86のマフラー

86(ZN6)マフラーおすすめ10選:車検対応から4本出しまで音量を比較

86(ZN6)のマフラー選びを、音量・交換範囲・テールデザインの3つの軸で解説。近接排気騒音の基準値や性能等確認済表示の見方、リアピース交換とフルエキの違い、中古品で失敗しやすい点まで具体的にまとめました。

86(ZN6)マフラーおすすめ10選:車検対応から4本出しまで音量を比較

86(ZN6)マフラーカスタムにおすすめの社外マフラー:スポーツサウンドと迫力リアビューを両立

トヨタ86(ZN6型、FA20エンジン搭載)にマッチする社外スポーツマフラーを紹介します。車検対応品を中心に、サウンド重視・静粛性重視・リアビューの迫力重視など、目的別におすすめ製品をピックアップしています。

なお、トヨタ86後期型の純正マフラーは加速走行騒音74dB、定常走行騒音69dB、近接排気騒音88dBです。社外マフラーの多くは「近接排気騒音」が記載されているため、購入前の参考にしてください。

86(ZN6)の純正マフラー音量と、車検で測られる近接排気騒音とは

車検で実際に測定されるのは近接排気騒音の1項目だけです。加速走行騒音と定常走行騒音は、メーカーが新型車の認証を取る段階で測定して届け出る値で、使用過程の車検では測りません。社外マフラーのカタログに近接排気騒音しか書かれていないことが多いのは、このためです。

乗用車の近接排気騒音の上限は96dBです。86のように新車時の値が88dBと低い車は、新車時の騒音から悪化しないことを確認する相対値規制(車両後部にエンジンを持たない乗用車では新車時91dB超が対象)には該当せず、96dBという絶対値が基準になります。純正88dBに対して8dBの余地があるため、この記事で挙げる88〜94dBの製品はいずれも基準の範囲内です。

数値の感覚としては、音圧レベルが3dB上がると音のエネルギーは約2倍、10dB上がると人の耳には約2倍の大きさに聞こえます。純正88dBから93dBへの5dB差は、体感では「少し大きくなった」と「はっきり大きい」の中間あたりです。カタログ上の差がわずか数dBでも、住宅街の夜間では印象が変わります。

もう一つ外せないのが「性能等確認済表示」です。2010年4月1日以降に生産された車は交換用マフラーの性能等確認制度(旧・事前認証制度)の対象で、JASMAやJQRなどの確認を受けた製品に貼付される表示プレートが必要になります。86(ZN6)は2012年4月生産開始のため全車が対象です。実際に手を当てて探すと、サイレンサー本体の見えやすい位置に小さな金属プレートが留められているのが分かります。中古品でこのプレートが欠落していたり、腐食して刻印が読めなくなっていたりすると、基準に適合した製品であっても車検で止められます。

リアピース交換とフルエキゾーストの違い:どこまで替えると何が変わるか

86の社外マフラーは、交換する範囲で3つに分かれます。リアピース(マフラー本体のみ)の交換、センターパイプまで含む交換、そしてフロントパイプから出口までを一式で替えるフルエキゾーストです。リアピースのみなら純正の取り回しをそのまま使えるため作業が早く、純正戻しも容易です。

センターパイプまで替えると排気の抜けが変わり、中回転域のトルクの谷が埋まる方向に動きます。FA20型は3,000〜4,000回転あたりでトルクが落ち込む特性があり、ここをどう扱うかが86のマフラー選びの肝です。抜けを良くしすぎると低回転のトルク(引っ張る力)が痩せ、街乗りでは「軽くなった」ではなく「力がなくなった」と感じる場面が出ます。純正から社外へ替えて乗りづらさを訴えるケースの多くは、音量ではなくこの低速トルクの痩せが原因です。

触媒(キャタライザー)より前のフロントパイプを替える製品は、排出ガス基準の扱いが別になります。競技専用と明記されたフロントパイプやマフラーは公道で使えないため、カタログの「車検対応」「保安基準適合」の記載は製品ごとに確認してください。

見落とされがちなのが、86とBRZには吸気の脈動を室内に導くサウンドクリエーターが備わっている点です。車内で聞こえている音のかなりの部分は吸気側が作っており、マフラー交換で変わるのは主に車外音と中高回転の排気音です。静かなマフラーに替えたのに車内がうるさい、という感想が出るのはこのためで、室内の音を下げたい場合は吸気側に手を入れる方が効きます。

車検対応・86(ZN6)におすすめの社外マフラー6選

86はアフターパーツが非常に豊富なスポーツカーで、柿本、フジツボ、HKS、ガナドールなど有名マフラーメーカーから多くの対応品が揃っています。サウンド特性・音量・価格帯を比較しながら選びましょう。前期型(2012年4月〜2016年7月)と後期型(2016年8月〜2021年10月)で適合が分かれる製品が多く、さらに6MTと6ATで設定が違うものもあります。車検証の型式と初度登録年月を手元に置いて確認するのが確実です。

柿本改 Class KR:重低音サウンドが心地よい定番の一本

柿本改 Class KR

柿本改Class KR重低音が心地よい86の人気マフラー:柿本改 Class KR

「音は性能」と言い切るほど音質にこだわるKAKIMOTO RACINGが手がけた柿本改Class KR。アイドリング時の音量は60〜64dBと純正並みに静かで、JQR認証品でありながら美しいエキゾーストノートを奏でます。特に低音の気持ちよさが86オーナーから好評です。

テールデザインの「二重ディフューザーテール」は装飾目的ではなく、2つの空気層を作ることで質の高い重低音を生み出すための機能的な構造です。間近で見ると、外筒と内筒の間にしっかり隙間が取られており、見た目の厚みがそのまま消音構造になっていることが分かります。車種によってはパワーやトルクの向上も見込めます。

後期型は6MTが90dB、6ATが89dBと駆動方式でも数値が異なります。毎日の通勤や街乗りが中心で、アイドリングの静かさは保ちたい、それでも踏んだときには低音が欲しいという使い方に向きます。逆に、乾いた高音やレーシーな音を期待して選ぶと方向性が合いません。

適合エンジン FA20型 FA20型
適合年式 2012.4〜2016.6(前期型) 2016.6〜2021.10(後期型)
素材 ステンレス ステンレス
パイプ径 60-50W φ 60-50W φ
テール径 115(SLASH)φ 115(SLASH)φ
近接排気騒音 89dB 90dB(6MT) / 89dB(6AT)
価格帯 93,500円〜(2026年調べ)

フジツボ オーソライズR:高回転域のハイトーンサウンドが魅力のスポーツマフラー

フジツボ オーソライズR

フジツボ オーソライズRFUJITSUBO AUTHORIZE R typeS

高回転域でのハイトーンサウンドにこだわって作られたスポーツマフラーです。アイドリング時は65dBとやや大きめですが、エンジンを回したときの高音サウンドのクオリティはさすがマフラーメーカーの老舗フジツボといった仕上がりです。

保安基準適合品ですが、始動直後は音量が立ち上がりやすく、コールドスタート時の大きさを指摘するユーザーが多い一本です。早朝や深夜の出入りが多い方、住宅が密集した地域に住んでいる方は、同じフジツボでも音量を抑えたシリーズと比較したうえで選ぶと失敗が減ります。

アイドリング65dBは純正(58dB)より7dB高く、停車中でもエンジン音がはっきり分かるレベルです。ワインディングや高速道路巡航からの加速でサウンドを味わいたい使い方には強く刺さりますが、同乗者との会話や車内のオーディオを優先する使い方とは相性が良くありません。

適合エンジン FA20
適合年式 2012.4〜2019.4
素材 SUS304ステンレス
パイプ径 60.5φ-50.8φ
テール径 117φ ラウンドスラッシュ
近接排気騒音 92dB
価格帯 117,852円〜(2026年調べ)

GPスポーツ EXAS EVO Tune:チタンテールの焼き色が個性を放つ前期型6MT専用マフラー

GPスポーツ エグザス エボチューン

GPスポーツ エグザス エボチューン86前期型6速MT専用マフラー:GP SPORTS EXAS EVO Tune

GP SPORTS EXAS EVO Tuneは6MT専用品のためAT車には適合せず、前期型専用です。メインパイプはオールステンレス、テールエンドは焼き色処理を施したチタンで、グラデーションカラーが目を引くスポーツマフラーです。

86への装着例が少ないため、個性を出したい前期型オーナーには狙い目の一本です。レイアウトを工夫して純正並みの最低地上高を確保しているため、ローダウン車にも対応します。JQR認証取得で車検もクリアできます。

実際に触れてみると、テールエンドの焼き色は塗装ではなく金属そのものの発色で、角度によって青から紫へ表情が変わります。車高を落とした個体では、マフラーの最低地上高がそのまま段差での擦りやすさに直結するため、地上高を確保した設計は実用面でも効いてきます。

注意点は適合の狭さです。前期型の6MT専用で、AT車や後期型には装着できません。中古で86を購入した場合は、車検証の型式と初度登録年月を確認してから検討してください。

適合エンジン FA20型
適合年式 2012.4〜2016.8(前期型・6MT専用)
素材 ステンレス/チタン
パイプ径 60φ → 50φ
テール径 90φ
近接排気騒音 91dB
価格帯 118,580円〜(2026年調べ)

HKS リーガマックス プレミアム:静かだが大口径・後期型専用の大人ドレスアップマフラー

HKS リーガマックス プレミアム

HKS リーガマックス プレミアム後期型専用で個性が出しやすいHKS LEGAMAX Premium

2016年8月のマイナーチェンジ以降の後期型専用品で、リアピースのみの交換タイプです。高品質ステンレス材(SUS304)を使用した大口径マフラーで、リアビューの迫力は増しつつも音量は静かな「大人のドレスアップ」を実現します。JQR認証の性能等確認済表示が付くため、車検にも対応します。

純正比約20%減(メーカー値)の排圧によってアクセルレスポンスが改善され、こもり音もなく高回転域で気持ちのよいフィーリングが得られます。

間近で見るとテール外径124mmはかなり大きく、純正バンパーの開口いっぱいに収まるサイズ感です。左右で近接排気騒音が90dBと88dBに分かれているのは、サイレンサーの容量と取り回しが左右で異なるためです。見た目は変えたいが音量は上げたくない、後席に人を乗せる機会が多い、という使い方に最も合います。製品重量は10.5kgで、取り回しを変えずに装着できる点もリアピース交換タイプならではの利点です。

適合エンジン FA20
適合年式 2016.8〜2021.10(後期型)
素材 ステンレス SUS304
パイプ径 60-54×2 φ
テール径 124 L&R φ
近接排気騒音 L90 / R88 dB
価格帯 91,830円〜(2026年調べ)

ロッソモデロ COLBASSO ZEEK Ti:重低音爆音系・音量重視オーナー向けのチタンマフラー

ROSSO MODELLO COLBASSO ZEEK Ti

ROSSO MODELLO COLBASSO ZEEK TiロッソモデロCOLBASSO ZEEK Tiは低音・大音量好みの方におすすめ

重低音の迫力あるスポーツサウンドで「爆音」という評価もあるロッソモデロCOLBASSO ZEEK Ti。保安基準適合・加速騒音試験適合の車検対応品で、近接排気騒音は93dBとこの記事で取り上げた中では最も大きい設定です。

乗用車の上限96dBに対して余裕は3dBです。内部の消音材であるグラスウールは熱と排圧で少しずつ吹き抜けて痩せ、年数とともに音量が上がっていきます。新品時点で余裕が小さい製品ほど、数年後の車検で基準に近づくケースが出やすくなります。装着後も定期的に音量を確認しておくと安心です。

音量そのものを楽しみたい方、FA20の低音を体に感じながら走りたい方には強く刺さります。一方で、マンションの地下駐車場からの出庫や早朝出発が日常にある生活では持て余す一本です。間近で見るとテールのチタンブルーは発色が深く、ロッソモデロの刻印とあわせて所有感を満たしてくれます。

適合エンジン FA20型
適合年式 2012.4〜2021.10
素材 ステンレス/チタン
パイプ径 60.5φ
テール径 114φ
近接排気騒音 93dB
価格帯 113,300円〜(2026年調べ)

ガナドール バーテックス スポーツ GDE-404 BL:静かさと性能を両立したリアピース交換タイプ

ガナドール バーテックス スポーツ GDE-404 BL

ガナドール バーテックス スポーツ GDE-404 BLGANADOR Vertex Sports GDE-404 BLはリアピース交換タイプで装着が容易

車検対応品で、テール部分にチタンを採用したGANADOR Vertex Sports GDE-404 BL。前期型の86ならAT車もMT車も交換可能です。リアピース交換タイプのため作業がしやすく、ガナドール独自のP.B.S(プレッシャーバランスシステム)によって馬力向上や燃費改善も期待できます。

コールドスタート時は社外らしい音が出ますが、アイドリング時の音量は61dBと純正(58dB)に近い静かな数値です。純正との差はわずか3dBで、エンジンをかけた瞬間に家族から指摘されるような変化はありません。見た目と中高回転の音は変えたい、それでも日常では純正に近い静かさを保ちたいという使い方に合います。

整備性の観点では、リアピース交換タイプなのでジャッキアップして下から手が届く範囲で作業が完結します。固着しやすいのはマフラーハンガーのゴムとフランジのボルトで、取り外し時に潤滑剤を使うかどうかで作業時間が変わります。

適合エンジン FA20型
適合年式 2012.3〜2016.7(前期型・AT/MT両対応)
素材 ステンレス/チタン
パイプ径 ー
テール径 112φ サークル
近接排気騒音 92dB
価格帯 116,380円〜(2026年調べ)

迫力のリアビューへ!86(ZN6)対応の4本出しマフラー

86の純正マフラーは左右に1本ずつの2本出しです。ここを4本出しに替えると、リアバンパー開口に対するテールの占有面積が増え、後ろ姿の印象が大きく変わります。TRD・TOM’S・SARD・BLITZなど実績あるメーカーから対応品が揃っています。

ただし4本出しは、専用のリアバンパーやディフューザー、マフラーガーニッシュとのセット装着が前提になる製品が多く、マフラー単体では装着できないケースがあります。2本出しからの交換に対して必要な予算と作業範囲が一段上がるため、購入前にパーツの組み合わせを確認しておくと、届いてから足りないと気づく失敗を避けられます。

SARD Su-Z MUFFLER:チタンカラーが引き締まった静かな4本出し

サード エスユーゼットマフラー

サード エスユーゼットマフラー4本出しだが音は静かな保安基準適合品:SARD Su-Z MUFFLER

テールエンドのチタンカラーが引き締まったリアビューを演出するSARD Su-Z MUFFLERです。4本出しの社外マフラーですが保安基準適合品で、装着したオーナーから多く挙がるのは、音量が純正+α程度に収まる点と、こもり音の少ない乾いた音質です。

TRDリアバンパースポイラーにフィットするため、TRD純正4本出しからの乗り換えにも適しています。テールエンドの長さ調整も可能で、構成はリアピースマフラーとセンターパイプです。鮮やかなブルーカラーでイメージチェンジしたい方にもおすすめです。

間近で見ると、4本のテールは左右で2本ずつ寄せて配置され、バンパー下端のラインと高さが揃えられています。純正から大きく外れた張り出し方をしないため、ドレスアップの方向としては派手さより端正さが前に出る仕上がりです。左85dB・右88dBという数値は純正88dBと同等以下で、4本出しにしながら音量を上げたくない場合の有力な選択肢になります。

適合エンジン FA20型 FA20型
適合年式 2012.4〜2016.7(前期型) 2016.8〜2021.10(後期型)
素材 ステンレス ステンレス
パイプ径 60.5φ 60.5φ
テール径 100φ 100φ
近接排気騒音 左85dB / 右88dB 左85dB / 右88dB
価格帯 135,520円〜(2026年調べ)

TOM’S BARREL 4チタンテール:トヨタ公式チューナーが手がけた上質サウンドの4本出し

TOM’S Exhaust System TOM’S BARREL(4チタンテール)

TOM'S Exhaust System TOM'S BARREL(4チタンテール)エンジン特性を考慮した専用設計:TOM’Sエキゾーストシステム トムスバレル

トヨタのオフィシャルチューナーであるTOM’Sが手がけたエキゾーストシステムです。数多くのテストを経て生まれた車種別専用設計で、迫力あるリアビューとジェントルなエキゾーストノートを両立しています。

2テール・4テール・4チタンテールのラインアップがあり、4テールはTOM’S製リヤバンパーなど専用パーツとの同時装着が必要です。車検対応なので安心してドレスアップを楽しめます。

エアロまで含めてトータルで仕上げたい場合に向く構成で、マフラー単体で手軽に音だけ変えたい使い方とは前提が異なります。近接排気騒音は前期型90dB、後期型88dBと後期型のほうが抑えられており、同じ製品名でも年式によって音量の性格が変わります。

適合エンジン FA20型 FA20型
適合年式 2012.2〜2016.6(前期型) 2016.6〜2021.10(後期型)
素材 ステンレス/チタン ステンレス/チタン
パイプ径 60.5φ 60.5φ
テール径 120φ オーバルオフセットWテール 120φ オーバルオフセットWテール
近接排気騒音 90dB 88dB
価格帯 157,432円〜(2026年調べ)

BLITZ NUR-SPEC VSR Quad:BLITZディフューザーとセットで車検対応の4本出し

BLITZ NUR-SPEC VSR Quad

BLITZ NUR-SPEC VSR Quad人気NUR-SPECシリーズの4本出し仕様:BLITZ NUR-SPEC VSR Quad

BLITZの左右4本出しマフラーで、BLITZ Rear Diffuserとのセット装着が前提の製品です。86・86 GR SPORTに適合し、6MT車はTRD製リアバンパーでも装着可能です。車検にも対応しています。価格は86装着用「NUR VSR Quad ディフューザーセット」のものです。

近接排気騒音94dBは乗用車の上限96dBに対して2dBの余裕で、この記事で取り上げた中では最も規制値に近い設定です。4本出しの見た目と音量の両方を取りに行く構成のため、静粛性を優先する使い方には合いません。φ114.3のテールが4本並ぶ後ろ姿は、純正バンパーの造形を前提にしたほかの製品と比べても存在感が一段強く出ます。

適合エンジン FA20型
適合年式 2012.4〜2021.10
素材 SUS304製ステンレス/チタンカラー
パイプ径 φ60-φ60×4
テール径 φ114.3×4(Quad)
近接排気騒音 94dB
価格帯 135,520円〜(2026年調べ)

TRD ハイレスポンスマフラー Ver.R:86カスタムの王道・迫力の純正オプション4本出し

TRD ハイレスポンスマフラー Ver.R

TRD ハイレスポンスマフラー Ver.RTRD ハイレスポンスマフラー Ver.R(後期型リヤバンパースポイラーセット)

TRD ハイレスポンスマフラー Ver.RTRD ハイレスポンスマフラー Ver.R(後期型マフラーガーニッシュセット)

86で大人気の純正オプション、TRDハイレスポンスマフラー Ver.Rです。後期型用は前期型に比べてテールエンドが大径化されています。音量は純正より少し大きい程度ですが音質へのこだわりは高く、上品なエキゾーストノートが楽しめます。4本出しのリアビューは迫力満点です。

装着には別売のTRDリヤバンパースポイラーまたはTRDマフラーガーニッシュとの同時装着が必須です。テールエンド径89mm(4本)、素材はステンレススチールです。

間近で見ると、4本のテールは純正バンパーの造形に沿って配置され、社外品にありがちな取って付けた印象がありません。純正オプションならではの納まりの良さが、装着後の満足度につながります。

注意したいのは、マフラー単体では完成しない点です。バンパースポイラーかガーニッシュが必須となるため、合計の予算はマフラー本体の見積もりから大きく膨らみます。外装込みで仕上げたい方に向き、音だけを変えたい方には過剰な構成になります。

適合エンジン FA20型 FA20型
適合年式 2012.4〜2016.6(前期型) 2016.6〜2021.10(後期型)
素材 ステンレススチール ステンレススチール

マフラー交換の工賃と作業時間はどれくらいかかるか

リアピースのみの交換であれば、工賃の相場は6,000〜9,000円程度、作業時間は1時間前後です。センターパイプまで含む交換では12,000〜15,000円程度まで上がります。4本出しのようにリアバンパーの脱着が発生する製品は、さらに工賃が加算されます。

ネット通販で購入した製品を持ち込む場合、持ち込み工賃として割増を設定している店舗もあります。事前に製品名と交換範囲を伝えて見積もりを取っておくと、当日の食い違いを防げます。

実用面で引っかかりやすいのは、走行距離が伸びた個体のフランジボルトとスタッドボルトです。錆びて固着していると緩めるときに折れることがあり、折れればボルトの除去作業が追加されます。ガスケットとナットは新品に交換するのが基本で、流用すると排気漏れの原因になります。10年を超えた個体では、この追加作業も織り込んで予算を考えておくと安心です。

DIYで作業する場合は、ジャッキとリジッドラックで車体を確実に支えられる環境が前提です。車高調のようなアライメント調整は不要ですが、取り付け位置が数ミリずれるだけでテールの出面が左右で揃わなくなります。本締め前に真後ろから左右のバランスを確認する手間を惜しまないことが、仕上がりを大きく左右します。

中古マフラーと経年劣化で起きやすい失敗

ZN6向けのマフラーは中古の流通量が多く、新品の半額以下で手に入ることもあります。ただし購入前に押さえておきたい点がいくつかあります。

最も多いのが音量の変化です。内部のグラスウールは熱と排圧で少しずつ吹き抜けて痩せていき、新品時に90dBだった製品が長期使用後には数dB上がっているケースが見られます。出品写真では判断できないため、走行距離や使用年数を確認し、可能であれば実際の音を聞かせてもらうのが確実です。

次に性能等確認済表示の状態です。プレートが脱落していたり、腐食で刻印が読めなくなっていたりすると、基準に適合した製品であっても車検で指摘されます。中古で安く買ったつもりが、車検のたびに純正へ戻す手間が発生すると割に合いません。

もう一つが溶接部とサイレンサー外筒の状態です。融雪剤を使う地域を走った個体では、下面から錆が進んでいることがあります。手を当てると分かるほど外筒が薄くなっていたり、溶接ビードの際に点錆が並んでいたりする個体は、装着後まもなく排気漏れを起こしやすくなります。安さに対して、取り外しと再購入の手間が上回る買い方は避けたいところです。

86(ZN6)は社外マフラーの選択肢が豊富:自分好みのサウンドとデザインを追求しよう

86のマフラー

トヨタ86(ZN6)は、オーナーがカスタムを楽しめるよう意識して開発されたライトウェイトFRスポーツカーで、アフターパーツの種類は非常に豊富です。「86」の車名は、かつてチューニング車として人気を誇ったカローラレビン・スプリンタートレノ(AE86型)に由来しており、「AE86のようにオーナー自身が育てるスポーツカーであってほしい」という思いが込められています。

ZN6は2021年10月に生産を終了し、後継のGR86(ZN8)へバトンを渡しました。中古車市場では多数流通しており、アフターパーツの供給も引き続き充実しています。マフラー交換は比較的手軽に行えるカスタムで、リアビューの印象とエンジンサウンドを同時に変えられるのが魅力です。排気効率が改善されることでパワーアップが見込める製品もあります。

選ぶ順番としては、まず許容できる音量の上限を決め、次に交換範囲(リアピースのみか、センターパイプまでか)を決め、最後にテールデザインを選ぶと迷いが減ります。音量を先に決めておけば、近接排気騒音の数値だけで候補をかなり絞り込めるためです。

音量・サウンドキャラクター・テールデザインの好みと、住環境への配慮をバランスよく考慮しながら、自分らしい86のカスタムを楽しみましょう。