新車コーティングの必要性

新車のコーティングは必要?施工法別の特徴の違いと作業価格の目安

新車にコーティングすべきかどうか迷った際に役立つ情報。専門店やガソリンスタンドに作業を依頼した場合にかかる費用の目安、施工法別の防汚性や耐ダメージ性などの特徴を比較。トラップ粘土やマスキングテープなどの市販品を用いたDIYの方法も紹介。

新車にコーティングは必要?「ガラスコーティング」などの種類別特徴と専門店やガソリンスタンドでの作業目安価格

新車購入時に必ずと勧められるのがコーティングです

新車を購入すると、ディーラー担当者からカーコーティングを勧められることが多いです。「美しい状態を長持ちさせることができます」「メンテナンスが楽になります」など、担当者の説明に納得して作業を依頼する方も少なくありません。ディーラー以外でも、カー用品店や専門業者、ガソリンスタンドでコーティングを行うことができます。

カーコーティングは、紫外線や酸性雨、汚れ、微細な傷などから塗装面を保護し、ツヤと輝きを長く維持するために、塗装面に保護被膜を形成する施工です。この被膜は、使用する主成分の違いによって「有機質のポリマーコーティング」「無機質のガラスコーティング」などに分類されます。

新車だからといってコーティングが絶対に必要なわけではありませんが、購入時の美しい状態を長く維持できることから施工率は高まっています。ここでは、新車だけでなく中古車でも利用できるコーティングの種類別特徴や、専門店やガソリンスタンドで作業を依頼した際の価格の目安、市販品を使って自分で施工する場合の手順についてご紹介します。

コーティングをすればボディの艶と輝きをより長く維持できて日頃のメンテナンスが楽になる

コーティングは、紫外線や酸性雨、排気ガス、泥汚れなどによるダメージを車に与えにくくするために行います。コーティングで形成される特殊な被膜は薄く透明で、車のボディカラーに影響を与えることはありません。ここでは、カーコーティングによって期待できる効果を紹介します。

被膜が紫外線などの影響を抑えてくれるのでボディの艶と輝きは持続

車の艶や輝きは、紫外線や酸性雨などの環境要因だけでなく、排気ガスや工場の煤煙などの化学物質、さらには日常的な洗車による摩擦の影響によっても失われます。

コーティングを施すと、これらの外的要因からボディを守る特殊な被膜が形成され、保護性能が強化されるため、艶と輝きを長く維持できます。

ボディ表面のミクロな凹凸はなくなってフラットな状態となるので汚れは付着しにくくなる

車のボディは新車であっても、肉眼ではわかりにくいミクロな凹凸があります。汚れの原因物質は凹凸面に溜まりやすいため、コーティングによって表面をフラットにすることで汚れが付きにくくなります

さらに、コーティングにより撥水効果が高まるため、ボディに付着した汚れも水洗いだけで簡単に落とせます。そのため、日常のメンテナンスが格段に楽になります。

                                                                                   
項目内容
コーティングの目的紫外線や酸性雨、排気ガスなどの化学物質から車のボディを守り、ダメージを与えにくくします
被膜の特徴薄く透明でボディカラーに影響を与えず、保護性能を高める特殊な膜を形成します
艶と輝きの維持紫外線や酸性雨、煤煙などによるボディの劣化を防ぎ、長期間艶と輝きを保ちます
表面の凹凸改善ミクロな凹凸を埋めてフラット化することで、汚れの付着を防止します
汚れの落としやすさ撥水効果が高まり、水洗いだけで汚れを簡単に除去可能です
日常メンテナンスの利便性汚れが付着しにくく、洗車や拭き上げなどの作業が格段に楽になります

コーティングの種類別特徴~被膜硬度や防汚性などの違いは?

撥水状態など、コーティングの種類によってその効果は異なります

コーティングは、被膜を形成する主成分が有機質か無機質か、また被膜が硬化するかしないかによって、大きく「ガラスコーティング」と「ポリマーコーティング」の2種類に分けられます

ポリマーコーティングは有機質の高分子化合物を使用しており、持続性能が比較的短いため、約3〜6か月ごとに再施工が必要です。

一方、ガラスコーティングは無機質の硬化被膜を形成するため、熱や外的ダメージに強く、耐久性に優れています。最高レベルの施工を行えば、数年間効果を持続させることも可能です。

カーコーティングの種類別特徴の比較表
ガラスコーティング ガラス系コーティング ポリマーコーティング ワックス
光沢 ★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
被膜硬度 ★★★★ ★★★ ★★
防汚性 ★★★★ ★★★ ★★
耐ダメージ性 ★★★★ ★★★ ★★
メンテナンス ★★★★ ★★★★ ★★★
主成分(化学的分類) 無機質(シリカ:二酸化ケイ素) 有機・無機混合 有機質(高分子化合物) 天然油脂(カルナバロウなど)

ガラスコーティングの防汚性や耐ダメージ性は強力で長期間維持

ガラスコーティングは、主に二酸化ケイ素(シリカ)などの無機質素材を用いて、ボディ表面に硬化性のあるガラス被膜を形成します。この被膜は、紫外線による酸化や化学物質などの影響を受けにくく、擦り傷などのダメージにも強いのが特徴です。

防汚性や耐ダメージ性に優れるガラスコーティングを行うには、徹底した防埃・防塵の下地処理や、衛生環境の整った専用施設が必要です。

専門店で行うガラスコーティングのメリットは、効果が長期間持続し、しつこい汚れでなければ水洗いだけで簡単に落とせる点です。デメリットは「費用が高い」「作業時間が長い」ことです。

「ガラス系コーティング」はガソリンスタンドやカー用品店が行うポピュラーな施工法

ガラス系コーティングは、有機質のポリマー成分にガラス繊維などの無機質成分を少量含ませた、有機と無機のハイブリッド型コーティング剤で被膜を形成します。ガラスコーティングよりも施工が容易で、耐久性や防汚性を向上させます。

この方法はガソリンスタンドやカー用品店で多く行われており、艶や光沢感は自然な仕上がりで、効果の持続期間は約半年から1年です

ただし、コーティング剤に少量でもガラス繊維などが含まれていれば「ガラス系コーティング」と名乗ることができます。耐久性や性能は製品によって幅があるため、市販品を選ぶ際や施工業者を依頼する際は成分や実績を確認することが重要です。

ポリマーコーティングは高分子化合物で被膜を作り艶と光沢を向上

ポリマーコーティングは、フッ素やテフロン、シリコンなどの有機質の高分子化合物によって被膜を形成します。ワックスよりも優れた防汚性と耐久性を実現し、施工直後の光沢感は高いのが特徴です。

ディーラーでは新車購入時にサービスで施工されることもあり、ボディ表面の艶や光沢感がアップするのが特徴です

ただし、形成される被膜は非硬化性で柔らかい有機質のため、耐久性が低く傷つきやすいです。効果を持続させるには約3か月から6か月ごとに再施工が必要です。

ポリマーコーティングは市販品を揃えれば自分でも施工可能ですが、商品によっては洗車シャンプーで被膜が剥がれてしまうことがあります。より高い効果を望む場合は、プロに依頼することをおすすめします。

ワックスコーティングはリーズナブルで一般の方でも施工しやすい

ワックスコーティングは、古くから行われてきたボディメンテナンスの定番方法です。主に天然油脂(カルナバロウ)を主成分とする非硬化性の被膜を形成し、艶や光沢感が増します。入手が容易で作業しやすいなどのメリットがありますが、紫外線や熱、雨などに弱く、効果の持続性は期待できません。

ワックスの効果は約1か月程度で、日本工業規格(JIS)においてコーティング施工の持続効果が3か月以上と定められる基準には適合しません。そのため、現在はコーティングとワックスを明確に分けて考えるのが一般的です。

                                                                                                                       
コーティング種類特徴・素材効果・利点注意点・デメリット持続期間の目安
ガラスコーティング硬化性のある無機質ガラス(シリカ)を使用し、ボディ表面に被膜形成防汚性・耐ダメージ性が強く、専門店施工で長期間効果を維持費用が高く、施工時間が長い。徹底した下処理や専用施設が必要です長期間(数年単位で効果を維持可能)
ガラス系コーティングガラス繊維を含む有機・無機混合型のコーティング剤で被膜を強化自然な艶と光沢感、防汚性や耐久性を向上ガラス繊維含有量に幅があり、製品や業者選びに注意が必要です約半年~1年
ポリマーコーティングフッ素やシリコンなど高分子化合物(有機質)で被膜を形成ワックスより高い防汚性と耐久性、ボディの艶と光沢向上被膜が柔らかく傷つきやすいため、3~6か月ごとの再施工が必要です3~6か月(再施工推奨)
ワックスコーティング主に天然油脂(カルナバロウ)を使用し、非硬化性の被膜を形成艶や光沢感を向上、作業が簡単で手軽に使用可能持続性が低く(約1か月)、紫外線や熱、雨に弱いです約1か月

コーティングはどこで行う?専門店やカー用品店など業者別特徴と作業価格の目安

カーコーティングは、「専門店」「カー用品店」「ディーラー」「ガソリンスタンド」に依頼できます。ここでは、それぞれの業者の特徴と作業を依頼した場合の価格の目安を紹介します。

ガソリンスタンドは顔なじみのスタッフと相談しながらコーティング作業を進められる

ガソリンスタンドのピットサービス

一部のガソリンスタンドでは、ピットサービスの一環としてコーティングを行うことが可能です。普段燃料を入れるガソリンスタンドで施工できる場合、顔なじみのスタッフと施工内容やアフターサービスについて気軽に相談できます。

ガソリンスタンドのメリットは、作業が短時間で終わることや、施工後のメンテナンスを頼みやすい点です。デメリットは、施工スタッフの経験やスキルに左右されやすく、専門店ほど作業設備(コーティングブースなど)が整っていない場合があることです。

キーパーのコーティング技術一級を取得したスタッフがいる「KeePer PROSHOP」がおすすめ

ガソリンスタンドでコーティングを依頼する場合は、キーパー技研株式会社が主催するコーティング技術1級資格を持つスタッフが在籍する「KeePer PROSHOP」の店舗がおすすめです

KeePer PROSHOPは、洗車用機器の製造・販売や洗車専門店の運営を主力とするキーパー技研株式会社によって認定されており、全国に約6,000店舗が存在します。その多くはガソリンスタンドです。

KeePer PROSHOPでは、ガラス被膜とレジン被膜の2層構造で汚れや水をはじく「クリスタルキーパー」、高密度ガラス被膜で艶を深める「ダイヤモンドキーパー」、高密度ガラス被膜を重ねて厚みを増すことで輝きを向上させる「Wダイヤモンドキーパー」など、さまざまなコーティングメニューが用意されています。

キーパーコーティングの作業の目安時間と参考価格(※車種サイズにより変動)
名称 作業目安時間 参考価格
クリスタルキーパー 2時間~ 18,200円~34,500円
フレッシュキーパー 2時間~ 28,700円~45,000円
ダイヤモンドキーパー 3時間~8時間 52,300円~95,200円
エコダイヤモンドキーパー 3時間~8時間 75,800円~137,900円
Wダイヤモンドキーパー 4時間~1日 75,800円~137,900円
EXキーパー 6時間~1日 115,700円~178,000円

ディーラーでは値引き交渉次第でコーティングをリーズナブルに行える場合がある

コーティング注文は新車購入時に多く、ディーラーは施工業者とのつながりが豊富です

コーティングは、新車購入時にディーラーからオプションとして勧められることがほとんどです。ディーラーに依頼するメリットは、値引き交渉の際にコーティング費用をサービスや割引として含められる場合があることや、納車前に施工してもらえるため、自分で業者を探して車を運ぶ手間が省けることです

デメリットは、ガラスコーティングを希望する場合、多くは提携している外注業者に委託するため、仲介料が発生し料金が高額になること、また下地処理や施工技術が専門店に及ばないケースもあることです。

                                       
依頼先メリットデメリット特徴・補足
ディーラー値引き交渉でコーティング費用を相殺できる場合がある。納車前に施工可能で、自分で業者を探す手間が省けるガラスコーティングは外注施工となる場合が多く、仲介料で料金が高くなる。下地処理や技術が専門店に及ばないケースがある新車購入時にオプションとして勧められることが多く、施工業者との提携がある

カー用品店では買い物ついでにコーティングサービスを利用できる

カー用品店でもコーティングサービスを提供しています

オートバックスやイエローハットなどのカー用品店でもコーティングサービスを実施しています。カー用品店では、経験豊富なスタッフに作業を任せている間に、店内で買い物や散策ができるメリットがあります。

業界最大手のオートバックスのカーコーティングはアフターサービスも充実

カー用品店の業界最大手であるオートバックスは、コーティングをより身近に感じてもらうため、特別価格でサービスを提供しています。

オートバックスのコーティングサービスでは、相談や見積もりだけでなくアフターサービスも充実しています。施工は経験と技術力を兼ね備えたスタッフが担当します。費用は軽自動車や普通車など、車のサイズによって異なります。

イエローハットはユーザーの希望に合わせて4タイプのコーティングサービスを展開

イエローハットでは、料金がリーズナブルで作業時間が短い「シルバーポリマー」、ボディの艶や輝きを長く維持できる「ゴールドポリマー」など、ユーザーの希望に応じた4タイプのポリマー系コーティングサービスを提供しています。

さらに、高品質ガラスコーティングで硬い被膜を形成する「プラチナZコーティング」、最高級のガラスコーティングで強固な被膜を作る「ダイヤモンドZコーティング」は、傷や汚れに強く、撥水性や耐久性にも優れています。

イエローハットコーティングの作業の目安時間と参考価格(※車種サイズにより変動)
名称 作業目安時間 参考価格
ゴールドZコーティング 約2.5時間 16,500円~22,500円
プラチナZコーティング 約2.5時間 27,500円~37,400円
ダイヤモンドZコーティング 約2.5時間 47,300円~63,800円

コーティング専門店はオプションメニューを充実させ、最新設備でサービスを強化

コーティング専門店に依頼するメリットは、経験豊富なスタッフが最新設備の整った環境(温度・湿度管理されたブースなど)で作業を行うため、仕上がり後の持続性や効果を最大限期待できる点です。デメリットは、各工程に手間と時間をかけるため費用が高くなることや、実施店舗まで車を運ぶ必要があることです。

各専門店では、見積もりや代車貸出を無料で提供する、オプションメニューを充実させる、最新設備を整える、様々な料金プランを用意するなどしてサービスの強化を図っています。

関東や関西に店舗を構える「UNITE」はお客様のニーズに応じて料金設定を細分化

コーティング専門のUNITE(ユナイト)は、関東・関西・東海などに店舗を展開し、累計施工台数15万台以上の実績を誇る企業です。

UNITEでは、ボディコーティングだけで10種類のメニューを用意し、車のサイズごとに料金を細分化することで、お客様の多様なニーズに的確に応えています

ユナイトのオプションメニューの料金表
ホイールコーティング(4本) 19,800円~
ヘッドライトコーティング(左右) 16,500円
樹脂パーツコーティング(1台) 11,000円~
ウィンドウ撥水コーティング(全面) 12,100円~
幌コーティング 17,600円~
関西地方を中心に店舗を構える「ジャバ」は海外の高級自動車のコーティングが得意

関西地方を中心に展開するジャバは、国産車だけでなく海外の高級自動車のコーティングにも定評があります。同社では、最高硬度9Hを誇る世界最高レベルのプレミアムコーティング「Ceramic Pro 9H」など、10タイプのボディコーティングメニューを用意し、車のサイズに応じた価格設定を行っています。

ジャバのオプションメニューの料金表
ホイールコーティング(4本) 16,500円~
ヘッドライトコーティング(左右) 11,000円
樹脂パーツコーティング(1台) 11,000円~
ウィンドウガラス撥水コーティング(全面) 16,500円~
メッキモールコーティング(1ヶ所) 5,500円~
幌コーティング 22,000円~
オプションで追加できるヘッドライドコーティングなどの効果

コーティングを専門とする業者では、車の塗装面だけではなく、ヘッドライトやホイールなどのパーツにも、オプションによってコーティングを行えます。ここでは、その効果を紹介します。

名称 効果
ヘッドライトコーティング ●ヘッドライトが黄ばみにくくなる
●ヘッドライト表面が傷つきにくくなる
●車全体の印象が引き締まります
ホイールコーティング ●ホイールの光沢感が持続します
●メンテナンスが楽になります
●ブレーキダストが汚れにくくなります
ウィンドウガラスコーティング ●撥水効果によって視界の良さが持続します
●ガラスに水垢や油膜が付着しにくくなります
●ワイパーのビビリが軽減されます

市販品を用いて自分でコーティングする際の作業の流れ

コーティングの前にしっかりと洗車することが大切です

ガラスコーティングなどの専門的な知識や設備が必要な施工を除き、自宅にガレージがある、もしくはガレージを借りられる環境であれば、市販品を使って自分で作業を行うことが可能です。

DIYでコーティングを行うメリットは、自分の好きな時間に施工できること、工賃がかからないため費用が最もリーズナブルである点です。デメリットは、プロに依頼した場合と比べると各工程が不十分になりやすく、仕上がりにムラが出たり耐久性や持続性が劣ることです。

1.カーシャンプーなどの洗剤を用いて丁寧に優しく洗車

まずはカーシャンプーなどの洗剤で、ボディ表面の汚れを隅々まで落とします。水をたっぷり使い、洗車用スポンジに洗剤を含ませて泡立てながら、塗装面を傷つけないよう丁寧に優しく洗うことがポイントです。

2.トラップ粘土や専用スプレーでボディに付着する鉄粉を除去

鉄粉を放置したまま作業を続けると、コーティング剤の定着を妨げたり、塗装面を傷つける可能性があります。そのため、トラップ粘土や専用スプレーを使って鉄粉を効果的に除去します。

3.マスキングテープで化学薬品の影響を受けやすい部分を保護

コーティング時に化学薬品の影響を受けやすいメッキやゴム部分を、マスキングテープで保護します。

4.ポリッシャーを用いた下地処理で表面をフラットに仕上げる

ポリッシャーで肉眼では確認しにくい傷やシミを除去し、表面を滑らかでフラットに整えます。下地処理は仕上がりを左右する重要な工程ですが、塗装面に影響を与えないよう慎重に作業する必要があります

5.専用クリーナーで塗装面の油脂を除去する脱脂処理

塗装面に油脂が残ったままコーティング剤を塗布すると、油膜が原因で定着が妨げられます。下地処理で取り除けなかった油脂は、専用クリーナーで除去します。

6.専用スポンジでコーティング溶剤をムラなく塗布

専用スポンジを使い、コーティング溶剤をボディ表面にムラなく塗布します。塗りムラが発生した場合は、コンパウンド粒子入りの油膜取り用カーシャンプーなどで対処します。

市販品のコーティング剤を選ぶ際には専門家に相談

市販品のコーティング剤は一般の方でも作業しやすいよう開発されていますが、種類が多く、自分の車に適したコーティング剤を選ぶには知識や時間が必要です。そのため、お店のスタッフなど専門知識を持つ人に相談しながら選ぶのが効率的です

                                                                                                                               
工程作業内容ポイント・注意点
1. 洗車カーシャンプーや洗剤を使い、ボディ表面の汚れを隅々まで落とします泡立てて優しく洗う。水をたっぷり使い、塗装を傷つけないように注意します
2. 鉄粉除去トラップ粘土や専用スプレーでボディに付着した鉄粉を取り除きます鉄粉を放置すると定着不良や塗装面を傷つける可能性があるため、丁寧に除去します
3. 保護マスキングテープでメッキやゴムなど化学薬品の影響を受けやすい部分を覆います薬品が直接触れないようにし、施工中のトラブルを防ぎます
4. 下地処理ポリッシャーで肉眼では確認しにくい傷やシミを除去し表面をフラット化します仕上がりを左右する重要な工程。塗装面に影響を与えないよう慎重に作業します
5. 脱脂処理専用クリーナーで塗装面の油脂を除去し、コーティング剤の定着を助けます油脂が残ると定着不良の原因になるため、念入りに処理します
6. コーティング塗布専用スポンジでコーティング溶剤をムラなく塗布します塗りムラが出た場合は油膜取り用カーシャンプーで補正します
DIY施工のメリット自分の好きな時間に施工でき、工賃がかからないため費用が最もリーズナブルです工程が不十分になりやすく、耐久性や持続性がプロ施工に比べて劣ることがあります

コーティングをした後も洗車は定期的に行いましょう

コーティングを行うと洗車は簡単になりますが、完全に不要になるわけではありません。ボディ表面の美しさを維持するには、定期的に洗車を行うことが重要です。

被膜硬度に優れるガラスコーティングであれば、洗剤を使わず水洗いだけでも汚れは簡単に落ち、洗車時間を短縮できます。

その他のポリマー系やガラス系コーティングでは、たっぷりの水をかけ、専用スポンジやセーム革素材のタオルで丁寧に洗うことで、被膜を傷めず汚れを除去できます。

                                                               
項目内容ポイント・注意点
洗車の必要性コーティング後もボディの美しさを維持するため、定期的な洗車は必要ですコーティングによって洗車は簡単になりますが、完全に不要にはなりません
ガラスコーティングの場合被膜硬度が高く、水洗いだけでも汚れを簡単に落とせます洗剤を使わなくても洗車時間を短縮でき、被膜へのダメージも少ないです
その他のコーティングの場合たっぷりの水をかけ、専用スポンジやセーム革タオルで丁寧に洗います被膜を傷めないように優しく洗うことが重要です

高硬度のガラスコーティングなら施工後に洗車機を使っても被膜層は影響を受けにくい

硬度の高いガラスコーティングであれば、施工後に洗車機を使用しても被膜層への影響は少ないと考えられます。しかし、その他のポリマー系やガラス系コーティングでは、高速回転する洗車機のブラシや水圧によって、新たに形成された被膜層がダメージを受ける可能性があります。

                                               
コーティング種類洗車機使用可否ポイント・注意点
高硬度ガラスコーティング施工後でも洗車機の使用が可能被膜層への影響は少なく、耐久性が高いため安心して使用できます
その他のコーティング洗車機の使用は注意が必要高速回転するブラシや水圧により、被膜層がダメージを受ける可能性があります

新車の美しさを持続させたい方ほどコーティング施工後の効果に満足できます

新車の美しさをできるだけ長く維持したい方は、コーティングを行うことをおすすめします。

新車の塗装面には肉眼では確認できないわずかな凹凸があります。汚れはその凹凸に付着して蓄積していきます。コーティングによって環境要因や物理的刺激に対する防御力を持つ被膜を形成すると、ボディの傷はつきにくくなります。

特に中古車市場で人気の高いリセールバリューのある車を新車で購入した方には、コーティングの実施をおすすめします。コーティングを行うことで査定価格が直接上がるわけではありませんが、査定項目に含まれる外装の状態は、新車時にコーティングを施工していた方が美しく維持されやすく、結果として査定時の評価向上につながることが期待できます
エクステリアの美しさに魅力を感じて新車を購入した方は、その美しさを長期間維持できる効果のあるコーティングを積極的に行いましょう。