ランクルプラドの維持費

ランドクルーザープラドの維持費は年間いくら?税金・燃料・車検の内訳を解説

プラドの維持費は年間いくら?自動車税や軽油代、車検費用、保険料の内訳をわかりやすく試算しました。13年超の重課や中古購入時の税金の注意点、リセールバリューを含めた実質的な所有コストの考え方までまとめています。

ランドクルーザープラドの維持費は年間いくら?税金・燃料・車検の内訳を解説

ランドクルーザープラドの維持費は年間どのくらい?税金・燃料・車検の内訳

本格SUVの代名詞として根強い人気を誇るランドクルーザープラド。憧れのモデルだけに、購入後に毎年どのくらいのランニングコストがかかるのかは気になるところです。この記事では、プラドを所有し続けるために1年あたりどの程度の維持費が必要になるのかを、自動車税・燃料代・車検代・任意保険料などの内訳とともに、具体的な金額で解説します。あらかじめ全体像をつかんでおくことで、購入後の資金計画を無理なく立てられます。

グレード「TX“Lパッケージ”」をモデルケースに年間維持費を計算

プラドには複数のグレードが用意されていますが、ここでは中古市場でも流通量が多く人気の高いTX“Lパッケージ”(2.8Lディーゼル・7人乗り)をモデルケースとして、年間維持費を試算します。

ランクルプラドのエクステリア

全長4,760mm、全幅1,885mm、全高1,850mmという数値は、間近にすると数字以上の存在感があります。そのぶん立体駐車場のサイズ制限や狭い住宅街での取り回しには気を配る場面が出てきますが、この堂々としたサイズ感こそがプラドを選ぶ理由でもあります。まずは基本となる諸元を確認しておきましょう。

TX“Lパッケージ”の諸元表

全長 4,760mm
全幅 1,885mm
全高 1,850mm
ホイールベース 2,790mm
最小回転半径 5.8m
燃費(カタログ値) 11.8km/L
燃料 軽油
乗車定員 7人
車両重量 2,090kg
エンジン 2.8Lディーゼル

プラドの年間維持費の概算は約48万円

ランドクルーザープラドの年間維持費

TX“Lパッケージ”をモデルケースに、燃料代や税金など1年間にかかる費用の合計を求めると、およそ481,300円となりました。これはあくまで概算で、走行距離や駐車場の有無、保険の等級などによって実際の金額は前後します。下の内訳をたたき台に、ご自身の利用状況に合わせて数値を当てはめると、より妥当な年間維持費が見えてきます。

2.8Lディーゼルエンジンが使う軽油はレギュラーガソリンより1Lあたりの単価が安く、燃料代を抑えやすいのが経済性の面でのメリットです。一方で車両重量が2トンを超える本格SUVのため、税金や車検費用は小型車より重くなります。維持費を「安い・高い」だけで語らず、項目ごとに何にいくらかかるのかを把握しておくことが、後悔しないための第一歩になります。

自動車税(種別割) 50,000円
燃料代 131,300円
駐車場代 120,000円
車検代(1年換算) 50,000円
任意保険料 80,000円
諸経費 50,000円
合計金額 481,300円

中古で選ぶプラドの税金とエコカー減税のしくみ

プラドは環境性能に配慮したエンジンが評価され、新車で販売されていた当時はエコカー減税(自動車重量税の軽減)やグリーン化特例(登録翌年度の自動車税の軽減)の対象でした。ただし、これらはいずれも新車登録時に適用される特例です。中古で購入する場合は原則として対象外になるため、減税を前提に維持費を見積もると実際の負担と差が出ます。

かつて購入時にかかっていた自動車取得税は2019年10月に廃止され、燃費性能に応じて課税される環境性能割へと移行しました。その環境性能割も2026年4月に廃止されています。税制は数年単位で見直されるため、購入のタイミングでどの制度が生きているかを必ず確認しておきましょう。

中古でプラドを選ぶときの税金のポイント

・自動車税(種別割):2.5L超3.0L以下で年50,000円
・自動車取得税は2019年10月に廃止、後継の環境性能割も2026年4月で廃止
・エコカー減税やグリーン化特例の軽減は新車登録時の特例で、中古購入では原則対象外
・ディーゼル車は新車登録から11年超で自動車税が約15%重課

自動車税は年50,000円

車の税金を算出する計算機

自動車税(種別割)は、毎年4月1日時点の所有者に課される税金で、排気量によって金額が決まります。プラドの2.8Lディーゼルは「2.5L超3.0L以下」に該当し、2019年10月1日以降に初回新規登録された車であれば年50,000円です。2019年9月30日以前に登録された個体は51,000円となります。プラドの維持費の中では大きな固定費の一つです。

注意したいのが経年車の重課です。ディーゼル車は新車登録から11年を超えると自動車税が約15%上乗せされ、2.8Lプラドの場合は年57,500円ほどになります(ガソリン車は13年超で重課)。150系プラドは2009年から2024年まで生産された息の長いモデルのため、初期から中期の年式を中古で選ぶ際は、すでに重課の対象になっている、あるいは近い将来に対象となるケースがあります。年式と重課のタイミングはセットで確認しておくと安心です。

2019年10月以前に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額 税額(13年超)
自家用車 1.0L以下 29,500円 33,900円
1.0L超~1.5L以下 34,500円 39,600円
1.5L超~2.0L以下 39,500円 45,400円
2.0L超~2.5L以下 45,000円 51,700円
2.5L超~3.0L以下 51,000円 58,600円
3.0L超~3.5L以下 58,000円 66,700円
3.5L超~4.0L以下 66,500円 76,400円
4.0L超~4.5L以下 76,500円 87,900円
4.5L超~6.0L以下 88,000円 101,200円
6.0L超~ 111,000円 127,600円
2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超~1.5L以下 30,500円
1.5L超~2.0L以下 36,000円
2.0L超~2.5L以下 43,500円
2.5L超~3.0L以下 50,000円
3.0L超~3.5L以下 57,000円
3.5L超~4.0L以下 65,500円
4.0L超~4.5L以下 75,500円
4.5L超~6.0L以下 87,000円
6.0L超~ 110,000円

年間の燃料代は約131,300円(軽油価格と燃料消費率)

年間の走行距離を10,000kmと仮定して燃料代を計算します。TX“Lパッケージ”のカタログ燃費は11.8km/Lなので、年間に必要な軽油は10,000km ÷ 11.8km/L ≒ 847Lです。軽油の全国平均価格は2026年時点でおよそ155円/Lで推移しているため、847L × 155円/L ≒ 131,300円が1年間の燃料代の目安になります。これはプラドの維持費の中でも大きな割合を占める項目です。

気をつけたいのは、カタログ燃費と実燃費の差です。2トン超の車重を動かすプラドの実燃費は10km/L前後になる場面が多く、その水準で計算すると年間の燃料代は14万円前後まで膨らみます。市街地の渋滞や山道、エアコン多用時はさらに燃費が落ちるため、走り方や使用環境で燃料代は上下します。給油はポイント還元のある給油所やクレジット決済を使うと、年間で数千円単位の差が生まれます。

ガソリン車とディーゼル車では燃料代がどれくらい違うのか

プラドにはガソリン車(2.7L)も設定されていました。経済性の面でディーゼルとガソリンのどちらが有利かは、走行距離で大きく変わります。ガソリン車のカタログ燃費は約8.3km/Lで、レギュラーガソリンの全国平均が約170円/L(2026年時点)とすると、年間10,000km走行の燃料代はおよそ20万円です。ディーゼル車の約13万円と比べると、年間で7万円前後の差が出ます。

走行距離が長いほどディーゼルの軽油単価の安さが効いてくるため、毎日の通勤や長距離移動が多い使い方ではディーゼルの経済性が際立ちます。逆に週末のレジャー中心で年間走行距離が短い場合は、燃料単価の差が縮まり、車両価格や中古相場の差のほうが効いてくることもあります。

駐車場代

駐車場を借りている場合は駐車場代が発生します。月額10,000円と仮定すると、年間で120,000円です。駐車場代は地域差が大きく、都市部では月20,000円から30,000円、地方では数千円から1万円ほどが相場のため、ご自身の地域の金額に置き換えて計算してください。

プラドで特に注意したいのは、駐車場の物理的なサイズです。全幅1,885mm、全高1,850mmは一般的な機械式立体駐車場の制限(全幅1,850mm・全高1,550mm前後)を超えることが多く、契約できる駐車場が限られる場合があります。月極駐車場でも区画が狭いとドアの開閉や切り返しに苦労するため、契約前に実車サイズで入庫できるかを確認しておくと失敗を避けられます。

車検代は1年換算で約50,000円

車両の点検をする整備士

新車購入なら3年後、それ以降は2年ごとに車検の時期がやってきます。車検費用は、法律で金額が定められている自賠責保険料・自動車重量税・印紙代の「法定費用」と、車種や年式・依頼先によって変わる「車検基本料(整備費用)」の合計で決まります。プラドのような大型・重量級のSUVは1回あたり10万円から15万円が相場で、2年ごとに支払うことを考えると1年換算でおよそ50,000円を見込んでおくと安心です。

自動車重量税 車検の有効期間(3年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 12,300円 7,500円 5,600円 3,700円
~1,000kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~1,500kg以下 36,900円 22,500円 16,800円 11,200円
~2,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円
~2,500kg以下 61,500円 37,500円 28,100円 18,700円
~3,000kg以下 73,800円 45,000円 33,700円 22,500円
自動車重量税 車検の有効期間(2年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
~1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
~1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
~2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
~3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

プラドの車両重量2,090kgは「2,000kg超2,500kg以下」に該当し、エコカー外の2年車検なら自動車重量税は41,000円です。これに2年分の自賠責保険料や印紙代を加えたものが法定費用になります。なお自動車重量税は新車登録から13年・18年を超えると段階的に重課されるため、年式の古い中古車ほど車検時の負担が増える点は押さえておきましょう。

車検費用を左右するのが依頼先です。ディーラーは純正部品と専用設備で安心感がありますが費用は高め、街の整備工場は比較的安く、ユーザー車検なら最も安く済む反面、点検や整備を自分で手配する必要があります。走行距離が伸びたプラドは足回りのブッシュ類やブレーキ、各部のオイル漏れなど交換項目が増えやすいため、2回目以降の車検は整備内容まで含めて見積もりを比較すると無駄がありません。

ランドクルーザープラドの任意保険料

車検代には自賠責保険料が含まれていますが、自賠責だけでは事故の際の補償が不十分なケースが大半です。相手方への対人・対物賠償、自分や同乗者を守る人身傷害などを備えた任意保険には加入しておきたいところです。プラドを所有する際は、任意保険料も維持費の一項目として見込んでおきましょう。

2017年4月1日以降、2020年3月31日以前の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
36,780円 35,950円 26,680円 25,830円 16,380円 15,520円 5,870円
2023年4月1日以降の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

自賠責保険料は2023年4月に引き下げられ、車検時にまとめて支払う24ヵ月分は17,650円が現行の金額です。表のとおり以前と比べて負担は軽くなっています。

任意保険料は等級制度によって決まり、年間走行距離が少ないほど、また無事故で等級が上がるほど割安になります。例えば30代で無事故・ゴールド免許、年間走行距離がさほど多くなく車両保険も付けた場合、プラドの年間保険料は80,000円前後が目安です。一方、等級の低い加入直後(6等級など)や車両保険を手厚くすると、年間で15万円以上になることもあります。車両保険の有無で年間3万円から5万円ほど変わるため、補償内容と保険料のバランスを見ながら、代理店型だけでなくネット型(通販型)でも見積もりを取って比較すると経済性が高まります。プラドは盗難リスクが指摘されるモデルでもあるため、車両保険や盗難対策特約の要否もあわせて検討しておくと安心です。

諸経費~タイヤ代、オイル交換代

タイヤ

プラドを長く使うには、定期的な点検と消耗品の交換が欠かせません。タイヤは走行距離や溝の残り、ゴムの劣化具合にもよりますが、4年から5年を目安に交換時期を迎えます。プラドの純正サイズは265/65R17や265/60R18などの大径タイヤで、車両重量が重いぶん負荷が大きく偏摩耗も起きやすい傾向があります。4本セットの交換は工賃込みで10万円前後からとなり、ブランドやサイズによってはさらに高くなります。仮に5年で交換すると年あたり2万円台の出費として見込むことになります。

エンジンを長持ちさせるためのオイル交換は、ディーゼルエンジンの場合5,000kmまたは半年ごとが一つの目安です。年間10,000km走行なら年2回が目安で、1回5,000円前後とすると年間10,000円ほどになります。ディーゼル車は指定オイルやフィルター、排出ガス浄化装置(DPF)への配慮が必要なため、ガソリン車より管理に気を使う場面があります。これらにワイパーゴムやバッテリー、冷却水などの細かな消耗品を加えると、諸経費はおおむね年間50,000円前後を見込んでおくとよいでしょう。

ランドクルーザープラドの維持費を抑えるコツ

固定費の大きいプラドでも、項目ごとに工夫すればランニングコストは抑えられます。最も効果が出やすいのが任意保険です。ネット型を選び、必要な補償は確保したうえで使わない特約を削ると、補償の質を落とさずに保険料を圧縮できます。無事故で等級を積み上げることも、長い目で見れば大きな節約につながります。

燃料代は、急発進や急加速を避けたエコ運転、タイヤの空気圧管理、不要な荷物を積まないといった基本の積み重ねで数%単位の差が出ます。車検は依頼先によって基本料が変わるため、ディーラー・整備工場・車検専門店などで相見積もりを取るのが有効です。ワイパーゴムやウォッシャー液など自分で交換できる消耗品はDIYで済ませ、交換工賃の安い店を選ぶことも、こまかいながら効いてくる節約術です。ただしブレーキや足回りなど安全に関わる整備まで削るのは本末転倒なので、削ってよい費用と削るべきでない費用は切り分けて考えましょう。

リセールバリューを含めた「実質維持費」で考える

悪路を走破するランドクルーザープラド

プラドの維持費を語るうえで見落とされがちなのが、リセールバリュー(再販価値)の高さです。プラドは堅牢さと信頼性から海外でも需要が高く、中古車市場での買取相場が他のSUVと比べて崩れにくいモデルとして知られています。年式や走行距離が進んでも一定の価値を保ちやすいため、売却時に取り戻せる金額が大きくなります。

毎年の支出だけを見ると維持費は決して安くありませんが、購入額から売却額を差し引いた値落ち分(減価)まで含めた「実質的な所有コスト」で考えると、プラドはむしろ有利になりやすい一台です。売却の際は1社だけの査定で決めず、複数の業者に査定を依頼して相場を比べることで、手元に戻る金額を最大化できます。維持費の数字に身構える前に、出口(売却時)まで含めたトータルコストで捉えると、プラドの本当のコストパフォーマンスが見えてきます。

プラドはランドクルーザーの派生モデル

プラドは、圧倒的な存在感から「キング・オブ・SUV」とも呼ばれるランドクルーザーの兄弟車です。発売当時には「兄は偉大だ」というキャッチコピーが話題を呼びました。正式名称は「ランドクルーザープラド」で、国内の道路事情に合わせてボディサイズをランドクルーザーよりコンパクトに設計し、本格SUVの走破性と街乗りでの扱いやすさを両立したモデルとして親しまれてきました。

なお、150系ランドクルーザープラドは2024年4月に生産を終了し、後継として同月にランドクルーザー250が登場しています。250はランクル300と共通のプラットフォームを採用してボディが大型化し、車両価格も520万円台からと大きく上がりました。車重の増加にともない重量税の区分が上がるケースもあり、維持費の面ではプラドより負担が増える傾向にあります。現在プラドを検討する場合は中古車が中心となるため、年式ごとの税金や装備の違いをふまえて選ぶとよいでしょう。

用途との相性もはっきりしています。悪路走破やキャンプ、ウインタースポーツ、多人数乗車や牽引といった使い方では、プラドの性能と耐久性が存分に活きます。一方で、駐車場のサイズに制約がある、街乗り中心で短距離しか乗らないという使い方では、大きなボディや燃料代・税金がデメリットとして感じられやすく、よりコンパクトなSUVのほうが満足度が高い場合もあります。

プラドの維持費は内訳を把握して計画的に備えよう

ランクルプラドと維持費

ここで紹介したプラドの年間維持費およそ481,300円は、あくまで標準的な使い方を想定したモデルケースです。自動車税のように金額が確定している項目もあれば、燃料代や駐車場代、任意保険料のように利用状況で大きく変わる項目もあります。年間でかかる費用を正確に把握するには、走行距離・駐車場の有無・保険の等級など、ご自身の条件を反映して計算してみてください。

維持費の内訳がわかれば、毎月どのくらい備えておけばよいかが具体的になり、無理のない資金計画が立てられます。さらにリセールバリューの高さを加味すれば、プラドは見かけの維持費以上にコストパフォーマンスに優れた選択肢です。固定費の全体像をつかんだうえで、長く付き合える一台としてプラドライフを楽しんでください。