ボルボEX90の新型情報:2026年7月8日発売、価格1,199万円から
ボルボ・カー・ジャパンは2026年7月8日、フラッグシップEVとなる新型SUV「ボルボEX90」を国内で発売しました。価格は1,199万円から1,399万円(消費税込)で、3列7人乗りのゆとりある室内と、ボルボ史上最高水準の安全技術を兼ね備えています。従来の自動車のように数年ごとの改良を待つのではなく、購入後もOTA(無線アップデート)で進化し続ける「ソフトウェア・デファインド・カー(SDV)」として設計されている点も大きな特徴です。この記事では、発売時期や価格、走行性能、先進の安全装備、内外装デザインまで、新型EX90の魅力を詳しく解説します。
ボルボ、次世代電気自動車のフラッグシップSUV「EX90」を国内発売
ボルボ・カー・ジャパンは2026年7月8日、新型電気自動車(EV)のフラッグシップSUVとなる「ボルボEX90」を日本国内で発売しました。この新型モデルは、3列7人乗りのゆとりある室内空間を備えた大型ラグジュアリーSUVであり、ボルボが完全な電動化の未来へ向かう新時代の幕開けを象徴する重要な一台と位置付けられています。価格は、1,199万円から1,399万円(消費税込)に設定されており、従来のプラグインハイブリッドモデル「XC90」と同レンジの価格帯を実現することで、プレミアムEVの新たな選択肢を提供しています。
EX90の最大の特徴は、ボルボ初の本格的な「SDV(ソフトウェア・デファインド・カー)」として開発された点にあります。次世代コアコンピューティングシステム「HuginCore」を搭載し、車両の安全性、駆動、インフォテインメントからバッテリー管理に至るまで、すべての機能を統合制御します。これにより、定期的なOTA(無線アップデート)を通じて、車両を購入した後も安全性や車両性能、ユーザーエクスペリエンスを継続的に進化させることが可能となりました。
安全性においても、ボルボ史上最高レベルの技術が投入されています。車外ではカメラ、レーダー、そしてルーフに設置されたLiDAR(ライダー)などの最新センサーが360度の周囲状況をリアルタイムで把握し、あらゆる道路環境でドライバーをサポートします。車内では、ドライバーの注意力散漫や眠気を検知する「ドライバー・アンダスタンディング・システム」に加え、車内の置き去り事故を防止する世界初の「オキュパント・センシング(乗員検知システム)」を全車に標準装備しました。このシステムは、1mm未満のわずかな動きも検知可能な高精度レーダーを使用しており、小さな子供やペットの置き去りを防ぐとともに、検知時には空調を作動させて熱射病などのリスクを低減します。
パフォーマンス面では、全グレードにツインモーターによる全輪駆動(AWD)を採用し、800Vテクノロジーと106kWhの大容量バッテリーを搭載しています。これらにより、一充電走行距離は最大650km(WLTCモード)を達成しました。最上位の「Ultra Twin Motor Performance」グレードでは、最高出力500kW(680ps)、最大トルク870Nmという圧倒的なパワーを誇り、0-100km/h加速はわずか4.2秒という力強い走行性能を実現しています。
デザインは、機能美を追求したスカンジナビアンデザインを体現しています。エクステリアには新たにフラッシュサーフェイス・デザインが採用され、象徴的なトールハンマーヘッドライトには130万画素のハイディフィニション・ピクセルLEDを導入しました。インテリアは、ボルボ独自のバイオ素材「ノルディコ」やリサイクル素材を多用した、北欧のプライベートラウンジのようなくつろぎの空間を演出しています。中央には14.5インチの大型センターディスプレイを備え、Googleを搭載した最新のインフォテインメント・システムにより、スマートフォンのような直感的な操作が可能です。さらに上位モデルには、25個のスピーカーを備えたBowers & Wilkinsハイフィデリティ・オーディオシステムが搭載され、没入感のあるサウンド体験を提供します。
ボルボの新時代を象徴するフラッグシップEV「EX90」
ボルボEX90は、スウェーデンの自動車メーカーであるボルボ・カーズが開発した、次世代の完全電気自動車(BEV)フラッグシップSUVです。このモデルは、ボルボが掲げる「2030年までに販売するすべての新車を電気自動車にする」という野心的な電動化計画、そして「2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になる」という長期目標を象徴する重要な一台として位置付けられています。単なる移動手段としての自動車ではなく、高度なコンピュータ技術を統合したボルボ初の本格的な「ソフトウェア・デファインド・カー(SDV)」として定義されており、新時代の幕開けを告げるモデルとなっています。
2022年、ストックホルムでの世界初公開
ボルボEX90の遍歴は、2022年11月9日にスウェーデンのストックホルムで開催された世界初公開イベントから始まりました。このイベントにおいて、ボルボのルーツであるスカンジナビアン・デザインと最新のテクノロジーを融合させた「新しいインスタント・クラシック」として発表されました。ボルボのCEOであるジム・ローワン氏は、この車を「私たちが今いる場所と、これから向かう場所を示している」と述べ、ブランドの変革を体現する存在であることを強調しました。
開発の苦難と生産開始への道のり
発表当初、生産は2023年から米国サウスカロライナ州のチャールストン工場で開始される予定でした。しかし、車両の中核を担う高度なソフトウェア開発において不具合が生じるなど難航したため、生産スケジュールは一時延期を余儀なくされました。その後、ソフトウェアの最適化が進められ、2024年に米国工場での生産が本格的に開始されました。今後は米国に加えて、中国の成都工場でも生産が行われる予定となっており、グローバルな供給体制が構築されています。
伝統の継承と「XC90」との共存
EX90は、ボルボの代名詞的な3列7人乗りSUVである「XC90」の電動化時代のフラッグシップと目されています。しかし、完全な電動化への移行期にある現在、ボルボはすべての顧客が即座にEVへ移行するわけではないと判断しており、当面の間はガソリンエンジンをベースとしたハイブリッドモデルである既存のXC90と、次世代EVのEX90を並行して販売する戦略をとっています。
定期的な進化を前提とした設計
EX90の最大の特徴は、スマートフォンやノートパソコンのように、購入後も定期的なOTA(無線アップデート)を通じて車両が進化し続ける点にあります。これにより、時間の経過とともに安全性や利便性が向上し、常に最新のユーザーエクスペリエンスを提供し続けることが可能になりました。この「常に良くなり続ける」という設計思想は、これまでの伝統的な自動車開発のあり方を根本から変える、ボルボの新しい開発哲学を反映しています。
ボルボEX90のエクステリア:機能美と最新技術を融合した次世代フラッグシップSUV
ボルボが放つ新たな電気自動車(EV)のフラッグシップSUV「EX90」は、ブランドの伝統であるスカンジナビアンデザインをベースに、ヨットのような優雅なラインと最新のセンシング技術を融合させた革新的な外観を特徴としています。力強さと洗練を兼ね備えたそのスタイリングは、フラッグシップモデルにふさわしい自信に満ちた存在感を放ちつつ、機能が形をつくるというボルボの設計思想を体現しています。
追求された「エレガントなシンプルさ」と空力性能
EX90のエクステリアは、ラグジュアリーヨットのシームレスで伸びやかなラインからインスピレーションを得ています。デザインの美しさと実用性を高次元で両立させるため、新たに「フラッシュサーフェイス・デザイン」を採用しました。ウィンドウやドアハンドルはボディと段差のないフラッシュマウント仕様とされ、サイドミラーにはフレームレス・ウィングミラーを導入しています。
これらの徹底したフラッシュサーフェイス化に加え、丸みを帯びて低く抑えられたフロントエンドや、後方に引き伸ばされたリアエンドのデザインにより、大型SUVでありながら極めて高い空力性能を実現しています。ボディサイズは全長5,035mm、全幅1,965mm、全高1,740〜1,745mm、ホイールベース2,985mmという堂々たる体躯を誇ります。
アイコニックなライティング・テクノロジー
フロントフェイスには、ボルボの象徴である「トールハンマー」ヘッドライトが最新の形で取り入れられています。これには130万画素のハイディフィニション・ピクセルLEDが採用され、周囲の交通状況に合わせて配光を最適化するだけでなく、車両に近づいたり離れたりする際にはきらびやかなライトシーケンスでドライバーを迎えます。
リアデザインにおいては、ボルボ伝統の垂直型テールランプが現代的に再解釈されました。伝統を継承しつつ、LED技術によってより精緻で洗練された視覚的シグネチャーへと進化を遂げています。
デザインに溶け込む先進センサー群
EX90の外観で最も特徴的な点の一つが、屋根の前端中央に設置された「LiDAR(ライダー)」センサーです。このLiDARを含むカメラ、レーダー、超音波センサーなどの最新センサー群は、車両の洗練されたミニマリズムを損なわないよう、控えめかつ機能的に統合されています。これらのセンサーが360度の周囲状況をリアルタイムで把握し、ボルボ史上最高レベルの安全性を支えています。
足元を彩るホイールと実用的なリア機能
足元には、20インチ、21インチ、22インチの3サイズ、計4種類のホイールデザインが用意されています。中でも22インチの5-Yスポーク・アルミホイールは、超高圧で鍛造された強靭かつ軽量な設計で、自信に満ちた存在感を強調します。その他のホイールも、アルミニウムとグロッシーブラックを組み合わせたダイナミックなデザインが特徴です。
また、リアのパワーテールゲートにはハンズフリー機能が搭載されており、バンパーの下で足を動かすだけで開閉が可能です。
多彩なボディカラーバリエーション
EX90には、北欧の自然や風景を想起させる計8色の洗練されたボディカラーがラインナップされています。
- サンドデューン・メタリック
- オーロラシルバー・メタリック
- フォレストレイク・メタリック
- クリスタルホワイト・プレミアムメタリック
- デニムブルー・メタリック
- マルベリーレッド・メタリック
- オニキスブラック・メタリック
- ヴェイパーグレー・メタリック
ボルボEX90のインテリア:北欧のラウンジを体現したサステナブルで知的な空間
ボルボEX90のインテリアは、「北欧のプライベートラウンジ」をコンセプトに、上質な素材と最先端テクノロジーが融合した空間として設計されています。スカンジナビアンデザインの真髄である「機能美」を追求し、乗員全員が自宅にいるようなくつろぎを感じられるよう、厳選された天然素材やリサイクル素材が随所に使用されています。また、情報の複雑さを排し、ドライバーが必要な時に必要な情報だけを得られる直感的なインターフェースが、洗練された室内空間を実現しています。
先進のデジタル・コックピットと直感的な操作性
ダッシュボード中央には、14.5インチの大型センターディスプレイが配置されています。このディスプレイにはGoogleが組み込まれており、Google アシスタントやGoogle マップ、Google Playのアプリをスマートフォン同様の感覚でシームレスに利用できます。また、ステアリングコラムと一体化した9インチのデジタル液晶ドライバーディスプレイは、走行状況に合わせて「Calm」「Map」「Surround」の3つの表示モードを選択可能です。さらに、大型のヘッドアップディスプレイが走行速度やナビゲーション情報をフロントガラスに投影し、ドライバーの視線移動を最小限に抑えます。
サステナブルな素材と職人技の融合
内装材には、ボルボ独自のバイオ素材由来の「ノルディコ」や、責任ある方法で調達された「テールラード・ウールブレンド」が採用されています。ノルディコは、ペットボトルのリサイクル素材や北欧の森林から採取されたバイオベースの原料を組み合わせて作られた、環境に優しく耐久性の高いプレミアム素材です。
また、FSC認証を受けたアッシュ材(ライトアッシュ、ブラウンアッシュ)のウッドパネルは、「太陽光スペクトルLED」を用いたインテリアライトと組み合わされています。この照明は夜間になるとパネルの裏側から木目を浮かび上がらせ、北欧の家庭のような温かみのある雰囲気を演出します。ステアリングホイールには手縫いのステッチが施され、高級感と手馴染みの良さを両立しています。
全員が快適に過ごせる3列7人乗りの室内空間
EX90は、全席に人間工学に基づいたエルゴノミックシートを備えた3列7人乗り仕様となっています。シアタースタイルの配置により、後席からも良好な視界が確保されています。
- フロントシート:8ウェイパワーシートに加え、4ウェイの電動ランバーサポートを装備し、上位グレードでは10ポイントのマッサージ機能やベンチレーション機能も備えています。
- 2列目シート:40:20:40の3分割可倒式で、独立した前後スライドやリクライニングが可能です。中央席には、子供用のインテグレーテッド・チャイルド・クッションもオプション設定されています。
- 3列目シート:身長170cmまでの大人が快適に座れるスペースが確保されており、ボタンひとつで電動での展開や格納が可能です。
圧倒的な没入感のサウンドと快適装備
オーディオには、上位モデルにBowers & Wilkinsハイフィデリティ・オーディオシステムを採用しました。25個のスピーカーと1610Wの出力を誇り、Dolby Atmosによる3Dサウンドや、伝説的な「アビー・ロード・スタジオ」の音響を再現するモードを搭載しています。また、車内コミュニケーション機能により、フロント席のマイクで拾った声を後席のスピーカーから流すことができ、高速走行中でも家族との会話をスムーズに楽しめます。
さらに、室内の空気環境にも配慮されており、PM2.5センサー付きのエアピュリファイヤーが微細な粒子を最大95%除去します。ルーフ全体に広がるパノラマ・ガラスルーフは、赤外線カット加工が施されており、上位モデルではスイッチひとつで透過度を変更できるエレクトロクロミック機能を備えています。
ボルボEX90の走行性能:圧倒的なパワーとスカンジナビアン・ハンドリングの融合
ボルボの次世代電気自動車(EV)フラッグシップである「EX90」は、単なる電動化に留まらず、プレミアムSUVにふさわしい圧倒的な動力性能と、洗練されたドライビング・ダイナミクスを兼ね備えています。全車に全輪駆動(AWD)と大容量バッテリーを採用し、最先端の800Vテクノロジーを導入することで、力強い加速と長距離ドライブを支える高い利便性を両立しました。ボルボが「これまでで最も進歩した車」と称する通り、ソフトウェアによって精密に制御された走行性能は、ドライバーにこれまでにない自信と安心感を提供します。
クラス最高峰の加速力を誇る電動パワートレイン
日本仕様のEX90には、走行ニーズに合わせた複数のパワートレインが用意されています。
- Twin Motor(AWD):前後2基のモーターにより最高出力335kW(456ps)、最大トルク670Nmを誇り、0-100km/h加速は5.5秒をマークします。
- Ultra Twin Motor Performance(AWD):最上位のハイパフォーマンスモデルでは、システム最高出力500kW(680ps)、最大トルク870Nmという圧倒的なパワーを発揮します。その0-100km/h加速はわずか4.2秒に達し、大型SUVであることを感じさせない力強い加速体験を提供します。
なお、最高速度はすべてのグレードにおいて180km/hに制限されています。
精緻なハンドリングを支える先進のシャシー技術
EX90の足回りには、俊敏な走りと高い快適性を両立させるための先進技術が投入されています。フロントにはダブルウィッシュボーン式サスペンション、リアにはインテグラルリンク式を採用し、標準仕様のシャシーでもアジャイルな走りを実現します。
さらに、上位グレード(Ultra)には「アクティブ・パフォーマンス・シャシー」として、リアに電子制御式エアサスペンションが装備されています。このシステムは「周波数選択減衰(Frequency Selective Damping)」技術を採用しており、路面状況やドライバーの操作を1秒間に500回監視し、車高と減衰力をリアルタイムで調整します。これにより、コーナリング時のロールや加減速時のピッチを抑え、あらゆる路面環境で揺れの少ない上質な乗り心地を維持します。
進化した航続性能と多彩な走行モード
エネルギー効率も徹底的に追求されており、106kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載した日本仕様(Performanceモデル含む)は、一充電走行距離650km(WLTCモード)を達成しました。長距離ドライブでも電欠の不安を軽減し、800Vテクノロジーにより急速充電(DC 350kW)を利用すれば、10%から80%まで約22分という短時間での充電が可能です。
走行感覚をカスタマイズする機能も充実しており、アクセルペダルひとつで加減速をコントロールできる「ワンペダル・ドライブ」機能を搭載しています。また、センターディスプレイから簡単にアクセスできる以下のドライブモードが用意されています。
- デフォルトモード:パフォーマンス、快適性、エネルギー消費のバランスを最適化します。
- レンジモード:航続距離とエネルギー効率を最優先します。
- オフロードモード:厳しい路面環境でのグリップ力を高め、急斜面での走行をサポートするヒルディセント・コントロールも作動します。
- パフォーマンスモード:AWDの特性を最適化し、より俊敏でレスポンスの良い走りを提供します。
ボルボEX90の安全性能:最新センサーとAIが実現する「見えない安全の盾」
ボルボの新型電気自動車(EV)フラッグシップSUV「EX90」は、ボルボが数十年にわたり蓄積してきたリアルタイムの安全性調査に基づき、「これまでのボルボ車で最も安全」な一台として設計されました。最先端のセンシング技術と高性能コアコンピュータを融合させた「セーフ・スペース・テクノロジー」を搭載し、車内外の状況を深く理解することで、乗員だけでなく周囲の人々をも守る「見えない安全の盾」を構築しています。また、このシステムは新たなデータから学習し、OTA(無線アップデート)を通じて時間の経過とともにより賢く進化し続けるという、次世代の安全思想を体現しています。
屋根上のLiDARと360度リアルタイム監視
EX90のエクステリアで最も特徴的なのは、屋根の前端に設置されたLiDAR(ライダー)です。この最新センサーは、カメラやレーダーと連携して車両の周囲360度をリアルタイムで把握します。LiDARは光を用いて距離を測定する技術で、昼夜を問わず、高速道路を走行中であっても数百メートル先にある小さな物体を正確に捉えることが可能です。この高精度な情報は、運転支援機能「パイロット・アシスト」の信頼性を向上させるほか、車線変更時のステアリングサポートなど、危険回避のための貴重な時間をドライバーに提供します。
ドライバーの異変を検知する「ドライバー・アンダスタンディング・システム」
車内においても、高度なセンサーが安全を監視しています。新たに標準装備された「ドライバー・アンダスタンディング・システム」は、2台のカメラがドライバーの視線の動きを、ステアリングホイールのセンサーが操作状況をそれぞれ検知します。独自のアルゴリズムがこれらを解析し、注意力散漫や眠気、体調不良などを判断します。システムが異常を検知した際は、まずは段階的に警告を発し、万が一ドライバーが反応しない場合には、車両を安全に停止させてハザードランプを点灯し、外部に助けを呼ぶ設計となっています。
世界初、1mm未満の動きを捉える「オキュパント・センシング」
車内への置き去り事故を防止するために開発されたのが、世界初となる「オキュパント・センシング(乗員検知システム)」です。車内のオーバーヘッドコンソールや荷室などに計5個のレーダーセンサーが設置されており、ラゲッジスペースを含む車内全域をカバーします。このシステムは、眠っている子供の呼吸に伴うわずかな胸の動きなど、1mm未満(サブミリメートル)の微細な動きまで検知可能です。もし乗員やペットが車内に残っている状態でドアをロックしようとすると、システムが警告を発してロックを解除したままにし、熱射病などを防ぐために空調システムを作動させ続けます。
あらゆる衝突シナリオに備える予防・衝突安全
EX90は、事故を未然に防ぐ「衝突回避」機能も大幅に強化されています。交差点での右折時対向車検知や、直進時の側方接近車両検知に加え、歩行者やサイクリスト、大型動物を夜間でも検知してブレーキをサポートします。また、停車中にドアを開けようとした際、後方から接近する自転車などを検知して警告する「ドア・オープニング・アラート」も備えています。物理的な保護性能についても、高張力鋼を用いた堅牢なセーフティケージで乗員とバッテリーを囲み、側面衝突時の衝撃を分散するSIPS(側面衝撃吸収システム)や、脊椎保護機能付フロントシートなど、ボルボの伝統である高い衝突安全基準が貫かれています。
ボルボEX90の価格と主要諸元:プレミアムEVの新たな基準
ボルボ・カー・ジャパンは2026年7月8日、次世代電気自動車(EV)のフラッグシップSUVとなる「ボルボEX90」を国内で発売しました。この新型モデルは、3列7人乗りの広大な室内空間とボルボ史上最高水準の安全技術を備えており、全グレードにツインモーター全輪駆動(AWD)と106kWhの大容量バッテリーを採用しています。価格帯は従来のプラグインハイブリッドモデル「XC90」と同レンジに設定されており、ラグジュアリーEV市場における強力な選択肢として登場しました。
グレード展開と販売価格
国内でのラインナップは、装備内容や出力特性の異なる3つのグレードで構成されています。すべてのモデルが800Vテクノロジーを搭載し、高いエネルギー効率と急速充電能力を兼ね備えています。
| グレード名 | 駆動方式 | メーカー希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| EX90 Plus Twin Motor | 電子制御AWD | 11,990,000円 |
| EX90 Ultra Twin Motor | 電子制御AWD | 13,490,000円 |
| EX90 Ultra Twin Motor Performance | 電子制御AWD | 13,990,000円 |
主要諸元および走行パフォーマンス
EX90は、全長5mを超える堂々たる体躯を誇りながら、フラッシュサーフェイス化されたデザインにより優れた空力性能を実現しています。特に最上位の「Performance」グレードは、最高出力500kW(680ps)という圧倒的なパワーを発揮します。
| 項目 | Plus / Ultra Twin Motor | Ultra Twin Motor Performance |
|---|---|---|
| 全長×全幅×全高 (mm) | 5,035 × 1,965 × 1,745(Plus) / 1,740(Ultra) | 5,035 × 1,965 × 1,740 |
| ホイールベース (mm) | 2,985 | |
| 乗車定員 (名) | 7 | |
| 車両重量 (kg) | 2,680 | 2,710 |
| 最高出力 (kW / ps) | 335 / 456 | 500 / 680 |
| 最大トルク (Nm) | 670 | 870 |
| 0-100km/h加速 (秒) | 5.5 | 4.2 |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) | 650km | |
| バッテリー総電力量 (kWh) | 106 | |
足元を支えるタイヤ・ホイールサイズ
EX90の走行安定性と存在感を支えるタイヤ・ホイールは、グレードに応じて20インチから22インチまで設定されています。ホイール材質はいずれもアルミ合金製で、各グレードの特性に合わせたデザインが採用されています。
| グレード | タイヤサイズ (フロント / リア) | ホイールサイズ (フロント / リア) |
|---|---|---|
| Plus Twin Motor | 255/50R20 / 285/45R20 | 8.5J×20 / 9.5J×20 |
| Ultra Twin Motor | 265/45R21 / 295/40R21 | 9.0J×21 / 10.0J×21 |
| Ultra Twin Motor Performance | 265/40R22 / 295/35R22 | 9.0J×22 / 10.0J×22 |