日産シーマは2022年8月に生産終了 後継は設定されず、2026年時点でも復活の発表はなし
日産のフラッグシップセダンだったシーマは、2022年8月31日にフーガとともに生産を終了しました。理由は同年9月1日から継続生産車にも適用された車外騒音規制で、搭載していたハイブリッドシステムでは新しい規制値をクリアできず、改良せずに幕を引く判断が下されています。1988年の初代から数えて34年の歴史でした。
問題はその後です。シーマの後継車は今日に至るまで設定されておらず、2026年時点でも車名復活に関する公式発表はありません。日産が国内で扱うセダンはV37型スカイラインのガソリン車のみとなり、シーマが担っていたショーファーカーの役割は、2026年7月16日に発売された4代目エルグランドの「VIP」が引き継ぐ形になりました。新車として買う手段はすでになく、入手経路は中古車に限られます。
ここでは、生産終了後の約4年間に何が起きたのかを新しい順に整理したうえで、当時どんなモデルチェンジが噂されていたのか、その予想が結果としてどうなったのかまで振り返ります。なお、後継や復活に関する未発表の事柄については断定を避け、見立てとして記しています。
2026年7月 ショーファー需要は新型エルグランド「VIP」へ シーマの後継は現れないまま
2026年7月16日、日産は約16年ぶりのフルモデルチェンジとなる4代目エルグランド(E53型)を発売しました。価格はX e-4ORCEが6,897,000円、G e-4ORCEが7,579,000円。パワートレインは発電に特化した新エンジンZR15DDTeと5-in-1の電動ユニットを組み合わせた第3世代e-POWERで、電動駆動4輪制御のe-4ORCEと減衰力可変のインテリジェント ダイナミックサスペンションを組み合わせています。
シーマの読者にとって見逃せないのが、日産モータースポーツ&カスタマイズが同日発売した「VIP」です。G e-4ORCEをベースに、専用18インチホイールとVIPエンブレム、路面に「ELGRAND VIP」の文字を映すウェルカムイルミネーション、照明付きオートステップを装着。内装はプレミアムナッパレザーとBOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム、15.6インチの後席専用モニター、読書灯を標準装備します。価格は8,698,800円です。
シーマの最終価格が8,231,300円〜9,331,300円だったことを踏まえると、価格帯はほぼ重なります。日産が法人・ハイヤー需要の受け皿をセダンからミニバンへ完全に移したことが、この一台に象徴されているといえます。逆にいえば、この価格帯にエルグランドVIPが座った以上、シーマの名を冠したセダンが戻る余地はさらに小さくなったとみるのが自然です。
2026年4〜5月 次期スカイラインが公開 日産のセダンは1車種体制で続く
2026年4月14日、日産は長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」を発表しました。AIを軸としたAIディファインドビークル(AIDV)を中核に据える方針とあわせ、モデル数を56から45へ絞り込むことも明らかにしています。ラインナップを増やす局面ではないという意思表示です。
その席で、13年ぶりのフルモデルチェンジとなる次期スカイラインのティザー画像が世界初公開されました。日本市場の「ハートビートモデル」として、ドライバー中心の高性能セダンを目指すという位置づけです。さらに2026年5月8日には、経営再建で生産拠点を絞り込むなかでも、次期スカイラインを栃木工場で生産する方針が伝えられました。全容の公開は2027年前半とされています。
栃木工場は、シーマとフーガを生んだ工場そのものです。そこで作られる日産のセダンがスカイライン1車種に絞られたという事実は、フラッグシップセダンという枠組みが復活しないことを裏側から示しています。シーマの名を望む声は根強いものの、現時点で最も現実的なのは「スカイラインが唯一のセダンとして残る」という姿だと考えます。
2025年 Re:Nissanで工場は17から10へ シーマを生んだ栃木工場はどうなったか
2025年5月13日、4月に就任したイヴァン・エスピノーサ社長のもとで経営再建計画「Re:Nissan」が発表されました。車両生産工場を2027年度までに17拠点から10拠点へ統合し、全従業員の約15%にあたる2万人を削減するという内容です。
続く7月15日には、追浜工場(神奈川県横須賀市)の車両生産を2027年度末で終了すると発表。1961年の操業開始以来1,780万台以上を生産した拠点で、ノートなどの生産は日産自動車九州へ移管されます。あわせて日産車体湘南工場への委託生産も2026年度で終了することが決まり、これをもって国内の生産拠点統合は完了とされました。
結果として、シーマを生産していた栃木工場は存続しています。同工場では2025年8月にR35型GT-Rが最終ラインオフを迎え、ひとつの時代が終わりました。同年11月13日にはV37スカイラインの集大成となる限定400台の特別仕様車「400R Limited」(6,935,500円)が受注を開始しており、12月18日から納車が始まっています。
なお同年10月29日、Japan Mobility Show 2025で新型エルグランドが先行公開され、2026年夏の発売が予告されました。シーマ亡きあとの日産のフラッグシップが何になるのかは、この時点でほぼ見えていたことになります。
2024年12月〜2025年2月 ホンダとの経営統合協議と破談 フラッグシップ復活の芽は
2024年12月23日、日産とホンダは経営統合に向けた協議入りを発表しました。2026年8月に共同持株会社を設立し、その傘下に両社が入る構想で、日産が筆頭株主だった三菱自動車の合流も検討されていました。実現していれば世界3位の自動車グループが誕生する規模の話です。
しかし協議は年明けから難航します。当初の対等な持株会社方式に対し、ホンダが株式交換による完全子会社化を打診したことで日産社内が反発。2025年2月13日、両社は基本合意書を解約し協議を終了しました。基本合意からわずか54日でした。同日の決算会見で日産は生産能力の削減にも言及しており、この時点ですでに商品を絞り込む方向にありました。
この一連の動きは、シーマの復活可能性を語るうえで無視できません。フラッグシップセダンの新規開発には多額の投資と長い回収期間が必要で、年間販売が数十台規模まで落ち込んでいた車種にその原資が回る状況ではないためです。統合の成否にかかわらず、シーマ復活の優先順位は低いままだったと見ています。
2022〜2023年 生産終了後のシーマ 中古車での入手が唯一の手段に
2022年8月31日の生産終了後、シーマは在庫対応分の販売を残すのみとなりました。2023年を通じて、後継車の発表も車名復活の動きも確認できていません。この間に日産の国内セダンはV37型スカイラインのガソリン車1車種という体制が定着しています。
現在シーマを手に入れる方法は中古車のみです。2026年時点で、全世代を合わせた中古車の平均本体価格はおよそ107万円、流通台数は140台前後で推移しています。ただしこれは初代から4代目までを含んだ数字で、5代目(HGY51型)のハイブリッドに限れば水準は上がり、日産認定中古車では2019年式・走行1.5万km台の個体が支払総額290万円台という例もあります。買取相場の平均も140万円前後と、生産終了車としては底堅い部類です。
台数が少ないぶん、程度の良い個体は見つけにくくなっています。ハイブリッドバッテリーの状態と整備履歴、そして後席のパワーシートやエアコンディショニングシートといった電装系の動作確認は、購入前に必ず押さえておきたい点です。
シーマがフルモデルチェンジせず生産終了 スカイラインハイブリッドとフーガも絶版に
シーマ、スカイラインハイブリッド(ガソリンモデルは存続)、フーガ、マーチが現行モデルで生産終了となり、日産の日本国内のセダン市場にはスカイラインのガソリンモデルのみが残りました。
日産のミドルサイズセダンのシルフィは2020年末に生産終了していますが、シルフィに続くプレミアムセダン3車種の後継開発も行われず、シーマは2022年夏に生産を終えています。フーガの終了によって、セドリック時代から通算62年、グロリア時代から通算63年続いた日産の高級セダンの系譜そのものが途切れました。
直接のきっかけは環境規制です。2022年9月1日から継続生産車にも適用される車外騒音規制に、シーマとフーガのハイブリッドシステムでは適合できず、対応改修を行わない判断が下されました。ただしその背景には販売の落ち込みがあります。シーマとフーガの国内販売は2011年の合計7,500台から2020年には900台まで縮小し、2021年にはシーマ単体で75台、フーガで580台にとどまっていました。
トヨタでは国産セダンを代表するクラウンがSUVタイプのクラウンクロスオーバーとして生まれ変わり、日産も以降はセダンからSUVや電動車に軸足を移すことになります。日産が示した受け皿は、電動CUVのアリア、ショーファー需要にはエルグランドVIP、どうしてもセダンが必要な層にはスカイラインのガソリン車、という三本立てでした。
シーマが生産終了する前に噂されたモデルチェンジ情報
シーマは2022年に生産を終え、後継の発表もないまま現在に至ります。
生産終了が発表される前には、まだモデルチェンジの可能性が語られ、次期モデルの噂も流れていました。
以下は当時どのような予想が出ていたのか、そしてその予想が結果としてどうなったのかをまとめたものです。
「日産シーマのモデルチェンジは2023年以降か」という予想は外れた
シーマは日産のみならず日本を代表するフラッグシップセダンの1つでした。初代のFPY31型シーマは1988年1月18日に発売され、最初の1年で3万6,400台、4年間で12万9,000台を売り上げます。「シーマ現象」と呼ばれた爆発的な人気は1988年の流行語大賞で銅賞を獲得するほどで、当時の高級車ブームを象徴する存在になりました。
2代目のFY32型シーマは日本のバブルが崩壊して景気後退の始まりとともに販売台数も減少し、その後も回復することはありませんでした。そのためモデル期間も長くなり、5代目にあたる51型シーマは2012年の発売から5年後の2017年6月に初めてマイナーチェンジを行っています。
本記事はかつて「早くても2023年のモデルチェンジになる」と見ていましたが、この予想は外れました。実際にはその前年、2022年8月にフルモデルチェンジを迎えることなく生産を終えています。外れた理由は明確で、当時の見立てが「販売不振でもモデルライフを延ばして生き残る」という前提に立っていたのに対し、実際には環境規制という技術的な期限が先に訪れたためです。年間75台という販売実績では、規制対応の開発費を投じる根拠が立ちませんでした。
「インフィニティでもラインナップする可能性」は実現しなかった
日産シーマは1988年から製造された日本経済を象徴する高級セダンです。初代シーマの販売台数は4年間で12万9,000台にのぼり、車両価格の高いフラッグシップセダンとしては異例の数字と言えるでしょう。
その後販売台数は下降し、4代目にあたるF50型シーマを最後に2010年8月でいったん消滅します(同時にプレジデントも生産終了)。海外のインフィニティブランドで販売されていた姉妹車のQ45も、北米市場では2000年代後半までに姿を消しました。2010年に生産終了したシーマですが、1年9か月後の2012年4月25日に発表、5月21日にハイブリッド専用モデルとして発売され、見事に復活。2017年6月15日にはマイナーチェンジを行っています。
当時この記事は「5代目シーマも日産とインフィニティの両ブランドで販売するだろう」と見ていましたが、これも実現しませんでした。ベースとなったインフィニティQ70/Q70Lはその後生産を終え、インフィニティの商品戦略はSUV中心へ移行しています。2026年にはSUVの新型「QX65」の投入が予告されており、大型セダンを増やす方向にはありません。
| 型式 | HGY51 |
|---|---|
| 全長 | 5,120mm |
| 全幅 | 1,845mm |
| 全高 | 1,510mm |
| ホイールベース | 3,050mm |
| 室内長 | 2,240mm |
| 室内幅 | 1,535mm |
| 室内高 | 1,185mm |
| 最小回転半径 | 5.8m |
| 車両重量 | 1,930kg |
| 最低地上高 | 155mm |
| 総排気量 | 3.498L(VQ35HR型) |
| エンジン最高出力 | 225kW(306ps)/6800rpm |
| エンジン最大トルク | 350Nm(35.7kgm)/5000rpm |
| モーター最高出力 | 50kW(68ps) |
| モーター最大トルク | 290Nm(29.6kgm) |
| トランスミッション | マニュアルモード付電子制御7速ハイブリッドAT |
| JC08モード燃費 | 15.6km/L(2012年発売時は16.6km/L) |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン(ハイオク) |
| 乗員定員 | 5名 |
| グレード | HYBRID/HYBRID VIP/HYBRID VIP G |
| 生産工場 | 栃木工場(栃木県上三川町) |
| 販売価格(生産終了時) | 8,231,300円〜9,331,300円 |
5代目は、フーガをベースにホイールベースとリアドアを150mm延長し、その分をそのまま後席空間に充てたモデルでした。塗装工程では「匠」と呼ばれる熟練者が生産ラインから車両を外し、GT-Rと同じく専用の部屋で塗膜を平滑にする「水研ぎ」を1台ずつ実施。検査工程でも通常1名のところを2名体制で20kmほど走らせ、走行フィーリングや内装のきしみ音まで確認したうえで、栃木工場長の直筆サイン入り「品質検査確認書」が付与されていました。この作り込みが、生産終了後も中古相場が崩れにくい理由のひとつだと考えます。
また5代目は三菱自動車へもOEM供給され、2012年7月26日に「ディグニティ」として発売されています(フーガはプラウディアとして供給)。ただし一度も改良を受けないまま、2016年11月に4年4か月で供給を終えました。
シーマが復活したとはいえ、販売台数は伸び悩んでいたことからモデルチェンジ期間は長期化していました。特に4代目シーマはマイナーチェンジ期間を含め9年間同じモデルを販売しています。当時この記事は「5代目も4代目と同じモデル期間になる」と見ていましたが、結果として5代目は10年4か月と、それをさらに上回る長さになりました。
エクステリアはインフィニティのQ80インスピレーションを基に開発されると見られていた
海外ではシーマの3代目モデルから、日産が海外展開する高級自動車ブランドのインフィニティでも販売されていました。車名は「インフィニティQ45」です。
Q45が姿を消したあとは「インフィニティQ70L」がその役割を担い、5代目シーマは実質的にQ70Lのハイブリッド仕様という関係にありました。
当時、次期型のベースになると見られていたのが、2014年10月のパリモーターショーで公開された「インフィニティQ80インスピレーション」です。全長5.0m超の4ドアクーペで、3.0LV6ツインターボとモーターを組み合わせたハイブリッドを搭載していました。
結論から言えば、Q80インスピレーションは市販化されませんでした。コンセプトカーのまま終わり、フーガにもシーマにも後継は生まれていません。当時「フーガとシーマのどちらのベースにもなる」と見ていた予想は、どちらの意味でも実現しなかったことになります。
「次世代のプロパイロット2.0を採用か」という予想はシーマでは実現しなかった
シーマは日産のフラッグシップセダンでした。そのため当時は「次期シーマには日産の最先端技術が搭載されるはずだ」という見方が強く、とりわけ自動運転技術への期待が集まっていました。エクストレイルやセレナ、リーフに搭載されていたプロパイロットが、次世代型へ進化するという予想です。
実際には、高速道路の同一車線でハンズオフ走行を可能にするプロパイロット2.0は2019年にスカイラインへ初搭載され、シーマには最後まで搭載されませんでした。2019年12月23日の仕様向上で追加されたのは、踏み間違い衝突防止アシスト、ハイビームアシスト、インテリジェント クルーズコントロールの標準化までで、これが5代目にとって最後の商品改良となります。
「2023年以降のフルモデルチェンジでレベル3からレベル4相当の自動運転を採用してほしい」という当時の期待も、シーマでは実現しませんでした。ただし技術そのものは前に進んでいます。日産は2026年4月の長期ビジョンで、AIドライブ技術の搭載モデルを長期的にラインナップの約9割まで拡大する方針を示し、2026年夏に登場した新型エルグランドには2027年度末までにエンド・ツー・エンドの自動運転技術を実現する次世代プロパイロットを導入するとしています。期待された技術は、セダンではなくミニバンに載る形で結実したと言えます。
「ガソリンモデルを廃止して電気自動車(EV)になる」という予想も実現しなかった
2012年に発売した5代目シーマはガソリンエンジン専用車を廃止し、3.5LのV型6気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド専用車として販売していました。
当時この記事は「モデルチェンジ後はハイブリッド継続か、あるいは電気自動車(EV)専用車になる可能性も考えられる」と書いていました。
結果として、EV化は実現しませんでした。シーマは電動化のさらに先へ進むのではなく、電動化への経営資源集中を理由に整理される側に回っています。日産が2022年当時に示した受け皿も、EVセダンではなく電動CUVのアリアでした。
日産のEV技術そのものは着実に前進しています。リーフは世代を重ね、新型リーフは2026年3月に「ウィメンズ・ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2026」を受賞しました。ただし日産の高級EVセダンは、中国市場向けのモデルが中心という構図になっており、日本市場に高価格帯のEVセダンが投入される見込みは、2026年時点では立っていません。ホンダeのように、当時EVシフトの象徴とされたモデルが販売不振で姿を消した例もあり、EVセダンという市場そのものが日本では育ちませんでした。
日産のショーファーカー シーマのモデルチェンジ遍歴
シーマは日産が販売していた高級Fセグメントのショーファーカーです。1988年当時、高級セダンのセドリックやグロリアの上級仕様で、一般オーナー向け兼ショーファードリブンの最上級モデルという位置づけでした。法人・ハイヤー向けには別途プレジデントがあり、シーマはその手前を受け持ちます。初代は高額にもかかわらず販売台数が好調で、「シーマ現象」と呼ばれました。4代目で一度生産が終了しましたが、1年9か月後、ハイブリッド車として復活しています。なお5代目は生産終了後も、日産の社長車として使用されています。
シーマ 初代 FPY31型/1988年~1991年
1988年1月18日、初代「セドリックシーマ」「グロリアシーマ」が発売されます。プラットフォームはY31セドリック/グロリアと共通で、ホイールベースも同じながら3ナンバー専用の上級車として登場しました。エンジンはVG30DE型V6・200psと、VG30DET型V6ターボ・255psの2機種。ボディはセンターピラーを持たない4ドアピラーレスハードトップです。ハイソカーブームも相まって、爆発的にヒットしたモデルでした。
1989年3月、パーソナルキーの材質を洋白からステンレスに変更。
1989年8月、初めてのマイナーチェンジ。外装の変更はフロントグリルとテールランプの透明度にとどまりましたが、内装ではウッドパネルがフェイクウッドから漆塗りの本木目になっています。グレードは「タイプIIリミテッドAV」「タイプIリミテッド」を追加。
1990年6月、トヨタ・セルシオなどへの対抗として低価格の「タイプLセレクション」を追加。
シーマ 2代目 FY32型/1991年~1996年
1991年8月、モデルチェンジで車名を「シーマ」に統一します。センターピラーを持つ一般的なセダンとなり、VH41DE型V型8気筒DOHC4,130ccエンジンを搭載。あえて税制上不利な4.1Lとしたのは、初代ターボの加速感をNAで再現するために必要な排気量だったためです。エアサスペンションを廃止し、油圧式アクティブサスペンションが用意されました。海外輸出もこの代から始まっています。
1992年9月、アテーサE-TSを搭載した4WDの「S-four」を追加。
1993年2月、オーナードライバーに向けた「タイプ・ツーリング」を追加。同年9月にマイナーチェンジで、VG30DET型を積む「ツーリングシリーズ」を追加。グレード体系の見直しで、「タイプIII」と「タイプII」シリーズが「リミテッド」「リミテッドS-four」「リミテッドL」に、「タイプI」が「リミテッドセレクション」に変更されました。
1995年5月、一部変更で運転席エアバッグを標準装備。「ツーリングAV」を追加。
シーマ 3代目 FY33型/1996年~2001年
1996年6月にモデルチェンジでFY33型に。VH41DE型と、VQ30DET型V型6気筒DOHC2,987ccターボの2種類のエンジンを用意しました。SRSサイドエアバッグが日本車で初めて全車に標準装備されています。高級志向の「リミテッド」シリーズ、スポーティ志向の「グランドツーリング」シリーズ、上級グレードの「VIPパッケージ」というグレード構成でした。
1997年1月、10周年記念車の「10thアニバーサリー・グランドツーリング30リミテッド」「10thアニバーサリー・41リミテッド」を発売。
1997年9月、一部改良でキセノンヘッドランプを標準装備化し、VIPパッケージをカタロググレード化。4WDもラインナップに加わります。
1998年1月、特別仕様車「41プレミアムリミテッド」を発売。輸出仕様に用意されていたストーンベージュ本革シートを標準装備しました。
1998年9月10日、マイナーチェンジ。フロントグリルやフロントバンパーの変更に加え、平成10年アイドリング規制に対応。日本車初の前席アクティブヘッドレストも採用されました。
1999年7月5日、自動ブレーキング機能付の車間自動制御システムを日本車で初めて搭載した「41LV-Z」を追加。ミリ波レーダーセンサーを用いたもので、後の運転支援技術の先駆けとなります。
シーマ 4代目 F50型/2001年~2010年
2001年1月12日、フルモデルチェンジでF50型へ。新世代LLクラスプラットフォームを採用し、VQ30DET型V型6気筒DOHC2,987ccターボエンジンとVK45DD型V型8気筒DOHC直噴4,494ccエンジンの2種類を採用しました。日本車で初めてドアミラーウインカーを搭載し、レーンキープサポートシステムを世界初採用しています。同日、特別仕様車「450XVリミテッドエディション」も発売。
2001年9月、富裕層の女性に向けた雑誌「家庭画報」とのコラボ車をインターネット限定で発売。同年12月25日、一部改良で本木目・本革巻コンビステアリングや電子キーを全車標準装備化。
2002年1月22日、3月までの期間限定で15周年記念特別仕様車「15th Anniversary」を発売。同年9月27日、「300Gグランドツーリング」を追加。
2003年8月26日、FRモデルをマイナーチェンジ。インテリジェントブレーキアシストやアクティブAFSなど安全装備の強化が施され、V8は直噴ではないVK45DE型へ変更されました。同年11月18日、4WDモデルのマイナーチェンジ。
2007年2月1日、6月までの期間限定で20周年記念車「450XV 20thリミテッド」を発売。同年7月、平成17年排出ガス規制に適合しないVQ30DETターボエンジンを廃止。
2008年2月7日、プレジデントと同時にマイナーチェンジ。バンパーの拡大で全長が5,120mmになり、フェンダーミラーの設定を廃止しました。
2009年1月14日、一部改良でフードオーナメントを埋め込み式に変更。
2010年8月、プレジデントとともに生産終了で22年の歴史をいったん終了。国内販売の日産車からV型8気筒エンジンが消滅し、法人向け最高級車の座はエルグランドVIPが引き継ぎました。
シーマ 5代目 HGY51型/2012年~2022年
2012年4月25日に発表、5月21日に発売。1年9か月ぶりにハイブリッド専用車として復活しました。フーガハイブリッドをベースにホイールベースとリアドアを150mm延長し、VQ35HR型エンジンと1モーター2クラッチ方式の「インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール」を搭載しています。
2012年7月26日、三菱自動車へ「ディグニティ」としてOEM供給を開始(同時期にフーガもプラウディアとして供給)。
2016年11月、ディグニティのOEM供給を終了。一度も改良されないまま4年4か月で終了しました。
2017年6月15日、マイナーチェンジで装備面を強化。インテリジェント エマージェンシーブレーキ、インテリジェントBSI/BSW、インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)などを標準装備しています。
2019年12月23日、フーガと同時に仕様向上を発表。踏み間違い衝突防止アシスト、ハイビームアシスト、インテリジェント クルーズコントロールを標準装備し、WLTCモードの排出ガス・燃費表示に対応しました。これが最後の商品改良となります。
2022年8月31日、フーガとともに生産を終了。後継車は設定されず、2026年時点でも復活の発表はありません。
| シーマのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 FPY31型 | 1988年~1991年 |
| 2代目 FY32型 | 1991年~1996年 |
| 3代目 FY33型 | 1996年~2001年 |
| 4代目 F50型 | 2001年~2010年 |
| 5代目 HGY51型 | 2012年~2022年 |
| 6代目 | 設定なし(後継車なし) |
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