マツダ「フレアワゴン」が2018年2月8日にフルモデルチェンジ
マツダは2017年12月22日のプレスリリースで、「フレアワゴン」「フレアワゴン カスタムスタイル」のフルモデルチェンジを行い、2018年2月8日に発売する事を発表しました。
両車はスズキからOEM供給を受けてマツダブランドで販売するスタイルを取ります。新型フレアワゴンは、2017年12月14日のフルモデルチェンジで誕生した姉妹車であるスズキの「スペーシア」「スペーシア カスタム」と同様のエクステリアを採用し、マイルドハイブリッドシステムを搭載させます。
新型フレアワゴンとなって強化された安全面について、各グレードの販売価格についても紹介します。
マツダ・フレアワゴンはスズキ・スペーシアの姉妹車
※スズキ スペーシア
フレアワゴンは、スズキからOEM供給されマツダブランドで販売する車です。軽ハイトワゴンに分類されるフレアワゴンは、スズキ・スペーシアの姉妹車にあたります。
フレアワゴンの初代モデルは、2012年6月にスズキ・パレットをベース車として登場しました。その後、ベース車であるパレットが2013年3月にフルモデルチェンジで「スペーシア」へと車名を変更したタイミングに合わせる形で2代目フレアワゴンも誕生しました。2代目となってからは、スポーツグレードの「フレアワゴン カスタムスタイル」もラインナップされました。
スズキ・スペーシアのフルモデルチェンジは、2017年12月16日に行われました。フレアワゴンはその流れを受けて、2018年2月8日に新型モデルを登場させます。
ちなみに、2017年2月にフルモデルチェンジが行われたマツダのフレアは、スズキ・ワゴンRの姉妹車です。OEM供給を受けるワゴンRが、2012年に4度目のフルモデルチェンジを行ったタイミングに合わせて、それまでの「AZ-ワゴン」という車名から「フレア」という車名に変更されました。
新型「フレアワゴン」「カスタムスタイル」のエクステリア
フレアワゴンのエクステリア
フレアワゴンでは、スーツケースを意識させるデザインをボディ各部に採用します。フロントグリルでは、スーツケースのバックルを連想させる遊び心を取り入れます。
サイドビューでは、大胆に立体加工された水平ラインがやはり印象的です。助手席ドア付近には、死角が少なくなるように角度調整されたサイドアンダミラーは、エクステリアの魅力アップにも貢献します。
フレアワゴンでは、「オフブルーメタリック」あるいは「チアフルピンクメタリック」に、ホワイトルーフを組み合わせる2トーンルーフもボディカラーとして選べます。2トーンルーフでは、スーツケースの取手を思わせるアクセサリーの存在感が抜群です。
新型フレアワゴンのボディカラー
ピュアホワイトパール
オフブルーメタリック
ブルーイッシュブラックパール3
チアフルピンクメタリック
シフォンアイボリーメタリック
シルキーシルバーメタリック
オフブルーメタリック2トーンカラー(ホワイトルーフ):HYBRID XS専用色
チアフルピンクメタリック2トーンカラー(ホワイトルーフ):HYBRID XS専用色
フレアワゴン カスタムスタイルのエクステリア
「カスタムスタイル」では、大型フロントメッキグリルとLEDヘッドランプ・フォグランプを装備することで、カスタムモデルと呼ぶに相応しい迫力感をエクステリアに与えます。
ホイールでは、大型フロントメッキグリルのデザインにマッチさせるため、スポークに光沢感や存在感を持たせたものを採用します。
カスタムスタイルでは、モノトーンカラー以外でもピュアホワイトパールに、ブラックルーフを組み合わせた特別設定色「ピュアホワイトパール2トーンカラー」もボディカラーとして選べます。
新型カスタムスタイルのボディカラー
ピュアホワイトパール
ブルーイッシュブラックパール3
スチールシルバーメタリック
ブレイブカーキパール
ムーンライトバイオレットパールメタリック
ピュアホワイトパール2トーンカラー(ブラックルーフ):HYBRID XS・XT専用色
新型「フレアワゴン」「カスタムスタイル」のインテリア
新型フレアワゴンのインテリア
新型フレアワゴンのインテリアでは、スーツケースを意識させる助手席インストルメントパネルが印象的です。
カラーリングではアイボリーの優しい色を基調としながらも、室内パーツの所々にビビットカラーのレッドを効果的に取り入れます。
3代目フレアワゴンでは、カラーリングによる視覚効果に加え、室内スペースが拡張されたことで、居心地の良さを実感する事ができます。
新型カスタムスタイルのインテリア
「カスタムスタイル」の室内空間は、ブラックを基調としながらもシックな雰囲気と上質感をスケールアップさせるために、メッキパーツを効果的に取り入れます。ブラックとの相性の良いシルバーや、
シフトノブのステッチのレッドカラーの配色の組み合わせは抜群です。
カスタムスタイルでは、室内をブラックカラーで上質空間にアレンジするだけではなくて、ロングドライブシーンを想定しシートの座り心地や、アームレストにもこだわります。
フルモデルチェンジでフレアワゴンの機能性はさらに充実
2018年2月8日に誕生する新型フレアワゴンでは、前モデルよりもスライドドア・開口部の「幅」と「高さ」をワイド化させて、乗り降りをさらに楽にします。
リアシートは利用しない時には、簡単に格納できるワンタッチダブルフォールディング式を導入します。HYBRID XG以外のグレードでは、リアシートスライドストラップを標準装備させることで、荷物の収納力は格段に上がります。
室内の快適性に直結する空調設備では、室内の温度を座る場所に関係なく調整できるスリムサーキュレーターを標準装備させます。
室内では、その他に充電中のスマホをかさばらずに収納できる後席右側アクセサリーソケットなどの収納スペースも充実します。
新型フレアワゴンは新プラットフォームの採用で居住スペースが拡充
3代目フレアワゴンでは、新プラットフォームを採用し、設計を見直すことで前モデルよりも室内幅及び室内高をワイド化させます。
フレアワゴンの特徴と最大の魅力とも言える広い室内空間は、デザインによる視覚効果も加わることで実際のサイズ以上の広さを感じさせます。
そんなフレアワゴンの居住スペースへの入り口は、地面との落差が少ない低床フロアを採用、後席スライドドアが大きく広がり、どんな人も乗り降りやすい設計はさらに進化します。
フルモデルチェンジによりフレアワゴンの安全性能は大幅に強化
新型フレアワゴンでは、前方の安全確認を単眼カメラと赤外線レーダーセンサーで行います。カメラとレーダーの検知能力が組み合わせることで、先行車だけではなくより識別が難しい歩行者も対象とした安全システムの構築が可能となります。
新型フレアワゴンではマツダの軽自動としては初めて、車をバックさせる際に対象物と衝突の恐れがある場合に、ブザー音を鳴らす・自動ブレーキ発動する「衝突回避・被害軽減サポート機能」が付いた安全システムを標準装備させます。
新型フレアワゴンが備えるワンタッチ操作で設定速度を、アクセルを踏まずに自動でキープできる「クルーズコントロール」は、ロングドライブシーンで大活躍します。
また、シフトの位置をドライバーが勘違いしていると、システム側が判断すれば発動される誤発進抑制機能は、これからの高齢化社会に役立つ機能です。
同車は対象物と接触してしまっても、運転席と助手席にSRSエアバックシステムを標準装備されることで、人に加わるダメージを最小限にすることが出来ます。
そういった高い安全性が評価され2018年2月8日に誕生する「フレア ワゴン」「フレアワゴン カスタム」は全グレードにおいて、経産省と国土交通省などが普及を目指す安全運転サポートカーの認定を受けます。
新型フレアワゴンではクラス最高レベルの30km/Lの低燃費を実現
新型フレアワゴン・グレード「HYBRID XG」の2WDモデルでは、軽ハイトワゴンクラス最高レベルの30km/Lの低燃費を実現します。
その他のグレードにおいてもエコカー減税の設定基準をクリアした低燃費を実現しているために、新型フレアワゴンでは、自動車取得税及び重量税が減免されます。
3代目フレアワゴンでは、スズキの新型スペーシアと同様にエネルギーロスが少ない「マイルドハイブリッド」を取り入れ、ボディの軽量化をできる新プラットフォームを採用した事が高い燃費性能に貢献しています。
新型「フレアワゴン」「フレアワゴン カスタム」の販売価格
2018年2月8日に誕生する新型「フレアワゴン」「フレアワゴン カスタム」の販売価格をグレード毎に紹介します。
グレード | エンジン | 駆動 | 変速機 | 燃費 (km/L) |
エコカー減税 | 販売価格 |
HYBRID XG | 660DOHC VVT |
2WD | CVT | 30.0 | 60%/75% | 1,333,800円~ |
4WD | 26.4 | 40%/50% | 1,454,760円~ | |||
HYBRID XS | 2WD | 28.2 | 40%/50% | 1,468,800円~ | ||
4WD | 26.4 | 40%/50% | 1,589,760円~ | |||
カスタムスタイル HYBRID XG |
2WD | 28.2 | 40%/50% | 1,576,800円~ | ||
4WD | 26.4 | 40%/50% | 1,697,760円~ | |||
カスタムスタイル HYBRID XS |
2WD | 28.2 | 40%/50% | 1,690,200円~ | ||
4WD | 26.4 | 40%/50% | 1,811,160円~ | |||
カスタムスタイル HYBRID XT |
660DOHC VVT ターボ |
2WD | CVT 7速マニュアルモード付 |
25.6 | 20%/25% | 1,787,400円~ |
4WD | 24.0 | 20%/25% | 1,908,360円~ |
※2トーンルーフパッケージをオプションで追加した場合には、64,800円が加算されます
※アップグレードパッケージをオプションで追加した場合には、75,600円が加算されます
※特別塗装色「ピュアホワイトパール」等を選べば、21,600円が加算されます
フルモデルチェンジで誕生するフレアワゴンにもマツダらしさが見られます
2018年2月8日に発売をスタートする新型フレアワゴンも、スズキからOEM供給される車であるため、先にフルモデルチェンジされた姉妹車である新型スペーシアと内外装や、装備面を比較すれば変わりはほとんど見られません。
しかし、スペーシアにはない「ブルーイッシュブラックパール3」や「ブレイブカーキパール」といったマツダらしい深みのあるボディカラーが追加されるなどのオリジナリティーも発揮されています。
マツダブランドが好きで、軽ハイトワゴンへの乗り換えを考えている方には新型フレアワゴンは自信を持ってお勧めできる1台です。