日産シルフィのフルモデルチェンジ情報 海外では既にマイナーチェンジ済み
日産が販売するシルフィは、2012年に発売されてから日本仕様車はマイナーチェンジしておらず、2020年11月で新規のオーダーを停止。販売終了になりました。
ミドルセダンのシルフィは、日本・中国・タイで「シルフィ」として、アメリカ・カナダ・メキシコ・ロシアにて「セントラ」として、台湾では「スーパーセントラ・セントラエアロ」、オーストラリアでは「パルサーセダン」として販売していますが、2016年には「パルサーセダン」が販売終了しました。
北米などで行われたマイナーチェンジ版の後期型シルフィのエクステリアやインテリア、搭載エンジンや搭載装備、価格帯を交えながら、日本仕様のシルフィのフルモデルチェンジやマイナーチェンジの噂などをチェックしていきましょう。
シルフィが2020年に生産終了 日産のミドルクラスセダンはゼロに
日産のシルフィは、日産を代表する「ブルーバード」の系譜を継ぐセダンですが、2020年11月に新規受注を停止、生産終了しました。
2020年7月にはティアナが、2022年にはシーマとフーガ生産終了しているため、日産が販売するセダンのラインナップはスカイラインの1車種のみになりました。
日本では販売台数が振るわなかったシルフィですが、北米市場ではセントラという名前で、中国市場では日本と同じシルフィの名前で販売していて、e-POWERモデルを投入して売れ行きも好調のようです。
日本市場では販売終了しましたが、いつかセダンブームが復活したら再導入という可能性もあるかもしれないので、シルフィの復活を期待して待ちましょう。
生産終了したシルフィのモデルチェンジの噂などをまとめ
シルフィは2020年11月にオーダーストップして、終了しました。それまでには、海外では好調な販売を行っていたことから、日本市場でもシルフィのフルモデルチェンジが行われるのではないかという情報がありました。
販売終了したシルフィのモデルチェンジやマイナーチェンジの噂、スペックなどの情報をまとめています。
新型シルフィ(海外名セントラ)を日本市場で販売する噂もあるが2020年8月で販売終了する可能性が高い
日産が2019年11月19日に独自開催したイベントでフルモデルチェンジ版の新型シルフィ(セントラ)をワールドプレミアしました。新型ではマニュアルモデルを廃止し、パワートレインを2.0リッター直列4気筒自然吸気エンジンと1.8リッター直列4気筒自然吸気エンジンの2種類を用意。
また、日本国内で販売されている日産シルフィのフルモデルチェンジは行われず、海外でフルモデルチェンジしたシルフィが2022年に日本導入されるという噂も聞こえています。
しかし最新の情報では2020年8月で現行のシルフィは販売終了して、海外で販売している新型は日本に導入しないという見方が強まっています。
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中国仕様のe-POWERシルフィ -
中国仕様のe-POWERシルフィの説明 -
中国仕様のe-POWERシルフィ -
中国仕様のe-POWERシルフィ -
中国仕様のe-POWERシルフィ
日産シルフィの中国版「セントラ」が2020年にフルモデルチェンジ 2022年には日本でも一部改良を実施か
中国市場で販売されている日産の4ドアセダン「セントラ(日本名:シルフィ)」が、2020年にフルモデルチェンジを実施することが明らかとなりました。なお、今回のフルモデルチェンジで設定予定だった6速MTモデルは廃止され、CVTのみのラインナップとなる見込み。新型セントラのデビュー時期は2019年11月から開催されるロサンゼルスモーターショーが有力です。
そして、やはり気になるのが現在日本で販売されている現行型シルフィの動向。こちらについては2020年にマイナーチェンジ(一部改良)されるとの噂が浮上していますが、その内容は微小なテコ入れのみで、安全装備の大幅な改良などは予定していないとのことです。
次期シルフィが上海モーターショー2019に出展 シャープなVモーショングリルとダブルウェストラインが特徴
日産の次期シルフィが2019年4月に行われた上海モーターショー2019に出展されました。大きくワイドなVモーショングリルと静止していても動きを感じるダブルウェストラインが特徴で、今までのセダンというイメージからクーペのような流麗なスタイルに変化しました。
新型シルフィは中国市場初の「インテリジェントモビリティ」搭載車種で、前方衝突予測警報、踏み間違い衝突防止アシスト、後側方車両検知警報、車線逸脱警報、ふらつき警報など最新の安全技術を取り入れています。
また、ボイスコマンド操作を可能にするなどコネクティビティ機能を強化しているのも特徴です。
日本導入について日産からの公式アナウンスはないため、中国市場専売車になる可能性が高いでしょう。
日本では現行シルフィのマイナーチェンジも行われていないため生産終了の噂がありますが、モデルチェンジの可能性があるとすれば上海モーターショー2019で発表されたこのモデルが次期型になると考えます。
新型シルフィはVモーションを採用したメリハリのあるエクステリアが魅力
マイナーチェンジ版の新型シルフィは、Vモーショングリルを取り入れたスポーティなエクステリアです。グリル外周をメッキで囲うデザインではなく、上部のメッキパーツを取り除いた緩やかながらもハッキリとしたV字ラインが描かれています。
サイドビューからリアビューにかけては流れるようなデザイン、一体に見えるウィンドウデザインが美しく、テールレンズのデザインが変わっているのが分かります。マフラーは左側1本出しで、太く力強いデザインが見えます。
日本仕様のシルフィでは、標準グレードにハロゲンランプ、上級グレードのGにはキセノンランプ(HID)が装備されていますが、マイナーチェンジされたセントラには一部グレードにLEDヘッドライトが採用されています。クリアランスランプもLEDが採用されていて、セレナのような導光タイプのLEDがグリル側に沿って装備されています。
新型シルフィのインテリアはキープコンセプトで親しみやすい内装
マイナーチェンジ後シルフィのインテリアはキープコンセプトで、センタークラスターの配置は上からエアコン吹き出し口とハザードスイッチ、ナビ、エアコンコントローラー、シフトノブとなっていて、日本のシルフィと変わりありません。
日本仕様のシルフィと比べると、シフトノブ周りの加飾が木目調になっているのに対し、セントラではピアノブラックになっています。
新型シルフィの搭載エンジンは1.8Lガソリンエンジンで最高出力131psを発揮
マイナーチェンジしたセントラには、日本仕様のシルフィと同じく「MRA8DE」エンジンが搭載されています。最高出力は131PS、最大トルクは174Nmで排気量は1.8Lの5人乗車してもストレスなく運転することができます。
型式 | MRA8DE |
---|---|
種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,798cc |
最高出力 | 96KW(131PS)/6,000rpm |
最大トルク | 174Nm(17.7kgm)/3,600rpm |
また、北米のセントラにはNISMOグレードが設定されていて、搭載されているエンジンは「MR16DDT」と呼ばれるもので、日本ではジュークに搭載されているエンジンです。
型式 | MR16DDT |
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種類 | 直列4気筒 |
過給機 | ターボ |
排気量 | 1,618cc |
最高出力 | 188HP/5,600rpm |
最大トルク | 177lb-ft/1,600-5,200rpm |
新型シルフィに搭載する安全装備や運転支援装備
マイナーチェンジしたセントラでは、日本仕様には搭載されていない安全装備がたくさん装備されています。
セントラに搭載されている安全装備
- インテリジェントクルーズコントロール
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
- BSW(後側方車両検知警報)
- リアクロストラフィックアラート
- 6つのエアバッグ(サイドカーテン含む)
日本仕様のシルフィには搭載されていない安全装備を多く採用し、クルーズコントロールや自動ブレーキだけではなく、後側方車両検知警報やリアクロストラフィックアラートと、予防安全装備も充実しています。
他にも、プッシュスタートボタンやインテリジェントキー、左右独立フルオートエアコンや運転席・助手席シートヒーター、ドアミラーヒーター、自動防眩ミラーなどが搭載されています。
現行モデルのシルフィの販売価格帯は1,992,600円~2,458,080円
マイナーチェンジした北米のセントラは、S・SV・SR・SRターボ・SL・NISMOと、6種類のグレードがありますが、標準グレードの「S」、上級グレードの「SR」、最上級グレードの「SL」の価格帯を比較していきます。
北米セントラ価格表
- S:16,990米ドル
- SR:20,370米ドル
- SL:23,440米ドル
1米ドル114円で計算をすると、標準グレードのSが193万円、上級グレードのSRが232万円、最上級グレードのSLが267万円になりました。日本仕様のシルフィの価格帯は202万円~272万円なので、シルフィにマイナーチェンジが来るならば価格帯は据え置きになると考えられます。
グレード | 販売価格 |
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S | 2,029,500円~ |
X | 2,194,500円~ |
G | 2,503,600円~ |
G ルグラン | 2,723,600円~ |
S ツーリング | 2,503,600円~ |
風の精霊シルフが名前の由来 シルフィのモデルチェンジ遍歴
シルフィは日産が販売しているセダンで、日本国内では初代と2代目までは「ブルーバードシルフィ」として販売されていました。
シルフィ初代 G10型(通算11代目)/2000年~2005年
2000年8月、「ブルーバードシルフィ」として販売を開始。ブルーバードを冠するモデルとしては通算11代目になります。グレード構成は1.5L車が「15i」「15i Gパッケージ」、1.8車が「18Vi」「18Vi Gパッケージ」、4WD車が「18Vi-4」。2.0L車には「20XJ Gパッケージ」が用意されました。
2001年10月、特別仕様車「18Vi Gパッケージリミテッド」「18Vi-4リミテッド」を発売。オーテックジャパン扱いの「教習者」も設定されました。12月には特別仕様車「18Viリミテッド」を発売。
2002年4月、仕様変更でボディカラーの設定を変更。
2003年2月、大幅なマイナーチェンジを実施し、外装デザインを大きく変更。グレードの整理も行われ、「15i Gパッケージ」「18Vi Gパッケージ」「20XJ Gパッケージ」を「15i-G」「18Vi-G」「20XJ-G」に変更しました。5月、70周年の特別記念車「18Vi 70th」「18Vi-4 70th」を発売。10月には70周年記念の第2弾の特別仕様車「70th-II ナビパッケージ」を発売。さらに12月、70周年特別仕様車「18Vi 70th-II」「18Vi-4 70th-II」を発売。
2004年12月、翌年3月までの期間限定の特別仕様車「ナビエディション」を発売。
2005年4月、特別仕様車「プレミアムインテリア」を発売。12月、2代目が発売になるため販売を終了しました。
シルフィ 2代目 G11型(通算12代目)/2005年~2012年
2005年12月、フルモデルチェンジで2代目に。ブルーバードからは通算12代目になり、ボディサイズが拡大されましたが、5ナンバーを維持しています。
2006年4月、特別仕様車「モダンコレクション」を発売。8月、中国、シンガポールでも販売を開始。12月には台湾で「ブルーバード」として販売を開始します。
2007年1月、特別仕様車「ナチュラルリミテッド」を発売。10月、特別仕様車「20S クールモダン」を発売。
2009年4月、中国向けを、5月には日本仕様をマイナーチェンジ。
2012年12月、3代目「シルフィ」の発売に伴い販売を終了し、「ブルーバード」の名前は53年の歴史に幕を閉じることになります。
シルフィ 3代目 B17型(通算13代目)/2012年~2021年
2012年7月、中国市場での販売を開始し、8月にはタイでも発売されました。にほんでの発売は12月で、グレード体系はベースグレードの「S」、中間グレードの「X」、上級グレードの「G」が用意されました。
2015年1月、特別仕様車「Gルグラン」を、8月には特別仕様車「Sツーリング」が発売されました。
2020年9月で日本仕様車の生産を終了。翌2021年10月に販売を終了しました。
シルフィ 4代目 B18型(通算14代目)/2019年~
2019年7月、4代目となるシルフィが中国で販売を開始しました。北米や耐さんでは「セントラ」の名前で販売されています。
2021年9月、中国で「シルフィ e-POWER」を発表。2023年3月、中国でマイナーチェンジと共に発売が開始されました。
シルフィのモデル | 販売年表 |
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初代 G10型(通算11代目) | 2000年~2005年 |
2代目 G11型(通算12代目) | 2005年~2012年 |
3代目 B17型(通算13代目) | 2012年~2021年 |
4代目 B18型(通算14代目) | 2019年~ |
シルフィはモデルチェンジせずに販売終了して海外専売モデルに
日本で販売されていた日産のセダンは、ラティオ・シルフィ・ティアナ・スカイライン・フーガ・シーマと、6車種ありましたが、2016年にはエントリークラスのラティオが販売終了となり、海外ではマイナーチェンジが行われていますが、日本のシルフィには来ず販売終了しました。
法人需要のあるミドルサイズセダンはコンパクトカーや軽自動車に置き換わり、送迎などではティアナ・フーガ・シーマなどのアッパークラスやフラッグシップクラスに需要があるので、個人需要で売上を伸ばせないセダンは販売終了になるのも致し方無いのかもしれません。