RAV4のタイヤはSUV専用設計の低燃費タイヤやオールテレーンタイヤから選ぶ
RAV4のタイヤを選ぶときの基準になるのが、純正サイズの「225/65R17」「225/60R18」「235/55R19」です。RAV4はオンロードでの快適な走行性能とオフロードでの走破性を両立した設計のため、同じ純正サイズでも選べるタイヤの性格は大きく振れます。主なカテゴリーは、低燃費タイヤ(エコタイヤ)、コンフォートタイヤ、ハイパフォーマンスタイヤ、そしてオールテレーンタイヤ(A/T)とマッドテレーンタイヤ(M/T)です。
なお、ここで扱う17インチから19インチのサイズは5代目の50系に対応します。RAV4は2025年12月に6代目へフルモデルチェンジしており、6代目のタイヤサイズは235/60R18と235/50R20の2種類で50系との互換性はありません。
新車装着用タイヤ(OEタイヤ)には、ヨコハマタイヤの「AVID GT」、ダンロップの「GRANDTREK PT30」、ブリヂストンの「ALENZA 001(アレンザ001)」といったSUV向け銘柄が採用されています。装着銘柄はグレードとリム径によって異なり、17インチにアレンザ001、18インチにグラントレックPT30、19インチにエイビッドGTという組み合わせが多く見られます。この3銘柄はいずれも舗装路での静粛性と転がり抵抗を重視した性格で、RAV4のOEタイヤは「オフロードも走れるオンロードタイヤ」という位置づけです。ここを起点に、走破性を足すのか快適性を足すのかで選択肢が分かれます。
RAV4のタイヤ選びで押さえたい3つのポイントとは
銘柄を比較する前に、RAV4という車の重さと重心の高さを前提にした3つの条件を押さえておくと、選択の失敗が減ります。
1. 純正タイヤサイズと外径を基準にする
RAV4の純正外径は17インチで約724mm、18インチで約727mm、19インチで約741mmと、リム径が変わってもほぼ揃えられています。外径を大きく変えるとスピードメーターの表示にずれが出るほか、ハンドルを大きく切ったときにインナーフェンダーへ接触するリスクが上がります。とくに19インチ装着のアドベンチャーやG Zパッケージは、インチダウンして扁平率を上げる場合にタイヤ幅と外径の両方を計算しておく必要があります。
2. ロードインデックス(LI、耐荷重の指数)を純正以上に保つ
純正のロードインデックスは17インチが102、18インチが100、19インチが101です。LI102は1本あたり850kgを支える能力を示し、4本で3,400kgぶんの余力があります。RAV4の車両重量は駆動方式やパワートレインによっておおむね1,570kgから1,750kg程度で、ここに乗員と荷物が乗る計算です。安いという理由だけでLIの低いタイヤを選ぶと、高速道路での直進安定性やコーナリング時の踏ん張りが目に見えて落ちます。
3. 走行環境から逆算して種類を決める
通勤と買い物が中心なら低燃費タイヤやコンフォートタイヤ、高速道路の長距離移動が多いならウェット性能と直進安定性に優れたSUVタイヤ、キャンプや林道が加わるならオールテレーンタイヤという分け方が実用的です。年に数回しか未舗装路を走らないのにマッドテレーンタイヤを選ぶと、通勤時のロードノイズと燃費悪化を毎日負担することになります。
RAV4のX/ハイブリッドXにおすすめの純正サイズ「225/65R17」のSUVタイヤ
まずは、RAV4のベースグレード「X」「ハイブリッド X」に標準装備されている225/65R17タイヤを紹介します。3サイズのなかでは扁平率が最も高く、サイドウォールのたわみが大きいぶん、段差の当たりが最もマイルドになるサイズです。
ベースグレードへのおすすめは、次に紹介する低燃費性能に優れたヨコハマとトーヨータイヤのSUVタイヤのほか、オフロード性能に優れたBFグッドリッチのオールテレーンタイヤやヨコハマのマッドテレーンタイヤ、トーヨータイヤのラギッドテレーンタイヤです。
RAV4にマッチするサイズに トーヨータイヤ オープン カントリー A/T Ⅲ からホワイトレター誕生
TOYOTIRES OPEN COUNTRY A/T Ⅲ 225/65R17 102H
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | OPEN COUNTRY A/TⅢ |
| タイヤサイズ | 225/65R17 |
| タイヤ外径 | 724mm |
| タイヤの種類 | オールテレーンタイヤ |
| ロードインデックス | 102 |
| 速度記号 | H |
| 規格 | 乗用車用(純正と同じ空気圧設定で使用可) |
| 得意なシーン | 林道・砂利道・積雪路とストリートの兼用。ドレスアップ目的の装着 |
| 値段 | 22,000円~(2026年調べ) |
トーヨータイヤの「OPEN COUNTRY A/T III(オープンカントリー エーティー スリー)」は、舗装路と未舗装路のどちらでも安定した走破性と乗り心地を両立させたオールテレーンタイヤ(A/T)です。RAV4に履かせるA/Tのなかでは、オンロード寄りにバランスを取った一本といえます。
間近で見ると、ショルダー部のブロックが一段高く立ち上がり、サイドウォールにも凹凸のあるパターンが刻まれています。純正の225/65R17と同じ外径724mmを保ちながら足元の見え方だけが大きく変わるため、車高やメーター表示に手を加えずに印象を変えたい場合に選ばれています。サイドウォールはブラックレターとホワイトレターの2種類が用意され、ホワイトレターを外側に向けると、17インチという控えめなリム径でもタイヤの存在感が一段増します。
購入前に見落とされがちなのは音の変化です。OEタイヤであるアレンザ001やグラントレックPT30と比べると、A/Tはブロックが大きいぶん、40km/h前後の市街地走行でパターンノイズが増えます。年に数回の林道やスキー場までのアクセスが目的なら十分に許容範囲ですが、車内の静けさを最優先する使い方には向きません。逆に、キャンプ場までの砂利道や轍のある未舗装路を年に何度も走るなら、OEタイヤより明確に安心感が上がります。
ヨコハマ(YOKOHAMA)の「ジオランダー SUV」は都市型クロスオーバーSUVに求められる低燃費性能と静粛性を両立して耐久性や安定性にも配慮
YOKOHAMA GEOLANDAR SUV 225/65R17 102H
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | ジオランダー SUV(G055) |
| タイヤサイズ | 225/65R17 |
| タイヤ外径 | 724mm |
| タイヤの種類 | ハイウェイテレーンタイヤ(M+S) |
| ロードインデックス | 102 |
| 速度記号 | H |
| 低燃費グレード | M+Sタイヤのため対象外 |
| 得意なシーン | 市街地から高速道路までのオンロード。急な降雪への備え |
ヨコハマタイヤの「GEOLANDAR SUV(ジオランダー・エスユーブイ、型番G055)」は、オンロード走行を重視するRAV4オーナー向けに、低燃費性能と静粛性を両立させたSUVタイヤです。SUVタイヤブランド「GEOLANDAR」の耐久性と、低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」の省燃費技術を組み合わせた構成になっています。M+S(マッド&スノー)規格を満たしているため、シャーベット状の雪や凍結していない冬の路面であれば走行できます。
ただし2020年2月に後継のグランドツーリングタイヤ「GEOLANDAR CV G058(ジオランダー シーブイ ジーゼロゴーハチ)」が発売され、現在の主力はこちらに移っています。ヨコハマの公表値では、G058はG055に対してパターンノイズを9%、ロードノイズを34%低減しており、静粛性の差は数値でもはっきり出ています。しかもこの比較試験の車両にはRAV4(6BA-MXAA54)が使われており、225/65R17という本記事と同じサイズでのデータです。RAV4での改善幅がそのまま示された珍しいケースといえます。
G055は流通在庫が中心となるため、4本まとめて同じ製造年のものを確保できるかが選定のポイントになります。トヨタの取扱説明書でも、4本すべてを同一メーカー・同一銘柄・同一トレッドパターンで揃えるよう指示されています。在庫の都合で2本ずつ製造年が離れる場合は、素直に後継のG058を選ぶほうが結果的に無駄がありません。
BFグッドリッチ(BFGoodrich)の「オールテレーン T/A KO2」はオンでもオフでも優れた耐久性を発揮するRAV4に履かせたいオールテレーンタイヤの王道
BFGoodrich All-Terrain T/A KO2 LT225/65R17 107/103S LRD RBL
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | BFグッドリッチ |
| ブランド | オールテレーン T/A KO2 |
| タイヤサイズ | LT225/65R17 |
| タイヤ外径 | 724mm |
| タイヤの種類 | オールテレーン |
| ロードインデックス | 107/103 |
| 速度記号 | S |
| 規格 | LT(小型トラック用)。指定空気圧は乗用車用と異なる |
| 得意なシーン | 轍・岩場・泥濘地を含む本格オフロード。長距離の未舗装路走行 |
| 値段 | 33,572円~(2026年調べ) |
BFグッドリッチの「All-Terrain T/A KO2(オールテレーン ティーエー ケイオーツー)」は、4×4およびSUV用タイヤのカテゴリーで長く支持されてきたオールテレーンタイヤの代表格です。2015年の登場以来、プラドやハイラックス、そしてRAV4のオフロードカスタムで定番の一本になりました。
実際に触れてみると、まずサイドウォールのゴムの厚みに気づきます。トレッド面のブロックからサイドへ回り込むように配置されたショルダーが、岩や倒木でタイヤ側面を擦った際のダメージを受け止める構造です。この耐久性がKO2の本質で、舗装路の快適性を狙ったタイヤとは設計思想が根本から異なります。
選ぶ際に必ず確認したいのが「LT」の表記です。LT225/65R17はLT規格(小型トラック用)にあたり、ロードインデックスも107/103と純正の102より高く設定されています。この規格は乗用車用タイヤより高い空気圧で使うことを前提としているため、運転席ドア開口部の空気圧ラベルに書かれた数値をそのまま当てはめることができません。装着時は販売店でLT規格に応じた設定値を確認してもらう必要があります。ここを見落として純正指定のまま走ると、狙った接地形状にならず偏摩耗を招きます。
また、KO2は2024年9月に後継の「オールテレーン T/A KO3」へフルモデルチェンジしており、KO2は一部サイズで供給が終了しています。KO3は接地面形状の最適化とフルデプス・3Dロッキングサイプの採用で偏摩耗を抑える設計に変わり、装着した車両ではブロックノイズが小さくなったという評価が多く聞かれます。これから新規で組むなら、サイズ設定を確認したうえでKO3を候補に入れる価値があります。
RAV4に適合する純正サイズ近辺のKO2はRBL(レイズドブラックレター)の設定で、ホワイトレターほど強い主張はありません。ホワイトレターを狙って発注すると、届いてから印象が違うという行き違いが起きやすい部分です。
オールテレーンタイヤについてのさらなる詳細は、こちらのオールテレーンタイヤの特徴をご覧ください。オールテレーンタイヤのメリットやデメリットのほか、その他のタイヤブランドについても詳しく紹介しています。
ヨコハマ(YOKOHAMA)の「ジオランダー M/T G003」はマッドやダートなどの過酷な路面で優れたオフロード性能を発揮してRAV4のパワーと走破性を実現
YOKOHAMA GEOLANDAR M/T G003 LT225/65R17 107/103Q
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | ジオランダー M/T G003 |
| タイヤサイズ | LT225/65R17 |
| タイヤ外径 | 730mm |
| タイヤの種類 | マッドテレーン |
| ロードインデックス | 107/103 |
| 速度記号 | Q(最高速度160km/h) |
| 規格 | LT(小型トラック用)。指定空気圧は乗用車用と異なる |
| 得意なシーン | 深い泥濘地・ダート。走破性を最優先する使い方 |
| 値段 | 24,100円~(2026年調べ) |
ヨコハマタイヤの「GEOLANDAR M/T G003(ジオランダー エムティ ジーゼロゼロサン)」は、過酷なオフロード環境での走破性を追求したマッドテレーンタイヤ(M/T)です。深い泥濘路面でのトラクション性能と操縦安定性に加え、トレッド部の石噛みを抑える機能や、鋭利な突起物によるカットへの耐性を高める構造が盛り込まれています。
数値で見ると、外径は730mmと純正の724mmより6mm大きく、速度記号はQ(最高速度160km/h)です。外径差6mmはメーター表示に換算して1%未満のずれにとどまり、車検で問題になる水準ではありません。一方でLI107/103のLT規格である点はKO2と同じで、空気圧の設定は乗用車用と分けて考える必要があります。
マッドテレーンタイヤで実際に効いてくるのは、走破性そのものより日常のコストです。転がり抵抗が大きく、ブロックが太いぶん舗装路での燃費は目に見えて落ちます。仮に実燃費が15km/Lから13km/Lへ下がると、月1,000km走る使い方でガソリン代は月々あたり1,700円ほど増える計算です(レギュラー175円/L想定)。加えて高速道路では60km/hを超えたあたりから唸るようなパターンノイズが車内に入ってきます。
年に数回のキャンプで未舗装の林道を走る程度であれば、前述のA/Tで足ります。G003が本領を発揮するのは、河原や作業道など四輪が空転しかねない路面に定期的に入る使い方です。見た目の迫力を目的に選ぶと、通勤で毎日デメリットを払い続けることになります。
マッドテレーンタイヤについてのさらなる詳細は、こちらのマッドテレーンタイヤの特徴をご覧ください。マッドテレーンタイヤのメリットやデメリットのほか、その他のタイヤブランドについても詳しく紹介しています。
トーヨータイヤ(TOYO TIRES)の「オープンカントリー R/T」はマッドテレーンとオールテレーンの特徴を併せ持つRAV4におすすめの新しいカテゴリー
TOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T 225/65R17 102Q
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | オープンカントリー R/T |
| タイヤサイズ | 225/65R17 |
| タイヤ外径 | 724mm |
| タイヤの種類 | ラギッドテレーン(M+S) |
| ロードインデックス | 102 |
| 速度記号 | Q(最高速度160km/h) |
| 低燃費グレード | M+Sタイヤのため対象外 |
| 得意なシーン | ストリート主体でオフロードの見た目と走破性も欲しい使い方 |
| 値段 | 16,000円~(2026年調べ) |
トーヨータイヤの「OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー アールティー)」は、オールテレーンタイヤ(A/T)とマッドテレーンタイヤ(M/T)の中間に位置づけられる「ラギッドテレーン(R/T)」というカテゴリーのSUVタイヤです。A/Tでは物足りず、M/Tでは日常使いに支障が出るという間を埋める設計になっています。
目の前にすると、左右のサイドウォールでデザインが違うことに気づきます。片側はホワイトレターを含むアグレッシブな造形、もう片側はシンプルな仕上げで、装着時にどちらを外側に向けるかで車の表情が変わります。トレッドも左右非対称で、ショルダー部はブロックを大きく取ってオフロード性能を確保し、センター部は舗装路での接地を優先したパターンです。
速度記号はQで、A/T IIIのHと比べると設定上の余裕は小さくなります。日本の高速道路の制限速度を考えれば実用上の問題はありませんが、同じ225/65R17でも銘柄によって前提が異なる点は把握しておく価値があります。M/Tほどの騒音を避けたい一方で、OEタイヤの見た目には戻りたくないという使い方に、最も素直にはまるタイヤです。
トーヨータイヤ(TOYO TIRES)の「プロクセス CF2 SUV」は長距離の運転でも疲れにくい快適な乗り心地に加えて優れた低燃費性能や耐摩耗性能を実現
TOYO TIRES PROXES CF2 SUV 225/65R17 102H
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | プロクセス CF2 SUV |
| タイヤサイズ | 225/65R17 |
| タイヤ外径 | 725mm |
| タイヤの種類 | SUVタイヤ/低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 102 |
| 速度記号 | H |
| 低燃費グレード | A/b |
| 得意なシーン | 通勤・買い物などの市街地走行。燃料消費率とライフを重視する使い方 |
トーヨータイヤの「PROXES CF2 SUV(プロクセス シーエフツー エスユーブイ)」は、SUV向けに開発されたプレミアムコンフォートタイヤです。専用の低燃費トレッドコンパウンドで転がり抵抗を下げつつ、ウェットグリップ性能と耐摩耗性能のバランスを取っています。
低燃費グレードの「A/b」は、転がり抵抗性能がAランク、ウェットグリップ性能がbランクという意味です。転がり抵抗Aは、国内タイヤラベリング制度で低燃費タイヤと呼べる水準の上位にあたります。M+S規格のためラベリング対象外となるジオランダーSUVやデューラーH/L 850と違い、燃料消費率を数値で比較できる点が選ぶ側にとっての利点です。
なお、後継にあたる「PROXES CL1 SUV(プロクセス シーエルワン エスユーブイ)」が登場しており、こちらはハイブリッド車の増加による車両重量の増加を前提に設計し直されています。トーヨータイヤの公表値では、CF2 SUVと比較してパターンノイズを22%低減しています。ハイブリッドXでモーター走行時の静けさを損ないたくない場合は、CL1 SUVの方が狙いに合います。
RAV4のG/ハイブリッドGにおすすめの純正サイズ「225/60R18」のSUVタイヤ
続いては、RAV4の上位グレード「G」「ハイブリッド G」の標準装備タイヤ225/60R18を紹介します。17インチに対して扁平率が5ポイント低く、サイドウォールのたわみが減るぶんハンドルを切ったときの応答が素直になる一方、路面のざらつきは拾いやすくなります。この特性を補う意味で、静粛性と乗り心地に振ったコンフォートタイヤやハイパフォーマンスタイヤが選ばれています。
なお、アドベンチャーのオフロードパッケージとオフロードパッケージ2もこの18インチを履きます。19インチではなく18インチが選ばれているのは、扁平率を上げて接地面のたわみを確保するためです。同じ225/60R18でも、オフロードパッケージのオーナーにはA/Tを、GやハイブリッドGのオーナーにはコンフォート系を、という選び分けが成り立ちます。
ブリヂストン(BRIDGESTONE)の「デューラー H/L 850」はオンロードでのSUVらしい力強い走りと静粛性の高い上質な乗り心地を両立して低燃費性能も進化
BRIDGESTONE DUELER H/L 850 225/60R18 100H
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | ブリヂストン |
| ブランド | デューラー H/L 850 |
| タイヤサイズ | 225/60R18 |
| タイヤ外径 | 727mm |
| タイヤの種類 | ハイウェイテレーンタイヤ(M+S) |
| ロードインデックス | 100 |
| 速度記号 | H |
| 低燃費グレード | M+Sタイヤのため対象外 |
| 得意なシーン | 高速道路の長距離巡航。家族乗車時の静粛性重視 |
| 値段 | 24,990円~(2026年調べ) |
ブリヂストンの「DUELER H/L 850(デューラー エイチ エル ハチゴーマル)」は、「ハイウェイラグジュアリー」をコンセプトに掲げたSUV用コンフォートタイヤです。センター部の3D形状ブロックとショート&ナロースロットでロードノイズの侵入を抑え、リブ連結ブロックとエコ形状で転がり抵抗を下げる構成になっています。ブリヂストンの公表では、従来品のH/L 683に対して転がり抵抗を24%低減しています。
SUVは重量が前輪側に寄りやすく、センター部が先に摩耗して片減りしやすい傾向があります。H/L 850はブロック配置を最適化してこの偏摩耗を抑える設計で、ライフの伸びが装着後の実感につながる部分です。走行距離が伸びてくると、この差はタイヤ交換の周期そのものに効いてきます。
一方でM+S規格のため、国内タイヤラベリング制度の対象外となり、低燃費グレードの表示がありません。カタログ上の燃費数値で他銘柄と横並び比較したい場合は、次に紹介するエフィシェントグリップ パフォーマンス SUVやブルーアース RV-02のほうが判断材料が揃います。静けさと耐久性を優先するか、数値で比較できることを優先するかが分かれ目です。
グッドイヤー(GOODYEAR)の「エフィシェントグリップ パフォーマンス SUV」はオンロードのあらゆる路面状況でRAV4のラグジュアリーな走りを実現
GOODYEAR EfficientGrip Performance SUV 225/60R18 100H
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | グッドイヤー |
| ブランド | エフィシェントグリップ パフォーマンス SUV |
| タイヤサイズ | 225/60R18 |
| タイヤ外径 | 727mm |
| タイヤの種類 | SUVタイヤ |
| ロードインデックス | 100 |
| 速度記号 | H |
| 低燃費グレード | B/a |
| 得意なシーン | 降雨時の市街地・高速道路。ウェット性能を最優先する使い方 |
グッドイヤーの「EfficientGrip Performance SUV(エフィシェントグリップ パフォーマンス エスユーブイ)」は、都市部での走行を主軸に据えたオンロードSUV向けハイパフォーマンスタイヤです。特殊な構造とトレッドパターンで、静粛性と乗り心地を確保しています。
注目したいのは低燃費グレードの「B/a」という組み合わせです。ウェットグリップ性能が最高評価のa、転がり抵抗性能がBという配分で、燃料消費率よりも雨の日の制動を優先した設計であることが数値からそのまま読み取れます。同じ225/60R18のブルーアース RV-02が「A/a」であることと比べると、性格の違いがはっきりします。
この差は使い方で選び分けるところです。通勤距離が長く月間走行距離が1,000kmを超えるなら、転がり抵抗Aの銘柄との差がガソリン代に現れます。逆に走行距離は多くないものの、雨天の夜間走行や山間部の下り坂を走る機会が多い場合は、ウェットグリップaの安心感のほうが実利になります。
ヨコハマ(YOKOHAMA)の「ブルーアース RV-02」はグレードA/aの優れた低燃費タイヤでありながらクロスオーバーSUVのふらつきや偏摩耗を抑えて長持ち
YOKOHAMA BluEarth RV-02 225/60R18 100V
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | ブルーアース RV-02 |
| タイヤサイズ | 225/60R18 |
| タイヤ外径 | 727mm |
| タイヤの種類 | 低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 100 |
| 速度記号 | V |
| 低燃費グレード | A/a |
| 得意なシーン | 市街地から高速道路まで。経済性と快適性の両立 |
ヨコハマタイヤの「BluEarth RV-02(ブルーアース アールブイゼロツー)」は、重量があり重心の高いミニバンやSUVに向けて開発された低燃費タイヤです。レーンチェンジ時に感じやすいふらつきを抑えて操縦安定性を確保し、片減りを抑えることでロングライフにつなげています。パターンノイズと車外通過騒音を下げる設計も入っています。
低燃費グレードは転がり抵抗A、ウェットグリップaという「A/a」で、経済性と雨天時の安全性のどちらも上位に置いた配分です。速度記号もVで、同サイズのH表記の銘柄より設定上の余裕があります。
ただしRV-02はミニバンとSUVを兼ねた設計で、SUV専用のトレッド剛性を持つ銘柄と比べると、未舗装路や荒れた路面での踏ん張りには差が出ます。RAV4を舗装路中心で使う場合には過不足のない選択ですが、オフロードパッケージで林道に入る使い方には合いません。
SUVのオンロード走行に絞った選択肢としては、2020年2月発売の「BluEarth-XT AE61(ブルーアース エックスティー エーイーロクイチ)」もあります。こちらもラベリング制度で転がり抵抗とウェットグリップの両方でA/aを獲得しており、市街地と高速道路でのリニアなハンドリングに焦点を当てた設計です。同じブルーアースの技術を使いながら、SUV側に寄せた性格になっています。
RAV4のアドベンチャー/G Zパッケージにおすすめの純正サイズ「235/55R19」のSUVタイヤ
最後に、RAV4のガソリンモデルの最上位グレード「G Zパッケージ」とオフロード仕様の「アドベンチャー」に標準装備されている235/55R19タイヤをみていきましょう。タイヤ幅が235mmと10mm広がり、扁平率は55%まで下がるため、3サイズのなかで最もハンドリングがシャープになります。
19インチで見落とされがちなのが交換コストです。同じ銘柄でも19インチは17インチより1本あたりの価格が上がり、4本交換では差額が数万円単位になることも珍しくありません。加えて扁平率が低いぶん、縁石に寄せたときのホイールリムへのダメージリスクも高まります。これらのグレードには、次のようなハイパフォーマンスタイヤやオールテレーンタイヤが選ばれています。
ミシュラン(MICHELIN)の「ラティチュード スポーツ 3」はSUVのスポーティーな走りを実現するブレーキ性能やハンドリング性能に加えて低燃費性能にも配慮
MICHELIN LATITUDE SPORT 3 235/55R19 105V XL
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | ミシュラン |
| ブランド | ラティチュード スポーツ 3 |
| タイヤサイズ | 235/55R19 |
| タイヤ外径 | 741mm |
| タイヤの種類 | SUVタイヤ/低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 105 |
| 速度記号 | V |
| 規格 | XL(エクストラロード)。純正より高い空気圧設定が前提 |
| 低燃費グレード | A/b |
| 得意なシーン | ワインディングや高速道路でのスポーティな走行 |
| 値段 | 32,500円~(2026年調べ) |
ミシュランの「LATITUDE SPORT 3(ラティチュード スポーツ スリー)」は、スポーツSUVタイヤでありながら低燃費性能も確保した一本です。専用トレッドパターンとコンパウンドでドライ路面とウェット路面の双方にトルクを伝え、インターロッキングバンドでトレッドブロックの倒れ込みを抑えてエネルギーロスを減らしています。ポルシェのカイエンやマカンにも純正装着された実績を持つ銘柄です。
ここで確認しておきたいのが末尾の「XL」表記です。XL(エクストラロード)はETRTO規格に基づく強化仕様で、ロードインデックス105は純正の101を上回ります。ただしこの規格は高い空気圧で使うことを前提に設計されているため、装着後は車両ラベルの数値より高い設定にする必要があります。純正指定のまま乗ると、サイドウォールがたわみすぎてハンドリングが鈍くなり、ショルダー部の摩耗も早まります。XL規格に交換した際は、必ず販売店で適正値に合わせてもらってください。
アドベンチャーやG Zパッケージにこのタイヤを組むと、ステアリングを切り始めた瞬間の反応が純正より明確に速くなります。舗装路を軽快に走らせたい場合には合いますが、乗り心地の柔らかさを求める使い方には向きません。
ヨコハマ(YOKOHAMA)の「ジオランダー X-CV」はコンフォートタイヤに求められるタイヤ性能と都市型RAV4に欠かせない高速走行のしっかり感をバランス
YOKOHAMA GEOLANDAR X-CV 235/55R19 105W XL
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | ジオランダー X-CV(G057) |
| タイヤサイズ | 235/55R19 |
| タイヤ外径 | 741mm |
| タイヤの種類 | ハイウェイテレーンタイヤ |
| ロードインデックス | 105 |
| 速度記号 | W(最高速度270km/h) |
| 規格 | XL(エクストラロード)。純正より高い空気圧設定が前提 |
| 得意なシーン | 高速道路主体の長距離移動。プレミアムSUVらしい直進安定性 |
| 値段 | 26,290円~(2026年調べ) |
ヨコハマタイヤの「GEOLANDAR X-CV(ジオランダー エックスシーブイ、型番G057)」は、2019年4月に発売されたハイパフォーマンス・クロスオーバーSUV向けハイウェイテレーンタイヤです。非対称トレッドパターンでイン側のウェット性能とアウト側のドライ性能を作り分け、4本のワイドストレートグルーブで排水性を確保しています。5ピッチ・バリエーション設計とハイシリカコンパウンドにより、静粛性と耐摩耗性も押さえています。
速度記号のWは最高速度270km/hに対応する設定で、同じ19インチのラティチュード スポーツ 3のV(240km/h)よりさらに高い水準です。日本の公道では使い切る場面がありませんが、高速域を前提とした構造は100km/h前後の巡航でも直進安定性の余裕として体感されます。長距離を淡々と走る使い方で、ステアリングの修正舵が減る方向に働きます。
トレッドがワイドかつフラットに接地する設計は、ブレーキング時の安定性だけでなく偏摩耗の抑制にも効いています。19インチはタイヤ単価が高いぶん、ライフの長さがそのままランニングコストの差になります。
ヨコハマ(YOKOHAMA)の「ジオランダー A/T G015」はオフロード性能もオンロード性能も確保しつつ快適性も配慮してRAV4のアグレッシブな走りを実現
YOKOHAMA GEOLANDAR A/T G015 235/55R19 105H
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | ジオランダー A/T G015 |
| タイヤサイズ | 235/55R19 |
| タイヤ外径 | 741mm |
| タイヤの種類 | オールテレーン(M+S) |
| ロードインデックス | 105 |
| 速度記号 | H |
| 低燃費グレード | M+Sタイヤのため対象外 |
| 得意なシーン | 19インチのままオフロードの見た目と全天候性能を確保したい使い方 |
| 値段 | 31,400円~(2026年調べ) |
ヨコハマタイヤの「GEOLANDAR A/T G015(ジオランダー エイティ ジーゼロイチゴ)」は、オンロードのドライ性能とオフロードのマッド・ダート性能をバランスさせたオールテレーンタイヤです。アグレッシブなトレッドパターンで見た目のタフさを演出しつつ、不整地での耐カット性や耐チッピング性、舗装路での耐偏摩耗性を高めています。M+S規格を満たしており、急な降雪にも対応します。
19インチのアドベンチャーで、インチダウンせずにオフロード寄りの見た目と全天候性能を得たい場合に選ばれてきた銘柄です。235/55R19は扁平率が低いためA/Tの選択肢自体が限られており、その中で外径741mmを純正どおりに保てる点が実用上の利点になります。
なお、後継として「GEOLANDAR A/T4 G018」が登場しています。A/T4はG015のオンロード性能を損なわずにオフロード性能を引き上げた設計で、これから新規に組むならサイズ設定を確認したうえで比較する価値があります。
トーヨータイヤ(TOYO TIRES)の「プロクセス スポーツ SUV」はウェットグリップと操縦安定性を発揮しながらRAV4に求められる高い低燃費性能を実現
TOYO TIRES PROXES Sport SUV 235/55R19 105Y XL
| 車種 | RAV4 |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | プロクセス スポーツ SUV |
| タイヤサイズ | 235/55R19 |
| タイヤ外径 | 741mm |
| タイヤの種類 | SUVタイヤ/低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 105 |
| 速度記号 | Y(最高速度300km/h) |
| 規格 | XL(エクストラロード)。純正より高い空気圧設定が前提 |
| 低燃費グレード | A/a |
| 得意なシーン | 雨天走行を含む高速巡航。経済性と安全性を両立したい使い方 |
トーヨータイヤの「PROXES Sport SUV(プロクセス スポーツ エスユーブイ)」は、SUV専用に開発されたフラッグシップのハイパフォーマンスタイヤです。独自の高機能コンパウンド設計技術により、国内タイヤラベリング制度でウェットグリップ性能の最高グレード「a」を獲得しています。
この銘柄が19インチの4本のなかで頭ひとつ抜けているのは、転がり抵抗性能でも「A」を確保し、「A/a」という組み合わせを成立させている点です。ハイパフォーマンスタイヤは経済性を犠牲にしがちなカテゴリーですが、ここでは両立しています。同じ19インチのラティチュード スポーツ 3が「A/b」であることと比べると、雨の日の制動でひとつ上の評価にあります。
ガソリン車とハイブリッド車のどちらにも合わせやすく、アドベンチャーで舗装路を走る比率が高い場合の第一候補になります。一方、林道や砂利道に定期的に入るなら、同じ19インチでもオールテレーンのA/T G015やその後継のほうが用途に合います。
RAV4に適合するサマータイヤを純正タイヤサイズと純正ホイールサイズ一覧からチェック
| RAV4のグレード | ホイールサイズ | 型式 | タイヤサイズ |
|---|---|---|---|
| アドベンチャー 4WD | 19インチ X 7.5J(+40) | 6BA-MXAA54 | 235/55R19 |
| G Zパッケージ 4WD | 19インチ X 7.5J(+40) | 6BA-MXAA54 | 235/55R19 |
| G 4WD | 18インチ X 7.0J(+35) | 6BA-MXAA54 | 225/60R18 |
| X 2WD | 17インチ X 7.0J(+35) | 6BA-MXAA52 | 225/65R17 |
| X 4WD | 17インチ X 7.0J(+35) | 6BA-MXAA54 | 225/65R17 |
| オフロードパッケージ 4WD | 18インチ X 7.0J(+35) | 6BA-MXAA54 | 225/60R18 |
| オフロードパッケージ2 4WD | 18インチ X 7.0J(+35) | 6BA-MXAA54 | 225/60R18 |
| ハイブリッド X 2WD | 17インチ X 7.0J(+35) | 6AA-AXAH52 | 225/65R17 |
| ハイブリッド X 4WD | 17インチ X 7.0J(+35) | 6AA-AXAH54 | 225/65R17 |
| ハイブリッド G 4WD | 18インチ X 7.0J(+35) | 6AA-AXAH54 | 225/60R18 |
| ハイブリッド アドベンチャー 4WD | 19インチ X 7.5J(+40) | 6AA-AXAH54 | 235/55R19 |
| ハイブリッド オフロードパッケージ2 4WD | 18インチ X 7.0J(+35) | 6AA-AXAH54 | 225/60R18 |
| Z 4WD | 19インチ X 7.5J(+40) | 6LA-AXAP54 | 235/55R19 |
グレードによる違いはリム径だけではなく、19インチのみリム幅が7.5J、インセットが+40と、18インチ以下(7.0J、+35)から変更されています。PCDは全グレード共通で114.3mm(5穴)です。19インチ用のホイールを18インチ車にそのまま流用しようとすると、リム幅とインセットの両方が変わるため、フェンダーとのクリアランスを再確認する必要があります。
中古車を購入した場合は、この表だけで判断せず現車を確認してください。前オーナーがインチアップやインチダウンをしていることがあり、そのまま同じサイズで注文すると装着できない事態が起こります。運転席ドアを開けたところにある空気圧ラベルとタイヤ側面の刻印、この2つを突き合わせるのが確実な手順です。
RAV4のタイヤ空気圧とローテーションの目安はどれくらいか
トヨタの取扱説明書では、RAV4の指定空気圧は前輪230kPa、後輪230kPa(タイヤが冷えているとき)と定められています。応急用タイヤは420kPaです。純正サイズであれば17インチから19インチまで前後とも同じ数値で、リム径によって使い分ける必要はありません。
この230kPaという数値がそのまま使えるのは、JATMA規格(スタンダード規格)の乗用車用タイヤに交換した場合です。本記事で紹介したBFグッドリッチのKO2やジオランダー M/T G003のようなLT規格タイヤ、また末尾に「XL」の付くETRTO規格タイヤは、いずれも異なる空気圧設定を前提に設計されています。サイズ表記が同じでも規格が違えば適正値は変わるため、これらを選んだ場合は装着店で設定値を確認してもらってください。装着後に自分でガソリンスタンドの空気入れを使う際も、車両ラベルの数値ではなくその設定値を基準にします。
あわせて押さえておきたいのが日常点検です。タイヤの点検は法律で義務付けられており、空気圧のほか、亀裂や損傷の有無、溝の深さ、片側だけが極端に減っていないかを確認する項目が定められています。空気圧の点検は走行前の冷えた状態で行うのが原則で、高速道路を走った直後は内部の空気が膨張して高めに表示されます。
タイヤローテーションについては、トヨタは5,000kmごとの実施を推奨しています。RAV4はフロント側に重量が寄る構成のため、前輪の摩耗が先行しやすく、放置すると4本のうち2本だけが先に寿命を迎えます。19インチのように1本あたりの単価が高いサイズほど、ローテーションを飛ばしたときの損失が大きくなります。
RAV4のタイヤ交換費用とタイヤ寿命の考え方
タイヤ交換にかかる金額は、タイヤ本体の価格だけでは決まりません。実際の支払いは「タイヤ本体4本」に「組み替え・バランス調整の工賃」「ゴムバルブ交換」「廃タイヤ処理料」を足した総額になります。工賃と処理料はいずれもタイヤ1本ごとの課金で、リム径が大きいほど単価が上がる設定が一般的です。同じ銘柄でも17インチと19インチでは、本体価格の差に工賃差が上乗せされます。
交換のタイミングを決める基準は2つあります。ひとつは残り溝で、スリップサインが露出する1.6mmが法的な使用限界です。ただし雨天時の排水性能は溝が浅くなるほど落ちるため、3mmを切ったあたりから高速道路でのハイドロプレーニングに注意が必要になります。もうひとつが経過年数で、溝が残っていてもゴムは時間とともに硬化し、サイドウォールに細かいひび割れが出てきます。走行距離が少ないRAV4ほど、溝ではなく年数で交換時期が来るケースが目立ちます。
費用を抑える目的で2本だけ交換するという判断は、あまり勧められません。トヨタの取扱説明書でも、4本すべてを同一メーカー・同一銘柄・同一トレッドパターンで、摩耗差のない状態で使用するよう指示されています。とくに4WDやE-Fourは前後の回転差がシステムに影響するため、前後で銘柄が混ざる状態は避けるべきです。
RAV4のタイヤ選びでよくある失敗例と向き不向き
購入後に「思っていたのと違った」となりやすいパターンには、いくつか共通点があります。
見た目だけでマッドテレーンタイヤを選んでしまう
写真では格好よく見えても、装着後に毎日付き合うのはロードノイズと燃費の悪化です。未舗装路を走る頻度が月1回未満なら、A/TかR/Tのほうが満足度は高くなります。
ロードインデックスを下げてしまう
価格重視で純正より低いLIのタイヤを選ぶと、荷物を積んだ状態の高速走行でふらつきが出ます。純正は17インチが102、18インチが100、19インチが101で、これを下回らないことが最低条件です。
XL規格やLT規格に交換したあと空気圧を変えていない
規格が変われば適正空気圧が変わります。設定を合わせないまま走ると、期待した性能が出ないばかりか偏摩耗が進みます。これは装着直後には気づきにくく、数千km走ってから片減りとして表面化します。
極端なインチアップ・インチダウンをする
純正外径から大きく離れると、スピードメーターの表示にずれが生じます。サイズを変える場合は、外径を純正の724mmから741mmの範囲に近づけるのが基本です。
逆に、選択が刺さりやすいのは次のような使い方です。通勤と送迎が中心で年間走行距離が1万kmを超えるなら、転がり抵抗Aの低燃費タイヤが燃料代で回収できます。高速道路の長距離移動が多いなら、静粛性と直進安定性に振ったコンフォート系。オフロードパッケージやアドベンチャーでキャンプ場や林道に入るなら、オールテレーンタイヤが最も投資効率の良い選択になります。
RAV4のスタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤはどう選ぶか
RAV4は4WDおよびE-Fourの設定があり、雪道との相性が良い車です。ただし駆動方式が発進や登坂を助けるだけで、止まる性能と曲がる性能はタイヤが決めます。積雪地域や冬季のスキー場アクセスが前提なら、SUV専用設計のスタッドレスタイヤが必要です。
本記事で紹介した銘柄のうち、ジオランダー SUVやデューラー H/L 850、ジオランダー A/T G015、オープンカントリー R/TはM+S(マッド&スノー)規格を満たしています。M+Sは浅い雪やシャーベット状の路面に対応する表記で、凍結路面での制動を保証するものではありません。冬用タイヤとして高速道路の冬タイヤ規制に対応できるかどうかは、スノーフレークマーク(3PMSF)の有無で判断が分かれます。
スタッドレスタイヤを組む際は、17インチのX系グレードであればコストが最も抑えられます。19インチのアドベンチャーやG Zパッケージで冬用を別途用意する場合、17インチや18インチへインチダウンしてスタッドレス専用ホイールを組むという方法があります。ただしブレーキキャリパーとの干渉があるため、インチダウンの可否は販売店で確認が必要です。なお、トヨタの取扱説明書ではサマータイヤ、オールシーズンタイヤ、冬用タイヤの混在使用を禁止しています。季節の入れ替え時は4本まとめて交換してください。
RAV4のオフロードパッケージが選んだ18インチという答え
RAV4が先行発売されたアメリカ市場では、2020年モデルとして「RAV4 TRD Off-Road(オフロード)」が設定されました。このモデルのスタイルは、2019年2月のシカゴオートショーで初公開されています。標準装備のダイナミックトルクベクタリングAWD(TV-AWD)に加えてオフロード向けに再調整したサスペンションを組み合わせ、足元にはファルケン(FALKEN)の「WILDPEAK」シリーズのオールテレーンタイヤと、マットブラック塗装の18インチTRDアロイホイールを標準装備していました。
日本国内では2020年に特別仕様車「Adventure“OFFROAD package”(オフロードパッケージ)」が発売され、2022年10月の一部改良で「Adventure“OFFROAD package II”(オフロードパッケージ2)」が追加設定されました。オフロードパッケージ IIでは、GORI GORI BLACK塗装と呼ばれる凸凹があり艶を抑えた質感の専用塗装をフロントバンパーやドアミラーなどに施し、オフロードイメージを強調しています。専用のサスペンションチューニングにより最低地上高が10mmアップしている点も特徴です。
ここで注目したいのが、オフロードパッケージのタイヤサイズです。ベースとなるアドベンチャーが19インチ(235/55R19)であるのに対し、オフロードパッケージとオフロードパッケージ2はいずれも18インチ(225/60R18)を採用しています。米国のTRD Off-Roadも18インチです。扁平率を上げてサイドウォールの厚みを確保すると、荒れた路面での接地追従性が上がり、岩や段差でホイールリムを打つリスクも下がります。オフロード性能を高める方向でトヨタが出した答えが、インチアップではなくインチダウンだったということです。
この考え方は、アドベンチャーやG Zパッケージのオーナーがタイヤを選ぶ際の実用的な指針になります。19インチのまま見た目を優先するか、18インチにインチダウンして未舗装路での快適性と安心感を取るか。純正のホイールサイズは19インチが7.5J(+40)、18インチが7.0J(+35)で、リム幅とインセットの両方が変わるため、インチダウンの際はホイールごと組み替えることになります。オフロードでの使用比率が高いのであれば、メーカー自身が選んだ18インチという判断には十分な合理性があります。