フレアワゴンの内装

フレアワゴンの内装を徹底解説 現行4代目と3代目のグレード別デザイン・装備まとめ

フレアワゴンの内装はグレードでどこまで変わるのか。XGと上位グレードを分けるスライドドアの駆動方式、後席の快適装備、表示系の差を整理し、標準・タフスタイル・カスタムスタイルの3タイプの選び分けまで解説します。

3代目フレアワゴン・フレアワゴンカスタムスタイルの内装

フレアワゴンはマツダが販売する軽スーパーハイトワゴンで、スズキ・スペーシアのOEM供給を受けています。2018年2月に3代目モデルの販売を開始し、カジュアルな標準モデルと都会的なドレスアップモデル「フレアワゴンカスタムスタイル」の2ラインナップで展開していました。3代目フレアワゴン・フレアワゴンカスタムスタイルは2023年11月に販売を終了しており、現在は後継となる4代目が販売されています。

中古車市場では2018年2月から2023年までの個体が流通しており、4代目と比べて手が届きやすい価格帯で選べます。シートデザイン・コックピット・安全装備・ラゲッジルーム・カスタムパーツの内容を順に見ていきます。

3代目フレアワゴンとフレアワゴンカスタムスタイルのコックピットの違い

  • フレアワゴン「ハイブリッドXG」のコックピット
  • フレアワゴン「ハイブリッドXS」のコックピット
  • フレアワゴンカスタムスタイル「ハイブリッドXG」のコックピット
  • フレアワゴンカスタムスタイル「ハイブリッドXT」のコックピット

上からフレアワゴンのハイブリッドXG・ハイブリッドXS、フレアワゴンカスタムスタイルのハイブリッドXG・ハイブリッドXTのコックピット画像です。標準モデルは赤のエアコンルーバーとホワイト系インパネでカジュアルでおしゃれな印象。カスタムスタイルはピアノブラックのインパネとシルバー加飾を採用し、上質感を高めた仕上がりとなっていました。

4代目との最も大きな違いは、パーキングブレーキの方式です。3代目は足踏み式またはレバー式で、4代目から採用された電動パーキングブレーキとブレーキホールドは備わっていませんでした。渋滞の多い道を毎日走る使い方では、この差が疲労感に表れます。一方で構造が単純なぶん、年数が経った個体でも電装系の不具合を心配する箇所が少ないという見方もできます。

カスタムスタイルのハイブリッドXTにはパドルシフトとクルーズコントロールが標準装備

走りをより楽しみたい方には、ステアリングシフトスイッチとクルーズコントロールが標準装備されていたカスタムスタイルハイブリッドXTが支持されていました。スポーティな走り味と高速道路での定速走行を両立できるグレードでした。

中古車でXTを選ぶ理由は、ターボエンジンによる余裕だけではありません。クルーズコントロールが標準で付くことで、高速道路での右足の負担が大きく減ります。軽自動車は車重が軽く横風の影響を受けやすいため、速度維持を機械に任せられる意味は普通車以上に大きくなります。

3代目フレアワゴンのシートデザインはグレードごとにファブリックとレザー調の2種類

ゆったりくつろげるシートがフレアワゴンの特徴

フレアワゴンのシートは、フロントもリヤも大きなソファに座っているかのようなゆったりとした座り心地で、軽自動車の枠を超えた居住性を備えていました。

  • フレアワゴン「ハイブリッドXG」のシート
  • フレアワゴン「ハイブリッドXS」のシート
  • フレアワゴンカスタムスタイル「ハイブリッドXT」のシート

ハイブリッドXG・ハイブリッドXS・カスタムスタイルのハイブリッドXGにはフルファブリックシートが採用されていました。カスタムスタイルのハイブリッドXSとハイブリッドXTはメイン素材ファブリックに一部レザー調素材を組み合わせ、スポーティな赤のステッチがアクセントとなっていました。

内装色はほとんどのモデルがブラックでしたが、ハイブリッドXS専用色のチアフルピンクメタリックツートンカラーとオフブルーメタリックツートンカラーのみがベージュ内装となっていました。

中古車で内装色にこだわる場合、この組み合わせは重要な手がかりになります。ベージュ内装の個体を探すなら、ボディカラーからたどると効率的です。流通量は限られるため、条件を固定しすぎると候補が極端に減る点は踏まえておく必要があります。

3代目フレアワゴンのラゲッジルームは低床設計で多彩なシートアレンジに対応

広いテールゲートと低い荷室開口地上高(510mm)により、重い荷物の積み降ろしが楽に行えました。開口部が広く、大きな荷物でもスムーズに積み込めます。

開口地上高510mmは、大人が腰をかがめずに荷物を押し込める高さです。米袋やケース入りの飲料のように持ち上げたくない荷物でも、床面まで滑らせるように載せられます。ベビーカーを折りたたんで積む動作でも、この高さの差が腰への負担を左右します。

シートアレンジは外に出ず室内から作業できる

リアシートには荷室側からも操作できるダブルフォールディング機構と左右独立シートスライド・リクライニング機構が採用されていました。スライドドアを開けずに荷室側から操作できるため、荷物の積み降ろし作業が効率的に行えました。

  • 2人+長い荷物を載せるときのシートアレンジ
  • 2人+大きな荷物を載せるときのシートアレンジ
  • フルフラットのシートアレンジ

多彩なシートアレンジで様々な荷物を積載できました。2名乗車時にはサーフボードや自転車など大きな荷物もアレンジ次第でスッキリ収納できます。フルフラットにすれば足を伸ばしてゆったりくつろげるスペースが確保できました。

フルフラット状態は休憩用の姿勢を取るための機能で、就寝を想定した完全な平面ではありません。車中泊で使う場合は厚みのあるマットを敷いて細かな段差を吸収する前提で考えると、実際の寝心地との差が小さくなります。

3代目フレアワゴンの収納は車内の各所に使いやすいポイントが配置

使い勝手抜群のインパネアッパーボックスとインパネボックス

開口部が大きく開くインパネアッパーボックスは使い勝手に優れ、すぐに手の届く場所に設置されていました。その下のインパネボックスにはティッシュボックスがすっぽりと収まるサイズ設計となっていました。

ティッシュ箱の置き場所はダッシュボード上になりがちですが、急ブレーキで飛んだり直射日光で変形したりする難点があります。専用サイズの収納が用意されていると、この問題がそのまま解消されます。4代目ではインパネまわりの構成が変わっているため、3代目を選ぶ理由のひとつになる部分です。

プッシュ式インパネドリンクホルダー

インパネドリンクホルダーは運転席と助手席それぞれに設置されており、プッシュ式で使わないときは格納できる設計でした。格納できる構造は見た目がすっきりするだけでなく、埃や飲みこぼしの跡が溜まりにくいという実用的な利点もあります。

クォーターポケットは全車に、アクセサリーソケットはハイブリッドXSとカスタムスタイル全車に標準装備されていました。アクセサリーソケットはドライブレコーダーや空気入れの電源として使う機会が多いため、中古車で装備の有無を確認しておきたい項目です。

標準装備のインパネセンターポケット

ハザードボタン下のインパネセンターポケットは全グレードに標準装備されており、スマートフォンがちょうど収まるサイズでした。

買い物に便利なショッピングフック

インパネ付近に設置されたショッピングフックはゴミ袋の取り付けにも便利でした。耐荷重は2kgとなっています。2kgは1.5Lのペットボトル1本と少し程度の重さで、惣菜や菓子パンを入れた軽い袋を想定した設定です。飲料をまとめ買いした袋を掛けると耐荷重を超えるため、重い荷物は床に置くという使い分けが必要でした。

替えの靴などを収納できるシートアンダーボックス

助手席足元のシートアンダーボックスは全グレードに標準装備されており、替え靴など普段使わない荷物の収納に活用できました。この装備は4代目にも引き継がれており、世代をまたいでフレアワゴンの特徴となっている収納です。

3代目フレアワゴンの空調・暖房装備は全グレードに標準搭載

エアフィルター付き抗菌処理タイプのフルオートエアコンは全グレードに標準装備されていました。風量コントロール可能なエアコンルーバー・エコクール・後部座席まで温風が届くリアヒーターダクトも標準装備となっていました。座面から温まるシートヒーターは、運転席がハイブリッドXG 4WD車・ハイブリッドXS・カスタムスタイル全車に、助手席がハイブリッドXS 4WD車・カスタムスタイル4WD全車に標準装備されていました。

シートヒーターの設定が駆動方式で細かく分かれているのは、寒冷地での需要を前提にした構成です。中古車を探すときは、グレードだけでなく2WDか4WDかまで確認しないと、助手席側の有無が想定と変わります。現車を確認できるなら、シート側面のスイッチの数を見るのが最も早い判別方法です。

3代目フレアワゴンは全グレードがサポカーSワイドに該当する安全装備を搭載

全グレードが「サポカーSワイド」に該当していた3代目フレアワゴン。デュアルセンサーブレーキサポート・車線逸脱警報機能・ふらつき警報機能・先行車発進お知らせ機能など、様々な先進安全機能を標準搭載し、ドライバーと同乗者を幅広いリスクから守る設計でした。

サポカーSワイドは、対歩行者も含む衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトの4条件を満たす区分です。全グレードが該当していたことは、どの年式・グレードを選んでも基本的な安全性能が確保されているという意味になります。デュアルセンサーブレーキサポートは単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせた方式で、4代目のミリ波レーダー方式とは検知の仕組みが異なります。

3代目フレアワゴン向けカスタムパーツでインテリアをドレスアップ

インパネは「ガンメタ」「ピンク」「ブラウン」「ライトブルー」

インパネアッパーボックスとインパネカラーパネルはガンメタ・ピンク・ブラウン・ライトブルーの4色展開でした。ボディカラーとの組み合わせでオリジナルのドレスアップが楽しめました。

中古車では前オーナーがこれらのパネルを装着している個体もあります。標準の内装色と違って見える場合はこのパーツが入っている可能性があり、純正パーツのため元に戻すこともできます。購入前の写真確認で違和感があったときの判断材料になります。

インパネと同じカラーでウィンドースイッチガーニッシュやルームミラーカバーを用意

ウィンドースイッチガーニッシュとルームミラーカバーもインパネ類と同じ4タイプが展開されていました。インテリア全体の統一感を出したい方には4点セットでのカスタムがおすすめでした。

ステアリングカバーは「ブラック」「ベージュ」の2タイプ

本革ステアリングホイールカバーはブラックとベージュの2種類から選択可能でした。高級感のある見た目と握り心地の良さで人気のアイテムでした。実際に触れてみると、純正ステアリングの樹脂と本革では冬場の冷たさの伝わり方がはっきり違います。ステアリングヒーターを持たない3代目では、体感温度の面でも意味のあるアイテムでした。

シートカバーはアイボリー・ブラウン・ブラックの3種類が展開されていました。アイボリーは革調でしっかりとした生地の仕様でした。ファブリックシートの汚れを防ぎたい場合や、中古車のシートのくたびれを隠したい場合にも有効な選択肢です。

ハンドルカバーは「ブラック」「レッド」の2タイプ

ドアハンドルや乗降グリップ用の本革カバーはブラックとレッドの2タイプが用意されていました。握りやすさの向上とインテリアのアクセントを兼ねるアイテムでした。

6カラー用意されたユーティリティーカラーリングフック

ラゲッジルームのユーティリティナットに取り付けられるユーティリティカラーリングフックは、オレンジ・クリア・グリーン・ピンク・ブルー・レッドの6色から選択可能でした(ラゲッジバーとの同時装着不可)。ロープやネットを掛けて荷物を固定する用途に使えるパーツで、アウトドア用品を積む機会が多い使い方で実用性を発揮しました。

フレアワゴン・フレアワゴンカスタムスタイルの内装は男女問わず選べるデザインが魅力

標準モデルはカジュアルなデザイン、カスタムスタイルはブラックを基調としたスタイリッシュなデザインと、グレードごとに異なる表情を持つ3代目フレアワゴンは、男女問わず自分好みのインテリアを選べるモデルでした。カラバリ豊富なカスタムパーツで理想のドレスアップが楽しめる点も大きな魅力でした。

使いやすいコックピット設計・実用的なラゲッジルーム・充実した収納スペースと、デザイン性だけでなくユーティリティ面でも高い評価を受けていた3代目フレアワゴン・フレアワゴンカスタムスタイルは、2023年11月に販売を終了し、現在は4代目が後継として販売されています。中古車市場では流通が続いており、コストを抑えてフレアワゴンの魅力を体感したい方にとって選択肢の一つとなっています。

3代目と4代目のどちらを選ぶかは、電動パーキングブレーキとブレーキホールド、マルチユースフラップ、ミリ波レーダー方式の安全装備という4代目から加わった要素に価値を感じるかどうかで判断が分かれます。装備の新しさより価格を優先するなら3代目、毎日の運転の負担軽減を重視するなら4代目という整理になります。