MR2が復活か 86、スープラ、MR2と3種類のスポーツカーが揃う日は近い!
MR2が復活するという噂がますます真実味を帯びてきました。
トヨタ86とスープラのチーフエンジニアを務めた多田哲也氏が「トヨタに大中小のスポーツカーをラインナップさせたい」という趣旨の発言を兼ねてからしており、社長の豊田章男もスポーツカー開発に熱心なのはよく知られた話。巷では「トヨタスポーツカー3本柱構想」とも呼ばれ、注目を集めています。
FT-Seがジャパンモビリティショー2023で世界初公開 フルモデルチェンジ版のMR2という噂も
トヨタが新型BEVとしてFT-Seをジャパンモビリティショー2023で世界初公開。
流麗なボディラインにGRのブランドロゴをリヤに発布したワンフォームシルエットを採用、ドライバーと共に育っていくクルマを目指しているとのこと。
FT-Seがトヨタが開発するスポーツEVの次期型MR2になるという噂があり注目を集めています。
MR2のパワートレインはGRヤリスやGRカローラが搭載する直列3気筒1.6L(テンロク)のガソリンターボエンジンを採用するのではないかという噂があり、トヨタにとってMR2が最後の純エンジンを搭載するスポーツモデルになる可能性が考えらえれます。
MR2の発売は2026年が有力、GRMN専用モデルの限定生産で大台の1,000万円オーバーの予想もあります。
トヨタ新型MR2の共同開発のパートナー候補にまさかのポルシェが浮上!
現在、トヨタ新型MR2と思われるモデルの開発が進められている中、共同開発のパートナーがポルシェとなるのではないかという噂が浮上しています。根拠となるのは海外のニュースサイトでトヨタのチーフエンジニアである多田哲也氏が答えたインタビュー記事で、その中でポルシェの名を挙げたとのこと。
もちろん、現時点でどの会社とタッグを組むのかは定かではなく、MR2復活というだけでも大きなニュースですが、これが現実となればメディアの注目度もより大きく変わってくるでしょう。
2020年頃にMR2の開発計画が凍結された、2021年に入りMR2の開発計画が再び始まった、2026年にMR2が発表される、という噂もあるので近いうちに新型MR2についての進捗が公式からあるかもしれません。
トヨタが新型ミッドシップスポーツのレンダリング画像を2019年4月8日に商標登録 86とスープラに次ぐスポーツモデル「MR2」の可能性も
トヨタが2019年4月8日にミッドシップスポーツの商標登録を取得しました。レンダリング画像の車両はフロントとリアが似ていて、スープラと違ってフロントノーズが短いこと、ホイールベースが長めなのもスープラとは違います。
次期MR2の可能性がある新型スポーツのコンセプトモデルは、2019年4月に行われる上海モーターショー2019やニューヨーク国際モーターショー2019で発表するという情報がありますが、2019年10月に行われる東京モーターショー2019で行われる可能性もあり、発売は2021年から2025年になると予想します。
2021年までに新型19車種を販売!この中にMR2が存在する!?
2018年12月13日、アメリカの自動車雑誌『Autoguide』のインタビューでトヨタ北米の副社長ジャック・ホリス氏が2019~2021年までに19車種の新型モデルを販売する意向を示しました。
販売中のトヨタ86が3本の柱の「中」、2019年販売のスープラが「大」。となると、この19車種の中にトヨタの次期小型スポーツカーがいる、発売は2020年か2021年…と考えたくなるのは当然の流れでしょう。
MR2の復活の予想根拠は?次期スポーツカーはミッドシップが確定路線!
MR2の復活が予想される背景には、豊田章男社長をはじめ、チーフエンジニアクラスの発言があります。「現代では採算がとれない」といわれることが多いスポーツカーですが、そんな中でもトヨタは86、スープラを復活させています。
復活根拠1.トヨタスポーツカー構想で小型スポーツカー枠だけが空いている
MR2復活が度々取り上げられる理由の1つ目は、前述の多田氏や豊田社長の「スポーツカー3本柱構想」のうち、小型スポーツカー枠だけが空いているからです。
トヨタの小型スポーツカーといえば、ライトウェイトスポーツカー聡明期に人気を集めたスポーツ800(ヨタハチ)と1980年代に日本初のミッドシップエンジン採用で日本カーオブザイヤーを受賞したMR2が有名です。
両氏の発言が単なる個人的な希望ではなく、社の方向性なのだとしたら、ライトウェイトスポーツカー復活の実現の可能性は十分にあり得ます。
復活根拠2.次期スポーツカーはミッドシップで「MR2」の名前も出たチーフエンジニアの発言
多田氏や豊田社長以外にも、MR2の復活を匂わせる発言をしたのが、トヨタのチーフエンジニアである甲斐将行氏です。スープラをBMWと共同開発する際には、手腕をふるった人物です。
2018年9月甲斐氏はアメリカ自動車専門誌『Road & Track』で、「86、スープラとFR式は揃った。次はミッドシップの番」と発言しています。MR2は日本初のミッドシップエンジンを採用した車ですから、ミッドシップのスポーツカーといったらMR2をおいて他にありません!実際にインタビュー中には「セリカとMR2」の名前も挙げています。
実際にトヨタは2017年8月に「セリカ」の商標権を米国特許商標庁に申請していますので、甲斐氏の発言には非常に信憑性があります。既にアクション済みであるがゆえの発言だとしてもおかしくはありません。
復活根拠3.新型と予想されていた小型スポーツカーS-FRは既に開発中止の可能性が濃厚
トヨタは数年前から小型ライトウェイトスポーツの販売に興味を示しており、2015年東京モータショーではコンセプトカーとして「S-FR」を披露しています。
そのため、当時やスポーツカー3本構想の話が出ると、「新型スポーツカーとして「S-FR」がラインナップされるのではないか。スポーツ800(ヨタハチ)の後継を意識しているのでは?」といった声もありました。
しかし、2015年の東京モーターショー以来、S-FRのその後の話はほとんど表に出てこないため、既に開発が中止されている可能性が濃厚です。
2018年の甲斐氏の発言を考えると、既にトヨタはS-FRではなく、MR2・MR-Sの後継にあたる新型スポーツカーの開発に舵を切っていると考えられます。
新型MR2でタッグを組む相手はスバルかロータスが有力?
日本の自動車メーカーが1社のみでスポーツカーを作るのは極めて困難です。そのため、トヨタは86はスバルと共同開発、スープラはBMWとタッグを組んでいます。
MR2の復活の際には、他社と共同開発になる可能性は極めて高いです。特に有力視されているのがスバルとイギリスのロータス・カーズです!
MR2はスバルとの共同開発?現実的路線に思えるが、言うほど簡単ではない
MR2復活に向けたトヨタの共同開発相手は、スバルなのでは?という話があります。一見現実的で、国産初のミッドシップとしてデビューしたMR2と世界的にも稀有なスバルの水平対向エンジンの組み合わせは日本人としてはワクワクするところです。
スバルが新型ホットハッチとミッドシップエンジンのスポーツカーを開発中?
スバルは2020年までに新型ホットハッチの販売を目指していますが、それとは別にミッドシップエンジンのスポーツカーを開発中という噂があります。
新型ホットバッチとミッドシップエンジン、どちらもスバル1社で抱え込むには予算的に無理がある。それならミッドシップの方はトヨタとの共同開発なのでは?というのが話の流れです。
トヨタとスバルは86(BRZ)を共同開発した経験がありますので、一見すると1番現実的で良さそうな組み合わせです。
スバルの水平対向エンジンをミッドシップにするのは簡単な道ではない
スバルの水平対向エンジンをミッドに積んでほしいという要望は昔からあり、特に現在のスバルは北米で大人気です。高級スポーツカーとなっても「販売するなら買う!」という富裕層も一定数見込めるでしょう。
ただ、水平対向エンジンをミッド(リヤ)に積むというのは簡単なことではなく、整備性の問題もありますし、そうなると販売価格も高騰しやすいです。水平対向エンジンを積むとなると、エンジンルームの面積も必要ですから、今までのライトウェイトスポーツカーのMR2のイメージとは遠くなってしまう可能性もあります。
あくまで予想の範疇ですので、トヨタ同様、スバルの動向にも注目しましょう。
MR2開発でタッグを組む相手はロータス?理想的ではあるが実現の可能性は?
新型MR2開発でタッグを組む相手のもう1つの有力候補とみられるのがイギリスのロータス・カーズです。自動車雑誌で日本最大の販売部数を誇る『ベストカー』も、2018年12月26日号で共同開発相手の「ロータスでは?」と予想しています。
ベストカー側が既になんらかの情報を掴んでいるのかは不明ですが、両社の関係や歴史、技術的には十分可能だからこその予想。もしライトウェイトスポーツの老舗ロータスと組めばインパクトは大。世界中のカーマニアの注目を集めて、極めて理想的なMR2復活劇ではあります。
ライトウェイトスポーツに定評のあるロータス!トヨタはエンジンを提供と関係が深い
イギリスの自動車メーカーであるロータス・カーズは、ライトウェイトスポーツカーを主力商品としています。2004年からトヨタがエンジンの提供を開始し、現行車種のエンジンはすべてトヨタ製(チューニングして搭載)。それ以前から、両者の関係は古くて深いものがあります。
2017年に中国企業に買収されたロータスだからこそトヨタには苦悩もある?
ロータスは2017年に中国の吉利汽車(ジーリー)に買収されました。少量生産でマニアックな車作りのイメージがあるロータスですが、買収後は方針変換を図っているとされているので、トヨタとの組むという選択肢もありうるでしょう。
ただトヨタ側からすると、中国・吉利汽車(GEELY)の傘下に入ったロータスとどう付き合うかは、非常に悩ましい問題とも考えられます。2018年に9月には吉利汽車へハイブリッド技術の提供について協議していますが、米中関係はかつてなく冷え込んでおり、トヨタは板挟み状態が続いています。
もし仮にGEELYの買収後に話が進んだのだとしたら、時間的に2021年までのMR2販売は難しいでしょう。
新型MR2はハイブリッド・EV化など予想は様々!価格は500万以内だと話題性十分
共同開発の相手以外に、新型となるMR2には色々な予想・議論が出ています。
- ボディサイズは拡大されるだろう(どの程度まで大きくなるかが問題)
- ハイブリッドじゃないか
- EV化するのではないか
また、価格面でも、予想は尽きません。
参考までに、トヨタ86は260万~500万円台です。スープラは1台450~700万円前後と予想されています。
理想をいえばMR2は400万円~500万円台で販売してほしいところ。MR2(MR-S)の系譜通りコンパクトなミッドシップスポーツカーが実現できれば、国内外で話題を呼ぶことができます。
日本市場初の市販型ミッドシップ車 MR2のモデルチェンジ遍歴
MR2はトヨタが販売していたクーペ型のスポーツカーです。コンセプトカー「SV・3」を1983年の東京モーターショーで発表し、若干仕様変更を加えて1984年に発売しました。日本だけではなく、北米でもカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
MR2 初代 AW10/11型(1984年~1989年)
1984年6月、MR2がデビュー。「S」「G」「G-Limited」のグレード体系。
1985年、限定300台の特別仕様車「WIHTE LANNER」「1600Gスポーツパッケージ」を発売。
1986年1月、前期型をベースとした特別仕様車「ブラックリミテッド」を発売。8月には大規模改良でオープンカーの一種であるTバールーフ装備車を設定し、後期型と呼ばれるように。
1988年1月、特別仕様車「スーパーエディション」を発売。一部改良で電動格納ミラーや廃マウントストップランプを設定。内装生地を変更し、最終型と呼ばれるモデルになりました。
1989年1月、特別仕様車「スーパーエディションⅡ」を発売。10月、販売を終了しました。
MR2 2代目 SW20型(1989年~1999年)
1989年10月、フルモデルチェンジで2代目に。グレードは「GT」「GT-S」「G-Limited」「G」のラインナップ。
1991年12月にマイナーチェンジを実施。足回りの見直しでグリップ性能が向上。ブレーキ性能の強化などの安全面の見直しや、「GT-S」グレードの追加が行われました。また、850台の限定車「MR-2 G-Limited Super Edition」も発売されました。
1993年11月、マイナーチェンジを実施。エンジンを中心とした動力系が強化やボディが剛性化されましたが、このマイナーチェンジから受注生産となりました。MR-2誕生10周年記念車「ビルシュタイン・パッケージ」を発売。
1996年6月、一部改良で全グレードにスポーツABSを標準装備。
1997年12月、最後となる一部改良。スポーツABSの構造を変更と空力系の改良を実施。
1999年10月、後継モデルのMR-Sのデビューに伴い、販売を終了しました。
MR2のモデル | 販売年表 |
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初代 AW10/11型 | 1984年~1989年 |
2代目 SW20型 | 1989年~1999年 |
2026年にMR2の情報が解禁される可能性も
スープラ販売は2019年5月に販売されていますので、早ければ2026年にも新型MR2、またはMR2(MR-S)の後継モデルに関する詳しい情報が少しずつ聞けるのではと予想します。
MR2の誕生は1984年。当時の社長であった豊田英二氏の「トヨタには、将来にわたって語り継がれるような常識と違う車があってもいいのでは」といった発言から生まれました。
現社長の豊田章男氏は、トヨタ自動車創業以来最年少で社長に就任し、メディアでも積極的に発言し、「車好き」としての自分を隠しません。
「MR2の復活も夢物語ではない」と思わせる情熱や勢いが今のトヨタからは感じられます。