにくい順番です。

WRX STIのタイヤの選び方:ハイグリップとプレミアムスポーツの違い

スポーツタイヤとひとくくりにされがちですが、同じサイズでも性格は大きく異なります。本記事で紹介する10本を、おおまかなタイプに分けると次のとおりです。

タイプ 本記事の銘柄 向いている使い方 注意点
ハイグリップ プロクセス R1R、アドバン ネオバ AD08R サーキット走行会、ワインディング ロードノイズが大きく摩耗も早い
プレミアムスポーツ アドバン スポーツ V105、パイロット スポーツ 4S、ポテンザ S007A、イーグル F1 アシメトリック5 高速巡航、ロングドライブ、ときどきのワインディング 価格帯が高めの銘柄が多い
ストリートスポーツ ポテンザ アドレナリン RE004、ディレッツァ DZ102、イーグル レヴスペック RS-02 日常使いと峠の両立 サーキットの連続周回では熱ダレしやすい
スポーティ低燃費 アドバン フレバ V701 通勤・街乗り主体 限界域のグリップは上位銘柄に譲る

燃費性能と雨の日の止まりやすさ(ウェットグリップ)の目安になるのが、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のラベリング制度です。転がり抵抗はAAA・AA・A・B・Cの5段階、ウェットグリップはa〜dの4段階で表示されます。転がり抵抗がA以上の銘柄が「低燃費タイヤ」に該当します。スポーツタイヤは転がり抵抗がB〜Cにとどまる銘柄が多いものの、ウェットグリップが最上位の「a」の銘柄は雨天の高速道路での安心感が高く、表の下段を見比べる価値があります。

見落とされがちなのが、ロードインデックス(LI、タイヤ1本が支えられる重さの指数)とXL規格(エクストラロード、高い空気圧で負荷能力を高めた規格)の関係です。LI97のXL規格タイヤは、標準規格のLI93と同じ空気圧では本来の負荷能力を発揮できません。ドアの開口部に貼られた純正指定空気圧をそのまま入れるのではなく、JATMAの空気圧‐負荷能力対応表を使い、純正タイヤと同等以上の負荷能力になる空気圧を販売店で確認してから調整します。

中古で購入した個体では、溝が残っていても製造から年数が経ったタイヤが付いているケースが少なくありません。タイヤ側面の4桁の数字は製造年週を示し、「2126」なら2026年の21週目の製造です。ゴムは経年で硬くなり、溝が十分でも雨の日のグリップが落ちやすくなるため、購入直後に確認しておきたいポイントです。

WRX STIの純正サイズ「245/40R18」のスポーツタイヤおすすめ

最初に、WRX STIの標準グレードに装着されている245/40R18に適合するタイヤです。新車装着タイヤは、ダンロップのSP SPORT MAXX RTでした。純正タイヤが1〜2シーズンで想像以上に減っていたというオーナーの声も見られ、2本目のタイヤでは摩耗の持ちや静粛性を重視して選び直すケースも多く見られます。

ブリヂストン(BRIDGESTONE)の「ポテンザ アドレナリン RE004」はクイックな初期応答と雨天の安心感で日常と峠を両立するWRX STI向けストリートスポーツ

BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004 245/40R18 97W XL

ブリヂストン ポテンザ アドレナリン RE004の3本の主溝とOUT側のリブ溝によりクイックな初期応答性を実現

車種 WRX STI
メーカー ブリヂストン
ブランド ポテンザ アドレナリン RE004
タイヤサイズ 245/40R18
タイヤ外径 653mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ
ロードインデックス 97
速度記号 W
低燃費グレード C/b
向いている使い方 街乗り+ワインディング
値段 23,800円~(2026年調べ)

ブリヂストンのPOTENZA Adrenalin RE004(ポテンザ アドレナリン アールイー ゼロゼロフォー)は、ポテンザの中でもストリートでの扱いやすさに振ったアドレナリンシリーズのスポーツタイヤです。3本の主溝とアウト側のリブ溝で、ステアリングを切り始めた瞬間の反応を速めています。間近で見ると、アウト側のショルダーブロックが大きく取られており、コーナーで荷重がかかる外側の剛性を優先した設計であることが伝わります。

ウェットグリップは「b」で、排水性を意識した溝配置により、雨の日の高速道路でもハンドルに伝わる接地感が途切れにくくなります。ロードインデックス97のXL規格のため、空気圧は前述の負荷能力表で確認してから調整します。

通勤や高速移動が中心で、月に数回ワインディングを走る使い方にちょうど合う一本です。一方で、サーキット走行会で連続周回すると熱が入ったあとにグリップが落ちる傾向があり、タイムを詰めたい場合はハイグリップ系のほうが満足度は高くなります。

トーヨータイヤ(TOYO TIRES)の「プロクセス R1R」は高いケース剛性で高速コーナリング時の変形を抑えWRX STIで強力なドライグリップを発揮

TOYO TIRES PROXES R1R 245/40ZR18 93W

トーヨータイヤ プロクセス R1Rのワイドトレッドパターンが接地面積を最大限に確保してシャープな走りに

車種 WRX STI
メーカー トーヨータイヤ
ブランド プロクセス R1R
タイヤサイズ 245/40ZR18
タイヤ外径 658mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ(ハイグリップ)
ロードインデックス 93
速度記号 W
低燃費グレード C/b
向いている使い方 サーキット走行会・ワインディング
値段 25,570円~(2026年調べ)

トーヨータイヤのPROXES R1R(プロクセス アールワンアール)は、ドライ路面でのグリップを最優先に開発されたハイグリップタイヤです。トレッド面には周方向に伸びる矢じり型のアローヘッドパターンを採用しています。ドリフトやタイムアタックなど、タイヤに強い横力をかける走りを好むユーザーから根強く支持されています。

ケース(タイヤの骨格)の剛性を高めた構造で、高速コーナーでもサイドウォールがよれにくく、ハンドルを切った量に対して車体が素直に向きを変えます。標準規格のLI93のため、純正と同じLIで選べる点も、空気圧設定を考えるうえでわかりやすい要素です。

反面、グリップと引き換えにトレッドの摩耗は早く、ロードノイズも大きめです。毎日の長距離通勤に使うと交換サイクルが短くなり、走行コストがかさむ傾向があります。気温が低い時期はタイヤが温まるまでグリップが立ち上がりにくいため、走り出しの数kmは慎重に扱うのが安全です。

ヨコハマ(YOKOHAMA)の「アドバン フレバ V701」はリニアなハンドリングと低燃費性能を両立し通勤主体のWRX STIに向く一本

YOKOHAMA ADVAN FLEVA 245/40R18 97W XL

ヨコハマ アドバン FLEVAのセンター部のブロックが大きい2in1コントラストピッチでリニアなハンドリングに

車種 WRX STI
メーカー ヨコハマ
ブランド アドバン フレバ V701
タイヤサイズ 245/40ZR18
タイヤ外径 653mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ/低燃費タイヤ
ロードインデックス 97
速度記号 W
低燃費グレード A/a
向いている使い方 通勤・街乗り主体+ときどきのワインディング
値段 50,668円~(2026年調べ)

ヨコハマのADVAN FLEVA V701(アドバン フレバ ブイナナマルイチ)は、「楽しいハンドリング」をテーマにしたハイパフォーマンス・スポーティ・タイヤです。センター部のブロックを大きくした2in1コントラストピッチにより、ハンドル操作に対して車体が遅れずに反応します。ステアリングの手応えが一定で、交差点の右左折のような低速域でも操作に対するクセが出にくいタイヤです。

最大の特徴は、JATMAラベリングで転がり抵抗「A」、ウェットグリップ「a」を両立している点です。本記事の18インチ勢では唯一の低燃費タイヤで、ハイオク指定のWRX STIでは、燃料代を少しでも抑えたいオーナーにとって現実的な選択肢になります。

通勤や買い物など街乗りが中心で、休日にワインディングを流す程度の使い方に向いています。サーキットで限界まで攻めると、アドバン スポーツやネオバと比べてグリップの上限は早めに訪れるため、走行会への参加を予定している場合は上位銘柄を選ぶほうが後悔しにくくなります。

グッドイヤー(GOOD YEAR)の「イーグル レヴスペック RS-02」はWRX STIでサーキットと公道の両方を走りたいモータースポーツ入門者に向く一本

GOOD YEAR EAGLE REVSPEC RS-02 245/40R18 93W

グッドイヤー イーグル レヴスペック RS-02の伝統のゲーターバックデザインによりウェット性能が高まる

車種 WRX STI
メーカー グッドイヤー
ブランド イーグル レヴスペック RS-02
タイヤサイズ 245/40ZR18
タイヤ外径 650mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ
ロードインデックス 93
速度記号 W
低燃費グレード なし
向いている使い方 ジムカーナ・走行会入門+日常使い

グッドイヤーのEAGLE REVSPEC RS-02(イーグル レヴスペック アールエスゼロツー)は、同社がエントリースポーツに位置付けるロングセラーのストリートスポーツタイヤです。分子結合力の強い専用コンパウンドにより、しなやかに路面を捉える追従性を発揮します。静粛性や排水性にも配慮されており、ジムカーナや走行会への入門と、平日の街乗りを1セットでこなせるバランスが持ち味です。

トレッドには、F1用レインタイヤをルーツとする「ゲーターバック(ワニの背中)パターン」を採用しています。撥水シリカなどの効果でウェット性能を高めており、アグレッシブな見た目も特徴です。全サイズにリムプロテクターが付くため、縁石や段差で18インチホイールのリムを傷つけるリスクを減らせる点も、実用面でうれしいポイントです。

回転方向が指定された方向性パターンのため、ローテーションは同じ側の前後入れ替えに限られます。発売から年数が経ったモデルでサイズの整理も進んでおり、245/40R18の流通在庫は時期によって変動するため、購入前に在庫状況を確認しておくと安心です。

ヨコハマ(YOKOHAMA)の「アドバン スポーツ V105」は高速安定性と快適性を高次元で両立しWRX STIのロングドライブを支えるプレミアムスポーツ

YOKOHAMA ADVAN Sport V105S 245/40ZR18 97Y XL

ヨコハマ アドバン スポーツ V105のOUT側の高剛性ワイドショルダーが限界走行時にパワフルなグリップを発揮

車種 WRX STI
メーカー ヨコハマ
ブランド アドバン スポーツ V105
タイヤサイズ 245/40ZR18
タイヤ外径 653mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ(プレミアムスポーツ)
ロードインデックス 97
速度記号 Y
低燃費グレード C/a
向いている使い方 高速巡航・ロングドライブ・ワインディング

ヨコハマのADVAN Sport V105(アドバン スポーツ ブイイチマルゴ)は、欧州のプレミアムカーへの新車装着で実績を重ねたADVAN Sport V103の後継として、2013年に登場したグローバルフラッグシップタイヤです。2017年6月の大幅改良以降、WRX STI タイプSの19インチ新車装着タイヤにも採用されており、WRX STIとの相性を確かめやすい銘柄です。

断面を丸みのある「R形状リブ」とし、接地圧を均一に近づけることで、高速域の直進安定性を高めています。二重構造のプライ(タイヤ内部のコード層)で、走行中のねじれにも対処しています。間近で見ると、アウト側のショルダーが幅広く一体的に作られており、限界付近の横方向の踏ん張りを重視した設計であることがわかります。ウェットグリップは最上位の「a」で、雨の高速道路でも安心感があります。

V105は2022年3月に後継のADVAN Sport V107が発売され、世代交代が進んでいます。V105で満足していたオーナーがV107へ乗り換えるケースも多く見られます。流通在庫のV105を選ぶ場合は、製造年週を確認してから購入すると安心です。

WRX STI タイプSの純正サイズ「245/35R19」のスポーツタイヤおすすめ

続いては、2017年6月の大幅改良以降のタイプSに装着されている245/35R19です。新車装着タイヤは、ヨコハマのADVAN Sport V105(245/35R19 89W)でした。LI89の標準規格のため、交換用タイヤに93Y XLなどXL規格を選ぶ場合は、空気圧を負荷能力表で見直す必要があります。

2026年4月にSTIが発表した、現行WRXベースの6速MTコンプリートカー「WRX STI Sport♯」も、プロトタイプの諸元で245/35R19を採用しています。サイズが同じでも車両重量や指定空気圧は異なるため、流用する場合はロードインデックスと空気圧を車両側の指定に合わせて確認します。

グッドイヤー(GOOD YEAR)の「イーグル F1 アシメトリック 5」は高剛性と軽量化でWRX STIの走りを引き出しつつ低燃費性能も確保

GOOD YEAR EAGLE F1 ASYMMETRIC 5 245/35R19 93Y XL

グッドイヤー イーグル エフワン アシメトリック5のブロックがブレーキ時に接地面積を広げて制動距離を短縮

車種 WRX STI
メーカー グッドイヤー
ブランド イーグル F1 アシメトリック5
タイヤサイズ 245/35R19
タイヤ外径 652mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ/低燃費タイヤ
ロードインデックス 93
速度記号 Y
低燃費グレード A/a
向いている使い方 高速巡航・ロングドライブ
値段 33,100円~(2026年調べ)

グッドイヤーのEAGLE F1 ASYMMETRIC 5(イーグル エフワン アシメトリックファイブ)は、欧州のプレミアムサルーンで純正採用の多いアシメトリックシリーズの第5世代です。ブレーキング時にブロックが路面へ密着して接地面積を広げる設計により、ドライ・ウェットの両方で制動距離の短縮を狙っています。

JATMAラベリングは転がり抵抗「A」、ウェットグリップ「a」で、19インチの35扁平でありながら低燃費タイヤの基準を満たしています。V105やS007Aと比べて燃費面で有利なため、高速道路での長距離移動が多く、ワインディングは景色を楽しみながら流す程度という使い方と相性が良いタイヤです。

国内では2024年3月に後継のEAGLE F1 ASYMMETRIC 6が発売され、ドライ性能の向上とパターンノイズの低減が図られています。後継モデルは245/35R19の設定状況を確認したうえで比較すると、選択の幅が広がります。

ブリヂストン(BRIDGESTONE)の「ポテンザ S007A」はモータースポーツ由来のグリップとパターンノイズ低減でWRX STIのスポーティさと上質さを両立

BRIDGESTONE POTENZA S007A 245/35R19 93Y XL

ブリヂストン ポテンザ S007Aのセンターに配置したワイドリブが限界域でのハンドリングレスポンスを高める

車種 WRX STI
メーカー ブリヂストン
ブランド ポテンザ S007A
タイヤサイズ 245/35R19
タイヤ外径 655mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ(プレミアムスポーツ)
ロードインデックス 93
速度記号 Y
低燃費グレード C/b
向いている使い方 ワインディング・高速巡航・日常使い
値段 48,910円~(2026年調べ)

ブリヂストンのPOTENZA S007A(ポテンザ エスゼロゼロナナエー)は、世界の高性能車に純正採用されたPOTENZA S001の後継にあたるプレミアムスポーツタイヤです。センターに幅広のリブを配置し、限界域でもハンドルの手応えが薄れにくいように設計されています。

トレッドパターンの最適化でパターンノイズ(溝が生む走行音)を抑えており、35扁平の19インチで気になりやすい高速道路でのゴー音を和らげます。耐偏摩耗性にも配慮されているため、硬めの足まわりで片減りが出やすいWRX STIでも、トレッドを均一に使い切りやすくなります。

スポーツ走行を楽しみたいものの、同乗者の快適性も妥協したくない、という使い方に向いています。ウェットグリップは「b」のため、雨天の制動を最優先するなら「a」の銘柄と比べてから決めると後悔しにくくなります。

ダンロップ(DUNLOP)の「ディレッツァ DZ102」は安定したグリップと静粛性でWRX STIの日常とスポーツ走行をバランス良くこなす

DUNLOP DIREZZA DZ102 245/35R19 93W XL

車種 WRX STI
メーカー ダンロップ
ブランド ディレッツァ DZ102
タイヤサイズ 245/35R19
タイヤ外径 655mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ
ロードインデックス 93
速度記号 W
低燃費グレード なし
向いている使い方 街乗り+峠、コストと性能のバランス重視
値段 33,830円~(2026年調べ)

ダンロップのDIREZZA DZ102(ディレッツァ ディーゼットイチマルニ)は、ディレッツァシリーズの中でもストリートでの扱いやすさを重視したスポーツタイヤです。サーキット志向のDIREZZA ZIIIが限界グリップに振り切っているのに対し、DZ102はドライとウェットで安定したグリップを保ちつつ、静粛性にも配慮しています。

ショルダー部を高めに設定したパターンで接地圧を均一化し、ハイパワー車で起きやすい偏摩耗を抑えています。ロードノイズやパターンノイズも低減されており、純正のV105から履き替えても、ロードノイズが増えて不満が出るケースは少ない傾向があります。実際に触れてみると、ブロックの角がしっかり立ったパターンで、見た目にもスポーツタイヤらしい精悍さがあります。

プレミアムスポーツほど予算をかけずに、日常の快適性と峠でのグリップをバランス良く得たいという使い方に合います。サーキット走行会でタイムを削るなら、ハイグリップ系のほうが周回を重ねたときのグリップの持続性で有利です。

ミシュラン(MICHELIN)の「パイロット スポーツ 4S」は路面への密着感とダイレクトな応答でWRX STIのハンドリングを高いレベルで支える

MICHELIN PILOT SPORT 4S 245/35ZR19 (93Y) XL

ミシュラン パイロット スポーツ 4Sの深いリムプロテクターが大径ホイールのリム部分を外傷から守る装備

車種 WRX STI
メーカー ミシュラン
ブランド パイロット スポーツ 4S
タイヤサイズ 245/35R19
タイヤ外径 655mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ(プレミアムスポーツ)
ロードインデックス 93
速度記号 (Y)
低燃費グレード B/a
向いている使い方 ワインディング・高速巡航・ときどきのサーキット
値段 43,300円~(2026年調べ)

ミシュランのPILOT SPORT 4S(パイロット スポーツ フォーエス)は、レースで培った技術を投入したミシュランのウルトラハイパフォーマンスタイヤです。トレッドの内側と外側で性格の異なるコンパウンドを使い分け、ドライでの強いグリップと、ウェットグリップ最上位「a」を両立しています。速度記号が括弧付きの「(Y)」なのは、ZR規格で300km/hを超える速度域に対応していることを示す表記です。

直進時からコーナリングまで、ハンドル操作に対する反応が一定で、WRX STIの重めのステアリングでも狙ったラインをトレースしやすくなります。サイドウォールには深めのリムプロテクターを備え、ロゴ部分は光の角度で浮かび上がるベルベット調の仕上げです。間近で見ると、足元の質感を一段引き上げる効果がよくわかります。

ドライ・ウェットのどちらでも妥協したくない場合の有力候補です。海外では2023年に後継のPILOT SPORT S 5が発表されていますが、国内では4Sの販売が続いており、サイズ展開も広く保たれています。

ヨコハマ(YOKOHAMA)の「アドバン ネオバ AD08R」は強力なグリップとコントロール性でWRX STIのサーキット走行にも応える

YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD08R 245/35R19 89W

ヨコハマ アドバン ネオバ AD08Rの周方向に連続している単一ブロックが高いグリップ力を確保して剛性アップ

車種 WRX STI
メーカー ヨコハマ
ブランド アドバン ネオバ AD08R
タイヤサイズ 245/35R19
タイヤ外径 655mm
タイヤの種類 スポーツタイヤ(ハイグリップ)
ロードインデックス 89
速度記号 W
低燃費グレード なし
向いている使い方 サーキット走行会・本格的なワインディング

ヨコハマのADVAN NEOVA AD08R(アドバン ネオバ エーディーゼロハチアール)は、ADVAN最強のストリートスポーツを掲げるネオバシリーズの一本です。周方向に連続した大型ブロックでトレッド剛性を高め、路面からの入力を均一に受け止めることで、強い横Gがかかる場面でもグリップを保ちます。

純正のV105と同じLI89の標準規格なので、XL規格の銘柄と比べて純正指定空気圧を基準に調整しやすい点は、実用面で見逃せない利点です。一方で、回転方向指定のパターンのため、ローテーションは同じ側の前後入れ替えに限られます。ロードノイズや、深い水たまりでのハイドロプレーニングへの強さはプレミアムスポーツに劣る傾向があり、雨の高速道路を頻繁に走る使い方には向きません。

AD08Rは、2022年2月に後継のADVAN NEOVA AD09が発売されています。横浜ゴムが公表したエビスサーキット東コースでの比較テストでは、AD09はAD08Rに対してドライの平均ラップタイムを1.1%、ウェットの平均ラップタイムを3.5%短縮しています。AD09は回転方向の指定がなく、ローテーションの自由度も増しています。これから新品を購入するなら、AD09と並べて検討すると判断しやすくなります。

WRX STIの純正タイヤサイズと純正ホイールサイズ一覧

WRX STI(VAB型)の純正ホイールは、18インチ・19インチともに8.5J、インセット+55で、PCD114.3の5穴です。タイプSは年式によってタイヤサイズが異なり、2017年6月の大幅改良より前は18インチ、改良以降は19インチを装着しています。STIのコンプリートカーであるS207・S208は、さらに幅広の255/35R19を履いています。

グレード タイヤサイズ 型式 ホイールサイズ
STI 2.0 タイプS 4WD(2017年6月改良以降) 245/35R19 VAB 19インチ X 8.5J(+55)
STI 2.0 S207 4WD 255/35R19 VAB 19インチ X 8.5J(+55)
STI 2.0 S207 NBR チャレンジ パッケージ 4WD 255/35R19 VAB 19インチ X 8.5J(+55)
STI 2.0 S207 NBR チャレンジ パッケージ イエロー エディション 4WD 255/35R19 VAB 19インチ X 8.5J(+55)
STI 2.0 S208 4WD 255/35R19 VAB 19インチ X 8.5J(+55)
STI 2.0 S208 NBR チャレンジ パッケージ カーボントランクリップ 4WD 255/35R19 VAB 19インチ X 8.5J(+55)
STI 2.0 S208 NBR チャレンジ パッケージ カーボンリアウイング 4WD 255/35R19 VAB 19インチ X 8.5J(+55)
STI 2.0 4WD 245/40R18 VAB 18インチ X 8.5J(+55)
STI 2.0 タイプS 4WD(2017年5月以前) 245/40R18 VAB 18インチ X 8.5J(+55)

中古車では、前オーナーが19インチの純正ホイールを18インチに履き替えている、あるいはその逆のケースもあります。車検証のグレードだけで判断せず、実際に装着されているタイヤ側面のサイズ表記を確認してから注文すると、サイズ違いの購入ミスを防げます。

AWDのWRX STIは4本同時交換とタイヤローテーションが基本

WRX STIは、前後の駆動力配分を制御するDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)を備えたAWD車です。スバルは公式FAQで、AWD車には4輪とも指定サイズ・同一銘柄・同一パターンのタイヤを使うよう案内しています。前後や左右でタイヤの外径が違うと回転差が常に生じ、駆動系に負担がかかるためです。

たとえば、外径653mmの245/40R18で、新品と溝が5mm減ったタイヤを混在させると、外径は約10mm、外周はおよそ31mm違ってきます。1回転あたり約1.5%の差でも、走行中はセンターデフが常にこの差を吸収し続けることになります。パンクなどで1本だけ交換する場合も、同じ銘柄で残り溝の差ができるだけ小さくなるよう、販売店と相談して判断するのが安全です。

4本の摩耗をそろえるために、タイヤメーカーはおおむね5,000km前後でのローテーション(位置交換)を推奨しています。オイル交換と同じタイミングで実施すると、忘れにくく、偏摩耗や釘の刺さりにも早く気づけます。回転方向指定のパターン(本記事ではRS-02やAD08Rなど)は同じ側の前後入れ替えに限られるため、組み付け時の向きにも注意が必要です。

WRX STIのタイヤ交換時期の目安と冬用タイヤの考え方

道路運送車両の保安基準では、乗用車のタイヤは溝の深さ1.6mm(スリップサインの露出)で使用できなくなります。ただし、スポーツタイヤは溝が浅くなるほど排水性が落ち、雨の日のグリップ低下を早い段階から感じやすくなります。高速道路を走る機会が多い場合は、スリップサインが出る前、残り溝に余裕があるうちに交換を検討する使い方が多く見られます。

溝だけでなく、使用年数も判断材料です。JATMAは、使用開始後5年以上経過したタイヤは継続使用に適しているかどうか販売店などで点検を受けること、製造後10年を経過したタイヤは溝の有無にかかわらず交換することを推奨しています。サイドウォールの細かなひび割れや、トレッドの硬化によるグリップ低下は、年式の古い中古車で見落とされやすいポイントです。

冬用タイヤは、18インチの純正サイズのままスタッドレスタイヤを用意するケースが多く見られます。VAB型は大径のブレンボ製対向キャリパーを装着しているため、インチダウンで冬用ホイールを選ぶ場合は、キャリパーとスポーク裏のクリアランスを適合表や現車で必ず確認します。

WRX STIをインチアップするならタイヤサイズはいくつか?

WRX STIの足元の印象を変える方法のひとつがインチアップです。ホイールを大径化するとディスク面が大きく見え、フェンダーの開口が大きいWRX STIでは足元の存在感がはっきり増します。インチアップでは、タイヤの外径を純正からできるだけ変えないことが、速度計の表示や車両の制御を正しく保つための前提になります。

標準グレードの245/40R18から1インチ上げるなら、タイプSの純正サイズと同じ245/35R19が第一候補です。さらに20インチまで上げる場合は、外径の近い245/30R20が目安になります。

インチ タイヤサイズ タイヤ外径(計算値) 純正18インチとの差
18インチ(純正) 245/40R18 約653mm -
19インチ 245/35R19 約654mm 約+1mm
20インチ 245/30R20 約655mm 約+2mm

どちらのサイズも外径差は2mm程度に収まります。ただし、20インチの30扁平はサイドウォールが薄くなるため、段差でのリム傷や突き上げの強さが目立ちやすくなります。タイヤの選択肢も18・19インチより限られます。見た目を優先するなら20インチ、走りと乗り心地のバランスを優先するなら19インチまでにとどめる、という判断が現実的です。

インチアップ用のホイールについては、こちらのWRX STIのホイール22選をご覧ください。純正サイズの18インチ・19インチのほか、カスタムに向く20インチのアルミホイールも紹介しています。