アルトのマイナーチェンジ

アルト・アルトワークスがマイナーチェンジでデュアルセンサーブレーキサポート採用

アルトとアルトワークスのマイナーチェンジが2018年12月13日に行われました。軽自動車ナンバーワンの燃費を誇るアルトには、どのような改良が施されたのか。安全装備のアップグレードになると考えられている、アルトのマイナーチェンジ情報をチェックしておきましょう。

アルトが2018年12月13日にマイナーチェンジ!ハイブリッドエンジンと安全装備追加

スズキが販売する軽自動車アルトが、2018年12月13日にマイナーチェンジを行いました。内容は「レーダーブレーキサポート」が「デュアルセンサーブレーキサポート」になり安全装備が充実すること、ボディカラーの変更、内装色の変更などです。

そこで、現行アルトのスペックや、デュアルセンサーブレーキサポートへ進化すると、どのような機能が追加されるか、次期アルトのマイナーチェンジ情報をチェックしておきましょう。

アルトが2020年10月19日に一部仕様変更を実施 フルオートエアコンなど追加

仕様変更を行い2020年10月14日に発売した新型アルト

アルトが一部仕様変更を行い、中間グレードのLに電動格納式カラードドアミラーを追加、上級グレードのSにはフルオートエアコンを追加しました。
ボディカラーにはフェニックスレッドパールメタリックを新色として追加しています。

仕様変更が行われたLグレードとSグレードのみ値上がりしていますが、ベースグレードFとワークスの販売価格は据え置きになっています。
また、2020年12月にフルモデルチェンジの噂があるアルトですが、今回の一部仕様変更で2020年中のフルモデルチェンジは消滅したと考えます。次期アルトの登場は2021年以降になるでしょう。

2020年新型アルトの価格一覧
グレード 駆動方式 ミッション 販売価格
F 2WD(FF) 5MT 863,500円~
4WD 971,300円~
2WD(FF) 5AGS 863,500円~
4WD 971,300円~
L 2WD(FF) CVT 918,500円~
4WD 1,028,500円~
S 2WD(FF) CVT 1,097,800円~
4WD 1,200,100円~
ワークス 2WD(FF) 5MT 1,537,800円~
4WD 1,647,800円~
5AGS 1,686,300円~

新型アルトが安全装備を充実 販売価格は863,500円からでアルトワークスの販売価格は1,537,800円から

マイナーチェンジを行うアルトワークスの販売価格はマニュアルモデル(MT)が価格据え置きの1,537,800円~1,647,800円、2ペダルのマニュアルモデル(5AGS)は1,576,300円~1,686,300円になっています。

安全装備のスズキセーフティサポートを装備したので、その分価格がアップしています。新型アルトはの販売価格は863,500円~になります。

新型アルト・アルトワークスの販売価格一覧
グレード ミッション 駆動方式 価格
アルト F MT 2WD 863,500円~
4WD 971,300円~
5AGS 2WD 863,500円~
4WD 971,300円~
アルト L CVT 2WD 910,800円~
4WD 1,018,600円~
アルト S CVT 2WD 1,081,300円~
4WD 1,183,600円~
アルト X CVT 2WD 1,193,500円~
4WD 1,290,300円~
アルトワークス MT 2WD 1,537,800円~
5AGS 2WD 1,576,300円~
MT 4WD 1,647,800円~
5AGS 4WD 1,686,300円~

新型アルトワークスのボディカラーは「ピュアレッド」を廃止して「ブリスクブルーメタリック」を追加した4色

新型アルトワークスのボディカラーに変更があり鮮やかな赤いボディカラーの「ピュアレッド」を廃止して青系の「ブリスクブルーメタリック」が追加された4色が用意されています。ピュアホワイトパールとスチールシルバーメタリックは21,600円のオプション設定になっています。

新型アルトワークスのボディカラー一覧

  • スチールシルバーメタリック(21,600円高)
  • ピュアホワイトパール(21,600円高)
  • ブリスクブルーメタリック
  • ブルーイッシュブラックパール3
  • スチールシルバーメタリック(21,600円高)
  • ピュアホワイトパール(21,600円高)
  • ブリスクブルーメタリック
  • ブルーイッシュブラックパール3

マイナーチェンジでアルトの内装色が変更 インパネはグレージュに・シート表皮はネイビーを採用

アルトのインストルメントパネルをグレージュに、シート表皮はネイビーに変更

2018年のアルトのマイナーチェンジで内装色が変更されました。インストルメントパネルは暖かい色合いのベージュに変更され、シートはクールなネイビーに変更されています。

高級感というよりカジュアル路線のアルトなので、今回の内装色の変更はアルトの性格にマッチした「アルトらしい変更」でしょう。

アルトターボRSが販売終了 アルトのラインナップは「アルト」と「アルトワークス」の2車種へ

2015年3月11日にアルトシリーズに追加されたターボエンジンを搭載したホットハッチ「アルトターボRS」が2018年12月に販売終了しました。アルトターボRSは軽自動車の軽い車両重量を活かして、短距離ならGT-Rにも勝てる、ということで話題になった車種です。

アルトターボRSの後継車種は発表されておらず、同じ性格になるアルトワークスが役割を引き継ぐことになります。

燃費が良くお買い得な価格設定の「アルト」と、軽自動車ながら卓越した走行性能を持つ「アルトワークス」の2車種になり、選択肢が絞られたことで販売数が伸びる可能性もあります。

安全装備がデュアルセンサーブレーキサポートへ

2017年8月の時点で、アルトには「レーダーブレーキサポート」と呼ばれる安全装備が搭載されています。Xグレードに標準装備、S・L・F(5AGS)グレードにはメーカーオプションで搭載することができます。

この装備は、約5km/hから約30km/hの範囲で前方車両をレーダーが検知している場合、衝突回避または、被害を軽減する自動ブレーキ機能で、車両だけに反応し歩行者や自転車には対応していない点に注意が必要です。

自動ブレーキ以外の機能は、ペダルの踏み間違えや、シフトの入れ間違い(Rだと思っていたがDに入っているパターン)での急発進を抑制する「誤発進抑制機能」のみです。

アルトのレーダーブレーキサポート装備内容

  • 前方のみの誤発進抑制機能
  • 5km/h~30km/hの自動ブレーキ機能(車両のみ)

マイナーチェンジ後のアルトには、スペーシアなどに搭載されている「デュアルセンサーブレーキサポート」が搭載されると予想されています。

デュアルセンサーブレーキサポートでは、2つのレーダーと1つのカメラで人と車両を検知して危険を察知したら自動ブレーキ機能をかける機能です。車両の場合は約15km/hから約100km/h、歩行者の場合は約15km/hから約60km/hの範囲で、前方衝突警報、前方衝突被害軽減ブレーキアシスト、自動ブレーキの順に衝突回避・被害軽減を行ってくれる機能です。

自動ブレーキの他には、「誤発進抑制機能」「車線逸脱警報」「ふらつき警報」「先行車発進お知らせ機能」「ハイビームアシスト機能」の5種類が備わっています。

デュアルセンサーブレーキサポートになり追加・強化される機能

  • ふらつき警報
  • 車線逸脱警報
  • 誤発進抑制機能
  • ハイビームアシスト機能
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 約5km/hから約100km/hでの自動ブレーキ(車両・歩行者対応)

また、デュアルセンサーブレーキサポートではなく、デュアルカメラブレーキサポートになる可能性もあり、燃費もよく商用車などにも多く使われているアルトですので車両や歩行者に対応した1世代前の安全装備で、値段を抑えた安全装備が搭載されると考えられます。

デュアルカメラブレーキサポートは、約5km/hから約100km/hで走行中に車両と歩行者を検知し、自動ブレーキによって衝突の回避または被害軽減を支援する速度帯は、車両で5~50km/h未満、歩行者に対しては5km~30km/h未満です。

衝突の危険が高まるにつれて警報、警報ブレーキ、衝突被害軽減ブレーキサポート、自動ブレーキの順に衝突回避・被害軽減を支援してくれます。

自動ブレーキ以外には「誤発進抑制機能」「車線逸脱警報」「ふらつき警報機能」「先行車発進お知らせ機能」の4種類の機能が備わっています。

デュアルカメラブレーキサポートになり追加・強化される機能

  • ふらつき警報
  • 車線逸脱警報
  • 誤発進抑制機能
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 約5km/hから約50km/hでの自動ブレーキ(車両・歩行者対応)

次期アルトはSエネチャージのハイブリッドシステムを搭載する噂があったが搭載されず

従来のアルトにはハイブリッドシステムは搭載されていません。マイナーチェンジで搭載の噂があったハイブリッドシステムの一つは「エネチャージ」と呼ばれる減速時には充電を行い、発進・走行時に電装品へ供給しオルタネーターによる発電を最小限に抑える燃費向上システムです。

もう一つのハイブリッドシステムの「Sエネチャージ」は、減速時に充電する機能は同じですが、ISGと呼ばれるモーターが搭載されていて、発進から加速時にモーターアシストを行いエネチャージよりも燃費向上が見込めるハイブリッドシステムです。

もし、アルトがS-エネチャージを搭載すると、燃費は37.0km/Lよりもさらに向上し39.0km/Lになると思われましたが2018年のマイナーチェンジ(一部仕様変更)ではハイブリッドシステムは搭載されませんでした。

アルトのスペックをおさらい(2018年2月時点)

8代目のアルトは2014年12月に発売されたモデルで、数回の仕様変更が加えられていますが1度もマイナーチェンジは行われていません。軽自動車の中で1番燃費がよく、カタログ燃費で37.0km/Lを記録しています。

トランスミッションには「CVT」の他に、マニュアル機構を自動的に変速してくれる「5AGS」と、「マニュアル」の3種類が用意されています。駆動方式は2WDと4WDが搭載されていて、メーカーオプションで安全装備のレーダーブレーキサポートが装備されます。

ボディカラーはモノトーンカラーが全7色、ルーフで色分けされたツートンカラーが全4色グレード毎に設定されています。価格はベースグレードのFが84万円から最上級グレードのXが113万円から用意されています。

スズキ アルトの販売価格
グレード 2WD 4WD
X 1,134,000円~ 1,229,040円~
X ミディアムグレー2トーンバックドア仕様車 1,150,200円~ 1,245,240円~
S 1,002,240円~ 1,102,680円~
S レーダーブレーキサポート装着車 1,023,840円~ 1,124,280円~
L 894,240円~ 1,000,080円~
L レーダーブレーキサポート装着車 915,840円~ 1,021,680円~
F 847,800円~ 953,640円~
F レーダーブレーキサポート装着車 869,400円~ 975,240円~

アルトとアルトワークスは燃費が良くコストパフォーマンスに優れた車

2014年に発売された8代目アルトは、2WD・CVT車での燃費37.0km/Lを記録、スポーティ仕様のアルトターボRSや、名車といわれるアルトワークスの復活など、様々な話題を提供しつづけて累計販売台数500万台を達成しています。

2018年12月13日に行うと見られているマイナーチェンジでは、安全装備のグレードアップが行われると見られていて「デュアルセンサーブレーキサポート」か「デュアルカメラブレーキサポート」になりました。

ハイブリッドシステムである「エネチャージ」のグレードアップは、モデルチェンジの際に行われると予想されていて「Sエネチャージ」を搭載し、燃費は39.0km/Lへ伸びると考えられます。
すでに軽自動車の中では燃費ナンバーワンの37.0km/Lを記録し、新車価格で87万円というコストパフォーマンスに優れたアルトが登場です。