世界の高級車

世界の高級車メーカー別カタログ:ラグジュアリーセダンからSUV・EVまで内外装で比較

ショーファードリブンとオーナードリブンの違いから各メーカーのフラッグシップまで網羅。ファントム、ゴースト、Sクラス、7シリーズ、A8、LS、センチュリーなど世界の名だたる高級車を比較できます。

世界の高級車を徹底紹介!ラグジュアリーな内外装で街中の存在感を放つVIPカーのメーカー別カタログ

世界の高級車を、ラグジュアリーな内外装で乗員に最上級のおもてなしを提供し、街中で圧倒的な存在感を発揮する国内外の主要メーカーが展開する車両のなかからピックアップしました。

世界の名だたる自動車メーカーが手がけるフラッグシップセダンを中心に、近年急速にラインナップを拡大しているSUVや、各社が次世代の主役と位置づけるEVの最上級モデルも含まれます。

各車の車歴、内装や快適装備の特長を詳しく紹介していますので、気になるラグジュアリーカーの情報をチェックしてみましょう。

高級車の選定基準:価格・ブランド力・車歴・ショーファーカー適性で世界のラグジュアリーを見極める

世界の高級車は、車両価格を優先事項としながらも、威厳を備え公用車や社用車として利用されている車両、グローバル市場での知名度が高いモデル、車内で快適かつ優雅な移動時間を堪能させてくれる装備を備えたラグジュアリー系の車を中心にセレクトしました。

低重心のボディ構造を採用し、モンスターエンジンを搭載して異次元の走りを可能とするスーパーカーは、車両価格が数千万円を超えるモデルが数多く存在しますが、それら車種を含めてしまうとエンジンスペックの比較に偏ってしまうため、今回はラグジュアリーなイメージの強い車両を中心にピックアップしています。

高級車は大きく「ショーファードリブン」と「オーナードリブン」の2タイプに分けられます。ショーファードリブンはオーナーが後席に座り運転は専属ドライバーに任せるスタイル、オーナードリブンは自らハンドルを握って運転を楽しむスタイルです。前者は後席の快適装備に投資が集中し、後者は運転席まわりの質感や走行性能に磨きがかかる傾向があります。試乗してみて気づくのは、同じ価格帯でも狙うシーンによって設計思想がまったく異なる点です。

世界の高級車メーカー別一覧:ラグジュアリーな内外装でクルマ好きを魅了する国内外の代表車種

絢爛豪華なラグジュアリー内外装でクルマ好きを魅了し、街中で煌びやかに目立つ国内外の高級車を紹介します。

ロールス・ロイス「Phantom(ファントム)」:前後席を仕切るプライバシー・スイートで世界のVIPを満たす最高峰サルーン

ロールス・ロイスのフラッグシップ「Phantom(ファントム)」の歴代モデルは空港と高級ホテルの間を送迎する車両としても使われてきた

ロールス・ロイスの最上級サルーン「Phantom」はパルテノン神殿をモチーフにデザインされた大型フロントグリルによって圧倒的な存在感を解き放つ

ロールス・ロイスがリリースする最上級サルーン「Phantom(ファントム)」の歴代モデルは、オーナー自身はハンドルを握らずに、運転手を付けて移動するショーファーカーや、空港とVIP御用達の高級ホテルとの間を行き来する送迎車として利用されてきました。

2017年にリリースされたファントム(8代目)は、パルテノン神殿をモチーフとした大型フロントグリルの左右に、レザーカットした幾つもの光源を多数設置するスターライトヘッドライトを配置して、煌びやかさを最高レベルに格上げしています。間近で見ると、フロントグリルの縦バーは光を受ける角度ごとに表情が変わる仕上げになっており、写真で受ける印象以上にスケール感のある存在として迫ってきます。2025年には誕生100周年を迎え、25台限定の特別仕様「センテナリー」も発表されました。

ショーファーカーとして利用するオーナーの割合が多い「ファントム」は前席と後部座席との間をボタン操作で仕切れるプライバシー・ディビジョンを搭載

「ファントム」の後部座席には各種操作スイッチが最適な位置に配置されている

「ファントム」の後部座席にはリヤシートに着座するVIP専用のディスプレイが設けられ、前後間でメモなどを渡すプライバシー・ドアも設けられている

ショーファーカーとして利用される機会の多いファントムは、前席と後部座席の間を防音性が優れ、不透明化も可能なエレクトロクロミック・ガラスで仕切れるプライバシー・ディビジョンを搭載し、メモ書きなどを前後で受け渡すスペースであるプライバシー・ドアも備えていて機能的です。

世界のVIPが認める高級車であるファントムは、後部座席のクールボックスに用意された飲料を楽しみながら、専用ディスプレイで映画などを鑑賞でき、移動中に現実離れした世界観に浸れるラグジュアリーカーです。後席に深く身を預けると、レザーとウッドの香りに包まれる感覚がそのまま動く高級ホテルのスイートルームを連想させます。なお、新車価格は5,460万円からと公表されており、フルカスタマイズで1億円を超えるケースも珍しくありません。

ファントム(2019年モデル) Extended Wheelbase
全長/全幅/全高 5,990mm/2,020mm/1,645mm

ロールス・ロイス「GHOST(ゴースト)」:洗練された室内空間で幻想的な雰囲気に包まれて移動できるオーナードリブン寄りの高級車

「GHOST(ゴースト)」はファントムを一回り小さくしたカラフルなボディカラーも展開されているロールス・ロイスの高級車

「GHOST(ゴースト)」は、ロールス・ロイスのフラッグシップであるファントムのボディサイズを一回り小さくさせた車体構造を備え、ボディカラーはカラフルな色も多数展開している世界のVIPに愛用される高級セダンです。

ファントムが純粋なショーファードリブンなのに対し、ゴーストはオーナー自身がハンドルを握ることも視野に入れた設計で、価格はおおむねファントムより2,000万円ほど抑えられている点が選び方の分岐点として挙げられます。

ゴーストは2021年にフルモデルチェンジを実施して、ショートボディとロングホイールベース化させてショーファーカーとしての利用に適したExtended Wheelbaseと、高性能エンジンを搭載させて走りの魅力を引き上げたスポーティタイプのBlack Badgeグレードをラインナップさせました。

ショーファーカーとしての利用も想定している「GHOST」は後部座席に着座するオーナーの乗降性を引き上げるために観音開きのドアスタイルを採用

GHOSTは車内天井部にブランドを象徴するスターライト・ヘッドライナーを配置して幻想的な雰囲気に包まれながらの移動を可能としている

2代目ゴーストの室内空間は洗練されたスタイリッシュさの伴うデザインを採用し、後部座席に着座するオーナーが空調などを手元で操作できるよう各種スイッチをコンソールボックスに配置しています。

同車は車内天井部に星空のように煌びやかに輝くスターライト・ヘッドライナーを配置して、幻想的なムードに包まれながらの移動を実現させている高級車です。実際にオーナーから聞かれるのは、夜間にこのヘッドライナーが室内全体の雰囲気を一変させ、商談や会食前後の気持ちの切り替えに役立つという声です。

ロールス・ロイスゴースト・ショート (2代目) Extended Wheelbase
全長/全幅/全高 5,716mm/2,000mm/1,570mm
ホイールベース 3,465mm

ロールス・ロイス初のSUV「CULLINAN(カリナン)」:オフロード走破性と絢爛豪華な車内空間を両立する高級クロスカントリー

ロールス・ロイスが初めてリリースしたSUV「カリナン」は、雪路面や砂地などのオフロードを安定的に駆動する走行性能を備えている

2018年6月に日本市場でも販売をスタートしたロールス・ロイス初のSUV「CULLINAN(カリナン)」は、BMWが開発したV型12気筒DOHCツインターボエンジンを搭載することで、雪路や砂地などの荒れた路面における駆動も可能としています。

「CULLINAN(カリナン)」は天然ウッドをダッシュボードやステアリングホイールに大胆に配置してナチュラルな高級感を与えている

イマーシブ・シーティングを選択すればシャンパンクーラーやウィスキーデカンタに保存してあるドリンクをマッサージ機能が付いたシートに着座しながら贅沢な気分に浸りながら飲酒できる

カリナンの後部座席に着座する方には専用のマルチインフォメーションディスプレイが用意されている

CULLINANはロールス・ロイスブランドの車両に求められる室内空間の絢爛豪華さを、天然ウッドをダッシュボードやステアリングホイールに大胆に配置するデザイン等を採用することで実現させている高級車です。間近で見ると、ウッドパネルの木目は左右対称に揃えられており、職人による突板の合わせ込みの精度が際立っています。

同車にイマーシブ・シーティングを設定すれば、専用のマルチインフォメーションディスプレイが用意されている後部座席で、シャンパンクーラーやウィスキーデカンタに保存してあるドリンク類を飲みながら贅沢な気分に浸りながら映像を視聴できます。

2025年9月にはロールス・ロイスがカリナン後継のEVモデルを発表するなど、ラグジュアリーSUVの世界でも電動化の流れは加速しています。

ロールス・ロイスカリナン(ABA-689X型)のスペック
前長/全幅/全高 5,340mm/2,000mm/1,835mm
ホイールベース 3,295mm

ベントレー「フライングスパー マリナー」:熟練職人の手作業によるクラシカルな車内空間が魅力の究極ラグジュアリーセダン

高級セダン「フライングスパー」はベントレーの2ドアクーペ・コンチネンタルの派生モデルとして誕生

ベントレーの高級セダンシリーズ「FLYING SPUR(フライングスパー)」は、ベントレーの2ドアクーペ・コンチネンタルの派生車として誕生し、実用性とラグジュアリーな内外装が国際的に評価されているモデルです。

2019年にフルモデルチェンジを実施したフライングスパーは、最上級グレードの「MULLINER(マリナー)」や、6.0L W型12気筒ツインターボエンジンを搭載して走りの魅力を引き上げる限定車「SPEED EDITION 12」などの複数モデルを展開しました。なお、長年フライングスパーの個性を支えてきた6.0L W12エンジンは2024年に生産を終了しており、現行ラインナップはV8とプラグインハイブリッドが中心となっています。

ベントレーのフライングスパーシリーズのフラッグシップモデルの「MULLINER(マリナー)」は熟練職人たちの手作業によってクラシカルな雰囲気で魅力する室内空間を完成させている

ベントレーが究極のラグジュアリーセダンを目指して開発した「FLYING SPUR MULLINER(フライングスパー マリナー)」は、100kWのポテンシャルを備える電気モーターに3.0L V6ガソリンエンジンを組み合わせて、低燃費と圧倒的な加速力を実現させているハイブリッド車もラインナップしています。

同車は熟練職人が細部に渡って拘り抜いて完成させた装飾パーツを配置し、クラシカルで気品も伴うラグジュアリーなインテリア空間を誕生させている高級車です。ロールス・ロイスが「動く高級ホテル」とすれば、ベントレーは「格式ある老舗の館」とよく表現されます。ステッチの一目ずつに人の手が入った独特の温度感は、目の前にすると思わず触れたくなる質感です。

FLYING SPUR MULLINER(フライングスパーマリナー)のスペック
全長/全幅/全高 5,325mm/1,990mm/1,490mm
ホイールベース 3,195mm
総排気量 5.950L

ベントレー「BENTAYGA(ベンテイガ)」:360°全方向で美しさを追求するラグジュアリーSUV

「BENTAYGA」はフォルクスワーゲングループのMLB Evoプラットフォームを採用して車両開発の効率化を図った

2016年に日本市場での販売を開始した「BENTAYGA(ベンテイガ)」は、フォルクスワーゲングループが車両開発の効率化と製造コスト削減を推進させるために導入した、MLB Evoプラットフォームを採用して開発されたラグジュアリーSUVです。

ベンテイガは、ベントレーブランドの次世代モデルを象徴するマトリックスグリルの周囲に、クリスタルカット装飾を施したLEDマトリックスヘッドランプを配置して、サイドシルでは造形美を追求し、3Dテールランプでは宝石を散りばめたかのようなデザインを採用することで、エクステリアの全方向で高級感を引き上げています。

「ベンテイガ」のインテリアでは天然ウッドや刺繡装飾によって車内の高級感を引き上げている

ベンテイガは、パワートレインでは3.0L V6ツインターボエンジンに48VのEモーターを組み合わせて、低燃費とコンフォート特性も高水準化させたハイブリッド車も展開しています。室内空間では、レザーシートの配色やステッチのカラーリングをオーナーの好みに合わせてカスタマイズ可能で、ドアトリムなどには天然ウッドの装飾パーツを配置してさらなる高級感を与えられます。

長期使用で見えてくるのは、ベンテイガクラスのSUVではタイヤやブレーキなどの消耗品コストが国産車の数倍に達するケースが多く、年間維持費は燃料代以外にもまとまった出費が発生しやすい傾向があります。購入前にディーラーで維持費の試算を受けておくとミスマッチが起きにくくなります。

BENTAYGA・HYBRIDのスペック
全長/全幅/全高 5,125mm/1,995mm/1,740mm
ホイールベース 2,995mm
燃料消費量(WLTP) 3.4L/100km
総排気量 2.944L

「Mercedes-Maybach S-class(メルセデス・マイバッハ Sクラス)」:高級車ブランドの代名詞メルセデスが手掛ける上位ブランドのフラッグシップ

Mercedes-Maybach S-classはベンツの上位ブランドから展開されるフラッグシップモデル

「Mercedes-Maybach S-class(メルセデス・マイバッハ Sクラス)」は、高級車ブランドとしての知名度が高いメルセデス・ベンツグループが展開する上位ブランド・マイバッハからリリースされるフラッグシップです。

ショーファーカーとして利用されるケースも多いマイバッハ Sクラスは、2021年7月に初となるフルモデルチェンジを実施して、従来モデルよりもホイールベースを延長させて室内スペースを拡げ、6.0L V型12気筒ツインターボエンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルと、4.0L V型8気筒直噴ツインターボエンジンにISGを組み合わせる環境性能を高めたグレードを展開しています。

Mercedes-Maybach S-classのコックピットは本革巻ウッドステアリング / 3Dディスプレイ / ナッパレザーシート等のパーツで構成されている

Mercedes-Maybach S-classのファーストクラスパッケージではウッドパネルで各部に装飾を施し、助手席側にはフットレストを設けている

マイバッハ Sクラスは、音声操作も可能な音楽ストリーミングサービスや、乗員の手や腕の動作によって、車内でよく利用する機能を起動できるMBUXシステムを搭載しています。

同車のファーストクラスパッケージでは、後部座席を利用される方は、ダイヤモンドデザインが施された極上の座り心地を体感できるレザーシートに着座しながら、フロントシート背面に設置された11.6インチディスプレイでTV、映画、インターネット、音楽などのコンテンツを優雅な気持ちで堪能できます。

実際に触れてみると、ダイヤモンドキルティングのレザーは縫い目のひと針が細かく揃い、座面に手を当てたときの沈み込みもファントムやファントムに匹敵するソフトさを感じさせます。マイバッハがロールス・ロイスとよく比較されるのは、この後席体験の作り込みが両者ともに突出しているためです。

Mercedes-Maybach S580 (ISG搭載モデル・MP202401)
全長/全幅/全高 5,470mm/1,920mm/1,510mm

メルセデス・ベンツ「EQS」:新開発MBUXハイパースクリーン搭載のフラッグシップEVセダン

2021年に販売をスタートしたEQSはメルセデス・ベンツのフラッグシップEVセダン

2021年にリリースされた「EQS」は、メルセデス・ベンツのEV専用アーキテクチャーに基づいて開発を行い、先端のエアロダイナミクスを導入して空気抗力を低減させ、次世代型の大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する相乗効果によって、航続距離は700kmを実現しているEVセダンのフラッグシップモデルです。

EQSはCHAdeMO規格に対応する機器で急速充電を行った場合、電池残量10%から80%までの電力チャージを約50分で完了させる充電システムを構築しています。

EQSはドライバーディスプレイ / センターディスプレイ / 助手席側のディスプレイを1枚のガラスで覆う新開発のMBUXハイパースクリーンを搭載

「EQS」はワイヤレスヘッドフォンが2個セットされるMBUXリアエンターテインメントシステムパッケージをオプションで追加設定できる

高級車ブランドとして名高いメルセデス・ベンツのEVセダンのフラッグシップ「EQS」は、MBUXハイパースクリーンで動画などのエンタメコンテンツを、AIRMATICサスペンションが可能とする静粛性と乗り心地の優れた走りに安らぎを感じながら満喫できるラグジュアリーカーです。

長距離移動でEVを使う際に見落とされがちなのは、高速道路の急速充電器が混雑する時間帯では待ち時間も含めて30分以上ロスする場面が出てくる点です。航続距離700kmという数値は、エアコン使用時や高速巡航ではカタログより短くなる傾向があり、月1回以上の長距離移動が想定されるオーナーは自宅充電環境の整備をあわせて検討する流れになります。

Mercedes-AMG EQS 53 4MATIC+(MP202302)
全長/全幅/全高 5,225mm/1,925mm/1,520mm
航続距離 700km

BMW「7シリーズ(G70型)」:オーナードリブンも楽しめる31.3インチ巨大シアタースクリーン搭載の高級セダン

BMW「7シリーズ」はオーナー自身が運転を楽しむことを想定して開発されたラージサイズの高級セダン

1977年に初代E23型がリリースされたBMW「7シリーズ」は、オーナー自身に運転を楽しんでもらうことを想定して開発を行い、他社との差別化を図ったラージサイズの高級セダンです。

BMW「7シリーズ」は、2022年にフルモデルチェンジを実施して従来モデル(6代目)よりもボディサイズをワイド化させ、パワートレインはガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、PHEVを搭載するモデルをラインナップさせる7代目(G70型)へと移行しました。BMWはこれと並行してフルEVモデル「i7」もラインナップし、選択肢の幅を広げています。2025年3月にはG70型の一部仕様変更が実施され、価格改定も行われました。

同型7シリーズは、ヘッドライトとキドニー・グリルの周囲をスワロフスキーのクリスタルで煌びやかに装飾して圧倒的な特別感を与え、前後輪統合制御ステアリング・システムを搭載して走りの俊敏性と安定感を両立させている高級車です。

「7シリーズ」はコックピットに配置するインフォメーション・ディスプレイとコントロール・ディスプレイの曲率や配置バランスを最適化させて機能性とラグジュアリー性を追求

BMW「7シリーズ」の後部座席に着座する方はAmazon Fire TVシステムを搭載した31.3インチのBMWシアタースクリーンで移動中に映画などを視聴できる

G70型「7シリーズ」の後部座席に着座する方は、人間工学によって心地良さを追求したシートに座りながら、Amazon Fire TVシステムの動画サービスも視聴可能とする31.3インチのスクリーンで、移動中に優雅な気分に包まれながら好きな映像を観ることが可能です。試乗して気づくのは、このシアタースクリーンが格納された状態でも天井のデザインに違和感がなく、後席に乗り込んだ瞬間の高揚感を演出している点です。

BMW 740i Excellenceのスペック
全長/全幅/全高 5,390mm/1,950mm/1,545mm
ホイールベース 3,215mm
総排気量 2.997L

BMW「iX」:量産車初の曲面ディスプレイを採用し航続距離650kmを実現したピュアEV高級SUV

BMW「iX」はエンジン車とプラットフォームを共通化させる効果で開発コストを引き下げたEVタイプの高級車

BMW「iX」の航続距離は650Kmで急速充電を利用すれば80%の容量まで1時間以内で充電できる

2021年に日本市場でも販売をスタートした「iX」は、BMWのエンジン車とプラットフォームを共有化させる効果で、開発コストを引き下げて車両価格に反映させているピュアEVの高級車です。

iXは、電費効率を向上させるため先進の空力技術を搭載し、BMWがリリースするSUVとしては初めてフラッシュ・ドア・ハンドルとフレームレス・ドア機構を採用する相乗効果によって、航続距離は650kmを実現しています。

急速充電システムを利用すれば80%の容量まで1時間以内で充電可能なBMW「iX」は、エンジンルームへと空気を送るという役割から開放されたキドニー・グリルの裏側に、予防安全性能に寄与する車載センサーやカメラを配置しています。

「iX」は量産車としては初めて曲面型ディプレイ(BMWカーブド・ディスプレイ)を採用

iXは素材とカラーに拘りぬいたシートを採用してBMWブランドに相応しい高級感のある雰囲気を完成させている

iXは、音楽や映像といったメディアの利用を可能とするBMW iDRIVEシステムを指先によるタッチ・コントロール操作だけでなく、音声あるいはジェスチャーによる操作も可能としています。

同車は、素材やカラー選び、デザインに徹底的に拘り抜いて完成させたシートを配置し、開口部がワイドに設計されたスカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフとの協調効果によって、開放的な雰囲気に包まれながら心地良さを実感しながらの移動を可能としています。

BMW iX M50スタンダードモデルのスペック
全長/全幅/全高 4,955mm/1,965mm/1,695mm
ホイールベース 3,000mm
航続距離 650km (WLTCモード)

ポルシェ「Panamera(パナメーラ)」:実用性を備えた高級スポーツセダンで臨場感のある音響も楽しめる

「Panamera(パナメーラ)」はホイールベースとリヤオーバーハングを長くしてポルシェの車らしいシルエットを完成させている高級スポーツセダン

初代モデル(970)が2009年に誕生したポルシェの高級スポーツセダン「Panamera(パナメーラ)」は、PDK(ポルシェ ドッペルクップルング)やリアアクスルステアリングを搭載することで、操舵性や乗り心地の良さを追求している車です。

「パナメーラ」はドライバーが運転に没入できるようにコックピット設計に徹底的にこだわった

「パナメーラ」の後部座席はスペースに余裕を持たせマッサージ機能を与えた移動時の快適性を引き上げている

パナメーラは車速等が表示されるメーターパネルや、動画ストリーミングサービスの利用も可能とするパッセンジャーディスプレイをドライバーが運転に集中しやすい位置に配置し、シートにはクッション性を調整可能でマッサージ機能も備えたコンフォート性能の優れたタイプを採用しています。

同車はBOSEのハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムを装備することで、高級車に相応しい臨場感のあるサウンドを車内で響かせます。多くのユーザーが指摘するのは、パナメーラは4ドアでありながら911に通じるステアリングフィールが残されており、週末のロングドライブで本領を発揮するという点です。一方で全長5m超のボディサイズは都市部の立体駐車場では制約となるため、駐車環境の確認は購入前に欠かせません。

Panamera 4のスペック
全長/全幅/全高 5,052mm/1,937mm/1,423mm
ホイールベース 2,950mm
総排気量 2.894L

フェラーリ「Purosangue(プロサングエ)」:フェラーリ初の4ドア4シーターでサルーンのような上品なラグジュアリー空間を実現

「Purosangue(プロサングエ)」はフェラーリにとっては初となる4ドア4シーターのSUVモデル

観音ドア開きの4ドア機構を採用する「Purosangue(プロサングエ)」の室内空間はエレガンスな雰囲気に仕上げている

イタリア語でサラブレッドを意味する車名が与えられた「Purosangue(プロサングエ)」は、フェラーリ社が初めてリリースした4ドア4シーターのSUVタイプの車です。観音ドア開きの同車は、フェラーリ伝統のV型12気筒自然吸気エンジンを搭載して走りの質を追求しながらも、サルーンのような上品でエレガントな雰囲気が漂う室内空間に仕上げています。

「プロサングエ」は10.2インチセンターディスプレイを中心とする機能性とデザイン性を高水準化したデジタルコックピットを採用

フェラーリの車では初めて設けられた「プロサングエ」の後部座席はヒーター&リクライニン機能付きでネッグレスト部にはフェラーリのブランドロゴが刻印されている

プロサングエは10.2インチセンターディスプレイ等の車載デバイスによって運転時の臨場感を高め、フェラーリが同車で初めて採用した後部座席では、先進の人間工学を用いて着座時の安定感を引き上げ、ヒーターやリクライニンなどの多機能性を与えて高級車に相応しい最高レベルの快適性を付与しています。

跳ね馬のSUVと聞くと走りに振った印象を抱きがちですが、目の前にすると車高はクーペ寄りで、SUVというよりは「車高がやや高めのGTカー」という印象を受けます。受注は数年待ちが続いており、ブランド側の顧客審査もあるため、フェラーリのオーナー履歴がない購入希望者には壁が高いモデルとして知られます。

Purosangue(2022年モデル)のスペック
全長/全幅/全高 4,973mm/2,028mm/1,589mm

ランドローバー「レンジローバー」:イギリス王室にも愛用者の多いクロスカントリー走破性とラグジュアリー空間を両立する高級SUV

ランドローバー社のフラッグシップ「Range Rover(レンジローバー)」は、時代に合わせて外観のデザインを変化させている

1970年に初代モデルが販売をスタートしたランドローバー社のフラッグシップ「Range Rover(レンジローバー)」は、本格的なクロスカントリー走行を可能としながらも、室内空間にはサルーンのような上質感のある内装パーツを完備させる、高級クロスオーバーSUVのジャンルを切り開いたモデルです。

イギリス連邦を構成する諸国の王室にも愛用者の多いVIP御用達のレンジローバーは、時代の変化に合わせて外観のイメージを刷新している高級車です。

5代目「レンジローバー」はPivi Proインフォテイメントシステムの直感的な操作をサポートする13.1タッチスクリーンの周囲を柔らかで上品な印象を与えるナチュラルカラーで装飾している

5代目「レンジローバー」はオーナーの好みに合わせて5種類のレザーカラーを用意し、シートにはマッサージ機能や騒音を防ぐ機能が備えられている

2021年にフルモデルチェンジを実施して誕生した5代目レンジローバーは、初代から3代目モデルが角ばったボディを採用し無骨さを強調していたのに対し、箱型を基調としながらも随所に丸みや膨らみを持たせ、近代的な街並みにもマッチするスタイリッシュさもエクステリアに与えています。

同型レンジローバーは、視認性と操作性が優れた13.1インチタッチスクリーンの周囲を、外観のイメージにもマッチする柔らかい印象を与える色調を採用する装飾パーツでドレスアップを行い、シートには移動中の疲れを癒すマッサージ機能を設け、ヘッドレストには走行時に発生する不快なノイズを抑えるスピーカー機能を導入して、乗員に優雅な時間を堪能させます。

整備性の観点では、レンジローバーは電子制御エアサスペンションを採用する関係でサスペンション関連のリペアコストが嵩みやすく、長く所有するなら認定中古車の延長保証を組み合わせる選択肢が現実的です。

RANGE ROVER HSEロングホイールベース
全長/全幅/全高 5,265mm/2,005mm/1,870mm
ホイールベース 3,195mm
総排気量 4.395L

キャデラック「エスカレード」:ハリウッド映画で目にする機会も多い日本でも知名度の高いアメリカ車の代表的高級SUV

キャデラック「エスカレード」はトランスフォーマーやコラテラルなどのハリウッド映画に劇中車として登場している

初代モデルが1999年にリリースされたキャデラック「ESCALADE(エスカレード)」は、フォード社のリンカーン・ナビゲーターのヒットに触発されて開発・製造に着手した、ラージサイズのラグジュアリーSUVです。

エスカレードは、数々のハリウッド映画の劇中車として登場する機会が多く、日本での知名度も高いアメリカ車を代表する高級車です。

5代目「エスカレード」のコックピッドでは先進の車載デバイスの周りを艶のあるウッド素材が装飾している

5代目「エスカレード」のシートはセミアニリンフルレザー素材を採用し、マッサージ機能などを付与している

5代目「エスカレード」のコンソールボックスには冷蔵・冷凍庫が内蔵されペットボトルなどを冷やす事ができる

2020年にフルモデルチェンジが実施されて誕生した5代目エスカレードは、新開発の最大出力426PSのポテンシャルを備える6.2L V型8気筒エンジンと、最高出力281PSを誇る3.0L 直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載するモデルをラインナップしています。

5代目エスカレードは、世界初搭載の38インチの有機ELスクリーンダッシュボードの周囲を艶のある上質なウッド素材で装飾して洗練された雰囲気を与え、肌触りの良いセミアニリン素材を採用するシートでは、マッサージ機能やヒート機能を与えて快適性を大幅に引き上げます。

全長5.4m・全幅2m超というアメリカンサイズは日本の道路事情では持て余す場面が出てきます。実際のオーナーから聞かれるのは、自宅・職場の駐車場、よく使うコインパーキングのサイズを事前に確認しておく必要があるという声です。エスカレードに惹かれる方は、同じGM系の少し小さいXT6などとも比較してから判断する流れが現実的です。

PLATINUM(プラチナム)のスペック
全長/全幅/全高 5,400mm/2,065mm/1,930mm
ホイールベース 3,060mm
総排気量 6.156L

マセラティ「クアトロポルテ」:半世紀以上の車歴を持つフラッグシップ4ドアセダン

「Quattroporte(クアトロポルテ)」はマセラティのフラッグシップモデルのラグジュアリーカー

1963年に初代モデルがリリースされた「Quattroporte(クアトロポルテ)」は、イタリアの老舗自動車メーカーであるマセラティのフラッグシップモデルです。

日本市場にも導入されていた6代目クアトロポルテは、立体感も伴うフロントグリルで車体に存在感を与え、ブーメラン型のリアランプによって個性を引き上げています。TROFEOグレードに搭載されるV8型エンジンの最高速は300km/hを超え、4ドアセダンでは最高レベルの走りを実現させていました。

なお、クアトロポルテに搭載されていた3.8L V8ツインターボエンジンは2023年後半に生産を終了し、現行6代目モデルも順次販売終了の流れにあります。マセラティは次期型クアトロポルテをEV専用モデルとして2028年に発表する計画を公表しており、ガソリンサルーンとしての6代目は最終フェーズに入っています。

6代目「クアトロポルテ」のダッシュボードはレザー素材で装飾し、中央部には先進の機能性を備えたインフォテイメントシステムを配置してコックピットを完成させている

6代目「クアトロポルテ」の後部座席のヘッドレストにはブロントロゴの刺繡を施し、センター部には各種操作スイッチが配備されているアームレストを設置している

6代目クアトロポルテは、上質な本革をダッシュボードなど各部に配置し、スマホアプリとの連動性を備えたインフォテイメントシステムも搭載するなど、現代のニーズにマッチした高級車に相応しい室内空間を完成させています。フェラーリ製V8の咆哮を味わえるラグジュアリーセダンは事実上クアトロポルテが最後の世代となるため、サウンドにこだわるオーナー層には特に刺さるモデルとして注目されています。

QUATTRORTE TROFEOのスペック
全長/全幅/全高 5,262mm×1,948mm×1481mm
ホイールベース 3,171mm
総排気量 3.799L

アウディ「A8」:アルミ素材を多用して走りの質と低燃費を両立する優れた環境性能のフラッグシップセダン

「A8」はV8の後継モデルとして誕生したアウディのフラッグシップモデル

V8の後継モデルとして1994年に初代モデル(D2系)が誕生したアウディのフラッグシップ「A8」は、全長5mを超えるFセグメントに属するラージサイズの車ながらも、オールアルミ素材で車体フレーム等を完成させることで軽量化を実現し、走りの質を引き上げて低燃費をクリアしている高級車です。

4代目A8(D5系)は、複数の車載レーダーやカメラを配置する先進の運転支援システムであるADASを搭載し、フロントマスクでは大径化させたシングルグリルによって、ワイド&ローボディ構造を鮮明化させ、電動で開閉するパノラマサンルーフによって解放感のある走りを楽しませています。2023年6月にはPHEVモデル「A8 60 TFSI eクワトロ」も追加され、電動化への対応も進みました。

4代目「A8(D5系)」はフロントシート背面に後部座席に着座する方がスマホなどのデバイスにデータ保存されている映像などを移動中に楽しめるリヤシートモニターを配置している

4代目A8(D5系)が採用するシートでは、質感を魅力とするバルコナレザーに清涼感のあるカラーを配色し、フロントシート背面には、Bluetooth対応の10.1インチのリヤモニターを取り付けて、後部座席センター部には、車内環境を自身にマッチした状態に指先操作で整えられるタッチ式コントロールパネルを設置するなど、高級車に相応しい付加価値を与えています。

A8はSクラスや7シリーズと比較すると派手さを抑えた控えめなデザインが特徴で、目立ちすぎることを避けたい経営者層に選ばれる傾向があります。長距離移動が多いビジネスユースで疲労を残しにくいシートの作りは、毎日の移動距離が長いユーザーには特に刺さる仕上がりです。

Audi A8 60 TFSI quattroのスペック
全長/全幅/全高 5,190mm/1,945mm/1,470mm
ホイールベース 3,000mm
総排気量 3.996L

ボルボ「S90 Recharge」:熟練職人が磨き上げたクリスタル・シフトノブが彩るEV走行可能なプレミアムセダン

「S90 Recharge」はボルボが展開するプレミアムセダンのPHEVモデル

「S90 Recharge」は、北欧の環境先進国であるスウェーデンを代表する自動車メーカーであるボルボ・カーズが展開するプレミアムセダンのプラグインハイブリッドモデルです。

ハンズフリー操作を可能とするGoogleアシスタントや、移動中の快適性を引き上げるGoogle Playを搭載する同車は、高性能バッテリーをパワーユニットに組み込んで航続距離は81kmを実現しています。

「S90 Recharge」はクリスタル・シフトノブやファインナッパレザーシートを配置して車内の高級感を引き上げる

S90 Rechargeは、スウェーデン産のクリスタルを熟練職人が手作業によって磨き上げたクリスタル・シフトノブや、柔らかな感触を実感しながら着座できるファインナッパレザー等の内装パーツによって、車内空間の高級感を引き上げています。

EV走行81kmは、毎日の通勤片道30km前後ならガソリンをほぼ消費せずに完結できる目安です。週末の遠出はエンジン併用、平日は電気だけで走るという使い分けを想定するオーナー層に向いています。北欧らしいミニマルなインテリアは、ドイツ御三家の華やかな装飾と異なる方向性を求める購入検討者に選ばれています。

S90 Rechargeのスペック
全長/全幅/全高 4,970mm/1,880mm/1,445mm
交流電力量消費率 240Wh/km
EV走行換算距離 81km(等価EVレンジ)
燃料消費率 14.5km/L

アルファロメオ「GIULIA(ジュリア)」:名車ジュリエッタの後継として誕生した限定車も豊富な高級セダン

「GIULIA(ジュリア)」はアルファロメオ往年の名車ジュリエッタの後継車として誕生したグローバル市場に展開されている高級セダン

アルファロメオがグローバル市場で展開する高級セダン「GIULIA(ジュリア)」は、1950年代に一時代を築いた名車ジュリエッタの後継車として誕生しました。

日本市場での販売を本格的に開始した2代目は、最高出力280PSのポテンシャルを備える2.0L直列ツインスクロールターボエンジンを搭載するモデルを展開しています。

2代目「ジュリア」は12.3インチ大型デジタルクラスターメーター等のデジタライズされたコックピットを特徴とし、多数の限定車もリリースしている

2代目ジュリアは、スマホアプリを通じてAndroid AutoやApple CarPlayとの連動性を高める大型デジタルクラスターメーターを搭載し、全国限定20台でリリースしたRosso Speciale(ロッソ スペチアーレ)などの特別仕様車をラインナップしてブランド力を高めている高級車です。

ジュリアは同価格帯のドイツ車に対して国内販売台数が少ないことが裏目にも表目にも出ます。街中で被りにくく所有満足度が高い一方、専門整備のディーラー網はドイツ車より限定されるため、購入前に最寄りのアルファロメオ正規ディーラーまでの距離を確認しておくと安心です。

GIULIA 2.0TURBOヴェローチェ
全長/全幅/全高 4,655mm/1,865mm/1,435mm
ホイールベース 2,820mm
総排気量 1.995L
燃費 12.1km/L(WLTCモード)

トヨタ「センチュリー」:皇族の公式行事にも使用される日本車最高峰の格式を備える高級車

3代目「センチュリー」は伝統の鳳凰エンブレムを日本の伝統技法を用いて煌びやかに装飾している

3代目「センチュリー」はボディ各部に鏡面磨きによって光沢感を与えて、フロントピラーのデザインには名刀・三日月宗近をモチーフにして完成させた

1967年に初代モデルがトヨタの最高級乗用車として誕生した「CENTURY(センチュリー)」は、皇族の公式行事、内閣総理大臣の専用車、官公庁の公用車、都道府県らが乗る自治体公用車、有名企業の役員が乗る社用車としての車歴も刻んできた格式の高い高級車です。

センチュリーは2023年にラインナップを拡充し、パワートレインにPHEVを採用するSUVタイプの車両を新たに追加設定して、従来のセダン(3代目/GRG75型)と並ぶ「もう一つのセンチュリー」として展開されています。

SUVタイプのセンチュリーは、伝統の鳳凰エンブレムをホイールセンターキャップなどに配置し、フロントグリルでは日本の伝統技法である組子細工を用いて存在感を引き上げ、ボディサイドを中心に鏡面磨きを施して極上の光沢感を与えています。間近で見ると、鏡面仕上げのボディサイドはまるで漆器のような深い艶を放ち、ボディの面構成のうねりまで写し込みます。

3代目「センチュリー」のリヤシートに着座する方は11.6インチリヤシートエンタテインメントシステムを堪能できる

3代目「センチュリー」の車内空間は夜間時にはドアサイドなどに配置されたLEDカラーイルミネーションが車内を艶やかに照らす

センチュリーSUV

センチュリー(SUV)はドアの開閉に合わせてアルミ製のステップが展開・格納されて乗降車をサポートする機構を設け、リヤシートに着座する方のためにノートパソコンの利用をサポートする回転格納式テーブルや、高音質・高画質の映像や音楽を満喫させてくれる11.6インチリヤシートエンターテインメントシステムを装備した、国産車では最高峰の存在感を確立している高級車です。価格はベースグレードで2,700万円(2025年6月一部改良モデル)、セダン仕様も2,008万円で併売されており、フォーマル志向のセダン派とアクティブ志向のSUV派の双方にトヨタは応える体制を整えています。SUV版は2025年6月に一部改良で3段階調光機能付プライバシーガラスを採用し、サスペンションのチューニングも行われました。

センチュリー 3.5Lプラグインハイブリッド車のスペック
全長/全幅/全高 5,205mm/1,990mm/1,805mm
ホイールベース 2,950mm
室内寸法 2,145mm×1,605mm×1,245mm
総排気量 3.456L
燃費 14.2km/L(WLTCモード)
EV走行換算距離 69km(等価EVレンジ)

トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」:東南アジアのセレブ層にも支持されるフラッグシップ高級ミニバン

「アルファード」と姉妹車の「ヴェルファイア」は東南アジアの国々でもブランド力を構築しているトヨタのフラッグシップミニバン

2002年に初代モデル(ANH#1W/MNH1#W/ATH10W型)がリリースされた「ALPHARD(アルファード)」は、姉妹車であるヴェルファイアと共にマイナーチェンジやフルモデルチェンジを繰り返す中で、商品価値を引き上げてブランド力を構築し、東アジアや東南アジアにも販路を拡大しているトヨタのフラッグシップミニバンです。

4代目「アルファード」は左右独立ムーンルーフ等の内装パーツによって解放的かつラグジュアリーな室内空間を完成させている

4代目「アルファード」は後部座席でも左右で独立して温度設定が行えるS-FLOW制御機能を備えたフルオートエアコンを搭載している

アルファードは2023年6月にGA-Kプラットフォームのもとでフルモデルチェンジを実施して、高度運転支援技術・トヨタチームメイトをハイブリッド車に導入させるなどの改良を加えました。さらに2024年12月には一部改良が実施され、2025年1月にはプラグインハイブリッド(PHEV)モデルも追加されています。

同型アルファードは、後部座席に着座する方も左右で独立した温度設定を、S-FLOW制御技術を組み込んで実現させるフルオートエアコンや、音声による操作も可能とする14インチリヤエンターテインメントシステムを装備する、移動中に贅沢な気分を堪能できる高級車です。

長期使用で見えてくるのは、4代目(40系)はリセールバリューが極めて高く、3年落ちでも新車価格の8〜9割で取引される事例があるという点です。一方、納期は依然として長く、グレードや色によっては1年以上待つケースもあるため、購入計画は早めに動く必要があります。

Executive Lounge E-Fourのスペック
全長/全幅/全高 4,995mm/1,850mm/1,935mm
ホイールベース 3,000mm
室内寸法 室内長3,005mm×室内幅1, 660mm×室内高1,360mm
総排気量 2.487L
燃費 16.5km/L

トヨタ「CROWN(クラウン)」:トヨタ車最長の車歴を持つ日本を代表する高級車

「CROWN(クラウン)」はトヨタで最も長い車歴を持つ高級車で、16代目(S30型)はセダン以外にもクロスオーバーやスポーツなど4種類のボディタイプを展開

初代モデルが1955年に誕生した「CROWN(クラウン)」は、トヨタが販売する車のなかでは最も長い車歴を刻み続けています。内外装のラグジュアリーさだけでなく、走行性能もハイクラスな同車は、「いつかはクラウン」と憧れを抱かせ続けてきた日本を代表する高級車です。

2022年に「DISCOVER YOUR CROWN.」のキャッチフレーズを掲げ、日本だけでなくグローバル市場にも販路を拡大させる16代目クラウン(S30)は、定番のセダン以外にも、クロスオーバー、スポーツ、エステートなど4種類の趣の異なるボディタイプを展開する販売戦略を採っています。

16代目「クラウン」はオーナーの所有欲を満たす上質感の伴う装飾パーツをダッシュボードなどに配置している

16代目「クラウン」のリヤシートのヘッドレスト部にはクラウンのブランドシンボルである王冠マークが刻印されている

2023年12月にリリースされた16代目クラウンのセダンタイプは、デザイン性と機能性を兼ね備える4眼LEDヘッドランプを、大系化させたフロントグリルの左右に配置させて、新時代の高級車に求められる外観の美しさを完成させています。

同車は、深みのある木目調の装飾パーツをコンソールボックスなどに配置して、クラウンの歴代モデルから受け継がれるブランドシンボルである王冠マークをリヤシートのヘッドレスト部に刻印して、優雅な雰囲気を与えています。クラウンは伝統的に法人需要が大きいモデルですが、16代目以降はクロスオーバーやスポーツの個性派ボディタイプも揃い、個人オーナーが普段使いするモデルとしての性格も強まりました。

Z・2.5L・2WDのスペック
全長/全幅/全高 5,030mm/1,890mm/1,475mm
ホイールベース 3,000mm
室内寸法 室内長1,970mm/室内幅1,595mm/室内高1,135mm
総排気量 2.487L
燃費 18.0km/L (WLTCモード)

レクサス「LX」:ランドクルーザーをベースにラグジュアリーパーツでドレスアップしたフラッグシップSUV

レクサスのフラッグシップSUV「LX」はランドクルーザーの姉妹車であり、内外装をラグジュアリーなパーツで装飾して高級感を引き上げている

1996年に初代モデル「LX450」がリリースされたLXは、レクサスブランドのSUVのフラッグシップです。ランドクルーザーの姉妹車である同車は、無骨なイメージの強いランクルの内外装にラグジュアリーな装飾パーツでドレスアップを行って、世界市場に展開している高級車です。

4代目「LX(VJA310W)」はホワイト&ダークセピア / クリムゾン / ブラックなどのインテリアパターンを用意している

2022年1月にフルモデルチェンジを実施して誕生した「LX600」は、レクサスブランドでは初となる指紋認証スタートスイッチを採用して防犯対策を強化し、GA-Fプラットフォームのもとで開発を行うことで、従来型よりも大幅な軽量化を達成させ、エンジンのダウンサイジングを行うなどの改良を加えています。

LX600は、上下にバランスよくデュアルディスプレイを配置させて運転に集中しやすい室内環境を整え、インテリアパターンはオーナーの好みに合わせて選択可能なホワイト&ダークセピアやブラックなどをラインナップ、各シートはオフロード走行時には安定感をもたらすホールド性の高いタイプを採用しています。

同車は、機能性を高めた専用のリヤパワーシートや電動オットマン、リヤエンターテインメントシステムを充実させて、後部座席に着座する方をおもてなす最上級グレードのEXECUTIVEも展開しています。海外では高級セダンの代わりにランドクルーザー/LXを所有する富裕層も多く、ランクルの圧倒的な走破性と高級感を兼ね備えたい層に特に刺さるモデルです。

LX600 EXECUTIVE・4人乗りのスペック
全長/全幅/全高 5,100mm/1,990mm/1,895mm
室内寸法 室内長2,050mm/室内幅1,630mm/室内高1,190mm
ホイールベース 2,850mm
総排気量 3.444L
燃費 8.0km/L(WLTCモード)

レクサス「LS」:世界市場でレクサスブランドの高級車イメージを確立させたフラッグシップセダン

レクサスのフラッグシップセダン「LS」は北米の高級車市場を開拓していった

1989年に初代モデル(XF10型)がリリースされた「LS」は、北米市場の徹底的なマーケティングを実施して、静粛性・耐久性を高水準化させる戦略が功を奏して、レクサスブランドの高級車イメージを確立させる礎を築いたモデルです。

レクサスのフラッグシップセダン「LS」は、5代目(XF50型)が2023年10月にマイナーチェンジを実施して、Lexus Safety System+のバージョンアップを行い安全性を強化させ、スマートフォンをデジタルキーとして利用する機能を導入させるなどの改良を加えています。

5代目「LS(XF50型)」は日本の伝統工芸技術を内装パーツ各部に設けてアートのように美しい空間を完成させている

5代目LSはスピンドルグリルの完成度を高め、走行性能を引き上げるためにクーペスタイリングも採り入れ、レクサスのフラッグシップセダンに相応しい高級感をエクステリアでも追求しています。

同車は、乗員の居住性を最優先としながらも、日本の伝統工芸で受け継がれる「巧の技」を内装パーツの各部に施して、アートのように美しい空間を誕生させている高級車です。実際に触れてみると、切子調カットガラスのドアトリムや「鶴小紋」の織物パーツは、ドイツ御三家とも、英国勢の重厚さとも異なる「日本の高級車らしさ」を体現しています。海外要人へのおもてなしや日本らしい品格を重視する層に支持されています。

LS EXECUTIVE・2WDのスペック
全長/全幅/全高 5,235mm/1,900mm/1,450mm
室内寸法 室内長2,050mm/室内幅1,615mm/室内高1,160mm
ホイールベース 3,125mm
総排気量 3.456L
燃費 13.6km/L(WLTCモード)

日産「シーマ」:バブル景気時に社会現象を起こした後席装備が充実していた高級セダン(生産終了)

グロリアやセドリックの上級モデルとして誕生した「Cima(シーマ)」はバブル景気時に絶大な人気を誇っていた

初代モデル(FPY31型)が1988年にリリースされた日産「Cima(シーマ)」は、トヨタ・クラウンを意識して開発された高級セダンです。初代モデルは、高額商品に対するニーズが高かったバブル景気にも後押しされて好調なセールスを記録し、「シーマ現象」とも呼ばれる流行語を誕生させるほどの絶大な人気を誇っていました。

5代目「シーマ(HGY51型)」はグレード別に臨場感のあるサウンドを堪能できるフロントシートヘッドレスト一体型7インチワイドディスプレイを採用していた

5代目「シーマ」は後部座席に着座するVIPな方達をおもてなす為にコントロールスイッチ内蔵のリヤセンターアームレスト等の専用装備を充実させていた

ハイブリッド専用車種として刷新された5代目シーマ(HGY51型)は、後部座席に着座する会社の重役や役所の幹部らを移動中におもてなす為に、BOSE 5.1chサラウンド・サウンド付後席プライベートシアターシステムや、セミアニリン本革素材を採用しパワーリクライニング機能が付与されたリヤシートを採用していました。

路面から受ける衝撃の周波数に合わせて2つのピストンで減衰させるダブルピストンショックアブソーバーや、走行中に発生するパターンノイズを低減させるタイヤを標準装備させていた5代目シーマは、2022年8月をもって生産を終了しました。中古車市場では希少車となりつつあり、低走行距離・程度の良い個体は当時の販売価格を上回る価格で取引される事例も出ています。

日産「エルグランド」:ラグジュアリーミニバンのパイオニアで特別装備を充実させたVIPグレードを展開

「ELGRAND(エルグランド)」はラグジュアリーミニバンのパイオニア

1997年に初代モデル(E50型)がリリースされた日産「ELGRAND(エルグランド)」は、ラージクラスの広い車内空間に、快適装備や上級感のある装飾パーツを配置させて商品価値を高め、ラグジュアリーミニバンという新たな市場を開拓したパイオニアです。

3代目「エルグランド(E52型)」は7人乗りモデルは2列目のキャプテンシートでは快適性を重視している

3代目エルグランドは、2022年11月にマイナーチェンジを実施して、フロントとリア部に配置する日産のエンブレムや、アルミホイールのセンターキャップのデザインに変更を加えました。

同型エルグランドは、1列目と2列目シートにベースウレタンの上に、スラブウレタンとワディング素材を重ねて3層構造で座り心地の良さを向上させている日産の高級車です。

3代目「エルグランド」は特別装備を充実させている2列仕様の4人乗りモデルVIPも展開している

3代目エルグランドは、後席用100V電源やキャビネット等の特別装備を充実させている2列仕様の4人乗りモデル、3列シートの7人乗りモデルのVIPグレードも展開しています。なお、2025年10月のJapan Mobility Show 2025では16年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型エルグランド(E53型)が世界初公開され、2026年夏に発売予定です。新型では第3世代e-POWERと、後輪もモーターで駆動するe-4ORCEを搭載し、アルファード/ヴェルファイアに対して全幅+45mm・全高+40mmと大柄なボディに刷新される予定です。

VIP 2WD7人乗りモデルのスペック
全長/全幅/全高 4,965mm/1,850mm/1,815mm
ホイールベース 3,000mm
室内寸法 室内長3,025mm/室内幅1,580mm/室内高1,300mm
総排気量 3.498L
燃費 8.7km/L(WLTCモード)

日産「プレジデント」:40年以上日産フラッグシップとして君臨した後席VIPおもてなし装備を充実させていた高級車(生産終了)

トヨタ・センチュリーとはライバル関係にあった「President(プレジデント)」は日産のフラッグシップカーとして長らく君臨していた

日産「President(プレジデント)」は、役所の公用車として、会社の重役が乗る役員車としてのニーズに応えるために1965年に誕生し、2010年に生産終了となるまで、40年以上も日産のフラッグシップカーとして君臨し続けた高級車です。

2003年にリリースされた4代目プレジデント(PGF50型)は、後部座席に着座するVIPの方々に配慮して、後席用8インチモニター、後席DVDプレイヤー、後席用パーソナルランプなど、当時の先端快適装備を充実させて、移動中に優雅なひとときを堪能させていました。トヨタ・センチュリーの長年のライバルとして政府要人や経済界トップに支持されてきましたが、現在は中古車市場でしか手にできない希少車となっています。

ホンダ「LEGEND(レジェンド)」:ジュエルアイLEDヘッドライトが煌めくフラッグシップセダン(生産終了)

ホンダのフラッグシップセダン「LEGEND」は海外市場ではアキュラ・RLXとして販売されていた

「LEGEND(レジェンド)」は、ホンダが国内外の富裕層を意識して1985年に誕生させたフラッグシップセダンで、V型6気筒エンジンを搭載させ走行性能を高水準化させていました。

5代目レジェンド(KC2型)は、宝石を散りばめたかのような美しさで魅了するジュエルアイLEDヘッドライトや、貫禄が伴う台形状のフロントグリルを外観の特長とするホンダの高級車です。

2022年1月終了モデルの「LEGEND」はエレクトリックギアセレクターなどのパーツを木目調の装飾パーツで覆って高級感を与えている

2022年1月終了モデルの「LEGEND」のインテリアカラーはシーコースト・アイボリーやディープブラウンなど全3色を展開していた

5代目レジェンドは、ホンダのピュアスポーツカーNSXに導入されていた、フロント部にはエンジンと1基のモーター、リア部には左右の後輪を個別に駆動する2基のモーターを配置するSPORT HYBRID SH-AWDを搭載して、パワフルかつ燃費の良い走りを両立させていたものの、2022年1月をもって生産終了となりました。

同型レジェンドは、センターホルダーやコンソールボックスなどの内装パーツを木目調の装飾パーツで囲むことでラグジュアリーな雰囲気を与え、オーナーの好みやボディカラーとの色調にマッチさせられるプレミアムブラックなどの3種類のインテリアカラーを選択可能としていました。世界初の自動運転レベル3「Honda SENSING Elite」を搭載した特別仕様車もリリースされ、技術的な先進性で記憶される1台となりました。

Hybrid EXのスペック
全長/全幅/全高 5,030mm/1,890mm/1,480mm
ホイールベース 2850mm
総排気量 3.471L
燃費 12.8km/L(WLTCモード)

世界の高級車は移動中の優雅な時間を約束する最上級の快適装備と各社の先進技術で乗員をおもてなす

スポーツカータイプの高級車は、ユーザーがハンドルやシフトレバーを操作して、自身の運転テクニックでハイパフォーマンスマシンを操縦したいと思わせる魅力的なパワーユニットを搭載しています。

一方のラグジュアリータイプの高級車は、走行性の高さを魅力としている車種も存在していますが、後部座席に着座して移動中に飛行機のファーストクラスを利用しているような贅沢な気分を堪能したいというニーズも満たすために、内装に最上級の快適性を与えられる装備を充実させています。

国内外の自動車メーカーは、自社が展開するフラッグシップセダンを中心としたラグジュアリー系の高級車を、ショーファーカーとして利用したいと考える層のニーズにも応えて、先進の機能性を備えた快適装備を積極的に搭載させています。近年はBMW i7、メルセデス・ベンツEQS、ロールス・ロイス・スペクターなど、フラッグシップ高級車もEVへの移行が進んでおり、静粛性と環境性能の両立がラグジュアリー市場の新しい競争軸となりつつあります。