サンルーフの必要性

サンルーフの必要性は?メリットとデメリットを徹底解説

サンルーフの必要性を解説。新車購入の際に迷うオプションであるサンルーフはデメリットが多く取り沙汰されているが、それ以上のメリットもある。悩んだら是非つけたいオプション装備、サンルーフのメリットとデメリットを紹介し、その必要性について解説。

サンルーフの必要性は?メリットとデメリットを徹底解説

車の購入オプション サンルーフの必要性を考える

新車を購入する際のオプションとして、サンルーフ(ムーンルーフ)が設定されていることがあります。開放感のあるサンルーフに憧れを持つ方も多いですが、このサンルーフは本当に必要な装備なのでしょうか。

  • 車内が明るくなり風通しもよくなるため、格別の開放感を味わえるから必要!
  • 雨が降ると車内に入ってくる心配があるため不必要!

サンルーフのメリットとデメリットの両面から、その必要性を具体的に考えてみました。特にリセールバリューや修理代など、気になる点についても詳しく解説します。

車のサンルーフとは天井に付けられたガラス窓のことでオプション設定されていることが多い

スライド式の大型サンルーフ

サンルーフとは、車の天井部分に取り付けられたガラス窓を指す装備です。海外ではサンルーフやムーンルーフが必須装備として標準設定されている車種も多くありますが、国産車ではメーカーオプションとして用意されることが主流です。そのため、新車購入時に装着するかどうかを悩む、代表的なオプション装備の一つとなっています。

サンルーフは、車内に自然光を取り込み、新鮮な空気を取り込めるため、特別な開放感をもたらします。一方で、装備しても最初しか使わない、経年劣化による雨漏りの懸念、修理代が高額になる可能性など、ネガティブな意見があるのも事実です。これらのメリットとデメリットを比較検討することが、サンルーフの必要性を判断する上で重要になります。

サンルーフのデメリットは車重が重くなることで燃費が低下すること・夏は暑くなるなど

サンルーフには車両重量が重くなるなどのデメリットもある走行中に解放感を堪能できるサンルーフには車両重量が重くなるなどのデメリットもある

サンルーフは日本でも人気を集めているオプションですが、良い点だけではなく、注意すべきデメリットも存在します。ここでは、サンルーフを装着することによって生じる具体的なデメリットについて紹介します。

車重が重くなるため燃費性能が低下

サンルーフをオプションとして選択すると、約10kgから30kg程度、車両重量が重くなります。これにより、サンルーフを付けていない車両と比較して、燃費性能が悪くなります。しかし、その燃費の差はごくわずかであるため、ほとんどのオーナーが気にすることはないレベルです。燃費への影響よりも、サンルーフによる開放感を重視する方が多い傾向にあります。

天井にガラスと電動装備を付けるため室内高が低くなる

車両の天井にガラスパネルと開閉のための電動装置を装備する必要があるため、必然的に室内高が低くなります。サンルーフを装備していない車と比較すると、その差は約10mm程度ですが、実際に車内に乗ってみると、サンシェード(サンルーフの日よけ)を閉めた時に圧迫感を感じる方も少なくありません。

特に背の高い方や、頭上の空間を広く確保したい方は注意が必要です。新車購入前に、実際にサンルーフ装着車に試乗して、室内高や圧迫感を確認することをおすすめします。

夏は暑く冬は寒くなり車内の気温の変化が激しい

サンルーフには日差しを遮るサンシェードも装備されていますが、やはりガラス面が大きいため、夏場の車内は暑くなり、冬場は寒くなる傾向があります。外気温の影響を受けやすく、車内の気温の変化が激しくなりやすいのです。北海道や東北地方など、寒暖の差が激しい地域や雪が多く降る地域の方は、特にその温度変化を感じやすくなります。エアコンの負荷が増える可能性も考慮に入れておきましょう。

サンルーフ部分が故障する可能性がある

サンルーフに限らず、電動で動作する電装系の装備は、故障が付きものです。これは国産車、外車を問わず発生する可能性があるため、ある程度は仕方のないことだと認識しておく必要があります。サンルーフは天井に備わる電装系の装備であるため、雨や雪などの天候の影響も受けやすい構造になっています。

5年で故障することもあれば、10年以上も故障をせずに使い続けられることもあり、電装系特有の当たりはずれがあることも事実です。毎日使っているから故障するわけでもなく、逆に使わな過ぎることがパッキンやモーターの固着による故障の原因となることもある、繊細な装備であることも頭に入れておきましょう。

サンルーフのモーターが故障したときは修理代が高額になることも

サンルーフの故障で最も多いのは雨漏りです。これは主にサンルーフ周辺のゴムパッキンの経年劣化が原因と考えられます。パッキン交換の場合は自分でも対応可能で、ディーラーに依頼しても数千円程度で修理できます。

しかし、開口部が開かない、または閉まらないといった症状が出た場合は、モーターの故障が考えられます。モーターの修理、または交換を行う場合の修理代は3万円から10万円ほどの費用を覚悟しておきましょう。サンルーフの修理は、専門的な知識が必要になるため、費用が高額になるケースが多いです。

サンルーフを使わなくなる

期待を膨らませてオプション装備したサンルーフですが、購入後に何回か使っただけで、その後はほとんど使わなくなる人も多いです。せっかく高いオプション代金を支払って装備したサンルーフを使わないのは、非常にもったいないことです。本当に必要なのか、どういう場面で使うのか、新車購入前にもう一度よく考えてみましょう。

サンルーフのメリットは解放感があること・リセールが良いことなど

サンルーフを開けてドライブするカップル

サンルーフにはいくつかのデメリットがあるものの、それを上回るメリットを感じる方も多くいます。新車購入を検討している際に迷っている方は、ぜひサンルーフの装備を真剣に検討してみましょう。特にリセールバリューを重視する方にとっても魅力的な装備です。

格別な解放感が味わえるのがサンルーフの最大のメリット

サンルーフを装備している車に乗った経験がない方は、ぜひ一度、このオプションを装備してみてはいかがでしょうか。今までのドライブでは味わったことのない、格別な開放感を味わうことができます。車の中は個室のようなプライベート空間が広がりますが、その中に外の景色と空気を感じられる窓がついているだけで気分が明るくなり、ドライブがより一層楽しいものになります。

同乗者にも好評なサンルーフは「欲しい機能」の上位に入る人気装備

同乗者が車に付いていて欲しい機能の上位には必ずサンルーフが入ります。ドライバーだけでなく、同乗者も楽しいドライブを満喫するためには、車内から見える外の景色が非常に重要です。

サンルーフは車内を明るくし、開放感を与えるため、周りの景色も明るく見せてくれます。夜には車内にいながら星空を見ることができ、デートカーとしても喜ばれる人気装備です。

車種によりサンルーフを装備することでリセール(売却価格)も期待

サンルーフを装備サンルーフを装備するチューニングカーや特別仕様車はリセールバリューを期待できる

サンルーフを装備することで、車両を売却する際の中古車市場でのリセールバリューが高くなることがあります。多くの車種がサンルーフをオプション設定しているため、新車購入時に追加料金が発生します。しかし、サンルーフ付きの車を売却したときには、オプション購入した価格以上の価値がつくこともあり、サンルーフのリセールは無視できません。

特に人気車種やSUV、ミニバンなどでは、サンルーフが付いていることが中古車の付加価値となり、高い評価を得やすくなります。

車のサンルーフの種類は「スライド」「チルト」「パノラマ」の3つが主流

フロントとリアに分けられたサンルーフ

サンルーフにはいくつかの種類があり、自動車メーカーによって呼び方が異なる場合があります。自分が欲しいタイプのサンルーフはどのタイプなのかを確認するために、現在主流となっている3つのタイプを紹介します。

1.スライド式サンルーフはガラスが横に開く

屋根に設置されているガラス面が開口部と重なるように横へスライドして開くタイプのサンルーフです。サンルーフのほとんどがこのスライド式を採用しており、国産車、外車を問わず最も普及している一般的なサンルーフです。

2.チルトアップ式サンルーフはガラスが上に開く

ガラスの後端部分が上方向に持ち上がって開くタイプがチルトアップ式のサンルーフです。自動車メーカー各社がスライド式サンルーフを採用し始めると、チルトアップ式単独のサンルーフは以前ほど見かけなくなりました。近年では、スライド機能とチルトアップ機能の両方を備えるサンルーフが増加しています。

3.パノラマウインドウサンルーフは大型サンルーフのことを指す

大型のサンルーフのことをパノラマウインドウサンルーフと呼ぶことが多くなっています。元々はガラス面がボディの肩口まで採用されたサンルーフの呼称でした。現在は、スライド式やチルトアップ式との違いは主にその大きさであり、「パノラマウインドウのスライド式」や「パノラマウインドウのチルトアップ式」と呼ばれることが一般的です。自動車メーカーによっては、開閉できない固定式のガラスルーフをパノラマウインドウと呼ぶこともあります。

車のサンルーフが大きい格別の解放感がある人気車種を紹介

サンルーフは大きいほど開放感が増すと考える方のために、大型サンルーフを装備している国産車と外車を紹介します。驚きの開放感があなたを虜にする素敵な車が登場します。

スバル フォレスターはアウトドアユーザーも納得のスライド式大型電動サンルーフを装備

公道を走るスバル フォレスター

フォレスターと言えばサンルーフというイメージを持つ方もいるほど、国産車の中では最大級の電動スライド式サンルーフを装備しています。

フォレスターの大型サンルーフ

アウトドアに最適な力強いAWD駆動を持つフォレスターは、山でも海でも自由にお出かけできます。大型サンルーフで自然の空気や光を好きなだけ感じることができる、贅沢な車です。

日産 エクストレイルはパノラミックガラスルーフという電動チルト機能付きのサンルーフを装備

  • T33エクストレイルのエクステリア大型ガラスルーフを装備するT33エクストレイル
  • T33エクストレイルのインテリアT33エクストレイルのインテリア

エクストレイルも大型のパノラミックガラスルーフを装備しています。電動チルトアップと電動スライドの両方に対応しているため、天候や気分に合わせてサンルーフを楽しむことができます。

エクストレイルはシートアレンジでフルフラットモードに対応しています。夜は車中泊で、パノラミックガラスルーフから思う存分、星を眺めることができます。サンルーフ付きのSUVとして高い人気を誇っています。

シトロエン C4 ピカソは国産車・外車含めて最大級のパノラミックガラスルーフを装備

住宅街を走るC4ピカソ

大型サンルーフのパノラミックガラスルーフと、ガラス面積を最大限に広げたスーパーパノラミックフロントウィンドウを組み合わせることで、圧倒的な開放感を生み出したのが、シトロエンのC4 ピカソです。

C4ピカソのパノラミックガラスルーフ

外車では珍しいスライドドアを持つミニバンなので、多人数で使うにも便利な車となっています。家族みんなが喜ぶこと間違いなしの室内空間は、レジャーまでの道中も楽しく過ごすことができるでしょう。シトロエン C4 ピカソは、サンルーフの魅力を最大限に引き出している車種の一つです。

サンルーフは付けないで後悔するより付けて後悔

サンルーフ

サンルーフの一番の問題点は、経年劣化による故障や雨漏りの懸念です。この問題が解決できている場合は、ぜひ欲しいオプションであることは間違いありません。特に開放感やリセールバリューを重視する方には最適です。

あとで「やっぱりサンルーフを付けておけばよかった!」と後悔しないためにも、何ものにも代えがたい素敵なドライブ体験ができるサンルーフを付けて後悔しましょう。新車購入の際には、予算と相談し、積極的に検討することをおすすめします。