車検はディーラーと民間どちらで受けるのがベスト?申し込む前にチェックすべきメリットとデメリット
「車の維持費で削れるところは削りたい」というのは多くのドライバーの本音でしょう。特に2~3年に一度の車検は車の維持費の中でも大きな出費となりますから、整備の質を落とさずにできるだけ安く済ませたいところです。
もし車検を受ける場合、ディーラーか民間(整備工場・車検専門店・カーショップ・ガソリンスタンドなど)のどちらかで受ける形となりますが、果たしてどちらで受けるのがベストなのでしょうか。車検をディーラーや民間で受ける場合のメリット・デメリットについて、費用・整備の質・受けられるサービスなどに触れながら解説していきます。
車検を行う整備工場は「指定工場」と「認定工場」の2種類ある
車検を受けることのできる整備工場には、「指定工場」と「認定工場」の2種類あります。
大半のディーラーや車検専門業者は指定工場です。指定工場は「民間車検場」とも呼ばれ、工場内で車検を取得できます。費用は高めですが、基準が厳しく質の高い整備を受けられ、さらに1日で車検が終了することも多いという利点があります。
認証工場は地方運輸局長による認証を受けているため、自動車の分解整備を行うことができますが、車検の検査自体は車検場で受ける必要があります。工場から車検場が遠い場合は車検終了までに数日かかることもあるのが難点ですが、指定工場と比べて費用は安く設定されていることがほとんどです。
「分解整備」とは、原動機、動力伝達装置、走行装置、操縦装置、制動装置、連結装置を取り外して行う自動車の整備又は改造をいいます(道路運送車両法第49条第2項、同施行規則第3条)。
ディーラー車検のメリットは質の高いサービスを受けられること
ディーラーで車検を受けると、整備に使用されるパーツは高品質な純正品です。さらにディーラーで扱っている車種であれば知識やデータもあり、整備の質も高くなるのでやはり民間車検とは違った安心感があります。
ディーラー車検のメリットは安心感とサービスの充実度
また、車検を受けるディーラーによってその内容はまちまちとなりますが、メーカーの非売品のノベルティグッズがもらえたり、ガソリンの割引など様々なサービスを受けられることがあります。車検整備後の保証もしっかりついているので、万が一のことがあっても保証期間内であればすぐに対応してもらえます。代車も無料で貸し出しを行っています。
ディーラー車検のデメリットは費用が割高で大型車では10万を超えること
ディーラー車検におけるデメリットといえば、やはり割高に設定されている車検費用でしょう。ディーラーで車検を受ける場合、軽自動車やコンパクトカーではおよそ7~8万円、ミニバンクラスなどでは11万円程度かかるのが一般的です。
中には値引き交渉を行うドライバーもいますが、店舗によって値引き額には差があります。整備が必要なパーツがあればその分の費用が加算されますが、そのパーツも高品質である一方割高になるので、いずれにしてもかなり大きな金額となります。
また、異動があるため、懇意にしている整備士に長く担当を続けてもらえないことや、ディーラーで扱う車種以外の整備は対応していないという点もデメリットとして挙げられます。
民間車検のメリットは対応車種が幅広く値段が安い・割引制度も充実していること
町の整備工場やガソリンスタンド、車検のコバックやホリデー車検などの車検専門フランチャイズ店、カー用品店などで受けられる民間車検は、国産車から外車まで幅広い車種に対応しています。そして、ディーラー車検と比べて安く済ませられるのが大きな魅力です。
基本料金が安いのはもちろんですが、お店によってさまざまな割引制度が充実しており、工夫すればより低価格で車検を受けることができます。車検の早期予約やネット予約、初回車検の場合などに割引サービスを受けられるお店が多く、早割では最大10,000円の割引となるところもあります。
車検早期割引 | 1,000~10,000円割引(予約時期による) |
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リピート車検割引 | 2,000円割引(同一車種での車検リピートに限る) |
初回車検割引 | 2,000円割引(登録して一回目の車検が対象) |
お任せ入庫車検 | 2,000円割引(日にち指定なしの車検が対象) |
幌コーティング | 10,000円~ |
車検早期割引 | 1,000~10,000円割引(予約時期による) |
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リピート車検割引 | 2,000円割引(同一車種での車検リピートに限る) |
初回車検割引 | 2,000円割引(登録して一回目の車検が対象) |
平日入庫車検 | 2,000円割引(日にち指定なしの車検が対象) |
車検即決割引 | 5,000円割引 |
スーパー予約割引 | 4,000~5,000円割引(予約時期による) |
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キャッシュ割引 | 1,000円割引(全額現金支払いした場合) |
ペア予約割引 | 3,000円割引(入庫までに友人や家族と予約した場合) |
ネット予約割引 | 1,000円割引 |
電話予約割引 | 1,000円割引 |
新車初回割引 | 5,400円割引 |
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早期予約割引 | 1,080~4,320円割引(予約時期による) |
ペア予約割引 | 1,080円割引(入庫までに友人や家族と予約した場合) |
福利厚生割引 | 1,080円割引 |
会員割引 | 1,080円割引(入庫時に車両に会員ステッカーが貼ってある場合) |
ネット予約割引 | 1,080円割引 |
上記の例のように、同じフランチャイズ店であっても違う地域・店舗に行けば違った割引サービスを実施していることも少なくありません。少々手間にはなりますが、少しでも車検を安く済ませたいのであれば、いくつかの候補のお店で見積もりを取ってもらい、しっかりと費用を比較してからお店を決めるのがおすすめです。
民間車検のデメリットは整備の質がお店や向上によってまちまちなこと
整備工場によって設備が異なる
民間車検の場合、店舗や工場によって整備における方針も異なってきます。もともと通い慣れたお店で信頼のおける整備士がいる場合はさほど問題ありませんし、中にはキャリアの長い腕の確かな整備士に担当してもらえる可能性もあります。しかし、ディーラー車検と比べるとどうしても整備の質に差が出てしまうのは民間車検のデメリットと言えます。
工場によっては、最新式の車などの場合は設備が整っておらず対応できなかったり、「営業日が平日の日中のみ」「車の配送は行っておらず持ち込みのみ対応」など、整備以外のサービスの充実度も下がる可能性があります。サービスの詳細については事前に問い合わせて確認する必要があります。
ディーラー車検と民間車検はどちらも一長一短!何を重視するかでお店を決めよう
ディーラー車検は値段が高いですがそれに見合った質の高い整備が保証されており、アフターメンテナンスなども充実しています。そして、民間車検は整備の質の良し悪しが判断しにくいですが安く済ませられます。どちらにもメリットとデメリットがあるため、「絶対にこっちがいい!」と断言することはできません。
お店によって整備の質や車検後のアフターサービスの充実度というのも異なってきます。車検の支払いについても、クレジットカードでの支払いができるところとできないところがあったり、現金支払いだと割引が適用になる店舗等もあります。
ディーラー車検で受けるにせよ民間車検で受けるにせよ、どこで受けるかを決める際には、どれだけ割引がきくのか、受けられるサービスの詳細、お店の口コミを参考にしっかりと吟味して選ぶことをおすすめします。