ホンダCR-Zが2024年以降にフルモデルチェンジか
2017年1月に販売を終了したハイブリッドスポーツカーの「CR-Z」が、2024年以降にフルモデルチェンジして2代目が発売されるという噂があります。スポーティな見た目でIMAの1.5Lハイブリッドシステムやハイブリッドカーとして世界初の6速マニュアルを搭載し、燃費は22.8km/L(CVT)を記録しているCR-Zは、新型へとどのように変わるのか?
CR-Zのエクステリアや搭載エンジン、搭載装備や発売日・価格帯を紹介します。
新型CR-ZのエクステリアはヘッドライトにジュエルアイLEDを採用した迫力のあるデザインに
CR-Zの予想エクステリアは、ヘッドライトにジュエルアイLEDを装備したデザインで、初代と同様に3ドアハッチバッククーペのボディタイプです。4つに分かれたLEDライトのうち、外側から1つ目がポジションランプ、真ん中2つがヘッドライト、一番内側がハイビームになっていると予想します。
サイドミラーは初代CR-Zよりも細いデザインになっていて、サイドウインカーが装備されています。フロント開口部の横に走っているシルバーのラインは、グレードによってLEDデイライトが装備できるようになると考えられます。
新型CR-ZのプラットフォームはシビックタイプRと共通になると考える
CR-Zに採用されるプラットフォームは、2017年9月29日から日本でも発売する新型シビックと同じプラットフォームを採用すると見られています。グローバルモデル共通のプラットフォームを採用しているので、新型シビックと同様に初代CR-Zよりもひと回りボディサイズが大きくなると考えられます。
新型 | 初代 | |
---|---|---|
全長 | 4,200mm | 4,080mm |
全幅 | 1,800mm | 1,740mm |
全高 | 1,380mm | 1,395mm |
ホイールベース | 2,500mm | 2,435mm |
搭載されるエンジンは、フィットハイブリッドなどに搭載されている「1.5Lエンジン+i-DCDハイブリッドシステム」と見られていて、燃費は28.0km/L以上を目指していると考えられます。
エンジン型式 | LEB |
---|---|
種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,496cc |
エンジン最高出力 | 110PS/6,000rpm |
エンジン最大トルク | 134Nm/5,000rpm |
モーター型式 | H1 |
モーター最高出力 | 29.5PS/1,313~2,000rpm |
モーター最大トルク | 160Nm/0~1,313rpm |
初代CR-Zに搭載されていたLEA-MF6の「1.5Lエンジン+IMAハイブリッド」から進化したシステムで、燃費は22.8km/Lから大幅にアップすると考えられます。
2代目CR-Zからは、スポーツモデルのタイプRが設定されると予想されていて、エンジンは新型シビックタイプRの「2.0L VTECターボエンジン」が搭載されると考えられます。
型式 | K20C |
---|---|
種類 | 直列4気筒 |
過給機 | ターボ |
排気量 | 1,995cc |
最高出力 | 320PS/6,500rpm |
最大トルク | 400Nm/2,500~4,500rpm |
初代CR-Zよりも3倍近い最高出力を得られるタイプRモデルは、CR-Zによりスポーティなモデルの設定を望んでいた人にとって最高のプレゼントになります。
新型CR-Zにはホンダの予防安全技術ホンダセンシングが標準装備か
CR-Zには、最新の安全運転支援システムである「ホンダセンシング(Honda SENSING)」が搭載されると予想します。ホンダセンシングは、衝突を回避・被害軽減する自動ブレーキだけではなく、車線のはみ出し抑制や、追従機能付きのクルーズコントロール、車線維持システム、自動的にハイビームへ切り替える機能などを備えています。
CR-Zに搭載するホンダセンシングの機能
- 衝突軽減ブレーキ
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付きACC
- 車線維持支援システム
- オートハイビーム
- 標識認識機能
新型CR-Zは2024年以降に発売され価格帯は280万円からと予想
CR-Zの発売日は、2024年以降に発表・発売されると予想します。初代は2007年10月にCR-Zコンセプトが発表され、2010年2月に発売されたので、最初の公開から2年4ヶ月かかっていますが、今回は初代の原型がありますので発表から1年ほどで発売になると考えられます。
価格帯は、新型シビックハッチバックと同価格帯になると考えられていて280万円から300万円の間、タイプRでは450万円近くになると考えられます。
CR-Zの歴史 初代モデルは20.6km/Lを達成する希少な2シータースポーツハイブリッドモデル
CR-Zは2010年2月から販売されていた車で、ハイブリッドシステムを搭載した2+2の3ドアハッチバックモデルです。LEAエンジンとIMAハイブリッドシステムを積み燃費はCVT車で22.8km/L、MT車で20.6km/Lを達成しています。
全長 | 4,080mm |
---|---|
全幅 | 1,740mm |
全高 | 1,395mm |
ホイールベース | 2,435mm |
車両重量 | 1,130~1,160kg |
定員 | 4名 |
駆動方式 | FF |
搭載エンジン | LEA(1,500cc) |
搭載モーター | MF6 |
販売グレードは、ベースグレードに「β」、上級グレードに「α」、最上級グレードに「α マスターレーベル」が用意され、S660と同じグレード体系を取っていました。販売終了間際の2016年には、特別仕様車の「α ファイナルレーベル」が発売され2017年1月に販売を終了しています。
ホンダの地球環境を意識した「グリーンマシーン3号」のCR-Zのモデルチェンジ遍歴
CR-Zはホンダが販売していたハイブリッドのコンパクトクーペスポーツカーです。グレード体系はベーシックの「β」、上級グレードの「α」、最上級グレードの「α Master Level」の3グレードが用意されていました。
CR-Z ZF1/2型(2010年~2017年)
2010年2月、新型CR-Zがデビューしました。世界初となる、ハイブリッドカーでの6速MT設定がありました。12月、日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞を記念した記念車「日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車」を発表。
2011年7月、「α・Black label」を新グレードとして追加。10月には韓国でも販売を開始しました。
2012年、特別仕様車「α・Dressed label」を5月末までの期間限定で発売。9月にはマイナーチェンジを実施し、リチウムイオンバッテリーを搭載することでモーター出力を向上。同時にM-TECから300台限定の「Honda CR-Z MUGEN RZ」が発表されました。
2013年4月、特別仕様車「α・Dressed label Ⅱ」を発売。10月には一部改良でメーカーオプションが追加されました。
2014年5月、特別仕様車「α・Dressed label Ⅲ」を、11月には特別仕様車「α・Dressed label Ⅲ」を発売しました。
2015年8月、マイナーチェンジを実施。外観を刷新し、快適装備、走行性能、安全装備を向上。タイプ構成を「α」と「α・Master label」に集約しました。
2016年6月、特別仕様車「α・Final label」を発売。
2017年1月、販売を終了しました。
CR-Zのモデル | 販売年表 |
---|---|
ZF1/2型 | 2010年~2017年 |
CR-Zは燃費と走りを磨いて帰ってくる
CR-Zは、初代から比べて次世代のハイブリッドシステムである「LEB-H1」を搭載して燃費の向上を図り、新型シビックのプラットフォームを採用したり、スポーツモデルのタイプRを設定するなど、走りの面でも向上を図っています。
新型の発表・発売は2024年以降の予想で、価格は標準モデルで280万円から300万円、タイプRモデルで450万円になると考えられます。
NSXやS660、シビックに続き、スポーツタイプのラインナップが増えることに期待し、CR-Zの発売を待ちましょう。