WRX STIの維持費

WRX STIの年間維持費はいくら?グレード「STI」と「STI Type S」の費用を徹底比較

WRX STIの維持費はいくら?グレード「STI」は約64.7万円、「STI Type S」は約67.6万円。両グレードの費用差の原因とそれぞれの計算根拠を詳しく解説。購入前に知っておきたい年間コストを網羅。

WRX STIの年間維持費はいくら?グレード「STI」と「STI Type S」の費用を徹底比較

WRX STIの年間維持費をグレード「STI」「STI Type S」別に徹底試算

スバルのモータースポーツ技術を余すことなく注ぎ込んだWRX STIの年間維持費を、グレード「STI」「STI Type S」別に試算します。

WRC(世界ラリー選手権)等で磨かれた水平対向ツインスクロールターボエンジンを搭載し、大型エアインテークとデジタルコックピットが個性的なWRX STIは、スバリストだけでなく広く車好きを魅了するプレミアムスポーツカーです。WRX STIへの乗り換えを検討している方が購入計画を具体化できるよう、グレード別の年間維持費を詳しく解説します。

「STI」「STI Type S」のスペックとグレード別の特徴の違い

停車中のWRX STIのエクステリアWRX STIは日本だけでなく世界中に熱狂的なファンがいるスポーツカー

WRX STIの現行モデルは、WRC等のモーターレースで実証された「2.0L BOXER DOHC 16バルブ デュアルAVCSツインスクロールターボエンジン(EJ20型)」に、レスポンスに優れた6MTを組み合わせて、ドライバーがマシンをイメージ通りに操れるハイパフォーマンスな走りを実現しています。

大型インタークーラーが搭載するターボエンジンの発熱を効率的に抑え、常にベストなパフォーマンスを発揮できる環境を整えています。スポーティードライブとエコドライブをサポートするスバル独自の「SI-DRIVE」や、運転情報をクリアに表示する「マルチインフォメーションディスプレイ」など、走りの楽しさを五感で堪能できる装備が充実しています。

WRX STIの主要諸元
グレード STI STI Type S
変速機 6MT
駆動 AWD(常時全輪駆動)
全長 4,597mm
全幅 1,795mm
全高 1,475mm
ホイールベース 2,650mm
最小回転半径 5.6m
燃費(JC08モード) 9.4km/L
燃料 無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)
乗車定員 5名
車両重量 1,490kg
エンジン EJ20水平対向4気筒 2.0L DOHC
16バルブ デュアルAVCS ツインスクロールターボ
最高出力 227kW/6,400rpm
最大トルク 422Nm/4,400rpm
総排気量 1.994L
タイヤサイズ 245/40R18 245/35R19

WRX STIは「STI」と「STI Type S」の2グレード展開です。ベースグレードの「STI」は、シビアな路面でも制動力を発揮するブレンボ製4輪ベンチレーテッドディスクブレーキや本革巻ステアリングホイール等を標準装備しています。

上級グレードの「STI Type S」は、19インチアルミホイールとビルシュタイン製ダンパーを追加装備し、操縦安定性と乗り心地をさらに引き上げています。RECARO製フロントシートやサンルーフ等はメーカーオプションで設定可能です。タイヤが1インチアップとなるため、タイヤ購入費が割高になる点は維持費に影響します。

WRX STIの年間維持費の概算値は「STI」が約64.7万円・「STI Type S」は約67.6万円

WRX STIとWRX タイプSの維持費の比較

自動車税や任意保険料などを内訳として概算したWRX STIの年間維持費は、グレード「STI」が647,041円(654,908円)、「STI Type S」は676,041円(683,908円)となりました。両グレードは車両重量・燃費・総排気量が同一であるため、タイヤ購入費以外の項目はすべて同額です。上級グレードの「STI Type S」はタイヤインチアップにより年間約3万円の差が生じます。

WRX STI グレード別 年間維持費の概算値の比較表
STI STI Type S
自動車税 36,000円 36,000円
燃料代 221,278円 221,278円
駐車場代 120,000円 120,000円
車検代 34,063円(41,930円) 34,063円(41,930円)
任意保険料 95,700円 95,700円
諸経費 140,000円 169,000円
合計金額 647,041円(654,908円) 676,041円(683,908円)

():継続車検時
※スタッドレスタイヤを利用しない場合は諸経費がさらに安くなります。

総排気量1.994Lのボクサーエンジンを搭載するWRX STIの自動車税は36,000円

普通車の自動車税は搭載エンジンの総排気量に応じて税額が変わります。2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた車両には引き下げ後の税率が適用されます。WRX STIの総排気量は1.994Lであるため「1.5L超~2.0L以下」の税区分が適用され、自動車税は36,000円です。

年度途中の新規登録では翌月から翌年3月までの月割り課税、エコカー減税適用車は翌年度の軽減措置もありますが、ここでは一律36,000円として計算します。

2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた場合の自動車税(自家用車)
総排気量 税額
1.0L以下 25,000円
1.0L超~1.5L以下 30,500円
1.5L超~2.0L以下 36,000円
2.0L超~2.5L以下 43,500円
2.5L超~3.0L以下 50,000円
3.0L超~3.5L以下 57,000円
3.5L超~4.0L以下 65,500円
4.0L超~4.5L以下 75,500円
4.5L超~6.0L以下 87,000円
6.0L超~ 110,000円

※2019年9月30日以前に初回新規登録を受けた車両は旧税率(1.5L超~2.0L以下は39,500円)が適用されます。
※新規登録から13年を超えると重課税率が適用されます。

年間走行距離1万kmに設定して試算したWRX STIのハイオク燃料代は約22.1万円

WRX STIはハイオク(プレミアムガソリン)仕様です。燃料代は「燃費」「年間走行距離」「燃料価格」の3項目から概算できます。以下のモデルケースを基に算出しました。

年間走行距離の目安

  • 通勤・通学(往復30km×120日=3,600km)
  • 週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
  • 月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
  • 合計:9,960km → 切り上げて10,000km

WRX STIの年間燃料代(概算値)221,278円の算出

  • 年間燃料消費量:10,000km ÷ 7.5km/L = 1,333L
  • 1年間にかかる燃料代:1,333L × 166円/L = 221,278円

※JC08モードのカタログ燃費の約8割が実燃費の目安とされているため、燃費は9.4km/L×0.8≒7.5km/L(小数点第2位以下切り捨て)として計算
※ハイオク価格は資源エネルギー庁の調査をもとに166円/Lと設定(ガソリン価格は市況により変動します)
※WRX STIはハイオク指定車です。レギュラーガソリンの使用は推奨されません。

ターボエンジン搭載のスポーツカーはスポーティードライブを行うほど燃費が悪化しやすいため、実際の燃料代はさらに高くなる可能性があります。購入計画の際は余裕を持った予算設定をお勧めします。

月極駐車場を1万円で契約した場合の年間駐車場代は12万円

駐車場代は月極料金の全国相場である1万円を基準として、年間12万円と試算しました。自宅に駐車スペースがあれば費用はかかりません。都市部では月3万円を超えるケースも多いため、実際の購入計画ではご自身の駐車場料金に置き換えて再計算することをお勧めします。

全国主要都市の月極駐車場の相場

  • 東京(23区):30,000円
  • 大阪市:25,000円
  • 横浜市:17,000円
  • 名古屋市:11,000円
  • 福岡市:11,000円
  • 札幌市:10,000円
  • 全国平均:10,000円

※自宅などに駐車スペースを用意している方は駐車場代は無料となります。

WRX STIの初回車検は年換算で約3.4万円・継続車検は約4.2万円

車検代は、法律で支払い額が定められた「法定費用」と、依頼先によって異なる「代行手数料・整備費用」を合算して算出します。WRX STIのようなプレミアムスポーツカーは、代行手数料・整備費用が依頼場所や車検回数によって大きく変動しますが、ここでは大きな故障がないケースを想定して4万円として計算しています。

WRX STI 車検の法定費用
車検の有効期間 3年(初回) 2年(継続)
自賠責保険料 24,190円 18,160円
重量税 36,900円 24,600円
印紙代 1,100円 1,100円
法定費用合計 62,190円 43,860円
車検の有効期間 3年(初回) 2年(継続)
法定費用 62,190円 43,860円
代行手数料・整備費用 40,000円 40,000円
合計 102,190円 83,860円
年換算 34,063円 41,930円
WRX STIを新車で購入した場合の自賠責保険料は初回24,190円・継続審査時は18,160円

加入が義務づけられている自賠責保険は、人身事故発生時の被害者救済を目的とした強制保険です。新車購入時は37ヶ月加入で24,190円、継続審査時は25ヶ月加入で18,160円となります(2023年4月1日以降の料率)。

普通自動車の自賠責保険料(2023年4月1日以降)
普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

※新車購入時は37ヶ月加入となります。
※継続審査の場合は25ヶ月加入となります。
※沖縄・離島は除く

WRX STIを購入した場合の重量税は初回(3年分)が36,900円・継続審査時(2年分)が24,600円

重量税は、普通車の場合は車両重量が500kgを超えるごとに税額が加算される仕組みで、新規登録時・車検時に有効期間分を一括して支払います。車両重量1,490kgのWRX STIは「1,500kg以下」の税区分が適用されるため、初回(3年分)は36,900円、継続審査時(2年分)は24,600円となります。

自動車重量税(3年・新車購入時)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 12,300円 7,500円 5,600円 3,700円
~1,000kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~1,500kg以下 36,900円 22,500円 16,800円 11,200円
~2,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円
~2,500kg以下 61,500円 37,500円 28,100円 18,700円
~3,000kg以下 73,800円 45,000円 33,700円 22,500円
自動車重量税(2年・継続審査)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
~1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
~1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
~2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
~3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

※新規登録から13年・18年経過で重量税が加算されます。
※エコカー減税は燃費基準の達成度に応じて適用されます。

WRX STIの車検を指定工場に依頼した場合の印紙代は1,100円

印紙代(自動車検査登録印紙)には、車検の適合性を公的機関に認定してもらう際の手数料が含まれます。車検を自社で完結できる指定工場に依頼する場合は、軽自動車・普通車を問わず一律1,100円です。

指定工場 1,100円(一律)
認定工場 軽自動車:1,400円
5ナンバー:1,700円
3ナンバー:1,800円

車両保険あり・対人賠償無制限・本人限定等の条件で見積もったWRX STIの任意保険料は約9.6万円

自賠責保険ではカバーできない物損事故等に備えて大多数のドライバーが加入している任意保険は、等級・型式別料率クラス・特約内容などを基に保険額を算出します。WRX STIはMT車のみの設定であるなど、オーナー自身が運転を楽しむ趣味性の高い車のため、運転者は本人限定として見積もりました。その他の条件は以下のとおりです。

  • 年齢30歳以上
  • 年間走行距離11,000km以下
  • 本人限定
  • 対人賠償:無制限
  • 対物賠償:無制限
  • 14等級
  • ゴールド免許保有

WRX STIの任意保険料の見積り額

  • 95,700円(43,800円)

※()内は車両保険なしの金額
※実費に近い額を確認したい場合はご自身の条件で再計算することをお勧めします。

新品タイヤとオイル交換代を含む諸経費は「STI」が14.0万円・「STI Type S」が16.9万円

新品タイヤの購入費とオイル・エレメント交換代を内訳とする諸経費は、「STI」が140,000円・「STI Type S」が169,000円となりました。バッテリーやエアコンフィルターの交換が必要な場合はその費用も加算してください。

WRX STI グレード別の諸経費
グレード STI STI Type S
タイヤ購入代 126,500円 155,500円
オイル・エレメント交換代 13,500円 13,500円
合計 140,000円 169,000円
新品タイヤの購入費用は年換算で「STI」が12.7万円・「STI Type S」が15.6万円

スポーツカーであるWRX STIはタイヤへのダメージが大きく、一般的な乗用車より交換サイクルが短くなります。ここでは交換時期を2年後と設定しました。AWD(常時全輪駆動)搭載のWRX STIは寒冷地でも使用頻度が高いため、サマータイヤとスタッドレスタイヤの両方を購入するケースを想定して計算しています。スタッドレスタイヤが不要な地域にお住まいの場合は、諸経費をその分抑えられます。

サマータイヤには両グレードに対応するダンロップの「DIREZZA DZ102」、スタッドレスタイヤにはヨコハマの「iceGUARD 6(アイスガード シックス)」を4本セットで購入するケースを想定しています。

グレード「STI」の新品タイヤ購入費用(年換算:126,500円)の内訳

  • サマータイヤ DIREZZA DZ102(245/40R18)4本セット:110,000円
  • スタッドレスタイヤ iceGUARD 6(245/40R18)4本セット:143,000円
  • 合計:253,000円 → 年換算:126,500円(253,000÷2)

グレード「STI Type S」の新品タイヤ購入費用(年換算:155,500円)の内訳

  • サマータイヤ DIREZZA DZ102(245/35R19)4本セット:134,000円
  • スタッドレスタイヤ iceGUARD 6(245/35R19)4本セット:177,000円
  • 合計:311,000円 → 年換算:155,500円(311,000÷2)
グレード STI STI Type S
タイヤサイズ 245/40R18 245/35R19
サマータイヤ 110,000円 134,000円
スタッドレス 143,000円 177,000円
合計(2年分) 253,000円 311,000円
年換算 126,500円 155,500円
WRX STIの水平対向エンジンを維持するためのオイル・エレメント交換代は年間13,500円

WRX STIが搭載する「2.0L BOXER DOHC 16バルブ デュアルAVCSツインスクロールターボエンジン」の性能を維持するには、定期的なエンジンオイルとエレメントの交換が欠かせません。ターボエンジン搭載車は熱負荷が大きいため、年2回のオイル交換が推奨されています。スバルはエレメント(オイルフィルター)の交換は年1回を推奨しているため、ここではその基準で計算します。

WRX STIのオイル・エレメント交換費用(13,500円)の内訳

  • オイル交換(年2回):5,000円×2=10,000円
  • エレメント交換(年1回):2,000円×1=2,000円
  • 作業工賃:500円×3=1,500円
  • 合計:13,500円

※費用はディーラーやガソリンスタンドなど依頼場所によって異なります。オイル交換5,000円・エレメント交換2,000円は平均的な金額を設定しています。

実用性も兼ね備えたプレミアムスポーツカー「WRX STI」は維持費も考慮してグレードを選ぼう

WRX STIの維持費

ゴルフバッグを収納できる大容量トランク、ステアリング連動ヘッドランプ、SRSエアバッグ等を備えた「WRX STI」は、日常の実用性とハイパフォーマンスを高い次元で両立するプレミアムスポーツカーです。

「STI」と「STI Type S」の維持費の差は、主に新品タイヤの購入費によるものです。「STI Type S」の維持費を抑えたい場合はタイヤ選びを工夫することが効果的です。また、スタッドレスタイヤが不要な温暖地域にお住まいの方は、諸経費を大幅に抑えることができます。購入グレードを選ぶ際は装備の充実度に加えて、年間維持費も含めたトータルコストで判断することをお勧めします。