トヨタセーフティセンスが2018年に第2世代へ!CとPの違いもおさらい
プリウスなどのトヨタ車に搭載されている安全装備「トヨタセーフティセンス」は、自動ブレーキや車線逸脱警報など、予防安全をパッケージングした装備です。
トヨタセーフティセンスCは、2015年3月のマイナーチェンジで「カローラフィールダー/カローラアクシオ」から搭載され、トヨタセーフティセンスPは、2015年8月のマイナーチェンジで「ランドクルーザー」から搭載され、順次拡大しています。
また、2018年からはより進化した第2世代目のトヨタセーフティセンスを搭載していくとアナウンスされアルファードとヴェルファイアから搭載されています。どのような機能が追加されるのか、トヨタセーフティセンスCとPの機能や搭載車種など、チェックしておきましょう。
トヨタセーフティセンス第2世代の追加機能は夜間の歩行者と自転車を運転している人に対応したこと
トヨタセーフティセンスには、プリクラッシュセーフティと呼ばれる自動ブレーキ機能がついていますが、第2世代では「夜間の歩行者」と「自転車を運転している人」にも対応するようになります。
昼間の明るい時間だけではなく、夜間でも歩行者の横断などに対応できるようになるので、より安全性が増します。他にも、自転車を運転している人もカバーするようになりますので、フラフラと車道脇で自転車に乗っている人のはみ出しや、横断も検知して自動ブレーキをかけてくれる機会も増えます。
新たに追加されるのが「ロードサインアシスト(RSA)」で、道路標識を読み取ってパネル内に表示してくれる機能です。制限速度や一時停止、進入禁止などの標識を読み取り車内のパネルに表示してくれることで、標識の見落としによる違反や逆走による事故などの機会を減らしてくれます。
ほかには、レーントレーシングアシスト(LTA)を採用し、レーダークルーズコントロールを使っている時に同一車線内の中央を走行できるようステアリング操作をアシストしてくれます。車線逸脱警報の機能もあるので、車線をはみ出しそうになった時の警報や、ステアリング操作をアシストしてくれます。
トヨタセーフティセンスCはトヨタで初めて搭載されたベーシックな予防安全技術
トヨタセーフティセンスCは、予防安全機能で1番初めに搭載されたパッケージで、2015年3月からカローラフィールダー、カローラアクシオに搭載されました。
トヨタセーフティセンスCの機能
- オートマチックハイビーム
- プリクラッシュセーフティ
- 車線逸脱警報
- 白線・黄色線検出
- 先行車発進告知
トヨタセーフティセンスCに搭載されているシステムは、単眼カメラとレーザーレーダーで検出するシステムで、自動ブレーキのプリクラッシュセーフティは約10km~80km/hの範囲で、車両のみに対して働く機能です。
車線逸脱警報は、白線・黄色線を検出して走行中にはみ出した時、ブザー警報で教えてくれるシステムです。ただ単に表示だけではなくブザー音で警告してくれることで、居眠り運転やわき見運転などの危険な状態から覚醒させてくれます。
トヨタセーフティセンスCの搭載車種
- カローラフィールダー
- カローラアクシオ
- ヴィッツ
- アクア
- ノア
- エスクァイア
- ヴォクシー
- エスティマ
- エスティマハイブリッド
- プレミオ
- アリオン
- ポルテ
- スペイド
- プロボックス
- サクシード
- ジャパンタクシー
トヨタセーフティセンスCは、主にエントリーモデルやミドルクラスの車両に搭載されていて、コンパクトカーではヴィッツ、ミニバンではノアやヴォクシー、エスティマ、セダンではカローラアクシオやアリオン、営業車ではプロボックスやジャパンタクシーに標準装備、またはオプション装備されています。
トヨタセーフティセンスPはCの上位にあたる安全装備
トヨタセーフティセンスPに搭載されているシステムは、単眼カメラとミリ波レーダーを使用して車両や歩行者を検知するシステムで、2015年8月に行われたランドクルーザーのマイナーチェンジから搭載されています。
トヨタセーフティセンスPの機能
- オートマチックハイビーム
- プリクラッシュセーフティ
- 車線逸脱警報
- ステアリング制御
- 白線・黄色線検出
- ふらつき警報
- レーダークルーズコントロール
- 先行車発進告知
トヨタセーフティセンスPは、Cの機能にステアリング制御機能、ふらつき警報、レーダークルーズコントロールの機能が追加されています。自動ブレーキのプリクラッシュセーフティは、車両に対しては約10km~180km/hでの作動域、昼間の歩行者に対しては約10km~80km/hで作動します。
レーダークルーズコントロールは、全車速追従式と、ブレーキ制御式のものがあり、車種によって搭載する機能が違います。
トヨタセーフティセンスPの搭載車種
- ランドクルーザー
- プリウス
- マークX
- C-HR
- プリウスPHV
- ハリアー
- カムリ
- ランドクルーザープラド
- プリウスα
- ハイエース
- レジアスエース
レーダークルーズコントロールの全車速追従式に対応している車種は「プリウス」、「プリウスPHV」、「C-HR」、「ハリアー」、「カムリ」の5車種で、ハイエースとレジアスエースには装備されていません。
第二世代トヨタセーフティセンス夜間の歩行者などにも対応する安全装備でモデルチェンジで既存車種へ拡大中
第二世代の安全装備はCやPなどのアルファベットは廃止され「トヨタセーフティセンス」というシンプルなネーミングになっています。
夜間の歩行者や夜間の自転車を検知できるため、夜のドライブも安心できる予防安全技術です。
新たなセーフティセンスは2018年にマイナーチェンジしたアルファードとヴェルファイアから始まり、既存車種へ順次拡大します。
第二世代の予防安全装備トヨタセーフティセンスの搭載車種
- アルファード
- ヴェルファイア
- クラウン
- カローラスポーツ
- シエンタ
第一世代のトヨタセーフティセンスC・Pはトヨタ車にほぼ搭載完了済み
2017年11月の時点で、第1世代のトヨタセーフティセンスC、Pはほとんどの車種に標準装備、オプション装備で搭載済みです。
搭載していない車種はごくわずかで2018年9月の時点ではピックアップトラックのハイラックス、2シータースポーツの86、世界初の燃料電池自動車として誕生したMIRAIだけになります。今後はこれらの車種にも順次トヨタセーフティセンスが導入されるでしょう。
トヨタセーフティセンス・C・Pを搭載していない車種
- MIRAI
- ハイラックス
- 86
高級ミニバンのアルファード/ヴェルファイアは2017年12月末のマイナーチェンジで次世代トヨタセーフティセンスをトヨタ車で初めて標準装備して夜の歩行者や昼間の自転車運転者に対応したしました。
トヨタセーフティセンスの進化で自動運転に繋がっていく
日本の自動車メーカー各社は、2020年を目処に自動運転技術の実用化を目指して日々開発しています。2018年代には2世代目、2020年には3世代目のトヨタセーフティセンスになり自動運転にも対応すると考えられます。
最初に搭載する車種は、レクサスではマイナーチェンジでLSに、トヨタではフルモデルチェンジでプリウスに搭載されると予想します。
昼間の自転車を運転している人、夜間の歩行者にも自動ブレーキが対応した2018年からの2世代目トヨタセーフティセンスを搭載する車種が増えてくると、もっと交通事故は減るでしょう。