GRスープラGT4 EVO

GRスープラGT4がEVOに進化 ハンドリングやブレーキを強化して走行性能向上

GRスープラGT4は、GT4レギュレーションを目標に作られたレース専用モデルで、2019年のNASCARや2020年のSUPER GTでサーキットを走る姿を見ることができます。2023年にはEVOモデルを投入、エクステリアやエンジンを搭載しているのかチェックしてみましょう。

スープラのレース仕様車であるGRスープラGT4コンセプトがジュネーブモーターショーで初公開!白・黒・オレンジ・赤などの多彩なボディカラーが目を引くモデル

トヨタが満を持して発表した90スープラのスポーティモデルであるGRスープラに、GT4コンセプトなるモデルが披露されました。2019年3月に行われたジュネーブモーターショー2019で世界初公開され、ボディサイズや搭載エンジンを発表。

ボディカラーは白のほかに、シルバー・赤・オレンジ・黒などに塗り分けられていて、市販車よりも軽量化を行いロールゲージやリヤウィングなどの競技部品も装着しています。FIA-GT4の走りを体験できるGRスープラGT4は、どのような車に仕上がったのでしょうか?さっそくチェックしてみましょう。

GRスープラGT4のブレーキ・ハンドリング性能を向上したパフォーマンスモデルGRスープラGT4 EVOを2023年10月28日に発売

GRスープラGT4がEVOへモデルチェンジ

GRスープラGT4をモデルチェンジしてGRスープラGT4 EVOへ名称変更。
ブレーキ・ハンドリング・エンジン性能を向上し、2023年シーズンのモータースポーツへ投入します。

EVOのパワートレインはGRスープラGT4と同じ3.0L直列6気筒ターボチャージャーを採用。最高出力や最大トルクも同じです。
販売地域は欧州、北米、アジア(日本を含む)で、186,000ユーロ(日本円で約2,745万円)で販売します。

GRスープラGT4コンセプトの搭載エンジンは3.0Lの直6シングルターボ!軽量化とロールゲージの追加などが行われた

ジュネーブモーターショー2019で披露されたGRスープラGT4コンセプト

GRスープラGT4コンセプトは、GT4クラスのレース仕様車に仕上げたコンセプトモデルです。ボディサイズは全長4,460mm・全幅1,855mm・全高1,250mmで、ベースのスープラよりも少し長く低くなっていますが、幅は狭くなっています。

GRスープラGT4コンセプトのボディサイズ比較
GT4コンセプト ベースモデル
全長 4,460mm 4,380mm
全幅 1,855mm 1,865mm
全高 1,250m 1,290~1,295mm

GT4コンセプトでは全長が80mm伸びていて、全高は40mm下がっていますが、全幅は10mm狭くなっています。ボディカラーはマルチカラーになっていて、正面向かって左側にはオレンジ、右側はホワイト、ルーフにはレッドやシルバー、リア向かって左にはブラックが使われています。

GRスープラGT4コンセプトのインテリアはロールゲージなどが見え、丸いステアリングを装備している

GT4コンセプトモデルの開発担当はトヨタモータースポーツ有限会社で、ロールゲージやサスペンション・ブレーキ、そしてリヤウィングが装着されていて、レース仕様車ということが分かります。

搭載しているエンジンは、3.0L直列6気筒のシングルターボエンジンと発表されていて、通常モデルのRZに搭載されているエンジンと同様のスペックでしょう。最高出力は340PS、最大トルクは500Nmで0-100km/h加速は、4.3秒を記録しています。

GRスープラGT4コンセプトの搭載エンジンスペック
GT4コンセプト
種類 直列6気筒
過給機 ツインスクロールターボ
排気量 2,998cc
最高出力 250kW(340PS)/5,000~6,500rpm
最大トルク 500Nm/1,600~4,500rpm

GRスープラGT4はFIA-GT4のスーパー耐久シリーズやニュルブルクリンク耐久シリーズなどのレースに参戦したレース専用モデル

GTスープラGT4コンセプトは、GT4レギュレーションに沿って開発された

GRスープラGT4コンセプトは、FIA-GT4レギュレーションに沿って開発された車両でGRスープラをベースとしたレーシングスタディモデルです。すでにベース車両に手を加えられているため、スーパー耐久シリーズやニュルブルクリンク耐久シリーズにそのまま参戦することができます。

また、トヨタはGRスープラをNASCARやニュルブルクリンク24時間耐久レース、そしてGT500クラスのSUPER GTに参戦しています。

GRスープラGT4 EVOはGRスープラをベースにしたレーシングスタディモデルでGT4レギュレーションに沿って開発

GRスープラGT4コンセプトは、ジュネーブモーターショー2019で発表されたコンセプトモデルで、GT4レギュレーションを想定した開発をトヨタモータースポーツ有限会社が行っています。

GRスープラは2019年春に発売すると予定されていて、全世界で展開するグローバルモデルとなります。価格帯は400~700万円の範囲となり、GT4コンセプトと同様と思われる3.0LエンジンはRZグレードに搭載されています。

今後はレクサスLCに変わって2020年からトヨタの看板を背負いSUPER GTに参戦するGRスープラGT4 EVOから目が離せません。