バモスのモデルチェンジ

バモスが販売終了 フルモデルチェンジは行わずに新型車エヌバン(N-VAN)に統合

バモスのモデルチェンジは行われず2018年5月に販売終了しました。予想されていたフルモデルチェンジ後の安全装備のホンダセンシングの搭載、2代目N-BOXのプラットフォームの採用、駆動方式はMRではなくFFになるなど、予想されていたバモスの進化についてまとめています。

ホンダ バモスはモデルチェンジせず2018年5月に販売終了 後継車種はN-VAN

ホンダのバモスは軽自動車規格の乗用車で、主に個人商店などの荷物運送などに使われている車種です。2017年12月で現行モデルになっている2代目は、1999年に発売し2007年にマイナーチェンジを行った以来、一部改良を施してきたロングセラーモデルです。

ホンダが軽乗用車にNシリーズを展開してから仲間入りしていないのはバモスのみで、フルモデルチェンジせず2018年5月に販売終了しました。
2018年に2代目N-BOXをベースにした新型車N-VANが発売され統合しました。

バモスの後継車種として登場する新型N-VANの最新情報はこちらで紹介しているのでご覧ください。

バモスのフルモデルチェンジ後だと予想されていた、エクステリアやインテリア、搭載エンジンや装備、発売日や価格帯などの記事は以下になります。

バモス モデルチェンジ後のエクステリア

2代目N-BOX

フルモデルチェンジしたバモスのエクステリアは、2代目N-BOXに似たエクステリアになると考えられます。バモスから変わらず丸目のヘッドライトを継承し、街を走っていても周囲に溶け込み愛嬌のあるエクステリアになると予想します。

バモス・N-BOXボディサイズ比較
バモス N-BOX
全長 3,395mm 3,395mm
全幅 1,475mm 1,475mm
全高 1,755mm 1,790mm
ホイールベース 2,420mm 2,520mm

全長と全幅は変わりませんが、N-BOXのほうは全高が35mm高く、ホイールベースは100mm長くなっています。ホイールベースが長くなったことにより直進安定性が増し、荷物を安心して運ぶことができます。

バモス モデルチェンジ後のインテリア

バモスは貨物車としても使える乗用車で、快適装備なども充実しています。2代目N-BOXでは、後部座席を倒してもフルフラットにならず、新型バモスではその点を改良して完全なフラットになる構造になると考えられます。

2代目バモスが搭載している快適装備

  • マニュアルエアコン
  • キーレスエントリー
  • 後部プライバシーガラス
  • フロントアームレスト
  • フロントハーフシェイド
  • リアヒーター
  • 13インチアルミホイール
  • 撥水シート表皮
  • ワイパブルマット

個人商店や法人の運送車として使われることもあるバモスは、なるべく安く済ませたいニーズに応えなければならない車でもあります。N-BOXとは違ってフルオートエアコンではなく、マニュアルエアコンや13インチアルミホイール、ハロゲンヘッドライトなどを装備していますが、その分車両価格を抑えることができます。

バモス モデルチェンジ後の搭載エンジン

バモスのエンジンは「E07Z」と呼ばれるエンジンが搭載されていますが、フルモデルチェンジ後は2代目N-BOXに搭載されている「S07B」エンジンが装備されると考えられます。

バモス・N-BOXのエンジン比較
バモス N-BOX
型式 E07Z S07B
種類 直列3気筒 直列3気筒
駆動方式 MR FF
排気量 656cc 658cc
最大出力 52PS/7,000rpm 58PS/7,300rpm
最大トルク 62Nm/4,000rpm 65Nm/4,800rpm

N-BOXのエンジンは、バモスのエンジンと比べて排気量や最大出力、最大トルクが若干アップしています。また駆動方式はバモスのMRとは違いFFになっていて、2代目N-BOXのプラットフォームを採用するならば、FFが採用されると考えられます。

バモスのモデルチェンジ後の搭載装備

2018年8月に行われるバモスのフルモデルチェンジで搭載される装備の1つに「Honda SENSING」があると考えられます。ダイハツの軽貨物車である「ハイゼットカーゴ」は、予防安全装備である「スマアシ3」を搭載して話題を呼びました。

予防安全パッケージがほとんどの新車で販売されている車両に搭載されていることを考えると、ダイハツだけではなくホンダなども軽乗用車だけではなく軽貨物車にも拡大して追従すると予想します。

2代目N-BOXのホンダセンシング(Honda SENSING)搭載装備

  • 衝突軽減ブレーキ
  • 誤発進抑制機能
  • 後方誤発進抑制機能
  • 歩行者事故低減ステアリング
  • 路外逸脱抑制機能
  • アダプティブ・クルーズコントロール
  • 車線維持支援システム
  • オートハイビーム
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 標識認識機能

バモスのフルモデルチェンジ後に搭載されるHonda SENSINGには、「アダプティブ・クルーズコントロール」が省かれて9個の機能が搭載されると考えられます。

バモス モデルチェンジ後の発売日・価格帯

バモスのフルモデルチェンジは2018年8月に行われると予想します。価格帯はHonda SENSINGを搭載したグレード、搭載しないグレードに分かれて価格差は10万円になると考えられます。

2代目バモスの価格帯
G 137万円(151万円)
ホビオG 135万円(149万円)
ホビオPro 133万円(147万円)

※()内は4WDモデルの値段

2018年8月頃に行われるフルモデルチェンジで3代目になると見られているバモスは、140万円からの価格帯になると考えられ、ホンダセンシングを搭載したグレードは150万円からになると予想されていました。

初代はオープンタイプの軽トラックだったバモスのモデルチェンジ遍歴

バモスはホンダがかつて販売していた軽自動車で、初代の「バモスホンダ」はオープンカータイプの軽トラックで、2代目は軽ワンボックスカーでした。初代の販売終了から2代目の登場まで年月を経ており、この2台に直接の関係はありません。

バモス 初代 TN360型(1970年~1973年)

1970年11月に販売を開始した初代バモスは「バモスホンダ」のネーミングの、ドアのない軽トラックでした。座席部分のみに幌がある「バモス2」「バモス4」と、荷台まで幌のある「バモスフルホロ」がありました。防水・防塵仕様の計器やスイッチ類に、ハンドルロックとグローブボックスの鍵が備わっています。
1973年3月、「道路運送車両の保安基準の改正・強化」に対応できず、販売を終了しました。

バモス 2代目 HM1/2型(1999年~2018年)

1999年6月、「ストリート」の後継モデルとして、「バモス」の名前が26年ぶりに復活しましたが、初代とは違い、軽ワンボックスカーです。安全装備と快適装備が充実したモデルになりました。
2000年2月、ターボエンジンを搭載したモデル「ターボ」を追加。4速AT車を「M」「L」の4WD車に追加設定しました。10月、快適性能を重視した特別仕様車「デラックス」を発売。

2001年9月、マイナーチェンジを実施。翌2002年12月には特別仕様車「スペシャルA」を発売。
2003年4月、ハイルーフ仕様の「バモスホビオ」が姉妹車として追加されました。同時に一部改良を実施。
2005年12月、マイナーチェンジを実施し、「Mターボ」「Lターボ」にターボモデルの構成を分け、ボディカラーの入れ替えも行われました。
2007年2月にもマイナーチェンジを実施。同時に愛犬連れでも快適なドライブができる装備の特別仕様車「トラベルドッグバージョン」が発売されました。

2010年6月、特別仕様車「スペシャル」を発売。8月にはマイナーチェンジを実施し、グレード体系が整理されてターボ車を廃止、「L・ローダウン」は「L」に統合されました。
2012年6月の一部改良で、グレードが「G」のみのモノグレードとなりました。
2015年3月の一部改良では燃費性能が向上。ボディカラーの追加と、EBD付ABSが標準装備となりました。
2018年7月、後継となるN-VANが発売になり、販売を終了。N-VANの実質的な後継モデルは、+STYLEの「COOL・Honda SENSING」「COOL・ターボ Honda SENSING」になります。

バモスのモデルチェンジ遍歴
バモスのモデル 販売年表
初代 TN360型 1970年~1973年
2代目 HM1/2型 1999年~2018年

バモスのモデルチェンジ後はNシリーズに仲間入りか

2018年8月にフルモデルチェンジするバモスは、名前をそのままに3代目バモスとなるのか、2代目で終了して後継車種が登場するのか分かりません。ホンダは軽自動車にNシリーズを展開していて、3代目バモスではなく新型車の「N-VAN」になるとの見方が強いです。

発売すると見られている時期が近くなると発表もあるかと思いますが、どのようなモデルに進化するのか、新型バモスの登場が楽しみです。