「SKYDRIVE(SD-05)」は2026年に商業運航や市販化を目指している国内外の大企業とも連携して開発を進める電気の力で空を飛ぶ車
空を、走ろう。をビジョンに掲げて開発される「SKYDRIVE(SD-05)」は、電気の力で空を飛ぶ小型モビリティ
SkyDriveは100年に1度のモビリティ革命をリードするという目標を掲げて、トヨタのエンジニアらが参加して2018年に造られた日本のベンチャー企業。同社は、物流ドローンを用いて災害時や、ヘリコプターの利用が難しい場所に荷物を届ける新サービスSkyLift Plusを運営しているだけではなくて、空飛ぶ車の実用化も目指している。
SkyDrive が2026年に商業運航を目指す「SKYDRIVE(SD-05)」の初回ロット分の機体価格は、約150万ドル(2億円)に設定され、既に予約販売はスタートしており、国内外の企業や実業家らが顧客となっている。
「SD-05」はSkyDriveの主力商品化させるために開発を進め、2025年に開催される大阪・関西万博では、エアタクシーサービス事業を実施する予定。
スズキの工場で製造される「SKYDRIVE(SD-05)」はTORAYやTHALESなど、国内外の大企業も事業開発に関わっている
SKYDRIVEは「SD‐05」を実用化させる為に、スズキグループと技術提携を結んで、静岡県にある同社(スズキ)の工場での製造を実施し、ボディやローターフレームではTORAY(東レ)の技術提供を受け、フライトコントローラーシステムでは、航空宇宙事業などを行っているフランスの大手電機会社であるタレスグループからのサポートを受ける、国内外の大企業などとの技術・事業提携に積極的なスタンスをとっている。
製品名 | SKYDRIVE(SD-05) |
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開発企業 | 日本ベンチャー企業SkyDrive、トヨタエンジニア参画 |
商業運航・市販化目標 | 2026年を目標 |
価格・販売 | 初回ロット約150万ドル(約2億円)、予約販売開始済み |
特徴・サービス | 電気で飛行する小型モビリティ、災害時配送用SkyLift Plus運営、エアタクシーサービス予定(2025大阪・関西万博) |
技術提携・製造 | スズキグループ工場で製造、ボディ・ローターフレームはTORAY技術提供、フライトコントローラーはタレスグループ支援、国内外企業と連携 |
開発方針 | 主力商品化を目指し、国内外大企業と協力して技術・事業提携を推進 |
スズキグループはSkyDriveに追加出資を実施して2024年春頃に「SKYDRIVE(SD-05型)」製造の本格的な実現化を目指す
スズキとSkyDriveは2022年3月に空飛ぶ車の事業化に向けて、技術提携などに関する協定を結んだ
スズキグループは、2024年1月に、空飛ぶ車の本格的な事業化に向けて、技術提携を結ぶSkyDriveが実施した、新株を引き受ける権利を付与させる第三者割当増資制度を利用して追加出資を行ったことを発表した。
ジムニーやアルトなど軽自動車を中心としたコンパクトなクルマの製造・販売を主要事業とするスズキと、コンパクトかつ軽量な機体を特徴とする空飛ぶクルマの実用化を目指すSkyDriveは2022年3月に技術提携などに関する協定を結んだ。
SkyDriveは、締結した基本合意に従って、空飛ぶ車の実用化に向けての子会社を設立させて、2024春頃に、静岡県にあるスズキグループの工業を活用して、「SKYDRIVE(SD-05 型)」の製造開始を目指している。
企業名 | スズキグループ、SkyDrive |
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出資・資本関係 | 2024年1月に第三者割当増資でSkyDriveに追加出資 |
技術提携 | 2022年3月に空飛ぶ車の事業化に向けた技術提携契約を締結 |
事業化目標 | 2024年春頃に「SKYDRIVE(SD-05型)」製造を本格実現化 |
製造拠点 | 静岡県にあるスズキグループの工場を活用 |
両社の特徴 | スズキ:軽自動車中心のコンパクトカー製造、SkyDrive:軽量・コンパクトな空飛ぶ車の実用化を目指す |
SKYDRIVEが開発している空飛ぶ車「SD-05」は2名乗りから3名乗りへと変更し航続距離を引き伸ばす
「SKYDRIVE(SD-05型)」はドーム型ローターフレームとローターを曲面配置させるなどの改良を加える事で、3人乗りを可能とさせる
SKYDRIVEは2023年6月にプレスリリースで、実用化に向けて開発を進める空飛ぶ車の商用モデルである「SKYDRIVE(SD-05型)」の仕様を変更した事を発表した。
新たな仕様では、関連企業等の要望やマーケティング調査を実施して、最大搭乗人数は2名よりも3名の方がニーズは高く、収益性が高いと判断して変更を行った。「SKYDRIVE(SD-05型)」は、同社が独自開発を行ったドーム型のローターフレームを採用し、各ローターを最適な位置に曲面配置させる事で、機体のコンパクトさは維持しながらも、3人乗りを可能とさせ、航続距離も引き上げた。
「SKYDRIVE(SD-05型)」は日本などで耐空証明を取得し、型式証明も取得して量産化やデリバリー事業の展開を目指す
SKYDRIVEが実用化を目指す空飛ぶクルマ「SD-05」は、2025年頃に日本やアメリカなど各国での耐空証明を取得して、2026年には型式証明を取得して、量産化体制を構築させ、デリバリー事業の展開を目指している。
新仕様 | 旧仕様 | |
---|---|---|
機体サイズ (全長×全幅×全高) |
約13m×13m×3m (ローター含む) |
9.4m×9.4m×2.7m (ローター含む) |
最大搭乗人数 | 3名(操縦士1名+乗員2名) | 2名(操縦士1名+乗員1名) |
燃料 | バッテリー(電動) | バッテリー(電動) |
駆動方式 | 12基のモーター・ローター | 2基のモーター・ローター |
主要構造材料 | 複合材(CFPR)・アルミ合金など | 複合材(CFPR)・アルミ合金など |
最大離陸重量 | 1,400Kg | 1,100Kg |
最大巡航速度 | 100Km/h(対気速度) | 100Km/h(対気速度) |
航続距離 | 約15Km | 5-10Km |
製品名 | SKYDRIVE(SD-05型) |
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仕様変更 | 最大搭乗人数を2名から3名に変更、航続距離を引き伸ばし |
改良点 | 独自開発のドーム型ローターフレームとローターの曲面配置でコンパクトさを維持しつつ3人乗りを実現 |
耐空証明・型式証明 | 2025年頃に耐空証明取得予定、2026年に型式証明取得予定 |
量産・事業展開 | 量産化体制構築、デリバリー事業の展開を目指す |
開発方針 | 関連企業やマーケティング調査に基づき、収益性・ニーズを考慮して仕様を最適化 |
空飛ぶ車「SKYDRIVE(SD-05型)」は2025年に開催される大阪・関西万博での試験運航を行う
空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05型)」は大阪・関西万博で会場内ポートと会場外ポートとをつなぐ2点間での運航を実施する予定
「SD-05」は大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業のスマートモビリティ部門における空飛ぶクルマの運搬に係る事業者に応募して選定された
SKYDRIVE(スカイドライブ)は、2025年4月から10月にかけて開催される大阪・関西万博で催される、未来社会ショーケース事業のモビリティ部門に応募して選定された。航路や飛行頻度、稼働台数などの詳細は決定していないが、同社の空飛ぶ車「SKYDRIVE(SD‐05)」は、万博期間中には会場内ポートと会場外ポートをつなぐ2点間で、エアタクシーサービス事業の試験運航を行う見込みです。
製品名 | SKYDRIVE(SD-05型) |
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イベント | 大阪・関西万博(2025年4月~10月)未来社会ショーケース事業・スマートモビリティ部門 |
運航内容 | 会場内ポートと会場外ポートをつなぐ2点間での試験運航、エアタクシーサービス事業として実施予定 |
選定経緯 | 未来社会ショーケース事業モビリティ部門に応募して選定された |
詳細未決定項目 | 航路、飛行頻度、稼働台数などは未決定 |
空飛ぶ車の登場でどんな未来社会が待っているのか楽しみが広がる
空飛ぶ車に乗れば、普段住み慣れている街の風景は、見た事のない新鮮に風景に生まれ変わります。渋滞が解消されることで、休日ドライブで楽しめる時間は増えていきます。
空飛ぶ車によるモータショーは、よりエキサイティングになります。愛する人とのドライブデートは、地上を走らざるを得ない車よりも、もっとロマンティックになっています。
車が空を飛べることで、どんな夢物語が実現していくのか想像していきましょう。
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