ダサい車

ダサい車の特徴は?デザインが個性的で癖が強い国内外の有名な車一覧

ダサい車をピックアップ。デザインが狙い過ぎている、コンセプトが中途半端などの特徴や、トヨタ「マークX Zio」や、スバル「アルシオーネ」などの車両がダサいと判断されている理由も紹介。

ダサい車一覧~ デザインが奇抜すぎるなどの特徴を備えた個性的で癖の強い国内外の車をピックアップ!

世界の自動車メーカーがリリースしたクルマを、各メディアやユーザーらがカテゴライズする項目には、カッコいい/可愛い/速い/四角い/美しい 以外にもダサいというジャンルもあります。

ここでは、どんな特徴を備えている車がダサいと判断されてしまっているのか、ダサい車として認知されているクルマがどんな理由でダサいと指摘されているのかについても紹介しています。

ダサい車と一部ユーザー達から指摘されているクルマの特徴は「人気車のデザインを真似しすぎ」「デザインが攻め過ぎている」「小さくてワイルドではない」「中途半端」「4輪ではない」など

ダサい車として、一部の自動車メディアやユーザー達から指摘されているクルマの特徴には、人気車のデザインを真似しすぎている / 攻め過ぎている / 小さくてワイルドではない / 中途半端 / 4輪ではないなどが挙げられます。

人気車のデザインを真似しすぎている車両は、オリジナリティがないと思われてダサいと判断され、小さくて窮屈さを感じる車両は、大きくてワイルドな車両に魅力を感じている方にとってはダサいと認識され、四輪自動車のフォルムを理想的だと考えている方にとっては、3輪自動車はダサく感じてしまいます。

各個人が好みとしている車のイメージ像から、かけ離れているデザインや車体構造を採用しているクルマは、ダサい車として判断されてしまうケースもあります。

ダサい車一覧~ 個性的な外観的な特徴などの理由から一部の方達からダサいと指摘されていた国内外の車をピックアップ

「なんか攻め過ぎている」「小さくて窮屈そう」「4輪ではないので不安定そう」などの理由から、ダサい車として一部の方達から指摘されていた国内外のクセの強い車をピックアップし、各車の特徴を紹介していきます。

「レパードJ.フェリー」は海外市場で流行っていたテールエンドを下げる特徴的なフォルムが高級セダンには貫禄を求めている日本市場のユーザーにはダサいと判断されてしまった車

「レパードJ.フェリー」は日産の高級セダン・レパードの3代目(JY32型系)として展開され、北米市場ではインフィニティJ30という車名でリリースされていた

「LEOPARD J.FEREIE (レパードJ.フェリー)」は、1992年から1996年にかけて日産が日本市場で展開していた高級セダンで、同車はレパードの3代目モデル(JY32型系)にあたる。

LEOPARD(レパード)は、ベース車としていたスカイラインがR32型へと刷新されるタイミングの2代目で、生産中止となる予定であったが、日本国内の販売店からの要望もあって、海外市場向けに展開されていたインフィニティ・J30を日本市場へと投入させて、車名は「レパードJ.フェリー」へと変更する経営判断で、継続販売された。

「レパードJ.フェリー」が採用していた海外市場では評価されていたテールエンドを下げるシルエットは、高級セダンには貫禄や威圧感を求める日本のユーザーには浸透せずにセールス面においては苦戦を強いられた

北米市場を意識して開発していたインフィニティ・J30を、日本市場へと投入する経緯で誕生した「レパードJ.フェリー」が採用していた楕円形のフロントグリルやヘッドランプは、高級セダンには威厳の強さを求める傾向が強い当時の国内市場のユーザーには不評であり、海外市場では流行っていたテールエンドを下げて、弓型のロングなテールランプを組み合わせる、バックビューには賛否両論が集まったが、ダサいと思うユーザーの方が割合的には多かった。

「レパードJ.フェリー」はフェラーリやマセラッティといったスーパーカーメーカーが採用するイタリア製の本革シートをオプションとして追加設定可能とするなどして高級車感を強めた

「レパードJ.フェリー」は、インフィニティ・J30という車名で展開していた北米市場ではコンスタンな売り上げを維持していたが、日本市場では、Jフェリーというフランス語の休日を意味する単語をアレンジした造語を車名に付けた、ネーミング戦略も効果を発揮できず、威圧感やスポーティな存在感が評価されていた従来モデルのイメージをガラリと変えて、内外装などでラグジュアリーな雰囲気を追求した姿勢も評価されず、総販売台数は7,000台弱と振るわなかった。

LEOPARD J.FERIE(レパードJ.フェリー)1993年モデルのスペック
全長 4,880mm
全幅 1,770mm
全高 1,385mm
ホイールベース 2,760mm
エンジン VG30DE V6型4バルブDOHC
総排気量 2.960L
エンジン最高出力 147Kw/6,000rpm
エンジン最大トルク 260Nm/4,400rpm

3輪型の一人乗り電気自動車「マイヤーズモーターズ NmG」はショートブーツのような独特のシルエットをダサいと思う消費者も多くて2012年に生産終了となってしまった

マイヤーズモーターズ NmGはブーツのような独特のシルエットがダサいと評価されている

「Myers Motors Nmg(マイヤーズモーターズNmG)」は、Corbin Motorsが1999年から2003年にかけて生産していた車両を、マイヤーズモーターズ社が2005年より受注生産のスタイルを採る方式でリリースしていた3輪型の一人乗り電気自動車。

マイヤーズモーターズNmGは、リチウムイオン電池を搭載させて航続距離を従来モデルの約2倍の97Kmとする改良モデルをリリースするも、ショートブーツのような独特なシルエットをダサいと思う消費者も多くて、2012年に生産終了となってしまった。

世界最小の量産型自動車としてギネス認定されている「Peel P50(ピール・P50)」はプロポーショナルではない窮屈さを感じるボディがダサい車として評価されている

1962年から1965年にかけて生産されていた「Peel P50」は世界最小の量産型自動車としてギネスブックに認定された

「Peel P50」の車内空間は居住スペースを確保するために動作系ユニットしか設置していない

「Peel P50(ピール・P50)」は、ピール・エンジニアリング・カンパニーが、大人一人にショッピングバッグ一つをコンセプトに掲げ、1962年から1965年にかけて製造していたマイクロカー。同車は世界最小の量産自動車として、2010年にギネスブックに認定された。

「Peel P50(ピール・P50)」は、ドアは左側に1枚のみ設ける、ランプ類は必要最小限とする事で、圧倒的な低価格を実現していたが、交差点を右左折する際には後続車に対して手信号で合図しなければならない不便性や、プロポーショナルではなくて窮屈さも感じるボディがダサいと、販売されていたイギリスの国民達から判断され、総生産台数は47台とセールス面も振るわなかった。

環境性能が高い車のニーズが高まった事で、脚光を浴び始めたPeel P50は、他社がレプリカパージョンとして販売させる、EVモデルとして復活させるなど再注目されている。

「Bond Bug(ボンド バグ)」は3輪自動車のスポーティな車を目指したが若者たちには浸透せずにチーズみたいという評価も受けていた車

「ボンド バグ」は700㏄と750㏄のエンジンを搭載するモデルをラインナップしていた2人乗りの三輪自動車

「ボンド バグ」の室内空間は内装に合わせてエネルギッシュなオレンジ色を採用

「Bond Bug(ボンド バグ)」は、イギリス国内では3輪自動車は、側車付きのオートバイ扱いとなる税制上のメリットがあるため、ボンド カーズー社が開発に着手した2人乗りの車。

「ボンド バグ」は、ボンド カーズー社を買収したリライアント・モーター・カンパニーが1970年~1974年にかけて製造を行っていた車両で、若い世代の購買欲を刺激しようと、エネルギッシュなオレンジカラー塗装色として選択、ルーフ全体も跳ね上げるインパクトのあるドア構造を採用し、3輪自動車ではスポーティな走りを実現させていたが、フロント部とリヤ部での趣の異なるシルエットがカッコ良くない、レッドレスターチーズみたいだとの意見もあってダサい車として認知されている。

3輪自動車の「Reliant Robin(リライアント ロビン)」は運転時に安定感をかく事がイギリスのコメディ番組でネタにされていたバイクの免許だけで運転できた足回りが特にダサいと指摘されていた車

「リライアント ロビン」は3輪で安定感をかく車としてコメディ文化が盛んなイギリスのTV番組でネタにされていた

FR駆動方式の3輪自動車「Reliant Robin(リライアント ロビン)」は、リライアント・モーター社が1973年から2001年まで発売していた車両で、当時のイギリス国内では3輪自動車はバイクの免許だけで運転する事ができ、税制面においても優遇されていた為に、同車は車両価格と維持費が安いクルマを求めている層からの支持を得ていた。

前1輪・後2輪の車輪構造を採用する「リライアント ロビン」は、四輪車のようなボディを採用しながらも3輪であったために、運転時に安定感をかく事例も多数報告されていて、コメディ文化が盛んなイギリスの人気番組であるMr.ビーンなどではネタにされていた。

「リライアント ロビン」は四輪自動車に魅力を感じる方達にとっては、足回りの構造に違和感を抱かせたダサい車としても評価されていた。

新時代を切り開く前衛的な車を目指して開発されたルノー「AVANTIME(アヴァンタイム)」は攻め過ぎた感のあるルーフ部がダサいと指摘されている車

「AVANTIME(アヴァンタイム)」はルノーが新時代を切り開く前衛的な車を目指して開発を行った車両で、クーペにミニバンの要素を組み合わせたクルマ

「アヴァンタイム」はリヤ部の一様ではない起伏の伴うデザインが特徴的

「AVANTIME(アヴァンタイム)」は、フランス語で前衛的を意味するAvantgardeに、時代を意味する英語timeを組み合わせた造語を車名に与えた。同車は3代目エスパスをベースに、3.0L V型6気筒エンジンを組み合わせて走りの魅力を引き上げた車両に、ミニバンの積載能力を加えた3ドアクーペ。

新時代を切り開く前衛的な車を目指して、ルノーが2001年にリリースした「アヴァンタイム」は、一部ユーザーからはハイセンスであると評価されたものの、ファミリーカーとしての利用を想定している層にとっては実用的ではないと判断されて、セールス面では振るわずに2003年に生産終了となってしまった。

日本市場での販売実績は200台弱の「アヴァンタイム」は、車体のイメージに見合わないツートンカラーや、攻め過ぎた感のあるリヤ部のデザインがダサいと指摘されていた車でもある。

プリムス「Superbird(スーパーバード)」は高速時に車体を安定化させるために高めのポジションまで設置していたリヤウィングが多少やりすぎ感があってダサい車として評価されていた2ドアクーペ

「Superbird(スーパーバード)」はロードランナーをベース車としてリヤウィングを設置するなどした2ドアクーペのハイパフォーマンスモデル

クライスラーがプリムス・ブランドで1969年~1970年にかけて販売していた「Superbird(スーパーバード)」は、低価格を実現させて当時の若者達から人気を集めていたロードランナーをベース車として、モータースポーツへの参加を目標に掲げ開発・製造を行った2ドアクーペの高性能モデル。

「スーパーバード」は、走行性能を引き上げるために、高速時にダウンフォースを効率的に発生させるために、ロングノーズ・ショートデッキのボディに、リヤウィングを高めのポジションまで設置していたが、多少やりすぎ感があって、一部の方達からダサい車として指摘されていた。

2代目「Multipla (ムルティプラ)」はボンネットとフロントガラスの境界部にヘッドランプやブランドロゴを配置するフロントマスクのデザインがダサいと判断されている車

2代目「Multipla」はボンネットとフロンガラスの境界部を起伏させてブランドロゴやライトを配置させる独特のデザインを採用している

2代目「Multipla(ムルティプラ)」は、イタリア市場では1998年から2010年にかけて、中国市場では2008年から2013年にかけて販売されていたフィアットのトールワゴン。

同型「Multipla(ムルティプラ)」は、ボンネット後端部とフロントガラス下端部を盛り上げて、ハイビーム用のヘッドランプを配置する類を見ない斬新なフロントマスクデザインが話題を集め、イギリスの著名な自動車ライターから醜い車として揶揄されていた。

運転席以外のシートは個別に折り畳んで荷室空間を拡げられる機能性を備えていた「ルムティプラ」は、クールではないダサいフロントマスクを採用する車として認知されていた。

ムルティプラには次期型を開発している噂があり、エクステリアは特徴的なデザインを踏襲、シートレイアウトも2列6人乗りを継続、パワートレインはガソリンエンジンからバッテリーとモーターを搭載するBEV(電気自動車)に変更すると予想されている。

ポンティアック「トランス スポーツ」はフロントガラスの勾配が急で車体先端部が尖っていたことから手持ち掃除機のようでダサいと揶揄されていた車

「トランス スポーツ」は新幹線の先頭部のようなフォルムがダサいと言われていた

GMがポンティアックブランドで1989年~1998年にかけて生産を行っていた「トランス スポーツ」は、クライスラーミニバンを意識して、スポーツスタイルのバンを作るという目標を掲げて開発された車。

第一世代「トランス スポーツ(GMT199)」は、フロントガラスが長めに設計され、尚且つ勾配が急であり、先端部が尖っているフロントマスクのフォルムから、手持ち掃除機や新幹線のようでダサい車として揶揄されていた。

運転席からフロントガラスまでの距離を長く設計し、ダッシュボードをワイド化させるという構造は、フロントガラスから反射した光がドライバーの眼に照射されやすく、運転に支障が及ぶというクレームも多数寄せられていたため、1997年にリリースされた第二世代「トランス スポーツ(GMT200)」では改善された。

ポンティアック「AZTEK(アズテック)」は優れた走行性能でオーナーらを満足させていたがフロントマスクなどで奇抜さを取り入れたデザインを採用した為にダサい車として評価されている

「AZTEC(アズテック)」は本来ヘッドライトがあるべき位置にウインカーポジションを配置して、大型フロントグリル中央部にカッコ良いとは思えないセンターラインを設けているのがダサいと言われていた

「アズテック」はキャラクターラインのデザインやクロスオーバーSUVなのにノッチバックスタイルのテールゲートを採用しているのもダサいと言われていた

「AZTEK(アズテック)」は、GM(ゼネラルモーターズ)のサブ・ブランドの一つであるPontiac(ポンティアック)から2000年から2005年にかけて販売されていた、オーナー達からは利便性やコストパファーマンスが高いと評価されていたフォクロスオーバーSUV。

「AZTEK(アズテック)」は、走行性能の高さが評価される一方で、ヘッドライトの位置を一般的な車よりも低いポジションに配置させ、大型フロントグリルの中央部には装飾効果の乏しいセンターラインを設けるなどの車体デザインが不評を集め、タイム誌などで実施されたランキング(史上最も醜い車100台)で上位にノミネートした、当時のアメリカ国民にダサいとして評価されてしまった車です。

2人乗りのスポーティなオープンカーに荷台部を設置したシボレー「SSR」はピックアップトラックには無骨さを求めている層からダサい車として指摘されていた

シボレー「SSR」は2人乗りのオープンカーの後ろ側に荷台部を設置する個性的なフォルムを特徴としているピックアップトラック

「SSR(Super Sport Roadster)」は5.3Lや6.0L V8エンジンを搭載するモデルをラインナップしていた

GMがシボレーブランドで2003年から2006年にかけて販売していた「SSR(Super Sport Roadster)」は、ピックアップトラックをベース車としてフロント部は2人乗りのオープンカーとする個性的なフォルムを採用していた車。

後期モデルは、6代目コルベットに搭載されていた6.0L V型8気筒エンジンを流用させてスポーティな走りを実現させていた「SSR」は、ピックアップトラックに無骨さや迫力を求めているユーザー達からダサい車として指摘されていた。

ランボルギーニ がリリースしていた本格的なオフロードカー「LM002」はユーザーが期待するスーパーカーメーカーが販売する車のイメージとはかけ離れていた為にダサい車として認識されていた

「LM002」はアメリカ軍向けの高機動車として開発を進めていたチーターの技術力をベースとし、5.2Lや5.7L V型12気筒エンジンを搭載するモデルを展開していた

総生産台数は300台程度に終わってしまった「LM002」は、ランボルギーニにスーパーカーメーカーとして期待していたユーザー達にとってはイメージとかけ離れていた為にダサいと思われていた

「LM002」は、1986年から1993年にかけてランボルギーニが販売していた、カウンタックに搭載されていたV型12気筒エンジン機構に、砂漠などの酷暑地域でもハイパフォーマンスな走りを発揮できるように、改良を加えたエアクリーナーや、大型ラジエーターを組み込んだオフロードカー。

「LM002」は、アメリカ陸軍に提供するハンヴィー(高機動多用途装輪車両)として開発を進めていたチーターをルーツ車として、民生用にアレンジしたという経緯もあって、同車の外装はゴツゴツしていて圧巻の迫力を誇っていたが、ランボルギーニの車にはスポーティなスーパーカーのイメージを期待している方達などからダサい車として思われて、販売台数も振るわなかった。

日本市場でも販売されていた「ヒュンダイ・ティブロン」は美しいフォルムのクーペスタイルだがトヨタの人気車・セリカと似すぎているためダサい車として評価されている

初代「ティブロン」はトヨタの人気車であるセリカに似せすぎているのでダサい車であるとの意見も多かった

ヒュンダイ・ティブロンは韓国の現代自動車が1996年から2008年にかけて製造していたクーペスタイルの車で、初代RD型は直列4気筒2.0Lエンジンを搭載し、競技車両はアジアパシフィックラリー選手権などで活躍していた。

韓国国内ではチューニングカーとして人気を博していた2代目GK型は、2002年にヒュンダイ・クーペという車名で、2.7L V型6気筒DOHCエンジンを搭載するモデルを日本市場で展開していた。

「ティブロン」は、一見すると完成度の高いクーペスタイルでカッコよくもあるけれども、丸目の4灯ヘッドライトのデザインや、全体的なフォルムなどがトヨタのセリカと類似している箇所が多くて、パクリ疑惑が持ち上がったため、ダサい車としての評価も受けている。

サンヨン「RODIUS(ロディウス)」はセダン・ミニバン・SUVっぽさを取り入れて統一感のない外観がダサいと判断されている車

「RODIUS(ロディウス)」はセダン・ミニバン・SUVのボディの構造を融合させたかのような特徴的なシルエットがダサいと判断されている

韓国のサンヨン自動車が2004年から2019年にかけて販売していた4列シートの「RODIUS(ロディウス)」は、初代がガソリンエンジンとディーゼルエンジンを搭載するモデルを展開し、2代目はディーゼルエンジンを搭載する車両のみをラインナップしていた。

「ロディウス」の初代モデルは、輸入していたイギリス国内の自動車番組で、特徴あるエクステリアがダサいという特集を組まれてしまった車両で、リヤ部はミニバンっぽく、フロント部はセダンっぽく、サイドビューはSUVっぽい統一感のないボディのシルエットには賛否両論が集まった。

「マークX Zio」はマークXとは名乗ってはいるけど共通項は見当たらずミニバンとステーションワゴンのメリットを取り入れようとはしたけど中途半端だと判断されダサいと指摘されていた車

「マークX Zio」はミニバンとステーションワゴンの中間的なポジショニングを目指して開発された車で、3列シートは緊急時に利用するなどの中途半端さがダサいと言われている車

トヨタが2007年から2013年にかけて販売していた「マークX Zio」は、当時の人気車種であったオデッセイを意識して、ミニバンとステーションワゴンの中間的なポジショニングを目指して開発された車両。

「マークX Zio」は、マークXとは名乗っているもののNプラットフォームを採用するFR駆動ではなく、カローラシリーズなどが採用していたMCプラットフォームを採用するFF駆動であり、マークXとの共通点が見当たらない点。

セダンモード / ワゴンモード / ミニバンモードの3タイプのシートアレンジは可能ではあったが、3列目シートは緊急時に利用するような窮屈感の伴うタイプでもあった中途半端さも加味されて、ダサい車として一部ユーザーから指摘されていた。

異業種合同プロジェクトで誕生した「WiLL Vi」はシンデレラのカボチャの馬車を再現するために設けたクリフカットのデザインが一部の方達からダサいと判断されていた

「WiLL vi」のシンデレラのカボチャの馬車をイメージしたデザインの車体は、コンセプトに共感できない人の一部の方達はダサい車として判断していた

「WiLL Vi」は、トヨタも参加した異業種合同プラジェクト・WiLLがきっかけとなり、他業種から寄せられた自由な発想も積極的に取り入れて誕生した車両。

ヴィッツのプラットフォームの基で開発を進めた「WiLL vi」は、シンデレラのカボチャの馬車をイメージして、ルーフは全体的に丸みを持たせ、リヤウィンドウはクリフカットと呼ばれる急勾配をつける特徴的なデザインを採用。

自由な発想と遊び心も採り入れた先鋭的なデザインを採用するパイクカーとしても認知されている「WiLL Vi」は、コンセプトには共感できないと考えていた層の一部からは、ダサい車として認識されていた。

SUBARU「アルシオーネ」は空気抗力を低減化させるために極端なウェッジシェイプフォルムを採用して完成させた三角定規みたいな外観がダサいと判断されていた車

極端なくさび型ボディの特徴から走る三角定規とも言われていた「アルシオーネ」は、スバルの車ではリトラクタブル・ヘッドライトを初めて搭載したクルマ

高速パーソナルツーリングカーを目指して開発された「アルシオーネ」はEA82型1.8L水平対向4気筒ターボエンジンと、ER27型2.7L水平対向6気筒エンジンを搭載するモデルを展開していた

「アルシオーネ」は、1985年から1991年にかけて販売されていたスバルのフラッグシップモデルで、時速200Kmでも安定して走れる車を目指して開発された同車は、高速性能を追求するために空気抗力の軽減化に繋がるくさび型のウェッジシェイプフォルムを採用し、航空機をイメージさせるデザインを各部に取り入れた。

EA82型1.8L水平対向エンジンなどを搭載するモデルを展開していた「アルシオーネ」は、燃費の改善や高速安定性に直結する空気抗力の低減を、極端なウェッジシェイプフォルムを採用して実現させようとしたが、完成されたフロント部が目立つほどに尖っている外観は一部の方達からダサいと判断され、走る三角定規などとも揶揄されていた。

日本市場では未発売のスバル「B9 TRIBECA(トライベッカ)」は航空機をイメージしたスプレッドウィングスグリルが迫力にかけてダサいと指摘されていた車

北米市場で主に販売されていた「TRIBECA(トライベッカ)」の前期モデルは、迫力感に欠けるフロントグリルやヘッドライトのデザインが不評であった

「TRIBECA(トライベッカ)」は、スバルが北米市場を中心に、ヨーロッパ市場やオーストラリアなどの諸国にも展開していたラージサイズの7人乗りのクロスオーバーSUV。

同車の初期モデル「B9 TRIBECA」は、スバルが航空機メーカーであったことからフロントマスクに採用した、スプレッドウィングスグリルが迫力に欠けると指摘され、ヘッドライトのデザインもSUVにはマッチしないと判断され、ダサい車として評価されていたが、2008年にリリースされた後期モデルは、個性的であると指摘されていたフロントグリルを含めたデザインに改良を加え、車名もTRIBECAへと変更した。

ダサい車はユーザーの声を反映して改良されるケースもあり時代が違えば再評価されることもある

外観がダサいとユーザーに評価されたポンティアックの「トランス スポーツ」や、スバルの「B9 TRIBECA」は、ユーザーの声を真摯に受け入れて、次期モデルでは改良を加えて魅力的な車へと刷新されました。

世界最小の量産型自動車としてギネス認定を受けた「Peel P50(ピール・P50)」は、車がハイパファーマンス化して高出力化を求める時代ではダサいと判断する人達も多かったですが、クルマに環境性能の高さが求められる時代になると、脚光を浴びてEVモデルとして復活しました。

今回、ダサい車として紹介した目立つ個性を備えているクルマは、時代が変化すれば再評価される事も十分あり得ます。