エスクァイアの維持費

エスクァイアの維持費をHVとガソリン4WDで徹底比較!

エスクァイアの年間維持費は、ハイブリッドエンジンで48万円、ガソリンエンジンの4WDで46万円になりました。地域によって差が出る駐車場代を抜くと、およそ30万円。駐車場代と任意保険料は地域と状況によって差があるので、見積もりをとって詳しく計算することが大切。

エスクァイアの維持費をHVとガソリン4WDで徹底比較!

エスクァイアの年間維持費と内訳

エスクァイアは、2022年まで販売していたノア・ヴォクシーをベースとした高級志向ミニバンで、2017年7月3日には、初のマイナーチェンジを実施。

フェイスリフトに快適装備の充実、ボディカラーの追加など、たくさんの変更点があり更なる高級感が加えられました。アルファードやヴェルファイアでは少し大きすぎると思っている人にピッタリのエスクァイアの維持費は、いくらくらいかかるのか?

購入してから維持費に追われて早々に手放すことのないよう、しっかりと確認しておいてください。

エスクァイアは5ナンバーサイズの高級志向ミニバン

エスクァイアは「ノア・ヴォクシー」と「エスティマ・アルファード・ヴェルファイア」の中間に位置するミニバンで、5ナンバーサイズで取り回しもしやすく高級感もある1台です。

5ナンバーサイズミニバンと聞くと車内が狭いイメージがありますが、ノア・ヴォクシーをベースとしているので空間は広々とあります。ハイブリッドエンジンとガソリンエンジンの2種類がありますので、「燃費のハイブリッド2WD」と「雪道でも安心の4WD」モデルで、それぞれの維持費を計算していきます。

設定グレードは、ハイブリッド・ガソリンともに「Gi・7人乗りグレード」を選びました。また、ハイブリッド2WDモデルは愛知県名古屋市で、4WDモデルは雪の降る札幌市で購入したケースを想定しています。

全長 4,695mm
全幅 1,695mm
全高 1,825mm(1,865mm)
ホイールベース 2,850mm
最小回転半径 5.5m
燃費 23.8km/L(14.8km/L)
燃料 レギュラーガソリン
乗車定員 7・8人
車両重量 1,610kg(1,660kg)
エンジン 2ZR-FXE(3ZR-FAE)
総排気量 1,797cc(1,986cc)

※()内は4WDモデルの数値・金額

エスクァイアの年間維持費は485,705円

エスクァイアのフロントビュー

名古屋市でのエスクァイアHV・Gi・2WD・7人乗りの年間維持費は485,705円で、年払いを月々積み立てると40,500円、燃料代・駐車場代・任意保険料の月間維持費は30,000円でした。対して札幌市でのエスクァイア・Gi・4WD・7人乗りの年間維持費は462,545円、月々の積立額39,000円の、月間維持費は28,000円になりました。

地域によって差が出る駐車場代を抜いた「HV・2WD」と「ガソリン・4WD」の差額は36,840円で、ハイブリッドモデルのほうが燃費の差で安くなります。ですが、4WDモデルはぬかるんだ雪道などでもスムーズに発進できる安心感があります。

自動車税 39,500円
燃料代 63,120円(4WD:99,960円)
駐車場代 180,000円(4WD:120,000円)
車検代 37,365円
任意保険料 115,720円
諸経費 50,000円
合計金額 485,705円(4WD:462,545円)

自動車税39,500円の内訳

自動車税は、毎年4月1日に税額が確定し、5月頃に支払いの封筒が送られてきます。支払期限は5月末で、遅れると超過金額を支払わなければならなくなるので注意してください。

税額は車の排気量によって決められていて、エスクァイアHVの排気量は1,797cc、ガソリンモデルは1,986ccのどちらも1.5L超~2.0L以下の39,500円になります。自動車税の項目では差額はありません。

2019年10月以前に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額 税額(13年超)
自家用車 1.0L以下 29,500円 33,900円
1.0L超~1.5L以下 34,500円 39,600円
1.5L超~2.0L以下 39,500円 45,400円
2.0L超~2.5L以下 45,000円 51,700円
2.5L超~3.0L以下 51,000円 58,600円
3.0L超~3.5L以下 58,000円 66,700円
3.5L超~4.0L以下 66,500円 76,400円
4.0L超~4.5L以下 76,500円 87,900円
4.5L超~6.0L以下 88,000円 101,200円
6.0L超~ 111,000円 127,600円
2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超~1.5L以下 30,500円
1.5L超~2.0L以下 36,000円
2.0L超~2.5L以下 43,500円
2.5L超~3.0L以下 50,000円
3.0L超~3.5L以下 57,000円
3.5L超~4.0L以下 65,500円
4.0L超~4.5L以下 75,500円
4.5L超~6.0L以下 87,000円
6.0L超~ 110,000円

燃料代63,120円(HV)/99,960円(4WD)の内訳

海外の寂れたガソリンスタンド

燃料代は、車を走らせるごとにかかるお金でガソリンが無ければ走行できないので、ガソリンスタンドで補給する必要があります。年間の燃料代を計算するには、「年間走行距離」「車の実燃費」「ガソリン価格」の3項目が必要で、年間走行距離の平均は以下の表で算出します。

年間走行距離の目安

通勤・通学(往復30km×120日×=3,600km)
週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
・3,600km+1,560km+4,800km=9,960km

年間の平均走行距離を10,000kmとし、車の実燃費を割ると年間の消費ガソリン量が計算でき、それにガソリン価格をかけると年間の燃料代が算出できます。

ハイブリッドGi・2WDの年間燃料代

10,000km÷19.0Km/L=526リットル
526リットル×120円=63,120円

Gi・4WDの年間燃料代

10,000km÷12km/L=833リットル
833リットル×120円=99,960円

一般的に車の実燃費は、カタログ燃費よりも2割ほど落ちると言われているので、それぞれカタログ燃費の8割の数値を使って計算しました。ハイブリッド、ガソリンともに使用燃料はレギュラーですので120円をかけるとハイブリッドは年間63,120円、ガソリン4WDは年間99,960円になります。

燃料代の項目では、36,840円の差額がつきました。

駐車場代18万/12万円の内訳

高級車が並ぶ屋内駐車場

駐車場代は、自宅に駐車スペースがない場合に月極駐車場を借りた時にかかるお金です。青空駐車では車庫証明が取れませんし駐車違反として点数が引かれる場合もありますので、駐車スペースがない時は必ず月極駐車場を借りるようにしてください。

駐車場代は、設備や地域によって大きく相場が変わりますが、今回はハイブリッドモデルを愛知県で、4WDモデルを札幌市で購入したケースで計算していきます。

  • 東京都の相場:30,000円
  • 大阪市の相場:25,000円
  • 横浜市の相場:20,000円
  • 名古屋市の相場:15,000円
  • 福岡市の相場:15,000円
  • 札幌市の相場:10,000円

名古屋市の相場は月15,000円で年間18万円、札幌市の相場は月10,000円で年間12万円になります。自分が住んでいる地域の相場や、借りようと思っている場所の値段を調べておくことで、より自分に合った駐車場代を計算することができます。

車検代37,365円の内訳

車検代は、新車購入後には3年後、2回目以降では2年毎にやってきて、車検を通さなければ車は公道を走らせることが出来ません。エスクァイアを維持していくためには、車検を受けなければならず、車検代には「法定費用」「整備代」「サービス料」の3項目が一般的にはかかります。

法定費用とは、車検を通す際に必ずかかる費用で「重量税:32,800円」「自賠責保険:25,830円」「印紙代:1,100円」の合計59,730円がかかります。

また、整備代はオイル交換やブレーキパッド交換した場合にかかり、オイル交換で5,000円を計上し、ディーラーなどに車検を依頼した時にかかる代行料の10,000円を合わせて形状すると、2年間の車検代は74,730円になります。車検は2年ごとにやってくるので、1年間の積立額は37,365円です。

●重量税

重量税は、車両重量によって金額が決められていて、エスクァイアは1,610kg~1,660kgの重さがあるので1,501kg~2,000kg以下の32,800円がかかります。

自動車重量税 車検の有効期間(3年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 12,300円 7,500円 5,600円 3,700円
~1,000kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~1,500kg以下 36,900円 22,500円 16,800円 11,200円
~2,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円
~2,500kg以下 61,500円 37,500円 28,100円 18,700円
~3,000kg以下 73,800円 45,000円 33,700円 22,500円
自動車重量税 車検の有効期間(2年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
~1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
~1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
~2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
~3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

※車を登録してから、13年、18年が経過すると、重量税が加算されます。
※エコカー減免制度が適用される車であれば、税額が免除、及び一定割合減免されます。

●自賠責保険料(離島・沖縄を除く)

自賠責保険は、車検時にかならず加入しなければならない保険で、期限が切れたまま公道を走らせると違反になりますので注意が必要です。一般的には、車検の期間に合わせて24ヶ月加入の25,830円かかります。

2017年4月1日以降、2020年3月31日以前の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
36,780円 35,950円 26,680円 25,830円 16,380円 15,520円 5,870円
2023年4月1日以降の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

※新車を購入した場合は、自賠責保険は37ヶ月加入となります。

任意保険料115,720円の内訳

車の安全を守る保険外交員

任意保険料は、自賠責保険では補いきれない損害を補償する保険で、必ず加入しなければならないわけではありませんが、一般的には自賠責保険があっても任意保険に入る人のほうが多いです。

任意保険料は、補償する年齢や内容、車両保険の有無などで、年間の保険料が大きく変わるので、30歳で子供がいる同い年の夫婦で自動車保険に新規加入したケースで年間の任意保険料を算出していきます。

  • 30歳以上を補償
  • 対人・対物無制限
  • 加入者と同居の配偶者を補償
  • 年間走行距離11,000km以下
  • ゴールド免許保有
  • 車両保険あり

以上の条件での見積額は、年間115,720円になりました。車両保険をつけないパターンでは年間48,310円になります。保有免許の種類や、補償範囲の拡大・縮小などで保険料は変わるので、1度見積もりをとってみることをおすすめします。

諸経費50,000円の内訳

諸経費とは、消耗品をとりかえるメンテナンス費用のことを言い、オイル交換や新品タイヤ購入にかかる費用を計算していきます。

エスクァイアのエンジンオイル交換を半年に1回、オイルエレメントを1年に1回交換するサイクルでは、オイル交換1回につき1万円以内で2万円もあれば十分に足ります。

エスクァイア新品タイヤ購入費

タイヤサイズ:195/65R15
夏タイヤ:40,000円(エコピアHN100RV)
冬タイヤ:40,000円(ブリザックVRX)
合計:80,000円

エスクァイアのタイヤサイズは195/65R15で、メーカーは夏冬どちらともブリヂストンを選択すると、合計8万円のお金がかかり、3年に1回のサイクルで交換するとタイヤ代で27,000円、ホイールへの組み換えとタイヤ交換工賃を合わせても、1年間の積立額は30,000円になります。

オイル交換と新品タイヤ購入額を合わせた1年間の諸経費(メンテナンス費用)は、50,000円になります。

エスクァイアHV・4WDの年間維持費は燃費の差にあり

エスクァイア

エスクァイアの維持費は、ハイブリッドエンジンとガソリン4WDを比べても燃費の差で、年間36,000円ほどしか違いが出ないことが分かりました。
高級志向ミニバンのエスクァイアは、アルファードやヴェルファイアでは大きすぎる人にとっておすすめの1台です。