ミニキャブバン・タウンボックスのモデルチェンジ

タウンボックス・ミニキャブバンのモデルチェンジ情報:2026年6月の一部改良と価格・グレードなど

2026年5月発売、タウンボックス・ミニキャブ バンの一部改良で何が変わったのか。デュアルセンサーブレーキサポートIIの自転車・二輪検知や全車速ACC標準化、デジタルメーター採用、内装ブラック統一など進化点を分かりやすく整理します。

タウンボックス・ミニキャブバンのモデルチェンジ情報:2026年6月の一部改良と価格・グレードなど

ミニキャブ バン・タウンボックスのモデルチェンジ情報:2026年一部改良で安全性能と内外装が進化

三菱自動車が、軽商用車「ミニキャブ バン」と軽乗用車「タウンボックス」に一部改良を施し、2026年5月28日より販売を開始しました。幾度ものモデルチェンジと改良を積み重ねて進化してきた両モデルは、今回フロントまわりの意匠刷新、内装の質感向上、運転支援機能「三菱 e-Assist」の機能強化を受け、商用からレジャーまで幅広いシーンに対応する一台へと仕上がっています。横スリット基調で清潔感のあるミニキャブ バンのフロントフェイスに対し、タウンボックスは立体的なメッシュグリルをブライト加飾の枠で囲んだ堂々とした顔つきを備え、運転席まわりも、シンプルに機能を凝縮したミニキャブ バンと、ステアリングに多彩なスイッチを集約したタウンボックスとで性格を描き分けています。このページでは、両モデルの変更点・装備・グレード別価格・主要諸元を詳しく解説します。

三菱自動車、軽商用車「ミニキャブ バン」と軽乗用車「タウンボックス」を一部改良して発売

ミニキャブバン・タウンボックスミニキャブバン・タウンボックス

三菱自動車工業は2026年5月28日、軽商用車の「ミニキャブ バン」と軽乗用車の「タウンボックス」に一部改良を施し、全国の系列販売会社を通じて販売を開始しました。今回の一部改良では、フロントバンパーやグリルのデザイン変更によるエクステリアの刷新、内外装の質感向上に加え、運転支援機能「三菱 e-Assist」の機能強化や快適装備の拡充が行われ、幅広い使用シーンに対応するモデルへと進化を遂げています。

安全性能の面では、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキシステム「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車に標準装備しました。これにより、従来の前方車両や歩行者に加え、新たに自転車や自動二輪車の検知が可能となったほか、交差点での検知にも対応しています。さらに、低速時ブレーキサポートやパーキングセンサー、車線逸脱抑制機能なども採用され、先進安全装備が一段と充実しました。

インテリアでは、全車にデジタルスピードメーターとマルチインフォメーションディスプレイを標準装備し、走行時の視認性と車両情報の分かりやすさを向上させています。また、ステアリングホイールのデザイン変更とともに、内装基調色をブラックで統一することで、室内の質感を高めました。

車種別の主な変更点として、「ミニキャブ バン」では「M」グレードに5速マニュアルトランスミッション車を新たに設定したほか、全グレードにLEDヘッドライトを標準装備して夜間の視認性を高めています。一方、「タウンボックス」では、全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロール(ACC)を全グレードに標準装備し、長距離走行時などのドライバーの負担を軽減しています。加えて、施錠予約が可能なワンアクションパワースライドドアの採用や、ステアリングヒーター、UV&IRカットガラスなどの快適装備も全グレードに標準装備されました。

メーカー希望小売価格は、「ミニキャブ バン」が1,439,900円から2,026,200円、「タウンボックス」が2,134,000円から2,361,700円(いずれも消費税10%込)となっています。

働く現場を支え続ける軽商用車、三菱「ミニキャブ バン」の歩みと役割

ミニキャブバンミニキャブバン

三菱自動車の「ミニキャブ バン」は、半世紀以上にわたって日本の物流やビジネスの最前線を支え続けてきたワンボックスタイプの軽商用車です。広い荷室と高い積載能力を備え、配送業務から建設現場、さらにはレジャーユースまで、多種多様なニーズに応える「仕事のパートナー」として確固たる地位を築いています。その歴史は軽自動車の中でも非常に長く、時代の変化や規格の改正に合わせて進化を繰り返してきました。

誕生から自社開発の変遷

「ミニキャブ」シリーズの歴史は、1966年に発売された初代の軽トラックから始まりました。バンのラインアップが加わったのは2年後の1968年のことで、当初は三菱重工業によって製造・販売されていました。その後、1970年に製造事業者が三菱自動車工業へと引き継がれ、高度経済成長期からバブル期、そして平成へと、日本の経済状況に寄り添うようにモデルチェンジを重ねていきました。

自社開発時代には、エンジンの水冷化や排気量拡大(550ccから660ccへ)、安全基準に適合するためのセミキャブオーバー化など、常にその時々の軽自動車規格の最先端を取り入れてきました。特に1999年に登場した6代目モデルは、次のモデルチェンジを迎えるまで2014年まで15年間にわたって生産されるロングセラーとなり、多くのユーザーから信頼を勝ち得ました。

スズキからのOEM供給と現在の立ち位置

大きな転換期となったのは2014年です。三菱自動車はガソリン軽商用車の自社製造から撤退し、スズキ株式会社から「エブリイ」の供給を受けるOEM(相手先ブランドによる生産)供給方式へと切り替えました。これにより、現在はスズキが生産する最新の軽ワンボックスをベースとしたモデルが「ミニキャブ バン」として販売されています。

OEM化以降も、三菱自動車の軽商用車ラインアップを支える中核モデルとしての役割は変わっていません。マツダ(スクラムバン)や日産自動車(クリッパーバン)も含めた「4兄弟車種」の一角として、軽商用車市場で広く普及しています。

電気自動車への先駆的な挑戦

「ミニキャブ バン」の歴史を語る上で欠かせないのが、電動化への取り組みです。2011年には、世界に先駆けて量産軽商用電気自動車「ミニキャブ・ミーブ」を発売しました。これは、当時の三菱自社開発の6代目モデルをベースに開発されたもので、ガソリン車の自社生産終了後も、三菱自動車が自社で開発・生産を継続する唯一の軽商用車として異彩を放っていました。

2023年には、EVシステムを刷新した大幅改良モデルが「ミニキャブEV」として登場し、カーボンニュートラルの実現を目指す物流業界や自治体などで広く活用されています。ガソリン車と電気自動車、両方の選択肢を持つことで、ミニキャブ バンは現代の多様なビジネスシーンを多角的にサポートし続けています。

凛々しく一新されたフロントフェイス、三菱「ミニキャブ バン」のエクステリア進化

2026年5月に行われた一部改良により、「ミニキャブ バン」のエクステリアは機能性を維持しつつ、より力強く精悍な表情へと生まれ変わりました。今回の変更ではフロント周りのデザインが重点的に刷新されており、ビジネスシーンでの信頼感に加え、現代的でスタイリッシュな印象を併せ持つモデルへと進化を遂げています。

フロントデザインの刷新と機能の拡充

エクステリアの最も大きな変更点は、フロントバンパーおよびフロントグリルの意匠変更です。フロントグリルはブラックアウト化され、全体的に引き締まった精悍な顔つきとなりました。また、視認性と安全性を高めるため、従来は一部設定だったLEDヘッドライト(ハイ/ロービーム、マニュアルレベリング機構付)が、今回の改良で全グレードに標準装備されています。フロントグリルは横方向のスリットを連ねた仕上げで、中央に三菱のスリーダイヤエンブレムを据え、その両脇から外側へ切れ上がる角張ったヘッドライトが左右へ伸びています。バンパー下部には台形のロワーグリルが開き、四角いキャビンを支える安定したプロポーションを形づくっています。

グレードごとに異なる細部の意匠

ミニキャブバンミニキャブバン

ミニキャブバンミニキャブバン

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「ミニキャブ バン」のエクステリアは、グレードによって細部の仕上げが異なります。最上級グレードの「ブラボー」には、メッキフロントフードガーニッシュや、ブラックのカラードドアミラー、カラードドアハンドルが装備され、商用車ながらも高い質感を演出しています。グリル上部を横切るメッキのガーニッシュが水平基調をいっそう強調し、ボディと同色のドアミラー・ドアハンドルと組み合わさって落ち着いた佇まいを生み出しています。足元についても、「ブラボー」と「G」には銀色のフルホイールキャップが採用されていますが、エントリーグレードの「M」では実用性に徹したセンターキャップ仕様となり、スチールホイールの外縁が露出しています。

ボディカラーのバリエーション

ミニキャブバンミニキャブバン

ボディカラーは、使用シーンに合わせて選べる全4色のバリエーションが展開されています。すべてのグレードで選択可能な「ホワイト」と「シルキーシルバーメタリック」に加え、上級グレードの「ブラボー」専用色として、精悍な「ブルーイッシュブラックパール」と、自然に映える深い緑色の新色「アイビーグリーンメタリック」が用意されています。アイビーグリーンメタリックは光の当たり方で表情を変える落ち着いたカーキ調の緑で、街路樹を背にした佇まいにも自然に溶け込みます。これにより、ビジネスユースだけでなくレジャーユースを目的とするユーザーにとっても、選択の幅が広がっています。

効率性と快適性を追求した進化、三菱「ミニキャブ バン」の磨き抜かれた室内空間

ミニキャブバンミニキャブバン

ミニキャブバンミニキャブバン

2026年5月の一部改良において、三菱自動車の「ミニキャブ バン」はインテリアの質感を大幅に向上させました。単なる商用車としての機能性にとどまらず、長時間の運転をサポートする快適性と、情報の視認性を高める先進的な装備を積極的に採用しています。働くプロフェッショナルのための「移動するオフィス」として、さらなる使い勝手の良さを追求しています。

視認性と質感を高めた最新のコクピット

今回の改良により、全てのグレードにデジタルスピードメーターマルチインフォメーションディスプレイが標準装備されました。これにより、走行中の速度や車両情報を瞬時に、かつ直感的に把握することが可能になり、安全運転に寄与します。また、ステアリングホイールのデザインが刷新されたほか、内装の基調色がブラックで統一されたことで、室内全体の質感が大きく高められています。インストルメントパネルは黒で覆われ、センター上部には横長のディスプレイを高い位置に配置しています。その直下には温度を赤と青で示す丸型のダイヤル式空調スイッチが並び、足元側のセンターパネルにインパネシフトのセレクターを備えています。左右端には円形のエアコン吹き出し口を配し、3本スポークのステアリングホイール中央に三菱のエンブレムが収まっています。インパネシフトの採用により、足元のスペースを確保するとともにスムーズな操作性を実現しています。

圧倒的な積載能力を支えるフラットな室内空間

ミニキャブバンミニキャブバン

ミニキャブ バンの最大の強みである広い荷室は、床面がフラットに設計されており、四隅まで無駄なく荷物を積み込むことが可能です。荷室床面長は2名乗車時で最大1,955mm(助手席最前端時)を確保しており、段ボール箱や畳といった大きな物も効率よく積載できます。荷室高は1,240mm、荷室幅は4名乗車時で1,385mmを確保し、立体的にも余裕のある空間が広がっています。また、助手席前倒し機構を全車に標準装備しており、助手席を倒すことでカーペットなどの長尺物も余裕を持って積み込むことが可能です。さらに、荷室にはユーティリティナット(ブラボーは8箇所、G/Mは12箇所)が備えられており、用途に合わせたカスタマイズを容易にしています。

働く現場をサポートする多彩な収納と快適装備

ミニキャブバンミニキャブバン

限られたスペースを有効活用するため、収納装備が非常に充実しています。天井前方部には、A4ファイルや薄型のティッシュボックスを収納できるオーバーヘッドシェルフを全車に標準装備しました。そのほか、インパネドリンクホルダー、センターミドルトレイ、インパネトレイ(助手席)など、運転席周りには手の届きやすい位置に多数の収納スペースが配置されています。

快適性の面では、スマートフォンなどの充電に便利なUSB電源ソケット(Type-A/Type-C)を全グレードに採用しました。上位グレードの「ブラボー」および「G」には、寒い日の運転を快適にする運転席シートヒーターが装備されているほか、「ブラボー」には後席の乗員を足元から温めるリヤヒーターも備わっており、季節を問わず快適な作業環境を提供します。

プロの現場を支える進化、三菱「ミニキャブ バン」の走行性能と安全性能

ミニキャブバンミニキャブバン

三菱自動車の「ミニキャブ バン」は、2026年5月の一部改良により、基本性能と安全機能の両面で大きな進化を遂げました。パワフルでスムーズな走りを実現するパワートレインの刷新に加え、最新の予防安全技術を全車に標準装備することで、働く現場での効率性と「安心・安全」をより高い次元で両立させています。日々の過酷な業務をサポートする、信頼のパートナーとしての実力を詳しく解説します。

パワフルな走りと効率性を両立するメカニズム

「ミニキャブ バン」の走行性能を支えるのは、定評のあるR06A型 DOHC VVTエンジンです。トランスミッションには、力強い走りと電子制御による優れた燃費性能を両立するCVTを主力として採用しています。また、プロのニーズに応え、「M」グレードには5速マニュアルトランスミッション(5M/T)も設定されています。

4WD車には、路面状況に合わせてスイッチひとつで「2WD」「4WD AUTO」「4WD LOCK」の3つのモードを切り替えられる電子制御式パートタイム4WDを搭載しました。さらに、ぬかるみなどで片輪が空転した際にブレーキをかけてもう一方に駆動力を伝えるぬかるみ脱出アシストを装備し、悪路での走破性を高めています。また、無駄な燃料消費を抑えるオートストップ&ゴー(AS&G)を搭載し、環境性能にも配慮しています。

機能を大幅に強化した先進安全装備「三菱 e-Assist」

今回の改良で最も注目すべき点は、先進安全パッケージ「三菱 e-Assist」の機能強化です。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキシステム「デュアルセンサーブレーキサポートII」が全車に標準装備されました。これにより、従来の車両や歩行者に加え、新たに自転車や自動二輪車の検知が可能となり、交差点での出合頭や右左折時の衝突回避支援にも対応しています。

さらに、駐車場などでの衝突回避をサポートする低速時ブレーキサポート(前進・後退)や、障害物への接近を知らせるパーキングセンサーをフロントとリヤの両方に装備しました。また、先行車だけでなく赤信号(矢印信号を含む)の切り替わりを知らせる発進お知らせ機能や、一時停止、車両進入禁止などの標識を認識してメーターに表示する標識認識機能なども新たに採用され、ドライバーのうっかりミスを多角的に防ぎます。

働く人を守る堅牢なボディと基本安全

万一の際への備えも万全です。高張力鋼板を広範囲に使用した軽量衝撃吸収ボディを採用し、衝突時の衝撃を効果的に吸収・分散する構造としています。また、フロント周りには歩行者傷害軽減ボディ構造を取り入れ、歩行者へのダメージ軽減も図っています。

視認性の面では、従来は一部グレードのみだったLEDヘッドライトを全グレードに標準装備し、夜間の安全運転をサポートします。加えて、横滑りを抑えて安定走行を助けるアクティブスタビリティコントロール(ASC)や、坂道発進時の後退を防ぐヒルホールドコントロールも備えており、あらゆる走行シーンで高い安全性を確保しています。

三菱「ミニキャブ バン」のグレード別価格と主要諸元

三菱自動車の「ミニキャブ バン」は、実用性を重視したエントリーグレードから、仕事とレジャーの双方に最適なターボエンジン搭載モデルまで、幅広いラインアップを展開しています。2026年5月の一部改良では、先進安全装備「三菱 e-Assist」が全車に標準装備されたほか、ユーザーの要望に応えてマニュアルトランスミッション車が再設定されるなど、機能性と選択肢がさらに充実しました。

グレード別メーカー希望小売価格一覧

「ミニキャブ バン」の価格帯は、1,439,900円から2,026,200円(消費税10%込)となっており、トランスミッションは主力となるCVTに加え、Mグレードに5速マニュアルトランスミッション(5M/T)が用意されています。

グレード エンジン 変速機 駆動方式 車両本体価格(消費税10%込)
M 0.66L DOHC 12バルブ VVT 3気筒 5M/T 2WD 1,439,900円
4WD 1,571,900円
CVT 2WD 1,531,200円
4WD 1,685,200円
G 0.66L DOHC 12バルブ VVT 3気筒 CVT 2WD 1,636,800円
4WD 1,790,800円
ブラボー 0.66L DOHC 12バルブ VVT 3気筒ターボ CVT 2WD 1,872,200円
4WD 2,026,200円

主要諸元およびタイヤサイズ

「ミニキャブ バン」は、軽自動車規格を最大限に活かしたコンパクトな外寸ながら、広い荷室空間と高い機動性を両立しています。小回り性能にも優れており、狭い路地での配送業務などにも適した設計となっています。

項目 内容
全長 / 全幅 / 全高 3,395mm / 1,475mm / 1,895mm
ホイールベース 2,430mm
エンジン型式 R06A型
最大積載量 350kg(2名乗車時)/ 250kg(4名乗車時)
最小回転半径 4.1m
タイヤサイズ 145/80R12 80/78N LT

遊びと暮らしを広げる軽乗用ワンボックス、三菱「タウンボックス」の歩み

タウンボックスタウンボックス

三菱自動車の「タウンボックス」は、同社の軽商用車「ミニキャブ バン」をベースとしたワンボックス型の軽乗用車(軽キャブワゴン)です。商用車譲りの広々とした室内空間と荷室の使い勝手はそのままに、ワゴンとしての快適性を高めているのが特徴です。海や山、川といった多彩なシーンでアウトドアライフを満喫するための「新しいパートナー」として、家族での利用や趣味の時間を大切にするユーザーから長年支持されています。

自社開発から始まった「タウンボックス」の誕生

「タウンボックス」の歴史は、1999年にそれまでの「ブラボー」の後継モデルとして登場したことに始まります。ミニキャブをベースにしながらも、軽ワンボックス車としては初となる5ナンバー(乗用)規格を採用した画期的なモデルであり、当初は三菱自動車による自社開発・生産が行われていました。

また、1999年6月には派生モデルとして、初代をベースに1.1Lエンジンを搭載し、オーバーフェンダーの装備などで外寸を拡大した小型普通車登録の「タウンボックス ワイド」もラインアップされました。このワイドモデルは、新規格の軽自動車をベースとしたリッタークラスのワンボックスカーの先駆的な存在でした。

一時的な生産終了とOEMでの復活

初代モデルは2011年11月まで約12年半にわたって販売されましたが、三菱自動車の軽商用ガソリン車の自社生産撤退方針などに伴い、一度はその歴史に幕を閉じます。

その後、約2年3か月の空白期間を経て、2014年2月に復活を遂げました。この2代目モデルからは、スズキ株式会社の「エブリイワゴン」をベースとしたOEM(相手先ブランドによる生産)供給方式へと切り替わっています。これにより、マツダ(スクラムワゴン)や日産自動車(NV100クリッパーリオ)を含む「4兄弟車種」の一角として、軽乗用ワンボックス市場での展開を継続することとなりました。

熟成を重ねる現行モデルの立ち位置

2015年には、現在の3代目モデルへとフルモデルチェンジを実施しました。OEM移行後初となるこの全面刷新では、それまでのモデルに比べて室内空間がさらに拡大され、ワゴンとしての快適性が一層磨き上げられました。

以降は、フルモデルチェンジのような大規模な刷新ではなく、環境性能の向上や利便性の拡充といった一部改良を通じた熟成を積み重ねています。現在は「デリカミニ」や「eKシリーズ」とともに、三菱自動車の軽自動車ラインアップにおいて、アクティブなライフスタイルを支える重要な一台としての役割を担い続けています。

洗練された上質さと機能美、三菱「タウンボックス」のエクステリアが進化

タウンボックスタウンボックス

タウンボックスタウンボックス

三菱自動車の軽乗用車「タウンボックス」は、2026年5月に行われた一部改良により、乗用車としての質感をさらに高めたエクステリアへと刷新されました。ベースとなる軽商用車「ミニキャブ バン」の機能性を継承しつつ、細部のデザインに磨きをかけることで、日常の街乗りからアクティブなレジャーシーンまで映える、スタイリッシュな外観を実現しています。

存在感を際立たせるフロントデザインの刷新

今回の改良における最大の特徴は、フロントバンパーおよびフロントグリルの意匠変更です。フロントグリルは、より立体的な造形を採用した上でブラックアウト化され、これまでのモデル以上に精悍で上質な表情へと生まれ変わりました。フロントグリルは細かな格子を敷き詰めた立体的なメッシュ構造で、周囲を太いブライト加飾の枠が囲み、ミニキャブ バンの横スリット基調とは一線を画す堂々とした顔つきを形づくっています。左右のヘッドライト内部には角張ったユニットが組み込まれ、バンパー左下には「TOWN BOX」のロゴが配されています。また、全グレードにLEDヘッドライト(ハイ/ロービーム、マニュアルレベリング機構付)を標準装備しており、夜間の視認性を向上させるとともに、フロントフェイスに近代的なアクセントを加えています。

軽ワンボックスの枠を超えたエアロフォルムと機能性

タウンボックスは、全グレードにフロントおよびリヤのエアロバンパーサイドアンダースポイラー、そしてルーフエンドスポイラーを標準装備しており、ワゴンらしいスポーティで安定感のあるフォルムを構成しています。足元には切削光輝の入った多本スポークのアルミホイールが組み合わされ、ミニキャブ バンの樹脂キャップとは異なる乗用車らしい質感を備えています。また、機能的なアップデートとして、全グレードのフロントガラスにUV&IRカット機能付ガラス、フロントドアガラスに99%UVカットガラス&IRカットガラスを採用しました。これにより、日射による室内温度の上昇を抑制し、乗員の快適性を大幅に向上させています。さらに、LEDサイドターンランプ付の電動格納式リモコンドアミラーなど、乗用モデルに相応しい充実した装備が整えられています。

新色を追加した全4色のカラーバリエーション

タウンボックスタウンボックス

ボディカラーのラインアップも一新され、ユーザーの個性を引き立てる全4色が用意されています。今回の改良では、深みのある落ち着いた新色「マジェスティックディープグレーパールメタリック(有料色)」が新たに追加されました。マジェスティックディープグレーパールメタリックは青みを帯びた深いグレーで、リヤまわりでは縦長のコンビネーションランプとバンパー左右下端の赤い反射板、リヤゲートと前後に配された「TOWN BOX」のロゴが引き締まった後ろ姿を演出しています。現在展開されているカラーバリエーションは以下の通りです。

  • マジェスティックディープグレーパールメタリック(新設定・有料色)
  • ブルーイッシュブラックパール
  • パールホワイト(有料色)
  • アイビーグリーンメタリック

これらの多彩なカラーバリエーションにより、ビジネス用途の強い商用バンとは一線を画す、パーソナルユースに適した華やかな選択肢を提供しています。

上質な居住性と機能性を追求、三菱「タウンボックス」の磨き上げられた室内空間

タウンボックスタウンボックス

2026年5月の一部改良により、三菱自動車の軽乗用車「タウンボックス」はインテリアの質感を大きく向上させました。乗用モデルならではの快適な装備に加え、視認性に優れた先進的なインターフェースを積極的に採用しています。ファミリーでの利用や趣味のレジャーを支える「心地よい移動空間」として、さらに魅力的な一台へと進化しています。

黒で統一された上質なデザインと先進のデジタルメーター

今回の改良における内装の大きな変更点は、基調色をブラックで統一したことです。これにより、車内全体の質感が一段と高められました。運転席周りには、新たにデジタルスピードメーターカラーマルチインフォメーションディスプレイが全車に標準装備され、走行時の視認性が向上するとともに、車両情報がより分かりやすく表示されるようになっています。ステアリングホイールの左右スポークには、クルーズコントロールやオーディオ、情報表示を操作する多数のスイッチが集約され、ホイール右側のメーター内にはデジタル表示が浮かびます。センター上部には横長のディスプレイを配し、その下の空調スイッチ周辺にはオレンジ色に灯るシフトポジション表示やオーディオ操作部が並んでいます。ステアリングホイールのデザインも一新され、操作性と近代的な雰囲気を両立させています。

圧倒的な広さと使い勝手を両立するシートレイアウト

タウンボックスタウンボックス

「タウンボックス」は、室内長2,240mm、室内高1,420mmというゆとりの室内空間を確保しています。前席には、機能性と寛ぎを両立したフロントベンチシート(センターアームレスト付)を採用しています。前席は左右がつながったベンチシート形状で、中央にアームレストを備え、黒い織り柄のファブリックで覆われています。インパネシフトの採用により足元に広いスペースが確保されており、運転席から助手席への横移動がスムーズに行える「ウォークスルー」を可能にしています。

後席には、180mmの左右独立スライド機構とリクライニング機構を備え、乗員の体格に合わせて足元の広さを調整し、ゆったりと過ごすことができます。さらに、助手席前倒し機構やフルフラットシートなどの多彩なアレンジが可能で、自転車のような大きな荷物の積載から車中泊まで、用途に応じた空間作りをサポートします。

季節を問わず快適に過ごせる充実のホスピタリティ

タウンボックスタウンボックス

乗員の快適性を高める装備も大幅に強化されました。今回、全グレードにステアリングヒーターが新たに標準装備され、既存の運転席シートヒーターと合わせることで、寒冷時でも手元と座面から素早く温まることができます。また、後席の乗員を足元から温めるリヤヒーターも全車に備わっており、車内全体の温度管理に配慮されています。

空調面では、エアフィルター付のフルオートエアコンを標準装備しています。収納スペースも非常に豊富で、A4ファイル等が収納できるオーバーヘッドシェルフをはじめ、インパネ周りの多彩なトレイやドリンクホルダー、計10箇所のユーティリティナットなどが機能的に配置されています。さらに、スマートフォンの充電に便利なUSB電源ソケット(Type-A/Type-C)をインパネに2個備えるほか、ラゲッジルームにもアクセサリーソケットを配置し、レジャーシーンでの利便性を高めています。

頼もしさと安心感がさらに向上、三菱「タウンボックス」の走行・安全性能

タウンボックスタウンボックス

三菱自動車の軽乗用車「タウンボックス」は、2026年5月の一部改良によって、その走行性能と安全性能にさらなる磨きをかけました。全車に搭載されるパワフルなターボエンジンと最新の電子制御システム、そして大幅に強化された運転支援機能「三菱 e-Assist」により、日常の街乗りから週末のレジャーまで、あらゆるシーンでより安全かつ快適なドライブを提供します。

ターボエンジンとCVTがもたらす余裕の走行パフォーマンス

「タウンボックス」の心臓部には、全グレードにR06A型 DOHC 12バルブ VVTターボエンジンが搭載されています。最高出力47kW(64PS)、最大トルク95N・mを発揮するこのエンジンは、多人数乗車時や重い荷物を積んだ際でも力強くスムーズな加速を維持し、高速道路での合流や追い越しも余裕を持って行えます。トランスミッションにはCVTを組み合わせることで、ショックの少ないシームレスな変速と優れた静粛性を両立しています。

4WD車には、路面状況に応じて「2WD」「4WD AUTO」「4WD LOCK」をスイッチひとつで切り替えられる電子制御式パートタイム4WDを採用しています。さらに、片輪が空転した際にブレーキ制御で脱出を助けるぬかるみ脱出アシストも装備されており、未舗装路などの悪路でも高い走破性を発揮します。また、最小回転半径を4.5mに抑えることで、ロングホイールベースながら狭い路地での取り回しも良好です。

ACC標準装備と「三菱 e-Assist」の大幅な機能強化

今回の改良における最大の注目点は、予防安全技術「三菱 e-Assist」の機能が大幅に向上したことです。全グレードにアダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]が標準装備され、先行車との距離を保ちながら加速・減速・停止まで自動で追従することで、長距離ドライブの疲労を大幅に軽減します。

衝突被害軽減ブレーキシステムは、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートII」へと進化しました。これにより、新たに自転車や自動二輪車の検知が可能になったほか、交差点での右左折時や出合頭の衝突回避支援にも対応しています。さらに、標識認識機能の検知対象も拡大され、車両進入禁止や赤信号に加え、最高速度やはみ出し通行禁止、転回禁止などの標識もメーター内に表示してドライバーに注意を促します。

360度の視覚を補い、乗員をしっかり守る基本安全

安全な運転を支える装備として、フロントとリヤの両方に計8つの超音波センサーを備えたパーキングセンサーを標準装備し、低速時のブレーキサポート機能と合わせて駐車時の衝突回避を支援します。また、急ブレーキを後続車に知らせるエマージェンシーストップシグナルや、坂道発進を助けるヒルホールドコントロールも備えています。

万一の衝突に備え、ボディには超高張力鋼板を効果的に配置した軽量衝撃吸収ボディを採用しています。歩行者へのダメージを軽減する構造も各所に取り入れられています。視認性の面では、明るく省電力なLEDヘッドライト(マニュアルレベリング機構付)が全グレードに標準装備され、夜間の安全運転を強力にバックアップします。

三菱「タウンボックス」のグレード別価格と主要スペック

2026年5月に実施された一部改良により、三菱自動車の軽乗用車「タウンボックス」は、全グレードにパワフルなターボエンジンとスムーズな変速を実現するCVTを採用し、さらに高い走行性能と快適性を手に入れました。先進安全装備「三菱 e-Assist」の機能強化や、ステアリングヒーターなどの快適装備を全車標準装備としながらも、レジャーから日常使いまで幅広く対応する2つのグレードが用意されています。

グレード別メーカー希望小売価格一覧

「タウンボックス」は、充実した装備の「G」と、電動オートステップなどを備えた上級の「G スペシャル」の2グレード展開です。全車がターボエンジンとCVTを組み合わせたパワートレインを搭載しています。

グレード エンジン 変速機 駆動方式 車両本体価格(消費税10%込)
G 0.66L DOHC 12バルブ VVTターボ CVT 2WD 2,134,000円
4WD 2,288,000円
G スペシャル 2WD 2,207,700円
4WD 2,361,700円

主要諸元およびタイヤサイズ

「タウンボックス」は、軽自動車規格の枠組みを最大限に活用した広い室内空間が魅力です。商用車ベースながら、乗用モデルに相応しい専用の足回り設定やタイヤサイズが採用されています。

項目 内容
全長 / 全幅 / 全高 3,395mm / 1,475mm / 1,910mm
ホイールベース 2,430mm
エンジン型式 R06A型(インタークーラー付ターボチャージャー)
最高出力 47kW[64PS]/ 6,000rpm
最大トルク 95N・m[9.7kgf・m]/ 3,000rpm
燃料消費率(WLTCモード) 15.1km/L
最小回転半径 4.5m
タイヤサイズ 165/60R14 75H

※燃料消費率は2WD・4WD共通の数値です。