RAV4の年間維持費をガソリン車「G」とハイブリッド車「HYBRID G」で徹底比較
世界的に人気の高いクロスオーバーSUV「トヨタRAV4」は、2019年4月に5代目として日本市場に復活し、ガソリン車とハイブリッド車の両方が選べるラインナップで多くのユーザーの支持を集めました。なお、2025年12月に発売された現行型(6代目)ではガソリン車・2WDが廃止されハイブリッド専用となっているため、この記事の維持費比較は旧型(5代目)のグレード「G(ガソリン)」と「HYBRID G(ハイブリッド)」を対象としています。
ガソリン車かハイブリッド車か迷っている方、あるいは旧型RAV4の維持費を知りたい方に向けて、自動車税・燃料代・車検代・任意保険料・消耗品費の内訳を詳しく解説します。
RAV4グレード「G」「HYBRID G」の主要諸元

維持費の試算に使用するグレード「G(ガソリン・2.0L・4WD)」と「HYBRID G(ハイブリッド・2.5L・E-Four)」の主要スペックは以下のとおりです。
| グレード | G(ガソリン) | HYBRID G |
|---|---|---|
| 全長 | 4,595mm | |
| 全幅 | 1,855mm | |
| 全高 | 1,700mm | |
| ホイールベース | 2,690mm | |
| 燃費(WLTCモード) | 15.2km/L | 20.6km/L |
| 駆動 | 4WD | E-Four(電気式4WD) |
| 燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
| 乗車定員 | 5名 | |
| エンジン | 直列4気筒2.0L直噴 | 直列4気筒2.5L直噴 |
| 総排気量 | 1.998L | 2.487L |
| タイヤサイズ | 225/60R18 | |
ハイブリッド車のWLTCモード燃費20.6km/Lはガソリン車(15.2km/L)を5.4km/L上回っており、年間走行距離が長いほど燃費差の恩恵が大きくなります。一方、ハイブリッド車は排気量2.5Lのため自動車税がガソリン車より高くなる点に注意が必要です。
RAV4の年間維持費の目安~ガソリン車「G」は約42万円・ハイブリッド車「HYBRID G」は約40万円

自動車税・燃料代・駐車場代・車検代・任意保険料・諸経費の6項目を試算した結果は下表のとおりです。ガソリン車「G」は年間約42万円、ハイブリッド車「HYBRID G」は年間約40万円が目安で、その差は年間約2万円です。
| 項目 | G(ガソリン) | HYBRID G |
|---|---|---|
| 自動車税 | 36,000円 | 43,500円 |
| 燃料代(年間1万km) | 約115,000円 | 約85,000円 |
| 駐車場代(全国平均) | 96,000円 | 96,000円 |
| 車検代(年換算) | 約30,000円 | 約30,000円 |
| 任意保険料 | 約91,700円 | 約93,600円 |
| 諸経費(消耗品) | 約90,167円 | 約90,167円 |
| 合計の目安 | 約458,867円 | 約438,267円 |
※自動車税は2019年10月以降登録の現行税額。燃料代はWLTCモード燃費・レギュラーガソリン175円/Lで計算。駐車場代は全国平均の月8,000円(年96,000円)で設定。任意保険料・車検代・諸経費は条件や業者によって大きく変動します。
自動車税:ガソリン車「G」が36,000円・ハイブリッド車「HYBRID G」は43,500円
自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課される税金で、排気量に応じて金額が決まります。2019年10月以降に新規登録した車両には現行の引き下げ後の税率が適用されます。
排気量1.998Lのガソリン車「G」は「1.5L超〜2.0L以下」の区分で年間36,000円、排気量2.487Lのハイブリッド車「HYBRID G」は「2.0L超〜2.5L以下」の区分で年間43,500円です。ハイブリッド車のほうが排気量が大きいため自動車税は高くなる点に注意しましょう。
| 総排気量 | 税額(年) |
|---|---|
| 1.0L以下 | 25,000円 |
| 1.0L超〜1.5L以下 | 30,500円 |
| 1.5L超〜2.0L以下(ガソリン車G) | 36,000円 |
| 2.0L超〜2.5L以下(HYBRID G) | 43,500円 |
| 2.5L超〜3.0L以下 | 50,000円 |
※2019年9月以前に登録した場合の旧税率では、G=39,500円、HYBRID G=45,000円となります。13年超の経年重課(ガソリン車のみ)にも注意が必要です。
燃料代:年間1万km走行でガソリン車は約115,000円・ハイブリッド車は約85,000円

燃料代は「年間走行距離 ÷ WLTCモード燃費 × ガソリン単価」で概算できます。年間1万km走行・レギュラーガソリン175円/Lの条件で試算すると以下のとおりです。
RAV4の年間燃料代の概算(年間1万km・レギュラー175円/L)
- 「G」:10,000km ÷ 15.2km/L ≒ 658L × 175円 = 約115,150円
- 「HYBRID G」:10,000km ÷ 20.6km/L ≒ 485L × 175円 = 約84,875円
※ガソリン単価は変動します。170円/Lでは「G」約111,900円・「HYBRID G」約82,450円、180円/Lでは「G」約118,440円・「HYBRID G」約87,300円が目安です。
ガソリン車とハイブリッド車の燃料代の差は年間約30,000円です。ただし、HYBRID Gの車両価格はGより約63.8万円高い(旧型比較)ため、燃料費の差だけで考えると元を取るには約20年以上かかります。年間走行距離が多い方や、乗り続ける期間が長い方ほどハイブリッドの経済的メリットが高まります。
駐車場代:全国平均の月8,000円で年間96,000円に設定

駐車場代は居住エリアや環境によって個人差が大きい項目です。自宅に駐車スペースがある場合はゼロになりますが、月極駐車場を利用する場合の全国平均として月8,000円(年96,000円)を設定しています。ご自身の状況に合わせて再計算することをおすすめします。
主要都市の月極駐車場の目安
- 東京23区:約20,000〜30,000円
- 大阪市:約15,000〜25,000円
- 横浜市:約13,000〜17,000円
- 名古屋市・福岡市:約8,000〜13,000円
- 地方(郊外):0〜5,000円程度
車検代:年換算で「G」「HYBRID G」ともに約30,000円
車検費用は「法定費用(自賠責保険・重量税・印紙代)」と「車検基本料(点検・整備・代行費)」で構成されます。現行の自賠責保険料(2023年4月以降)で試算した法定費用の目安は以下のとおりです。
| 項目 | G(ガソリン) | HYBRID G |
|---|---|---|
| 自賠責保険(37ヵ月) | 24,190円 | 24,190円 |
| 自動車重量税(3年分) | 36,900円(1t〜1.5t・エコカー外) | 0〜49,200円(エコカー減税による) |
| 印紙代(指定工場) | 1,100円 | 1,100円 |
車検基本料(整備・代行費)の目安は3〜4万円程度で、ディーラー・車検専門店・カー用品店によって差があります。複数業者で見積もりを比較することで、数千〜1万円程度の節約が期待できます。
自賠責保険料:2023年4月以降は37ヵ月で24,190円
自賠責保険は法律により全車加入が義務付けられており、新車購入時は次回車検(3年後)までの37ヵ月分を一括で支払います。2023年4月1日以降に契約する普通自動車の自賠責保険料(37ヵ月)は24,190円です。
| 保険期間 | 37ヵ月 | 36ヵ月 | 25ヵ月 | 24ヵ月 | 13ヵ月 | 12ヵ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 保険料 | 24,190円 | 23,690円 | 18,160円 | 17,650円 | 12,010円 | 11,500円 |
自動車重量税:ガソリン車「G」は36,900円(3年)、HYBRID Gはエコカー減税で軽減の可能性
重量税は車両重量に応じた金額が車検時に課されます。ガソリン車「G」(車両重量1,480kg)はエコカー外の場合、3年分で36,900円(年換算12,300円)です。ハイブリッド車「HYBRID G」(車両重量1,540kg)はエコカー減税の対象であり、減税割合によっては重量税が大幅に軽減されます。購入時にディーラーで最新の適用内容を確認することを強くおすすめします。
| 車両重量 | エコカー外 | 本則税率(エコカー) | 50%減税 | 免税 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000kg超〜1,500kg以下(G) | 36,900円 | 22,500円 | 11,200円 | 0円 |
| 1,500kg超〜2,000kg以下(HYBRID G) | 49,200円 | 30,000円 | 15,000円 | 0円 |
※新車登録から13年・18年経過で重量税が加算されます(エコカーを除く)。
印紙代:指定工場は1,100円、認証工場は1,800円(3ナンバー)
印紙代は車検を依頼する工場の種類によって異なります。指定工場(自社で車検が完結する設備を持つ)は一律1,100円、認証工場に依頼する3ナンバー車は1,800円となります。
任意保険料:「G」は約91,700円・「HYBRID G」は約93,600円(30歳以上・ゴールド免許の目安)
任意保険料は年齢・等級・補償内容によって個人差が大きい項目です。下記の条件でシミュレーションすると、車両保険ありの場合の目安は「G」で91,700円(車両保険なし:43,400円)、「HYBRID G」で93,600円(車両保険なし:43,500円)となりました。
任意保険料の試算条件
- 年齢:30歳以上
- 免許証:ゴールド免許
- 等級:14等級
- 年間走行距離:11,000km以下
- 対人・対物賠償:無制限
- 車両保険:あり
ガソリン車とハイブリッド車の保険料差は年間1,900円と小さいですが、若年層や等級が低い場合は大幅に高くなります。ネット型自動車保険も含めて複数社で見積もりを比較することで、年間数千〜数万円の節約につながることがあります。
諸経費(消耗品):タイヤとオイル交換で年間約90,000円
消耗品の主な費用はタイヤ交換とオイル・エレメント交換です。両グレードはタイヤサイズが共通(225/60R18)のため、諸経費は同額での試算となります。
| 項目 | G・HYBRID G共通 |
|---|---|
| タイヤ交換(3年に1回・年換算) | 約76,667円 |
| オイル・エレメント交換(年2回) | 約13,500円 |
| 合計 | 約90,167円 |
タイヤ交換:SUVオフロード走行を考慮して3年サイクルで想定、年換算約76,667円

SUVらしいオフロード走行を楽しむ場面では、舗装路よりタイヤの摩耗が早まります。ここでは、一般的な目安(3〜4年)より短い3年サイクルで新品タイヤを購入するものとして試算しています。
| 夏タイヤ(例:ブリヂストン DUELER H/L 850等) | 約104,000円 |
|---|---|
| 冬タイヤ(例:ヨコハマ iceGUARD 6等) | 約126,000円 |
| 合計 | 約230,000円 |
| 年間換算 | 約76,667円 |
タイヤの価格は銘柄・購入先によって変動します。ネット通販+持ち込み取り付けを活用することで、ディーラーやタイヤ専門店より費用を抑えられるケースがあります。降雪のない地域ではスタッドレスタイヤが不要なため、年換算の費用は夏タイヤのみで約34,667円程度まで下がります。
オイル・エレメント交換:オフロード走行が多い場合は年2回が推奨で年間約13,500円

トヨタは悪路走行・山道走行が多い車両のオイル交換は半年ごと(年2回)を推奨しています。SUVとしてアクティブに使用するRAV4では年2回の交換を前提に費用を計算します。
RAV4のオイル・エレメント交換費用の目安
- オイル交換(年2回):5,000円 × 2 = 10,000円
- エレメント交換(年1回):2,000円
- 作業工賃:1,500円
- 合計:13,500円
※依頼先(ディーラー・カー用品店など)によって費用は異なります。
RAV4のグレード選びは維持費の差も含めて総合的に判断しよう

旧型(5代目)RAV4のガソリン車「G」とハイブリッド車「HYBRID G」の年間維持費を現行の税制・保険料・ガソリン価格で試算した結果、ガソリン車が約459,000円、ハイブリッド車が約438,000円で、その差は年間約21,000円(月換算約1,750円)という結果になりました。
維持費だけを見るとハイブリッド車がやや有利ですが、車両価格差(約63.8万円)を年間の維持費差で回収するには30年以上かかる計算になります。維持費の差よりも、静粛性・力強い加速・環境性能といったハイブリッド車の走行面での魅力に価値を感じるかどうかが、実質的な選択のポイントです。
また、現行型(6代目)ではガソリン車・2WDが廃止されてハイブリッド専用となり、ラインナップが「Z」と「Adventure」の2グレードに絞られています。旧型から乗り換えを検討している方は、現行型のグレード構成も合わせて確認することをおすすめします。
























