2018年冬から規制区間で乗用車もタイヤチェーンの装着が義務化に?違反すると罰則がある可能性も
2018年12月初旬から義務化になる「タイヤチェーン義務化」ですが、トラックなどの大型車だけではなく乗用車にも適用される。義務化される区間は過去に立ち往生が起きた場所などで、2018年12月から13か所の区間で実施され、将来的には200か所に拡大する可能性がある。
新たに標識も新設され丸く青い看板でタイヤにチェーンが巻かれた見た目になっている。どのような時にチェーン装着が必要となるのか、いつから改正案が施行されるのか、どの区間が対象となるのかチェック。
2018年12月11日にタイヤチェーン装着義務化区間が発表され高速道は7か所・国道は6か所になった
2018年12月中に関係省令が施工される予定のタイヤチェーン装着義務化になる道路区間が発表されました。全国的に13か所で、高速道路は7か所・国道は6か所にとどまっています。雪がたくさん降るイメージのある北海道では規制区間はありません。
状況によりタイヤチェーン装着義務化になる区間
- 長野県信濃町ICから新潟県新井PA間の25km
- 山梨県須玉ICと長坂IC間の9km
- 長野県飯田山本ICと園原IC間の10km
- 福井県丸岡ICと石川県加賀IC間18km
- 滋賀県木之本ICと福井県今庄IC間の45km
- 岡山県湯原ICと鳥取県江府IC間の34km
- 島根県旭ICと広島県大朝IC間の27km
- 国道112号線の山形県西川町志津から鶴岡市上名川の27km
- 国道138号線の山梨県山中湖村平野から静岡県小山町須走字御登口の9km
- 国道7号線の新潟県村上市の大須戸から上大鳥の16km
- 国道8号線の福井県あわら市熊坂から笹岡の4km
- 国道54号線の広島県三次市布野町上布野から島根県飯南町上赤名の12km
- 国道56号線の愛媛県西予市宇和町から大洲市松尾の7km
チェーン装着規制が入る県は長野県・新潟県・山梨県・福井県・石川県・滋賀県・岡山県・鳥取県・島根県・広島県・山形県・愛媛県の12県です。
長野県信濃町ICから新潟県新井PA間の25km
山梨県須玉ICと長坂IC間の9km
長野県飯田山本ICと園原IC間の10km
福井県丸岡ICと石川県加賀IC間18km
滋賀県木之本ICと福井県今庄IC間の45km
岡山県湯原ICと鳥取県江府IC間の34km
島根県旭ICと広島県大朝IC間の27km
国道112号線の山形県西川町志津から鶴岡市上名川の27km
国道138号線の山梨県山中湖村平野から静岡県小山町須走字御登口の9km
国道7号線の新潟県村上市の大須戸から上大鳥の16km
国道8号線の福井県あわら市熊坂から笹岡の4km
国道54号線の広島県三次市布野町上布野から島根県飯南町上赤名の12km
国道56号線の愛媛県西予市宇和町から大洲市松尾の7km
タイヤチェーン義務化の開始時期について国土交通省は「改めてお知らせします」としていて、今後詳しい時期を発表します。
乗用車もタイヤチェーンの装着が義務化になる区間は全国で約13か所!将来的には200か所に拡大予定
過去大雪で立ち往生が起きた13か所からタイヤチェーン規制が始まる予定
2018年12月初旬から大雪警報が出るくらいの天気になる際に、実際に過去立ち往生が起きた場所や、立ち往生になる不安がある場所でチェーン装着が義務化になる可能性があります。新たに標識も新設されトラックなどの大型車だけではなく乗用車も含めた全車対象となります。
過去に立ち往生が発生した場所
- 福井県の国道8号線
- 北陸自動車道など
スタッドレスタイヤを履いていてもスタックするような大雪では車で出かけないことが1番ですが、どうしても車で過去立ち往生が起きた場所へ行くとなるとチェーン装着が必要になる場面もあります。2018年12月初旬では全国13か所で実施され、全国的には200か所で義務化になります。
「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の標識
また、罰則も課せられていて違反した場合は6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となります。雪道をノーマルタイヤで走った場合は違反点数はありませんが、反則金が6,000円で罰金は5万円以下となっているため注意が必要です。
タイヤチェーンの種類は?つけっぱなしは道路にも悪く車体も傷む可能性があるためおすすめしない
タイヤチェーンの種類は金属製のほかにも非金属タイプ、布製やスプレータイプもあります。実際に装着義務化で使われるタイヤチェーンは金属製と非金属製の2種類が採用されると考えます。
タイヤチェーンの種類
- 金属製:凍結路に強く氷を引っかくため止まりやすいがコンクリート路ではすぐに切れる
- 非金属製:雪道・凍結路どちらも性能を発揮し装着しやすいが高価である
- 布製:取り付けが最も簡単で場所も取らないが効果は低い
- スプレー式:タイヤに吹き付けるだけだが汚れやすく効果は低い
ソックと呼ばれる布製のものとスプレー式のものは、タイヤチェーン規制区間でも使えないため雪に埋まって動けなくなったときの緊急用と考えるのが無難でしょう。また、自分の装着しているタイヤに適合するサイズのチェーンを購入する必要があり、いざ装着する時に困らないよう試着や練習をしておく必要があります。
雪道を夏タイヤ・ノーマルタイヤで走った時は交通違反になり罰金もあるため注意が必要
立ち往生が懸念される場所で全車チェーン装着義務化が行われる可能性が高くなっていますが、すでに昔から雪道や凍結路をノーマルタイヤ・夏タイヤで走行した場合、交通違反になるため注意が必要です。違反点数はありませんが、反則金が乗用車で6,000円・罰金は5万円以下です。
雪道・凍結路をノーマルタイヤで走行した場合の罰則
- 違反点数:なし
- 反則金:6,000円(普通車)
- 罰金:5万円以下
毎年のように雪が降る地域では、冬タイヤに交換することが当たり前なのであまり知られていない罰則かもしれません。
義務化になったタイヤチェーンを装着できないC-HRのような車種もあるため注意が必要
タイヤチェーン義務化の区間が発表されましたが、C-HRの18インチホイールを履いているグレードのように、説明書にも「タイヤチェーンが装着できない」旨を記載している車種があります。
C-HRを例にすると、18インチホイールを履いている場合、ボディとタイヤの隙間が狭くタイヤチェーンが装着できないと記載されています。そのためタイヤチェーンを装着するためには17インチ以下のホイールを装着しなければなりません。
タイヤチェーンを装着できない車種として代表的なC-HRを例にしましたが、「ボディとタイヤの隙間が狭い」というのがタイヤチェーンを装着できない車種の境界線になりそうです。他にも装着できない車種やグレードもある可能性が考えられるため、タイヤチェーン義務化の区間を通行するときには説明書をもう一度確認しましょう。
タイヤチェーン義務化は2018年12月初旬からの可能性があるため迂回路が渋滞することも考えられる
タイヤチェーンは金属製のものはコンクリート路では、ガシャガシャと騒音が激しくチェーンが切れて使えなくなる可能性もあるため、チェーン義務化区間が終わったら外す必要も出てきます。また、いちいちチェーンを装着しなければいけないため、規制区間を迂回して渋滞になる可能性も予想できます。
警報レベルの大雪でタイヤチェーンの装着義務化は2018年初旬から施行され、新たに標識が新設され義務化される道は過去に立ち往生が発生した場所13か所になります。将来的には200か所に増える予定で、大雪警報などの発表により都度規制がかかる運用になると予想します。
タイヤチェーンを普段装着する機会がない時は、いきなりつけることは難しいので購入したら試着や装着する練習、チェーンを巻いた時の走り方など説明書を読みながら行っておくと安心です。