ヘッドライトが丸目の車種

丸目ヘッドライトの車種一覧 国産・輸入車の個性的な丸目ライト搭載モデル

レトロ感あふれる丸目ヘッドライトの車を一覧で比較。軽自動車から力強いオフロードSUV、おしゃれな輸入車まで、各車のスペックや維持費の目安、向き不向きをオーナー視点で紹介します。

丸目ヘッドライトの車種一覧 国産・輸入車の個性的な丸目ライト搭載モデル

丸目ヘッドライトの車種一覧 可愛いだけじゃないレトロ感あふれる国産・輸入車まとめ

丸いヘッドライトを持つ車はファニーフェイスで愛嬌があり、オーナーの愛着もわきやすいのが特徴です。近年発売される車のほとんどはキリッとつり上がった目を採用しているため、丸目ヘッドライト(ラウンドヘッドライト)を選ぶことは「他の人と違う個性」を演出する手段にもなっています。

かつて自動車といえば丸型ヘッドライトがほとんどでしたが、1980年代ごろから角型や車体形状に沿ってデザインされた異形ライトが登場し、丸目ライトは徐々に採用が減っていきました。しかしホンダのN-ONEやスズキのジムニー、ダイハツのコペンなど、丸目ヘッドライトを採用する車種は今も一定数存在しています。中古車選びでは「顔つきが気に入って乗り換えた」という声が多く聞かれるのも、丸目ならではの魅力です。

本記事では丸目ヘッドライトを搭載した国産・輸入車を、現行モデルから中古車で狙えるモデルまで幅広く紹介します。可愛い軽自動車から力強いオフロードSUVまで、レトロ感あふれる丸いヘッドライトの車種をご覧ください。なお、記事内で取り上げる一部の車種は生産終了・販売終了となっており、各車種の販売状況については本文中で触れています。

ホンダe~愛嬌のある丸目ヘッドライトを採用したホンダ初の量産型EV(生産終了)

ホンダeのエクステリア「ホンダe」は丸目のヘッドライトにもマッチするプラチナホワイト・パールなど全6色のボディカラーを展開していた

愛嬌のある丸目のヘッドライトが印象的な「ホンダe」は、2020年10月に発売されたホンダ初の量産型EVです。ただし2024年1月に生産終了となっており、新車での購入はできません。現在は中古車市場で探すかたちになります。

近代的な都市の街並みにマッチするよう丸みを帯びた台形型フォルムを採用し、親しみやすさと先進性を両立したエクステリアが特徴でした。間近で見ると、ヘッドライト周りをぐるりと囲むブラックパネルとつるりとした面構成のコントラストが効いており、ボタンやドアハンドルまで徹底して凹凸を減らした造形に作り込みの丁寧さがうかがえます。室内には5つのスクリーンを水平基調に並べたワイドビジョンインストルメントパネルを採用し、車載情報だけでなくエンタメも楽しめる空間を実現していました。EV系パワーユニットにホンダが得意とするRR(リアモーター・リアドライブ)駆動技術を組み合わせ、後輪を駆動することで小回りと走りの楽しさを両立した一台でした。

中古で検討する場合に押さえておきたいのは航続距離です。WLTCモードで約259~283kmと、都市内の移動や毎日の通勤・買い物には十分ですが、長距離の高速移動を主用途にすると物足りなさを感じやすくなります。「街乗り専用のおしゃれなセカンドカー」という割り切った使い方で選ばれているモデルです。

ホンダeのスペック(参考値・生産終了モデル)
全長 3,895mm
全幅 1,750mm
全高 1,510mm
ホイールベース 2,530mm
最低地上高 145mm
モーター型式 MCF5 交流同期電動機
最高出力 113kW/3,497-10,000rpm
最大トルク 315N・m/0-2,000rpm
交流電力消費量 138 Wh/km

丸いヘッドライトを採用している車は普通車から軽自動車まで意外とたくさんある

丸目のヘッドライトのジープ丸目のヘッドライトを採用している車種はオフロードを走るゴツいモデルでも愛嬌のある顔になる

丸いヘッドライトを採用している車種は、可愛い系の軽自動車だけではなく普通車にも数多くあります。レトロ感のある雰囲気をまとう丸目ライト採用の車種は、国内メーカーの軽自動車・普通車のほかに外車(輸入車)にもラインナップされています。ここからはメーカー別・車種別に、現行モデルと生産終了モデルを織り交ぜて具体的に見ていきます。それぞれ「どんな使い方に向くのか」「どんな人に刺さるのか」という視点も添えていきます。

ホンダ・N-ONEはNシリーズで唯一の丸目ヘッドライトを搭載した軽自動車

ホンダ N-ONEホンダの軽自動車であるN-ONEはNシリーズで唯一の丸目ヘッドライトを採用している車種

ホンダのN-ONEは2012年11月に初代が発売された軽自動車で、大きな丸目のヘッドライトを採用しています。2020年11月には2代目へとフルモデルチェンジし、初代の丸目デザインを継承しながら安全性能や走行性能を高めました。さらに2025年9月には、N-ONEをベースにしたホンダ初の量産軽乗用EV「N-ONE e:」が追加され、丸目フェイスのまま電動化されたモデルも選べるようになっています。

可愛いボディカラーだけでなく、レーシーな黄色やアーミーなアッシュグリーンなど男性にも似合うカラーが用意されているのも特徴です。ガソリン車は駆動方式にFFと4WDがあり、NA車のほかにターボ車も設定されているため、リッターカーにも迫るパワフルな走りを楽しめます。スポーツグレードのRSは6MTのみの設定で、軽自動車でMTを操る楽しさを求めるドライバーに選ばれています。実際のオーナーからは「足が硬めで長距離は疲れるが、街中をキビキビ走る感覚が病みつきになる」という声が多く、走りの個性を理解して選ぶと満足度が高い一台です。

電動化を選ぶなら「N-ONE e:」も候補になります。WLTCモードで295kmの航続距離を確保し、日産サクラなど同価格帯の軽EVと比べて航続距離が長い点が強みです。自宅に普通充電環境を用意できる人の毎日使いに向く構成といえます。

N-ONEのスペック(参考値)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,610mm
ホイールベース 2,520mm
最低地上高 150mm
エンジン型式 S07A
排気量 658cc
最高出力 43kW/7,300rpm
最大トルク 65Nm/4,700rpm
燃費 28.4km/L

スズキ・ジムニー、ジムニーシエラはモデルチェンジで昔ながらの丸目に戻りクラシカルな雰囲気をまとう

スズキジムニー2018年モデルジムニーは日本だけではなく世界中で愛されている自動車で2018年のモデルチェンジで丸目に戻った

スズキのジムニーには軽自動車の「ジムニー」と普通車の「ジムニーシエラ」の2モデルがあり、2018年のフルモデルチェンジで丸目のヘッドライトへと戻りました。グリル内に一直線に配置されたヘッドライトやウインカー類はレトロ感があり、長年の愛好家には懐かしく、初めて見る人には新鮮なデザインです。さらに2025年4月には、ジムニーシリーズ初の5ドアモデル「ジムニーノマド」が国内発売され、丸目フェイスを保ったまま後席居住性を高めた選択肢が加わりました。

ジムニーには660ccのターボエンジンが、ジムニーシエラには1,500ccのエンジンが搭載されており、どちらもラダーフレームと副変速機付きパートタイム4WDによる本格的な悪路走破性を備えています。国内外で高い人気を誇り、納車待ちが長期化しやすいモデルである点は購入前に知っておきたいポイントです。ジムニーノマドはホイールベースを延長して後席の膝周りを拡大しており、3ドアでは手狭だった「家族や友人を乗せる用途」に応えるモデルとして選ばれています。一方で、悪路での最小回転半径や取り回しを重視するなら3ドアのほうが扱いやすく、用途によって向き不向きが分かれます。

日本車におけるヘッドライトの移り変わり
1960年代 丸型ヘッドライトのみ
1967年 リトラクタブルヘッドライトの登場(トヨタ2000GTが初搭載)
1970年代 角型ヘッドライトの登場
1980年代 異形ヘッドライトの登場
1996年 HIDヘッドライトの登場(日産テラノが初搭載)
2002年 リトラクタブルヘッドライトが終焉(RX-7が最後)
2007年 LEDヘッドライトの登場(レクサスLS600が初搭載)

スズキ・ハスラー、クロスビーは愛嬌のある顔でウインカー部分がアクセントになった個性的なデザイン

スズキハスラー・クロスビースズキのハスラーとクロスビーはヘッドライトに同じデザインを施しており、完全な丸目ではないがウインカー部分のアクセントを加えた造形である

スズキのクロスオーバーSUVであるハスラーは、2014年に発売して大ヒットを記録した軽自動車で、2020年1月には2代目へとフルモデルチェンジしています。ハスラーを普通車サイズにしてエンジンもアップサイジングしたのがクロスビーです。ジムニーのような完全な丸目ではないものの、ウインカー部分がアクセントになったデザインは、どちらの車種にも共通する個性的な顔つきです。間近で見ると、丸を基調にしたメーターやスイッチ周りの造形が外観の遊び心と呼応しており、内外装でデザインの統一感が感じられます。

ハイブリッド仕様もあり、ハスラーの標準グレードにはマニュアル4WDも設定されているため幅広いニーズに対応できます。クロスビーにはマニュアルグレードは設定されておらず、ハイブリッドの6ATのみとなる点は確認しておきましょう。アウトドアや雪道など「ちょっと未舗装路にも入りたい」用途で選ばれることが多く、本格クロカンほどの走破性は不要だが普通の軽より頼もしさが欲しい層に向いています。

ハスラー・クロスビーのスペック
ハスラー クロスビー
全長 3,395mm 3,760mm
全幅 1,475mm 1,670mm
全高 1,665mm 1,705mm
ホイールベース 2,425mm 2,435mm
最低地上高 175~180mm 180mm
エンジン型式 R06A型 K10C型
排気量 658cc 996cc
最高出力 47kW/6,000rpm 73kW/5,500rpm
最大トルク 95Nm/3,000rpm 150Nm/1,700~4,000rpm
モーター型式 WA04A型 WA05A型
モーター最高出力 1.6kW/1,000rpm 2.3kW/1,000rpm
モーター最大トルク 40Nm/100rpm 50Nm/100rpm
燃費 26.2~32.0km/L 20.6~22.0km/L

スズキ・アルトラパンは初代から一貫した丸目フォルムが可愛らしい軽自動車

スズキアルトラパンスズキのアルトラパンは初代から一貫して丸目のヘッドライトを搭載している軽自動車

スズキのアルトラパンはウサギ(ラパンはフランス語でうさぎ)をモチーフとした可愛らしい軽自動車で、初代から一貫して採用されている丸型ヘッドライトが特徴です。写真は3代目(2015年発売)のモデルで、現行も同じ3代目が改良を重ねながら販売されています。フェンダーアーチモールやスプラッシュガードを装備しつつ、ボディ全体に丸みとスクエアが共存した独特のスタイリングを持ちます。レトロモダンな装いの「LC」も設定され、丸目を生かしたクラシカルな雰囲気が選べます。

近年の改良ではR06D型エンジンとマイルドハイブリッドを採用し、燃費は2WDのWLTCモードで約26km/L前後となっています。仮に月1,000km走るとすると、レギュラー175円/L想定でガソリン代は月およそ6,700円という計算になり、街乗り中心なら家計に優しい一台です。価格帯も手頃でベースグレードから購入しやすいため、初めての軽自動車を探している層や、デザインの可愛らしさで選びたい層に向いています。なお、3代目は発売から年数が経っているため、中古車も含めて選択肢が豊富な点も狙い目です。

アルトラパンのスペック(参考値)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,525mm
ホイールベース 2,460mm
最低地上高 155mm
エンジン型式 R06A型/R06D型
排気量 658cc
最高出力 38kW/6,500rpm
最大トルク 63Nm/4,000rpm
燃費 26.2km/L前後(WLTC・2WD)

スズキ・スペーシアギアはSUVルックの丸目ヘッドライトが個性的な軽スーパーハイトワゴン

スズキスペーシアギアスズキのスペーシアギアは、2018年12月に追加されたSUVルックの特別仕様車で丸目ヘッドライトとなった

スズキのスペーシアギアは、スペーシアをベースにSUVルックに仕上げた派生モデルです。写真は2018年12月に追加された初代スペーシアギアのものですが、2023年11月には2代目スペーシアのフルモデルチェンジに合わせて新型スペーシアギアも発売されています。凹凸デザインのフロントバンパーや力強い印象のグリル、独立ウインカーを備えた丸目ヘッドライトというデザインの方向性は2代目でも継承されています。

安全装備にはスズキセーフティサポートを搭載しており、軽スーパーハイトワゴンの広い室内と高い天井の実用性に、SUVルックの個性を組み合わせた構成です。全高1,800mm前後とスライドドア付きで荷室の使い勝手がよく、子育て世帯やアウトドア用途で選ばれています。ハイトワゴンらしく横風の影響は受けやすいため、高速巡航では速度を抑えめにすると安定して走れます。

スペーシアギア(初代)のスペック(参考値)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,800mm
ホイールベース 2,460mm
最低地上高 150mm
エンジン型式 R06A型
排気量 658cc
最高出力 38kW/6,500rpm
最大トルク 60Nm/4,000rpm
モーター型式 WA05A型
モーター最高出力 2.3kW/1,000rpm
モーター最大トルク 50Nm/100rpm
燃費 24.0~28.2km/L

ダイハツ・コペン Ceroはクラシカルな雰囲気をまとう縦長丸目ヘッドライトが印象的な2シーターオープン軽自動車

ダイハツコペンコペンのバリエーションの1つであるセロはクラシックなルックスとなり、縦長の丸目ヘッドライトを装備している

ダイハツのコペンは2シーターオープンの軽自動車で、スイッチひとつでルーフを自動開閉できる機構が特徴です。バリエーションは複数あり、ローブやエクスプレイはつり目タイプのヘッドライトを搭載していますが、2015年6月に発売されたCero(セロ)は縦長の大きな丸型ヘッドライトを採用したクラシカルなモデルです。目の前にすると、縦長ライトと丸みのあるフェンダーが生むレトロな表情が際立ち、軽自動車とは思えない凝縮感があります。

トランスミッションにはCVTと5速MTが用意され、直列3気筒ターボエンジンを搭載しているため軽自動車らしからぬ走行性能も楽しめます。外板を樹脂化して「着せ替え(DRESS-FORMATION)」が可能な独自の設計もコペンシリーズ共通の魅力です。実用面では2シーターで荷室が小さく、屋根を格納すると荷物スペースがさらに限られるため、日常の積載を重視する人には不向きです。一方で、趣味の一台として「開ける楽しさ」を求める層には強く刺さるモデルです。

コペン セロのスペック
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,280mm
ホイールベース 2,230mm
最低地上高 110mm
エンジン型式 KF型
排気量 658cc
最高出力 47kW/6,400rpm
最大トルク 92Nm/3,200rpm
燃費 22.2~25.2km/L

ダイハツ・キャストは全バリエーションで丸目ヘッドライトを採用したクロスオーバー軽自動車(生産終了)

ダイハツキャストダイハツのクロスオーバーであるキャストはアクティブ・シティ・スポーツ系の3グレードを展開する車で全て丸いヘッドライトを装備している

ダイハツのクロスオーバーであるキャストは、アクティバ・スタイル・スポーツという3種類のテイストを展開し、すべてのバリエーションで同じ丸目のヘッドライトを装備していました。キャストは2023年に生産終了となっており、新車での購入はできません。現在は中古車での入手となります。

丸いヘッドライトがレトロな雰囲気をかもし出しながら、クロスオーバーらしい見た目の頼もしさも持ち合わせたモデルでした。NAとターボのエンジン、FFと4WDの駆動方式を設定し、燃費も24.8~30.0km/Lと優秀な数値を記録していました。中古で探す場合は、丸目を活かしたカスタムのしやすさや、ミラトコットと共通する基本コンポーネントによる整備のしやすさが安心材料になります。

キャストのスペック(参考値・生産終了モデル)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,600mm
ホイールベース 2,455mm
最低地上高 150~180mm
エンジン型式 KF型
排気量 658cc
最高出力 38kW/6,800rpm
最大トルク 60Nm/5200rpm
燃費 24.6~30.0km/L

フィアット500・500C・500Xはレトロモダンな丸目ヘッドライトで世界的人気を誇った輸入コンパクトカー(ガソリン版は日本向け販売終了)

フィアット500(チンクエチェント)フィアット500(チンクエチェント)は、2007年に新型へとモデルチェンジし可愛らしい丸目のヘッドライトを受け継いだ

1957年生まれのフィアット500(チンクエチェント)は、2007年に新型へとモデルチェンジしました。ルーフがオープンする500C、クロスオーバーの500Xと3種類のバリエーションがあり、500と500Cはクリンとした丸いヘッドライト、500Xは少し伸びた卵型に近い丸目が特徴です。なお、ガソリンエンジンの500/500Cは2024年5月に生産が終了し、日本向けの新車販売は在庫限りで終了。現在はEVの「500e」に置き換わっています。中古車市場では従来型500の流通量が豊富です。

従来型のガソリンエンジンはグレードにより異なり、1.2Lの8Vエンジン(500/500C)は出力59kW・トルク102Nm・燃費19.4km/Lで街乗りに適したスペックでした。ターボを搭載した2気筒エンジン「ツインエア」もラインナップしており、排気量は少ないながら1.2Lエンジンよりパワフルな走りを楽しめました。いずれもハイオクガソリン仕様で、燃料代は同クラスのレギュラー仕様車より割高になる点は維持費計算時に押さえておきたいところです。輸入コンパクトらしく、デザインと所有する満足感を重視する層に支持されてきたモデルです。

フィアット・チンクエチェントのスペック(参考値・ガソリン版は日本向け販売終了)
500 500C 500X
全長 3,570mm 3,570mm 4,250mm
全幅 1,625mm 1,625mm 1,795mm
全高 1,515mm 1,505mm 1,610mm
ホイールベース 2,300mm 2,300mm 2,570mm
エンジン型式 312A2 312A2 55263624
排気量 875cc 875cc 1,368cc
最高出力 63kW/5,500rpm 63kW/5,500rpm 103kW/5,000rpm
最大トルク 145Nm/1,900rpm 145Nm/1,900rpm 230Nm/1,750rpm
燃費 24.0km/L 24.0km/L 15.0km/L

MINIは丸目がとってもキュートなファニーフェイスで男女ともに人気のおしゃれな輸入車

MINIMINIは2001年にBMWブランドから発売され、丸目デザインを継承しながら世代を重ねている

MINIはBMWが展開するブランドのひとつで、おしゃれな輸入車を代表する1台です。ミニはクーパーとも呼ばれますが、これはグレード名で、車名はMINI(ミニ)です。2024年3月には約10年ぶりの全面改良で第4世代(BMW製として)へとフルモデルチェンジが行われ、丸目デザインを継承しながらEVモデルも本格的にラインナップされました。この世代から名称が「MINIクーパー」へと改められ、ガソリン車のクーパーC・クーパーSに加え、量産BEVのクーパーE・クーパーSEが選べるようになっています。

ボディタイプは3ドア・5ドア・コンバーチブル・クロスオーバー(カントリーマン)などがあり、スポーツ仕様のジョンクーパーワークスも設定されています。なお、これまで存在したワゴンの「クラブマン」は新世代では廃止され、EV専用の「エースマン」が新たに加わりました。ガソリンモデルはハイオク仕様となるため、維持費計算時に注意が必要です。輸入車らしく走りの楽しさ(ゴーカートフィーリング)に定評があり、コンパクトながら所有感を満たしたい層に長く支持されています。

MINI・3ドア(従来型・参考値)のスペック
全長 3,835mm
全幅 1,725mm
全高 1,430mm
ホイールベース 2,495mm
エンジン型式 B38A15A
排気量 1,498cc
最高出力 75kW/3,900rpm
最大トルク 190Nm/1,380~3,600rpm
燃費 17.8km/L

フォルクスワーゲン ザ・ビートルはMINIと双璧をなすファッショナブルな丸目の輸入車(生産終了)

フォルクスワーゲンビートルフォルクスワーゲンのビートルは、2011年に「ザ・ビートル」へとモデルチェンジしていて2019年に生産終了した

  • フォルクスワーゲン タイプ1フォルクスワーゲン タイプ1
  • フォルクスワーゲン タイプ1フォルクスワーゲン タイプ1

フォルクスワーゲンのビートルは、世界で最多の生産台数記録を持つタイプ1(ビートル・かぶとむし)の後継モデルで、1998年に「ニュー・ビートル」、2011年に「ザ・ビートル」へとモデルチェンジを重ねてきました。ザ・ビートルは2019年7月に生産終了し、日本での新車販売も同年に終了しています。BMWのMINIと比較されることが多い、おしゃれな丸目の輸入車です。

ボディタイプは3ドアのハッチバッククーペで、1.2Lターボエンジンを搭載したFFの2WDでした。ベースグレードのほかにスポーティなRラインもラインナップしており、燃費もベースグレードで17.6km/Lを記録していました。使用するガソリンはハイオクです。現在は中古車市場で探すことができ、丸目のレトロ感を比較的手頃な価格で楽しめる選択肢として根強い人気があります。

フォルクスワーゲン・ザ・ビートルのスペック(参考値・生産終了モデル)
全長 4,285mm
全幅 1,815mm
全高 1,495mm
ホイールベース 2,535mm
エンジン型式 CBZ
排気量 1,197cc
最高出力 77kW/5,000rpm
最大トルク 175Nm/1,500~4,100rpm
燃費 17.8km/L

ジープ・レネゲードはコンパクトボディに丸目ヘッドライトとジープのアイデンティティを凝縮したSUV

ジープレネゲードジープのレネゲードはコンパクトサイズのSUVで台形ホイールアーチや7スロットグリルなどアイデンティティをしっかり受け継いでいる

ジープのレネゲードは2015年より日本で販売を開始したフィアット500Xの兄弟車で、ジープの中では最もコンパクトなモデルです。ジープの特徴である7スロットグリルや台形のホイールアーチを採用し、丸目のヘッドライトを装備しています。間近で見ると、テールランプやスピーカーまわりにジェリ缶(給油缶)をモチーフにしたX字の意匠が散りばめられており、細部まで遊び心が効いています。

日本仕様のレネゲードはロンジチュード・リミテッド・トレイルホークなどのグレード展開で、本格的な4WDシステムはトレイルホークが中心です。グレードによってハイオク仕様とレギュラー仕様が分かれるため、ランニングコストの差は購入前に確認しておきたいポイントです。全長約4.2m・全幅1.8mの3ナンバーサイズながら全長が抑えられているため、輸入SUVのなかでは取り回しやすく、街乗り主体で個性的なコンパクトSUVを探す層に向いています。

ジープ・レネゲードのスペック(参考値)
全長 4,255mm
全幅 1,805mm
全高 1,695mm
ホイールベース 2,570mm
最低地上高 170mm
エンジン型式 55263624
排気量 1,368cc
最高出力 103kW/5,000rpm
最大トルク 230Nm/1,750rpm
燃費 15.5km/L

ジープ・ラングラーは初代から伝統的に丸目ヘッドライトを装備するオフロードSUVの代名詞

ジープラングラージープのラングラーは初代から丸目ヘッドライトを装備していて、ウィリスジープの頃からのグリルデザインを継承しているモデル

ジープが販売するラングラーは初代から伝統的に丸目ヘッドライトを装備したモデルで、2ドアのほかにロングホイールベースの4ドアモデル「ラングラー アンリミテッド」もラインナップしています。2018年11月には4代目(JL型)が日本で販売を開始し、2024年5月にはこの世代初の大規模マイナーチェンジを実施。7スロットグリルを小型化するなど内外装を刷新し、ベースグレードの「アンリミテッド・スポーツ」を復活させて価格改定も行われました。

2ドアのスポーツには3.6LのV6エンジンが搭載され、アンリミテッドには直4ターボの2.0Lエンジンを搭載したグレードも用意されています。どちらもレギュラーガソリン仕様で、全幅は1,895mmと迫力のあるボディサイズです。ウィリスジープの頃から続くグリルデザインを受け継いでおり、オフロードファンには特に人気の高いモデルです。実用面では大柄なボディと10km/L前後の燃費から、街乗り主体ではランニングコストがかさみやすい一方、悪路走破性とリセールバリューの高さが所有のしやすさを支えています。本格的な四駆性能とアイコニックなデザインの両方を求める層に強く刺さる一台です。

ジープ・ラングラーのスペック(参考値)
全長 4,320mm
全幅 1,895mm
全高 1,825mm
ホイールベース 2,460mm
最低地上高 200mm
エンジン型式 G
排気量 3,604cc
最高出力 209kW/6,400rpm
最大トルク 347Nm/4,100rpm
燃費 9.6km/L

丸目ヘッドライトの車を選ぶときに知っておきたいポイント

丸目の車は見た目で選ばれることが多いものの、長く付き合ううえでは押さえておきたい実用面のポイントがあります。中古車を含めて検討する際の判断材料として整理しておきましょう。

まず確認したいのは販売状況です。本記事で紹介した車種のうちホンダe・ダイハツキャスト・VWザ・ビートル・フィアット500(ガソリン版)はすでに生産・販売が終了しており、入手は中古車中心になります。一方でN-ONE・ジムニー・ハスラー・アルトラパン・コペン・MINI・ジープ各車などは現行モデルとして購入できます。「新車で長く乗りたいのか」「中古で個性を安く手に入れたいのか」で選び方が変わります。

次に維持費です。輸入車の多くはハイオク仕様で、燃料代が国産レギュラー仕様より割高になりがちです。例えば燃費10km/Lの車で月1,000km走ると、ハイオク185円/L想定で月々のガソリン代は約18,500円になります。デザインに惚れて選ぶ場合でも、こうしたランニングコストを事前に把握しておくと購入後のギャップが小さくなります。輸入車は部品供給や整備工場の対応可否も国産車ほど身近ではないため、近隣に対応ディーラーや専門ショップがあるかも確認しておくと安心です。

昔は丸いヘッドライトが主流だったが異形ライトの登場によりデザインの幅が広がった

日産ブルーバード160022(DATSUN410)1963年に発売した日産のブルーバード(410)この年代の車はトヨタのカローラもホンダのN360もみんな丸いヘッドライトだった

日産のブルーバードやトヨタのカローラ、ホンダのN360など、1960年代に発売された車の初代モデルはほとんどが丸型ヘッドライトを搭載しています。しかし、ブルーバードは1979年の910ブルーバードから、カローラも4代目モデルから角型ヘッドライトに変更され、次第に丸型ヘッドライトは特定の車種を除き減少していきました。

真四角の角型ヘッドライトが流行り出すと、次は車のデザインに合わせた形状の異形ライトが登場し、ウインカーが車体サイドに回り込んだデザインなども現れました。その後、同サイズのバルブで大光量を発するHIDヘッドライト(バイキセノン・ディスチャージ)が登場して灯体の小型化が進み、2007年に登場したLEDヘッドライトによってさらに設計の自由度が高まりました。

LEDの採用によりヘッドライトのデザインの幅が広がった結果、丸目・異形・スリムなど多彩な形状が現代の車に共存しています。丸目ヘッドライトがレトロモダンとして再評価されているのも、こうした技術的な進化があってこそといえるでしょう。近年はLEDの丸目ライトに細い光のリング(デイタイムランニングライト)を組み合わせ、クラシカルな形と現代的な光り方を両立させたデザインも増えています。

日本車におけるヘッドライトの移り変わり
1960年代 丸型ヘッドライトのみ
1967年 リトラクタブルヘッドライトの登場(トヨタ2000GTが初搭載)
1970年代 角型ヘッドライトの登場
1980年代 異形ヘッドライトの登場
1996年 HIDヘッドライトの登場(日産テラノが初搭載)
2002年 リトラクタブルヘッドライトが終焉(RX-7が最後)
2007年 LEDヘッドライトの登場(レクサスLS600が初搭載)

丸目のヘッドライトはレトロな雰囲気がおしゃれで国産・輸入車ともに根強い人気がある

丸目のヘッドライト

丸いヘッドライトは自動車が普及し始めたころにほぼすべての車に採用されていた形状で、時代とともに角型・異形・リトラクタブルなどさまざまに変化してきました。光源もハロゲンからキセノン・LEDへと進化し、灯体が小さくなったことでデザインの自由度も増しています。

キリッとつり上がったデザインのヘッドライトが主流の中でも、クラシカルな雰囲気と可愛らしさを併せ持つ丸目ヘッドライトは国内外のメーカーで採用されています。国内ではスズキ(ジムニー・ハスラー・アルトラパンなど)やホンダ(N-ONE)、ダイハツ(コペン セロ)が代表的で、輸入車ではジープやBMW MINIが丸目ライトを象徴的なデザインとして継承しています。現行で新車を選べる車種が多い一方、ホンダe・VWザ・ビートル・フィアット500(ガソリン版・日本向け)・ダイハツキャストのように中古車でしか出会えないモデルもあります。

新車で長く乗りたいのか、中古で個性をリーズナブルに手に入れたいのかによって、最適な一台は変わります。輸入車を選ぶ際はハイオク仕様による燃料代や整備体制も含めて検討すると、購入後の満足度が高まります。他の車と違う個性を発揮できる丸目の車で、自分の使い方に合った楽しいカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。