車購入はローンと一括どっちがいい?

車はローンと一括払いどっちがお得?実は現金でも損することがある!それぞれの特徴

車の購入は現金一括のほうが金利がかからずいいといわれていますが、本当にそうなのでしょうか?貯金を使って買ったはいいものの、その後の支払いができずに結局手放すことのないようにするにはローンを組むことも視野に入れなればなりません。一括購入とローンそれぞれのメリットやデメリットを紹介。

車を購入するときはローンを組んだほうがいい?一括でバーンと購入する?それぞれのメリット・デメリット

新車や中古車を購入するときは、「現金一括で支払う」のと「ローンで分割にする」のではどちらがいいのでしょうか?一般的にはローンで購入することが多いですが、現金で購入することでのメリットもあります。一括かローンを組むのかを決める最大のポイントは「家計の状態」を考えることが1番重要だと感じます。

そこで、現金一括で車を購入するメリット・デメリット、ローンを組むことのメリット・デメリットから、自分はどの支払方法が合っているのか検討してみましょう。

一括で購入するときは借金が残らずに最初から車は自分の所有物になりますが、まとまったお金が出ていくため、予想外の出費があった時には対応できなくなることもあります。

ローンで購入するときは毎月一定の金額を決められた年数で払っていくため、もしもの出費があった時にも対応しやすいですが、金利が上乗せされるため一括で購入するよりも支払総額は高くなります。ローン購入と一括購入のそれぞれの特徴を紹介します。自分にピッタリの買い方を探してみてください。

車を購入するときに一括で購入するメリットは借金が残らないこと

新車や中古車を現金一括で購入するメリットは、なんといっても金利がかからず借金が残らないことです!ローンで購入すると決めた年数分ずっと支払っていかなければなりませんが、現金では購入するときにポンと支払うだけで済み、ローンを支払っていかなければならない精神的負担もありません。

  • 購入した車を最初から自分のものにできる
  • 借金(ローン)が残らないため精神的負担がない
  • ローンを組んだ時にかかる金利が上乗せされない

特に平均して3.5%ほどかかる金利利息がかからないのはとても魅力的です。ローンシミュレーションをしてみると、200万円のローンを5年で返済する場合、金利が3.5%なら183,000円も利息がつきます。これが10年なら373,000円と、返済期間が伸びるほど利息がかかるのが特徴です。

ディーラーローンの実質年率

・スズキファイナンス(かえるプラン):2.9~3.9%
・ホンダファイナンシャルサービス(クレジットプラン):3.5%

もし、欲しい車を現金一括で購入できて、買ったあとも数ヶ月は余裕で生活ができるほどの貯金があるのなら現金で購入するのがベストでしょう。

車を買う時に現金一括にするデメリットはまとまったお金が出ていき家計の負担になる・値引きが期待できないこと

車を新車・中古車で購入するデメリットは、数十万円以上のお金が家計から出ていくことで家計の負担になることがあります。「貯金があるなら現金一括で購入するほうがいい」といいますが、車を購入できるだけの貯金があっても、ローンで購入することを選択するほうがいいパターンもあります。

  • 数十万円以上の単位でお金が出ていく
  • ディーラーとの交渉で値引きに期待できない
  • 貯金額がガクンと減るためほかに出費がある時に対応しにくい

また、ディーラーローンを組んだときにはディーラーに手数料が入り値引きしやすいといわれていますが、現金一括購入では値引きが入らない可能性も高いといえるでしょう。

予算200万円の車を購入しようと思っていても、貯金が200万円ちょうどの場合は購入できないこともないですが、その後は貯金0で給料頼りのみの生活になり、もし収入が無くなったら状況が詰むため、半分の100万円を頭金に入れてローンを組み、残りの100万円は何かあった時のために手元へ置いておくほうがいいと考えます。

車をローンで購入するときのメリットは分割で買うことができるため「急な出費」にも対応しやすい・新車でディーラーローンだと値引きをしてもらえることがある

車をローンで購入するときのメリットは、月々分割で払っていくことができるため、まとまったお金がなくても車を購入できることです。持っている貯金も残しておくことができるため、新車・中古車購入以外で発生した急な支出にも対応することができます。

  • 貯金が無くても購入することができる
  • 長期的に一定の額を毎月払うため家計の計画を立てやすい

ローンは手持ちのお金がなくても車を購入できるため、ローンの審査が通れば誰でもマイカーを持つことができます。借りた金額に月々金利が上乗せされて請求されますが、一定の金額を払うため長期の家計計画を立てやすいです。

ほかにも、自動車ローンには種類があり従来からある全ての金額を借り入れる方式のほかにも、3年や5年など決められた期間を払い終えると、車を買いとるか手放して下取りに出すかを決めることができる「残価設定ローン」が人気です。

残価設定ローンの特徴

・通常の自動車ローンより金利が安いことがある
・残価を除く分を払い終えたら新車を購入するか売却するか残価を支払うか選べる
・3年や5年の期間を払い終えた後の残価を一括またはローンで支払わなければならない

新車に乗り換えるか、返却する場合は残価を支払う必要がない場合が多いため、3年か5年でバンバン新しい車に乗り換えたい時などに有効でしょう。また、ディーラーで用意しているローンを利用すると車両本体の値引きも期待できるといわれています。

車の購入時にローンを選択するデメリットは購入金額に金利が上乗せされること・ローンを滞納したら愛車の引き上げ(差し押さえ)が行われることも

車を買うときにローンを組むと手持ち現金がなくても手に入れることができますが、もちろんデメリットもあります。それは、借りた金額に金利がかかることで、安いところでは1パーセント台もありますが、平均すると3.5%ほどの金利がかかります。

利息は支払う期間が長いほど高くなる(元金300万・金利3.5%の場合)

・3年の合計利息:164,625円
・5年の合計利息:274,514円
・7年の合計利息:386,842円
・9年の合計利息:501,602円
・10年の合計利息:559,891円

一般的にカーローンは10年以内に払い終えるよう設定されていることが多いと感じます。毎月支払う額を一定にする方法もありますが、ボーナス併用で年に2回追加でドカンと払うことで支払期間を短くすることもできるプランもあります。

仮に10年プランで3.5%金利ローンを組んだ場合は、現金一括に比べて約56万円の利息が上乗せされる計算となります。ほかにも、もし月々のローンを払えずに遅延してしまった場合は車の引き上げが行われることがあります。

ローン計画が破綻しそうなときは、所有している車を売却しローンの返済に充てるという苦渋の選択をしなければならないこともあるため、無理がないかしっかりと計算する必要があります。

無理して現金一括購入するとその後の生活で損をするためローンを組むことも考えつつライフプランを立てて十分に検討する必要がある

車を購入する時は、現金一括で購入するほうが金利もかからないため1番いいといわれていますが、家計の状況も考えてから一括にするかローンを組んだほうがいいのか決めてもいいと思います。「現金一括でなければダメ!」「借金(ローン)は悪!」と思い込み、ほとんどの貯金を使って一括購入してもあとの生活が苦しくなるパターンに陥りがちです。

【一括で購入する場合】
・買ったあとも余裕のある貯金が残るかどうか
・一括で買えるほどお金があっても近くに大きな出費がないかどうか(子供の受験・入学など)

【ローンで購入する場合】
・無理なく返済していけるかどうか
・車を購入したあとも点検代や燃料代を払っていけるかどうか

もし、車を購入したあとに支払いがあることが分かっているなら、その分を避けておきローンを組むなど、車のほかにも支払いが滞らないように計画を立てる必要があります。車を購入したら、駐車場代や燃料代、消耗品費や保険料などの維持費もかかってくるため、そのお金も視野に入れなければなりません。

新車を現金一括でポーンと購入するのはカッコよく見えますが、その後の生活が苦しくなり結局手放したとなると逆にカッコ悪いため、ローンを組むことも考えてみてください。