グランドチェロキーのフルモデルチェンジ情報!発売時期やスペックは?
グランドチェロキーはジープブランドのフラッグシップSUVです。初代は1993年にフォード社のエクスプローラーの対抗車種として設計・発売されました。現行となる5代目WLは2021年から販売されています。
2021年12月には日本仕様の「グランドチェロキーL」が追加され、6人乗りの「Summit Reserve」と、7人乗りの「Limited」が用意されました。2022年10月には日本向け「グランドチェロキー」が追加されています。全車5人乗りでプラグインハイブリッドの「4xe」も設定されました。
PHEVのグランドチェロキー4xeを2021年9月29日に発表
グランドチェロキー4xeは今まで最も技術的で豪華なモデルに。グレンドチェロキーで初めてのプラグインハイブリッド(PHEV)ということも注目されています。
発表は2021年9月29日でジープブランドが掲げている、ゼロエミッションフリーダムを体現するモデルになりました。
日本発売は2022年内で、ジープのフラッグシップPHEVということで注目が集まっています。
グランドチェロキーは強い存在感を放つフルサイズラグジュアリーSUV
ダイナミックなフルサイズSUVのグランドチェロキーは、1993年の発売以来、多くのオフローダーから愛され続けているモデルです。2018年には高いオフロード性能・走行性能を有したハイパフォーマンスモデル「トラックホーク」が設定されました。
4代目ジープ・グランドチェロキーのグレード構成は「LAREDO」「ALTITUDE」「LIMITED」「SUMMIT」「SRT8」「TRACKHAWK」の6種類。主なスペックは以下の通りです。
全長 | 4,835mm |
---|---|
全幅 | 1,935mm |
全高 | 1,825mm |
ホイールベース | 2,915mm |
車両重量 | 2,160mm |
乗車定員 | 5名 |
ステアリング | 右 |
エンジン | 3.6L V型6気筒DOHC |
最高出力 | 213kW (290ps) / 6,400rpm |
最大トルク | 347 N・m(35.4kg・m) / 4,000rpm |
変速機 | 電子制御式8速AT |
駆動方式 | 常時4輪駆動 |
全長 | 4,890 mm |
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全幅 | 1,980 mm |
全高 | 1,800 mm |
ホイールベース | 2,915mm |
車両重量 | 2,470 mm |
乗車定員 | 5名 |
ステアリング | 右 |
エンジン | 6.2L V型8気筒 OHV |
最高出力 | 522 kW(710ps) / 6,200 rpm |
最大トルク | 868 N・m(88.5kg・m) / 4,700 rpm |
変速機 | 電子制御式8速AT |
駆動方式 | 常時4輪駆動 |
モデル | LAREDO | ALTITUDE | LIMITED | SUMMIT | SRT8 | TRACKHAWK |
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価格 | 5,240,000円 | 5,660,000円 | 6,590,000円 | 7,340,000円 | 8,850,000円 | 13,560,000円 |
最廉価モデル「ラレード」を参考にすると、ボディサイズは4,835mm×1,935mm×1,825mm、ホイールベースは2,915mm。乗車定員の5名がゆったりとくつろげる室内空間が確保されています。
エンジンは「LAREDO」「ALTITUDE」「LIMITED」「SUMMIT」に3.6L V型6気筒DOHC、「SRT8」「TRACKHAWK」にV型8気筒 OHVエンジン(SRT8は6.4L、TRACKHAWKは6.2L)が搭載されています。
次期型グランドチェロキーのパワートレインは3種類がラインナップか 遅れてPHVの登場の可能性も?
フルモデルチェンジ後のジープ・グランドチェロキーのパワートレインは、eトルクマイルドハイブリッドシステム搭載2.0L直列4気筒ターボチャージャーエンジンや5.7L V型8気筒エンジンが用意されるとの情報があります。現行型グランドチェロキーの燃費性能は9.6km/lですが、マイルドハイブリッドの採用によって大きく向上するでしょう。
また、ガソリンモデルやマイルドハイブリッド車が販売されたのち、同ブランドのレネゲードやコンパスのようにPHVモデルを設定する可能性も。PHVモデルには「4xe」の名称が冠されることから、グランドチェロキーのPHVが登場するとすれば、車名は「グランドチェロキー4xe」となるでしょう。
新型ジープ・グランドチェロキーは低重心ボディでさらに存在感を高める
次期型グランドチェロキーのプラットフォームは、アルファロメオ・ジュリアやアルファロメオ・ステルヴィオにも使われているGiorgio(ジョルジオ)プラットフォームです。グランドチェロキーのオフロード性能を損なわないような専用設計となるでしょう。ボディサイズは全長、全幅、ホイールベースが延長され、全高は低くなる見込みです。
なお、目撃されている開発車両の画像から、次期型グランドチェロキーはフロントグリルが大口化されることでよりアグレッシブな顔つきへと変化すると推測されます。リアはボリュームのあるスクエアデザインで逞しく精悍なスタイルに。昔のSUVのような雰囲気が漂います。
ジープ・グランドチェロキーのインテリアはレザーシートを装備した質感の高いスタイル
ジープ・グランドチェロキーの現行モデルは、エントリーグレードのラレードを除く全車にレザーシートを採用(ラレードはファブリックシート)。インパネやドアパネル、アームレストにはそれぞれピアノブラックや本木目、カーボンファイバーといった質感の高い素材を使用しています。次期型グランドチェロキーについても、ほぼ全てのグレードにレザーシートが採用され、ラグジュアリーなデザインとなることが期待されます。
現行グランドチェロキーには7インチマルチビュークラスターディスプレイや8.4インチVGAタッチパネルモニターが標準装備されていますが、これらのディスプレイも大型化され、視認性を高めると予想。インフォテインメントシステムの「Uconnect」は全車に標準装備、オーディオシステムも従来通り、グレードごとにアルパイン製やharman/kardon製のものが設定されるでしょう。
さらに次期型グランドチェロキーでは2列シートと3列シートの両方を設定する可能性が高いとのこと。実現すればより多くのユーザーの要望に応えられる一台となります。
グランドチェロキーの安全装備はモデルチェンジでアップデート!次期型で自動運転技術を導入か?
現行型グランドチェロキーには以下の安全装備が搭載されています(アドバンストブレーキアシスト・アダプティブクルーズコントロール・前面衝突警報・LaneSense車線逸脱警報プラス・Parkviewリアバックアップカメラはラレード以外のグレードに標準装備)。
4代目グランドチェロキーに搭載されている安全装備
- エレクトロニック・スタビリティ・コントロール
- エレクトロニック・ロール・ミティゲーション
- ブレーキアシスト(ラレードのみ)
- アドバンストブレーキアシスト
- レインブレーキサポート
- レディアラートブレーキ
- クルーズコントロール
- アダプティブクルーズコントロール STOP機能付
- 前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付)
- LaneSense車線逸脱警報プラス
- Parkviewリアバックアップカメラ
- フロント / リアパークアシスト
- ParkSense縦列/並列パークアシスト
- ブラインドスポットモニター / リアクロスパスディテクション
LaneSense車線逸脱警報プラスやParkSense縦列/並列パークアシストなど、既に先進装備が充実しているグランドチェロキーですが、次期型ではレベル3自動運転相当の運転支援技術の導入を検討しているとの噂もあります。
日本でも人気のモデル グランドチェロキーのモデルチェンジ遍歴
グランドチェロキーはクライスラーのジープブランドから販売されている人気のSUVです。フォードのエクスプローラーに対抗すべく、開発されたモデルで、日本でも人気の高い車です。3代目までは本国モデルと輸出の2モデルが販売されています。5代目グランドチェロキーでは日本仕様のモデルも登場しており、日本での人気を物語っています。
初代ZJ(本国モデル)/ZG(輸出モデル):1993年~1998年
グランドチェロキーの初代は1993年に本国モデルZJと、輸出モデルのZGが誕生しました。搭載されるエンジンは当初はAMCの直列6気筒4.0Lエンジンが搭載されましたが、1996年にAMCのパワーテックエンジンに変更。V型8気筒エンジンには5.2Lマグナムエンジンが、1998年には4.9Lマグナムエンジン搭載車の設定もありました。駆動方式は後輪駆動と四輪駆動が用意されています。
1993年にはグランドチェロキーの上級モデル、「ジープ・グランドワゴニア」を台数限定で販売。1996年にマイナーチェンジを行い、フロント周辺が変更され、フォグランプも装備されます。フェンダーに設置される車名がAMCからクライスラーのものに変更されました。
2代目WJ(本国モデル)/WG(輸出モデル):1999年~2004年
1999年、2代目グランドチェロキーの本国モデルWJと、輸出モデルのWGが発売されます。初代モデルから100種類以上の部品が流用されていますが、軽量化と堅牢化された2代目にはパワーアップされたエンジンが搭載されています。
2002年には欧州向けモデルにメルセデス・ベンツの直列5気筒2.7L OM647型ディーゼルエンジンを搭載。2004年にはフェイスリフトが行われましたが、フルモデルチェンジにあたって2代目の生産終了が決まり、中国の北京ジープに生産設備が売却されたことから、2006年から中国での販売が始まります。
3代目WK(本国モデル)/WH(輸出モデル):2005年~2010年
3代目グランドチェロキーは2004年に2005年モデルとして登場します。クォドラ・ドライブⅡの四輪駆動システムを採用し、ジープでは初めてオンロード性能を強調したモデルで、騒音や振動が改善され、快適性が向上していますが、一方でオフロード性能は一部後退しています。
2007年にはフランスのユーロ・キャンプ・ジープでヨーロッパデビューを果たし、2005年7月には日本でも発売されます。2008年モデルではフェイスリフトが施されてヘッドランプが円状になり、2009年モデルではエンジンが5.7Lに改良されています。
4代目WK2:2010年~2021年
2010年、4代目チェロキーは2011年モデルとして発売されます。メルセデス・ベンツMクラスとプラットフォームなどのハードウェアのおよそ30%を共用し、ハンドルも左右両仕様が用意され、世界的に展開されていき、SUVからクロスオーバーSUVへと変わっていきます。既存ユーザーの意見を形にしたカーゴルームの拡大や各ドアの開口角度の拡大、日本のユーザーの意見が反映されたものとして、リアシートリクライニング機構が挙げられます。2011年2月には、日本仕様が発表されます。
2014年と2017年には大幅なマイナーチェンジが施されました。エクステリアやインテリア、エンジンなどが大きく変更され、先進安全装備や快適装備が充実されます。
2018年には高性能モデルの「トラックホーク」を追加設定。オフロード性能に加え、レーシングトラックとしての走行性能にすぐれ、ジープ史上最強の高性能モデルとなります。
5代目WL:2021年~
グランドチェロキーは11年ぶりとなるフルモデルチェンジを行い、5代目が登場しました。標準仕様の「グランドチェロキー」と、ロングホイールベースの「グランドチェロキーL」のグレードが設定されました。7スロットグリル地代系のホイールアーチなど、ジープブランドのアイデンティティは健在です。
2021年12月には日本仕様の「グランドチェロキーL」を発表。6人乗りの「Summit Reserve」と7人乗りの「Limited」が用意され、6人乗りにはマッキントッシュプレミアムアラウンドシステムの19個のスピーカーやマッサージ機能が付いたフロント16WAYパワーシート、ハンズフリーパワーゲートやデジタルリヤ部y-ルームミラーなど、快適性と便利機能が備わります。翌2022年には日本向けの5人乗り「グランドチェロキー」を追加。グランドチェロキー初のプラグインハイブリッド仕様の「4xe」も設定されました。
グランドチェロキーのモデル | 販売年表 |
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初代ZJ(本国モデル)/ZG(輸出モデル) | 1993年~1998年 |
2代目WJ(本国モデル)/WG(輸出モデル) | 1999年~2004年 |
3代目WK(本国モデル)/WH(輸出モデル) | 2005年~2010年 |
4代目WK2 | 2010年~2021年 |
5代目WL | 2021年~ |
間近とされるジープ・グランドチェロキーのフルモデルチェンジに期待!
現時点で入手している情報によると、5代目グランドチェロキーは現行モデルからさらに進化を遂げ、レベル3の自動運転技術など多彩な先進装備を備えるとのこと。エクステリアはスクエアデザインの精悍なスタイルに刷新され、インテリアの質感もアップすると考えられます。パワートレインは電動化が進むでしょう。
なお、グランドチェロキーのフルモデルチェンジの時期は2020年後半から2021年ごろが濃厚とされています。COBBYでは今後もFCA公式からの発表やモーターショーへの出展情報などに注目していきます。