デ・トマソ パンテーラのモデルチェンジ

デ・トマソ・パンテーラが復活!アレスデザインによるウラカンベースのカスタムカー

デ・トマソ・パンテーラがイタリアのアレスデザインによって復活します!ベース車両にはランボルギーニのウラカンを使用し、エクステリアはパンテーラそっくりそのものです。ヘッドライトにはスーパーカーの象徴であるリトラクタブルヘッドライトを採用しています。

デ・トマソ・パンテーラが復活!アレスデザインによるウラカンベースのカスタムカー

あのデ・トマソ・パンテーラが復活!アレスデザインがウラカンベースによるカスタムでスーパーカーをリボーン

1970年代に発売され日本中のドライバーを虜にしたスーパーカーである「デ・トマソ・パンテーラ」が2019年に復活。イタリアにあるアレスデザインと呼ばれるカスタムメーカーが手がけるプロジェクトにより、現代にデ・トマソ・パンテーラが蘇ります。
デ・トマソはイタリアの自動車メーカーで創業者であるアレッサンドロ・デ・トマソさんの名前がそのままブランド名になっています。

見た目はデ・トマソ・パンテーラですが、中身はランボルギーニのウラカンを使用していてアルミニウムとカーボンを使ったシャーシ、パワートレインには排気量5.2LのV10エンジンが搭載されています。ボディパネルにはカーボンファイバーを使い軽量化を行うとともに、ヘッドライトには日本では絶滅したリトラクタブルライトを採用しています。

ボディタイプはクローズドボディのクーペとオープンボディのスパイダーの2種類が用意される予定で、クーペは2019年4月下旬から生産がスタートし、スパイダーは2021年から生産開始されるとの噂があります。

約50年の時を経て復活するアレスデザインのデ・トマソ・パンテーラのエクステリアやインテリア、パワートレインに発売日や価格帯などをチェックしていきましょう。

イタリアのアレスデザインが手がけるプロジェクトパンサーは、かつてのスーパーカーであるデ・トマソ・パンテーラを現代に復活させるプロジェクト

デトマソ パンサーのエクステリアアレスデザインによって復活するデ・トマソ・パンテーラを思い浮かべるデザイン

アレスデザインが手がけるスーパーカーを現代によみがえらせるプログラム「Legends Reborn(レジェンズリボン)」の第1弾として進めるプロジェクトが「プロジェクトパンサー」です。パンサーという名称ですが、見た目は1970年代に一世風靡したデ・トマソのパンテーラそっくりで、ベース車両にはランボルギーニのウラカンを使っています。

デトマソ パンサーのリトラクタブルヘッドライトヘッドライトにはリトラクタブル展開のLEDヘッドライトを採用

ヘッドライトにはリトラクタブルで展開するLEDヘッドライトが搭載されていて、LEDテールライトやDRL(デイタイムランニングライト)などの最新装備も揃えています。ボディサイズも判明していて、全長4,668mm・全幅1,977mm・全高1,185mmの超ワイドボディです。

アレスデザイン・パンサーのボディサイズ
全長 4,668mm
全高 1,977mm
全高 1,185mm
ホイールベース 2,620mm
車両重量 1,423kg

デトマソ パンサーのホイールホイールはブラックのリボルバーデザインで、タイヤはピレリの「P ZERO」を装着

ホイールデザインは真っ黒カラーに5つの空間があいたリボルバーデザインを採用していて、フロントには20インチ・リアには21インチのホイールが装着されています。タイヤサイズは255/30ZR20(フロント)、325/25ZR21(リア)の超偏平タイヤを履いています。

デトマソ パンサーのリヤビューリアデザインは尻上がりになっていて左右2本ずつ、合計4本のマフラーエンドが見える

リアビューはグッと上がったバンパーが特徴的で2本出しのマフラーがデュアルに分かれているデザインで、合計4本のマフラーエンドが見えます。

インテリアはランボルギーニ・ウラカンのままだが動物由来のものを使いたくないヴィーガンにも対応

デトマソ パンサーのインテリアアレスデザインのパンサーのインテリアは、ベース車のウラカンから特に手は加えられていない

パンサーのインテリアは基本的にウラカンのままとなっていて、スポーティかつラグジュアリーな内装になっています。センターコンソールにはたくさんのスイッチが並んでいて、その中でも目立つのが中央のエンジンスタートボタンです。赤いフラップを開ければボタンが押せるようになっていて開け閉めの動作が必要ですが、この操作をすることにより「これからスーパーカーを運転する」という気分にさせてくれます。

数千万円の値段がするスーパーカーには本革レザーが使用されることが多いですが、動物由来の製品などを使用を好まない人にも対応し、インテリアの対応はベントレーが行うと発表されています。

パンサーのパワートレインはカーボンファイバーのシャーシを使い、エンジンにはV10の5.2Lを搭載!価格帯は615,000ユーロ

デトマソ パンサーのエンジンパンサーが搭載するエンジンは5.2LのV10エンジンでウラカンと同様のものだが、若干スペックが違う

アレスデザインが現代に復活するデ・トマソ・パンテーラの搭載エンジンはウラカンと同様のV10エンジンで排気量は同様の5.2Lですが、スペックが若干向上していて最高出力は650HP、最大トルクが600Nmになっています。

パンサーとウラカンのエンジンスペック比較
  パンサー ウラカン
エンジン種類 V型10気筒
排気量 5,204cc
最高出力 650HP/8,250rpm 610PS/8,250rpm
最大トルク 600Nm/6,500rpm 559Nm/6,500rpm

時速0-100kmの加速は3.1秒、最高速度は325km/hで、ベースのウラカンよりも加速が0.5秒速くなっています。

また、生産は2019年4月下旬から5月上旬にスタートするとされていて、価格帯は615,000ユーロです。日本円にすると約7,600万円(1ユーロ:124.5円)に設定され、納期は約3ヶ月です。ベース車両となっているウラカンの価格帯は3,000万円ですので、2倍以上の価格帯になっています。

伊米合作のスーパーカー デ・トマソ・パンテーラのモデルチェンジ遍歴

パンテーラは「豹」を意味し、イタリアのデ・トマソが販売していたスーパーカーです。ボディはイタリア製でエンジンはアメリカ製という、デ・トマソとフォードによる合作のスーパーカーです。コストダウンで大量生産し、廉価なスポーツカーとして販売することを目的として開発されました。

パンテーラ /1971年~1972年

1971年、パンテーラが誕生します。エンジンはフォード社の5.8L水冷V型8気筒OHVエンジンを搭載。前期型と後期型に分かれており、目標生産台数は4,000台。最盛期の1972年では2,700台以上を販売。目標台数には達しなかったものの、フェラーリやランボルギーニの半値という価格で、成功と呼べる販売台数となりました。

パンテーラL/1972年

1972年にパンテーラLが追加されました。「L」は「Lusso」の略で、イタリア語で豪華や贅沢という意味です。アメリカ市場での販売を想定されたモデルです。

パンテーラGTS/1973年

パンテーラGTSは1973年に登場したハイパフォーマンスモデルです。最高速度は290km/hで外観も派手な印象となりました。日本にも輸入されましたが、ノーマルエンジンにGTSデザインのアメリカ仕様でした。

パンテーラGT4/1974年

パンテーラGT4は1974年に6台のみ生産されたモデルです。特殊グランドツーリングカーカテゴリーへの参戦条件が「連続する12か月間に最低500台の生産」というグループ4に参戦すべく生産されたモデルで、レース仕様をそのまま市販すべく生産されたモデルです。

パンテーラGT5/1980年

1980年、思い切ったイメージチェンジで追加されたパンテーラGT5。軽量化のためにFRPで成型されています。一般公道で扱いやすくするために、330馬力にエンジン出力をダウンさせています。

パンテーラGT5S/1984年

1984年、パンテーラGT5のマイナーチェンジとして追加されたモデルで、フェンダー一体型の滑らかなスタイルになっています。エンジンは標準仕様で300馬力、ハイパフォーマンス仕様は350馬力になっています。

パンテーラSI/1991年

1991年のトリノショーで発表された、パンテーラの最終型にふさわしい改良が施されたモデルです。全体的に滑らかなスタイリングになり、エンジンは5.0HOを搭載。エンジンは247馬力と、これまでに比べて控えめな仕様となっています。
1994年には製造された41台の中の4台のみをタルガトップに改造。「SIタルガ」がパンテーラのラストを飾る公式バリエーションとなりました。

デ・トマソ・パンテーラのモデルチェンジ遍歴
デ・トマソ・パンテーラのモデル 販売年表
パンテーラ 1971年~1972年
パンテーラL 1972年
パンテーラGTS 1973年
パンテーラGT4 1974年
パンテーラGT5 1980年
パンテーラGT5S 1984年
パンテーラSI 1991年

現代によみがえるデ・トマソ・パンテーラはアレスデザインが手がけるパンサーというモデル名で登場!価格帯は7,600万円で納期は3ヶ月程度

デ・トマソ・パンテーラ

イタリアのアレスデザインの手によって現代にスーパーカーをよみがえらせるプロジェクトである「Legends Reborn」の第1弾に選ばれた車種が1970年代にスーパーカーブームを巻き起こしたデ・トマソのパンテーラです。

発表されたエクステリアはデ・トマソ・パンテーラそのもので、ヘッドライトにはリトラクタブルを採用しています。灯火類はすべてLEDを使用していて最新技術が導入されています。搭載エンジンはウラカンと同様のV10エンジンで排気量も同じ5.2Lですが、最高出力と最大トルクがそれぞれ40PS・40Nm向上しています。

パンサーの価格帯は日本円で約7,600万円になっていて、納期は3ヶ月とされています。クローズドボディのクーペだけではなく、2021年からはオープンボディのスパイダーを発売するとしています。アレスデザインのレジェンズリボーンプロジェクトの第2弾の開発はあるのか、どのスーパーカーが復活するのか注目が集まります。