レジェンドに適合する純正タイヤサイズとグレード
ホンダのフラッグシップセダンとして君臨したレジェンド。最終型となる5代目KC2型は、2018年2月のマイナーチェンジでダイヤモンド・ペンタゴングリルを採用しました。このグリルは日本国内専用のデザインで、忍者の撒菱と日本建築の紋様をモチーフにしており、北米のアキュラ版RLXに使われた意匠とは異なります。ここで紹介するのはそんなレジェンドの純正サイズ「245/40R19」に適合するタイヤで、次のようなグレードに標準装備されます。
「245/40R19」タイヤを標準装備するレジェンドのグレード
- Hybrid EX(2015年2月~2022年1月)
- Hybrid EX・Honda SENSING Elite(2021年3月~、リース専用100台限定)
KC2型レジェンドのタイヤ選びで見落とされがちなのは、3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」による電動トルクベクタリングAWDという車両特性です。システム最高出力は281kW(382PS)、システム最大トルクは463N・m(47.2kgf・m)に達し、車両重量は1,980kgから、Honda SENSING Elite搭載車では2,030kgになります。後輪左右の独立モーターが瞬時に駆動力と減速力を振り分けるため、リヤタイヤへの入力変化が大きく、タイヤの剛性と接地追従性が走行フィールに直結します。静粛性重視のプレミアムコンフォートタイヤを選ぶとSH-AWD特有のオン・ザ・レール感がより際立ち、スポーツタイヤを選ぶとコーナリング時のレスポンスがさらに鮮明になります。用途に合わせてカテゴリーを選ぶのが、レジェンドのタイヤ選びの基本です。
交換前に押さえたい空気圧センサーとノイズリデューシングホイールという2つの前提
KC2型レジェンドは直接式のタイヤ空気圧監視システム(TPMS)を標準装備しています。一般的なゴムバルブの代わりに、ホイール内側へ空気圧センサーが組み込まれた構造です。タイヤを組み替えるときはこのセンサーを傷つけないよう扱う必要があり、作業を依頼する先にTPMS車の取り扱い経験があるかどうかで仕上がりが変わります。センサーのゴム部分やホイール側の腐食からエア漏れが発生し、特定の1輪だけ空気圧が下がりやすくなる事例も出ています。
もう一つ注意したいのが、センサーの互換性です。前期型と後期型では空気圧センサーの受信系が異なり、前期用のセンサーを後期車両に組んでも通信しないケースが報告されています。社外の汎用品を購入して取り付けたものの警告灯が消えず、結局純正部品を手配し直すという流れも起きやすい部分です。スタッドレス用にホイールをもう1セット用意する場合は、タイヤとホイールを揃える前に自分の車両が前期か後期かを確認しておくと、二度手間を避けられます。一般的なゴムバルブより部品代が高く、4輪分をまとめて交換すると数万円規模の出費になる点も見込んでおきたいところです。
純正ホイールにはノイズリデューシング機構が組み込まれています。スポークの内側に中空のレゾネーター(消音装置)を配置し、タイヤ内部の空気が共鳴して発生するゴーという低周波音を打ち消す仕組みです。間近で見るとスポーク裏側に細長い部品が収まっているのが分かります。社外ホイールに替えるとこの効果は失われるため、静粛性を優先するなら純正ホイールを残したまま銘柄で音を作るほうが結果につながります。
5代目レジェンドにおすすめの低燃費/コンフォート/スポーツタイヤ10選
レジェンドにおすすめのタイヤを紹介します。純正タイヤサイズ「245/40R19」に適合する低燃費タイヤ、コンフォートタイヤ、スポーツタイヤをピックアップしました。フラッグシップセダンとしての静粛性と乗り心地を優先するか、SH-AWDが引き出すスポーティな走行性能を活かすかで、選ぶべきカテゴリーが変わります。転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の等級もあわせて確認してください。
高い静粛性と操縦安定性でレジェンドの走行を快適にする トーヨータイヤ プロクセス コンフォート Ⅱs
TOYOTIRES PROXES comfort Ⅱs 245/40R19 98W
高い剛性で操縦安定性にすぐれて上質な乗り心地を体感できる TOYOTIRES PROXES comfort Ⅱs
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | PROXES comfort Ⅱs |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 679mm |
| タイヤの種類 | コンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | A/b |
| 値段 | 27,950円~(2026年調べ) |
トーヨータイヤ PROXES comfort Ⅱs(プロクセス コンフォート ツーエス)は、ロードノイズを低減した静粛性と、高剛性による操縦安定性を両立したコンフォートタイヤです。転がり抵抗係数は従来品比で28%低減され、ラベリング制度で転がり抵抗Aを取得しています。2t級の車重を支える場面ではサイドウォールの腰の強さがそのまま直進安定性に出るため、剛性を確保しつつ快適性も欲しいという条件に合います。国産コンフォートタイヤのなかでは価格帯が中位に収まり、プレミアムコンフォートまで手を伸ばすかどうか迷っている段階での現実的な着地点になります。
特殊吸音スポンジ搭載でソフトな乗り心地と静粛性を高次元で実現する ダンロップ ルマン V+
DUNLOP LE MANS V+ 245/40R19 98W
ウェットグリップ性能が高く濡れた路面でも安心感がある DUNLOP LE MANS V+
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ダンロップ |
| ブランド | LE MANS V+ |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 682mm |
| タイヤの種類 | コンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | AA/b |
| 値段 | 21,780円~(2026年調べ) |
ダンロップ LE MANS V+(ルマン ファイブ プラス)は、タイヤ内部に特殊吸音スポンジ「サイレントコア」を搭載し、走行中に発生する空洞共鳴音(ゴーという低周波ノイズ)を吸収します。純正ホイールのノイズリデューシング機構と狙いが重なるため、両方が揃った状態では低周波側の音が二重に処理されます。新素材のシリカ配合ゴムが路面をとらえ、ウェットグリップはbを確保しています。転がり抵抗はこのリストで最高のAAで、ハイオク指定のレジェンドでは燃料代の面でも効いてきます。価格帯を抑えながら静粛性を狙う場合の第一候補になる銘柄です。
ウェットグリップ性能と耐ハイドロプレーニング性能を重視したコスパ良好な一本 ピレリ パワジー
PIRELLI POWERGY 245/40R19 98W
ウェット性能にすぐれ耐ハイドロプレーニング性能が高い PIRELLI POWERGY
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ピレリ |
| ブランド | POWERGY |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 678mm |
| タイヤの種類 | 低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | ラベル対象外 |
| 値段 | 17,480円~(2026年調べ) |
ピレリ POWERGY(パワジー)は、ヒレ型のサイプがウェットグリップを高め、耐ハイドロプレーニング性能にも配慮した低燃費タイヤです。欧州メーカーらしい安全性重視の設計で、雨天時のブレーキング安定性を優先する使い方に向きます。JATMAのラベリング制度には参加していない銘柄のため、転がり抵抗とウェットグリップの等級は表示されません。等級で横並び比較したい場合は他の銘柄が扱いやすくなります。このリストでは価格が最も抑えられており、次の車検までの繋ぎとして4本まとめて替えたい場面や、走行距離が年間5,000km程度に収まる使い方では総額の重さを軽くできます。超高静粛性を求めるならプレミアムコンフォートが適任で、そこを期待して選ぶと物足りなさが出ます。
鷹の爪形状の高剛性パターンがレジェンドのSH-AWDの走行性能を引き出す グッドイヤー イーグル F1 スポーツ
GOODYEAR EAGLE F1 SPORT 245/40R19 98Y
ハイレベルのハンドリング性能とブレーキング性能を備える GOODYEAR EAGLE F1 SPORT
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | グッドイヤー |
| ブランド | EAGLE F1 SPORT |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 678mm |
| タイヤの種類 | スポーツタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | Y |
| 低燃費グレード | A/b |
| 値段 | 27,984円~(2026年調べ) |
グッドイヤー EAGLE F1 SPORT(イーグル エフワン スポーツ)は、鷹の爪を模した高剛性のクローズド・トレッドパターンによって、強いグリップ力と精確なハンドリングを引き出すスポーツタイヤです。速度記号はYで、コンフォートタイヤと比べると引き締まった接地感が得られます。SH-AWDが後輪左右へ駆動力を振り分ける瞬間、タイヤのたわみが少ないほど電子制御の働きが分かりやすく伝わります。クローズドパターンによるノイズ抑制も図られており、スポーツカテゴリーのなかでは静粛性の落ち込みが小さいほうです。一方で乗り心地は明確に硬くなるため、後席に人を乗せる機会が多い使い方では方向性が合いません。
排水性とサイレント・リブテクノロジーによる静粛性でレジェンドの上質さを高める ミシュラン プライマシー 4
MICHELIN PRIMACY 4 245/40R19 98W
排水性が高くウェット性能にすぐれた MICHELIN PRIMACY 4
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ミシュラン |
| ブランド | PRIMACY 4 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 679mm |
| タイヤの種類 | コンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | AA/b |
| 値段 | 24,970円~(2026年調べ) |
ミシュラン PRIMACY 4(プライマシー フォー)は、サイレント・リブテクノロジーによる静粛性と、複数の排水溝を持つトレッドパターンによる排水性能を備えたコンフォートタイヤです。摩耗が進んだ状態でも濡れた路面での制動距離が伸びにくい設計思想が特徴で、交換サイクルの後半に入ってからのウェット性能を確保できます。走行距離が伸びてくるほど恩恵が分かりやすくなる性格です。スリップサインの位置にミシュランマンとロゴが刻まれており、残溝の確認が視覚的に済むのも日常点検では扱いやすい部分です。後継のPRIMACY 4+も並行して流通しているため、新規購入時はどちらが手に入るか確認しておくと選定がぶれません。
上質な静粛性とウェット性能でレジェンドの車内空間をさらに快適にする ヨコハマ アドバン デシベル V552
YOKOHAMA ADVAN dB V552 245/40R19 98W
すぐれたウェット性能で雨の日の安心感に違いが出る YOKOHAMA ADVAN dB V552
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | ADVAN dB V552 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 679mm |
| タイヤの種類 | コンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | A/a |
| 値段 | 27,790円~(2026年調べ) |
ヨコハマ ADVAN dB V552(アドバン デシベル ブイゴーゴーニ)は静粛性を追求したコンフォートタイヤで、ウェットグリップ性能はこのリストで最高等級のaを取得しています。転がり抵抗Aとの組み合わせは、雨天時の安心感を優先しながら燃料消費率も落としたくないという条件に噛み合います。KRELL製のプレミアムオーディオを備えたレジェンドで音楽を聴く時間が長いオーナーから一般的に聞かれるのは、路面からのノイズが下がるとオーディオの音量を上げずに済むという点です。V552は後継のV553に切り替わっており、新規購入時はV553の在庫もあわせて確認しておくとサイズ欠品で足止めされません。V552は流通在庫が残っている場合に価格面で有利になります。
上質な静粛性と快適な乗り心地を長期間維持するプレミアムコンフォートの頂点 ブリヂストン レグノ GR-XII
BRIDGESTONE REGNO GR-XII 245/40R19 98W
静粛性と快適な乗り心地が長く続く BRIDGESTONE REGNO GR-XII
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ブリヂストン |
| ブランド | REGNO GR-XII |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 681mm |
| タイヤの種類 | プレミアムコンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | AA/b |
| 値段 | 44,950円~(2026年調べ) |
ブリヂストン REGNO GR-XII(レグノ ジーアール クロスツー)は、静粛性と乗り心地を突き詰めたプレミアムコンフォートタイヤです。橋の継ぎ目や補修跡を越えたときの衝撃吸収性が高く、2t級の車重が路面に叩きつける入力をいなします。扁平率40のタイヤは実際に触れてみるとサイドウォールがほとんどたわまず、それでも角の立った突き上げを出さないという両立がこのカテゴリーの価値です。現在はGR-XIIの後継として、ENLITENテクノロジーを搭載したGR-XIIIが発売されています。GR-XIIIはウェットグリップ性能がbからaへ引き上げられ、全体の性能水準が上がっているため、新規交換ではGR-XIIIの在庫確認を先に済ませるのが順序として妥当です。GR-XIIは流通在庫が残っている範囲で選べます。
特殊吸音スポンジとハイレベルなウェット性能でショーファーカーの乗り心地を底上げする ダンロップ ビューロ VE304
DUNLOP VEURO VE304 245/40R19 98W
高い操縦安定性でふらつかずに安定走行の DUNLOP VEURO VE304
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ダンロップ |
| ブランド | VEURO VE304 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 681mm |
| タイヤの種類 | プレミアムコンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | A/a |
| 値段 | 34,120円~(2026年調べ) |
ダンロップ VEURO VE304(ビューロ ブイイー サンマルヨン)は、特殊吸音スポンジを内蔵して静粛性を確保しつつ、操縦安定性も落とさないプレミアムコンフォートタイヤです。ウェットグリップは最高等級のaで、雨天時のブレーキングでの余裕が確保されています。重量級AWDセダンでは、サイドウォールが柔らかすぎるとコーナリング中に腰砕け感が出て、硬すぎると段差の入力が室内へ抜けてきます。VE304はその中間で踏みとどまる方向にまとめられており、レジェンドの車格との相性が取りやすい設計です。プレミアムコンフォートのなかではレグノに対して価格が抑えられており、このカテゴリーへ初めて上げるときの入口として選ばれています。
ウェット・ドライを問わない強力なグリップ力とコントロール性でレジェンドの走りを際立たせる コンチネンタル スポーツコンタクト 7
Continental SportContact 7 245/40R19 98Y
すぐれたグリップ力でコントロール性を発揮する Continental SportContact 7
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | コンチネンタル |
| ブランド | SportContact 7 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 679mm |
| タイヤの種類 | スポーツタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | Y |
| 低燃費グレード | C/a |
| 値段 | 39,000円~(2026年調べ) |
コンチネンタル SportContact 7(スポーツコンタクト セブン)は、ハーモナイズド・ブラック・チリコンパウンドによってグリップ力を確保したスポーツタイヤです。ドライとウェットの双方で操縦安定性が高く、ウェットグリップは最高等級のaを取得しています。一方で転がり抵抗はCで、このリストで唯一低燃費タイヤの条件から外れます。ハイオク指定のレジェンドで年間1万kmを超えて走る場合、燃料代の差が積み上がる方向に働く点は覚悟しておく必要があります。高速道路のワインディングを積極的に走る使い方や、安全性能を最優先する条件では、その差を払う価値が出てきます。
低燃費グレードAA・ウェットグリップaを両獲得したコスパに優れた万能タイヤ ヨコハマ ブルーアース-GT AE51
YOKOHAMA BluEarth-GT AE51 245/40R19 98W
ウェット&ドライ路面で力強い走行を実現する YOKOHAMA BluEarth-GT AE51
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | BluEarth-GT AE51 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| タイヤ外径 | 679mm |
| タイヤの種類 | 低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | AA/a |
| 値段 | 17,800円~(2026年調べ) |
ヨコハマ BluEarth-GT AE51(ブルーアース ジーティー エーイー ゴーイチ)は、転がり抵抗AAとウェットグリップaをともに取得したバランス型の低燃費タイヤです。この2つを同時に満たしているのはこのリストではAE51だけで、燃料消費率と雨天時の安全性のどちらも譲りたくない条件に最も素直に応えます。プレミアムコンフォートと比べると静粛性の作り込みでは一歩譲りますが、価格帯が抑えられているため、年間走行距離が多く交換サイクルが早いオーナーほど総コストで有利になります。走りと経済性を両立させたい使い方の基準点として置ける銘柄です。
レジェンドのタイヤ選びに必要な純正タイヤサイズとホイールサイズ
| レジェンドのグレード | タイヤサイズ | ホイールサイズ | 型式 |
|---|---|---|---|
| Hybrid EX (2015年2月~2022年1月) |
245/40R19 | 19インチ×8J(+50) 5穴 P.C.D.120mm |
DAA-KC2 6AA-KC2 |
| Hybrid EX・Honda SENSING Elite (2021年3月~、リース専用) |
245/40R19 | 19インチ×8J(+50) 専用デザイン |
6AA-KC2 |
取り付け側で注目したいのはP.C.D.120mmという寸法です。国産車で主流の114.3mmとは異なり、レジェンドは4代目KB1型から120mmに変更されています。インセットも+50と深めで、この2つの条件を満たす社外ホイールは選択肢がかなり絞られます。輸入車向けのラインナップから探すほうが見つかりやすい部分で、ホイール交換を前提にタイヤを選ぶ場合は、先にホイール側の適合を固めてからタイヤの銘柄に進む順序が安全です。
ロードインデックス98と速度記号の見方とサイズ確認の手順
245/40R19 98Wという表記は、タイヤ幅245mm、扁平率40%、リム径19インチ、ロードインデックス98、速度記号Wを意味します。ロードインデックス98は1本で750kgを支えられることを示し、4本で3,000kgになります。車両重量1,980kgから2,030kgのレジェンドに乗員と荷物を加えても余裕がある設定です。ここを純正より小さい数値のタイヤに落とすと保安基準を満たさず車検に通らないため、価格で銘柄を絞る前に必ず確認したい項目です。
速度記号は許容最高速度を示す記号で、Wが270km/h、Yが300km/hに対応します。純正装着はミシュラン・パイロットスポーツ3の98Yで、市販のコンフォートタイヤは98Wが主流です。Wでも法定速度の範囲では性能不足になりませんが、純正と同じ性格を求めるならY表記の銘柄を選ぶという判断もできます。装着中のサイズが分からない場合は、タイヤ側面の刻印を読むのが最も確実です。運転席ドアを開けた位置にある指定空気圧のラベルでも確認できますが、中古で購入した車両は前オーナーがサイズを変更している場合があるため、実物の刻印と突き合わせておくと発注ミスを防げます。
19インチからのインチダウンとインチアップはどこまで許容されるか
スタッドレスタイヤの費用を抑えたい場合、18インチへのインチダウンが選択肢に入ります。245/45R18は外径が純正とほぼ同等で、メーター誤差の面では扱いやすいサイズです。ただし4代目までのレジェンドと違い、KC2型はブレーキローターとキャリパーが大径化しているため、18インチ以下ではホイール内側のクリアランスが問題になる場合があります。17インチまで落とす計画がある場合は、ホイールの内側形状まで含めた実車確認を先に済ませる必要があります。
見た目を変える方向では20インチが定番で、245/35R20が外径の近いサイズになります。外径の差を純正比6%以内に収めるのがインチアップの基本で、この範囲を超えるとスピードメーターの誤差が大きくなり、車体との干渉も起きやすくなります。20インチへ上げると扁平率が35%まで下がるため、路面の目地を越えたときの当たりが明確に硬くなり、純正ホイールのノイズリデューシング機構も失われます。フラッグシップセダンとしての快適性を優先するなら、19インチのまま銘柄で味付けを変えるほうが結果につながります。いずれのサイズ変更でも、空気圧センサーをどう移設するかを同時に決めておくことが前提になります。
交換時期の見きわめ方と19インチタイヤの費用感
交換の判断軸は残溝、走行距離、年数の3つです。どれか1つでも限界に達していれば交換の対象になります。
- 残溝:スリップサイン(残溝1.6mm)が出たタイヤは道路運送車両法の保安基準を満たさず、車検にも通りません
- 走行距離:一般的なサマータイヤで3万km前後が目安で、スポーツタイヤはこれより早く到達します
- 年数:JATMAは使用開始後5年以上経過したタイヤについて販売店での点検を、外観上使用できるように見えても製造後10年を超えたタイヤについては交換を推奨しています
スリップサインは車検の合否ラインであって、性能のラインではありません。新品の溝は8mm前後あり、残溝3mm程度になるとウェット路面の排水性能が大きく落ち始めます。2t級の車重で雨天の高速道路を走る場面ではハイドロプレーニング現象のリスクが上がるため、残溝3mm前後を実質的な交換ラインと考えるのが妥当です。製造年はタイヤ側面の4桁数字で読み取れ、前2桁が製造週、後2桁が製造年を示します。年間走行距離が少ないレジェンドでは、溝が残ったまま年数で寿命が来るパターンが多くなります。
費用はタイヤ本体と作業料金に分けて考えます。19インチクラスの組み替えは1本あたりの工賃が13インチや14インチの倍近くになり、バランス調整と廃タイヤ処分を含めた4本の作業料金は1万円台が一般的な水準です。これに空気圧センサーの取り扱いが加わるため、TPMS車の作業実績がある店舗を選ぶこと自体が費用対効果につながります。センサーが劣化していれば同時交換になり、その分の部品代も見込む必要があります。
4本同時交換が基本になる理由とローテーションの考え方
SH-AWDは前後輪の駆動状態を連続的に切り替えるシステムで、前後のタイヤ外径に差が出た状態は制御にとって好ましくありません。摩耗差が大きいまま走り続けると駆動系に余分な負荷がかかるため、AWD車では4本同時交換が基本になります。2本だけ替えて費用を抑えるという発想は、前輪駆動車より通用しにくい構造です。
その前提に立つと、ローテーションの重要度が上がります。フロントに314PSのエンジンと7速DCTを積み、リヤに2つのモーターを内蔵したツインモーターユニットを配置したレジェンドは、前後の荷重バランスと入力の性格がそれぞれ異なります。走行距離が伸びてくると前輪の外側から摩耗が進みやすく、後輪はキャンバー角の影響で内側が減りやすい傾向が出ます。定期的に位置を入れ替えておくと4本の摩耗が揃い、4本同時交換のサイクルに素直に乗せられます。ローテーションのタイミングは、空気圧センサーの状態を目視で確認できる機会にもなります。
カテゴリー別の向き不向きと買って後悔しやすいパターン
選択を外しやすいのは、車格のイメージだけでカテゴリーを決めてしまう場合です。フラッグシップセダンだからプレミアムコンフォート、という選び方は、SH-AWDのハンドリングを気に入って乗っているオーナーには物足りなさが残ります。逆に、後席に人を乗せる機会が多い使い方でスポーツタイヤを選ぶと、目地や補修跡を越えるたびの突き上げが不満として残りやすくなります。
- 後席の快適性と静粛性を最優先する使い方:プレミアムコンフォートタイヤ。オーディオを聴く時間が長い場合も効果が分かりやすい
- ひとりで運転する時間が長く、SH-AWDの挙動を積極的に使う使い方:スポーツタイヤ。速度記号Yの銘柄が純正の性格に近い
- 通勤と長距離移動が中心で年間走行距離が多い使い方:転がり抵抗AAクラスの低燃費タイヤ。ハイオク代の差が回収に効く
- 雨天走行の機会が多い使い方:ウェットグリップaの銘柄。転がり抵抗を1段譲ってでも制動性能を取る判断が合う
燃料代の差を数字で確認しておくと、迷いが減ります。WLTCモード12.8km/Lで月1,000km走ると燃料消費量は約78Lです。ハイオクガソリンの全国平均価格が1Lあたり180円台(2026年8月31日時点の資源エネルギー庁調査で180.8円)なら、月々の燃料代は約1万4,000円になります。転がり抵抗のグレードが1段上がると燃費の改善幅はおよそ1%で、AAとCの2段差は約2%です。月あたりに換算すると280円前後、年間で3,000円台という規模にとどまります。銘柄選びで転がり抵抗を追うより、月1回の空気圧点検を習慣にするほうが確実です。タイヤの空気は自然漏えいで1か月に5%程度低下し、空気圧が下がると転がり抵抗は急激に増大します。空気圧センサーが付いているレジェンドは、この点検を数字で確認できる環境がすでに整っています。
レジェンドはホンダのフラッグシップセダン
レジェンドは、ホンダのフラッグシップセダンとして1985年に初代が発売され、5代目KC2型を最終型として2021年12月に生産を終え、2022年1月に販売を終了しました。ホームページへの掲載も同時に終了し、初代からの通算37年の歴史に幕を下ろしています。北米のアキュラブランドではRLXとして展開され、5代目の国内仕様は2015年2月に発売、2018年2月のマイナーチェンジで日本専用のダイヤモンド・ペンタゴングリルを採用しました。
5代目KC2型は、世界初の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載し、システム最高出力281kW(382PS)とシステム最大トルク463N・m(47.2kgf・m)を発揮しながら、WLTCモードで12.8km/L(JC08モード16.4km/L)という数値を確保しています。後輪左右独立のモーターによるトルクベクタリングがコーナリングにオン・ザ・レール感をもたらす点は、多くのユーザーが指摘する持ち味です。2021年3月には自動運転レベル3に対応する「Honda SENSING Elite」を搭載したタイプがリース専用の100台限定で追加され、この技術は2021年から2022年の日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤーを受賞しました。
日本国内におけるホンダの大型セダンとしての役割は、2024年3月8日に発売された11代目アコードが担っています。タイヤ選びの観点では、245/40R19という純正サイズを維持したままカテゴリーを選び直すことで、静粛性寄りにもスポーツ寄りにも性格を振れるのがKC2型の面白さです。空気圧センサーの互換性と純正ホイールのノイズリデューシング機構という2つの前提を押さえておけば、銘柄選びで失敗する余地は大きく減ります。















