引越しの際の車の変更手続き

<引越しの時の車の手続き方法> ナンバー/車庫証明/住所変更/保険/移動/廃車手続き

引越しで車の手続きが必要になったら何から始めればいい?車庫証明→車検証→ナンバーの順番や、各手続きの申請先・費用・必要書類を初めての方にもわかりやすくまとめました。

<引越しの時の車の手続き方法> ナンバー/車庫証明/住所変更/保険/移動/廃車手続き

引越し時の車の手続き一覧|車庫証明・車検証・免許証・保険の変更方法

車を所有したまま引越す場合、「車庫証明」「車検証(住所変更)」「ナンバープレート」「運転免許証」「自動車保険」の変更手続きが必要です。いずれも法律で期限が定められており、手続き漏れは罰則や保険未適用のリスクにつながります。

この記事では、各手続きの申請先・必要書類・費用・期限をまとめて解説します。引越し後に慌てないよう、事前にチェックしておきましょう。

①車庫証明(自動車保管場所証明)の変更手続き

車が保管されている駐車場

申請先:引越し先を管轄する警察署/期限:保管場所変更から15日以内

「自動車の保管場所の確保等に関する法律」第7条により、保管場所の位置を変更した日から15日以内に届け出ることが義務付けられています。車検証の住所変更やナンバープレートの変更にも車庫証明が必要なため、最初に済ませるべき手続きです。

車庫として認められる条件は以下の3つです。

  • 居住地から直線距離で2km以内の場所
  • 車全体を収容できる広さがあること
  • 保管場所として使用できる権限を有していること(自己所有または賃借)

車庫証明の変更手続きに必要な書類

  • 自動車保管場所証明申請書
  • 保管場所の所在地・配置図
  • 住民票または印鑑証明書
  • 保管場所使用承諾証明書(駐車場を借りる場合)
  • 保管場所使用権疎明書(自己所有の土地に駐車する場合)
  • 委任状(代理人が手続きする場合)

費用は保管場所標章交付手数料(約500円)+保管場所証明書交付申請手数料(約2,000円)の合計約2,500円です(地域によって異なります)。書類は警察署の窓口または各都道府県警察のウェブサイトからダウンロードできます。

車庫に駐車する軽自動車

軽自動車の場合、地域によって車庫証明が不要な場合があります。また、必要な場合でも「保管場所届出」という簡易な手続きで済む地域もあるため、引越し先の警察署に事前確認するとスムーズです。

②車検証(自動車検査証)の住所変更手続き

申請先:普通車=引越し先を管轄する運輸支局/軽自動車=軽自動車検査協会/期限:変更から15日以内

「道路運送車両法」第12条により、住所変更があった日から15日以内に変更登録の申請が義務付けられています。手続きを行うと、自動車税の納付書送付先も自動的に変更されます。

車検証の住所変更手続きに必要な書類

  • 自動車検査証(現在の車検証)
  • 自動車保管場所証明書(引越し先で取得したもの)
  • 住民票または住所確認書類
  • 自動車税申告書
  • 申請書・手数料納付書(陸運局・軽自動車検査協会で入手可)
  • 委任状(代理人が手続きする場合)

車のローンが残っており、車検証の所有者欄がローン会社になっている場合は、自分で手続きをする場合でもローン会社からの委任状が必要になります。事前にローン会社に連絡しておきましょう。書類は運輸支局・軽自動車検査協会のウェブサイトから事前ダウンロード・記入しておくと当日の手続きがスムーズです。

③ナンバープレートの変更手続き

ナンバープレートのイラストと住宅地

申請先:引越し先を管轄する運輸支局

引越しによって管轄の運輸支局が変わった場合、新しいナンバープレートへの交換が必要です。希望ナンバーがなければ即日発行が可能ですが、希望番号を申請する場合は数日かかることがあります。交換費用は車種・プレートの種類によって異なりますが、一般的に1,500〜2,000円程度です。

同じ運輸支局管轄内での引越し(例:同じ都市内での転居)の場合はナンバー変更不要なケースもあります。

④運転免許証の住所変更手続き

車のミニチュアと免許証

申請先:新住所を管轄する警察署・運転免許試験場・運転免許更新センター

道路交通法第94条により、免許証記載事項に変更が生じた場合は速やかに届け出ることとされています。住所変更をしないと更新案内のハガキが旧住所に届くため、気づかないまま免許が失効するリスクがあります。また、旧住所のままでは身分証明書として使用できなくなります。

運転免許証の住所変更手続きに必要な書類

  • 現在の運転免許証
  • 新住所を確認できる書類(住民票など)
  • 運転免許証記載事項変更届(窓口で入手可)
  • 申請用写真・縦3cm×横2.4cm(他の都道府県から転入の場合のみ必要)

他の都道府県から転入した場合は証明写真が必要になるため、事前に準備しておくと手続きがスムーズです。手数料は無料です。

⑤任意保険・自賠責保険の住所変更手続き

引越し後に住所やナンバープレートが変わった場合、保険の変更手続きが必要です。変更手続きを怠ると、事故の際に保険が適用されない可能性があります。

任意保険の変更手続き

被保険者には契約内容に変更が生じた場合の告知義務があります。ナンバープレートの変更が生じた場合は特に重要で、多くの保険会社はインターネットまたは電話での変更手続きに対応しています。詳細は加入している保険会社のカスタマーセンターまたは代理店に確認してください。

自賠責保険の変更手続き

自賠責保険も告知義務があります。営業店窓口またはカスタマーサポートで手続きが可能です。

自賠責保険の変更手続きに必要な書類

  • 自賠責保険証明書
  • 本人確認書類
  • 車検証およびナンバープレート変更を証明する書類

引越し先への車の移動方法:自走か輸送業者か

引越し業者とダンボールを積んだトラックのイラスト

引越し先まで車を移動させる方法は主に2つです。

  • 自分で運転して移動する:費用は最小限(ガソリン代・高速代のみ)。ただし長距離の場合は疲労・事故リスクがあり、会社命令で禁止しているケースもあります。
  • 輸送業者に依頼する:大手引越し業者の系列会社や、トヨタ・日産などの自動車メーカー系列の輸送会社が対応しています。

引越し業者に車の輸送を依頼すると、下請け業者に委託されて割高になるケースがあります。一方、自動車メーカー系列の輸送会社は車輸送に特化しており、費用が抑えられる傾向があります。費用は車種・輸送距離・フェリー利用の有無・繁忙期かどうかによって変わるため、複数社でネット見積もりを比較するのがおすすめです。

引越しを機に廃車を検討する場合の手続き

転勤族など引越し経験が多い方の中には、引越しのタイミングで廃車を選ぶ方もいます。廃車(永久抹消登録)は、解体業者が車をスクラップした後に発行する「解体証明書」を運輸支局に提出することで完了します。解体業者への費用は車種によって異なりますが、1万円前後が目安です。

廃車手続きに必要な書類

  • 解体証明書(解体業者が発行)
  • 車検証
  • 印鑑証明書
  • 住民票
  • 手数料納付書
  • 抹消登録申請書(運輸支局で入手可)

引越し時の車の手続きチェックリスト

引越しの時の車の手続き

引越し時の車の手続きは種類が多く、手続きの順番も重要です。車庫証明を先に取得し、その後に車検証・ナンバープレートの変更を行うのが基本の流れです。下記を引越し後のチェックリストとして活用してください。

引越し時の車の手続き一覧
手続き 申請先 期限
①車庫証明 引越し先管轄の警察署 保管場所変更から15日以内
②車検証の住所変更 運輸支局/軽自動車検査協会 住所変更から15日以内
③ナンバープレート変更 運輸支局 管轄変更時は速やかに
④運転免許証の住所変更 警察署/免許センター 速やかに
⑤自動車保険の変更 加入保険会社 ナンバー変更後速やかに

スケジュールを組んで必要書類を事前に確認しておくことで、引越し後の手続きをスムーズに進めることができます。