ラッシュはモデルチェンジでどう変化する?シャープなエクステリアとなり7人乗りモデル化の可能性も
トヨタのラッシュはダイハツ・ビーゴのOEMで2016年3月まで販売されていたコンパクトSUVです。5ナンバーのボディサイズながらもビルトインラダーフレームを装備したモノコックボディで、快適な乗り心地と頑丈なボディを両立していました。
新型ラッシュのエクステリアやインテリア、搭載エンジンや発売日などをチェックしていきましょう。
※現在ラッシュは販売終了しており、後継車種はダイハツロッキーのOEMであるライズとなります。
ラッシュのエクステリアは小さいRAV4の見た目から変わりシャープでアグレッシブなデザインに
フルモデルチェンジ後のラッシュのエクステリアは初代の丸っこいコンパクトSUVではなく、近代的なシャープでアグレッシブなデザインになっています。全長4,435mm・全幅1,695mm・全高1,705mmの5ナンバーサイズで、初代ラッシュよりも全長が伸びているため荷室が拡大しファミリーユースや遊びにも使いやすくなっています。
TRD仕様では17インチアルミホイール・自動格納サイドミラー・シャークフィンアンテナ・リアスポイラーが装備されていて、カッコよさと利便性も両立しています。
新型 | 初代 | |
---|---|---|
全長 | 4,435mm | 4,005mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,705mm | 1,705mm |
ホイールベース | 2,685mm | 2,580mm |
初代ラッシュと比べると全幅が伸びただけですので車両感覚もさほど変わらず、曲がる時は少し頭を出して曲がれば巻き込み事故の可能性も減るでしょう。プラットフォームも刷新されているため、最小回転半径は先代モデルよりも短くなる可能性もあるため、その場合は取り回しやすさがさらに向上すると考えます。
新型ラッシュのフロントマスクは、最近のデザインらしく大きく開いたグリルや細く鋭いヘッドライトを装備しています。ポジションランプはヘッドライトとウインカーの間にあるラインが導光で光ります。SUVらしくゴツイフロントバンパーやホイールアーチの樹脂バンパー、屋根にはルーフレールが装備されています。
リアデザインはハッチバックでシャークフィンアンテナ、リアスポイラーが装備されているのが見えます。テールレンズもボリューミーな形で立体的になっていて、テールゲート側の透明レンズにはバックランプ・ボディ側のテールレンズにはウインカーが装備されています。
ラッシュのインテリアはシンプルなデザインながらも5人乗りと3列7人乗りを用意しファミリーユースにも対応
ラッシュのインテリアは、ブラックとホワイトを基調としたインテリアでシフトゲート付近にはシルバー加飾が行われています。ホワイトの部分はソフトパッドが使われていて柔らかく、手触りもいいでしょう。センターコンソールには上からハザードランプ・ナビ・エアコンコントローラーが設置されていて、1番下にはシガーソケットが1つ装備されています。
メーターはブラック基調にブルーアクセント、針はホワイトを使っていて真ん中にはインフォメーションディスプレイが設置されています。現在時刻・ガソリン計・シフトレンジが表示されていて、オドメーターも真ん中に設置されています。
メーター左側にはエンジン回転数を表すタコメーターがあり、レッドゾーンは6,200rpm~8,000rpmです。右側には速度計があり時速200kmまで表示されています。ガソリン計のアイコンを見ると右側に矢印がついているため、給油口は運転席側についています。
新型ラッシュには5人乗りと7人乗りが設定されていて、2:3:2のシートアレンジになっています。日本でも3列シートSUVの設定が増えているため、ファミリーユースに受け入れられるでしょう。トヨタの場合は同じ価格帯にシエンタがありますが、シエンタはミニバン色が強いため、SUVスタイルのラッシュとは上手くすみ分けできると考えます。
ラッシュがフルモデルチェンジで搭載するエンジンは1.5Lのガソリンモデルで104PSを発揮
新型ラッシュに搭載されているエンジンは、ダイハツのテリオスと同様の2NR-VEと呼ばれる1.5Lエンジンで、最高出力は104PS・最大トルクは136Nmです。コンパクトクラスのSUVにちょうどいいサイズのエンジンですが、7人フル乗車した時は発進や坂道でモタつくと感じます。
型式 | 2NR-VE |
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種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,496cc |
最高出力 | 104PS/6,000rpm |
最大トルク | 136Nm/4,200rpm |
装備されているトランスミッションは5速MTと4速ATで、日本仕様では4速オートマチックのみラインナップすると考えます。駆動方式はFRと4WDがあり、日本仕様では2WDと4WDモデルの2つがラインナップすると考えます。
ラッシュの安全装備にはスマートアシスト3を搭載し昼間の車両や歩行者にも対応した自動ブレーキを備える
ラッシュはトヨタが販売するコンパクトSUVですが、パッソと同様にダイハツのOEM車種のため、搭載する安全装備はトヨタセーフティセンスではなく、ダイハツのスマートアシスト3になるでしょう。スマートアシスト3はパッソにも搭載されていて、車両だけではなく歩行者にも対応する安全装備パッケージです。
パッソに搭載されているスマートアシスト3の内容
- 衝突警報機能(対車両・対歩行者)
- 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
- 誤発進抑制制御機能(前方・後方)
- 車線逸脱警報機能
- オートハイビーム
- 先行車発進お知らせ機能
新型ラッシュに搭載されるだろうスマートアシスト3では、対車両では時速80km・対歩行者では時速50km以内で事前警告・自動ブレーキで衝突回避を支援してくれます。ほかにも、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故の可能性を低くする誤発進抑制制御機能や、車線はみ出しによる事故を抑制する車線逸脱警報機能などが装備されています。
夜間のドライブを快適にする装備として、オートハイビームを搭載しています。先行車発進お知らせ機能もついているため信号が見難い場所などでも安全に走ることができるでしょう。
勢いよく進むという意味を持つラッシュのモデルチェンジ遍歴
ラッシュはトヨタが日本で2016年まで販売していたコンパクトSUVで、海外では東南アジアで販売しています。ダイハツのビーゴからOEM供給を受けていた姉妹車でもあります。同じくダイハツのテリオスからOEMを受けていたキャミの後継車種です。
ラッシュ 初代J2##E/F7##型(2006年~2017年)
2006年1月、「見晴らしのいいコンパクト」をキャッチフレーズに、ダイハツ・ビーゴのOEMモデルとして販売を開始。販売目標台数の4倍を上回る売り上げで好調なスタートを切りました。
2008年1月、一部改良でボディカラーの追加とパーキングブレーキ戻しわすれ防止ブザーを追加。併せて特別仕様車「G Limited」を発売。同年11月、マイナーチェンジ。外装とインテリアカラーの変更、燃費性能の向上などが実施され、同時に「Lパッケージ」を追加。
2010年7月、一部改良で全グレードの装備を簡素化して価格を値下げと同時に、特別仕様車「X Smart Edition」を発売。
2012年4月、一部改良でシート形状の変更やボディカラーの追加を実施。
2013年1月、一部改良でボディカラーとインテリアカラーの追加、MT車の廃止を実施。
2014年10月、2WD車の販売を終了。
2016年3月、日本での販売を終了し、後継車種はライズに。
ラッシュ 2代目 F800/F850型(2018年~)
2017年11月、ラッシュ2代目モデルをイントネシアで発表、翌2018年1月より7人乗りのみ販売を開始し、5月にはフィリピンで販売を開始。5人乗りの「E」グレードと、7人乗りの「G」グレードのタインナップ。アラブ首長国連邦でも販売開始されますがm7人乗りのみ。7月には南アフリカで5人乗りを、ジャマイカとコロンビアで7人乗りのみを販売開始。9月にはパキスタンで7人乗り3グレードを発売。ベトナムでは4速AT7人乗りを発売。10月、7人乗り4速ATがマレーシアで販売を開始します。
ラッシュのモデル | 販売年表 |
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初代 J2##E/F7##型 | 2006年~2017年 |
2代目 F800/F850型 | 2018年~ |
ラッシュのモデルチェンジに期待 3列7人乗りモデルがラインナップする可能性も
トヨタのラッシュはダイハツ・ビーゴのOEMモデルとして販売されていましたが、2016年に販売終了しています。ですが、インドネシアなどでは販売が継続していて、モデルチェンジ後のラッシュが日本でも販売するという噂があります。
発売日ははっきりしませんが、全幅・全高は変わらず全長が伸びて荷室が広くなり使いやすくなっています。5人乗りのほかにも3列7人乗りが設定されていて、1.5Lエンジンが搭載されています。
駆動方式はFRと4WDがあり、砂利道などのオフロードでも余裕で走っていくことができます。トヨタでは7人乗りSUVというとランドクルーザープラドなど高級な車両しかないため、ラッシュの3列7人乗りモデルが追加されることで選択肢の幅が広がります。