ロードスターのタイヤ

ロードスター/ロードスターRFのタイヤ~スポーツ/低燃費/コンフォートおすすめ

軽量FRのロードスターはタイヤの違いが挙動に直結します。純正サイズ対応のおすすめ銘柄に加え、ロードインデックスやバネ下重量の考え方、グレード別の純正タイヤ・ホイールサイズ一覧を掲載しています。

ロードスター/ロードスターRFのタイヤ~スポーツ/低燃費/コンフォートおすすめ

MAZDA ROADSTER/ROADSTER RFにおすすめスポーツタイヤ/低燃費タイヤ/コンフォートタイヤ

ロードスターとロードスターRFは、車両重量1トン前後という軽さと前後重量配分50:50に近いパッケージを土台に、「人馬一体」と呼ばれる一体感のあるハンドリングを成立させたFRスポーツカーです。車体が軽いということは、タイヤ1本が受け持つ荷重も小さいということです。重量級のSUVなら車重に吸収されてしまうコンパウンドの違いやサイドウォール剛性の差が、ロードスターではステアリングの手応えにそのまま出ます。同じ車でも銘柄を替えると別のクルマのように感じられる、という声がオーナーから多く聞かれるのは、この軽さが理由です。

純正タイヤサイズは、ソフトトップが195/50R16、電動ハードトップのロードスターRFが205/45R17です。タイヤ外径はそれぞれ約601mmと約616mmで、サイズを変更する場合はこの外径と、ロードインデックス(LI:タイヤ1本が支えられる荷重の指数)が判断の基準になります。純正サイズのLIは84で、これを下回るタイヤは保安基準を満たさず車検に通りません。細かい話に見えますが、社外ホイールとの組み合わせで選択肢を広げるときに最初につまずくのがこの数値です。

ここでは純正サイズを軸に、サーキットやワインディングを視野に入れたハイグリップなスポーツタイヤ、燃料消費率(燃費)を抑えた低燃費タイヤ、静粛性と乗り心地を重視したコンフォートタイヤという3つの方向から紹介します。オープンカーは幌やルーフの遮音に多くを期待できないぶん、ロードノイズやパターンノイズの差が体感として大きく出ます。スポーツカーだからグリップ最優先、と決め打ちしないほうが結果的に満足度は高くなります。

  • ロードスターRFのエクステリアロードスターRFのエクステリア
  • マツダのロゴマツダのロゴ
  • 後ろから見たロードスターRFロードスターRFのリヤビュー

ロードスターのタイヤの選び方とは 押さえるべき3つの基準

ロードスターのタイヤ選びは、グリップ力・重量・静粛性の3点をどう配分するかでほぼ決まります。カタログスペックを並べるより、この3つを自分の使い方に当てはめたほうが早く答えが出ます。

  • グリップ力とハンドリング性能:加減速とコーナリングで路面を掴む力と、ステアリング操作への反応の正確さ。ハイグリップ系ほど限界は高くなりますが、そのぶん乗り心地は硬くなります
  • タイヤの重量(バネ下重量):タイヤとホイールはサスペンションより下で動く「バネ下」に属し、ここが1kg重くなる影響は車体側の10kg前後に相当するといわれる領域です。軽量ボディのロードスターでは、重いタイヤを履いた瞬間に持ち味のヒラヒラ感が鈍ります
  • 静粛性と乗り心地:オープン走行時は路面からのノイズが直接耳に届きます。ロードノイズの大きい銘柄は、同乗者との会話やオーディオの聞こえ方に影響します

もうひとつ、意外と見落とされるのが規格の違いです。195/50R16には標準規格(LI84)とXL規格(エクストラロード、LI88)の両方が存在します。XL規格はタイヤの構造が強化されている代わりに、標準規格と同じ負荷能力を得るには空気圧を高めに設定する必要があります。指定空気圧は運転席側のドア開口部に貼られたラベルに記載されているので、規格の違うタイヤに履き替えたときは自己判断で純正どおりの数値を入れず、装着店に適正値を確認してください。ここを合わせないと、剛性感が出すぎて乗り心地だけが悪化する結果になります。

間近で見ると、ロードスターの純正16インチは現代のクルマとしてはかなり細身で、フェンダーとの間にも余裕があります。この「細さ」は数字上の見栄えでは損に映りますが、転舵初期の軽さと接地圧の高さを生んでいる部分でもあり、単純に太くすれば速くなるという構図にはなっていません。

純正装着タイヤの銘柄と静音タイヤ採用という新しい流れ

ND型ロードスターのソフトトップには、横浜ゴムのADVANシリーズが新車装着(OE)タイヤとして採用されてきました。ロードスターRFにはブリヂストンのPOTENZA系が組み合わされ、いずれも車両側のサスペンションセッティングとセットで作り込まれた専用仕様です。社外タイヤに履き替えたときの違和感の多くは、この「専用チューニング」から離れることによって生まれます。

そして2026年6月26日、マツダはロードスターとロードスターRFの商品改良を発表しました。発売は2026年9月上旬で、特別仕様車「PS」の追加や新色ジンクグリーンメタリックの採用に加え、最新の車外騒音規制への対応として静音タイヤの採用と、タイヤ特性に合わせたステアリングフィールの最適化が行われています。横浜ゴムは同年7月28日、この改良新型向けにADVAN Sport V107(195/50R16 84V)の納入を開始したと発表しました。V107は操縦安定性とウェット性能に加え、静粛性・快適性・転がり抵抗性能を高い次元でまとめたウルトラハイパフォーマンスタイヤです。

純ガソリンのスポーツカーが規制に適合しながら生き残るために、タイヤの静粛性が設計上の要件として組み込まれた、という点が重要です。つまりこれからのロードスターは、静粛性の低いタイヤに履き替えると車両側の想定から外れる方向に振れます。サーキット用のハイグリップを選ぶ場合でも、ストリート用の一本を別に持っておく考え方が現実的になってきています。

ロードスターの純正サイズ「195/50R16」のおすすめタイヤ

まずは、ロードスターの次のようなグレードにおすすめタイヤを紹介します。

195/50R16タイヤを標準装備のロードスターのグレード

  • S
  • S Special Package
  • S Leather Package
  • S Leather Package V Selection
  • NR-A
  • RS

16インチタイヤを標準装備するソフトトップの魅力は、運転席に座ったまま片手で開閉できる幌です。布製のため軽量で、電動ハードトップに比べて構造もシンプルです。屋根の重量が軽く、しかも低い位置に収まることは、重心高とヨー慣性モーメントの面で走りにも効いています。

2019年12月には、シルバーのソフトトップとボディ同色ミラーを組み合わせた特別仕様車「SILVER TOP」が2020年3月までの期間限定で設定されました。その後、グレーのソフトトップは2026年の商品改良で追加された特別仕様車「PS」に採用され、RAYS社製16インチアルミホイールやBrembo社製対向4ピストンキャリパー、ビルシュタイン社製ダンパーと組み合わされています。走り装備を前提に組まれたグレードほど、タイヤに求める性格もはっきりします。

ブリヂストン(BRIDGESTONE)の「ポテンザ RE-71RS」は優れたドライグリップとハンドリング性能により”71”の名にふさわしいスポーツタイヤに進化

BRIDGESTONE POTENZA RE-71RS 195/50R16 84V

BRIDGESTONE POTENZA RE-71RS 195/50R16 84Vブリヂストン ポテンザ RE-71RSの独立した主溝とラグ溝がセンター部の剛性を高めて初期応答性をクイックに

車種ロードスター
メーカーブリヂストン
ブランドポテンザ RE-71RS
タイヤサイズ195/50R16
タイヤ外径602mm
タイヤの種類スポーツタイヤ
ロードインデックス84
速度記号V
低燃費グレードラベリング対象外
値段18,990円~(2026年調べ)

POTENZA RE-71RS(ポテンザ アールイー ナナイチアールエス)は、ストリートラジアル最速を掲げて2020年に登場したリアルスポーツタイヤです。「RE71」「RE-71R」の系譜を継ぐモデルで、非対称パタンと非対称形状の採用により、旋回中でも接地面積を確保する設計になっています。低燃費タイヤのラベリング対象外という表記が示すとおり、転がり抵抗を犠牲にしてでもグリップを取りにいった性格です。

ロードスターに装着した場合の変化としてよく挙がるのは、ターンインでの座りの良さです。軽量FRは荷重移動が速く、フロントの入りが唐突になりがちですが、センター部の剛性が高いRE-71RSは切り始めの動きが整理されて感じられます。走行会でタイムを詰めたい、DSC-TRACKモードを活かしたサーキット走行を楽しみたいという使い方には、はっきりと効果が出るタイヤです。

一方で、街乗り主体なら向き不向きははっきりしています。ハイグリップ系はゴムが柔らかく発熱を前提としているため、走行距離あたりの摩耗は速く、通勤で毎日使うと寿命面での不満が出やすくなります。年に数回しかサーキットに行かないのにこれを常用すると、減りの速さと乗り心地の硬さだけが残るという結果になりがちです。なお、ブリヂストンは2026年2月に系譜モデルとしてPOTENZA RE-71RZを発売しており、195/50R16と205/45R17の設定があります。RE-71RSは在庫を見ながら選ぶ段階に入っているため、店頭で両方の設定状況を確認したうえで判断すると失敗がありません。

ヨコハマ(YOKOHAMA)の「アドバン フレバ V701」は走る歓びが実感できる優れたハンドリング性能に加えてグレード「A/a」の高い低燃費性能を発揮

YOKOHAMA ADVAN FLEVA 195/50R16 84V

YOKOHAMA ADVAN FLEVA 195/50R16  84Vヨコハマ アドバン フレバ V701のショルダー部のワイドな横溝を非貫通にしてダイレクトな操作感を演出

車種ロードスター
メーカーヨコハマ
ブランドアドバン フレバ V701
タイヤサイズ195/50R16
タイヤ外径602mm
タイヤの種類スポーツタイヤ/低燃費タイヤ
ロードインデックス84
速度記号V
低燃費グレードA/a
値段15,590円~(2026年調べ)

ADVAN FLEVA V701(アドバン フレバ ブイナナマルイチ)は、ADVANブランドのスポーツ性を持ちながら日常使いに軸足を置いたタイヤです。低燃費グレードは転がり抵抗A、ウェットグリップaを取得しており、スポーツタイヤでありながらラベリングで上位の評価を得ている点が、RE-71RSやDZ102との明確な違いになります。

ロードスターとの相性という意味で評価されているのが、この転がり抵抗の低さです。1.5Lで136PSという出力は絶対値としては控えめで、転がり抵抗の重いタイヤを履くと、街中の再加速で「以前より進まない」と感じる場面が出てきます。ADVAN FLEVA V701はその点で車両の出力に見合っており、ワインディングでは十分なグリップを、通勤路では軽い転がりを両立させます。ロードスターはハイオク指定でレギュラーより1Lあたり10円以上高くつくため、燃料消費率の差が家計に効く度合いも小さくありません。

向いているのは、週末のツーリングと平日の通勤を1台でこなす使い方です。逆に、サーキットのタイムアタックで限界域を長時間使い続ける用途では役者不足になります。ウェット性能の高さから梅雨時期の安心感を評価する声も多く、幌を開けられない季節の満足度が高いタイヤでもあります。パターンノイズを抑えた設計のため、オープン走行時に耳につく高周波のノイズが少ない点も、ロードスターでは実用的な利点になります。

ダンロップ(DUNLOP)の「ディレッツァ DZ102」はスポーツタイヤに求められる運動性能を発揮するとともにパターンノイズやロードノイズをしっかり抑制

DUNLOP DIREZZA DZ102 195/50R16 84V

DUNLOP DIREZZA DZ102 195/50R16 84Vダンロップ ディレッツァ DZ102の左右対称のセカンドブロックを一体化することでパターンノイズを低減

車種ロードスター
メーカーダンロップ
ブランドディレッツァ DZ102
タイヤサイズ195/50R16
タイヤ外径602mm
タイヤの種類スポーツタイヤ
ロードインデックス84
速度記号V
低燃費グレードラベリング対象外
値段9,909円~(2026年調べ)

DIREZZA DZ102(ディレッツァ ディーゼットイチマルニ)は、ディレッツァシリーズの中でストリート寄りに位置づけられるスポーツタイヤです。同じディレッツァでも、サーキット志向のZシリーズとは狙いが異なり、DZ102は日常使いでの摩耗ライフと静粛性を確保したうえでスポーツ性能を持たせています。

左右対称のセカンドブロックを一体化した構造により、スポーツタイヤで問題になりやすいパターンノイズを抑えている点が、幌のロードスターでは効いてきます。ハイグリップ系から履き替えると、高速巡航時の「ゴー」という連続音が明確に下がったと感じられる場面が多く、長距離を走る使い方では体力的な差になって表れます。

耐摩耗性の高さも実用面での強みです。スポーツ走行を頻繁に楽しむと交換サイクルが短くなりますが、DZ102はライフに配慮した設計のため、ワインディングを走りつつ財布への負担を抑えたいという使い方に合います。刺さるのは「峠は楽しみたいがサーキットには行かない」というユーザー層で、逆に走行会で0.5秒を削りにいくならRE-71RS系やZシリーズを選んだほうが後悔しません。ハイグリップ系のような明確な限界の高さを期待して買うと、物足りなさが残るタイプです。

ロードスターRFの純正サイズ「205/45R17」のおすすめタイヤ

続いて紹介するのは、ロードスターRFの次のようなグレードにおすすめのタイヤです。

205/45R17タイヤを標準装備のロードスターRFのグレード

  • S
  • VS
  • RS

17インチタイヤを標準装備するロードスターRFは、リアエンドまで傾斜するファストバック形状のリトラクタブルハードトップを採用しています。ソフトトップにはない伸びやかなフォルムが特徴で、間近で見ると、Cピラーからリアフェンダーへ流れる面の抑揚はクーペそのものです。

タイヤ選びの観点では、RFはソフトトップに対して車両重量が増え、しかもその増加分の多くが屋根の格納機構としてリア寄り・高い位置に載る点が効いてきます。搭載エンジンも2.0Lで、トルクは1.5Lより明確に太くなります。205/45R17という扁平率45の設定は、この重さとパワーを受け止めるための選択であり、ソフトトップと同じ感覚で細く柔らかいタイヤを選ぶと、コーナー出口でリアの動きが曖昧になりやすくなります。ロードインデックスは88相当が基準で、ここを下回るタイヤは選択肢から外れます。

ブリヂストン(BRIDGESTONE)の「ポテンザ S007A」は世界で認められたS001の運動性能の進化とともにコンフォート性能を高めてプレミアムなポテンザに

BRIDGESTONE POTENZA S007A 205/45R17 88Y XL

BRIDGESTONE POTENZA S007A 205/45R17 88Y XLブリヂストン ポテンザ S007Aの3本のワイドリブがブロック剛性を高めてハンドリングレスポンスをアップ

車種ロードスターRF
メーカーブリヂストン
ブランドポテンザ S007A
タイヤサイズ205/45R17
タイヤ外径616mm
タイヤの種類スポーツタイヤ
ロードインデックス88
速度記号Y
低燃費グレードラベリング対象外
値段27,660円~(2026年調べ)

POTENZA S007A(ポテンザ エス ゼロ ゼロ セブン エー)は、ハイパフォーマンスカーへの新車装着で実績を持つS001を進化させた、POTENZAシリーズのプレミアムラインです。速度記号Yは最高速度300km/hまでの走行に対応する規格で、国内の実用速度域から見れば過剰にも思えますが、この余裕が高速巡航時の安定感につながっています。

RFとの組み合わせで評価されるのは、剛性感と快適性のバランスです。3本のワイドリブでブロック剛性を高めた構造により、ステアリングの初期応答は明確でありながら、周方向のブロック配列を最適化することでパターンノイズを抑えています。屋根を閉じれば静粛性の高いクーペとして使えるRFにとって、ここで安価なスポーツタイヤを選ぶとせっかくのハードトップの効果が相殺されてしまいます。

刺さるのは、高速道路で遠出をしてから現地のワインディングを流す、というツーリング主体の使い方です。RFのキャラクターと最も素直に噛み合う選択といえます。逆にサーキットでのタイムを目的にするなら、同じPOTENZAでもRE-71RS系のほうが目的に合っています。価格帯は純正相当の上位グレードにあたるため、コストを最優先に考える場合は次に紹介するタイヤも含めて検討する余地があります。

ミシュラン(MICHELIN)の「PILOT スポーツ 3」は3つの先進技術が発揮する優れたグリップ力と安定したハンドリングが車と路面との一体感を高める

MICHELIN PILOT SPORT 3 205/45R17 88V XL

MICHELIN PILOT SPORT 3 205/45R17 88V XLミシュラン パイロット スポーツ スリーのブロック間のブリッジによってハンドリングや高速安定性がアップ

車種ロードスターRF
メーカーミシュラン
ブランドパイロット スポーツ 3
タイヤサイズ205/45R17
タイヤ外径616mm
タイヤの種類スポーツタイヤ
ロードインデックス88
速度記号V
低燃費グレードラベリング対象外

PILOT SPORT 3(パイロット スポーツ スリー)は、ミシュランのスポーツラインを長く支えてきたモデルです。ブロック間をブリッジでつなぐ構造により接地面の変形を抑え、高速域でのハンドリングの正確さを確保しています。現在はPILOT SPORT 4、PILOT SPORT 5へと世代が進んでおり、PS3は流通在庫を中心とした選び方になります。同じサイズで新しい世代の設定があるかどうかは、購入前に確認しておくと選択肢が広がります。

ミシュランのスポーツタイヤに共通する持ち味は、ウェット路面での安心感と摩耗ライフの長さです。深めの溝形状による排水性の高さはハイドロプレーニングの抑制に働き、雨天の高速道路でも接地感が途切れにくい傾向があります。RFで長距離を走るユーザーからは、角の丸い当たりの柔らかさと、それでいて曖昧にならない直進安定性を評価する声が多く聞かれます。

ミシュラン系を選ぶ際の注意点は、ドライグリップの絶対値だけを国産ハイグリップと比べないことです。数値上の限界を追うより、限界に至るまでの穏やかさと、そこから戻ってくるときの扱いやすさに価値がある設計です。スポーツ走行の頻度が高くない、乗り心地と寿命を含めた総合点で選びたい、という使い方には長く付き合えるタイヤになります。

トーヨータイヤ(TOYO TIRES)の「プロクセス CF2」はナノレベルで組み合わせたコンパウンドがウェットグリップと低燃費性能を両立して「A/b」を獲得

TOYO TIRES PROXES CF2 205/45R17 88V XL

TOYO TIRES PROXES CF2 205/45R17 88V XLトーヨータイヤ プロクセス シーエフツーの最適配置された3本の高剛性リブとスリムボディで燃費向上

車種ロードスターRF
メーカートーヨータイヤ
ブランドプロクセス CF2
タイヤサイズ205/45R17
タイヤ外径616mm
タイヤの種類低燃費タイヤ
ロードインデックス88
速度記号V
低燃費グレードA/b

PROXES CF2(プロクセス シーエフツー)は、2015年に国内導入されたコンフォート志向の低燃費タイヤです。転がり抵抗Aとウェットグリップbという組み合わせは、経済性と安全性のバランスを狙った設定で、走行フィールも角が立たない穏やかな方向にまとめられています。乗用車用のCF2はすでに販売を終えており、トーヨータイヤは2024年1月からPROXES CF3を発売しています。CF3は低燃費性能とウェットグリップ性能を前面に出したモデルで、CF2とは狙いが異なる点は押さえておく必要があります。

このカテゴリーをRFに合わせる意味は、快適性の底上げにあります。3本の高剛性リブによる直進安定性を確保しつつ、路面からの細かな入力を角の立たない形で処理するため、荒れた舗装が続く区間での疲労が明らかに軽くなります。RFはハードトップの遮音性が高いぶん、タイヤ由来のロードノイズが相対的に目立ちやすく、ここをコンフォート系で抑える効果は数字以上に体感できます。

スポーツタイヤと比べると、限界域での粘りや切り返しの反応は穏やかです。ワインディングを攻める頻度が高い場合は物足りなさを感じますが、通勤と買い物が中心で、たまに屋根を開けて海沿いを流すという使い方であれば、経済性と快適性の両面で満足度の高い選択になります。走行距離が伸びてくると硬化によるひび割れが交換理由になるケースも多く、年間走行距離が短い場合はライフより価格と快適性で選ぶ考え方も合理的です。

インチアップとインチダウンはどこまで許容されるか

純正から外れるサイズで選ばれているのは、ソフトトップの場合205/50R16と195/55R15です。205/50R16は純正ホイール(6.5J)のまま幅だけ10mm広げられるサイズで、外径が純正とほぼ変わらないためスピードメーターの誤差がほとんど生じません。フェンダーとの隙間が詰まるため見た目の印象も変わり、選ばれやすいサイズです。

ただし、幅を広げれば必ずタイヤ1本あたりの重量が増えます。バネ下重量の増加はサスペンションの追従性を鈍らせ、ロードスターの持ち味である転舵初期の軽さを削る方向に働きます。実際に履き替えた事例では、グリップの絶対値は上がったのに「ヒラヒラ感が減った」という評価に落ち着くケースが目立ちます。どうしても履きたい銘柄が205にしかない、といった明確な理由がなければ、純正サイズのままで銘柄を選び分けたほうが車両の設計意図に沿います。

逆に195/55R15へのインチダウンは、サーキット走行を前提に軽量化と乗り心地の改善を狙う選択です。扁平率が上がるぶんタイヤの縦方向のたわみが増え、路面の入力がマイルドになります。いずれの場合も、外径が純正から大きく離れるとスピードメーターの表示誤差が保安基準の許容範囲を超えるおそれがあるため、外径約601mm(ソフトトップ)と約616mm(RF)を基準に、ロードインデックス84以上を確保できる組み合わせから選んでください。

ホイールを同時に替える場合の基本値は、ソフトトップが16インチ×6.5J インセット+45、RFが17インチ×7.0J インセット+45で、PCDは100mm、穴数は4穴です。ツライチを狙ってインセットを詰めると、フェンダーからのはみ出しやインナー側の干渉が起きやすくなるため、車高やキャンバー角と合わせた確認が必要になります。ハブ径についても、社外ホイールでは車両側のハブ径と合わない場合にハブリングで芯出しを行うのが一般的です。

交換時期の目安と交換費用はどれくらいか

サマータイヤの交換判断は、溝の深さ・使用年数・ゴムの状態の3点で行います。残り溝が1.6mmになるとスリップサインが露出し、この状態では保安基準を満たさず車検にも通りません。ただしスリップサインが出る前から排水性は落ちており、雨天のブレーキング距離は目に見えて延びます。スポーツタイヤであれば残り3mm前後を交換の検討ラインと考えると安全側に立てます。

ロードスターで見落とされやすいのが、走行距離ではなく年数で寿命が来るパターンです。週末しか乗らない使い方では溝が残ったまま5年、6年と経過し、サイドウォールのひび割れが先に交換理由になります。屋外保管でオープン走行が多い車ほど紫外線と熱の影響を受けやすく、溝があるからまだ使える、という判断は避けたほうが賢明です。製造年週はサイドウォールの4桁刻印(前2桁が週、後2桁が年)で確認できます。

交換にかかる工賃は、16インチクラスで脱着・組み換え・バランス調整を含めて4本で8,000円から16,000円程度が目安です。これに加えてゴムバルブの交換費用と廃タイヤ処分料が別途必要になります。ロードスターはトランク容量が小さく、4本のタイヤを自分で運ぶことが現実的でないため、購入先から作業店へ直送してもらえる仕組みを使うと手間が減ります。この点は、荷室に余裕のあるクルマとは事情が違う部分です。

ロードスターのタイヤ選びでよくある失敗パターン

最も多いのが、ロードインデックス不足です。デザインや価格で社外ホイールとタイヤをセットで選んだ結果、LIが84を下回り車検に通らなかったという事例は珍しくありません。国土交通省が定める道路運送車両の保安基準では、車両の重量を支えられる負荷能力が求められており、見た目や外径が合っていてもLIが足りなければ不適合です。

次に多いのが、グリップを求めすぎて日常での快適性を失うパターンです。ハイグリップタイヤは硬めのコンパウンドと高い剛性で限界を上げているため、路面の目地や補修跡を通過するたびに突き上げが伝わります。ロードスターはもともと乗り心地に余裕のあるクルマではないため、その硬さがそのまま体に届きます。年に1回か2回の走行会のために常用タイヤを選ぶと、残りの363日で我慢することになります。

3つ目は、価格だけで決めてウェット性能を落としてしまうパターンです。軽量なFRは雨の日に後輪のトラクションが抜けやすく、ウェットグリップの低いタイヤでは加速時や下り坂のコーナーで挙動が唐突になります。低燃費タイヤのラベリングでウェットグリップ性能がa、bのものを選んでおけば、価格を抑えつつ雨天時の余裕を確保できます。何を削って何を残すかを先に決めておくことが、結果的に一番の節約になります。

新型ロードスター/ロードスターRFをカスタム!純正タイヤサイズ・ホイールサイズ一覧表

ロードスターのタイヤ

グレードごとの純正タイヤサイズとホイールサイズは以下のとおりです。なお下表の型式は2024年1月の大幅商品改良より前のモデルを示しており、改良後はソフトトップがND5RE、ロードスターRFがNDERE に変更されています。タイヤサイズとホイールサイズ自体は変わっていないため、社外品を選ぶ際の適合の考え方は共通です。

グレード タイヤサイズ 型式 ホイールサイズ
ロードスター 1.5 NR-A 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 RS 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 S 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 S スペシャルパッケージ 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 S スペシャルパッケージ 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 S レザーパッケージ 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 S レザーパッケージ 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 キャラメル トップ 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 レッド トップ 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスター 1.5 レッド トップ 195/50R16 ND5RC 16インチ X 6.5J(+45)
ロードスターRF 2.0 RS 205/45R17 NDERC 17インチ X 7.0J(+45)
ロードスターRF 2.0 S 205/45R17 NDERC 17インチ X 7.0J(+45)
ロードスターRF 2.0 VS 205/45R17 NDERC 17インチ X 7.0J(+45)

ソフトトップとロードスターRFで共通しているのは、ホイールのインセットが+45であることと、PCD100の4穴という組み合わせです。中古で社外ホイールを探す場合、この条件に合致する車種は限られるため、選択肢はコンパクトカー向けの流用も含めて考えることになります。J数を広げる場合は、フェンダー内側のクリアランスとタイヤ幅の関係を数値で確認してから決めると、装着後にやり直す事態を避けられます。

ロードスターのカスタムはタイヤと社外ホイールでさらにおしゃれに

タイヤ

タイヤと社外ホイールの交換は、ロードスターの印象を最も大きく変えるカスタムです。高性能なタイヤを選ぶのであれば、その性能を受け止めるホイールを同時に見直す価値があります。純正ホイールは軽さと剛性のバランスが取れた設計ですが、社外の鍛造ホイールに替えると1本あたりで1kg前後軽くなる製品もあり、その差はバネ下重量として走りに直結します。

軽量なFRスポーツカーの場合、ホイールは単なるドレスアップパーツではありません。バネ下重量、リム剛性、インセットによる接地位置の変化が、加速・制動・旋回のすべてに影響します。デザインだけで選んだ結果、重量が増えてタイヤ交換の効果を打ち消してしまうという事例も見られるため、カタログ記載の重量は必ず確認しておきたい項目です。実際に手に持ってみると、同じ16インチでも製品によって重さの違いがはっきり分かります。

ホイール交換によって得られるのは、外観の変化とハンドリングの応答性向上、そして回転部の軽量化による燃費への貢献です。ロードスターのホイールについては、こちらのロードスターのホイール17選をご覧ください。RAYS(レイズ)やBBSなど、人気のホイールメーカの製品や、軽量ホイールのおすすめを紹介しています。