あぶない刑事に登場した車一覧

あぶない刑事の車!レパードからGT-Rまでシリーズ30年間の劇中車一覧

なぜF31レパードは「あぶデカの主人公」と呼ばれるのか。1986年のドラマから2024年の最新作まで、スポンサーの変遷とともに移り変わったあぶない刑事の劇中車を作品別に整理し、レパードを今から手に入れる場合の相場と維持の現実まで解説します。

あぶない刑事に登場した車!日産レパードから始まったあぶデカ歴代劇中車

『あぶない刑事』といえば、レパードを筆頭に、スカイライン、セドリック、グロリア、セフィーロ、フェアレディZなど日産の名車が数多く登場した80年代を代表する刑事ドラマです。

1989年の『もっともあぶない刑事』で1度シリーズに幕を下ろしたものの、その後は数年に1度の映画公開やTVスペシャル放送を続け、2024年公開の『帰ってきた あぶない刑事』で劇場版8作目に到達。テレビシリーズの開始から約40年にわたる長寿作品となりました。

日産が車両提供を行わない作品では、アルファロメオやマセラティなどの外国車、三菱やマツダなどの覆面車も多数活躍しています。
あぶない刑事シリーズ、通称『あぶデカ』に登場した車をご紹介します!

『あぶない刑事』~映画『もっともあぶない刑事』までの劇中車一覧

1986年のドラマ『あぶない刑事』、1987年公開の劇場版『あぶない刑事』、1988年の映画『またまたあぶない刑事』、ドラマ『もっとあぶない刑事』、1989年公開の映画『もっともあぶない刑事』までに登場する劇中車を解説します。

レパード F31 前期型アルティマ

劇中車と同じ2代目レパード 前期型アルティマ

ゴールド/シルバーのツートンカラー 自動車電話用アンテナを装備済み

1986年登場、2代目レパード。当初はトヨタ・ソアラを前に苦戦を強いられるもあぶデカ劇中車として人気が急上昇!カーアクションで屋根がへこむなど、時に破損しつつも、あぶデカ3人目の主人公として時代を駆け抜ける。

ゴールドとシルバーのツートンカラーの車両が有名ですが、劇場版第1作『あぶない刑事』や地方ロケの際には紺とシルバーのダークブルー・ツートンというカラーも登場!

ゴールドの車両はナンバー「横浜33も54-17」でコールサイン港303、ダークブルー車両のナンバーは「横浜33の45-05」でコールサイン港3が代表的。

日産レパードF31型 前期型アルティマ 諸元表
全長 4,680mm
全幅 1,690mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,615mm
最高出力 136kW(185PS)
最大トルク 245Nm(25.0kgm)
車両重量 1,460kg
乗車定員 5名
エンジン種類 VG30DE型(V型6気筒DOHC 2,960cc)
全ボディタイプ 2ドアクーペ

あぶない刑事劇中車のレパードは、最上級グレードの「アルティマ」。究極を意味するULTIMATEから採られた名称です。
あぶない刑事の放送開始は1986年10月、レパードF31型の生産は1986年2月~1992年6月なので、おおよそ発売8カ月後から劇中車として活躍していた計算になります。
なお、作中で使われていた自動車電話は、実際にオプションでの追加が可能でした。

F31はR31型スカイラインと基本部分を共用することで開発コストを抑え、その分を2ドアクーペのスタイリングと内装に振り分けたモデルです。ロングノーズに四角くコンパクトなキャビンを載せた形は、間近で見ると写真以上に低く構えて見えます。インテリアは濃いブラウンを基調とし、ドライバーの正面にエレクトロニックメーター、垂直に立ったダッシュボードに高級オーディオという構成。80年代の高級車らしさが凝縮された空間になっています。

ボディタイプは、2ドアクーペのみですが、アメリカを中心に販売されたレパードベースのインフィニティM30は2ドアコンバーチブルの設定もあります。

レパード F31 後期型アルティマ

レパードF31 1988年ダークブルー・ツートン

レパードF31 1988年

F31レパード後期型。『あぶない刑事』シリーズの劇中車はダークブルー・ツートンで、ゴールドのF31と人気を二分する。新車価格492万円。「あぶデカ」をきっかけに憧れる20~30代もおり、旧車専門店も存在。

1988年のマイナーチェンジでは、3リッターV6にターボを組み合わせたVG30DETが追加され、最高出力は255PSに到達。ただしライバルのソアラは登場時点で3.0ツインカムターボが230PSを発揮しており、185PSの自然吸気で戦っていた前期型は発売当初から水を開けられていた。パワー競争としては後手に回ったものの、そのハンデを補って余りある知名度を与えたのがあぶデカだった。

セドリック Y30型

6代目セドリック(1983~1987年)4ドアハードトップ後期型

6代目セドリック 前期型のリア

港署の覆面車としてよく登場し、多くの捜査課メンバーが運転した。4ドアハードトップ前期V20ターボSGLはコールサイン港305として活躍。『西部警察』から流用された劇用車で、スポンサーだったエンケイのホイールをそのまま着用。

グロリア Y30型

7代目グロリア(1983~1987年)セダン

港署の覆面車代表であり、県警や犯人の車としても多数登場。セダン後期型V20ESGLダークブルーは港304号として活躍。セドリックと共に1983年に国産車としてはじめてV型6気筒エンジンを搭載した。

スカイラインR31

4ドアハードトップ2000GTパサージュ

港署の覆面パトカーとして活躍した7代目スカイライン。ハイソカー路線が賛否両論だったモデル。町田透(仲村トオル)が運転することが多かったが、『もっともあぶない刑事』ではフロントガラスが破壊されてしまう。

F31レパードとは基本部分を共有する兄弟のような関係にあり、同じ画面に並ぶ2台が実は近い成り立ちというのは、車好きにはニヤリとできるポイント。

セフィーロ A31

初代セフィーロA31型

『もっとあぶない刑事』から劇中車となった1988~1994年製造の初代セフィーロ。覆面パトカーとして町田透(仲村トオル)が運転することが多かったが、ドラマ終了後は実際に警察車両として前期型が大量採用されることに!

フェアレディZ Z31型

300ZX 2/2 (後期型)

1983~1989年製造。劇場版『あぶない刑事』で松村課長(木の実ナナ)の愛車として登場。ロングノーズ・ファストバックスタイルはそのままに、Zとしてはじめてセミリトラを採用。直6からV6エンジンへと大きく舵を切る。

フォード・マスタング・コンバーチブル

1987~1993年 マスタング・コンバーチブル

1994~1998年 マスタング・コンバーチブル

『またまたあぶない刑事』『あぶない刑事フォーエヴァー』で松村課長(木の実ナナ)の愛車として登場。かつての愛車フェアレディZと同じくボディカラーは赤。

グロリアY31

8代目 グロリアハードトップ前期型

『もっとあぶない刑事』以降、Y30グロリアに代わり登場が多くなった港署の覆面車。高級感とスポーティーさを両立させた80年代の名車で、旧車ファンの人気も高い。VG20DET型のDOHCエンジンが特に高評価。

シビリアン

日産シビリアン 劇中車はGC240型系だが画像はマイナーチェンジ後の340型

劇場版3作目『もっともあぶない刑事』で護送車として登場したマイクロバス型乗用車。自衛隊の人員輸送車や地域の移動図書館車などとしても活躍。1993年以降はいすゞへOEM供給し、「ジャーニー」としても販売。

『あぶない刑事リターンズ』の劇中車一覧

1996年公開の映画『あぶない刑事リターンズ』に登場した劇中車を紹介。あぶ刑事といえばレパードの存在感が強かったのですが、リターンズではタカ&ユージはイタリア車に搭乗しています。

90年代は日産の代わりに三菱自動車が『あぶない刑事』の車両提供を務めており、三菱RVRやデリカスターワゴンなども登場します。

アルファロメオ164

アルファロメオ164 E-164A

1987~1998年まで販売された中型セダン。イタリア最大のカロッツェリアであるピニンファリーナがデザインを担当。あぶない刑事リターンズではユージの愛車という設定。日本にはない特別カラーで、最終的に視聴者プレゼントに!

三菱RVR スーパースポーツギア 初代

RVRスーパースポーツギア

初代RVR スーパースポーツギア RVRの名は後の世代で海外向けのASXへとつながる

『あぶない刑事リターンズ』で透と新人刑事の虎井が搭乗。初代は1991~1997年発売。SUV風トールワゴンだが、スーパースポーツギアにはランエボと同型の4G63型ターボエンジンを搭載。派手なアクションで映画を盛り上げた。

デリカスターワゴン

スターワゴン4WD エクシード エアロルーフ

『あぶない刑事リターンズ』の終盤に登場。劇中車は4WDのGLXエアロルーフ。1986年発売当初はややパワー不足を指摘されるも、数度のマイナーチェンジにより改良された。中古では前期・中期型が多い。

マークII X70系ハードトップ

トヨタマークII前期型HT(1984~1986年)

『あぶない刑事リターンズ』で柊(伊原剛志)が逃走に使用。画面越しに見ても傷やへこみが目立っていたのでカーアクション用というのが一目でわかる。タカのショットガンにより横転という見せ場を作ってくれた功労”車”。

マークII  X80型セダン

6代目マーク2 セダン後期型(1990~1995)

『あぶない刑事リターンズ』で港署の覆面車として登場。モデルチェンジの度にボディを拡大した結果、クラウンセダンとほぼ同じ全長・全幅となる。終盤でサイレンを鳴らしながら一緒に走っていたのはクラウンのハードトップ。

クラウン S130系ハードトップ

クラウンハードトップ後期型 ロイヤルサルーン

クラウンハードトップ後期型のリア

『あぶない刑事リターンズ』の終盤でサイレンを鳴らしながら現場へ急行した黒の覆面車。7代目ハードトップは1987~1991年製造。バブル景気でこの頃のクラウン販売台数は歴代最高を記録。一緒に走っていたのはマーク2セダン。

ハイエースバン

ハイエースバン ロング スーパーGL 4WD(1998年~2004年)

『あぶない刑事リターンズ』の敵役の犯罪組織が使用。塗装により色は変更。1967年から販売が続くトヨタの人気車だが、積載性と換金性の高さから盗難の標的になりやすく、盗難台数の上位に名前が挙がり続けている車種でもある。現行モデルではイモビライザーが標準装備となり、オーナー側もハンドルロックや車両追跡装置を併用するのが定番の対策となっている。

『あぶない刑事フォーエヴァー』の劇中車一覧

1998年に前編がTVスペシャル、後編が劇場版として公開された『あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98』&『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』の劇中車をご紹介。

タカとユージが乗るのはマセラティ・ギブリですが、『TVスペシャル'98』を放送する金曜ロードショーのスポンサーをマツダが務めていたため、覆面車にはマツダ車も多く登場しました。

マセラティ・ギブリ

2代目ギブリ 日本での販売は1992~1997年

『あぶない刑事フォーエヴァー』でユージが運転した2代目ギブリ。2ドア4人乗りのラグジュアリークーペ。洗練されたエクステリアに、豪華な内装。イタリア生まれのおしゃれ車だが、最高速度は270km、0-100km加速5.7秒の実力。

センティア HE系

センティア2代目 1995~2000

『あぶない刑事フォーエヴァー』で吉井(山西道広)が使用した覆面車。1995年に日産のセドグロ、トヨタのクラウンとともにフルモデルチェンジを迎える。アマティ1000の発売中止もありマツダの最高級セダンの地位におさまることに!

マツダ カペラワゴン

カペラワゴンSXクルージング

カペラワゴン リア

カペラのステーションワゴン。元はカペラカーゴの名前だったが、94年のマイナーチェンジでカペラワゴンに改名。4WDは悪路走破性が高く、後のクロスオーバー的な使われ方を先取りした一台。あぶ刑事フォーエヴァーでトオルや谷村が搭乗。

トヨタ センチュリー

2代目センチュリー デザインは多くの部分で初代を踏襲している

『あぶない刑事フォーエヴァー』劇中車。劇場版公開前年の1997年にフルモデルチェンジしたばかりの2代目センチュリーは、日本の乗用車として初めてV12 エンジンを搭載。ボディカラーには神威・摩周・瑞雲などの和名が用いられた。

三菱 ランサー セダン

5代目ランサー 後期型

『あぶない刑事フォーエヴァー』劇中車。ミラージュセダンと多くの部品を共有化した5代目ランサー。TVスペシャルは金曜ロードショースポンサーのマツダ車、劇場版は車両提供してくれた三菱車が多いのが特徴。

『まだまだあぶない刑事』の劇中車一覧

2005年公開の映画『まだまだあぶない刑事』の劇中車一覧です。タカとユージが乗るのはマセラティ・クアトロポルテで、他にもランドローバーなどの輸入車が登場していました。

マセラティ クアトロポルテ 5代目

マセラティ クアトロポルテ5代目(2004~2012)

マセラティ クアトロポルテ リアの様子

『まだまだあぶない刑事』の劇中車。マセラティのフラグシップセダン。当時マセラティはフェラーリの傘下におり、「4ドアのフェラーリ」とも呼ばれた。デザイン担当は当時ピニンファリーナ社に在籍していた奥山清行。

ランドローバー フリーランダー

コンパクトSUV 初代フリーランダー

『まだまだあぶない刑事』登場、若きエース刑事・水嶋(佐藤隆太)の愛車。1997~2006年生産。日本発売は2001年からで、2.5LのV6ガソリンエンジン、トランスミッション5速ATのみという限られたラインアップだった。

グロリア Y32

9代目グロリアY32型  1991~1995年

『まだまだあぶない刑事』劇中車。1991年発売の9代目。89年自動車税法改定により初の3ナンバー車に。全車ATとあぶデカとともに時代の流れを感じさせた。脱獄した尾崎が運転し、タカの狙撃で横転するのはお約束通り。

『さらばあぶない刑事』の劇中車一覧

2016年公開の『さらばあぶない刑事』に登場した車を紹介します。
『さらばあぶない刑事』は27年ぶりに日産が車両提供を行うことでも話題を集めました。当初はGT-Rなどの新車(現行車)のみで撮影の予定でしたが、最終的にはあぶデカシリーズの代名詞である日産レパードF31の復活も実現!約30年に及ぶ人気シリーズとして、有終の美を飾りました。

GT-R R35

『さらばあぶない刑事』の劇中車として使用した赤いGT-R

GT-Rプレミアム・エディション2014年型ゴールドフレークレッドパール

『さらばあぶない刑事』(2016年)でタカ&ユージが搭乗。港署の新車で、赤のボディがGOOD!「GT-Rの覆面はないよね」とあぶデカらしいチョイスだったが、2018年には栃木県警が交通警察隊のパトカーとしてGT-Rを導入。

冒頭でこのGT-Rに乗る2人が、ラストで本牧へ向かうシーンではゴールドツートンのF31レパードにチェンジしているのが本作最大の仕掛け。ナンバーも初期に使っていた「45-05」を踏襲しており、運転席のユージが漏らす一言とあわせて、長年のファンに向けた贈り物のような場面になっている。

スカイラインR34

R34前期型 25GT-t 歴代スカイラインと同じように現実でも覆面車として活躍

『さらばあぶない刑事』で登場した覆面車。1998~2001年製造。スカイラインは覆面車の代表車種だが、R34はさすがに減少中。劇中ではセダン後期型25GT-X / GTを使用。2台用意し、1台は実際にカースタントに用いた。

スカイラインV37

スカイラインV37 前期型

『さらばあぶない刑事』で登場。2014年から販売されている13代目スカイライン。『もっともあぶない刑事』以来、27年ぶりに日産がスポンサーとなったため用意された。劇中車は日産の広報車で、正確にはハイブリッドのHV37型。ボディカラーはHAGANEブルーメタリック。

フェアレディZ NISMO 34型

フェアレディZ NISMO 34型

2016年に警視庁に導入された34型フェアレディZニスモ

2008年から発売された6代目Z。ニスモ仕様は専用のリヤバンパーやリアスポイラーなどを装備。『さらばあぶない刑事』松村前署長(木の実ナナ)の愛車として登場。警視庁高速隊には実際にNISMOのパトカーが存在する。なおZは2022年にRZ34型へと世代交代している。

NV200タクシー

NV200タクシー 車いすでの乗り降りが楽なユニバーサルデザイン仕様車も存在

日産が販売するワゴンタイプのタクシー車両。ラゲッジスペースが広いため大きな荷物をもった観光客におすすめで、スライドドア式なので乗り降りが楽などのメリットがある。NYのイエローキャブにも採用済み。

『帰ってきた あぶない刑事』の劇中車一覧

2024年5月24日に公開された劇場版第8作『帰ってきた あぶない刑事』の劇中車です。定年退職後にニュージーランドで探偵事務所を開いていたタカとユージが、8年ぶりに横浜へ戻ってくるという設定で、車両協力は日産ではなく劇用車会社に戻りました。

BMW 3シリーズ カブリオレ

シリーズ初となるBMWがタカとユージの専用車として起用された。刑事ではなく探偵という立場になった2人に、覆面車然としない輸入オープンカーを与えるという選択は、アルファロメオ164やマセラティ・ギブリを乗り継いできたあぶデカらしい流れでもある。屋根を開けて横浜の街を流すシーンは、初期作の空気を令和に置き換えた画づくりになっている。

レパード F31(『帰ってきた』版)

本作でも終盤に横浜港署の覆面パトカーとしてF31レパードが登場する。前期型アルティマのゴールドツートンで、赤色灯を運転席側ルーフに載せた見慣れた姿。この個体は劇用車会社の所有ではなく、一般オーナーの愛車という点が過去作と大きく違う。制作側からゴールドツートンという指定で専門店に相談が入り、そのカラーを所有していた静岡県在住のオーナーに話が回ったという経緯が公表されている。

撮影から40年近くを経て、番組がクルマを有名にし、そのクルマを守り続けたオーナーが今度は番組を支える側に回った形です。実際に触れてみると、外装の状態はもちろん、自動車電話やエンブレム類まで当時の雰囲気が丁寧に再現されており、個人の維持とは思えない完成度になっています。

V36スカイラインとE24キャラバン

本作の港署のパトカーは、V36型スカイラインとE24型キャラバン。歴代の警察車両としてスカイラインが選ばれるのはシリーズの伝統どおりだが、警備・輸送を担う実務的な車両としてキャラバンが並ぶあたりは、現代の所轄署の風景に近い構成になっている。

F31レパードを今から手に入れるとどうなるか

あぶデカをきっかけにF31レパードが欲しくなった、という人は世代を問わず多く、実際にオーナーになった例も少なくありません。ただし、生産終了から30年以上が経過した現在では、車両を探す段階からハードルが上がっています。

相場について言えば、現役当時に販売で圧倒していたソアラを、中古価格では逆転する勢いで推移しています。特に劇中車と同じ前期型アルティマのゴールドツートンは指名買いの対象で、条件を絞るほど選択肢は限られます。劇中車にはサンルーフが付いていないため、そこまで再現しようとすると個体はさらに少なくなります。

維持面で押さえておきたいのは電装系です。長く乗っているオーナーからは、パワートランジスタやクランク角センサー、水温センサー、配線コネクターといった部品の不調でエンジンが止まった、という話がよく挙がります。センサー類の経年劣化で本来のパワーが出なくなり、怪しい箇所を順に交換して調子を取り戻すまで年単位を要したという事例もあります。エンジンやボディよりも、まず電気系の状態をどう見るかが判断の分かれ目になります。

費用面では、13年を超えた登録車が自動車税・重量税の重課対象になる点も忘れずに。それでも所有が続くのは、レパードが同好の士とのつながりを生みやすい車だからで、オーナーズミーティングやオフ会が各地で開かれている点も、この車ならではの魅力になっています。

『あぶない刑事』は幅広い世代の車好きに愛されている!

あぶない刑事は、刑事ドラマでありながら、タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)の軽妙洒脱なやり取りが面白く、従来の刑事ドラマの枠にとらわれないファッション性の高さが話題を呼んだ作品です。

F31レパードを始め、アルファロメオ164、マセラティ・クアトロポルテなど、あぶ刑事の劇中車はおしゃれかつスタイリッシュ!約40年に及ぶ長寿シリーズとなったことで、幅広い世代にファンを獲得し、レパードは中古専門店ができるほどの人気車となりました。

『さらばあぶない刑事』で「定年退職」という形でシリーズを完結させたものの、今まで「完結です」「人気あるのでやっぱり続編作ります」という終わる終わる詐欺を繰り返したのがあぶデカなのはファンにとっては有名な話。

実際、2016年公開の『さらばあぶない刑事』は興行収入16億2500万円を記録し、2024年の『帰ってきた あぶない刑事』は16億2700万円でこれを上回りました。動員は120万人規模に達し、8年ぶりの復活作がシリーズ最高記録を更新するという結果になっています。番組がクルマを有名にし、そのクルマを守り続けたファンが次の作品を支える。あぶデカと劇中車の関係は、今もそうやって続いています。