ヴェゼルは2代目で2モーター式e:HEVを採用 現在はガソリン車が受注終了しe:HEV中心のラインナップへ
ホンダ ヴェゼルは2021年に2代目へフルモデルチェンジし、2モーター式ハイブリッド「e:HEV」を核とするコンパクトSUVへと生まれ変わりました。
その後、2024年4月の大幅なマイナーチェンジ、2025年10月のスポーツグレード「e:HEV RS」追加を経て、登場から5年目を迎えています。さらに2025年末には唯一のガソリン車だったGグレードが受注を終え、ラインナップは実質的にe:HEV中心へと移りつつあります。次期3代目の登場は2028年以降が有力視される状況です。ここでは2代目ヴェゼルの現在地から、これまでの改良の歩み、スペックやライバルまでを整理していきます。
3代目ヴェゼルは2028年以降に登場か Honda S+シフトや次世代e:HEV、電動AWD搭載の見込み
ホンダは2026年5月に公表した事業計画(2026ビジネスアップデート)のなかで、次期ヴェゼルの投入時期を2028年以降と位置づけました。ワールドプレミア自体は2027年末から2028年初頭にかけて行われるとの見方が有力で、当初ささやかれていた2027年よりもやや後ろ倒しになった格好です。
注目される目玉装備は、新型プレリュードで話題になった「Honda S+シフト」です。e:HEVならではの滑らかな走りを保ちながら、有段変速機を操っているかのような変速フィールを疑似的に再現する仕組みで、次期ヴェゼルにも採用されるとみられます。
パワートレインは1.5Lの次世代e:HEVが軸となり、駆動方式はこれまでの機械式4WDに代えて新開発の電動AWDが導入されるとの観測が出ています。前後の駆動制御の緻密さや加速性能、パッケージングの自由度が高まると期待されます。
ウィークポイントとして指摘されることもあった予防安全装備のHonda SENSINGも、次世代版へアップデートされる見込みです。そして3代目では、現行で4WDのGのみに残っていた純ガソリンモデルを完全に廃止し、e:HEV専売へ移行する可能性が濃厚です。価格は現行モデル比でグレードにより15万〜20万円ほど上昇するのではないか、との見方もあります。
ヴェゼルのガソリンGが2025年末で受注終了 ラインナップは事実上e:HEV中心へ
2025年末をもって、唯一の純ガソリンモデルだったGグレード(4WD)が受注を終えたとされ、以降は在庫分のみの販売に切り替わったようです。2026年モデルでの新規受注は行われていないとみられ、ヴェゼルのラインナップは事実上e:HEV中心へと移行しつつあります。
これは次期3代目でのe:HEV専売化を先取りする動きともいえ、ホンダ全体で進む電動化シフトの一環と受け止められています。すでにガソリンを検討している場合は在庫状況の確認が前提となり、実質的にはハイブリッドから選ぶ流れになりつつあります。
ヴェゼルが2025年10月2日に一部改良を実施 新グレードe:HEV RSは2025年10月24日発売
ヴェゼルは2025年10月2日に一部改良を実施し、標準グレードにHonda CONNECTディスプレー、ワイヤレス充電器、ETC2.0車載器をセットにしたメーカーオプションを追加しました。
続いて10月24日には、新たなスポーツグレード「e:HEV RS」を発売。グランドコンセプトに「URBAN SPORT VEZEL」を掲げ、専用のローダウンサスペンションや電動パワーステアリングの専用チューニングで走りを磨いています。全高を1,545mmに抑えることで機械式立体駐車場への入庫にも対応し、歴代RSでは初となる4WDも設定しました。専用装備を多数備えるためラインナップ最上位の価格帯となり、価格は2WD(FF)が374万8,800円、4WDが396万8,800円です。
ヴェゼル e:HEV RSの主な専用装備
- 専用フロントグリル
- 専用フロントバンパーロアーグリル
- フロント・リア RSエンブレム
- 専用ダーククロームメッキ フロント・リアバンパーモールディング
- ダーククローム ドアロアーガーニッシュ
- ベルリナブラック+ダーク切削クリア 18インチアルミホイール
- ブラックドアミラー
- レッドステッチ+スムースレザー 本革巻ステアリングホイール
- レッドステッチ 本革セレクトノブ
- レッドステッチ シフトブーツ
- レッドステッチ ドアアームレスト
- レッドステッチ アームレスト付きセンターコンソールボックス
- レッド インパネガーニッシュ&ドアライニングガーニッシュ
- プライムスムース×ラックススェード×ファブリック+レッドステッチ コンビシート
- ブラック ルーフライニング
- 専用ローダウンサスペンション
| グレード | 駆動方式 | 値段 |
|---|---|---|
| G ※受注終了・在庫限り | 4WD | 2,758,800円~ |
| e:HEV X | 2WD(FF) | 2,998,600円~ |
| 4WD | 3,218,600円~ | |
| e:HEV Z | 2WD(FF) | 3,268,100円~ |
| 4WD | 3,488,100円~ | |
| e:HEV X HuNTパッケージ | 2WD(FF) | 3,108,600円~ |
| 4WD | 3,328,600円~ | |
| e:HEV Z PLaYパッケージ | 2WD(FF) | 3,699,300円~ |
| 4WD | 3,919,300円~ | |
| e:HEV RS | 2WD(FF) | 3,748,800円~ |
| 4WD | 3,968,800円~ |
※ガソリンのGグレードは2025年末に受注を終えており、上表の価格は在庫分に適用されるものです。今後の販売の中心はe:HEVとなります。
ヴェゼルが2024年4月のマイナーチェンジでガソリンGの2WDとPLaYグレードを整理 新パッケージHuNT(ハント)を追加
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e:HEV Xに設定するHuNTパッケージはブリッジタイプのルーフレールを標準装備するなどタフなイメージが特徴 -
2024年のマイナーチェンジでグレードからe:HEV Zのパッケージオプションへと変更されたPLaY
ヴェゼルは2024年4月25日に発表、翌26日に発売という日程で初のマイナーチェンジを実施しました。グランドコンセプトには「EXPAND YOUR LIFE」を掲げています。このタイミングで2WDのガソリンエンジンモデルとPLaYグレードは整理され、ガソリンGは4WDのみの継続となりました。
パッケージオプションのHuNT(ハント)はハイブリッドのe:HEV Xに、PLaYはe:HEV Zに新たに設定される形へと再編されています。
インテリアで目を引く変更点はインストルメントパネルです。改良前は運転席寄りのデザインでしたが、水平基調に改められたことで、助手席の乗員も収納などを使いやすくなりました。フロントのUSBソケットもタイプAに加えてタイプCを備え、さまざまな機器に対応します。
安全面では、渋滞運転支援機能のトラフィックジャムアシスト、急アクセル抑制機能、アダプティブドライビングビームが追加され、リアコンビネーションランプもオールLED化されています。
e:HEV X HuNTパッケージの主要装備
- Honda SENSING
- Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ
- フルLEDヘッドライト
- コンビシート(プライムスムース×ファブリック)
- 専用インテリア
- FABTECT(撥水・撥油)シート
- フルLEDリアコンビネーションランプ
- シルバー 電動格納式リモコンドアミラー
- シルバー フロントグリルガーニッシュ
- HuNTパッケージ専用エクステリア
- カッパー・メタリック塗装フォグライトガーニッシュ
- バンパーロアーガーニッシュ
- ルーフレール
- シャークグレー・メタリック塗装16インチアルミホイール など
e:HEV Z PLaYパッケージの主要装備
- Honda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器
- ワイヤレス充電器
- ライトブルー塗装インパネガーニッシュ&ドアライニングガーニッシュ
- シルバー/ブラック 電動格納式リモコンドアミラー
- シルバー/ブラック フロントグリルガーニッシュ
- PLaYパッケージ専用エクステリア
- 2トーンカラー など
HuNTはアウトドアユーザーを狙ったパッケージで、カッパーカラーの専用エクステリアやシート素材、専用インテリアカラーを採用しています。
通常グレードもフロントグリルやフロントバンパーを刷新しており、グランドコンセプト「EXPAND YOUR LIFE」を体現する、内外装と安全装備にわたる大がかりな改良になりました。
| 全長 | 4,340mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,790mm |
| 全高 | 1,590mm |
| ホイールベース | 2,610mm |
| 室内長 | 2,020mm |
| 室内幅 | 1,445mm |
| 室内高 | 1,225mm |
| 車両重量 | 1,380kg-1,450kg |
| 最小回転半径 | 5.5m |
| 最低地上高 | 180mm-195mm |
| エンジン型式 | LEC型 水冷直列4気筒 |
| エンジン総排気量 | 1.496L |
| エンジン最高出力 | 78kW(106PS)/6,000rpm-6,400rpm |
| エンジン最大トルク | 127Nm(13.0kgm)/4,500rpm-5,000rpm |
| フロントモーター型式 | H5型 |
| フロントモーター最高出力 | 96kW(131PS)/4,000rpm-8,000rpm |
| フロントモーター最大トルク | 253Nm(25.8kgm)/0-3,500rpm |
| 乗車定員 | 5名 |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| タンク容量 | 40L |
| WLTCモード燃費 | 21.3km/L-25.3km/L |
ヴェゼルのボディカラーは全12色設定 PLaYパッケージ専用の2トーンカラーも5色用意
ヴェゼルには、新色のボタニカルグリーンパールやシーベッドブルーパールを含む12色がラインナップされ、PLaYパッケージ専用として5色の2トーンカラーも選べます。
モノトーン・2トーンを問わず、どの色を選んでもグリルがボディと同色になるため、統一感のある外観に仕上がります。
新色のボタニカルグリーンパールはヴェゼルのイメージカラーにもなっており、クーペ調のエクステリアともよく合う落ち着いた色合いです。
2トーンにも設定があり、男女を問わず選びやすい人気の高いカラーといえます。
ヴェゼルのボディカラー一覧
- プラチナホワイトパール(38,500円高)
- プレミアムサンライトホワイトパール(60,500円高)
- スレートグレーパール(38,500円高)
- クリスタルブラックパール
- プレミアムクリスタルレッドメタリック(60,500円高)
- シーベッドブルーパール(38,500円高)
- ボタニカルグリーンパール(38,500円高)
- プレミアムサンライトホワイトパール×ブラック(PLaYパッケージ専用、49,500円高)
- スレートグレーパール×ブラック(PLaYパッケージ専用、27,500円高)
- ボタニカルグリーンパール×ブラック(PLaYパッケージ専用、27,500円高)
- クリスタルブラックパール×シルバー(PLaYパッケージ専用)
- シーベッドブルーパール×シルバー(PLaYパッケージ専用、27,500円高)
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プラチナホワイトパール(38,500円高) -
プレミアムサンライトホワイトパール(60,500円高) -
スレートグレーパール(38,500円高) -
クリスタルブラックパール -
プレミアムクリスタルレッドメタリック(60,500円高) -
シーベッドブルーパール(38,500円高) -
ボタニカルグリーンパール(38,500円高) -
プレミアムサンライトホワイトパール×ブラック(PLaYパッケージ専用、49,500円高) -
スレートグレーパール×ブラック(PLaYパッケージ専用、27,500円高) -
ボタニカルグリーンパール×ブラック(PLaYパッケージ専用、27,500円高) -
クリスタルブラックパール×シルバー(PLaYパッケージ専用) -
シーベッドブルーパール×シルバー(PLaYパッケージ専用、27,500円高)
ヴェゼルのBEV「e:NP1」を2022年4月に中国市場で発売 日本導入は現時点で未実現
2代目ヴェゼルの電気自動車は、ホンダのEV戦略「e:N」シリーズの第一弾として、2022年4月26日から中国市場で販売が始まりました。
このヴェゼルベースのEV「e:NP1」をはじめ、e:Nシリーズは中国で生産されています。当初は日本市場への展開も期待されましたが、2026年時点でも日本国内への正式導入は実現していません。ホンダは近年、日本向けのEV戦略を「Honda 0シリーズ」など別の枠組みへとシフトしており、e:NP1の日本導入の可能性は当時ほど語られなくなっています。
ヴェゼルは発売後1か月で32,000台を超える受注を達成(2021年当時)
2021年の発売当初、ヴェゼルは発売1か月で、月5,000台の販売計画に対して6倍を超える約32,000台を受注しました。
初代からの乗り換えを中心に、他のSUVユーザーからも支持を集めたとされ、ホンダ以外のブランドからの乗り換えもあったことがうかがえます。
当時もっとも人気を集めたグレードは最上位のe:HEV Zで、76%のユーザーが選択。次いで豪華装備のPLaYが12%、唯一のガソリンモデルGが7%、エントリーのe:HEV Xが5%という内訳でした。
一般に発売前の予約は上位グレードに偏り、発売後はお得なエントリーグレードの比率が増していく傾向がありますが、2代目はe:HEV Zの割安感が強く、その後も中心グレードであり続けています。
同時に発表された人気ボディカラーは、モノトーンではプラチナホワイトパールが33%、クリスタルブラックパールが18%、プレミアムサンライトホワイトパールが17%。
2トーンではプレミアムサンライトホワイトパール&ブラックが6%、サンドカーキパール&ブラックが4%、ミッドナイトブルービームメタリック&シルバーが1%でした(いずれも発売当初の集計で、現在の設定色とは一部異なります)。
2代目ヴェゼルはボディ同色グリルが新鮮なエクステリア
2代目ヴェゼルのエクステリアで話題を集めたのが、ありそうでなかったボディ同色グリルです。
日本ではあまり見かけない手法だったため発表当初は賛否が分かれましたが、発売までの約2か月で「かっこいい」という声が徐々に増えていきました。
ボディ後方へ向けてルーフがなだらかに下がるクーペSUVらしいシルエットは、通常なら居住性を犠牲にしがちですが、ヴェゼルはセンタータンクレイアウトの採用で後席のニースペースをしっかり確保しています。
サイドは水平基調のデザインのため、実寸以上にワイド&ローを感じさせるダイナミックな印象を与えるのも特徴です。
ヴェゼルの発売時グレードはガソリン1つとe:HEV3つの全4構成だった
ここで紹介するのは2021年の発売当初のグレード構成です(現在は前述のとおり、2024年の再編と2025年のe:HEV RS追加、ガソリンGの受注終了を経てラインナップが変化しています)。
ヴェゼルの魅力は2つのモーターを組み合わせたe:HEVですが、発売当初はエントリーにガソリンエンジンを積むGも用意されていました。
ガソリンのGでもヘッドライトはフルLEDで、予防安全システム「Honda SENSING」を標準装備しています。
2代目ヴェゼルに搭載するホンダセンシングの機能
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- オートハイビーム
発売当初のe:HEV最上位には、パノラマルーフや専用コンビシート、2トーンカラーを備えるPLaYが用意され、オプションを追加しなくても満足できる全部入りのグレードでした。
現在はPLaYがe:HEV Zのパッケージへと再編されていますが、専用の内外装で特別感が高い点は変わりません。
2代目ヴェゼル Gグレードの主要標準装備
- フルLEDヘッドライト
- 運転席&助手席シートヒーター(4WDのみ)
- フルオートエアコン
- 16インチアルミホイール(ブラック切削光輝)
- ホンダセンシング
2代目ヴェゼル e:HEV Xグレードの主要標準装備
- Gグレードの主要装備
- 減速セレクター
2代目ヴェゼル e:HEV Zグレードの主要標準装備
- e:HEV Xグレードの主要装備
- ブラインドスポットインフォメーション
- 運転席&助手席シートヒーター(FF、4WD)
- 予約クローズ機能付きハンズフリーアクセスパワーテールゲート
- ブラックコンビシート+専用インテリア
- 本革巻きステアリングホイール
- LEDシーケンシャルターンシグナルランプ
- 18インチアルミホイール(ブラック切削光輝)
2代目ヴェゼル e:HEV PLaYグレードの主要標準装備
- e:HEV Zグレードの主要装備
- ホンダコネクトディスプレイ
- ナビゲーション連動ETC2.0車載器
- パノラマルーフ
- ワイヤレス充電器
- グレージュコンビシート+専用インテリア
- オレンジステッチ本革巻きステアリングホイール
- e:HEV PLaY専用エクステリア
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燃費性能の高いパワートレインe-POWERを搭載するキックスはヴェゼルの強力なライバル -
キックスのリヤ
e:HEV Zとe:HEV Z PLaYパッケージでは、フロントウインカーに流れるLEDのシーケンシャルターンシグナルランプが標準となり、ほかのグレードとは一味違う表情になります。
エントリー寄りのグレードで見るとライバルはトヨタ ヤリスクロスや日産 キックス、マツダ CX-30あたりですが、上位のPLaYパッケージやe:HEV RSまで見ると、トヨタ RAV4やハリアーも視野に入る価格帯となっています。
2代目ヴェゼル発売前の情報まとめ
ここからは、2021年に発売された2代目ヴェゼルについて、発売前にささやかれていた情報を振り返ります。
初代ヴェゼルは発売から3年連続でSUV販売台数No.1に輝くなど、ホンダを支える中心モデルへと成長しました。
2代目も発売前から大きな注目を集め、さまざまな噂やリーク情報が飛び交いました。ガソリンターボの設定や初代からのサイズアップなど、当時語られていた事前情報を紹介します。
ヴェゼルのモデルチェンジ後の画像と動画をオンラインで初公開
2021年2月18日には、ヴェゼルのワールドプレミアイベントがオンラインで開催されました。
2代目へのモデルチェンジでは、デザインが全面的に刷新されました。とりわけエクステリアは、クーペのような流麗さを備え、これまでのヴェゼルにはない新鮮な印象へと変わっています。
発売は2021年4月23日で、公開時点ですでにディーラーでの情報提供も始まっていました。
ホンダアクセスからは、アーバンスタイルとカジュアルスタイルの純正アクセサリーも公開されています。
ヴェゼルのフルモデルチェンジ発表は2021年2月18日 発売日は2021年4月23日
ヴェゼルは2021年2月18日に2代目へのフルモデルチェンジを発表し、発売は同年4月23日に行われました。
2021年1月18日には特設サイトがオープンし、同日には公式Youtubeチャンネルでの世界初公開の予告や、公式SNSアカウントの開設も告知されています。
2代目は新開発のプラットフォーム・コンポーネントを採用しました。パワートレインは1.5Lの直列4気筒エンジンと、同エンジンに2基のモーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせた1.5Lのe:HEVを設定。駆動方式はFFに加えて4WDも用意され、トランスミッションはCVTを採用しています。
発売前には「大幅にサイズアップする」との噂もありましたが、実際に登場したモデルは初代とほぼ変わらないボディサイズにおさまりました。パワーバックドアやシーケンシャルターンランプの採用など、事前情報どおりに実現した装備も多く見られます。
グレード構成は事前情報のとおり、ガソリンの「G」とe:HEVの「X」「Z」「PLaY」の4本立てで、PLaYが全部入りの最上級という位置づけでした。ティザーで見えていたガラスサンルーフやビルトインツィーターは、そのままPLaYの装備として実現しています。
ヴェゼルのライバルはコスパ抜群のカローラクロス・商品力の高いヤリスクロス・割り切ったグレード展開が魅力のWR-V
ヴェゼルは、ボディ同色グリルを他車に先駆けて取り入れた先進的なエクステリアが持ち味のコンパクトSUVです。
主なライバルは、ハイブリッド専用となったトヨタ カローラクロス、まとまりの良いパッケージングが魅力のヤリスクロス、インドから逆輸入される精悍なスタイルのWR-Vといったところです。
カローラクロスは2025年の大幅改良でコストパフォーマンスを高めたハイブリッド専用コンパクトSUV
カローラクロスはトヨタのコンパクトSUVで、ヤリスクロスとRAV4の中間サイズにあたり、ヴェゼルより一回り大きめです。
2025年の大幅改良ではヴェゼルと同様のボディ同色グリルを採用し、純ガソリンモデルを廃止してハイブリッド専用となりました。
エントリーと中間グレードで改良前後の価格を据え置くなど高いコストパフォーマンスが話題になり、スポーツグレードのGRスポーツも加わるなど勢いのあるモデルです。
ヤリスクロスは安全装備など優秀な基本パッケージを持つ商品力の高いSUV
ヤリスクロスもトヨタのコンパクトSUVで、カローラクロスやヴェゼルよりも小さいサイズ感です。
コンパクトながら予防安全装備トヨタセーフティセンスは最新世代で、豊富な2トーンカラーを設定するなど個性を打ち出しています。
基本装備・安全性能・走行性能を高い水準で備えつつ、ガソリンモデルを残して戦略的な価格を付けるなど、商品力の高さが光るモデルです。
WR-Vは2024年に発売したホンダのエントリーSUVで直線的なスタイルが特徴
WR-Vは2024年に、インド市場のエレベイトを逆輸入する形で登場したモデルです。ハイブリッドe:HEVを設定せず、FF+純ガソリンのみに割り切ることで価格を抑えているのが特徴です。
直線基調の精悍なエクステリアに加え、日本導入時に見直されたインテリアの質感も見どころです。
予防安全装備ホンダセンシングは全グレード標準で、ドライバーをしっかり支えます。
全長・全幅はヴェゼルと同等ながら、全高はヴェゼルより高く、エントリーSUVでありながら存在感があります。
世界戦略車SUV ヴェゼルのモデルチェンジ遍歴
ヴェゼルはホンダのコンパクトSUVで、海外では「HR-V」の名で展開される世界戦略車です。SUVにミニバンやクーペの要素を融合したモデルとして開発されました。
ヴェゼル初代 RU1/2/3/4型(2013年~2021年)
2013年12月、初代ヴェゼルが発売されました。ガソリン車に「G」「X」「S」、ハイブリッド車に「HYBRID」「HYBRID X」「HYBRID X・Lパッケージ」「HYBRID Z」を設定。2014年10月には広汽ホンダが中国での販売を開始しています。
2015年4月の一部改良で快適装備を充実させ、ガソリン「X」に4WDを追加。9月には特別仕様車「スタイルエディション」(HYBRID X/HYBRID Z)を発売しました。
2016年2月の一部改良では「RS」を追加。2017年7月にも特別仕様車「スタイルエディション」を設定しています。
2018年2月にマイナーチェンジを実施。2019年1月にはターボの「TOURING・Honda SENSING」を追加し、11月にはコンプリートカー「Modulo X」に「TOURING Modulo X」「HYBRID Modulo X」が加わりました。
2021年3月、2代目への切り替えにともない生産を終了しました。
ヴェゼル 2代目 RV3/4/5/6型(2021年~)
2021年4月、フルモデルチェンジで2代目へ移行しました。グレードはガソリンの「G」、ハイブリッドの「e:HEV X」「e:HEV Z」「e:HEV PLaY」で構成されています。2022年8月には「e:HEV Z」のボディカラーを一部変更しました。
2024年4月26日には初のマイナーチェンジ(グランドコンセプト「EXPAND YOUR LIFE」)を実施。フロントまわりを刷新し、リアコンビランプをオールLED化、安全装備にトラフィックジャムアシストなどを追加しました。アウトドア志向の「e:HEV X HuNTパッケージ」を新設し、従来のPLaYは「e:HEV Z PLaYパッケージ」へと整理、ガソリンGは4WDのみの継続となりました。
2025年10月2日には一部改良でメーカーオプションを拡充し、10月24日にはスポーツグレード「e:HEV RS」(コンセプト「URBAN SPORT VEZEL」)を追加。専用ローダウンサスペンションで全高を1,545mmに抑え、RSでは初の4WDも設定しています。
2025年末には、唯一残っていたガソリンのGグレード(4WD)が受注を終えたとされ、ラインナップは事実上e:HEV中心へと移りつつあります。次期3代目の登場は2028年以降が有力視されています。
| ヴェゼルのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 RU1/2/3/4型 | 2013年~2021年 |
| 2代目 RV3/4/5/6型 | 2021年~(3代目は2028年以降が有力) |