かっこいいセダンおすすめ

かっこいいセダン国産車と外車おすすめ12選 スペックと維持費まで徹底比較

かっこいいセダンをお探しの方に向けて、国産車と外車の代表的なセダン12選を紹介。日産シーマ・マツダアテンザなど生産終了モデルの現状から、レクサスLS・メルセデスSクラスの実際の維持コストまで、購入前に知っておきたい情報を網羅しています。

かっこいいセダン国産車と外車おすすめ12選 スペックと維持費まで徹底比較

かっこいいセダン国産車・外車12選

かつてトヨタのカローラや日産のセドリックなどセダンが月間販売台数の上位を独占していた時代がありました。近年はSUVやミニバンへの移行が続き、セダンの国内販売は大きく減少しています。しかし世界の自動車メーカーは、最先端の安全技術や乗り心地の革新を最初にセダンに投入し続けています。フラッグシップとしての地位はいまも健在です。

ここでは国産車・外車のかっこいいセダンを12台ピックアップし、各モデルの特徴・スペック・購入前に知っておくべき情報を詳しく解説します。なお生産終了モデルも含まれているため、各車種の現状についても合わせて記載しています。

テスラ モデルSはOTA(無線アップデート)で常に進化し続けるEVセダン

テスラ モデルSのエクステリア。流線型のロングボディが特徴のEVセダン流れるようなボディラインがかっこいいテスラのモデルS

テスラのモデルSは、ガソリンエンジンを持たない純粋なEVセダンとして登場し、「鉄仮面」と呼ばれたシームレスなフロントグリルレスデザインで世界に衝撃を与えました。航続距離は長距離グレードで700km超(WLTPベース)に達しており、電気自動車の走行不安を大幅に軽減しています。

テスラ モデルSのインテリア。大型センタースクリーンが印象的内装の種類も豊富で自分だけのモデルSを注文できるのも魅力

モデルSの真骨頂はOTA(Over The Air)と呼ばれる無線アップデートです。スマートフォンのOS更新と同じ感覚で、ソフトウェアを通じて走行性能や安全機能・インターフェースが随時改善されます。購入後に「自動緊急ブレーキの精度が上がった」「充電速度が改善された」という体験をするオーナーも珍しくありません。物理的なモデルチェンジを待たずにクルマが進化し続ける仕組みは、従来の自動車の常識を大きく変えています。

ただし購入前に見落とされがちなのは、テスラの充電インフラへの依存度です。自宅に200V充電設備を設置できる環境が前提になるため、マンション住まいで充電設備が確保できない方には使いにくい面があります。また、サービスセンターが国内主要都市に限られるため、地方在住者のアフターサービスは事前に確認しておくことをおすすめします。

テスラ モデルS 主要諸元(参考)
全長 4,970mm
全幅 1,964mm
全高 1,445mm
車両重量 2,105kg
ホイールベース 2,960mm
最小回転半径 5.7m
乗車定員 5名
パワートレイン EV(電気自動車)
モデル名 テスラ モデルS
特徴 OTAによる継続的なソフトウェアアップデート、700km超の航続距離(長距離グレード)
向いている人 自宅充電設備を確保できる、最新テクノロジーを重視する人
注意点 自宅充電設備が必要。地方ではサービス体制を事前確認のこと

トヨタ クラウン(15代目)はセダンとしての完成度が高かった最後の純セダン型クラウン

トヨタ クラウン15代目のエクステリア。クーペ風のシルエットが特徴15代目の新型クラウン 海外での評価も高く販売を希望する声た多数聞かれる

写真は2018年にフルモデルチェンジした15代目クラウンです。ロー&ワイドなクーペ風シルエットと、和を取り入れた「ジャパンカラーセレクションパッケージ」(赤・青・こがね)が話題を集め、従来の「おじさんセダン」というイメージを一新しました。燃費はWLTCモードで約16〜19km/L(ハイブリッド)と、5ナンバークラスのコンパクトカー並みの経済性を大型セダンで実現しています。

トヨタ クラウン15代目の内装。和を取り入れた深みのあるデザイン和を取り入れた3つの内装は落ち着いた深みのあるデザイン

なお、この15代目クラウンはすでに生産終了しています。2022年9月に16代目クラウンが「クロスオーバー」「セダン」「スポーツ」「エステート」の4ボディ構成へと刷新され、従来型の純セダン路線とは大きく異なる方向へ進化しました。中古市場では15代目の程度良好な個体が比較的リーズナブルに流通しており、国産プレミアムセダンの入門として狙いやすい時期でもあります。

トヨタ クラウン(15代目)主要諸元(参考/生産終了モデル)
全長 4,910mm
全幅 1,800mm
全高 1,455mm
室内長 1,980mm
室内幅 1,500mm
室内高 1,185mm
総排気量 1.998L
車両重量 1,710kg
ホイールベース 2,920mm
最低地上高 135mm
最小回転半径 5.3m
乗車定員 5名
燃費(参考) 16〜19km/L程度(HEV・WLTCモード)
モデル名 トヨタ クラウン(15代目・生産終了)
特徴 クーペ風セダン、ジャパンカラーセレクションパッケージ、コネクティッド機能搭載
現状 2022年に16代目(クロスオーバー/セダン/スポーツ/エステート)へ刷新。純セダン路線は終了
狙い方 中古市場で比較的流通豊富。国産プレミアムセダン入門として好適

日産 シーマはバブルの象徴となった国産フラッグシップセダン(2022年生産終了)

日産シーマのエクステリア。5,120mmの威風堂々としたボディ

日産のフラッグシップセダンとして1988年に初代が登場したシーマは、当時の高級車ブームを象徴する存在として「シーマ現象」という言葉を生み出したほどの人気を誇りました。現行の5代目は全長5,120mmのワイドボディにハイブリッドシステムを組み合わせ、上質な走りと低燃費を両立していました。

日産シーマの内装。本革をふんだんに使用したラグジュアリーな空間

内装は本革をふんだんに使ったラグジュアリーな仕様で、上位グレードには7型ヘッドレストディスプレイも装備されていました。しかし日産シーマは2022年8月をもって生産を終了しています。騒音規制の強化により搭載エンジンが適合できなくなったことと、セダン市場の縮小が重なった形での終焉でした。2021年の年間販売台数はわずか75台と低迷しており、生産終了はある意味必然でした。現在は中古市場でのみ流通しています。購入を検討する場合は整備記録の確認と、ディーラーでのアフターサービス対応を必ず確認してください。

日産 シーマ(5代目)主要諸元(参考/2022年生産終了)
全長 5,120mm
全幅 1,845mm
全高 1,510mm
室内長 2,240mm
室内幅 1,535mm
室内高 1,185mm
総排気量 2.055L(ハイブリッド)
車両重量 1,940kg
ホイールベース 3,050mm
乗車定員 5名
モデル名 日産 シーマ(5代目・2022年生産終了)
特徴 5,120mmの威風あるボディ、本革内装、7型ヘッドレストディスプレイ(上位グレード)
生産終了の背景 騒音規制強化への対応困難+セダン需要の低迷(2021年年間販売75台)
現状 中古市場のみで流通。整備記録・アフターサービス体制の確認を推奨

トヨタ カムリはハイブリッドと個性的デザインを両立した世界戦略セダン

トヨタ カムリのエクステリア。低く構えたワイドなシルエット

トヨタが世界100か国以上で販売するグローバルセダンがカムリです。2017年にフルモデルチェンジした現行型(8代目)は、それまでの「無難なファミリーセダン」というイメージを刷新し、低く構えたワイドなスタンスと彫刻的なボディラインで若い世代にも訴求するデザインへ生まれ変わりました。

トヨタ カムリのセーフティセンス搭載を示す車両画像

全グレードにハイブリッドシステムを標準搭載しており、WLTCモード燃費は約23〜26km/L。月1,000km走行した場合のガソリン代はレギュラー175円/L換算で約6,700〜7,600円程度と、5人乗りの大柄なセダンとしては際立って経済的です。また、大型のパノラマムーンルーフを採用しており、セダンが苦手な「開放感の乏しさ」を補う工夫が施されています。

試乗すると感じるのは、ハンドリングの軽快さとハイブリッドの静粛性のバランスの良さです。高速道路での追い越しや合流でも、モーターのアシストで息切れ感がありません。一方で、後席の頭上空間はルーフラインの関係でやや制限されるため、後席に大人が長時間乗るシーンが多い場合は事前に確認しておくといいでしょう。

トヨタ カムリ(8代目)主要諸元(参考)
全長 4,885mm
全幅 1,840mm
全高 1,445mm
室内長 2,080mm
室内幅 1,525mm
室内高 1,210mm
総排気量 2.493L(HEV)
車両重量 1,855kg
ホイールベース 2,825mm
最低地上高 145mm
最小回転半径 5.7m
乗車定員 5名
燃費 約23〜26km/L(WLTC・参考値)
モデル名 トヨタ カムリ
特徴 全グレードHEV、パノラマムーンルーフ、トヨタセーフティセンス全車標準
向いている人 燃費と個性的デザインを両立したい人。高速道路での長距離移動が多いファミリー層
注意点 クーペライクなルーフラインのため後席頭上空間がやや狭い。後席の快適性は試乗で確認を

アルファロメオ ジュリアはFR駆動×右ハンドルで選べる本格スポーツセダン

アルファロメオ ジュリアのエクステリア。低くシャープなFRセダン

アルファロメオのフラッグシップセダンであるジュリアは、2017年に日本へ導入されたモデルです。記事でかつて言及されていた4C・ジュリエッタ・ミトはいずれも生産終了しており、現在のアルファロメオ日本ラインナップの主役はジュリアとSUVのステルヴィオです。

アルファロメオ ジュリアの内装。シンプルでスポーティなコクピット

ジュリアの最大の特徴は、欧州プレミアムセダンとしては珍しいFR(後輪駆動)レイアウトを採用していること、そして日本仕様には右ハンドルが設定されていることです。多くのイタリア車が左ハンドルのみである中、これは国内で日常的に使ううえで大きなアドバンテージになります。BMWやメルセデスを正面のライバルとして開発されており、試乗すると分かるのはコーナーへの入り方の素直さとステアリングのリニアな感触です。同クラスのドイツ車と比べてやや官能的な味付けが残っており、走ることの楽しさをより強く感じさせます。

最上級グレード「クアドリフォリオ」は2.9L・V6ツインターボで510PS、0-100km/h加速3.9秒というスーパーセダン並みのパフォーマンスを持ちます。一方で電装系のトラブルが稀に報告されるモデルでもあるため、正規ディーラーによるアフターサービス体制は購入前に確認しておくと安心です。

アルファロメオ ジュリア(ヴェローチェ)主要諸元(参考)
全長 4,645mm
全幅 1,865mm
全高 1,435mm
総排気量 1,995cc(2.0Lターボ)
車両重量 1,590kg
ホイールベース 2,820mm
乗車定員 5名
駆動方式 FR
ハンドル 右(日本仕様)
モデル名 アルファロメオ ジュリア
特徴 FR駆動、右ハンドル設定あり、最上級グレード「クアドリフォリオ」は510PS
向いている人 走りにこだわる人、BMWやベンツとは違う個性を求める欧州セダン好き
注意点 電装系トラブルの報告例あり。正規ディーラーのサービス体制を事前確認のこと

マツダ アテンザ(MAZDA6)は魂動デザインとクリーンディーゼルを両立した国産セダン(2024年生産終了)

マツダ アテンザのエクステリア。魂動デザインが映える流麗なボディ

マツダのフラッグシップセダンとして2002年に初代アテンザが登場し、2019年に車名をMAZDA6(マツダ・シックス)へ変更しました。マツダ独自の「魂動デザイン」を採用した彫刻的なボディラインは、国産車とは思えない完成度で、マツダの車種の中でもとくに美しいと評価するオーナーが多いモデルです。

マツダ アテンザの内装。質感の高いホワイトカラーも選べる上質なキャビン

クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」搭載モデルは、WLTCモードで約18〜19km/Lの燃費を発揮しつつ、2.2Lでも最大トルク450Nm(一部グレード)のトルクフルな加速を楽しめました。高速道路での追い越しや登り坂で、ガソリン車にはない粘り強い加速をオーナーは高く評価しています。

ただしMAZDA6(アテンザ)は2024年4月に国内向け生産を終了しています。マツダ公式の発表によれば、歴代アテンザ・MAZDA6の国内累計販売台数は226,437台(2023年12月末時点)に達しました。後継セダンとして日本市場への導入が注目されたEV「EZ-6」は現時点では中国専売にとどまっており、国産ミドルセダン市場の選択肢は事実上消えた状態です。現在は中古市場での流通のみとなっています。

マツダ アテンザ(MAZDA6)主要諸元(参考/2024年生産終了)
全長 4,865mm
全幅 1,840mm
全高 1,450mm
室内長 1,960mm
室内幅 1,550mm
室内高 1,170mm
総排気量 2.188L(ディーゼル)
車両重量 1,530kg
ホイールベース 2,835mm
最低地上高 160mm
最小回転半径 5.6m
乗車定員 5名
モデル名 マツダ アテンザ / MAZDA6(2024年生産終了)
特徴 魂動デザイン、SKYACTIV-D(クリーンディーゼル)、国内累計22万台以上の販売実績
生産終了の背景 SUVへの需要シフト。2023年年間販売はセダン1,404台、ワゴン1,027台に低迷
現状 中古市場のみで流通。ディーゼル整備に慣れた販売店の選定を推奨

ポルシェ パナメーラはスポーツカーの走りとセダンの実用性を両立したプレミアムカー

ポルシェ パナメーラのエクステリア。スポーツカーと見紛うロングノーズのセダン

「ポルシェはスポーツカーのメーカーなのになぜセダンを?」という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、パナメーラはその疑問への最良の回答です。911や718と共通の思想で開発された足回りと、4人がゆったり乗れる居住空間を両立しており、試乗すると911系の血統を感じさせる正確なハンドリングに驚かされます。

ポルシェ パナメーラの内装。スポーツカーゆずりのコクピット指向のレイアウト

現行(3代目)パナメーラはPHEV(プラグインハイブリッド)モデルを中心にラインナップが再編されており、ベースグレードのパナメーラ4でも最高出力330PS・0-100km/h加速5.6秒、PHEVのパナメーラ4S E-ハイブリッドでは544PS・4.1秒というスペックを誇ります。車両本体価格は1,500万円台〜と国産勢とは次元の異なる価格帯ですが、リセールバリューはプレミアムセダンの中でも高水準で、長期的なコストで考える購入者も多いモデルです。

メカニック的な視点では、ポルシェは整備に対するドキュメント整備が充実しており、定期メンテナンスの費用はBMW Mシリーズやメルセデスのハイパフォーマンス系とほぼ同水準とされています。ただし部品の一部は納期がかかる場合があるため、正規ディーラーとの関係構築が長期所有の鍵になります。

ポルシェ パナメーラ 主要諸元(参考)
全長 5,050mm
全幅 1,935mm
全高 1,425mm
総排気量 2,995cc(3.0L)
車両重量 2,390kg(参考値)
ホイールベース 2,950mm
ボディカラー 多数(カスタムオーダー対応)
モデル名 ポルシェ パナメーラ
特徴 ポルシェ911系の走りをセダンボディで実現、PHEV設定あり
向いている人 走りと実用性を妥協したくない、プレミアムセダンの最高峰を求める人
注意点 1,500万円台〜の車両価格。維持費は正規ディーラーでの定期整備が前提

メルセデスベンツ Sクラス セダンはセダンの完成形と言われるキングオブラグジュアリー

メルセデスベンツ Sクラス セダンのエクステリア。威風堂々とした大型セダン

「セダンの完成形」と評されるメルセデスベンツ Sクラスは、今日の自動車に当たり前のように装備されているエアバッグやABS、電子制御サスペンションなど多くの安全技術を世界で初めて量産搭載してきた歴史を持ちます。現行のW223型(2021年〜)は、最大64色のアンビエントライトやARナビゲーション、後席マッサージシートなどを装備し、移動空間としての完成度を極限まで高めています。

メルセデスベンツ Sクラス セダンの内装。大型ディスプレイとレザーが溶け合う空間

実際に後席に座ると、ホイールベース3,035mmがもたらす圧倒的な足元空間の余裕と、シートのサポート性の高さが印象的です。オットマン付きのエグゼクティブシートと合わせれば、国際線ビジネスクラス並みの移動体験が国内でも得られます。価格帯はS450 4MATICで約1,800万円〜と高額ですが、国産高級セダン比で大幅に高い残価率が設定されることも多く、リース利用の場合には実質負担を抑えやすい側面があります。

メルセデスベンツ Sクラス セダン 主要諸元(参考)
全長 5,155mm
全幅 1,915mm
全高 1,495mm
総排気量 2,924cc(3.0Lターボ)
車両重量 2,080kg
ホイールベース 3,035mm
最低地上高 110mm
最小回転半径 5.5m
乗車定員 5名
モデル名 メルセデスベンツ Sクラス セダン
特徴 後席空間の圧倒的な余裕、ARナビ・マッサージシートなど最先端装備
向いている人 後席の快適性を最重視するオーナードライブ、役員・ショーファードリブン用途
注意点 S450で約1,800万円〜。リースを活用する場合は残価率設定を確認

ジャガー XJはアルミボディを纏った最後の英国フラッグシップセダン(2019年生産終了)

ジャガー XJのエクステリア。流麗なファストバックスタイルの英国フラッグシップセダン

ジャガーのフラッグシップセダンであるXJは、2009年に大胆なモデルチェンジを実施し、アルミモノコックボディを採用したファストバックスタイルのセダンとして生まれ変わりました。フルLEDの細いヘッドライトと滑らかなボディラインは、英国車らしい気品と現代的なダイナミズムを両立した稀有なデザインです。

ジャガー XJの内装。ウッドとレザーを組み合わせた英国紳士的な空間

ただしジャガーXJは2019年に生産終了しています。ジャガーはEVブランドへの移行を表明しており、後継モデルはまだ登場していません。現在は中古市場のみでの流通となりますが、アルミボディに起因する修理難度の高さと、部品供給の将来的な不安は知っておくべき点です。乗り換え前の一台として試してみたいという人には魅力的な選択肢ですが、長期保有を前提とする場合は整備事情を踏まえて慎重に判断してください。

ジャガー XJ 主要諸元(参考/2019年生産終了)
全長 5,135mm
全幅 1,900mm
全高 1,455mm
総排気量 1,998cc(2.0Lガソリン)
車両重量 1,780kg
ホイールベース 3,030mm
最低地上高 120mm
最小回転半径 5.8m
モデル名 ジャガー XJ(2019年生産終了)
特徴 アルミモノコックボディ、英国フラッグシップセダン、InControl Touch Proシステム
生産終了の背景 ジャガーのEVブランドへの移行戦略による廃止
注意点 中古市場のみ。アルミボディの修理難度と部品供給の将来性を要確認。長期保有には慎重な判断を

アストンマーティン ラピードSは4ドアに凝縮した英国ハイパフォーマンスセダン(生産終了)

アストンマーティン ラピードSのエクステリア。全幅2,140mmのワイドでローなシルエット

アストンマーティンがスポーツカーの美学を4ドアに凝縮したのがラピードSです。全幅2,140mm・全高1,360mmというワイド&ローのプロポーションは、セダンとグランドツアラーの中間を狙ったような独自のポジションです。間近で見ると、その全高の低さとボンネットの長さが圧倒的で、アストンマーティンの工場で手仕事で仕上げられたボディパネルの精緻さを感じ取れます。

アストンマーティン ラピードSの内装。スポーティでシンプルなコクピット指向

5,935ccの自然吸気V12エンジンから最高出力550PSを絞り出し、0-100km/h加速4.4秒を実現します。ドイツのライバルが過給エンジンで達成するパフォーマンスを、自然吸気の官能的なサウンドで体験できるのはラピードSならではの価値です。内装はラグジュアリーというよりスポーティかつシンプルで、豪華な装備より走りを重視したオーナー向けに仕上がっています。

なお、ラピードSはすでに生産終了しており現在は中古市場のみでの流通です。維持費については、V12エンジンの整備コストと英国車特有の部品供給難が懸念されます。購入前には日本国内でアストンマーティンの整備を得意とする工場やディーラーを確認しておくことが強く推奨されます。

アストンマーティン ラピードS 主要諸元(参考/生産終了)
全長 5,020mm
全幅 2,140mm
全高 1,360mm
総排気量 5,935cc(V12自然吸気)
最高出力 550PS
車両重量 1,990kg
ホイールベース 2,989mm
乗車定員 4名
0-100km/h加速 4.4秒
モデル名 アストンマーティン ラピードS(生産終了)
特徴 V12自然吸気550PS、ワイド&ローのグランドツアラー的セダン
向いている人 走りと官能的なエンジンサウンドを最優先するコレクター志向の人
注意点 中古のみ。V12の整備コストと部品供給の確認が必須。長期維持には専門ショップとのコネクションが重要

レクサス LSは日本の職人技術とハイブリッドを結集した国産最高峰セダン

レクサス LSのエクステリア。鋭いスピンドルグリルを持つ国産フラッグシップセダン

レクサスの最上級セダンであるLSは、1989年の初代(北米名LS400)からトヨタの最高の技術を注ぎ込んできたモデルです。現行の5代目(2017年〜)は「日本の匠の技」をコンセプトに、和紙をモチーフにした加飾や、職人が手仕上げする塗装工程を採用し、日本のモノづくりの精緻さを前面に押し出しています。

レクサス LSの内装。和の美意識を取り入れた匠仕上げのインテリア

後席の快適性は国産セダン最高水準です。ホイールベース2,970mmがもたらす足元空間、オットマン付きリラクゼーションシート、マークレビンソン3Dサラウンドシステムと組み合わせると、長距離移動でも疲れを感じにくい環境が整います。実際に後席に座ると、国産セダンにありがちなプラスチック感がなく、どの素材もワンランク上の質感であることがすぐに分かります。ハイブリッド仕様のLS500hはWLTCモードで約13km/L前後の燃費を実現しており、5Lクラスの大型セダンとしては実用的な水準です。月1,000km走行の場合、ハイオク180円/L換算でガソリン代は約13,800円/月という計算になります。

レクサス LS(5代目)主要諸元(参考)
全長 5,090mm
全幅 1,875mm
全高 1,475mm
室内長 2,175mm
室内幅 1,600mm
室内高 1,185mm
総排気量 4.968L(LS500)/ HEV設定あり(LS500h)
車両重量 2,320kg(参考)
ホイールベース 2,970mm
最低地上高 130mm
最小回転半径 5.7m
乗車定員 5名
モデル名 レクサス LS(現行5代目)
特徴 国産最高峰の匠仕上げ内装、後席オットマン付きリラクゼーションシート、HEV設定あり
向いている人 後席快適性と日本の工芸技術を最重視するラグジュアリー志向のオーナー
注意点 LS500hで約1,500万円〜。リセールは国産セダン中トップ水準だが、欧州勢と比較した場合に「走りの楽しさ」では一歩譲るという声もある

マセラティ ギブリはネプチューンのトライデントを纏ったイタリアン・スポーツセダン

マセラティ ギブリのエクステリア。大開口グリルにトライデントエンブレムが映える

マセラティのエントリーセダンに位置するギブリは、スポーツセダンとラグジュアリーカーの中間を狙ったモデルです。全長4,970mm・全幅1,945mmのワイドボディが低い車高と組み合わさり、セダンとしての威圧感と色気を両立しています。大開口のグリル中央にネプチューンのトライデント(三叉の槍)エンブレムが鎮座し、どの角度から見ても「マセラティらしさ」が溢れています。近くで確認すると、エンブレムの作り込みと、グリルメッシュの細かさがイタリア車ならではの手仕事感を伝えてきます。

マセラティ ギブリの内装。フルグレインレザーで包まれたイタリアンラグジュアリーな空間

内装はフルグレインレザーを使ったエレガントな仕上がりで、ドア内張りや天井まで上質な素材が使われています。エンジンは3.0L・V6ツインターボで最高出力350〜430PS(グレードによる)を発揮し、特徴的なマセラティエキゾーストサウンドはアイドリング中でさえ存在感があります。BMW 5シリーズやメルセデスEクラスと同じ価格帯でありながら、圧倒的に異なる個性と希少性を持つのがギブリの魅力です。

ただし購入前に知っておきたいのは維持コストです。電装系のトラブルの報告が比較的多いモデルとして知られており、保証期間外でのディーラー修理費用はドイツ車より高くなりやすい傾向があります。また燃費はWLTCモードで7〜9km/L程度(グレードにより異なる)で、ハイオク180円/L・月1,000km走行の場合、ガソリン代は約20,000〜26,000円/月になる計算です。「マセラティに乗りたい」という情熱が維持コストを上回る方に向いているモデルと言えます。

マセラティ ギブリ 主要諸元(参考)
全長 4,970mm
全幅 1,945mm
全高 1,485mm
総排気量 2,979cc(V6ツインターボ)
車両重量 1,950kg
ホイールベース 3,000mm
燃費 約7〜9km/L(WLTC・グレードにより異なる)
モデル名 マセラティ ギブリ
特徴 V6ツインターボ、マセラティ独自のエキゾーストサウンド、イタリアンレザー内装
向いている人 希少性と個性を重視する人。BMW 5シリーズやEクラスとは差別化したい人
注意点 電装系トラブルの報告が比較的多い。燃費は7〜9km/Lでランニングコストを把握のうえ購入を

かっこいいセダンを選ぶ前に確認したい3つのポイント

かっこいいセダン 国産車と外車の比較イメージ

今回紹介した12台には生産終了モデルも含まれており、購入ルートと目的によって選び方が大きく変わります。購入前に確認しておきたいポイントを3点にまとめます。

まず新車で買えるかどうかの確認です。シーマ(2022年終了)・クラウン15代目(2022年終了)・アテンザ/MAZDA6(2024年終了)・ジャガーXJ(2019年終了)・ラピードS(生産終了)は現在新車での購入が不可能です。中古市場でのみ流通しており、保証内容と整備履歴の確認が必須です。

次に実際の維持コストの計算です。燃費の良し悪しだけでなく、整備費用・部品代・保険料のトータルで考えることが大切です。たとえばレクサスLSとメルセデスSクラスは車両価格帯が近くても、保険料や定期点検の費用設定が異なります。ディーラーに見積もりを依頼する際には5年・10年の総維持費を試算してもらうことをおすすめします。

最後に試乗での後席確認です。かっこいいセダンの多くがクーペライクなルーフラインを採用しており、後席の頭上空間が想像より狭いケースがあります。家族を後席に乗せる機会が多い場合は、必ず後席に乗った状態で試乗するか、ショールームで確認してから購入を検討してください。