車の購入オプション サンルーフの必要性を考える
新車を購入するときのオプションにサンルーフ(ムーンルーフ)が設定されていることがあります。解放感のあるサンルーフに憧れる方も多いですが、このサンルーフは本当に必要なのでしょうか。
- 車内が明るくなり風通しもよくなるため解放感を味わえるから必要!
- 雨が降ると車内に入ってくるので不必要!
様々な意見のあるサンルーフのメリットとデメリットから必要性を考えてみました。
車のサンルーフとは天井に付けられたガラス窓のことでオプション設定されていることが多い
サンルーフとは車の天井に付けられるガラス窓のことを指します。海外では必須装備のため殆どの車に標準装備されています。国産車ではオプションで用意されることが多く、付けるか付けないかで悩むことが多いオプション装備と言えます。
車の室内を照らしや新鮮な空気を取り込めるため特別な解放感を味わえる一方で、最初しか使わない、雨漏りが起きる、修理代が高額、などネガティブな意見もあります。
サンルーフのデメリットは車重が重くなることで燃費が低下すること・夏は暑くなるなど
走行中に解放感を堪能できるサンルーフには車両重量が重くなるなどのデメリットもある
サンルーフは日本でも人気のオプションとなっていますが、良いところだけはなくデメリットも存在します。サンルーフを付けたことによるデメリットを紹介します。
車重が重くなるため燃費性能が低下
サンルーフをオプション選択すると、約10~30kg車重が重くなります。これによりサンルーフを付けていない車両よりも燃費が悪くなります。しかしその差は微々たるものなので気にしない方が殆どです。
天井にガラスと電動装備を付けるため室内高が低くなる
車両の天井にガラスと開閉するための電動装置を装備する必要があるため、必然的に室内高が低くなります。サンルーフを装備していない車と比較すると約10mm程度の差ですが、実際に乗ってみるとサンシェード(サンルーフの日よけ)を閉めた時に圧迫感を感じる方も多いです。
背の高い方は特に注意が必要です。
夏は暑く冬は寒くなり車内の気温の変化が激しい
サンルーフにはサンシェードも装備されていますが、やはり夏場の車内は暑くなり、冬場は寒くなります。北海道や東北地方など寒暖の差が激しく雪が降る地域の方は、特にその差が感じやすくなります。
サンルーフ部分が故障する可能性がある
サンルーフに限らず電装系の装備は故障が付き物です。これは国産車、外車に限らずどうしても起こることなのでしょうがないと言えます。サンルーフは天井に備わっている電装系の装備なので、天候にも影響を受けます。
5年で故障することもあれば10年以上も故障をしないこともあるなど、電装系特有の当たりはずれがあることも事実です。
毎日使っているから故障するわけでもなく、使わな過ぎることが故障の原因となることもある、繊細な装備であることも頭に入れておきましょう。
サンルーフのモーターが故障したときは修理代が高額になることも
サンルーフの故障の多くは雨漏りです。これはサンルーフ周辺のゴムパッキンの劣化が考えられます。この場合は自分でも交換ができ、ディーラーに依頼しても数千円で修理できます。
しかし開口部が開かない、閉まらない場合はモーターの故障が考えられます。モーターの修理、または交換をする場合の修理代は3~10万円ほどの修理代を覚悟しておきましょう。
サンルーフを使わなくなる
期待を膨らませ装備したサンルーフですが、何回か使って以降、そのままの人も多いです。せっかく高いオプション代金を支払って装備したサンルーフを使わないのは、非常にもったいないことです。
本当に必要なのか、どういう場面で使うのか、もう一度よく考えてみましょう。
サンルーフのメリットは解放感があること・リセールが良いことなど
サンルーフには全てのデメリットを含めても、メリットの方が強く感じる場合もあります。新車購入する際に迷っている方は、是非サンルーフの装備を検討してみましょう。
格別な解放感が味わえるのがサンルーフの最大のメリット
サンルーフを装備している車に乗ったことがない方は、是非サンルーフのオプションを装備してはいかがでしょうか。今までのドライブでは味わったことのない、格別な解放感を味わうことができます。
車の中は個室のようなプライベート空間が広がりますが、その中に外の景色と空気を感じられる窓がついているだけで気分が明るくなります。
同乗者にも好評なサンルーフは「欲しい機能」の上位に入る人気装備
同乗者が車についていて欲しい機能の上位には、必ずと言っていいほどサンルーフが入ります。ドライバーはもちろんですが、同乗者が楽しいドライブを楽しむには外の景色が重要です。
サンルーフは車内を明るくするため解放感があり、周りの景色も明るく見せてくれます。夜には車内にいながら星空も見ることができ、デートカーとしても喜ばれるでしょう。
車種によりサンルーフを装備することでリセール(売却価格)も期待
サンルーフを装備するチューニングカーや特別仕様車はリセールバリューを期待できる
サンルーフを装備することで車両を売却したときの価格が高くなることがあります。
殆どの車種がサンルーフをオプション設定しているため、別料金が発生します。しかしサンルーフ付きの車を売却したときには、オプション購入した価格以上の価値がついていることもあります。
車のサンルーフの種類は「スライド」「チルト」「パノラマ」の3つが主流
サンルーフには種類があり呼び方も自動車メーカーにより異なる場合があります。欲しいタイプのサンルーフはどのタイプなのか、現在主流となっている3つのタイプを紹介します。
1.スライド式サンルーフはガラスが横に開く
屋根に設置されているガラス面と開口部が横にスライドするサンルーフです。サンルーフの殆どがこのスライド式を採用していて、国産車、外車問わず一番普及しているサンルーフです。
2.チルトアップ式サンルーフはガラスが上に開く
後方が上に開くタイプがチルトアップ式のサンルーフです。自動車メーカー各社がスライド式サンルーフを採用し始めるとチルトアップ式はあまり見かけなくなりました。近年に入り、スライド式とチルトアップ式の両方のサンルーフを備える車種も増えています。
3.パノラマウインドウサンルーフは大型サンルーフのことを指す
大型サンルーフのことをパノラマウインドウサンルーフと呼びます。元々はガラス面がボディ肩口に採用されたサンルーフの呼び名となっていました。現在はスライド式やチルトアップ式との違いは大きさだけなので、「パノラマウインドウのスライド式」「パノラマウインドウのチルトアップ式」と呼ばれることが殆どです。自動車メーカーによっては開けられないサンルーフのことをパノラマウインドウと呼ぶこともあります。
車のサンルーフが大きい格別の解放感がある人気車種を紹介
サンルーフは大きいほど良い!という方のために、大型サンルーフを装備している国産車と外車を紹介します。驚きの解放感があなたを虜にする素敵な車が登場します。
スバル フォレスターはアウトドアユーザーも納得のスライド式大型電動サンルーフを装備
フォレスターと言えばサンルーフというほど、国産車では最大級の電動スライド式サンルーフを装備しています。
アウトドアに最適な力強いAWD駆動を持つフォレスターは、山でも海でも自由におでかけできます。大型サンルーフで自然の空気を好きなだけ感じることができる贅沢な車です。
日産 エクストレイルはパノラミックガラスルーフという電動チルト機能付きのサンルーフを装備
エクストレイルも大型のパノラミックガラスルーフを装備しています。電動チルトアップと電動スライドの両方に対応しているため、天候に合わせてサンルーフを楽しむことができます。
エクストレイルはシートアレンジでフルフラットモードに対応しています。
夜は車中泊で思う存分、星を眺めることができます。
シトロエン C4 ピカソは国産車・外車含めて最大級のパノラミックガラスルーフを装備
大型サンルーフのパノラミックガラスルーフと、ガラス面積を最大限に広げたスーパーパノラミックフロントウィンドウで圧倒的な解放感を生み出したのが、シトロエンのC4 ピカソです。
外車では珍しいスライドドアを持つミニバンなので、多人数で使うにも便利な車となっています。家族みんなが喜ぶこと間違いなしの室内空間は、レジャーまでの道中も楽しく過ごすことができるでしょう。
サンルーフは付けないで後悔するより付けて後悔
サンルーフの一番の問題点は、経年劣化による故障です。この問題が解決している場合は、是非欲しいオプションであることは間違いありません。
あとで「やっぱりサンルーフを付けておけばよかった!」と後悔しないためにも、何ものにも代えがたい素敵なドライブ体験ができるサンルーフを付けて後悔しましょう。