バモスのモデルチェンジ

バモスはモデルチェンジせず2018年生産終了 後継はN-VAN 歴代遍歴と当時の予想も解説

ホンダ バモスはどうなった?後継は?結論として、バモスはモデルチェンジされず2018年に生産終了し、2代目N-BOX由来のN-VANへ統合されました。N-BOXベース化やS07Bエンジン、Honda SENSINGなど、当時の予想がどこまで当たったのかもあわせて振り返ります。

ホンダ バモスはモデルチェンジせず生産終了 後継車種はN-VAN

ホンダのバモスは、軽自動車規格の乗用ワンボックスで、個人商店の集配など荷物運びにも活躍した車種です。1999年に登場した2代目(HM1/HM2型)は、複数回のマイナーチェンジと一部改良を重ねながら長く販売されたロングセラーでした。

ホンダの軽にNシリーズが広がるなかで、最後まで統合されずに残っていたのがバモスでしたが、結局フルモデルチェンジは行われませんでした。バモス/バモス ホビオは2018年5月に生産を終了し、翌2019年1月に販売も完全に終了しています。事実上の後継は、2代目N-BOXをベースに2018年7月に発売された新型軽バン「N-VAN」で、バモスの役割はこちらへ引き継がれました。

後継のN-VANは現在も販売が続いており、2024年にはEV版の「N-VAN e:」も加わっています。N-VANの詳しい情報は下記の記事でまとめているのでご覧ください。

ここからは、バモスのフルモデルチェンジが行われると想定して、当時予想していたエクステリアやインテリア、搭載エンジンや装備、発売日・価格帯などをまとめています。結果としてこのフルモデルチェンジは実現しませんでしたが、当時の見立てとして残しておきます。

モデルチェンジで予想されていたバモスのエクステリア

2代目N-BOX

当時は、フルモデルチェンジ後のバモスは2代目N-BOXに似たエクステリアになると考えられていました。バモスから丸目のヘッドライトを引き継ぎ、街に溶け込む愛嬌のある顔つきになるのではと予想していたのです。実際にはこのフルモデルチェンジは行われず、後継はN-VANとして登場。丸目ライトこそ引き継がれませんでしたが、「N-BOX由来のプラットフォームを使う」という読みは的中する形になりました。

バモス・N-BOXボディサイズ比較
バモス N-BOX
全長 3,395mm 3,395mm
全幅 1,475mm 1,475mm
全高 1,755mm 1,790mm
ホイールベース 2,420mm 2,520mm

全長と全幅は同じですが、N-BOXは全高が35mm高く、ホイールベースは100mm長いのが分かります。ホイールベースが伸びれば直進安定性が増し、荷物を安心して運びやすくなります。

モデルチェンジで予想されていたバモスのインテリア

バモスは貨物車としても使える乗用車で、快適装備も充実していました。当時は、2代目N-BOXが後席を倒してもフルフラットにならない点を挙げ、新型バモスではここを改良して完全なフラットになるのではと考えていました。この予想自体はバモスとしては実現しませんでしたが、実際に登場したN-VANは助手席まで前に倒せる大きなフラット空間を実現しており、荷室重視の発想はしっかり受け継がれています。

2代目バモスが搭載していた快適装備

  • マニュアルエアコン
  • キーレスエントリー
  • 後部プライバシーガラス
  • フロントアームレスト
  • フロントハーフシェイド
  • リアヒーター
  • 13インチアルミホイール
  • 撥水シート表皮
  • ワイパブルマット

個人商店や法人の運送車としても使われるバモスは、コストを抑えたいニーズにも応える必要がありました。N-BOXのようなフルオートエアコンではなくマニュアルエアコン、13インチアルミホイール、ハロゲンヘッドライトなどを採用することで、その分の車両価格を抑えていました。

モデルチェンジで予想されていたバモスの搭載エンジン

バモスには「E07Z」というエンジンが積まれていましたが、フルモデルチェンジ後は2代目N-BOXの「S07B」に置き換わると考えていました。結果的にバモスのFMCはありませんでしたが、後継のN-VANはまさにこのS07Bエンジンを採用しており、この読みは実質的に当たったといえます。

バモス・N-BOXのエンジン比較
バモス N-BOX
型式 E07Z S07B
種類 直列3気筒 直列3気筒
駆動方式 MR FF
排気量 656cc 658cc
最大出力 52PS/7,000rpm 58PS/7,300rpm
最大トルク 62Nm/4,000rpm 65Nm/4,800rpm

N-BOXのエンジンはバモスと比べて排気量・最大出力・最大トルクがわずかに上回ります。また駆動方式は、ミッドシップ(MR)のバモスに対しN-BOXはFF。2代目N-BOXのプラットフォームを使うならFF化されると見ていましたが、この点も実際のN-VAN(FFベース)で現実になりました。

モデルチェンジで予想されていたバモスの搭載装備

フルモデルチェンジで搭載されるであろう装備の筆頭として、当時は「Honda SENSING」を挙げていました。ダイハツの軽貨物「ハイゼットカーゴ」が予防安全装備「スマアシ3」を積んで話題になっていた頃で、ホンダも軽貨物へ安全装備を広げてくると読んでいたわけです。この見立ても、Honda SENSINGを備えて登場したN-VANによって現実のものとなりました。

2代目N-BOXのホンダセンシング(Honda SENSING)搭載装備

  • 衝突軽減ブレーキ
  • 誤発進抑制機能
  • 後方誤発進抑制機能
  • 歩行者事故低減ステアリング
  • 路外逸脱抑制機能
  • アダプティブ・クルーズコントロール
  • 車線維持支援システム
  • オートハイビーム
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 標識認識機能

当時は、バモス(貨物系)に載るHonda SENSINGは「アダプティブ・クルーズコントロール」が省かれ、9項目程度になると考えていました。

モデルチェンジで予想されていた発売日・価格帯

当時は、バモスのフルモデルチェンジは2018年8月ごろに行われると予想していました。価格はHonda SENSINGの有無でグレードが分かれ、その差は10万円ほどになると見ていたのです。しかし実際には3代目バモスが登場することはなく、バモスは2018年5月に生産を終えました。下表は、あくまで当時のバモス(2代目)の実売価格です。

2代目バモスの価格帯
G 137万円(151万円)
ホビオG 135万円(149万円)
ホビオPro 133万円(147万円)

※()内は4WDモデルの値段

当時は、3代目になれば140万円台からの価格帯となり、ホンダセンシング搭載グレードは150万円台からになると予想されていました。繰り返しになりますが、この予想は実現せず、バモスはモデルチェンジを受けないまま販売を終えています。

初代はオープンタイプの軽トラックだったバモスのモデルチェンジ遍歴

バモスはホンダがかつて販売していた軽自動車で、初代の「バモスホンダ」はオープンカータイプの軽トラック、2代目は軽ワンボックスカーでした。初代の販売終了から2代目の登場までは長い年月が空いており、この2台に直接のつながりはありません。

バモス 初代 TN360型(1970年~1973年)

1970年11月に販売を開始した初代バモスは「バモスホンダ」の名を持つ、ドアのない軽トラックでした。座席部分のみに幌がある「バモス2」「バモス4」と、荷台まで幌のある「バモスフルホロ」がありました。防水・防塵仕様の計器やスイッチ類に加え、ハンドルロックとグローブボックスの鍵も備えていました。
1973年3月、「道路運送車両の保安基準の改正・強化」に対応できず、販売を終了しています。

バモス 2代目 HM1/2型(1999年~2018年)

1999年6月、「ストリート」の後継として「バモス」の名前が26年ぶりに復活しました。初代とは異なり軽ワンボックスカーで、安全装備と快適装備を充実させたモデルです。
2000年2月、ターボエンジン搭載の「ターボ」を追加。4速AT車を「M」「L」の4WD車に追加設定しました。10月には快適性を高めた特別仕様車「デラックス」を発売しています。

2001年9月、マイナーチェンジを実施。翌2002年12月には特別仕様車「スペシャルA」を発売。
2003年4月、ハイルーフ仕様の「バモスホビオ」が姉妹車として追加され、同時に一部改良も行われました。
2005年12月、マイナーチェンジを実施し、「Mターボ」「Lターボ」にターボモデルの構成を分け、ボディカラーの入れ替えも実施。
2007年2月にもマイナーチェンジを行い、愛犬連れでも快適な装備を備えた特別仕様車「トラベルドッグバージョン」を発売しました。

2010年6月、特別仕様車「スペシャル」を発売。8月にはマイナーチェンジでグレード体系を整理し、ターボ車を廃止、「L・ローダウン」は「L」へ統合されました。
2012年6月の一部改良で、グレードは「G」のみのモノグレードに。
2015年3月の一部改良では燃費性能が向上し、ボディカラーの追加とEBD付ABSの標準装備化が図られました。
そして2018年5月に生産を終了。2018年7月には後継のN-VANが発売され、バモスは2019年1月に販売も完全に終了しました。バモスの実質的な後継はN-VANで、乗用ワゴン的に使えるグレードとしては+STYLEの「COOL・Honda SENSING」「COOL・ターボ Honda SENSING」がその役割を担っています。

バモスのモデルチェンジ遍歴
バモスのモデル 販売年表
初代 TN360型 1970年~1973年
2代目 HM1/2型 1999年~2018年

バモスはフルモデルチェンジを受けず、NシリーズのN-VANへ統合された

当初は、バモスが2018年に3代目へフルモデルチェンジするのか、それとも後継車へ切り替わるのかが注目されていました。結果として、バモスはモデルチェンジを受けないまま2018年5月に生産を終了し、ホンダの軽ラインナップはNシリーズへ集約されました。事実上の後継として、N-BOX由来のプラットフォームを持つ「N-VAN」が2018年7月に登場しています。丸目ヘッドライトの愛嬌ある雰囲気こそ引き継がれませんでしたが、N-BOXベース化やS07Bエンジン、Honda SENSINGの採用といった当時の予想が示していた方向性は、車名を変えたN-VANという形で現実になったといえます。